JP2624995B2 - 魚釣用リールのドラグ力表示装置 - Google Patents
魚釣用リールのドラグ力表示装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、魚釣用リールのドラグ力表示装置に関する
ものである。
ものである。
スピニングリール,片軸受リール,その他の魚釣用リ
ールには、一般にスプールと、その巻取り回転伝達系間
とを任意の力で摩擦結合するドラグ装置が装着されてい
る。
ールには、一般にスプールと、その巻取り回転伝達系間
とを任意の力で摩擦結合するドラグ装置が装着されてい
る。
このドラグ装置は、仕掛けにかかった魚とのファイテ
ィング時等において、魚の強い引きや、激しい反転等に
より釣糸に大きな引張力がかかったとき、スプールを摩
擦結合部分から糸繰出し方向にスリップ回転させて、釣
糸を引き方向に繰り出すことで釣糸の切断を防止するも
のがある。また、上述のような糸繰出しのための引っ張
り強さを決めるドラグ力は、使用釣糸の太さや予想され
る対象魚の引きの強さ等に応じてドラグノブを締め又は
緩め方向に回転することで調節される。
ィング時等において、魚の強い引きや、激しい反転等に
より釣糸に大きな引張力がかかったとき、スプールを摩
擦結合部分から糸繰出し方向にスリップ回転させて、釣
糸を引き方向に繰り出すことで釣糸の切断を防止するも
のがある。また、上述のような糸繰出しのための引っ張
り強さを決めるドラグ力は、使用釣糸の太さや予想され
る対象魚の引きの強さ等に応じてドラグノブを締め又は
緩め方向に回転することで調節される。
従来、上述のようなドラグ装置を有する魚釣用リール
は、実開昭48−50592号公報等で知られている。
は、実開昭48−50592号公報等で知られている。
この種の魚釣用リールのドラグ装置は、フロントタイ
プの場合、固定スプール軸に回転可能に支持されたスプ
ールの枢支部内にあって、スプール軸の軸線方向に積層
された複数のドラグワッシャ及びライニングワッシャ
と、スプール軸の先端部に螺合されたドラグノブと、こ
のドラグノブと積層ドラグワッシャ間に介在された圧縮
ばねとを備え、ドラグノブを締め又は緩め方向に回転し
て積層ワッシャ群に対する締付力を加減し、スプールと
スプール軸間の摩擦結合力を調節することで、スプール
の糸繰出し方向への駆動トルク,即ちドラグ力(糸引出
力)を調節するようになっている。
プの場合、固定スプール軸に回転可能に支持されたスプ
ールの枢支部内にあって、スプール軸の軸線方向に積層
された複数のドラグワッシャ及びライニングワッシャ
と、スプール軸の先端部に螺合されたドラグノブと、こ
のドラグノブと積層ドラグワッシャ間に介在された圧縮
ばねとを備え、ドラグノブを締め又は緩め方向に回転し
て積層ワッシャ群に対する締付力を加減し、スプールと
スプール軸間の摩擦結合力を調節することで、スプール
の糸繰出し方向への駆動トルク,即ちドラグ力(糸引出
力)を調節するようになっている。
このような従来のドラグ装置では、ドラグノブがスプ
ール軸に単純に螺合されているのみであるため、ドラグ
力をほとんどゼロの状態から対象魚とのファイティング
に必要なドラグ力をセッティングするには、ドラグノブ
を複数回転させなければならず、しかも対象魚及び釣糸
の太さが変わると、ドラグノブの操作回転数も異なって
くる。
ール軸に単純に螺合されているのみであるため、ドラグ
力をほとんどゼロの状態から対象魚とのファイティング
に必要なドラグ力をセッティングするには、ドラグノブ
を複数回転させなければならず、しかも対象魚及び釣糸
の太さが変わると、ドラグノブの操作回転数も異なって
くる。
従って、ドラグノブに指示マークを、スプール又はリ
ールボディに表示目盛をそれぞれ形成し、ドラグノブの
指示マークが指示する表示目盛を見ても、その指示目盛
がドラグノブを何回転させた時のドラグ力を表している
のか判断できない。しかも、対象魚や釣糸の太さに対応
してドラグ力を調節する場合は、実用に適したドラグ力
設定範囲からドラグノブを2〜3回転することで行なう
