JPS6337318Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車等の車輌の車体に取付けられる
テールランプ、ターンシグナルランプの如き灯火
具に係る。

従来一般に、自動車のテールランプ、ターンシ
グナルランプの如く、互に近接して車体に組付け
られる複数個のランプハウジングを有し、前記ラ
ンプハウジングの各々にバルブソケツトが取付け
られる車輌用灯火具に於ては、特にその一方のラ
ンプハウジングのバルブソケツトがそのランプハ
ウジングに予め固定或いは一体的に構成されてい
る場合、他方のランプハウジングのバルブソケツ
トは組付け時のこれの破損を防止すべく前記一方
のランプハウジングのバルブソケツトのハーネス
より分離され、他方のランプハウジングの組付け
後にそのランプハウジングに装着され、またその
ハーネスをコネクタにより個別に或いは前記一方
のバルブソケツトのハーネスと共に車体側のメイ
ンハーネスに接続されるようになつている。この
灯火具に於ては、その組付け時にバルブソケツト
の破損を招くことがないが、しかし数多くのコネ
クタを必要とする欠点がある。

また、組付け時のバルブソケツトの破損を防止
するためにバルブソケツトがランプハウジングに
装着されるまで、そのバルブソケツトに保護カバ
ーを取付けてこれの破損を防止することが一部に
於て行われている。これにあつては、数多くのコ
ネクタを必要としないが、保護カバーが必要であ
る。

本考案は数多くのコネクタや保護カバーを必要
とすることがなく且組付け時に於けるバルブソケ
ツトの破損を招来することがない車輌用灯火具を
提供することを目的としている。

かかる目的は、本考案によれば、互に近接して
車体に組付けられる複数個のランプハウジングを
有し、前記ランプハウジングの各々にバルブソケ
ツトが取付けられる車輌用灯火具に於て、一つの
ランプハウジング自体に他のランプハウジングに
装着されるバルブソケツトを仮装着するためのバ
ルブソケツト保持孔が設けられ、前記一つのラン
プハウジングは前記バルブソケツト保持孔に挿入
されたバルブソケツトのバルブを受入れてこれの
保護カバーをなすよう構成されている車輌用灯火
具によつて達成される。

以下に添付の図を参照して本考案を実施例につ
いて詳細に説明する。

第１図は本考案による車輌用灯火具の一つの実
施例を示す概略構成図である。図に於て、１は車
体を示しており、この車体１にランプハウジング
２及び３が互に比較的近接して取付けられてい
る。ランプハウジング２及び３は各々シール部材
４，５を介して車体１に装着されており、またそ
の前部にはレンズ６，７が取付けられている。

ランプハウジング２にはこれのためのバルブソ
ケツト８が装着たれており、また該ランプハウジ
ング２自体にランプハウジング３のためのバルブ
ソケツト９を仮装着するバルブソケツト保持孔１
０が形成されている。バルブソケツト８及び９に
は各々バルブ１４，１５が取付けられている。ラ
ンプハウジング２はバルブソケツト保持孔１０に
挿入されるバルブソケツト９のバルブ１５をその
内部に受入れてこの保護カバーをなすようになつ
ている。バルブソケツト８のハーネス１１とバル
ブソケツト９のハーネス１２とは一つのコネクタ
１３に接続され、図示されていない車体側のメイ
ンハーネスに同時に接続されようになつており、
また前記両ハーネス１１，１２はそのコネクタ１
３の側に於て一つに束ねられている。

バルブソケツト９はランプハウジング３の車体
１に対する取付け前に於ては、図示されている如
く、ランプハウジング２のバルブソケツト保持孔
１０内に挿入されてランプハウジング２に装着さ
れており、ランプハウジング３が車体１に対し組
付けられた後、図にて仮想線で示されている如
く、ランプハウジング３の孔１８に挿入されて正
規の状態にて取付けられるようになつている。バ
ルブソケツト９に取付けられているバルブ１５は
バルブソケツト９がバルブソケツト保持孔１０に
挿入されている状態にてはランプハウジング２内
に位置する。これによりランプハウジング２は、
バルブソケツト９の仮保持時に於ては、バルブ１
５の保護カバーとしても機能する。

