JPS6342133B2 - - Google Patents
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- JPS6342133B2 JPS6342133B2 JP18344682A JP18344682A JPS6342133B2 JP S6342133 B2 JPS6342133 B2 JP S6342133B2 JP 18344682 A JP18344682 A JP 18344682A JP 18344682 A JP18344682 A JP 18344682A JP S6342133 B2 JPS6342133 B2 JP S6342133B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adjuster
- hole
- stud
- liquid chamber
- damping force
- Prior art date
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Links
- 238000013016 damping Methods 0.000 claims description 43
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 20
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 claims description 18
- 230000035939 shock Effects 0.000 claims description 18
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 16
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 6
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/32—Details
- F16F9/44—Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction
- F16F9/46—Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction allowing control from a distance, i.e. location of means for control input being remote from site of valves, e.g. on damper external wall
- F16F9/466—Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry
- F16F9/467—Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry using rotary valves
- F16F9/468—Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry using rotary valves controlling at least one bypass to main flow path
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、自動車等の車体と車軸部との間に配
設される、減衰力の調整が可能な液圧緩衝器に関
する。
設される、減衰力の調整が可能な液圧緩衝器に関
する。
従来から、自動車の乗心地あるいは走行安定性
の向上を図るために、走行状況に応じて減衰力の
調整が可能な液圧緩衝器が知られている。第1図
はこのような従来の液圧緩衝器の構成を示すもの
である。
の向上を図るために、走行状況に応じて減衰力の
調整が可能な液圧緩衝器が知られている。第1図
はこのような従来の液圧緩衝器の構成を示すもの
である。
先ず、これについて説明すると、1は作動液を
充填したシリンダ、2は前記シリンダ1の一端を
封止的に貫通して突出するピストンロツドであ
る。3は前記シリンダ1内に摺動自在に嵌挿さ
