JPS6337671B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は患者昇降装置の座席に関し、前記座席
は昇降機構に設けた荷台フレームと、荷台フレー
ム間の適所に掛け渡した支持手段とを有する。

患者昇降装置の座席は、非常に汚れることが多
いので、いわゆる汚れの防止装置である特殊なク
リーニング装置で清掃する必要がある。

これは、特許請求の範囲に限定した特徴を有す
る座席を提供することによつて、本発明で達成さ
れる。

本発明を添付図面を参照して以下詳細に説明す
る。

第１図は、ハンドル３を上下動させポンプ送り
することによつて制御されるポンプ装置（図示せ
ず）を介して上昇しうる昇降機構（hoisting
gear）２を有する車輪付きフレーム１を示す。
昇降機構２はガイド装置（図示しない）を解除す
る制御ボタン４を押すことによつて効果させるこ
とができる。このタイプまたは類似のタイプの昇
降機構は公知であるので詳細に説明しない。

座席５は昇降機構２上に設けられ、上記座席は
昇降機構から水平方向外方に突出した２個の荷台
フレーム部７，８と、その間に延びる相互に離間
し分離た２個の支持手段９，１０（第２図）とを
備えた荷台フレーム６を備える。

通常、患者１１が着座する座席の部分を直接効
率よく清掃し、上記部分を簡単な方法で取り外
し、所定の位置に簡単な方法で係合するため、荷
台フレーム６は、座席に開口２７を形成するよう
に互いに隔てた２個の別個の座席手段１２，１３
を備え、各座席手段１２，１３は、上記座席手段
１２，１３をそれぞれ荷台フレーム６に係合する
ように移動させることによつて、各座席手段１
２，１３を各支持手段９，１０の上方に固定でき
るように構成された結合装置１４，１４ａを備
え、各座席手段１２，１３はさらに、上方から見
て各座席手段１２，１３が各支持手段９，１０上
のそれぞれ所定位置Ａ，Ｂにあるか否かを判定で
きるように構成した位置表示器１５，１６，１
７，１８を備える。

各座席手段１２，１３の取り付けを簡単にする
一例として、各座席手段１２，１３に、外方へ突
出する荷台フレーム部７，８を保持するように構
成した両端部１９，２０，２１，２２を設けても
よく、各座席手段１２，１３は、その所定位置
Ａ，Ｂ付近において、荷台フレーム部７，８を保
持するその両端部１９，２０，２１，２２ととも
に位置決めできる一方、所定位置Ａ，Ｂに達する
まで荷台フレーム部７，８に沿つて、各支持手段
９，１０に向かつて移動自在である。

各結合装置１４，１４ａは、それぞれの座席手
段１２，１３上に設けた少なくとも１個の閉止部
材２３，２４を備えることが好ましく、この閉止
部材を介して座席手段は、支持手段９，１０に押
圧される。前記位置表示器は、前記支持手段に関
して所望の位置にあるか否かを判定するため、前
記支持手段を上方から観察できるように前記座席
手段に設けられ、前記座席手段が固定されたとき
に、前記支持手段の上方に位置する少なくとも１
個の開口１５，１６，１７，１８を有する。

取り付けを簡単にするため、座席手段１２，１
３の形状を同一にし、またプラスチツク材料で形
成して弾性を具備させる。

各座席手段１２，１３は、支持手段９，１０に
沿つて延び、その両側において下方に屈曲した縦
長の座席部分２５，２６を設けることによつて、
特に、座り易く形状も安定し、また各座席手段
は、その両側においてそれぞれ荷台フレーム部
７，８と係合する端部１９，２０，２１，２２を
有する。

座席手段１２，１３は、それぞれ簡単な方法で
装着される。すなわち座席手段を支持手段９，１
０の間に配置して、固定すべき支持手段に移動さ
せる。座席手段１２，１３が上記方向に或る距離
だけ移動すると、結合装置１４，１４ａの把持爪
２８，２９，３０，３１は支持手段９，１０の下
方を摺動し、閉止部材２３，２４の端面３２，３
３は支持手段９，１０上を摺動する。

座席手段１２，１３を移動させ続けると、その
座席部２５，２６はその弾性によつて上方に屈曲
し、溝３４，３５が支持手段９，１０に達する
と、座席部２５，２６は通常の形状に戻り、座席
手段１２，１３が支持手段９，１０に固定され
る。

