JPH0417609B2 - - Google Patents
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- JPH0417609B2 JPH0417609B2 JP17490986A JP17490986A JPH0417609B2 JP H0417609 B2 JPH0417609 B2 JP H0417609B2 JP 17490986 A JP17490986 A JP 17490986A JP 17490986 A JP17490986 A JP 17490986A JP H0417609 B2 JPH0417609 B2 JP H0417609B2
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- spool
- drag force
- drag
- measuring
- force
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- 238000009987 spinning Methods 0.000 claims description 13
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 11
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 5
- 241000276420 Lophius piscatorius Species 0.000 description 4
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 3
- 241000251468 Actinopterygii Species 0.000 description 2
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 2
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、スピニングリールのドラグ力測定装
置に係り、更に詳しくはドラグ力の実測確認を可
能にし、使用釣糸の適正ドラグ力を容易に設定で
きるスピニングリールのドラグ力測定装置に関す
る。
置に係り、更に詳しくはドラグ力の実測確認を可
能にし、使用釣糸の適正ドラグ力を容易に設定で
きるスピニングリールのドラグ力測定装置に関す
る。
〔従来の技術〕
スピニングリールには、一般に魚の強い引きや
激しい反転等によつて糸が切断されるのを防止す
るためのドラグ装置が装備されており、実開昭48
−50592号公報等に於て知られている。
激しい反転等によつて糸が切断されるのを防止す
るためのドラグ装置が装備されており、実開昭48
−50592号公報等に於て知られている。
この種のドラグ装置は、一般にスプール軸と結
合された構造になつており、そしてドラグノブを
左右に回転操作してドラグワツシヤ群に対する締
付力を加減することにより、スプールの糸繰出方
向への回転トルク、即ちドラグ力(釣糸引出力)
をスプールに巻いた釣糸の強さに応じて調整する
ものである。
合された構造になつており、そしてドラグノブを
左右に回転操作してドラグワツシヤ群に対する締
付力を加減することにより、スプールの糸繰出方
向への回転トルク、即ちドラグ力(釣糸引出力)
をスプールに巻いた釣糸の強さに応じて調整する
ものである。
上記のような従来のスピニングリールのドラグ
装置では、そのドラグ力調整ノブに指示部を、ス
プール又はリールボデイに表示目盛を夫々形成
し、ノブの指示部を表示目盛に合わせることによ
りドラグ力を表示するようになつているが、これ
は単にドラグワツシヤ群に対するばね部材の押圧
力をノブの回動量として表示するのみで実際のド
ラグ力を表示するものではなく、ドラグ力の目安
を表しているに過ぎない。従つて、実際にどの程
度のドラグ力に設定されたのか知ることができ
ず、特にドラグワツシヤが摩耗したり、或いはば
ね部材の疲労等によりばね力が低下したりする
と、ノブが指示する目盛数値とドラグ力との関係
が変化してしまい、希望するドラグ力を正確に設
定するのは不可能に等しい。ましてや、釣人がス
プールに巻かれた釣糸を引き出した時の引出力を
感覚的に感知してドラグ力の設定を行なつている
ため、初心者及び熟練者によるドラグ力設定には
ばらつきがあり、釣糸の強さ以上のドラグ力に締
め付ける等して釣中に糸が切断されてしまう等の
トラブルが多発する問題があつた。
装置では、そのドラグ力調整ノブに指示部を、ス
プール又はリールボデイに表示目盛を夫々形成