れ、該シリンダ1内部を上部液室4と下部液室5
との二室に隔成すると共に、前記上部、下部液室
4,5間を置換流動する作動液に流通抵抗を生じ
せしめる、減衰力発生手段6を備えたピストンで
ある。
充填したシリンダ、2は前記シリンダ1の一端を
封止的に貫通して突出するピストンロツドであ
る。3は前記シリンダ1内に摺動自在に嵌挿さ
れ、該シリンダ1内部を上部液室4と下部液室5
との二室に隔成すると共に、前記上部、下部液室
4,5間を置換流動する作動液に流通抵抗を生じ
せしめる、減衰力発生手段6を備えたピストンで
ある。
7は全体として筒状に形成されてその内部に調
整子収容部8及び該調整子収容部8内と前記下部
液室5とを連通する軸方向の貫通孔9を備えた、
前記ピストンロツド2とピストン3とを連繋する
スタツドで、このスタツド7の筒壁には、前記上
部液室4に開口するオリフイス10,11,12
が穿設されており、これらオリフイス10,1
1,12は第2図に示すように、互いに異なる開
口径をもつて円周方向に配設されている。
整子収容部8及び該調整子収容部8内と前記下部
液室5とを連通する軸方向の貫通孔9を備えた、
前記ピストンロツド2とピストン3とを連繋する
スタツドで、このスタツド7の筒壁には、前記上
部液室4に開口するオリフイス10,11,12
が穿設されており、これらオリフイス10,1
1,12は第2図に示すように、互いに異なる開
口径をもつて円周方向に配設されている。
前記スタツド7の調整子収容部8内には、前記
ピストンロツド2の中空内部に収容配置されたモ
ータ13により回転駆動される調整子14が回動
自在に収容されており、この調整子14には、前
記下部液室5に向つて開口する軸方向の通孔15
及び、この通孔15と前記スタツド7のオリフイ
ス10,11,12のいずれか一つとに選択的に
連通可能な連通孔16が形成されている。
ピストンロツド2の中空内部に収容配置されたモ
ータ13により回転駆動される調整子14が回動
自在に収容されており、この調整子14には、前
記下部液室5に向つて開口する軸方向の通孔15
及び、この通孔15と前記スタツド7のオリフイ
ス10,11,12のいずれか一つとに選択的に
連通可能な連通孔16が形成されている。
斯かる構成にあつては、ピストン3を伴うピス
トンロツド2の上下動により、ピストン3に設け
て減衰力発生手段6を介して前記上部、下部の各
液室4,5間に作動液を置換流動させ、減衰力を
得ると同時に、図外のコントローラからの制御信
号に基づいてモータ13を介して調整子14を所
定角度回転させて、この調整子14に設けた連通
孔16とスタツド7に設けた複数個のオリフイス
10,11,12のうち、所望の開口径を有する
オリフイス、例えばオリフイス10とを連通させ
ることにより、前記上部、下部の各液室4,5間
を置換流動する作動液の一部を、オリフイス10
を介してバイパス通過させることにより、前記減
衰力発生手段6で得られる減衰力を調整して、所
望の減衰力を得ることができるようになつてい
る。
トンロツド2の上下動により、ピストン3に設け
て減衰力発生手段6を介して前記上部、下部の各
液室4,5間に作動液を置換流動させ、減衰力を
得ると同時に、図外のコントローラからの制御信
号に基づいてモータ13を介して調整子14を所
定角度回転させて、この調整子14に設けた連通
孔16とスタツド7に設けた複数個のオリフイス
10,11,12のうち、所望の開口径を有する
オリフイス、例えばオリフイス10とを連通させ
ることにより、前記上部、下部の各液室4,5間
を置換流動する作動液の一部を、オリフイス10
を介してバイパス通過させることにより、前記減
衰力発生手段6で得られる減衰力を調整して、所
望の減衰力を得ることができるようになつてい
る。
ところで、このような従来の液圧緩衝器では、
減衰力を調整するために、第2図に示すように、
スタツド7の円周方向に、開口径、すなわち開口
面積が互いに異なる複数個(この例では3個)の
オリフイス10,11,12を穿設する一方、調
整子14には、前記各オリフイス10,11,1
2のうちの最大径のオリフイス10と同径かある
いは少なくともそれよりも大径の連通孔16を穿
設した構成を採つている。したがつて、このよう
な構成の従来の液圧緩衝器によると、スタツド7
