JPS6336876Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、フレーム前端の両側の補強板を利
用してラジエターのリザーブタンクを構成したオ
ートバイのラジエターリザーブタンクに関する。

オートバイに水冷エンジンを塔載する場合は、
フレームの前部に前向きにラジエターを配置す
る。ラジエターには、上部にリザーブタンクを連
結したり、ラジエターそのものの上部にリザーブ
タンク用の部屋を形成しているが、ラジエターが
大きくなる等の不都合がある。又、リザーブタン
クを別に設けるとしても、取付ける場所に苦労す
る。

この考案は、かかる点に鑑み、フレームの前端
の左右を補強する補強板を利用して安価にリザー
ブタンクを形成し、デツドスペースが有効に使え
るように改善したもので、以下本考案を図面に示
す実施例について説明する。

オートバイのフレーム１は、適宜太さの鋼管を
選び、所定の長さ形状にしたものを溶接で結合し
て作る。前ホークが取付けられるヘツドパイプ２
には、上パイプ３の前端と、ダウンパイプ４の上
端が突合されて溶着される。そして、この部分
は、最も応力が集中する個所であるので、両側に
補強板５を当てて溶着して補強する。この考案
は、この両側の補強板５を利用してリザーブタン
ク６を形成するもので、両側の補強板５を所定形
状にプレス成形し、これを、両側から最中状に合
せて、内部が密室のリザーブタンク６になるよう
に溶着する。リザーブタンク６の容積が大きく必
要なときは、両側の補強板５をプレス成形すると
き、中央部が外側に脹んだ形状にしておけばよ
い。両側の補強板５の上部には、連結口７を設
け、左右のラジエター８に、パイプ９で連結す
る。尚、リザーブタンク６の下端には、ドレーン
プラグ１０を螺着するようにしてある。１１は燃
料タンク、１２はシートである。

しかして、両側の補強板５は、ヘツドパイプ２
の溶着部分を補強して剛性を高めると共に、両側
の補強板５を最中状に合せて溶着し、内部を密室
のリザーブタンク６とするので、デツドスペース
が有効に使用でき、補強板５が、リザーブタンク
６の容器を兼用して安価にできる。そして、ラジ
エター８は、パイプ９でリザーブタンク６と連結
するので小型にできる。

以上説明したように、この考案は、フレームの
ヘツドパイプに、上パイプとダウンパイプを突合
せて溶着すると共に、その両側に補強板を溶着す
るものに於て、両側の補強板を最中状に合せて内
部を密室としてリザーブタンクとし、ラジエター
とパイプ連結するようにしたので、両側の補強板
がリザーブタンクの容器を兼用して安価にでき、
従来のデツドスペースがリザーブタンクに利用で
きて、場所もとらない。そして、ラジエターをリ
ザーブタンクに連結するので、ラジエターが小型
にできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は第１図Ａ−Ａ矢視拡大断面図であ
る。 １……フレーム、２……ヘツドパイプ、３……
上パイプ、４……ダウンパイプ、５……補強板、
６……リザーブタンク、８……ラジエター、９…
…パイプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレームのヘツドパイプに、上パイプとダウン
   パイプを突合せて溶着すると共に、その両側に補
   強板を溶着するものに於て、両側の補強板を最中
   状に合せて内部を密室としてリザーブタンクと
   し、ラジエターとパイプで連結するようにしたこ
   とを特徴とするオートバイのラジエターリザーブ
   タンク。