座席手段１２，１３が固定位置Ａ，Ｂにあると
き、支持手段９，１０が開口１５，１６，１７，
１８の中心に位置することが好ましく、これによ
つて最終的なフレームのずれ、即ち、固定されて
いない座席手段１２，１３の位置のずれを迅速か
つ簡単に制御することができる。

患者１１が座ろうとしたとき、どちらかの座席
手段１２，１３が固定されておらずに摺動するよ
うなことがあつたとしても事故が発生しないよう
に、患者がその間隙内に落下しないように支持手
段９，１０を互いに接近して設けて落下事故を防
止する。

座席手段１２，１３の係合が解除されたとき、
各手段が相反対方向への衝撃荷重を受けるように
することが好ましく、この結果、閉止部材２３，
２４が支持手段９，１０を開放して座席手段は移
動し、把持爪２８，２９，３０，３１が支持手段
を保持しなくなるので、その後座席手段を上方に
持ち上げることが可能となる。

各座席手段は、少なくとも１個の固定部３６，
３８及び／又は３７，３９を有し、各一対の近接
する固定部３７，３９及び／又は３６，３８に
は、枠状荷台４２（第４図及び第５図）の固定装
置４０，４１が形成されている。枠状荷台を迅速
に接続できるように、各固定部３６〜３８は、内
部に開口４４（第３図）を有する案内溝４３を備
える。

鉤止部４６を有する分岐管４５を備えた枠状荷
台４２は、分岐管４５を各案内溝４３に挿入し
て、鉤止部４６が開口４４に係合するまで、座席
に向かつて枠状荷台４２を移動させることによつ
て取り付けられる。枠状荷台４２の重力の中心
は、前記固定部内にある（これは特に受け皿（図
示しない）が載置されている場合）ので、特別な
調整を要することなく、鉤止部４６は係合位置
（第５図）に配置される。

患者１１はその一側を昇降機構２に向けて座る
ので、荷台フレーム６には２個の背もたれ材４
７，４８を設けるのが好ましく、そのうち一方の
背もたれ材４７は、患者が他方の背もたれ材４８
に対して後方に傾きながら保持できる把手として
作用する。座席５の設計とともに、このような構
成によつて所望のごとく、その左側または右側を
昇降機構２に向けながら、患者を位置決めでき
る。

各背もたれ材４７，４８をブラケツト４９内に
回転自在かつ脱着自在に装着して、背たれ材が、
使用位置Ｄから昇降機構２の略ハンドル３と同じ
側にある休止位置（図示しない）に向かつて、上
方（矢印５０，５１）に回転可能にする。各背も
たれ材４７，４８はまた、ブラケツト４９のプレ
ート５２の後方に位置するピン（図示しない）を
設けることによつて、脱着可能とすることができ
るが、この場合、上記プレート５２はピンが貫通
する凹部（図示しない）を有する。上記凹部は使
用位置と休止位置の間の位置を回転するときにの
み、背もたれ材４７，４８をそれぞれ取り外すこ
とができるように配置する。これによつて、背も
たれ材が不用意に解除されることがない。

患者が不意に座席５から落下しないように、各
背もたれ材４７，４８には、ブラケツト４９付近
に、例えば、保持ボタン５３の形態の固定装置
と、一方の固定装置から他方の固定装置の間に配
置され且つ患者の周囲に配置された引き具５４と
を設けてもよい。引き具５４は、該引き具に関係
なく、患者１１が或る範囲の動作ができるよう
に、各種のサイズのスペースを形成できる数個の
孔５５を有する。