し、ノブの指示部を表示目盛に合わせることによ
りドラグ力を表示するようになつているが、これ
は単にドラグワツシヤ群に対するばね部材の押圧
力をノブの回動量として表示するのみで実際のド
ラグ力を表示するものではなく、ドラグ力の目安
を表しているに過ぎない。従つて、実際にどの程
度のドラグ力に設定されたのか知ることができ
ず、特にドラグワツシヤが摩耗したり、或いはば
ね部材の疲労等によりばね力が低下したりする
と、ノブが指示する目盛数値とドラグ力との関係
が変化してしまい、希望するドラグ力を正確に設
定するのは不可能に等しい。ましてや、釣人がス
プールに巻かれた釣糸を引き出した時の引出力を
感覚的に感知してドラグ力の設定を行なつている
ため、初心者及び熟練者によるドラグ力設定には
ばらつきがあり、釣糸の強さ以上のドラグ力に締
め付ける等して釣中に糸が切断されてしまう等の
トラブルが多発する問題があつた。
本発明は、上記のような問題点を解決するため
に為されたもので、調整されたドラグ力を実測確
認できると共に、使用釣糸に適合したドラグ力設
定を容易にしたスピニングリールのドラグ力測定
装置を提供することを目的とする。
に為されたもので、調整されたドラグ力を実測確
認できると共に、使用釣糸に適合したドラグ力設
定を容易にしたスピニングリールのドラグ力測定
装置を提供することを目的とする。
本発明に係るスピニングリールのドラグ力測定
装置は、リール本体に回転可能に設けたベール付
ローターと、上記リール本体にスプール軸により
回転可能に且つ軸方向に往復動可能に支持され上
記ローターの回転に伴い釣糸が巻回されるスプー
ルと、上記リール本体に装着され上記スプール軸
と摩擦結合してスプールにドラグ力を付与するド
ラグ装置を有するスピニングリールに於て、上記
スプールを回転操作する計測用操作部材と、この
操作部材と上記スプール若しくはこれと共に回転
する部材間に互いを連結するように設けられ、且
つ上記操作部材の回転に伴い上記ドラグ装置の設
定ドラグ力に応じた回転トルクを発生する計測用
ばね部材と、上記計測用ばね部材で連結された操
作部材とスプール若しくはこれと共に回転する部
材間の相対的回転量をドラグ力として表示する表
示部とを備えたものである。
装置は、リール本体に回転可能に設けたベール付
ローターと、上記リール本体にスプール軸により
回転可能に且つ軸方向に往復動可能に支持され上
記ローターの回転に伴い釣糸が巻回されるスプー
ルと、上記リール本体に装着され上記スプール軸
と摩擦結合してスプールにドラグ力を付与するド
ラグ装置を有するスピニングリールに於て、上記
スプールを回転操作する計測用操作部材と、この
操作部材と上記スプール若しくはこれと共に回転
する部材間に互いを連結するように設けられ、且
つ上記操作部材の回転に伴い上記ドラグ装置の設
定ドラグ力に応じた回転トルクを発生する計測用
ばね部材と、上記計測用ばね部材で連結された操
作部材とスプール若しくはこれと共に回転する部
材間の相対的回転量をドラグ力として表示する表
示部とを備えたものである。
本発明に於ては、計測用操作部材を回転させる
ことによりドラグ装置により制動されたスプール
に計測用ばね部材の弾性変形に応じた回転トルク
が発生し、この回転トルクがドラグ装置で設定さ
れたドラグ力になると、操作部材を含めたスプー
ルがドラグ力に抗して回転することになり、この
時の操作部材とスプール若しくはこれと共に回転
する部材間と相対的変位を表示部で指示すること
により設定ドラグ力の実測を可能にする。
ことによりドラグ装置により制動されたスプール
に計測用ばね部材の弾性変形に応じた回転トルク
が発生し、この回転トルクがドラグ装置で設定さ
れたドラグ力になると、操作部材を含めたスプー
ルがドラグ力に抗して回転することになり、この
時の操作部材とスプール若しくはこれと共に回転
する部材間と相対的変位を表示部で指示すること
により設定ドラグ力の実測を可能にする。
以下、本発明の実施例を図面に従つて説明す
る。
る。
第1図乃至第3図は本発明に係るスピニングリ
ールのドラグ力測定装置の第一の実施例を示すも
のである。
ールのドラグ力測定装置の第一の実施例を示すも
のである。
図に於て、1はリール本体、2はリール本体1
に図示しない軸を介して回転可能に取り付けたロ
ーター、3はローター2にアームレバー4を介し
て取り付けたベール、5はリール本体1に取り付
けたハンドルであり、このハンドル5と上記ロー
ター2の支持軸間はリール本体1に内蔵した図示
しないギヤ機構を介して連繋され、ハンドル5を
回すことによりローター2及びベール3を糸巻取
方向に回転できるようになつている。6は上記リ
ール本体1に上記ローター2の支持軸と同軸にし
