JP2550390Y2 - スピニングリールのスプール - Google Patents

スピニングリールのスプール

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JP2550390Y2
JP2550390Y2 JP1991007518U JP751891U JP2550390Y2 JP 2550390 Y2 JP2550390 Y2 JP 2550390Y2 JP 1991007518 U JP1991007518 U JP 1991007518U JP 751891 U JP751891 U JP 751891U JP 2550390 Y2 JP2550390 Y2 JP 2550390Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スプールに巻き取られ
る釣り糸の種類を把握するための技術に関するものであ
り、詳しくは、巻き取られる釣り糸の種類に対応した複
数の内容を示す表記部と、この表記部との相対移動によ
ってこの表記部に示された表記内容を選択して指示する
指標部とで成る表示手段を設けてあるスピニングリール
のスプールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようにスプールに巻き取ら
れる釣り糸の種類を把握するための技術としては、スプ
ールの前フランジの基端部にボス部を設け、このボス部
にディスク式の表記部を螺合固定するとともにこの表記
部と前フランジとの間でディスク式の指標部を回転自在
に外嵌して、表示手段を構成するものがあった(例え
ば、実開平2−78069号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記構成のものにおい
ては、スプールの前面で指標部の回転操作部が外部に臨
む状態になっているので、釣り操作時には不測に手指が
触れることもあり、その為に、指標部が回転し表示値が
実際の釣り糸の号数と異なる事態を招くことにもなって
いた。 確かに、指標部の調節位置を固定する弾性係合
式の位置決め手段を用いてはいるが、釣り操作時の激し
い動きをする手指が接触した場合に、その弾性係合力に
抗する駆動力が作用することも考えられる。 したがっ
て、表示値が正しく表示していないことが起こりうる欠
点については改善されてはいないのである。本考案の目
的は、キャスト時に釣り糸が絡む等の不都合を生ずるこ
とが無く、しかも、使用時には表示内容に変化を生じに
くいスプールの表示構造を合理的に構成する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる考案の
特徴構成は、巻き取られる釣り糸の種類に対応した複数
の内容を示す表記部と、この表記部との相対移動によっ
てこの表記部に示された表記内容を選択して指示する指
標部とで成る表示手段を設け、スプールをリール本体に
装着した状態で、スプール以外の他のリール構成部品に
よって覆われる内部空間内に前記表示手段を設けてあ
る、 請求項2にかかる考案の特徴構成は、請求項1にか
かる考案の構成において、前記内部空間のスプール軸芯
に直交する壁面に支持ピンを立設するとともに、支持ピ
ンで前記表記部を移動可能に支持し、この支持ピンを表
記内容を選択して指 示する前記指標部に兼用してある
請求項3にかかる考案の特徴構成は、請求項1にかかる
考案の構成において、前記内部空間のスプール軸芯方向
に平行な内周面に周方向に沿ったガイド溝を設けるとと
もに、ガイド溝に沿って表記部を壁面に刻設し、ガイド
溝にリング状部材をそのガイド溝に沿って移動するよう
に装着し、リング状部材にこのリング状部材を駆動する
際に使用される移動操作用の摘み部を設けて、この摘み
部を、表記部を指示する指標部に兼用してある点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】
【作用】(請求項1) スプール5をリールに取り付け
て使用する場合には、この表示手段Eがリールを構成す
る他の部品によって覆われることになり、放擲巻上げさ
れる釣り糸22、あるいは、釣り操作する指等と接触す
ることが無い。つまり、実釣時において、釣り糸22の
種類、号数等を頻繁に確認することはあまり無く、普通
は使用に際して、一度程度確認することから、本考案の
ようにスプール5の内部に表示手段Eを形成していても
この確認のためにそれほど手間が掛からないものとな
り、しかも、前述のように、スプール5の外面に表示手
段Eを形成するものと比較すると、従来からの不都合が
一掃されるものとなるのである。
【0006】