上述の如き灯火具によれば、ランプハウジング
３の取付け時には、そのランプハウジング３のた
めのバルブソケツト９が他方のランプハウジング
２に仮装着され、そしてランプハウジング２がバ
ルブソケツト９のバルブ１５の保護カバーとして
作用するので、これがそのランプハウジング３の
組付け時等に於て破損されることがない。

第２図は本考案による車輌用灯火具の他の一つ
の実施例を示す縦断面図である。尚、第２図に於
て第１図に対応する部分は第１図に付した符号と
同一の符号により示されている。かかる実施例に
於ては、ランプハウジング２にコネクタ１３が取
付けられており、該コネクタ１３とバルブソケツ
ト８とがランプハウジング２内に設けられたハー
ネス１１により結線されている。またバルブソケ
ツト９のハーネス１２はコネクタ１３に接続さ
れ、ランプハウジング２の一部よりランプハウジ
ング２外に延出している。コネクタ１３にはメイ
ンハーネスよりのハーネス１６に取付けられたコ
ネクタ１７が接続される。他の構造は第１図に示
された実施例の構造と同じである。

また第３図は本考案による車輌用灯火具の更に
他の一つの実施例を示している。かかる実施例に
於ては、車体２０の構造上、ランプシール面が分
離されており、ランプハウジングはハウジング本
体２１とバツクプレート２２とにより構成され、
ハウジング本体２１とバツクプレート２２と二つ
のレンズ２３，２４により互に個別のランプ室２
５，２６が設けられている。バツクプレート２２
にはレンズ２４の照明を行うためのバルブ２７を
取付けられるバルブソケツト２８が取付けられて
いる。またバツクプレート２２にはレンズ２３の
照明を行うためのバルブ２９を担持するバルブソ
ケツト３０を仮装着するためのバルブソケツト保
持孔３１が設けられている。バルブソケツト２８
と３０のハーネス３２，３３は各々図示されてい
ない一端部にてコネクタに接続されている。尚、
３４，３５は各々シール部材である。

バルブソケツト３０は灯火具の組付け時に於て
はバルブソケツト保持孔３１内に挿入されてバツ
クプレート２２に仮装着されており、該バルブソ
ケツト３０は灯火具の組付け完了後にランプハウ
ジング２１に設けられた取付け孔３６に挿入さ
れ、正規の装着位置にて保持される。この実施例
に於ても、バルブソケツト３０に取付けられてい
るバルブ２９はバルブソケツト３０がバルブソケ
ツト保持孔１０に挿入されている状態にてはバツ
クプレート２２の内側のランプハウジング内に位
置して外部に露呈せず、保護される。

上述した何れの実施例に於ても一方のランプハ
ウジングに他方のランプハウジングに装着される
バルブソケツトを仮装着するためのバルブソケツ
ト保持孔が設けられており、組付け時にはそのバ
ルブソケツト保持孔に挿入されて該バルブソケツ
トのバルブがランプハウジング内に納められて保
護されるから、組付け時にバルブソケツト及びバ
ルブに破損が生じることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は各々本考案による車輌用灯
火具の実施例を示す縦断面図である。 １……車体、２，３……ランプハウジング、
４，５……シール部材、６，７……レンズ、８，
９……バルブソケツト、１０……バルブソケツト
保持孔、１１，１２……ハーネス、１３……コネ
クタ、１４，１５……バルブ、１６……ハーネ
ス、１７……コネクタ、１８……孔、２０……車
体、２１……ハウジング本体、２２……バツクプ
レート、２３，２４……レンズ、２５，２６……
ランプ室、２７……バルブ、２８……バルブソケ
ツト、２９……バルブ、３０……バルブソケツ
ト、３１……バルブソケツト保持孔、３２，３３
……ハーネス、３４，３５……シール部材、３６
……取付け孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互に近接して車体に組付けられる複数個のラン
   プハウジングを有し、前記ランプハウジングの
   各々にバルブソケツトが取付けられる車輌用灯火
   具に於て、一つのランプハウジング自体に他のラ
   ンプハウジングに装着されるバルブソケツトを仮
   装着するためのバルブソケツト保持孔が設けら
   れ、前記一つのランプハウジングは前記バルブソ
   ケツト保持孔に挿入されたバルブソケツトのバル
   ブを受入れてこれの保護カバーをなすよう構成さ
   れている車輌用灯火具。