て回転且つ軸方向に往復動可能に支持されたスプ
ール軸で、このスプール軸6のローター2側の突
出部6aには、釣糸7を巻回するスプール8の凹
部8dが相対回転不能に嵌合され、そしてスプー
ル8の前面側に設けた同心の円筒部8a内に突出
するスプール軸6の先端にはスプール着脱用のス
ナツプリング10が係止され、該スナツプリング
10を取り外すことでスプール8をスプール軸6
から取り外しを得るようにしてある。これはスプ
ール8を必要に応じて交換することで対象魚に適
した釣糸の交換を可能にするものである。
に図示しない軸を介して回転可能に取り付けたロ
ーター、3はローター2にアームレバー4を介し
て取り付けたベール、5はリール本体1に取り付
けたハンドルであり、このハンドル5と上記ロー
ター2の支持軸間はリール本体1に内蔵した図示
しないギヤ機構を介して連繋され、ハンドル5を
回すことによりローター2及びベール3を糸巻取
方向に回転できるようになつている。6は上記リ
ール本体1に上記ローター2の支持軸と同軸にし
て回転且つ軸方向に往復動可能に支持されたスプ
ール軸で、このスプール軸6のローター2側の突
出部6aには、釣糸7を巻回するスプール8の凹
部8dが相対回転不能に嵌合され、そしてスプー
ル8の前面側に設けた同心の円筒部8a内に突出
するスプール軸6の先端にはスプール着脱用のス
ナツプリング10が係止され、該スナツプリング
10を取り外すことでスプール8をスプール軸6
から取り外しを得るようにしてある。これはスプ
ール8を必要に応じて交換することで対象魚に適
した釣糸の交換を可能にするものである。
11は上記リール本体1の後端に装着したドラ
グ装置で、リール本体1に回転可能に支持され、
且つ上記スプール軸6の後端部が相対回転不能に
而も軸方向にスライド可能に嵌合するドラグ軸1
2と、このドラグ軸12と相対回転可能に嵌合さ
れ、リール本体1に形成した筒部13と回転不能
に係合する複数個の第1ドラグワツシヤ14と、
ドラグ軸12に相対回転不能に嵌合され、筒部1
3とはフリー状態にある複数個の第2ドラグワツ
シヤ15と、これら第1及び第2ドラグワツシヤ
14,15間に介在される複数個のライニングワ
ツシヤ16と、上記筒部13に螺合されたドラグ
力調整ノブ17と、このノブ17と上記各ワツシ
ヤ14,15,16の積層体間に介在されたドラ
グ力調整用のコイルばね18とから構成され、ド
ラグ力調整ノブ17を左右に回転してワツシヤ群
に対する押圧力を変化することにより、スプール
8に対するドラグ力を調整できるようになつてい
る。
グ装置で、リール本体1に回転可能に支持され、
且つ上記スプール軸6の後端部が相対回転不能に
而も軸方向にスライド可能に嵌合するドラグ軸1
2と、このドラグ軸12と相対回転可能に嵌合さ
れ、リール本体1に形成した筒部13と回転不能
に係合する複数個の第1ドラグワツシヤ14と、
ドラグ軸12に相対回転不能に嵌合され、筒部1
3とはフリー状態にある複数個の第2ドラグワツ
シヤ15と、これら第1及び第2ドラグワツシヤ
14,15間に介在される複数個のライニングワ
ツシヤ16と、上記筒部13に螺合されたドラグ
力調整ノブ17と、このノブ17と上記各ワツシ
ヤ14,15,16の積層体間に介在されたドラ
グ力調整用のコイルばね18とから構成され、ド
ラグ力調整ノブ17を左右に回転してワツシヤ群
に対する押圧力を変化することにより、スプール
8に対するドラグ力を調整できるようになつてい
る。
又、19はスプール8に組み付けたドラグ力測
定機構で、ドラグ力計測用の操作ドラム20と、
この操作ドラム20及びスプール8にドラグ装置
11により設定されたドラグ力に相当するトルク
を生じさせる右巻きの計測用トーシヨンばね21
と、ドラグ装置11により設定されたドラグ力の
実測値を表示するリング状の表示目盛部材22及
び操作ドラム20と一体的に回転される指示部材
23とを備えている。
定機構で、ドラグ力計測用の操作ドラム20と、
この操作ドラム20及びスプール8にドラグ装置
11により設定されたドラグ力に相当するトルク
を生じさせる右巻きの計測用トーシヨンばね21
と、ドラグ装置11により設定されたドラグ力の
実測値を表示するリング状の表示目盛部材22及
び操作ドラム20と一体的に回転される指示部材
23とを備えている。
上記操作ドラム20はスプール8の前面中央に
同心に突出した円筒部8aに回転可能に嵌合さ
れ、円筒部8aにビス24によつて固着された抜
け止め部材25により回転可能に保持されてい
る。又、上記計測用のトーシヨンばね21は上記
円筒部8a内に収納され、その一端21aは円筒
部8a内に挿着した座板26を貫通してスプール
