JPS6340939Y2

JPS6340939Y2 -

Info

Publication number: JPS6340939Y2
Application number: JP1982073387U
Authority: JP
Priority date: 1982-05-18
Filing date: 1982-05-18
Publication date: 1988-10-26
Also published as: JPS58176474U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はビームインデツクス型カラー受像機、
特にテレビジヨン受像機に於て、インデツクス信
号の周波数変動量を減少せしめることの出来るイ
ンデツクス信号装置に関するものである。

ビームインデツクス型カラー受像機は、フエー
スプレート内面に３原色蛍光体条を黒色のガード
バンドを挟んで順次繰返し配すると共に、更に３
原色蛍光体条の内面にアルミニウム薄膜を介して
インデツクス蛍光体条を、３原色蛍光体条に対し
規則的関連をもつて繰返し配して蛍光面を構成し
ている。

第１図に示すとおり電子銃より放射した単一電
子ビームによつて蛍光面を掃引したとき、前記イ
ンデツクス蛍光体から生じるインデツクス光信号
を受像管壁面に配備した検出器９により検出して
光電変換し、バンドパスフイルタ１でインデツク
ス蛍光体の繰返し周波数に一致する信号のみを取
り出す。この信号を増幅器２で十分に増幅した
後、リミツター或はコンパレータ３を通すことに
より、振幅が揃い且つ電子ビームの走査位置に正
確に同期したインデツクス信号４を得る。この信
号４を制御部５に加え、３原色信号６を切り換え
て電子銃に供給し、電子ビーム量を適宜制御する
ことにより、適正なカラー画像を再生している。

ビームインデツクスカラーテレビジヨン受像機
では、インデツクス信号の周波数は蛍光面を掃引
してインデツクス蛍光体条を横切る電子ビームの
水平走査速度に比例する。電子ビームの水平走査
速度が一定しておればインデツクス信号の周波数
は一定する筈であるが、実際には電子ビームの水
平速度は次の様な原因で変動している。

ａ画面の明るさ即ち電子ビーム量の変化により
或は素子が経時変化によつて劣化したことによ
り、高圧電源が変動し、画面の横幅が画面の上
下部では拡がり、中央部では狭まり水平偏向幅
が変化して水平走査時間が変つてくる。

ｂ偏向コイルの水平糸巻き歪により水平走査各
ラインが上下方向へ異なり、水平偏向幅が変化
して水平走査時間が変つてくる。

インデツクス信号の周波数変動量が大きい場
合、バンドパスフイルタ１の通過帯域を広く設計
せねばならない。しかし通過帯域内で位相特性を
平均して充分な選択度を得る様に設計し、製作調
整することは、通過帯域が広くなる程難しく、イ
ンデツクス信号のＳ／Ｎ比も低下する問題があ
る。

本考案はインデツクス信号の周波数変動量を検
出し、その検出信号電圧に比例したパルス幅の制
御パルスによつて、高圧水平偏向回路に電力を供
給する負帰還を加え、電子ビームの水平走査幅を
均一となしてインデツクス信号の周波数変動量を
減少させるものである。

第１図に本考案の一実施例を示している。

本考案は受像管８の検出器９にバンドパスフイ
ルタ１を接続し、インデツクス蛍光体の繰返し周
波数に一致する信号１０のみを取り出し、これを
前述の制御部５へ供給すると同時に、FM復調器
１１及び低周波波回路１２を含む周波数変動量
検出回路１３に加え、FM復調器１１によつて信
号１０は第２図ａの信号Viに変換される。該信
号Viは１垂直走査時間Ｖの中で１水平走査時間
Ｈを周期とする信号列が含まれている。Ａはイン
デツクス信号パルスによ画面上の水平走査期間で
あり、Ｂは水平帰線期間である。

信号Viは復調器の基準電位ｖに対し、１垂直
走査期間の画面中央では低電位即ちインデツクス
信号周波数は低く、両面上下部では高電位即ちイ
ンデツクス信号周波数は高い。

従つて低周波波回路１２を通過した制御信号
電圧Vl（第２図ｂ）は、垂直走査期間の中央では
低く、上下端では高い波形となる。

水平偏向回路１４の直流電源電圧は、AC100V
をダイオードブリツジ１５及び平滑コンデンサー
１６によつて略DC140Vに整流したものであつ
て、直流電源はスイツチングトランジスター１７
を経て水平偏向回路１４のチヨークコイル１８に
接続される。

水平偏向回路１４は公知のとおりダンパーダイ
オード１９、共振用コンデンサー２０、水平偏向
ヨーク２１、高圧発生用フライバツクトランス２
２を並列接続し、フライバツクトランス２２の２
次側を受像管８のアノード電極に接続している。

水平発振回路２３は水平駆動回路２４を経て水
平偏向回路１４に対するスイツチングトランジス
ター２５のベースに接続しており、第３図ｅの如
く水平偏向電圧の１周期の中、タイミングt₄で立
上り、t₃で立下る矩形波パルス信号をスイツチン
グトランジスター２５のベースに加える。

水平発振回路２３の出力信号は同時に水平駆動
制御回路２６に加えられ、これは一種のDC−DC
コンバータであつて、前記周波数変動検出回路１
３からの出力Vl（第２図ｂ）が接続され、制御電
圧Vlによつて水平偏向電圧の１周期の中、電源
電圧がチヨークコイル１８に印加されるタイミン
グt₁及び立下りタイミングt₃を制御するスイツチ
ング作用を行なつている。