のが一般であるため、1度セッティングしたドラグ力を
再度セッティングしようとすると、釣人がドラグノブの
操作回転数を記憶していなければならず、セッティング
が煩雑になって実用性に欠けるほか、セッティング誤り
が生じ易く、釣中に糸が切断してしまう等のトラブルが
生じる問題があった。
ールボディに表示目盛をそれぞれ形成し、ドラグノブの
指示マークが指示する表示目盛を見ても、その指示目盛
がドラグノブを何回転させた時のドラグ力を表している
のか判断できない。しかも、対象魚や釣糸の太さに対応
してドラグ力を調節する場合は、実用に適したドラグ力
設定範囲からドラグノブを2〜3回転することで行なう
のが一般であるため、1度セッティングしたドラグ力を
再度セッティングしようとすると、釣人がドラグノブの
操作回転数を記憶していなければならず、セッティング
が煩雑になって実用性に欠けるほか、セッティング誤り
が生じ易く、釣中に糸が切断してしまう等のトラブルが
生じる問題があった。
本発明は上記の問題点を解決したもので、ドラグノブ
の回転操作によるドラグ力の設定を容易にできると共
に、ドラグノブの回転量に合ったドラグ力を正確に表示
できるようにした魚釣用リールのドラグ力表示装置を提
供することを目的とする。
の回転操作によるドラグ力の設定を容易にできると共
に、ドラグノブの回転量に合ったドラグ力を正確に表示
できるようにした魚釣用リールのドラグ力表示装置を提
供することを目的とする。
本発明に係る魚釣用リールのドラグ力表示装置は、リ
ール本体に設けた軸部材にスプールを回転可能に支持す
ると共に、このスプールを前記軸部材にスリップ回転可
能に摩擦結合するドラグ装置を有する魚釣用リールにお
いて、前記ドラグ装置のドラグ力調節用ドラグノブの前
端面部内に相対回転可能に収容され前記軸部材に回り止
め結合された内歯歯車と、この内歯歯車の中心部にあっ
て前記ドラグノブと一体に回転する太陽歯車と、この太
陽歯車に噛合すると共に前記内歯歯車に内接状態で噛合
する遊星歯車と、この遊星歯車を保持すると共に遊星歯
車と一体に公転する担体と、この担体又はこれに対向す
る前記内歯歯車のいずれか一方に形成されたドラグ力表
示目盛と、このドラグ力表示目盛と対向して前記内歯歯
車又は担体のいずれか一方に形成された前記ドラグ力表
示目盛を指示する指示部とを備えてものである。
ール本体に設けた軸部材にスプールを回転可能に支持す
ると共に、このスプールを前記軸部材にスリップ回転可
能に摩擦結合するドラグ装置を有する魚釣用リールにお
いて、前記ドラグ装置のドラグ力調節用ドラグノブの前
端面部内に相対回転可能に収容され前記軸部材に回り止
め結合された内歯歯車と、この内歯歯車の中心部にあっ
て前記ドラグノブと一体に回転する太陽歯車と、この太
陽歯車に噛合すると共に前記内歯歯車に内接状態で噛合
する遊星歯車と、この遊星歯車を保持すると共に遊星歯
車と一体に公転する担体と、この担体又はこれに対向す
る前記内歯歯車のいずれか一方に形成されたドラグ力表
示目盛と、このドラグ力表示目盛と対向して前記内歯歯
車又は担体のいずれか一方に形成された前記ドラグ力表
示目盛を指示する指示部とを備えてものである。
本発明においては、ドラグノブが回転操作されると、
太陽歯車が同一方向に回転すると共に、内歯歯車に内接
する遊星歯車が太陽歯車の周りを自転しながら公転し、
これによりドラグノブの回転量を減速して、その回転量
に比例したドラグ力表示用の回転量に変換し、担体を回
転させる。
太陽歯車が同一方向に回転すると共に、内歯歯車に内接
する遊星歯車が太陽歯車の周りを自転しながら公転し、
これによりドラグノブの回転量を減速して、その回転量
に比例したドラグ力表示用の回転量に変換し、担体を回
転させる。
従って、担体の回転に伴い指示部が指し示す表示目盛
を見れば、ドラグノブの回転量に応じたドラグ力を正確
に表示できることになる。
を見れば、ドラグノブの回転量に応じたドラグ力を正確
に表示できることになる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第1図乃至第5図は、本発明のドラグ力表示装置をス