に形成した開口径の異なるオリフイス10,1
1,12のうちのいずれか一つを、調整子14を
回転駆動することにより選択して所望の減衰力調
整を行うようにしているので、オリフイス10,
11,12の数だけの減衰力調整を行えるのみと
なり、減衰力調整する選択の幅が狭小となる欠点
があつた。
減衰力を調整するために、第2図に示すように、
スタツド7の円周方向に、開口径、すなわち開口
面積が互いに異なる複数個(この例では3個)の
オリフイス10,11,12を穿設する一方、調
整子14には、前記各オリフイス10,11,1
2のうちの最大径のオリフイス10と同径かある
いは少なくともそれよりも大径の連通孔16を穿
設した構成を採つている。したがつて、このよう
な構成の従来の液圧緩衝器によると、スタツド7
に形成した開口径の異なるオリフイス10,1
1,12のうちのいずれか一つを、調整子14を
回転駆動することにより選択して所望の減衰力調
整を行うようにしているので、オリフイス10,
11,12の数だけの減衰力調整を行えるのみと
なり、減衰力調整する選択の幅が狭小となる欠点
があつた。
また、従来の液圧緩衝器によると、例えば、第
2図に示すように、最大の開口径のオリフイス1
0に調整子14の連通孔16が位置している、低
減衰力設定位置から、第4図に示すように、2番
目に大きい開口径のオリフイス12に調整子14
の連通孔16が位置している、中減衰力設定位置
へ切換える際、第3図に示すように、調整子14
の連通孔16が最大の開口径のオリフイス10と
2番目に大きい開口径のオリフイス12の間のス
タツド7の内側面7aに位置し、そのため、各オ
リフイス10,11,12がすべて閉塞状態とな
り、したがつて、上部液室4と下部液室5との間
を、スタツド7のオリフイス10,11,12を
通じて流動すべき流動液の流通が完全に阻止され
てしまう場面がある。このような場面があると、
その瞬間、減衰力が急激に高まり、そのために、
車両の乗心地及び走行安定性が著しく損われると
いう欠点があつた。
2図に示すように、最大の開口径のオリフイス1
0に調整子14の連通孔16が位置している、低
減衰力設定位置から、第4図に示すように、2番
目に大きい開口径のオリフイス12に調整子14
の連通孔16が位置している、中減衰力設定位置
へ切換える際、第3図に示すように、調整子14
の連通孔16が最大の開口径のオリフイス10と
2番目に大きい開口径のオリフイス12の間のス
タツド7の内側面7aに位置し、そのため、各オ
リフイス10,11,12がすべて閉塞状態とな
り、したがつて、上部液室4と下部液室5との間
を、スタツド7のオリフイス10,11,12を
通じて流動すべき流動液の流通が完全に阻止され
てしまう場面がある。このような場面があると、
その瞬間、減衰力が急激に高まり、そのために、
車両の乗心地及び走行安定性が著しく損われると
いう欠点があつた。
また、従来の液圧緩衝器によると、低減衰力設
定位置(第2図参照)から、高減衰力設定位置へ
切換えるに当つては、2番目に大きい開口径のオ
リフイス12を一旦経由して、最小の開口径のオ
リフイス11にて減衰力を調整しなければなら
ず、したがつて、オリフイスの開閉動作を繰返し
ながら、所望のオリフイス11が選択されること
となり、連続的に減衰力を増大あるいは減小させ
ながら、所望の減衰力設定を行うようにすること
ができないという欠点があつた。
定位置(第2図参照)から、高減衰力設定位置へ
切換えるに当つては、2番目に大きい開口径のオ
リフイス12を一旦経由して、最小の開口径のオ
リフイス11にて減衰力を調整しなければなら
ず、したがつて、オリフイスの開閉動作を繰返し
ながら、所望のオリフイス11が選択されること
となり、連続的に減衰力を増大あるいは減小させ
ながら、所望の減衰力設定を行うようにすること
ができないという欠点があつた。
さらに、従来の液圧緩衝器では、オリフイス開
口面積を可変とするために、スタツド7の円周方
向に、所定間隔を置いて開口径の互いに異なるオ
リフイス10,11,12を複数個正確な寸法を
以つて形成する必要があつたので、各オリフイス
10,11,12の穴加工作業が煩雑となり、こ
のためコストアツプ及び穴明け加工精度や各オリ
フイス穿設位置のバラツキが生じ易いという欠点
もあつた。
