JPH0479621B2 - - Google Patents

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JPH0479621B2
JPH0479621B2 JP17903486A JP17903486A JPH0479621B2 JP H0479621 B2 JPH0479621 B2 JP H0479621B2 JP 17903486 A JP17903486 A JP 17903486A JP 17903486 A JP17903486 A JP 17903486A JP H0479621 B2 JPH0479621 B2 JP H0479621B2
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Kyoichi Kaneko
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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Priority to FR868612191A priority patent/FR2586529B1/fr
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Publication of JPH0479621B2 publication Critical patent/JPH0479621B2/ja
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、魚釣用リールのドラグ力測定装置に
係り、更に詳しくはドラグ力の実測確認を可能に
し、使用釣糸の適性ドラグ力を容易に設定できる
魚釣用リールのドラグ力測定装置に関する。
〔従来の技術〕
スピニングリール等の魚釣用リールには、一般
に魚の強い引きや激しい反転等によつて糸が切断
されるのを防止するためのドラグ装置が装備され
ており、実開昭48−50592号公報等に於て知られ
ている。
この種のドラグ装置は、一般にスプール軸と結
合された構造になつており、そしてドラグノブを
左右に回転操作してドラグワツシヤ群に対する締
付力を加減することにより、スプールの糸繰出方
向への回転トルク、即ちドラグ力(釣糸引出力)
をスプールに巻いた釣糸の強さに応じて調整する
ものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のような従来の魚釣用リールのドラグ装置
では、そのドラグ力調整ノブに指示部を、スプー
ル又はリールボデイに表示目盛を夫々形成し、ノ
ブの指示部を表示目盛に合わせることによりドラ
グ力を表示するようになつているが、これは単に
ドラグワツシヤ群に対するばね部材の押圧力をノ
ブの回転量として表示するのみで実際のドラグ力
を表示するものではなく、ドラグ力の目安を表し
ているに過ぎない。従つて、実際にどの程度のド
ラグ力に設定されたのか知ることができず、特に
ドラグワツシヤが摩耗したり、或いはばね部材の
疲労等によりばね力が低下したりすると、ノブが
指示する目盛数値とドラグ力との関係が変化して
しまい、希望するドラグ力を正確に設定するのは
不可能に等しい。ましてや、釣人がスプールに巻
かれた釣糸を引き出した時の引出力を感覚的に感
知してドラグ力の設定を行なつているため、初心
者及び熟練者によるドラグ力設定にはばらつきが
あり、釣糸の強さ以上のドラグ力に締め付ける等
して釣中に糸が切断されてしまう等のトラブルが
多発する問題があつた。
〔発明の目的〕
本発明は、上記のような問題点を解決するため
に為されたもので、調整されたドラグ力を実測確
認できると共に、使用釣糸に適合したドラグ力設
定を容易にした魚釣用リールのドラグ力測定装置
を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係る魚釣用リールのドラグ力測定装置
は、リール本体に回転可能に支持されたスプール
にドラグ力を付与するドラグ装置を有する魚釣用
リールに於て、上記スプールを回転操作する計測
用操作部材と、この操作部材と上記スプール間に
互いを連結するように設けられ、且つ上記操作部
材の回転に伴い上記ドラグ装置の設定ドラグ力に
応じた回動トルクを発生する計測用ばね部材と、
上記計測用操作部材とスプール間の相対的回転量
をドラグ力として表示する表示目盛及び指示部と
を設けたものである。
〔発明の作用〕
本発明に於ては、計測用操作部材を回転操作す
ると、ドラグ装置により制動されたスプールに計
測用ばね部材の弾性変化に応じた回動トルクが発
生し、この回動トルクがドラグ装置で設定された
ドラグ力になると、操作部材を含めたスプールが
ドラグ力に抗して回転することになり、この時の
操作部材とスプール間の相対的変位を目盛と指示
部で表示することにより設定ドラグ力の実測を可
能にする。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に従つて説明す
る。
第1図及び第2図は本発明に係るドラグ力測定
装置をフロントドラグ式スピニングリールに適用
した場合の第一の実施例を示すものである。
図に於て、1はリール本体、2はリール本体1
に図示しない軸を介して回転可能に取り付けたロ
ーター、3はローター2にアームレバー4を介し
て取り付けたベール、5はリール本体1に取り付
けたハンドルであり、このハンドル5と上記ロー
ター2の支持軸間はリール本体1に内蔵した図示
しないギア機構を介して連繋され、ハンドル5を
回すことによりローター2及びベール3を糸巻取
方向に回転できるようになつている。6は上記リ
ール本体1に上記ローター2の支持軸と同軸にし
て回転且つ軸方向に往復動可能に支持されたスプ
ール軸で、このスプール軸6のローター2側への
突出軸部6aには、釣糸Lを巻回するスプール7
が、その中心軸穴7aに突出軸部6aを挿通する
ことによつて回転可能に支承され、且つ突出軸部
6aに固着した受部6bによりローター2方向へ
の移動を規制するようになつていると共に、スプ
ール7内のスプール軸挿通部分には、スプール7
にドラグ力を付与するドラグ装置8が装着されて
いる。
上記ドラグ装置8は、スプール7にスプール軸
6と同心に形成した円筒穴7b内にあつて、スプ
ール7と相対回転不能に結合され、スプール軸6
と相対回転可能に嵌合する第1のドラグワツシヤ
9と、この第1のドラグワツシヤ9を挾んでスプ
ール軸6と相対回転不能に嵌合し、スプール7と
はフリー状態になつている複数の第2のドラグワ
ツシヤ10と、上記第1のドラグワツシヤ9と各
第2のドラグワツシヤ10間、及び第2のドラグ
ワツシヤ10と円筒穴7bの底面間にそれぞれ介
在された複数個のライニングワツシヤ11と、円
筒穴7bの開口端側ライニングワツシヤ11に重
ね合わせた受けワツシヤ12を備え、これら積層
ワツシヤ群は円筒穴7bの開口内周に係合したス
ナツプリング13によつて抜け出ないよう保持さ
れていると共に、円筒穴7bから外方へ突出する
スプール軸6の突出部には雄ねじ6cを形成し、
この雄ねじ6cにドラグ調整ナツト14が螺合さ
れている。上記ナツト14の外周にはドラグ調節
ノブ15がスプライン結合され、且つスナツプリ
ング16によつてナツト14がノブ15から抜け
出ないようにしてあり、さらにノブ15の円筒穴
7b側には、上記積層ワツシヤ群の受けワツシヤ
12に当接する筒状の押圧部17が一体に穿設さ
れ、この押圧部17の段部とナツト14間にドラ
グ力調整用のコイルばね18が介在されている。
従つて、ドラグ調整ノブ15を左右に回転すれ
ば、押圧部17を介してワツシヤ群に加わるコイ
ルばね18のばね圧が調整され、同時にスプール
7に対するドラグ力が調節されることになる。
又、19はスプール7の前面部に組み付けたド
ラグ力測定機構である。このドラグ力測定機構1
9は、ドーナツ盤状の測定用操作部材20と、こ
の計測用操作部材20及びスプール7にドラグ装
置8により設定されたドラグ力に相当するトルク
を生じさせる右巻きの計測用トーシヨンばね21
と、ドラグ装置8で設定されたドラグ力の実測値
を表示する表示目盛22及び上記操作部材20に
設けられた指示部23とを備えている。
上記計測用操作部材20は、スプール7の前面
にスプール軸6と同心に形成した円形凹部24内
に回転可能に嵌合され、そして円形凹部24の内
周壁に弾発的に係合された止めリング25によつ
て抜け出ないよう保持されていると共に、円形凹
部24の底面には計測用操作部材20の回転角度
範囲を規制する円弧溝26がスプール軸6と同心
に形成され、この円弧溝26には、計測用操作部
材20の内側面に穿設した突部27が係合されて
いる。又、上記計測用トーシヨンばね21は計測
用操作部材20の内側面に形成した凹部20a内
に配置され、その外周端21aは計測用操作部材
20に、内周端21bはスプール7にそれぞれ固
定されている。更に、上記表示目盛22は、スプ
ール7の縁部7cの前面に円周方向に180度の位
相差をもつて2個所形成され、この目盛22は使
用される釣糸の強度、例えば号数で表される。そ
して、上記表示目盛22を指示する指示部23は
計測用操作部材20の外周縁前面に形成されてい
る。
次に、上記のように構成した本実施例のドラグ
力測定動作について説明する。
先ず、スプール7に巻かれる釣糸Lの太さ等に
対応してドラグ装置8の調節ノブ15を回転操作
し、押圧部17を介してばね18によりワツシヤ
積層群を押圧して所望のドラグ力に設定する。
次に、計測用操作部材20の前面に設けたつま
み部20bを指先で掴んで第2図実線矢印A方向
(時計回り方向)に回転操作すると、スプール7
にはドラグ装置8で設定された制動力(ドラグ
力)が付与されているため、その初期時にはスプ
ール7が回転せず、操作部材20のみが矢印A方
向に回転する。これと同時にドラグ力測定用のト
ーシヨンばね21は巻込み方向に弾性変形され、
操作部材20に対する回転トルクが増大してい
く。そして、トーシヨンばね21の弾性変形に伴
う回転トルクがドラグ装置8で設定されたドラグ
力よりも僅かでも大きくなると、ドラグ装置8の
ライニングワツシヤ11を介して第1、第2のド
ラグワツシヤ9,10間にスリツプが生じ、スプ
ール7全体が操作部材20と一体に矢印A方向に
回転されることになる。従つて、この時の指示部
23が指し示す表示目盛22を読み取れば、その
値が実際のドラグ力となり、ドラグ力の実測値を
確認できる。
例えば、操作部材20を第2図の実線の状態か
ら2点鎖線の状態まで回転させた時、スプール7
も矢印A方向に一体に回転されたとすれば、指示
部23が指し示す目盛3(号数)がドラグ装置8
により設定された実際のドラグ力となり、糸の引
き出しに3号の引張力が作用することを認識し得
るのである。このように、表示値を知ることで、
設定ドラグ力がスプール7に巻かれた釣糸に適合
したものであるか否かを正確に知ることができ
る。このことは、例えば釣人が使用している釣糸
が3号の釣糸であることが容易に判り、釣の初心
者に於ても適正なドラグ力設定が可能になると共
に、不適正なドラグ力設定による糸切れ等のトラ
ブルの発生を大幅に減少でき、且つドラグ装置8
のワツシヤの摩耗等が生じても調節ノブの目盛等
に関係なく正確なドラグ力設定が可能になる。
又、計測用操作部材20を計測状態に操作し乍
らドラグ装置8の調節ノブ15を操作すれば、使
用釣糸に合つたドラグ力に調節することができ
る。尚、操作部材20から指を離せば、操作部材
20はトーシヨンばね21によつて元位置に復帰
される。
第3図乃至第5図は本発明に於けるドラグ力測
定装置の第二の実施例を示すものである。
この第3図乃至第5に於て、第1図及び第2図
と同一符号ほ同一部分を表示している。この実施
例に於けるドラグ力測定機構19は、スプール7
のスカート部7dに軸線を一致させて回転可能に
嵌合したドラム状の計測用操作部材20Aを有
し、この計測用操作部材20Aは、その嵌合側底
板20Aaに形成した回転角度規制用の円弧穴2
8を貫通するねじ29によつてスプール7のスカ
ート部7dの底面に回転可能に支持されている。
又、スプール7のスカート部7d底面と対向する
側の操作部材底板20Aaに形成した円形凹部2
0Ab内には計測用トーシヨンばね21Aが配置
され、その外周端21Aaは操作部材20Aに、
内周端21Abはスプール7にそれぞれ固着され
ている。そして、スカート部7dの外周面には、
第3図に示す如く表示目盛22Aを、又、これに
対向する計測用操作部材20Aの外周面に指示部
23Aをそれぞれ設けてある。
この実施例に於て、ドラグ力の計測を行なう場
合には、ドラム状の操作部材20Aを第5図の矢
印方向に回転操作し、トーシヨンばね21Aの変
形によつて回転トルクを生じさせる。そして、ト
ーシヨンばね21Aの弾性変形に伴う回転トルク
がドラグ装置8で設定されたドルグ力よりも大き
くなると、スプール7全体が操作部材20Aと一
体に矢印B方向へ回転することになる。従つて、
この時の指示部23Aが指し示す表示目盛22A
を読み取れば、実際のドラグ力を測定できる。こ
の実施例においても、上記第一の実施例と同様な
効果が得られることは勿論である。
第6図及び第7図は本発明のドラグ力測定機構
の第三の実施例を示す。
この第6図、第7図に於て、第1図及び第2図
と同一符号は同一部分を表している。この実施例
のドラグ力測定機構19は、スプール7のスカー
ト部7d側底面に同心に突設した円筒軸30に回
転可能に支承したボス部31を備え、このボス部
31の外周には、円周方向に180度の位相差をも
つて一対のアーム32,32を突設すると共に、
このアーム32,32と対向するスカート部7d
の外周には、円弧状片から成る計測用操作部材2
0B,20Bを配置し、この計測用操作部材20
B,20Bの内周面中央に突設した連結部20
Ba,20Baは、スカート部7dの外周壁に穿設
した回転角度範囲規制用の長穴33,33を貫通
して上記アーム32,32の先端に一体に固着さ
れ、さらに一方のアーム32とスプール7間には
計測用トルクを生じさせるコイルばね21Bが取
り付けられている。又、上記計測用操作部材20
B,20Bの外周面には指示部23Bが形成さ
れ、さらにスカート部7dの外周面には、指示部
23Bと対向して表示目盛22Bが形成されてい
る。
上記のように構成された、第三の実施例に於
て、ドラグ力の計測を行なう場合は、操作部材2
0Bを第7図の矢印C方向に回転操作し、コイル
ばね21Bの変形によつて回転トルクを生じさせ
る。そして、コイルばね21Bの弾性変形に伴う
回転トルクがドラグ装置8で設定されたドラグ力
よりも大きくなると、スプール7全体が操作部材
20Bと一体に矢印C方向へ回転することにな
る。従つて、この時の指示部23Bが指し示す表
示目盛22Bを読み取れば、実際のドラグ力を測
定できる。
このような実施例に於ても、上記第一の実施例
と同様な効果が得られる。
第8図及び第9図は本発明のドラグ力測定装置
の第四の実施例を示す。この実施例に於て、第1
図と同一の部分には同一符号を付してその説明を
省略し、第1図と異なる部分を重点に述べる。
即ち、この実施例では、左ききの釣人あるいは
左手でのドラグ力計測操作が無理なく容易になし
得るようにすると共に、ドラグ力調節操作が容易
になし得るようにした点が上記第1図の場合と異
なるものであり、このために本実施例に於ては、
スプール7の前面凹部24内の中央部に外方へ突
出する円筒ボス部34を同心に形成し、このボス
部34の外周にはドーナツ盤状の計測用操作部材
20Cが回転可能に嵌合され、スナツプリング3
5により抜け止め保持されている。又、上記計測
用操作部材20Cの内側に位置するボス部34の
外周には左巻きの計測用トーシヨンばね36が同
心的に配置され、その一端はスプール7に、他端
は計測用操作部材20Cにそれぞれ結合されてい
る。
又、ドラグ装置8を構成するドラグ調節ノブ1
5は、上記円筒ボス部34内に回転可能に嵌合さ
れる円筒部15aを有し、この円筒部15aのボ
ス部内挿入端には積層ワツシヤ群の受けワツシヤ
12に圧接する押圧部17が形成されていると共
に、円筒部15aのボス部外突出端にはつまみ部
15bが一体に形成されている。従つて、つまみ
部15bは計測用操作部材20Cの表面より外方
へ突出されることになり、これにより調節ノブ1
5の指による把持を容易にしてドラグ装置8のド
ラグ力調整操作を簡便にする。尚、調節ノブ15
の円筒部15a内には、第1図に示す場合と同様
にドラグ力調整ナツト14及びドラグ力調整用圧
縮ばね18が設けられている。
上記のように構成されたドラグ力測定装置にお
いて、ドラグ装置8で調節されたドラグ力を計測
確認する場合は、計測用操作部材20Cを第9図
の矢印B方向(反時計回り方向)に回転操作す
る。すると、左巻きのトーシヨンばね36が巻込
み方向に弾性変形され、同時にそのばね変形量の
増加に伴い計測用操作部材20Cの回転トルクも
増大していく。そして、その回転トルクがドラグ
装置11で設定されたドラグ力よりも僅かでも大
きくなると、ドラグ装置のドラグワツシヤ間にラ
イニングワツシヤを介して相対的スリツプが生
じ、スプール6を含めたスループ7全体が計測用
操作部材20Cと一体に矢印B方向へ回転させ始
める。例えば、操作部材20Cを第9図に示す実
線の位置から2点鎖線に示す位置まで回転した
時、スプール7も矢印B方向へ回転され始めたと
すれば、この時の指示部23が指し示す目盛22
の数値「2」がドラグ装置11のノブ調節で設定
された実際のドラグ力となる。従つて、この指示
値「2」がスプール7に巻かれている釣糸Lに適
合したドラグ力であるか否かを正確に知り得るの
である。例えば数値「2」が4.1b(ポンド)引張
力に耐え得るドラグ力であるとすると、スプール
7に巻かれている釣糸Lが4.1bに相当する系であ
れば、ドラグ力は4.1bの釣糸Lに適合した値に設
定されていることが確認できる。
このような実施例においても上記第一の実施例
と同様な効果が得られるほか、左ききの釣人ある
いは左手でドラグ力の計測操作を行なう時、測定
機構の操作を手に無理な負担をかけることなく行
なうことができ、その操作性が良くなる。又、ド
ラグ装置8の調節ノブ15が計測用操作部材20
Cより外方へ突出しているため、その操作性が良
く、ドラグ力調節操作を容易にする効果がある。
尚、上記実施例では左巻きのトーシヨンバネに
ついて説明したが、右巻きのトーシヨンバネを用
いても良いことは勿論である。
第10図は上記第四の実施例に相当するドラグ
力測定方式を適用した本発明の第五の実施例を示
すものである。
この実施例に於て、第8図と同一の符号は同一
部分を表しており、第8図と異なる部分はドラグ
装置8、ドラグ力測定機構19を含めたスプール
7がスプール軸6に対しワンタツチで着脱できる
ようにしたところにある。
このために、本実施例では、スプール7の中心
軸部にスリーブ37を貫通固着し、このスリーブ
37の中心軸穴37a内にスプール軸6の突出軸
部6aを着脱可能に挿通すると共に、突出軸部6
aの突出先端には抜け止め用のばね部材38を取
り付け、更にスリーブ37の先端部に形成した円
筒穴37a内には、上記抜け止め用ばね部材38
を縮径してスプール7の抜き取りを可能にするプ
ツシユボタン39を軸方向にスライド可能に嵌合
し、このプツシユボタン39は、円筒穴37aに
装着したコイルばね40によつて外方突出方向に
付勢されている。
従つて、スプール7をスプール軸6から取り外
す場合は、プツシユボタン39を第10図の矢印
C方向にばね40に抗して押圧し、これにより抜
け止め用ばね部材38をスリーブ37の軸穴37
aより小径に縮径する。この状態でスプール7全
体を矢印D方向へ引つ張れば、スリーブ37を含
めたスプール7全体がスプール軸6から取り外す
ことが可能になる。
尚、上記第一〜第三実施例で操作部材に指示部
を、スプールに表示目盛を形成したが、逆に操作
部材に表示目盛を、スプールに指示部を形成する
ようにしても良い。更に、表示目盛は使用する釣
糸の号数(1号、2号、3号……)や強度
(2Lb、4Lb、……)に1番適した糸切れを起こす
ことのないドラグ力に設定するための表示に限ら
ず、目盛でドラグ力(釣糸引出力)が直接視認で
きるよう絶対表示にしても良いことは勿論であ
る。
第11図は本発明に係るドラグ力測定装置を片
軸受リールに適用した場合の実施例である。
この第11図に於て、41はリールフレーム本
体で、その側板42の中心にはその軸線と一致す
る固定軸43の一端が固着され、この固定軸43
の他端側はリールフレーム本体41の開放側へ突
出されていると共に、固定軸43には中空のハン
ドル軸44が回転可能に嵌合され、このハンドル
軸44はビス45によつてハンドル軸44に抜け
止め保持され、更にハンドル軸44のリールフレ
ーム本体外突出端にはハンドル46が袋ナツト4
7により締付け固定されている。又、上記ハンド
ル軸44のリールフレーム本体41内側にはスプ
ール48が相対回転可能に支持され、そしてスプ
ール48には、これと上記ハンドル軸44間をス
リツプ回転可能に結合するドラグ装置49が設け
られている。
上記ドラグ装置49は、スプール48とハンド
ル軸44間を摩擦結合するドラグワツシヤ50及
びライニングワツシヤ51と、これらワツシヤを
押圧するドラグ力調整ばね52と、ハンドル軸4
4に螺合されたドラグ調整ノブ53とから構成さ
れている。
又、54はスプール48のハンドル46側端面
に組み付けたドラグ力測定機構である。このドラ
グ力測定機構54は、スプール48のハンドル側
端面中央に突設したボス部48aに回転可能に取
り付けた計測用操作部材55と、この操作部材5
5とスプール48間を連結する計測用トーシヨン
ばね56とから構成され、上記トーシヨンばね5
6は、ドラグ装置49により設定されたドラグ力
に相当する回動トルクを操作部材55に生じさせ
るものである。
尚、第11図に於て、57はハンドル軸44に
固着した逆転防止用爪車、58はこの爪車57に
係合するストツパである。
上記のように構成された本実施例の片軸受リー
ルに於て、ドラグ調整ノブ53により調節された
後のドラグ装置49の実際のドラグ力を計測する
場合には、計測用操作部材55を、例えば時計回
り方向に回転する。すると、ドラグ力計測用トー
シヨンばね56は巻込み方向に弾性変形されると
同時に操作部材55に回動トルクを生じさせ、そ
の回動トルクはトーシヨンばね56の弾性変形量
の増大に伴い増加していく。そして、上記回転ト
ルクがドラグ装置49で設定されたドラグ力より
も僅かでも大きくなると、ドラグ装置49のドラ
グワツシヤとライニングワツシヤ間にスリツプが
生じ、スプール48全体が操作部材55と一体に
時計回り方向に回転する。従つて、この時の操作
部材55に設けた指示部(第2図参照)が指し示
すスプール48の目盛を読み取れば、その値が実
際のドラグ力となり、ドラグ装置49で設定され
た実際のドラグ値を確認できる。即ち、片軸受リ
ールに於ても上述するスピニングリールと同様に
ドラグ力の測定が可能になるのである。
〔発明の効果〕 以上のように本発明によれば、ドラグ装置を有
する魚釣用リールにドラグ力測定機構を組み付
け、この測定機構の操作部材を操作して設定ドラ
グ力に対応する回転トルクを生じさせ、この回転
トルクからドラグ力を計測表示するようにしたの
で、ドラグ装置で設定されたドラグ力を実測認識
することが可能になると共に、使用釣糸、魚釣条
件に適合したドラグ力設定が容易にできる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明に係るドラグ力測定
装置をスピニングリールに適用した場合の第一の
実施例を示すもので、第1図は一部を切り欠いて
示す側面図、第2図は第1図の−線に沿う部
分の端面図である。第3図乃至第5図は本発明に
係るスピニングリールのドラグ力測定装置の第二
の実施例を示すもので、第3図は側面図、第4図
は第3図の−線に沿う断面図、第5図は第3
図の−線に沿う断面図である。第6図及び第
7図は本発明に係るスピニングリールのドラグ力
測定装置の第三の実施例を示すもので、第6図は
側面図、第7図は第6図の−線に沿う断面図
である。第8図及び第9図は本発明に於けるスピ
ニングリールのドラグ力測定装置の第四の実施例
を示すもので、第8図は一部を切り欠いて示す側
面図、第9図はその−線に沿う部分の端面図
である。第10図は本発明に於けるドラグ力測定
装置の第四の実施例を示す一部の断面図である。
第11図は本発明に係るドラグ力測定装置を片軸
受リールに適用した場合の例を示す断面図であ
る。 1……リール本体、2……ローター、3……ベ
ール、5,46……ハンドル、6……スプール
軸、7,48……スプール、8,49……ドラグ
装置、19,54……ドラグ力測定機構、20,
20A,20B,20C,55……計測用操作部
材、21,21A,21B,36……計測用ば
ね、22,22A,22B……表示目盛、23,
23A,23B……指示部、41……リールフレ
ーム本体、43……固定軸、44……ハンドル
軸、56……トーシヨンばね。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 リール本体に回転可能に支持されたスプール
    にドラグ力を付与するドラグ装置を有する魚釣用
    リールに於て、上記スプールを回転操作する計測
    用操作部材と、この操作部材と上記スプール間に
    互いを連結するように設けられ、且つ上記操作部
    材の回転に伴い上記ドラグ装置の設定ドラグ力に
    応じた回動トルクを発生する計測用ばね部材と、
    上記計測用操作部材とスプール間の相対的回転量
    をドラグ力として表示する表示目盛及び指示部と
    を設けたことを特徴とする魚釣用リールのドラグ
    力測定装置。
JP61179034A 1985-08-30 1986-07-30 魚釣用リ−ルのドラグ力測定装置 Granted JPS62201533A (ja)

Priority Applications (3)

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GB08609374A GB2179743B (en) 1985-08-30 1986-08-19 Tape measure
FR868612191A FR2586529B1 (fr) 1985-08-30 1986-08-28 Dispositif de mesure de la force de freinage pour moulinets.
US06/901,807 US4702431A (en) 1985-08-30 1986-08-28 Drag force measuring device for spinning reels

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60-264121 1985-11-25
JP26412185 1985-11-25

Publications (2)

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JPS62201533A JPS62201533A (ja) 1987-09-05
JPH0479621B2 true JPH0479621B2 (ja) 1992-12-16

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