本発明は、上記の実施例に限定されず、特許請
求の範囲内において変更可能である。また、座席
の上昇範囲を調整できるように、昇降機構上に移
動自在に配置した固定部材５６を介して、荷台フ
レーム６が昇降機構２に設けられていることが理
解できるであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は患者輸送者の患者昇降機構に設けた座
席を示す斜視図、第２図は座席の一部の平面図、
第３図は第２図の座席の一部を示す一部断面図、
第４図は座席の一部およびこれに配置した枠状荷
台を示す平面図、第５図は第４図に示した枠状荷
台の側面図である。 １……フレーム、２……昇降機構、３……ハン
ドル、４……制御ボタン、５……座席、６……荷
台フレーム、７，８……フレーム部、９，１０…
…支持手段、１１……患者、１２，１３……座席
手段、１４，１４ａ……結合装置、１５，１６，
１７，１８……位置表示器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 昇降機構２上に設けられ、且つ水平方向外方
   に突出した荷台フレーム部７，８と、その間に延
   びる相互に離間し分離した支持手段９，１０とを
   備えた荷台フレーム６と、 それぞれ前記荷台フレーム部８，７の一方の上
   方で且つ同じ方向にそれぞれ延びた背もたれ材４
   ７，４８とを備え、 前記荷台フレーム６が、座席に開口部２７を形
   成するように、相互に離間した２個の分離した座
   席手段１２，１３を備える患者昇降装置の座席に
   おいて、 各座席手段１２，１３は、結合装置１４，１４
   ａを備えており、 各座席手段１２，１３は、水平方向外方へ突出
   する荷台フレーム部７，８を保持するように構成
   した両端部１９，２０，２１，２２を有し、それ
   により各座席手段１２，１３は、その所定位置
   Ａ，Ｂ付近において、荷台フレーム部７，８を保
   持するその両端部１９，２０，２１，２２ととも
   に位置決めできる一方、所定位置Ａ，Ｂすなわち
   前記結合装置１４，１４ａが支持手段９，１０と
   係合する位置に達するまで荷台フレーム部７，８
   に沿つて、各支持手段９，１０に向かつて移動自
   在であり、 各座席手段１２，１３はさらに、上方から見て
   各座席手段１２，１３が各支持手段９，１０上の
   それぞれ所定位置Ａ，Ｂにあるか否かを判定でき
   るように構成した位置表示器１５，１６，１７，
   １８を備えることを特徴とする患者昇降装置の座
   席。 ２ 各結合装置１４，１４ａは、前記座席手段１
   ２，１３上に設けられ、該座席手段は、これを前
   記支持手段９，１０に押圧させる少なくとも１個
   の閉止部材２３，２４を有し、前記位置表示器
   は、前記支持手段に関して所望の位置にあるか否
   かを判定するため、前記支持手段を上方から観察
   できるように前記座席手段に設けられ、前記座席
   手段が固定されたときに、前記支持手段の上方に
   位置する少なくとも１個の開口を有することを特
   徴とする特許請求の範囲第１項に記載の患者昇降
   装置の座席。 ３ 前記座席手段１２，１３は、その形状が同一
   であつて、プラスチツク材料で形成され弾性を有
   することを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至
   第２項に記載の患者昇降装置の座席。 ４ 各座席手段１２，１３には、前記支持手段
   ９，１０に沿つて突出し、且つその両側において
   下方に屈曲した縦長の座席部分２５，２６を形成
   し、各座席手段はその両側において荷台フレーム
   部７，８と係合する端部１９，２０，２１，２２
   を有することを特徴とする特許請求の範囲第１項
   乃至第３項に記載の患者昇降装置の座席。 ５ 前記支持手段９，１０間の距離は、前記座席
   手段１２，１３の一方または両者の位置を誤つた
   とき、前記支持手段が患者の落下を防止するよう
   に選択されることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項乃至第４項に記載の患者昇降装置の座席。 ６ 各座席手段１２，１３は、枠状荷台を迅速に
   接続できるように少なくとも１個の固定装置４
   ０，４１を備えることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項乃至第５項に記載の患者昇降装置の座
   席。 ７ 前記荷台フレーム６は荷台フレーム部７，８
   と同じ方向の外方へ突出する２個の背もたれ材４
   ７，４８を備え、各背もたれ材は使用位置から休
   止位置へ回転可能であつて、前記背もたれ材が使
   用位置と休止位置の間にあるとき、ブラケツト４
   ９から除外され取り外し可能であることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項乃至第６項に記載の患
   者昇降装置の座席。 ８ 前記荷台フレーム６は荷台フレーム部７，８
   と同一の方向にブラケツト４９の両側から外方に
   突出する２個の背もたれ材４７，４８を備え、患
   者１１の周囲において一方の固定装置から他方の
   固定装置に渡つて引き具５４を取り付けるため、
   ブラケツト付近の各背もたれ材には固定装置５３
   を設けることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   乃至第７項に記載の患者昇降装置の座席。 ９ 前記荷台フレーム６は、昇降機構２上におい
   て垂直方向に移動可能であることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項乃至第８項に記載の患者昇降
   装置の座席。