ピニングリールに適用した場合の実施例を示すもので、
第1図はスピニングリール全体の側面図、第2図はドラ
グ装置部分の拡大断面図、第3図は第2図のIII−III線
に沿う断面図、第4図はドラグ力表示機構部の断面図、
第5図は同じくドラグ力表示機構の分解斜視図である。
ピニングリールに適用した場合の実施例を示すもので、
第1図はスピニングリール全体の側面図、第2図はドラ
グ装置部分の拡大断面図、第3図は第2図のIII−III線
に沿う断面図、第4図はドラグ力表示機構部の断面図、
第5図は同じくドラグ力表示機構の分解斜視図である。
第1図において、1は取付脚2を有するリール本体、
3はリール本体1の前部に図示しない回転軸により回転
可能に取り付けたロータ、4はロータ3にアームレバー
5を介して取り付けたベール、6はリール本体1に回転
可能に取り付けた糸巻取り用ハンドルであり、このハン
ドル6の支持軸(図示せず)と前記ロータ3の回転軸間
はリール本体1に内蔵した周知のギヤ列機構(図示せ
ず)により連繁され、ハンドル6を回すことによりロー
タ3及びベール4を糸巻取り方向に回転できるようにな
っている。
3はリール本体1の前部に図示しない回転軸により回転
可能に取り付けたロータ、4はロータ3にアームレバー
5を介して取り付けたベール、6はリール本体1に回転
可能に取り付けた糸巻取り用ハンドルであり、このハン
ドル6の支持軸(図示せず)と前記ロータ3の回転軸間
はリール本体1に内蔵した周知のギヤ列機構(図示せ
ず)により連繁され、ハンドル6を回すことによりロー
タ3及びベール4を糸巻取り方向に回転できるようにな
っている。
第2図において、7はリール本体1にロータ3の支持
軸と同軸にして回転不可にかつ軸線方向に往復動可能に
支持されたスプール軸で、このスプール軸7のロータ3
の前方へ突出する欠円軸部7aには、釣糸(図示せず)を
巻回するスプール8の中心軸穴8aが回転可能に嵌合され
ており、そして、このスプール8は欠円軸部7aの後端に
固着した受部材9によりロータ3方向へ移動できないよ
うに規制されている。また、スプール8の前面部分に
は、スプール8を欠円軸部7aに摩擦結合することでスプ
ール8に所定のドラグ力を付与するドラグ装置10が装着
されている。
軸と同軸にして回転不可にかつ軸線方向に往復動可能に
支持されたスプール軸で、このスプール軸7のロータ3
の前方へ突出する欠円軸部7aには、釣糸(図示せず)を
巻回するスプール8の中心軸穴8aが回転可能に嵌合され
ており、そして、このスプール8は欠円軸部7aの後端に
固着した受部材9によりロータ3方向へ移動できないよ
うに規制されている。また、スプール8の前面部分に
は、スプール8を欠円軸部7aに摩擦結合することでスプ
ール8に所定のドラグ力を付与するドラグ装置10が装着
されている。
前記ドラグ装置10は、スプール8の前面側に中心軸穴
8aと同心に形成した円筒穴8b内にあって、その内周面と
相対回転不能に結合され、かつスプール軸7の欠円軸部
7aに相対回転可能に嵌合された第1ドラグワッシャ11
と、スプール軸7の欠円軸部7aに相対回転不能に嵌合さ
れ円筒穴8bとはフリー状態にあるキャップ状及び平板状
の第2ドラグワッシャ12a,12bと、前記第1ドラグワッ
シャ11とキャップ状第2ドラグワッヤ12a間、及び第1
ドラグワッシャ11と平板状第2ドラグワッシャ12b間、
第2ドラグワッシャ12bと円筒穴8bの底面間にそれぞれ
介在した複数のライニングワッシャ13とを備え、これら
積層ワッシャは円筒穴8bの開口側内周に係合したスナッ
プリング14によって円筒穴8bから抜け出ないよう保持さ
れていると共に、円筒穴8bから外方へ突出する欠円軸部
7aの先端には、雄ねじ部15を軸線と一致させて一体に設
け、この雄ねじ部15にはドラグ力調節ナット16が螺合さ
れている。また、前記ドラグ力調節ナット16の外周に
は、ドラグノブ17が相対回転できないようスプライン嵌
合されており、そしてドラグノブ17のナット嵌合側端面
には、キャップ状第2ドラグワッシャ12aに圧接するキ
ャップ状の押圧部材18がねじ19によって一体に固着さ
