JPS6336728A - スピニングリ−ルのドラグ力測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スピニングリールのドラグ力測定装置に係り
、更に詳しくはドラグ機構のつまみを操作してドラグカ
を調節した時の実際のドラグカを計測できるようにした
スピニングリールのドラグ力測定装置に関する。

〔従来の技術〕

スピニングリールには、一般に魚の強い引きや激しい反
転等によって糸が切断されるのを防止するためのドラグ
装置が装備されており、実開昭４８−５０５９２号公報
等に於て知られている。

この種のドラグ装置は、一般にスプール軸と結合された
構造になっており、そしてドラグノブを左右に回転操作
してドラグワソシャ群に対する締付方を加減することに
より、スプールの糸繰出方向への回転トルク、即ちドラ
グカ（釣糸引出力）をスプールに巻いた釣糸の強さに応
じて調整するものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のような従来のスピニングリールのドラグ装置では
、そのドラグカ調整ノブに指示部を、スプール又はリー
ルボディに表示目盛を夫々形成し、ノブの指示部を表示
目盛に合わせることによりドラグカを表示するようにな
っているが、これは単にドラグワッシャ群に対するばね
部材の押圧力をノブの回動量として表示するのみで実際
のドラグ力を表示するものではなく、ドラグカの目安を
表しているに過ぎない。従って、実際にどの程度のドラ
グ力に設定されたのか知ることができず、特にドラグワ
ノシャが摩耗したり、或いはばね部材の疲労等によりば
ね力が低下したりすると、ノブが指示する目盛数値とド
ラグカとの関係が変化してしまい、希望するドラグカを
正確に設定するのは不可能に等しい。ましてや、釣人が
スプールに巻かれた釣糸を引き出した時の引出力を感覚
的に感知してドラグカの設定を行なっているため、初心
者及び熟練者によるドラグカ設定にはばらつきがあり、
釣糸の強さ以上のドラグ力に締め付ける等して的中に糸
が切断されてしまう等のトラブルが多発する問題があっ
た。

〔発明の目的〕

本発明は上記の問題点を解決するために為されたもので
、ドラグ機構調節後の実質的なドラグカの計測を可能に
し、使用糸及び釣条件に適合したドラグカの設定を簡便
になし得るようにしたスピニングリールのドラグ力測定
装置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係るスピニングリールのドラグ力測定装置は、
リール本体に回転可能に取り付けたベール付ロータと、
上記リール本体にスプール軸により回転可能に且つ軸方
向に往復動可能に支持され上記ロータの回転に伴い釣糸
が巻回されるスプールと、上記リール本体に装着され上
記スプール軸と結合するドラグ装置とを有するスピニン
グリールに於て、上記ドラグ装置のドラグカ調整用操作
ノブにドラグ力計測用つまみを回転可能に取り付けると
共に、この計測用つまみと上記操作ノブ間に、該計測用
つまみの操作ノブの締付は方向への回転操作に伴い上記
ドラグ装置のドラグ力に相当する回動トルクを生じさせ
ると共に該回動トルクをドラグ力に変換する計測部材を
設け、更に上記ドラグカを表示する表示手段を備えたも
のである。

〔発明の作用〕

本発明に於ては、計測用つまみを操作ノブの締付は方向
に回転操作すると、計測用つまみに操作ノブの締付トル
クに応じた回動トルクが発生し、この回動トルクは計測
部材によりドラグ力に変換され、これを表示手段に表示
することでドラグ装置のドラグカを計測可能にする。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。

第１図乃至第３図は本発明に係るスピニングリールのド
ラグ力測定装置の一実施例を示すものである。

第１図に於て、１ば取付脚２を有するリール本体、３は
リール本体１の前部に周知の軸４を介して回転可能に取
り付けたロータ、５はロータ３にアームレバー６を介し
て取り付けたベール、７はリール本体１に取り付けたハ
ンドルであり、このハンドル７と上記ロータ３の支持軸
間はリール本体１に内蔵した周知のギア磯構８により連
結され、ハンドル７を回すことによりロータ３及びベー
ル５を糸巻取り方向に回転できるようになっている。

９は上記リール本体１に上記ロータ３の支持軸４と同芯
にして回転可能に且つ軸方向に往復動可能に支持された
スプール軸で、このスプール軸９のロータ３　（’ｊ！
ｌの突出軸部９ａには、釣糸１０を巻回するスプール１
１が固着されている。