8の中心寄りに係止されていると共に、他端部2
1bはノブ抜け止め部材25に形成した切欠部2
5a(第3図参照)及び円筒部8aに形成した切
欠部8b(第3図参照)を通して操作ドラム20
に係止されている。更に、上記表示目盛部材22
はスプール8の前面リング状凹部8cの底部に固
着され、その表面の相対向する2箇所には設定ド
ラグ力を表示する目盛22a,22bが形成され
ており、この目盛22a,22bは使用される釣
糸の強度として例えばポンドで表している。又、
指示部材23は上記スプール8の円筒部8aに回
転可能に嵌合され、且つ表示目盛部材22の内側
に同心に配置されていると共に、上記操作ドラム
20に係止する突部23aと、上記目盛22a,
22bを指示する指示部23b,23cを備えて
いる。
同心に突出した円筒部8aに回転可能に嵌合さ
れ、円筒部8aにビス24によつて固着された抜
け止め部材25により回転可能に保持されてい
る。又、上記計測用のトーシヨンばね21は上記
円筒部8a内に収納され、その一端21aは円筒
部8a内に挿着した座板26を貫通してスプール
8の中心寄りに係止されていると共に、他端部2
1bはノブ抜け止め部材25に形成した切欠部2
5a(第3図参照)及び円筒部8aに形成した切
欠部8b(第3図参照)を通して操作ドラム20
に係止されている。更に、上記表示目盛部材22
はスプール8の前面リング状凹部8cの底部に固
着され、その表面の相対向する2箇所には設定ド
ラグ力を表示する目盛22a,22bが形成され
ており、この目盛22a,22bは使用される釣
糸の強度として例えばポンドで表している。又、
指示部材23は上記スプール8の円筒部8aに回
転可能に嵌合され、且つ表示目盛部材22の内側
に同心に配置されていると共に、上記操作ドラム
20に係止する突部23aと、上記目盛22a,
22bを指示する指示部23b,23cを備えて
いる。
尚、27はドラム抜け止め部材25の前面に挿
着されたネーム板、28はノブ抜け止め部材25
の中心部にその軸方向にスライド可能に取り付け
たスプール取外用のプツシユボタンで、そのスプ
ール軸6の先端と対向する部分は二股状に成形さ
れ、このプツシユボタン28を第1図に於て矢印
方向に押圧した時、二股先端部28aがスナツプ
リング10のスナツプ軸係止片10aを拡開して
スナツプリング10をスプール軸6から外し、ス
プール8をスプール軸6から分離できるようにな
つている。
着されたネーム板、28はノブ抜け止め部材25
の中心部にその軸方向にスライド可能に取り付け
たスプール取外用のプツシユボタンで、そのスプ
ール軸6の先端と対向する部分は二股状に成形さ
れ、このプツシユボタン28を第1図に於て矢印
方向に押圧した時、二股先端部28aがスナツプ
リング10のスナツプ軸係止片10aを拡開して
スナツプリング10をスプール軸6から外し、ス
プール8をスプール軸6から分離できるようにな
つている。
次に、上記のように構成した本実施例のドラグ
力測定動作について説明する。
力測定動作について説明する。
先ず、スプール8に巻かれた釣糸7の太さ等に
対応してドラグ装置11の調整ノブ17を回転操
作し、ばね18によりワツシヤ積層体を押圧して
所望のドラグ力を設定する。
対応してドラグ装置11の調整ノブ17を回転操
作し、ばね18によりワツシヤ積層体を押圧して
所望のドラグ力を設定する。
次に、計測用操作ドラム20を指先で掴んで第
2図の実線矢印A方向(時計回り方向)に回転操
作すると、スプール8にはスプール軸6を介して
ドラグ装置11の制動力(ドラグ力)が付与され
ているため、スプール8は回転せず、操作ドラム
20及び指示部材23のみが矢印A方向に回転す
る。この時、ドラグ力計測用のトーシヨンばね2
1は巻込み方向に弾性変形され、操作ドラム20
に対する回動トルクが増大していく。そして、ト
ーシヨンばね21の弾性変形に伴う回動トルクが
ドラグ装置11で設定されたドラグ力よりも僅か
でも大きくなると、ドラグ装置11の各ワツシヤ
間にスリツプが生じ、スプール軸6を含めたスプ
ール8全体が操作ドラム20と一体に矢印A方向
に回転されることになる。従つて、この時の指示
部材23の指示部23b,23cが指し示す表示
目盛部材22上の目盛22a,22bを読み取れ
ば、その値が実際のドラグ力となり、ドラグ力の
実測値を確認できる。
2図の実線矢印A方向(時計回り方向)に回転操
作すると、スプール8にはスプール軸6を介して
ドラグ装置11の制動力(ドラグ力)が付与され
ているため、スプール8は回転せず、操作ドラム
20及び指示部材23のみが矢印A方向に回転す
る。この時、ドラグ力計測用のトーシヨンばね2
1は巻込み方向に弾性変形され、操作ドラム20