【考案の効果】従って、キャスト時に釣り糸が絡んで釣
り糸を傷める等の不都合を生ずることが無く表示内容が
変化しにくいスプールの表示構造が合理的に構成された
のである。請求項2に記載するように構成すると、表記
部を移動させるとその表記部は支持ピンで支持された状
態で移動する。表記部を止めた位置で支持ピンが指し示
す数値が巻付られている糸の号数を表示する。したがっ
て、支持ピンが指標部に兼用されているのである。 請求
項3に記載するように構成すると、指標部を設けたリン
グ状部材を支持す るのに、内周面にガイド溝を設けるだ
けで他の部品を必要とせず、また、摘み部を指標部とし
て兼用できるので、内部空間に設けるものとして、部品
点数の削減を達成した好適なものである。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図5に示すように、ハンドル1を備えた
リール本体2の前部にベール3を有したロータ4、及
び、スプール5夫々を配置すると共に、ハンドル軸6に
よって駆動される駆動ギヤ7からの動力をピニオンギヤ
8、筒軸9夫々を介してロータ4に伝える伝動系、及
び、ピニオンギヤ8からの動力を入力ギヤ10、螺軸1
1、摺動子12夫々で成るオシレーティング機構によっ
て往復運動に変換してスプール軸13に伝える伝動系を
備えてスピニングリールを構成する。このリールではロ
ータ4に形成された一方のアーム4Aと他方のアーム4
Aの揺動アーム14との間に前記ベール3を備え、この
揺動アーム14には、図4に示すように、保持部材1
5、締め付け部材16、及び、カラー17を介してライ
ンローラ18を遊転支承してあり、この締め付け部材1
6をビス19で揺動アーム14に引き寄せることによ
り、夫々の固定を行うと共に、保持部材15、締め付け
部材16夫々に挿通するベール3の保持を行うようにな
っている。
【0008】又、スプール5とリール本体2との間に
は、そのリング状部21Aをスプールのスカート部5A
の後端部を覆う状態に配置し、一対の突出片21B,2
1Bをロータ4のアーム部内面の溝部4Bに係入させた
構造の糸落ち防止部材21がスプール軸13に回転自在
に外嵌する状態で設けられている。このリールでは、ス
プール前面に対して、ディスク型のドラグ機構Dを備
え、スプール5の内部にはスプール5に巻き取る釣り糸
22の号数を表示する表示手段Eを備え、スプール5の
スカート部5Aに釣り糸22の先端部を保持する糸止め
部Fを備えている。
【0009】前記ドラグ機構Dは、図2及び図3に示す
ように、スプール軸13の先端のネジ部に螺合する操作
具23と、スプール軸13に対して回転不能状態に外嵌
するスリーブ24に対して更に回転不能状態で外嵌する
押圧部材25と、この押圧部材25、スプール前面夫々
に挟み込み状態で配置されたディスク26とで成り、こ
のドラグ機構Dでは操作具23の回動操作によって押圧
部材25とディスク26との接触圧を調節することでス
プール5の回転時における制動力の値を調節できるよう
構成され、更に、このドラグ機構Dでは操作具23の回
動操作時にクリック音を発生させるよう操作具23の筒
部のギヤ状面23Aに係脱するバネ材27を押圧部材2
5の筒状部の外面に取り付けており、このバネ材27は
押圧部材25の筒状部の開口25Aを介してギヤ状面2
3Aに接触することによって音出しと同時に操作具23
の筒部の外面に取り付けたクリップ28との接触によっ
て操作具23と押圧部材25との分離を阻止するように
構成されている。前記表示手段Eは、図1に示すよう
に、スプール5の前フランジの元部からスプール軸心方
向後方に向けて凹入し、ドラグ操作具23によって覆わ
れる内部空間の奥壁に対して、一対のピン29,29を
介してスプール軸芯を中心とした軌跡を描くように支持
されたプレート30(表記部の一例)と、このプレート
30の裏面に形成された凹状部30Aに係脱するようス
プール5に突設された突片31とで成り、このプレート
30を、このプレート30の前面部に突設した摘み部3
0Bを介して操作した場合には突片31と凹状部30A
との係脱によってプレート30の位置が決まると共に、
プレート30に記された複数の数値と、ピン29(指標
部の一例)とが対向することにより、スプール5に巻き
取る釣り糸22の号数に合わせてプレート30の前面に
表記した数字をピン29(指標部の一例)の位置に合わ
せる得るようになっている。
【0010】尚このスプール5の内部の空間にはスプー
ルの回転時にクリック音を発生させるよう、前記スリー
ブ24の外面ギヤ状部24Aと係脱する音出し片32が
バネ33で付勢された状態で設けられている。前記糸止