又、１２は上記リール本体１の後端部に装着したドラグ
装置であり、このドラグ装置１２は、リール本体１の後
端壁ｌａに回転可能に支持され、且つ上記スプール軸９
の後端軸部９ｂと相対回転不能で、而も軸方向にはスラ
イド可能に嵌合するドラグ軸１３と、このドラグ軸１３
の外周に相対回転可能に嵌合され、且つリール本体１の
後端にドラグ軸１３と間怠に形成した筒部１４の内周と
相対回転不能に係合する複数個の第１ドラグワツシヤ１
５と、ドラグ軸１３の外周に相対回転不能に嵌合され筒
部１４の内周とはフリー状態にある複数個の第２ドラグ
ワソシヤ１６と、これら第１及び第２ドラグワソシャ１
５．１６間に介在された複数個のライニングワッシャ１
７と、上記筒部１４の開口に螺合されたドラグカ調整ね
じ部材１８と、このねじ部材１８にビス１９により一体
に取り付けた操作ノブ２０と、上記ねし部材１８と上記
各ワッシャ１５，１６．１７の積層体間に介在したドラ
グカ調整用のコイルばね２１とから構成され、上記ノブ
２０を左右に回転操作してワッシャ群に対するコイルば
ね２１のばね圧を変化させることにより、スプール１１
に対するドラグカを調整できるようになっている。

第１図に於て、２２は上記ドラグ装置１２のノブ２０に
組み付けたドラグ力測定機構であり、このドラグ力測定
機構２２は、第１図及び第３図に示すようにノブ２０の
端面中央に突設したボス部２０ａに回転可能に嵌合され
、スナップリング２３により抜は止め保持されたドラグ
力計測用つまみ２４と、このつまみ２４にドラグ装置１
２により設定されたドラグ力に相当するトルクを生じさ
せる計測用のトーションばね２５を備え、上記トーショ
ンばね２５の両端はノブ２０及びつまみ２４に固定され
ている。又、上記ノブ２０の外周には、ドラグ装置１２
で設定されたドラグカの実測値を表示する表示目盛２６
が形成され、この表示目盛２６に対向して上記つまみ２
４の外周に指示マーク２７が形成されている。２８は上
記ノブ２０の端面に突設した突部で、この突部２８は上
記つまみ２４の内端面に形成した円弧溝２４ａに係合さ
れており、この突部２８と円弧溝２４ａはつまみ２４の
回転操作角度を表示目盛２６の範囲に規制すると共に、
トーションばね２５によるつまみ２４の戻り位置を、そ
の指示マーク２７が表示目盛２６の「０」値を指示する
ように規定するものである。尚、２９はつまみ２４の端
面開口４ａう鏡板である。

次に、上記のように構成された本実施例のドラグ測定動
作について説明する。

先ず、スプール１１に巻かれた釣糸１０の太さ。

釣条件に応じドラグ装置１２の調整ノブ２０を回転操作
してねじ部材１８を釣人の希望する状態に締付け、或い
は弛める。この時、ねじ部材１８の操作量に応じてばね
２１のばね圧が変わり、このばね圧に応じてワッシャ積
層体が押圧され、スプール１１に対し数値的には未知の
ドラグカが発生することになる。

ドラグ装置１２に対する調整操作が終了したならば、計
測用のつまみ２４を指先で掴んで第２図の矢印へ方向へ
回転操作する。これに伴いドラグ計渕用トーションばね
２５は巻込み方向に弾性変形しつまみ２４に掛かる回動
トルクが次第に増大していく。そして、トーションばね
２５の弾性変形により発生する回動トルクがドラグ装置
１２のノブ２０の締付トルクよりも僅かに大きくなると
、ノブ２０がつまみ２４と一体に矢印Ａ方向へ回転され
るようになる。従って、つまみ２４の回転操作にノブ２
０が連動開始する時点で指示マーク２７が指し示す表示
目盛２６上の目盛を読み取れば、その値が実際のドラグ
装置１２で設定されたドラグカとなり、その値を知るこ
とができる。

第４図は計測操作用つまみのトルクと、ドラグ力との関
係を実測値から求めた場合のクラブを示すもので、この
図からも明らかなようにドラグカを示す数値とつまみ°
２４のトルクとの間はほぼリニアな関係にあることが明
白である。