口面積を可変とするために、スタツド7の円周方
向に、所定間隔を置いて開口径の互いに異なるオ
リフイス10,11,12を複数個正確な寸法を
以つて形成する必要があつたので、各オリフイス
10,11,12の穴加工作業が煩雑となり、こ
のためコストアツプ及び穴明け加工精度や各オリ
フイス穿設位置のバラツキが生じ易いという欠点
もあつた。
本発明は、このような従来の欠点に鑑み提案さ
れたものであり、減衰力を滑らかに調整すること
ができ、したがつて、車両の乗心地及び走行安定
性を向上させることができる液圧緩衝器を提供す
ることを目的とするものである。
れたものであり、減衰力を滑らかに調整すること
ができ、したがつて、車両の乗心地及び走行安定
性を向上させることができる液圧緩衝器を提供す
ることを目的とするものである。
本発明の他の目的は、構成が簡単で、かつ、コ
ストダウン等を図ることができる液圧緩衝器を提
供しようとするものである。
ストダウン等を図ることができる液圧緩衝器を提
供しようとするものである。
以下、本発明の実施例を図面に従つて説明す
る。なお、前述の従来例と同一構成部分には、同
一符号を付してその重複する説明を省略する。
る。なお、前述の従来例と同一構成部分には、同
一符号を付してその重複する説明を省略する。
第5図は本発明の液圧緩衝器の要部を示す断面
図、第6図は第5図における−線断面図であ
る。
図、第6図は第5図における−線断面図であ
る。
即ち、スタツド7の一端は、フランジ7aが連
設された基端部7bを、ピストンロツド2の下端
部に形成した筒状部2a内に挿入すると共に、フ
ランジ7aを、前記ピストンロツド2の筒状部2
a外周に固着した筒状部材20に螺合されたねじ
部材21によつて、筒状部2a下端に締付固定す
ることによりピストンロツド2に固着されてい
る。一方、スタツド7の他端は、ピストンボデイ
3aに設けた貫通油路6a,6aとこの貫通油路
6a,6aのいずれか一方の開口端を閉塞可能な
バルブプレート6b,6bとからなる減衰力発生
手段6を備えたピストン3に固着されている。こ
のスタツド7の筒壁には、前記従来例と同様に、
上部液室4に開口するオリフイス22,22が穿
設されているが、これらオリフイス22,22
は、前記従来例と異なり、第6図に示すように略
同一開口径をもつて形成されている。何故なら、
本発明においては後述する如く、オリフイス2
2,22が減衰力の調整に殆んど関与しないから
である。
設された基端部7bを、ピストンロツド2の下端
部に形成した筒状部2a内に挿入すると共に、フ
ランジ7aを、前記ピストンロツド2の筒状部2
a外周に固着した筒状部材20に螺合されたねじ
部材21によつて、筒状部2a下端に締付固定す
ることによりピストンロツド2に固着されてい
る。一方、スタツド7の他端は、ピストンボデイ
3aに設けた貫通油路6a,6aとこの貫通油路
6a,6aのいずれか一方の開口端を閉塞可能な
バルブプレート6b,6bとからなる減衰力発生
手段6を備えたピストン3に固着されている。こ
のスタツド7の筒壁には、前記従来例と同様に、
上部液室4に開口するオリフイス22,22が穿
設されているが、これらオリフイス22,22
は、前記従来例と異なり、第6図に示すように略
同一開口径をもつて形成されている。何故なら、
本発明においては後述する如く、オリフイス2
2,22が減衰力の調整に殆んど関与しないから
である。
前記スタツド7の調整子収容部8内に回動自在
に収容される調整子14は、これの胴部に形成し
たフランジ14aに作用するスプリング23のば
ね力により軸方向下方に付勢され、これの下端面
14bで、前記スタツド7に軸方向に設けた貫通
孔9の調整子収容部8側開口端を閉塞可能として
おり、この調整子14に設けた軸方向の通孔15
及び前記スタツド7の貫通孔9のそれぞれは、調
整子14の回動中心(X軸)に対して、好ましく
は等距離偏心して、かつ同一直径をもつて形成さ
れている。また、調整子14に設けた、前記通孔
15に連通する連通孔16は、調整子14の外周
と前記スタツド7の調整子収容部8内周との間に
形成される環状室24を介して、前記スタツド7
に設けたオリフイス22,22に連通している。
に収容される調整子14は、これの胴部に形成し
たフランジ14aに作用するスプリング23のば
ね力により軸方向下方に付勢され、これの下端面
14bで、前記スタツド7に軸方向に設けた貫通
孔9の調整子収容部8側開口端を閉塞可能として
おり、この調整子14に設けた軸方向の通孔15
及び前記スタツド7の貫通孔9のそれぞれは、調
整子14の回動中心(X軸)に対して、好ましく
は等距離偏心して、かつ同一直径をもつて形成さ
れている。また、調整子14に設けた、前記通孔
15に連通する連通孔16は、調整子14の外周
と前記スタツド7の調整子収容部8内周との間に
形成される環状室24を介して、前記スタツド7
に設けたオリフイス22,22に連通している。
なお、25はモータ13の回転を減速する減速
機構部、26は前記減速機構部25に連らなる、
前記調整子14の駆動軸、27は前記調整子14
の回動位置を検出する位置検出センサである。
機構部、26は前記減速機構部25に連らなる、
前記調整子14の駆動軸、27は前記調整子14
の回動位置を検出する位置検出センサである。
次に、以上のような構成を有する本発明に係る
液圧緩衝器の作用について説明する。
液圧緩衝器の作用について説明する。
まず、第5図及び第6図に示す状態において
は、スタツド7に偏心して設けた貫通孔9の中心
軸と調整子14に設けた通孔15の中心軸とが一
致しており、従つて、これら各貫通孔9及び通孔
15が互いに重なり合う部分の開口面積が最大と
なつている。本発明においては、この重なり合う
部分の開口面積が、上部及び下部の液室4,5間
を置換流動する作動液の一部をバイパス通過させ
るオリフイスの作用をすることとなり、従つて、
第5図及び第6図に示す状態では、作動液の一部
は、この重なり合い部分で形成される最大開口径
のオリフイスをバイパス通過することとなるの
で、最も低い減衰力が得られる。この状態から、
モータ13を第6図中反時計方向に回転すると、
減速機構部25を介して駆動軸26により回転さ
れる調整子14は、ピストンロツド2に固定され
たスタツド7に対し、その回転中心(X軸)を中
心として徐々に回転する。そのため、貫通孔9と
通孔15とが重なり合う部分で形成されるオリフ
イスの開口面積は、徐々に小さくなり、このオリ
フイスが閉塞されるにつれて前記上部液室4と下
部液室5との間をバイパス通過する作動液の流通
が徐々に制限されてゆく。そのため、ピストン3
に設けた減衰力発生手段6を通過する流量が従々
に増加し、流通抵抗、すなわち減衰力は徐々に高
められてゆく。第7図は、調整子14を第6図に
示す低減衰力設定位置から約90度回転して、中減
衰力設定位置にその調整子14を設定した状態が
示されている。
は、スタツド7に偏心して設けた貫通孔9の中心
軸と調整子14に設けた通孔15の中心軸とが一
致しており、従つて、これら各貫通孔9及び通孔
15が互いに重なり合う部分の開口面積が最大と
なつている。本発明においては、この重なり合う
部分の開口面積が、上部及び下部の液室4,5間
を置換流動する作動液の一部をバイパス通過させ
るオリフイスの作用をすることとなり、従つて、
第5図及び第6図に示す状態では、作動液の一部
は、この重なり合い部分で形成される最大開口径
のオリフイスをバイパス通過することとなるの
で、最も低い減衰力が得られる。この状態から、
モータ13を第6図中反時計方向に回転すると、
減速機構部25を介して駆動軸26により回転さ
れる調整子14は、ピストンロツド2に固定され
たスタツド7に対し、その回転中心(X軸)を中
心として徐々に回転する。そのため、貫通孔9と
通孔15とが重なり合う部分で形成されるオリフ
イスの開口面積は、徐々に小さくなり、このオリ
フイスが閉塞されるにつれて前記上部液室4と下
部液室5との間をバイパス通過する作動液の流通
が徐々に制限されてゆく。そのため、ピストン3
に設けた減衰力発生手段6を通過する流量が従々
に増加し、流通抵抗、すなわち減衰力は徐々に高
められてゆく。第7図は、調整子14を第6図に
示す低減衰力設定位置から約90度回転して、中減
衰力設定位置にその調整子14を設定した状態が
示されている。
その後、さらに調整子14を第6図中反時計方
向に回転すると、貫通孔9と通孔15とで形成さ
れるオリフイス開口面積は、さらに狭小となり、
引き続いて、第6図に示す低減衰力設定位置から
調整子7を約180度回転させると、第8図に示す
ように、前記オリフイス開口面積は、ほぼ零かあ
るいはそれに近い状態となる。したがつて、前記
オリフイスを通過する作動液の流通がほぼ完全か
それに近い状態に制限される。したがつて、高減
衰力位置に設定されることとなる。
向に回転すると、貫通孔9と通孔15とで形成さ
れるオリフイス開口面積は、さらに狭小となり、
引き続いて、第6図に示す低減衰力設定位置から
調整子7を約180度回転させると、第8図に示す
ように、前記オリフイス開口面積は、ほぼ零かあ
るいはそれに近い状態となる。したがつて、前記
オリフイスを通過する作動液の流通がほぼ完全か
それに近い状態に制限される。したがつて、高減
衰力位置に設定されることとなる。
なお、上記調整子7をさらに第8図中反時計方
向に回転させるか、あるいは第8図中時計方向に
反転させると、上述の場合とは逆に、貫通孔9と
通孔15とで形成されるオリフイスの開口面積は
徐々に増大することとなるので、高減衰力設定位
置から低減衰力設定位置に向かつて連続的に減衰
力を低減させるように移行させることができる。
また、調整子14は図外のコントローラから制御
信号に基づいて、任意の位置で回転を停止するこ
とができるので、前記貫通孔9と通孔15とが互
いに重なり合う部分で形成されるオリフイスの大
きさを任意に設定することができ、従つて、減衰
力の大きさを、無段階に、任意に調整することが
できる。
向に回転させるか、あるいは第8図中時計方向に
反転させると、上述の場合とは逆に、貫通孔9と
通孔15とで形成されるオリフイスの開口面積は
徐々に増大することとなるので、高減衰力設定位
置から低減衰力設定位置に向かつて連続的に減衰
力を低減させるように移行させることができる。
また、調整子14は図外のコントローラから制御
信号に基づいて、任意の位置で回転を停止するこ
とができるので、前記貫通孔9と通孔15とが互
いに重なり合う部分で形成されるオリフイスの大
きさを任意に設定することができ、従つて、減衰
力の大きさを、無段階に、任意に調整することが
できる。
このように、この実施例では、ピストンロツド
2とピストン3とを連繋するスタツド7に設けら
れている軸方向の貫通孔9と、調整子14に前記
貫通孔9側に開口して形成されている軸方向の通
孔15とを、調整子14の回転中心(X軸)に対
して偏心して形成したものであるから、前記貫通
孔9と通孔15とで形成されるオリフイスの開口
面積を、調整子9を回転させることによつて、連
続的に増大あるいは減少させることができ、した
がつて、前記オリフイスを介して上部液室4と下
部液室5との間を流れる作動液のバイパス流通を
連続的に制御することができる。
2とピストン3とを連繋するスタツド7に設けら
れている軸方向の貫通孔9と、調整子14に前記
貫通孔9側に開口して形成されている軸方向の通
孔15とを、調整子14の回転中心(X軸)に対
して偏心して形成したものであるから、前記貫通
孔9と通孔15とで形成されるオリフイスの開口
面積を、調整子9を回転させることによつて、連
続的に増大あるいは減少させることができ、した
がつて、前記オリフイスを介して上部液室4と下
部液室5との間を流れる作動液のバイパス流通を
連続的に制御することができる。
また、この実施例によれば、従来のように、ス
タツドの円周方向に、開口径が互いに異なる複数
のオリフイスを所定間隔を置いて形成する必要が
なく、スタツド7の貫通孔9と調整子14の通孔
15を、調整子14の回転中心(X軸)に対して
偏心して形成するだけで所要の目的を達成するこ
とができるから、安価で、かつ、大量生産に適し
た液圧緩衝器を提供することができる。
タツドの円周方向に、開口径が互いに異なる複数
のオリフイスを所定間隔を置いて形成する必要が
なく、スタツド7の貫通孔9と調整子14の通孔
15を、調整子14の回転中心(X軸)に対して
偏心して形成するだけで所要の目的を達成するこ
とができるから、安価で、かつ、大量生産に適し
た液圧緩衝器を提供することができる。
さらに、上述の実施例によれば、スタツド7の
貫通孔9と調整子14の通孔15とが、互いに同
一直径で、かつ、調整子14の回転中心(X軸)
に対して同一円周上に形成されているものである
から、前記貫通孔9と通孔15とを同時にしかも
高精度を以つて穿孔することができる。
貫通孔9と調整子14の通孔15とが、互いに同
一直径で、かつ、調整子14の回転中心(X軸)
に対して同一円周上に形成されているものである
から、前記貫通孔9と通孔15とを同時にしかも
高精度を以つて穿孔することができる。
なお、この実施例では、同一の開口径、すなわ
ち同一の開口面積を有する貫通孔9と通孔15と
で、所定の開口径(開口面積)のオリフイスを形
成するようにした例が示されているが、双方とも
同一径に形成しなくとも、例えばそのうちの一方
を他の孔径よりも大径に形成しても、上述の実施
例と同様の作用効果を奏することができる。
ち同一の開口面積を有する貫通孔9と通孔15と
で、所定の開口径(開口面積)のオリフイスを形
成するようにした例が示されているが、双方とも
同一径に形成しなくとも、例えばそのうちの一方
を他の孔径よりも大径に形成しても、上述の実施
例と同様の作用効果を奏することができる。
また、上述の実施例では、調整子14の胴部を
貫通するようにその調整子14に連通孔16を形
成した例が示されているが、環状室24と通孔1
5との間に一箇所連通孔16を形成するようにし
ても、上記環状室24が調整子14の外周に形成
されているので、この環状室24を介して、スタ
ツド7のオリフイス22,22と通孔15とを互
いに連通させることができる。
貫通するようにその調整子14に連通孔16を形
成した例が示されているが、環状室24と通孔1
5との間に一箇所連通孔16を形成するようにし
ても、上記環状室24が調整子14の外周に形成
されているので、この環状室24を介して、スタ
ツド7のオリフイス22,22と通孔15とを互
いに連通させることができる。
以上の説明から明らかなように、本発明は、ピ
ストンロツドとピストンとを相互に連繋するスタ
ツドに設けられている軸方向の貫通孔と該貫通孔
側に開口している調整子の通孔とを、調整子の回
転中心に対して偏心して形成するとともに、調整
子を、その下端面でスタツドの貫通孔を閉塞可能
となるように調整子収容部内に収容配設したもの
であるから、所望の減衰力を連続的に増大あるい
は減少させることができ、したがつて、車両の乗
心地あるいは走行安定性の向上を達成できる液圧
緩衝器を提供することができる。
ストンロツドとピストンとを相互に連繋するスタ
ツドに設けられている軸方向の貫通孔と該貫通孔
側に開口している調整子の通孔とを、調整子の回
転中心に対して偏心して形成するとともに、調整
子を、その下端面でスタツドの貫通孔を閉塞可能
となるように調整子収容部内に収容配設したもの
であるから、所望の減衰力を連続的に増大あるい
は減少させることができ、したがつて、車両の乗
心地あるいは走行安定性の向上を達成できる液圧
緩衝器を提供することができる。
また、本発明は、スタツドに形成した貫通孔と
調整子に形成した通孔とで、所定の開口面積を有
するオリフイスを形成することができるので、従
来のように、所定の開口面積を有するオリフイス
をスタツドの円周方向に所定間隔を置いて正確に
形成しなければならないという制約から解放さ
れ、したがつて、コストダウン及び大量生産に適
する液圧緩衝器を提供することができる。
調整子に形成した通孔とで、所定の開口面積を有
するオリフイスを形成することができるので、従
来のように、所定の開口面積を有するオリフイス
をスタツドの円周方向に所定間隔を置いて正確に
形成しなければならないという制約から解放さ
れ、したがつて、コストダウン及び大量生産に適
する液圧緩衝器を提供することができる。
第1図は従来の液圧緩衝器の一例を示す要部断
面図、第2図は第1図の−線における断面
図、第3図は同じく調整子を低減衰力設定位置か
ら中減衰力設定位置に至る直前の位置まで回転さ
せた状態を示す断面図、第4図は同じく中減衰力
設定位置に調整子を位置させた状態を示す断面
図、第5図は本発明の液圧緩衝器の一実施例を示
す要部断面図、第6図は第5図の−線におけ
る断面図、第7図は同じく調整子を中減衰力設定
位置に位置させた状態を示す断面図、第8図は同
じく調整子を高減衰力設定位置に位置させた状態
を示す断面図である。 1……シリンダ、2……ピストンロツド、3…
…ピストン、4……上部液室、5……下部液室、
6……減衰力発生手段、7……スタツド、8……
調整子収容部、9……貫通孔、14……調整子、