に対する回動トルクが増大していく。そして、ト
ーシヨンばね21の弾性変形に伴う回動トルクが
ドラグ装置11で設定されたドラグ力よりも僅か
でも大きくなると、ドラグ装置11の各ワツシヤ
間にスリツプが生じ、スプール軸6を含めたスプ
ール8全体が操作ドラム20と一体に矢印A方向
に回転されることになる。従つて、この時の指示
部材23の指示部23b,23cが指し示す表示
目盛部材22上の目盛22a,22bを読み取れ
ば、その値が実際のドラグ力となり、ドラグ力の
実測値を確認できる。
例えば、操作ドラム20を第2図の実線の状態
から2点鎖線の状態まで回転させた時、スプール
8も矢印A方向に一体に回転されたとすれば、指
示部23b,23cが指し示す目盛6.1b(ポンド)
がドラグ装置11により設定された実際のドラグ
力となり、糸の引出に6ポンドの引張力が作用す
ることを認識し得るのである。従つて、表示値を
知ることで、設定ドラグ力がスプール8に巻かれ
た釣糸7に適合したものであるか否かを正確に知
ることができる。このことは、例えば釣人が使用
している釣糸が6.1bラインであれば6.1b表示まで
使用可能な釣糸の強度であることが容易に判り、
釣の初心者に於ても適性なドラグ力設定が可能に
なると共に、不適性なドラグ力設定による糸切れ
等のトラブルの発生を大幅に減少でき、且つドラ
グ装置11のワツシヤの摩耗等が生じても調整ノ
ブの目盛等に関係なく正確なドラグ力設定が可能
になる。
から2点鎖線の状態まで回転させた時、スプール
8も矢印A方向に一体に回転されたとすれば、指
示部23b,23cが指し示す目盛6.1b(ポンド)
がドラグ装置11により設定された実際のドラグ
力となり、糸の引出に6ポンドの引張力が作用す
ることを認識し得るのである。従つて、表示値を
知ることで、設定ドラグ力がスプール8に巻かれ
た釣糸7に適合したものであるか否かを正確に知
ることができる。このことは、例えば釣人が使用
している釣糸が6.1bラインであれば6.1b表示まで
使用可能な釣糸の強度であることが容易に判り、
釣の初心者に於ても適性なドラグ力設定が可能に
なると共に、不適性なドラグ力設定による糸切れ
等のトラブルの発生を大幅に減少でき、且つドラ
グ装置11のワツシヤの摩耗等が生じても調整ノ
ブの目盛等に関係なく正確なドラグ力設定が可能
になる。
又、計測用ドラム20を計測状態に操作し乍ら
ドラグ装置11の調整ノブ17を操作すれば、使
用釣糸7に合つたドラグ力に調節することができ
る。尚、操作ドラム20から指を離せば、操作ド
ラム20はトーシヨンばね21によつて元位置に
復帰される。
ドラグ装置11の調整ノブ17を操作すれば、使
用釣糸7に合つたドラグ力に調節することができ
る。尚、操作ドラム20から指を離せば、操作ド
ラム20はトーシヨンばね21によつて元位置に
復帰される。
第4図は本発明に於けるドラグ力表示方式の他
の実施例を示すものである。
の実施例を示すものである。
この実施例に於ては、計測用操作ドラム20の
外周に表示目盛部材22の目盛22a,22bを
指示する指示部29を設けたものである。
外周に表示目盛部材22の目盛22a,22bを
指示する指示部29を設けたものである。
この実施例にあつては、上記第一の実施例に示
すと同様な効果が得られる外、指示部材23を省
略することができる。
すと同様な効果が得られる外、指示部材23を省
略することができる。
第5図は本発明に於けるドラグ力表示方式の更
に他の実施例を示すもので、計測用操作ドラム2
0の外周にドラグ力表示目盛30を形成し、これ
に対向してスプール8の凹部8c内に挿着される
リング部材(第3図の表示目盛部材22に対応す
る)31に指示部31aを形成したものである。
に他の実施例を示すもので、計測用操作ドラム2
0の外周にドラグ力表示目盛30を形成し、これ
に対向してスプール8の凹部8c内に挿着される
リング部材(第3図の表示目盛部材22に対応す
る)31に指示部31aを形成したものである。
この実施例に於ても上記第4図の場合と同様な
効果が得られる。
効果が得られる。
尚、この実施例では、スプールの前面凹部に別
部材により表示目盛部及び指示部を形成して表示
するようにしたが、直接スプール前面凹部に表示
目盛部及び指示部を例えば印刷や成形時の表示
(エングレーブ)等で表示して別部材を省略して
も良い。又、表示手段はこの限りでないことは勿
論である。
部材により表示目盛部及び指示部を形成して表示
するようにしたが、直接スプール前面凹部に表示
目盛部及び指示部を例えば印刷や成形時の表示
(エングレーブ)等で表示して別部材を省略して
も良い。又、表示手段はこの限りでないことは勿
論である。