従って、つまみ２４の指示マーク２７が指シ示す目盛上
の数値を見れば、設定ドラグカがスプール１１に巻かれ
た釣糸１０に適合したものであるか否かを正確に知るこ
とができる。このことは、例えば釣人が使用している釣
糸が６ポンドラインであれば、数値「２」の目盛にドラ
グカが設定されるようにノブ２０を操作すれば良く、こ
れにより釣の初心者であっても適性なドラグカ設定が可
能になると共に、不適性なドラグカ設定による糸切れな
どのトラブルの発生を防止でき、又、ドラグ装置１２の
特性を実測で確認できるため、ドラグワソシャ等の摩耗
状′６１（寿命）を的確に把握でき、ドラグ装置の維持
管理が容易となり、信頼性が向上する。

尚、つまみ２４を操作してドラグカの調整とそのドラグ
カの計測を同時に行なうこともできる。

第５図は本発明に於けるドラグカ表示方式の他の実施例
を示す。

この実施例では、ノブ２０のボス部２０ａの端面に１８
０度の角度差をもって１対の指示マーク２７ａ、２７ｂ
を形成し、かつこの指示マーク２７ａ、２７ｂに対応す
るつまみ２４の透明鏡板２９の取付側段部２４ｂにドラ
グカ表示目盛２６ａ。

２６ｂを形成したものである。

このような表示方式に於ても上記実施例と同様にドラグ
カを計測表示することができる。

又、第６図は本発明に於けるドラグカ表示方式の更に他
の実施例を示すもので、この実施例では、つまみ２４の
端面開口に取り付けた不透明な鏡板２９に、内側のボス
部２０ａの端面に対向して１対の円弧状窓穴３０ａ、３
０ｂを形成し、この窓穴３０ａ、３０ｂの外側にドラグ
カ表示目盛２６ａ、２６ｂを形成すると共に、上記ボス
部２０ａの端面に目盛指示マーク２７ａ、２７ｂを形成
したものである。

このような実施例の表示方式に於ても上記実施例と同様
にドラグカの計測表示が可能となる。

第７図乃至第１０図は本発明におけるドラグ測定方式の
他の実施例を示す。

第７図は詳邪の断面図を示すもので、第１図と同一の部
分には同一符号を付してその説明を省略し、第１図と異
なる部分を重点に述べる。

即ち、この実施例では、計測用のトーションばねに代え
、圧力センサ３１を利用してドラグカを計測できるよう
にしたところにある。

このために本実施例においては、操作ノブ２０のボス部
２０ａに回転可能に取り付けたドラグ力計測用つまみ２
４内にドラグ力計測用の圧力センサ３１を設け、この圧
力センサ３１は第９図に示す如くつまみ２４を操作ノブ
２０の締付は方向に回転操作するとき、操作ノブ２０の
端面に突設した突部２８に係合圧接し、この圧接力を電
気エネルギに変換して出力するものである。又、上記つ
まみ２４内には電池電源を含めたドラグカ演算表示用の
回路ブロック３２が装着され、更にドラグ力を表示する
表示器３３が、第８図に示す如くつまみ２４の端面に露
出して設けられている。３４はつまみ２４の端面に設け
た電源スィッチである。

第１０図はドラグカ演算表示用のブロック図を示すもの
で、３５は圧力センサ３１から出力されるアナログ信号
をデジタル量に変換するＡ−Ｄ変換回路、３６はＡ−Ｄ
変換されたデジタル信号に基づいてドラグカを演算する
演算回路、３７は演算結果の出力をアナログ量に変換す
るＤ−Ａ変換回路、３８はＤ−Ａ変換回路３７の出力信
号により動作される表示器駆動回路であり、この駆動回
路３８によって表示器３３を駆動し、ドラグカを数字表
示するようになっている。

上記のように構成されたドラグ力測定装置において、操
作ノブ２０の操作により調節されたドラグ装置１２の実
際のドラグカを計測する場合は、まず、電源スィッチ３
４をＯＮ側へ投入し、っまみ２４を指先で掴んで第９図
の矢印Ａ方向に回転力を付与する。これに伴い圧力セン
サ３１が突部２８に押圧係合され、圧力センサ３１には
その押付は圧に応じた電圧が発生し、この電圧はＡ−Ｄ
変換回路３５によりデジタル量に変換されて演算回路３
６に出力される。演算回路３６では、圧力センサ３１の
発生電圧値からドラグ力に換算する演算を行ない、その
演算結果をＤ−Ａ変換回路３７に出力してアナログ量に
変換する。このアナログ信号（電圧）を駆動回路３８を
介して表示器３３に加えることにより、表示器３３を動
作させ、圧力センサ３１の出力信号を数字表示させる。