れ、さらに押圧部材18とナット16間にはドラグ力調整用
の圧縮ばね20が介在されている。従って、ドラグノブ17
を左右に回転してナット16を締付け、弛め方向に調節す
れば、押圧部材18を介して前記ワッシャ群に付与される
ばね20のばね圧が変化し、スプール8に対するドラグ力
が調節されることになる。また、前記押圧部材18には、
これを径方向に貫通する節度用のばね部材21が装着され
ており、このばね部材21の外方突出端をキャップ状第2
ドラグワッシャ12aの内周に所定のピッチで形成したコ
ルゲート部12a1に弾発的に係合することにより、ドラグ
ノブ17の回転操作に節度を持たせるようになっている。
8aと同心に形成した円筒穴8b内にあって、その内周面と
相対回転不能に結合され、かつスプール軸7の欠円軸部
7aに相対回転可能に嵌合された第1ドラグワッシャ11
と、スプール軸7の欠円軸部7aに相対回転不能に嵌合さ
れ円筒穴8bとはフリー状態にあるキャップ状及び平板状
の第2ドラグワッシャ12a,12bと、前記第1ドラグワッ
シャ11とキャップ状第2ドラグワッヤ12a間、及び第1
ドラグワッシャ11と平板状第2ドラグワッシャ12b間、
第2ドラグワッシャ12bと円筒穴8bの底面間にそれぞれ
介在した複数のライニングワッシャ13とを備え、これら
積層ワッシャは円筒穴8bの開口側内周に係合したスナッ
プリング14によって円筒穴8bから抜け出ないよう保持さ
れていると共に、円筒穴8bから外方へ突出する欠円軸部
7aの先端には、雄ねじ部15を軸線と一致させて一体に設
け、この雄ねじ部15にはドラグ力調節ナット16が螺合さ
れている。また、前記ドラグ力調節ナット16の外周に
は、ドラグノブ17が相対回転できないようスプライン嵌
合されており、そしてドラグノブ17のナット嵌合側端面
には、キャップ状第2ドラグワッシャ12aに圧接するキ
ャップ状の押圧部材18がねじ19によって一体に固着さ
れ、さらに押圧部材18とナット16間にはドラグ力調整用
の圧縮ばね20が介在されている。従って、ドラグノブ17
を左右に回転してナット16を締付け、弛め方向に調節す
れば、押圧部材18を介して前記ワッシャ群に付与される
ばね20のばね圧が変化し、スプール8に対するドラグ力
が調節されることになる。また、前記押圧部材18には、
これを径方向に貫通する節度用のばね部材21が装着され
ており、このばね部材21の外方突出端をキャップ状第2
ドラグワッシャ12aの内周に所定のピッチで形成したコ
ルゲート部12a1に弾発的に係合することにより、ドラグ
ノブ17の回転操作に節度を持たせるようになっている。
第1図乃至第5図において、22はドラグノブ17の前面
部に組み付けられ、ドラグノブ17の回転量に比例したド
ラグ力を表示するドラグ表示機構であり、このドラグ力
表示機構22は、ドラグノブ17の前面部に同心に形成した
円筒穴17a内に相対回転可能に嵌合され、かつ中心部を
前記雄ねじ部15の先端に突設した欠円ピン23に回転不能
に結合された皿状の内歯歯車24と、この内歯歯車24の内
側を内接しながら転動する複数の遊星歯車25と、これら
遊星歯車25を所定の角度位置に自転可能に軸支するリン
グ状の担体26と、前記内歯歯車24の外周縁部に嵌着され
各遊星歯車25が内歯歯車24内から抜け出ないよう保持す
るリング状のカバー27と、前記内歯歯車24の中心にあっ
て前記各遊星歯車25と噛合する太陽歯車28を有すると共
にドラグノブ17と一体に回転するキャップ状の連結体29
と、この連結体29,担体26及び内歯歯車24がドラグノブ1
7の円筒穴17a内から脱落しないように円筒穴17aの開口
にこれを閉塞するよう固着された透明カバー30を備え、
そして連結体29の先端部は透明カバー30の中心穴30a
(第5図参照)から外方へ突出されていると共に、連結
体29の外周には透明カバー30の中心穴30aの内側縁によ
り形成された凹凸部31(第5図参照)と係脱する係合部
32(第5図参照)が形成され、さらに連結体29と内歯歯
車24の底面間に介在した圧縮ばね33によって係合部32を