め部Fは、図1に示すように、スプール軸芯に沿う方向
視で、その外面がスプール5のスカート部5Aの外面よ
り突出しないように、スカート部5Aに形成した凹部5
Bに対して嵌め込む状態で軸34を介して揺動自在に設
けた係止片35と、この係止片35を前記非突出姿勢に
設定するよう、この係止片35のアーム35Aに対して
付勢力を作用させるべく、バネで成る付勢機構36とで
成り、この係止片35は揺動軸芯を挟んだ一方の部位の
スプール軸芯側への押圧により他方が持ち上がるシーソ
型に構成されると共に、この他方の部位のスプール軸側
にはこの部位の厚みを減じるよう形状を設定した傾斜面
で成る保持部35Bを形成してある。そして、この係止
片35に釣り糸22を保持する場合には、揺動軸芯を挟
んだ一方の部位をスプール軸芯側への押圧することによ
り、他方が持ち上がるので、この持ち上がり状態の部位
とスカート部5Aとの間に釣り糸22を挟み込んだ後、
この押圧操作を解除することにより係止片35の他方の
部位と凹部5Bの開口縁との間に釣り糸22が挟み込ま
れ付勢機構36の付勢力によって釣り糸22の保持が行
われる。
【0011】〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に例えば、図6に示すように、
スプール5の内部空間の円筒状の内壁に形成した溝5G
に対して指標部29(摘み部34Bと兼用されている)
を一体形成したリング状部材34を嵌め込むと共に、こ
のリング状部材34の突片35に係脱する凹状部36を
スプール内面に設け、この内部空間のスプール軸13と
直交する方向の内壁を表記部30に設定することも可能
であり、この構成の場合にはリング状部材34の摘み部
34Bを介して操作することになる。又、本考案ではス
プールの後部の開口の内部に対して、表示手段を形成す
ることも可能であり、この表示手段に表示する内容も釣
り糸の号数以外に、釣り糸の素材を示すように構成する
等、様々な形態で実施できる。
【0012】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするために符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】スプールの縦断正面図
【図2】スプール前部の縦断正面図
【図3】スプールの前部の一部切り欠き側面図
【図4】ラインローラの支持構造を表す断面図
【図5】スピニングリールの縦断側面図
【図6】別実施例を表すスプールの一部切欠き側面図
【符号の説明】
5 スプール 5G ガイド溝 22 釣り糸 29 指標部 30 表記部 34 リング状部材 34B 摘み E 表示手段

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き取られる釣り糸(22)の種類に対
    応した複数の内容を示す表記部(30)と、この表記部
    (30)との相対移動によってこの表記部(30)に示
    された表記内容を選択して指示する指標部(29)とで
    成る表示手段(E)を設け、スプール(5)をリール本
    体(2)に装着した状態で、スプール以外の他のリール
    構成部品によって覆われる内部空間内に前記表示手段を
    設けてあるスピニングリールのスプール。
  2. 【請求項2】 前記内部空間のスプール軸芯に直交する
    壁面に支持ピンを立設するとともに、支持ピンで前記表
    記部(30)を移動可能に支持し、この支持ピンを表記
    内容を選択して指示する前記指標部(29)に兼用して
    ある請求項1記載のスピニングリールのスプール。
  3. 【請求項3】 前記内部空間のスプール軸芯方向に平行
    な内周面に周方向に沿ったガイド溝(5G)を設けると
    ともに、ガイド溝(5G)に沿って表記部(30)を壁
    面に刻設し、ガイド溝(5G)にリング状部材(34)
    をそのガイド溝(5G)に沿って移動するように装着
    し、リング状部材(34)にこのリング状部材(34)
    を駆動する際に使用される移動操作用の摘み部(34
    B)を設けて、この摘み部(34B)を、表記部(3
    0)を指示する指標部(29)に兼用してある請求項1
    記載のスピニングリールのスプール。
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JPH065742Y2 (ja) * 1988-12-02 1994-02-16 島野工業株式会社 釣用リールのスプール

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