一方、つまみ２４に与えられる回動トルクが操作ノブ２
０で関節された締付トルク以上になると、操作ノブ２０
も圧力センサ３１と押圧係合する突部２８を介してつま
み２４と一体的に矢印Ａ方向へ回転されるようになる。

従って、この時の圧力センサ３１に加わっている圧力に
応じた出力信号を第１０図の各回路を通して表示器３３
に表示させれば、この表示器３３に表示された数値「２
」が実際にドラグ装置１２で設定されたドラグカとなり
、その値を実測値で確認できることになる。

この実施例においても第１図の実施例と同様な効果が得
られるほか、ドラグカを正確に計測することができる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、リール本体に組み付けた
ドラグ装置のドラグカ操作ノブにドラグ力計測用つまみ
を回転可能に取り付け、このつまみとノブ間に計測用の
トルクを発生させ、該トルクをドラグ力に変換する部材
を設け、つまみをノブの締付は方向に回転操作すること
によりノブの締付は量に応じて設定されたドラグ力に対
応する回動トルクからドラグカを計測表示するようにし
たので、ドラグ装置の実際のドラグカを計測表示するこ
とができ、而も釣条件及び使用釣糸に適合したドラグカ
設定を簡便になし得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るスピニングリールのドラグ力測定
装置の一実施例を示す一部切欠きの側面図、第２図は第
１図に於けるドラグ力計測用つまみ部分の平面図、第３
図はその分解斜視図、第４図は本発明に於ける計測用つ
まみのトルクとドラグカとの実測関係を示すグラフ、第
５図及び第６図は本発明に於けるドラグカ計測表示方式
の他の実施例を示す正面図、第７図乃至第１０図は本発
明におけるドラグ力測定装面の他の実施例を示すもので
、第７図はドラグ力計測用つまみ部分の縦断側面図、第
８図はそのつまみの正面図、第９図は第７図のＩＸ−Ｉ
Ｘ線に沿う断面図、第１０図は演算表示部のブロック図
である。 １・・・リール本体、３・・・ローフ、５・・・ベール
、７・・・ハンドル、９・・・スプール軸、１０・・・
釣糸、１１・・・スプール、１２・・・ドラグ装五、１
８・・・ねじ部材、２０・・・操作ノブ、２１・・・コ
イルばね、２２・・・ドラグ力測定機構、２４・・・計
測用つまみ、２５・・・計測用トーションばね（ばね部
材）、２６・・・表示目盛、２７・・・指示マーク、２
８・・・突部、３１・・・圧力センサ、３２・・・回路
ブロック、３３・・・表示器。 ν 第２図 第４図 ２５５７．５１０１２５１５ −〉ｉｔ漕１ｔ’Ｈｕ−１詩のｋｌＬり（ビ＆−Ｃ％）
第５図　　　第６図 第１０図 手続補正書 昭和６２年　３月　３０

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）リール本体に回転可能に取り付けたベール付ロー
   タと、上記リール本体にスプール軸により回転可能に且
   つ軸方向に往復動可能に支持され上記ロータの回転に伴
   い釣糸が巻回されるスプールと、上記リール本体に装着
   され上記スプール軸と結合するドラグ装置とを有するス
   ピニングリールに於て、上記ドラグ装置のドラグ力調整
   用操作ノブにドラグ力計測用つまみを回転可能に取り付
   けると共に、この計測用つまみと上記操作ノブ間に、該
   計測用つまみの操作ノブの締付け方向への回転操作に伴
   い上記ドラグ装置のドラグ力に相当する回動トルクを生
   じさせると共に該回動トルクをドラグ力に変換する計測
   部材を設け、更に上記ドラグ力を表示する表示手段を備
   えたことを特徴とするスピニングリールのドラグ力測定
   装置。
2. （２）計測部材が、トーションばねから構成されている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のスピニン
   グリールのドラグ力測定装置。
3. （３）計測部材が、圧力センサから構成されていること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のスピニングリ
   ールのドラグ力測定装置。