第6図及び第7図は本発明のドラグ力測定装置
の第二の実施例を示すもので、スプール8の前面
円筒部8aに計測用操作ドラム20を抜け止め部
材25とビス24により回転可能に取り付けると
共に、円筒部8aの外周には半径方向に伸びるド
ラグ力計測用板ばね32の一端を固着し、その他
端を操作ドラム20の背面に突設した突部34に
係止し、更に操作ドラム20の外周に指示部33
を設け、この指示部34に対応して、スプール8
の前面凹部8cの底面に第7図に示す如くドラグ
力表示用の目盛35を形成したものである。
の第二の実施例を示すもので、スプール8の前面
円筒部8aに計測用操作ドラム20を抜け止め部
材25とビス24により回転可能に取り付けると
共に、円筒部8aの外周には半径方向に伸びるド
ラグ力計測用板ばね32の一端を固着し、その他
端を操作ドラム20の背面に突設した突部34に
係止し、更に操作ドラム20の外周に指示部33
を設け、この指示部34に対応して、スプール8
の前面凹部8cの底面に第7図に示す如くドラグ
力表示用の目盛35を形成したものである。
この実施例に於ても上記第一の実施例と同様な
効果が得られる外、測定機構が簡単になる効果が
ある。
効果が得られる外、測定機構が簡単になる効果が
ある。
又、第8図及び第9図は本発明に於ける第三の
実施例を示すもので、スプール軸6の先端にメタ
ル軸36を同軸に固着し、このメタル軸36には
スプール8が回転不能に嵌合されると共に、スプ
ール8の前面に開口するメタル軸36にノブ37
が螺着されてスプール8が抜け止めされ、更に上
記メタル軸36のスプール軸6の結合基部に計測
用操作ドラム20を抜け止め部材41により回転
可能に取り付けると共に、該計測用操作ドラム2
0に対応するスプール8との対向面間にうず巻状
の計測用ばね38を同心に配置して、その一端を
メタル軸36に、他端を計測用操作ドラム20に
係止する。そして、計測用操作ドラム20の外周
にドラグ力表示目盛39を形成し、これと対向す
るスプール8の外周面に指示マーク40を形成し
たものである。
実施例を示すもので、スプール軸6の先端にメタ
ル軸36を同軸に固着し、このメタル軸36には
スプール8が回転不能に嵌合されると共に、スプ
ール8の前面に開口するメタル軸36にノブ37
が螺着されてスプール8が抜け止めされ、更に上
記メタル軸36のスプール軸6の結合基部に計測
用操作ドラム20を抜け止め部材41により回転
可能に取り付けると共に、該計測用操作ドラム2
0に対応するスプール8との対向面間にうず巻状
の計測用ばね38を同心に配置して、その一端を
メタル軸36に、他端を計測用操作ドラム20に
係止する。そして、計測用操作ドラム20の外周
にドラグ力表示目盛39を形成し、これと対向す
るスプール8の外周面に指示マーク40を形成し
たものである。
この実施例に於ては、上記第一の実施例と同様
な効果が得られる外、測定機構が第一の実施例の
ものより簡単にできると共に、スプール後部に計
測用操作ドラムが形成されているため、ドラムを
掌の中に入れてリールを握持した状態で無理なく
ドラグ力を容易に計測できる効果がある。
な効果が得られる外、測定機構が第一の実施例の
ものより簡単にできると共に、スプール後部に計
測用操作ドラムが形成されているため、ドラムを
掌の中に入れてリールを握持した状態で無理なく
ドラグ力を容易に計測できる効果がある。
第10図及び第11図は本発明の第四の実施例
を示す。同図に於て、第2図と同一符号は同一の
構成部分を示し、第2図と異なる点は計測用操作
ドラム20を第2図の場合と逆に反時計回り方向
(矢印B方向)に回転操作することでドラグ装置
11のドラグ力を計測表示できるようにしたとこ
ろにある。
を示す。同図に於て、第2図と同一符号は同一の
構成部分を示し、第2図と異なる点は計測用操作
ドラム20を第2図の場合と逆に反時計回り方向
(矢印B方向)に回転操作することでドラグ装置
11のドラグ力を計測表示できるようにしたとこ
ろにある。
このために、本実施例では、スプール8と操作
ドラム20に両端が結合される計測用トーシヨン
ばね21Aを第3図に示すトーシヨンばね21と
逆の左巻きばねにより構成する。
ドラム20に両端が結合される計測用トーシヨン
ばね21Aを第3図に示すトーシヨンばね21と
逆の左巻きばねにより構成する。
このように構成されたドラグ力測定装置に於
て、ドラグ装置11で調節されたドラグ力を計測
確認する場合は、操作ドラム20を第10図の矢
印B方向に回転操作すると、トーシヨンばね21
Aが巻込み方向に弾性変形し、これに伴い操作ド
ラム20の回動トルクが増大して、ドラグ装置1
1で設定されたドラグ力よりも僅かでも大きくな