凹凸部31に常時係合するよう付勢されており、これによ
り連結体29を透明カバー30を介してドラグノブ17に連結
し、ドラグノブ17の回転が連結体29に伝達できるように
し、連結体29の係合部32を凹凸部31から外した時、連結
体29の回転操作によって表示機構22をゼロリセットでき
るようになっている。
部に組み付けられ、ドラグノブ17の回転量に比例したド
ラグ力を表示するドラグ表示機構であり、このドラグ力
表示機構22は、ドラグノブ17の前面部に同心に形成した
円筒穴17a内に相対回転可能に嵌合され、かつ中心部を
前記雄ねじ部15の先端に突設した欠円ピン23に回転不能
に結合された皿状の内歯歯車24と、この内歯歯車24の内
側を内接しながら転動する複数の遊星歯車25と、これら
遊星歯車25を所定の角度位置に自転可能に軸支するリン
グ状の担体26と、前記内歯歯車24の外周縁部に嵌着され
各遊星歯車25が内歯歯車24内から抜け出ないよう保持す
るリング状のカバー27と、前記内歯歯車24の中心にあっ
て前記各遊星歯車25と噛合する太陽歯車28を有すると共
にドラグノブ17と一体に回転するキャップ状の連結体29
と、この連結体29,担体26及び内歯歯車24がドラグノブ1
7の円筒穴17a内から脱落しないように円筒穴17aの開口
にこれを閉塞するよう固着された透明カバー30を備え、
そして連結体29の先端部は透明カバー30の中心穴30a
(第5図参照)から外方へ突出されていると共に、連結
体29の外周には透明カバー30の中心穴30aの内側縁によ
り形成された凹凸部31(第5図参照)と係脱する係合部
32(第5図参照)が形成され、さらに連結体29と内歯歯
車24の底面間に介在した圧縮ばね33によって係合部32を
凹凸部31に常時係合するよう付勢されており、これによ
り連結体29を透明カバー30を介してドラグノブ17に連結
し、ドラグノブ17の回転が連結体29に伝達できるように
し、連結体29の係合部32を凹凸部31から外した時、連結
体29の回転操作によって表示機構22をゼロリセットでき
るようになっている。
また、リング状担体26の表面には、ドラグノブ17の回
転量に比例したドラグ力を表示する目盛34が担体26の全
周に亘り形成され、この表示目盛34は、担体26の1回転
以内で、最小値(ドラグ力がほぼゼロの状態)から最大
値までのドラグノブ17の2〜3回の回転量に対応したド
ラグ力が表示できるようになっている。さらにまた、担
体26の外周囲に位置するリング状カバー27の表面には、
ドラグ力表示目盛34を指示する指示マーク35が形成され
ている。
転量に比例したドラグ力を表示する目盛34が担体26の全
周に亘り形成され、この表示目盛34は、担体26の1回転
以内で、最小値(ドラグ力がほぼゼロの状態)から最大
値までのドラグノブ17の2〜3回の回転量に対応したド
ラグ力が表示できるようになっている。さらにまた、担
体26の外周囲に位置するリング状カバー27の表面には、
ドラグ力表示目盛34を指示する指示マーク35が形成され
ている。
次に、上記のように構成された本実施例の動作につい
て説明する。
て説明する。
ドラグ力の設定に際しては、まず、ドラグノブ17を締
め方向(第3図の矢印A方向)にある程度回転し、これ
に伴う圧縮ばね20のばね圧を押圧部材18を介して積層ワ
ッシャ群に作用することにより、積層ワッシャ群をスプ
ール8の円筒穴8bの底面に押圧する。これにより、各ド
ラグワッシャ11と12a,12b間をライニングワッシャ13に
より摩擦結合して、スプール8がスプール軸7にフリー
回転することのない小さなドラグ力が付与された状態に
する。
め方向(第3図の矢印A方向)にある程度回転し、これ
に伴う圧縮ばね20のばね圧を押圧部材18を介して積層ワ
ッシャ群に作用することにより、積層ワッシャ群をスプ
ール8の円筒穴8bの底面に押圧する。これにより、各ド
ラグワッシャ11と12a,12b間をライニングワッシャ13に
より摩擦結合して、スプール8がスプール軸7にフリー
回転することのない小さなドラグ力が付与された状態に
する。
かかる状態にドラグ装置10がプリロードセットされた
ならば、連結体29を第4図の矢印B方向に押圧して、そ
の係合部32を凹凸部31から外し、連結体29を透明カバー
30から分離する。そして、この分離状態を保持しながら
連結体29を左又は右回転することにより、遊星歯車25を
含む担体26を遊星回転して表示目盛34の「0」位置を指
示マーク35に合わせる。目盛「0」の位置合わせが終了
したならば、連結体29への押圧力を解除し、連結体29を
ばね33により第1図の状態に復帰して、その係合部32を
凹凸部31に係合させ、連結体29を透明カバー30に結合す
る。
ならば、連結体29を第4図の矢印B方向に押圧して、そ
の係合部32を凹凸部31から外し、連結体29を透明カバー
30から分離する。そして、この分離状態を保持しながら
連結体29を左又は右回転することにより、遊星歯車25を
含む担体26を遊星回転して表示目盛34の「0」位置を指
示マーク35に合わせる。目盛「0」の位置合わせが終了
したならば、連結体29への押圧力を解除し、連結体29を
ばね33により第1図の状態に復帰して、その係合部32を
凹凸部31に係合させ、連結体29を透明カバー30に結合す
る。
次に、ゼロセッティングされたドラグ装置10をスプー
ル8に巻かれた釣糸の太さ及び対象魚に応じたドラグ力
にセッティングする場合は、ドラグノブ17を第3図の矢
印A方向に回転する。すると、連結体29及び太陽歯車28
も同一方向に回転するため、太陽歯車28に噛合する遊星
歯車25は、第3図の破線矢印の方向に回転する。この
時、遊星歯車25は固定の内歯歯車24に噛合しているた
め、遊星歯車25は太陽歯車28の周りを自転しながら公転
し、同時に遊星歯車25を保持する担体26を第3図の矢印
C方向に回転させる。
ル8に巻かれた釣糸の太さ及び対象魚に応じたドラグ力
にセッティングする場合は、ドラグノブ17を第3図の矢
印A方向に回転する。すると、連結体29及び太陽歯車28
も同一方向に回転するため、太陽歯車28に噛合する遊星
歯車25は、第3図の破線矢印の方向に回転する。この
時、遊星歯車25は固定の内歯歯車24に噛合しているた
め、遊星歯車25は太陽歯車28の周りを自転しながら公転
し、同時に遊星歯車25を保持する担体26を第3図の矢印
C方向に回転させる。
この時、ドラグノブ17の回転は遊星歯車25の遊星運動
によって減速されるため、担体26の回転量は、太陽歯車
及び遊星歯車のそれぞれの歯数、及び内歯歯車の径によ
り異なるものの、ドラグノブ17の回転量の数分の1以下
となる。即ち、回転量に比例したドラグ力表示用の回転
量に変換されることになる。
によって減速されるため、担体26の回転量は、太陽歯車
及び遊星歯車のそれぞれの歯数、及び内歯歯車の径によ
り異なるものの、ドラグノブ17の回転量の数分の1以下
となる。即ち、回転量に比例したドラグ力表示用の回転
量に変換されることになる。
従って、ドラグノブ17の回転操作に伴い減速回転する
担体26上の表示目盛34の任意数値を指示マーク35に合わ
せれば、指示マーク35の指示する目盛数値がドラグノブ
17の回転量に比例したドラグ力となる。即ち、減速回転
される担体26上の表示目盛34を回転側の指示マーク35に
合わせ込むだけで、ドラグ力のセッティングが可能とな
り、しかも、このセッティング値にドラグ力を調節する
ためにドラグノブ17の回転量をどの程度操作しなければ
ならないという、従来のような調節操作上の注意及び回
転量の記憶は全く不要になり、ドラグノブ17の回転量に
注意を払うことなく、釣人が希望するドラグ力の設定,
調節を簡便にかつ迅速に行なうことができる。
担体26上の表示目盛34の任意数値を指示マーク35に合わ
せれば、指示マーク35の指示する目盛数値がドラグノブ
17の回転量に比例したドラグ力となる。即ち、減速回転
される担体26上の表示目盛34を回転側の指示マーク35に
合わせ込むだけで、ドラグ力のセッティングが可能とな
り、しかも、このセッティング値にドラグ力を調節する
ためにドラグノブ17の回転量をどの程度操作しなければ
ならないという、従来のような調節操作上の注意及び回
転量の記憶は全く不要になり、ドラグノブ17の回転量に
注意を払うことなく、釣人が希望するドラグ力の設定,
調節を簡便にかつ迅速に行なうことができる。
また、ドラグノブ17の回転量を減速し、表示目盛34を
有する担体26を1回転以内でドラグノブの回転量に応じ
たドラグ力を表示できるから、指示マーク35が指示する
表示目盛を見るだけで、ドラグ力の設定状況を最小値か
ら最大値の広い範囲に亘って知ることができると共に、
一度設定したドラグ力の再セッティングに際しても、そ
のセッティング目盛が指示マーク35に合うようにドラグ
ノブ17を単純に回転操作するだけで容易に行なうことが
できる。
有する担体26を1回転以内でドラグノブの回転量に応じ
たドラグ力を表示できるから、指示マーク35が指示する
表示目盛を見るだけで、ドラグ力の設定状況を最小値か
ら最大値の広い範囲に亘って知ることができると共に、
一度設定したドラグ力の再セッティングに際しても、そ
のセッティング目盛が指示マーク35に合うようにドラグ
ノブ17を単純に回転操作するだけで容易に行なうことが
できる。
さらにまた、表示目盛34は、ドラグノブの回転量に比
例したドラグ力を表示するものであるため、従来のよう
なノブ回転量の調節誤りによるドラグノブの弛め過ぎ,
締め過ぎを防止できる。
例したドラグ力を表示するものであるため、従来のよう
なノブ回転量の調節誤りによるドラグノブの弛め過ぎ,
締め過ぎを防止できる。
なお、本発明のドラグ力表示方式は、上記実施例に示
すようなスピニングリールに限らず、片軸受けリール
(フライ・リール)等にも適用できることは勿論であ
る。
すようなスピニングリールに限らず、片軸受けリール
(フライ・リール)等にも適用できることは勿論であ
る。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明によれば、スプール及びその軸
に組み付けたドラグ装置のドラグノブに、これと一体に
回転する太陽歯車,この太陽歯車に噛合する遊星歯車及
びこの遊星歯車が内接状態に噛合する内歯歯車を組み込
み、ドラグノブの回転量を上記歯車機構で減速して、そ
の回転量をこれに比例したドラグ力表示用の回転量に変
換し、この変換回転量をもってドラグ力を表示するよう
にしたので、ドラグノブの回転量に気を使うことなく、
釣人が希望するドラグ力を容易に、かつ迅速に設定でき
ると共に、ドラグノブの回転量に合ったドラグ力を正確
に表示できる効果がある。
に組み付けたドラグ装置のドラグノブに、これと一体に
回転する太陽歯車,この太陽歯車に噛合する遊星歯車及
びこの遊星歯車が内接状態に噛合する内歯歯車を組み込
み、ドラグノブの回転量を上記歯車機構で減速して、そ
の回転量をこれに比例したドラグ力表示用の回転量に変
換し、この変換回転量をもってドラグ力を表示するよう
にしたので、ドラグノブの回転量に気を使うことなく、
釣人が希望するドラグ力を容易に、かつ迅速に設定でき
ると共に、ドラグノブの回転量に合ったドラグ力を正確
に表示できる効果がある。
第1図は本発明のドラグ力表示装置を適用したスピニン
グリールの側面図である。 第2図は第1図におけるドラグ装置及びその表示機構部
の拡大断面図である。 第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図である。 第4図は表示機構部のゼロセッティング時の状態を示す
断面図である。 第5図は同じく表示機構の分解斜視図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……リール本体 3……ロータ 4……ベール 6……ハンドル 7……スプール軸 8……スプール 10……ドラグ装置 16……ナット 17……ドラグノブ 18……押圧部材 20……圧縮ばね 22……ドラグ力表示機構 23……欠円ピン 24……内歯歯車 25……遊星歯車 26……担体 28……太陽歯車 29……連結体 30……透明カバー 34……表示目盛 35……指示マーク。
グリールの側面図である。 第2図は第1図におけるドラグ装置及びその表示機構部