水平駆動制御回路２６は具体的には各種構成の
ものが使用出来るが、その一例を第４図及び第５
図に示している。

水平駆動制御回路２６は、FM復調器１１及び
低周波波回路１２の出力電圧Vlと、水平発振
回路２３からの矩形波パルス（第５図ａ）を鋸歯
状発振回路３１に通じて得られた鋸歯状波形（第
５図ｂ）とを比較器３２に通じ、FM復調器出力
Vlを基準電圧として鋸歯状波形電圧の上限を截
り（第５図ｃ）、整形することによつて、制御電
圧Vlの値に対応したデユーテイ値の矩形波出力
（第５図ｄ）を得、これをドライバー３３へ入力
し、出力電圧をもつて第１トランジスター１７を
制御するものである。

然して水平偏向回路１４に繋がるスイツチング
トランジスター１７，２５は夫々信号２７，２８
によつて制御され、１水平走査期間中、先づ第２
スイツチングトランジスター２５がタイミングt₄
（第３図ｅ）で導通する。このt₄のタイミング位
置は特に重要なものではないが第１トランジスタ
ー１７の導通より早いことが必要である。

次で第１トランジスター１７が制御電圧Vlに
よつて制御されたタイミングt₁で導通し、電源電
圧を偏向回路１４に加える。このとき第２トラン
ジスター２５は導通しているから、チヨークコイ
ル１８を流れる電流は第３図ｂの波形となり、
Vo／Lcの傾きで直線的に増加する。但しLc：チ
ヨークコイル１８のインダクタンス、Vo：直流
電源電圧（140V）時刻t₃で帰線期間に入り、第１，第２トランジ
スター１７，２５のパルス信号は立下り、導通は
オフとなるから、フライバツク電圧が発生して偏
向電圧V₁が増加する。このときチヨークコイル
１８に蓄えられた電磁エネルギーWlは1/2
Lci₁max²であつて最大である。この電磁エネル
ギWlは主に偏向回路のコンデンサー２９，３０
に蓄えられ、フライバツクコイル２２のパルス電
圧V₁を規制する。

この電磁エネルギーWlの大きさは、第１トラ
ンジスター１７の制御電圧信号の立上りタイミン
グt₁を制御することによつて増減出来、例えば、
制御電圧信号２７が第３図ｄにて破線で示す如
く、タイミングが遅れてt₁′の時刻で立上ると、
第１トランジスター１７を導通する電流は十分に
上昇する以前にタイミングt₄で立下るから、チヨ
ークコイル１８に蓄積される電磁エネルギーWl
は、第３図ｂに破線で示す如く減少したものとな
り、従つてフライバツクトランス２２の水平偏向
電圧は低下する。この様にインデツクス信号周波
数が高まるときは、周波数変動量検出回路１３か
らの制御信号電圧vlが上昇するから、第１スイツ
チングトランジスター１７の出力信号のタイミン
グt₁を遅らせることにより、水平偏向電圧ａを下
げ、又インデツクス信号周波数が低下するとき
は、制御信号電圧vlが下降するから、第１トラン
ジスター１７のタイミングt₁を進めて水平偏向電
圧を上げて可及的に画面幅を一定に保ち、インデ
ツクス信号周波数の変動量を縮小することが出来
るのである。

本考案は上記の如くインデツクス信号周波数の
変動量を検出して水平偏向電圧に負帰還を加える
から、インデツクス信号周波数は略一定に維持す
ることが出来、従つてビームインデツクス型受像
機の増幅回路その他の各部の設計に際して、従来
の如く周波数変動を考慮して広い周波数帯域を対
象とする必要はなくなり、電気設計は容易となる
等、実用上優れた特長を発揮するものである。

更に本考案は、電源電圧の導通タイミングt₁
を、制御信号電圧vlを基準にして決めるから、タ
イミングt₁直前におけるインデツクス信号の周波
数変動に追従し、精度の高い制御が出来る利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る装置の説明図、第２図ａ
及びｂは周波数変動量検出回路各部の信号波形
図、第３図ａ乃至ｅは水平偏刃向回路各部、第１
スウイツチングトランジスター、第２スウイツチ
ングトランジスターの信号波形図、第４図は水平
駆動制御回路の説明図、第５図ａ乃至ｄは同上の
信号波形図である。１３…周波数変動量検出回路、１４…水平偏向
回路、１７…第１スウイツチングトランジスタ
ー、２５…第２スウイツチングトランジスター、
２６…制御回路。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

受像管のフエースプレート内面に３原色蛍光体
及び該３原色蛍光体と規則的関連をもつてインデ
ツクス蛍光体を繰返して配備し、単電子ビームに
よつて蛍光面を掃引したときインデツクス蛍光体
から放出されるインデツクス信号を検出し色信号
を制御するビームインデツクス型カラー受像機に
於て、検出したインデツクス信号より周波数変動
量に比例して連続したた信号vlを出力するインデ
ツクス信号の周波数変動量検出回路１３と、該周
波数変動量検出回路１３に接続し周波数変動量vl
の大小に対応して立上がりタイミングt₁が決まる
制御パルスを出力して水平偏向回路に対する電源
電圧の導通タイミングt₁を制御する水平駆動制御
回路２６とを具え、インデツクス信号の周波数変
動量vlによつて、水平駆動の制御回路２６の制御
パルスの立上がりタイミングt₁を変えて水平偏向
回路に供給する電力を帰還制御してインデツクス
信号の周波数変動量を減少することを特徴とする
ビームインデツクス型カラー受像機のインデツク
ス信号装置。