ると、ドラグ装置のワツシヤ間にスリツプが生じ
スプール軸6を含めたスプール8全体が操作ドラ
ム20と一体に矢印B方向に回転される。例えば
操作ドラム20を第10図の実線の位置から2点
鎖線の位置まで回転した時、スプール8も矢印B
方向に回転されたとすれば、この時の指示部23
b,23cが指し示す目盛6.1b(ポンド)がドラ
グ装置11のノブ調整で設定された実際のドラグ
力となる。従つて、この指示値がスプール8に巻
かれている釣糸7に適合したドラグ力であるか否
かを正確に知り得るのである。
て、ドラグ装置11で調節されたドラグ力を計測
確認する場合は、操作ドラム20を第10図の矢
印B方向に回転操作すると、トーシヨンばね21
Aが巻込み方向に弾性変形し、これに伴い操作ド
ラム20の回動トルクが増大して、ドラグ装置1
1で設定されたドラグ力よりも僅かでも大きくな
ると、ドラグ装置のワツシヤ間にスリツプが生じ
スプール軸6を含めたスプール8全体が操作ドラ
ム20と一体に矢印B方向に回転される。例えば
操作ドラム20を第10図の実線の位置から2点
鎖線の位置まで回転した時、スプール8も矢印B
方向に回転されたとすれば、この時の指示部23
b,23cが指し示す目盛6.1b(ポンド)がドラ
グ装置11のノブ調整で設定された実際のドラグ
力となる。従つて、この指示値がスプール8に巻
かれている釣糸7に適合したドラグ力であるか否
かを正確に知り得るのである。
この実施例に於ても上記第一の実施例と同様な
効果が得られるほか、左ききの釣人あるいは左手
でドラグ力の計測操作を行なう時、測定装置の操
作を手に無理な負担をかけることなく行なうこと
ができ、その操作性が良くなる。
効果が得られるほか、左ききの釣人あるいは左手
でドラグ力の計測操作を行なう時、測定装置の操
作を手に無理な負担をかけることなく行なうこと
ができ、その操作性が良くなる。
尚、表示目盛は使用する釣糸の強度(例えば
2.1b、4.1b、……のポンド表示)や号数(2号、
3号、4号、……)に、一番適した糸切れを起こ
すことのないドラグ力に設定するための表示に限
らず、目盛でドラグ力(釣糸引出力)が直接視認
できるよう絶対表示にしても良いことは勿論であ
る。
2.1b、4.1b、……のポンド表示)や号数(2号、
3号、4号、……)に、一番適した糸切れを起こ
すことのないドラグ力に設定するための表示に限
らず、目盛でドラグ力(釣糸引出力)が直接視認
できるよう絶対表示にしても良いことは勿論であ
る。
以上のように本発明によれば、ドラグ装置と結
合されたスプールにドラグ力測定機構を組み付
け、この測定機構の操作部材を操作して設定ドラ
グ力に対応する回動トルクを生じさせ、この回動
トルクからドラグ力を計測表示するようにしたの
で、ドラグ装置で設定されたドラグ力を実測認識
することが可能になると共に、使用釣糸に適合し
たドラグ力設定が容易になる効果がある。
合されたスプールにドラグ力測定機構を組み付
け、この測定機構の操作部材を操作して設定ドラ
グ力に対応する回動トルクを生じさせ、この回動
トルクからドラグ力を計測表示するようにしたの
で、ドラグ装置で設定されたドラグ力を実測認識
することが可能になると共に、使用釣糸に適合し
たドラグ力設定が容易になる効果がある。
第1図乃至第3図は本発明に係るスピニングリ
ールのドラグ力測定装置の第一の実施例を示すも
ので、第1図は一部を切り欠いて示す側面図、第
2図は第1図の−線に沿う部分の端面図、第
3図は測定機構部の分解斜視図である。第4図及
び第5図は夫々本発明に於けるドラグ力表示方式
の他の実施例を示す一部の分解斜視図である。第
6図及び第7図は本発明に係るスピニングリール
のドラグ力測定装置の第二の実施例を示すもの
で、第6図は縦断側面図、第7図は第6図の−
線に沿う断面図である。第8図及び第9図は本
発明に係るスピニングリールのドラグ力測定装置
の第三の実施例を示すもので、第8図は側面図、
第9図はその縦断側面図である。第10図及び第
11図は本発明の第四の実施例を示すもので、第
10図は第2図に対応するドラグ力測定部の正面
図、第11図は計測用ばねの外観図である。 1……リール本体、2……ローター、3……ベ
ール、5……ハンドル、6……スプール軸、7…
…釣糸、8……スプール、11……ドラグ装置、
19……ドラグ力測定機構、20……計測用操作
ドラム、21,32,38……計測用ばね、22
……表示目盛部材、23……指示部材、30,3
5,39……表示目盛、29,33,40……指
示部。
ールのドラグ力測定装置の第一の実施例を示すも
ので、第1図は一部を切り欠いて示す側面図、第
2図は第1図の−線に沿う部分の端面図、第