15……通孔、16……連通孔、22……オリフ
イス。
面図、第2図は第1図の−線における断面
図、第3図は同じく調整子を低減衰力設定位置か
ら中減衰力設定位置に至る直前の位置まで回転さ
せた状態を示す断面図、第4図は同じく中減衰力
設定位置に調整子を位置させた状態を示す断面
図、第5図は本発明の液圧緩衝器の一実施例を示
す要部断面図、第6図は第5図の−線におけ
る断面図、第7図は同じく調整子を中減衰力設定
位置に位置させた状態を示す断面図、第8図は同
じく調整子を高減衰力設定位置に位置させた状態
を示す断面図である。 1……シリンダ、2……ピストンロツド、3…
…ピストン、4……上部液室、5……下部液室、
6……減衰力発生手段、7……スタツド、8……
調整子収容部、9……貫通孔、14……調整子、
15……通孔、16……連通孔、22……オリフ
イス。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 作動液を充填したシリンダと、このシリンダ
の一端を封止的に貫通して延びる抜差可能なピス
トンロツドと、前記シリンダ内に摺動自在に嵌挿
してこのシリンダ内部を上部液室と下部液室との
二室に隔成すると共に、前記上部液室と下部液室
との二室間に作動液の制限的流通を許容する減衰
力発生機構を備えたピストンと、このピストンと
前記ピストンロツドとを連繋し、内部に調整子収
容部を備えたスタツドと、このスタツドの調整子
収容部内に回転可能に収容された調整子とを備
え、前記スタツドには、調整子収容部と下部液室
とを連通する軸方向の貫通孔及び調整子収容部と
上部液室とを連通するオリフイスを設け、一方、
前記調整子には、前記貫通孔側に開口する軸方向
の通孔及び該通孔と前記オリフイスとを連通する
連通孔を有する液圧緩衝器において、前記調整子
収容部内に収容される前記調整子を、その下端面
で前記スタツドの貫通孔を閉塞可能に配設すると
共に、この調整子の通孔及びスタツドの貫通孔の
それぞれを、調整子の回転中心に対して偏心して
形成したことを特徴とする液圧緩衝器。 2 前記調整子の通孔及びスタツドの貫通孔のそ
れぞれは、同一直径をもつて形成され、かつ調整
子の回転中心に対して同一円周上に形成されてな
る特許請求の範囲第1項記載の液圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18344682A JPS5973640A (ja) | 1982-10-19 | 1982-10-19 | 液圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18344682A JPS5973640A (ja) | 1982-10-19 | 1982-10-19 | 液圧緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5973640A JPS5973640A (ja) | 1984-04-25 |
JPS6342133B2 true JPS6342133B2 (ja) | 1988-08-22 |
Family
ID=16135909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18344682A Granted JPS5973640A (ja) | 1982-10-19 | 1982-10-19 | 液圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5973640A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020051436A (ko) * | 2000-12-22 | 2002-06-29 | 밍 루 | 최적의 승차감 및 주행상태로 자동 조절되는 차량용쇽업소버 |
-
1982
- 1982-10-19 JP JP18344682A patent/JPS5973640A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5973640A (ja) | 1984-04-25 |
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