の拡大断面図である。 第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図である。 第4図は表示機構部のゼロセッティング時の状態を示す
断面図である。 第5図は同じく表示機構の分解斜視図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……リール本体 3……ロータ 4……ベール 6……ハンドル 7……スプール軸 8……スプール 10……ドラグ装置 16……ナット 17……ドラグノブ 18……押圧部材 20……圧縮ばね 22……ドラグ力表示機構 23……欠円ピン 24……内歯歯車 25……遊星歯車 26……担体 28……太陽歯車 29……連結体 30……透明カバー 34……表示目盛 35……指示マーク。
Claims (1)
- 【請求項1】リール本体に設けた軸部材にスプールを回
転可能に支持すると共に、このスプールを前記軸部材に
スリップ回転可能に摩擦結合するドラグ装置を有する魚
釣用リールにおいて、 前記ドラグ装置のドラグ力調節用ドラグノブの前端面部
内に相対回転可能に収容され前記軸部材に回り止め結合
された内歯歯車と、 この内歯歯車の中心部にあって前記ドラグノブと一体に
回転する太陽歯車と、 この太陽歯車に噛合すると共に前記内歯歯車に内接状態
で噛合する遊星歯車と、 この遊星歯車を保持すると共に遊星歯車と一体に公転す
る担体と、 この担体又はこれに対向する前記内歯歯車のいずれか一
方に形成されたドラグ力表示目盛と、 このドラグ力表示目盛と対向して前記内歯歯車又は担体
のいずれか一方に形成された前記ドラグ力表示目盛を指
示する指示部と を備えてなることを特徴とする魚釣用リールのドラグ力
表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11444388A JP2624995B2 (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | 魚釣用リールのドラグ力表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11444388A JP2624995B2 (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | 魚釣用リールのドラグ力表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01285139A JPH01285139A (ja) | 1989-11-16 |
JP2624995B2 true JP2624995B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=14637862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11444388A Expired - Lifetime JP2624995B2 (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | 魚釣用リールのドラグ力表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2624995B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6316029B2 (ja) * | 2014-03-07 | 2018-04-25 | グローブライド株式会社 | ドラグ装置、これを備える魚釣用リール及びドラグ装置用ユニット |
-
1988
- 1988-05-10 JP JP11444388A patent/JP2624995B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01285139A (ja) | 1989-11-16 |
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