3図は測定機構部の分解斜視図である。第4図及
び第5図は夫々本発明に於けるドラグ力表示方式
の他の実施例を示す一部の分解斜視図である。第
6図及び第7図は本発明に係るスピニングリール
のドラグ力測定装置の第二の実施例を示すもの
で、第6図は縦断側面図、第7図は第6図の−
線に沿う断面図である。第8図及び第9図は本
発明に係るスピニングリールのドラグ力測定装置
の第三の実施例を示すもので、第8図は側面図、
第9図はその縦断側面図である。第10図及び第
11図は本発明の第四の実施例を示すもので、第
10図は第2図に対応するドラグ力測定部の正面
図、第11図は計測用ばねの外観図である。 1……リール本体、2……ローター、3……ベ
ール、5……ハンドル、6……スプール軸、7…
…釣糸、8……スプール、11……ドラグ装置、
19……ドラグ力測定機構、20……計測用操作
ドラム、21,32,38……計測用ばね、22
……表示目盛部材、23……指示部材、30,3
5,39……表示目盛、29,33,40……指
示部。
Claims (1)
- 1 リール本体に回転可能に設けたベール付ロー
ターと、上記リール本体にスプール軸により回転
可能に且つ軸方向に往復動可能に支持され上記ロ
ーターの回転に伴い釣糸が巻回されるスプール
と、上記リール本体に装着され上記スプール軸と
摩擦結合してスプールにドラグ力を付与するドラ
ク装置を有するスピニングリールに於て、上記ス
プールを回転操作する計測用操作部材と、この操
作部材と上記スプール若しくはこれと共に回転す
る部材間に互いを連結するように設けられ、且つ
上記操作部材の回転に伴い上記ドラグ装置の設定
ドラグ力に応じた回転トルクを発生する計測用ば
ね部材と、上記計測用ばね部材で連結された操作
部材とスプール若しくはこれと共に回転する部材
間の相対的回転量をドラグ力として表示する表示
部とを備えたことを特徴とするスピニングリール
のドラグ力測定装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB08609374A GB2179743B (en) | 1985-08-30 | 1986-08-19 | Tape measure |
FR868612191A FR2586529B1 (fr) | 1985-08-30 | 1986-08-28 | Dispositif de mesure de la force de freinage pour moulinets. |
US06/901,807 US4702431A (en) | 1985-08-30 | 1986-08-28 | Drag force measuring device for spinning reels |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60-191777 | 1985-08-30 | ||
JP19177785 | 1985-08-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62151128A JPS62151128A (ja) | 1987-07-06 |
JPH0417609B2 true JPH0417609B2 (ja) | 1992-03-26 |
Family
ID=16280359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61174909A Granted JPS62151128A (ja) | 1985-08-30 | 1986-07-25 | スピニングリ−ルのドラグ力測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62151128A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH062549Y2 (ja) * | 1987-05-23 | 1994-01-26 | 島野工業株式会社 | 釣用リ−ル |
JPH0358969U (ja) * | 1987-12-24 | 1991-06-10 | ||
JPS6443672U (ja) * | 1987-09-11 | 1989-03-15 |
-
1986
- 1986-07-25 JP JP61174909A patent/JPS62151128A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62151128A (ja) | 1987-07-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |