JPS6336270B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は自動景品交換装置に関し、特にたと
えばパチンコ遊技場においてパチンコ遊技で獲得
した賞品玉数を表わすデータの記録されたカード
状の記録媒体を利用して自動的に景品交換するよ
うな自動景品交換装置に関する。

周知のように、パチンコ遊技場においては、複
数のパチンコ遊技機（以下パチンコ機と略称す
る）が並べて設置されて１つの島を形成し、この
ような島がいくつか設けられている。遊技者（ま
たは遊技客）は或る島の所望のパチンコ機で遊技
を行なう。そして、パチンコ遊技によつて獲得し
た賞品玉を景品と交換する場合、従来では遊技者
が賞品玉を景品交換所へ持つて行き、賞品玉数に
相当する所望の景品と人為的に交換してもらつて
いた。このため、従来では、景品交換に際して賞
品玉数を計数するために時間を要し、迅速な景品
交換ができないという問題点があつた。また、景
品交換しようとする遊技者が多い場合は、後に並
んでいる遊技者が長時間待たなければならず、サ
ービスの低下を招くという問題点があつた。

そこで、パチンコ遊技で獲得した賞品玉数を計
数する手段を含み、計数手段で計数された賞品玉
数で景品交換可能な範囲で所望の景品と所望の数
量だけ景品交換できるような景品交換装置が考え
られる。しかしながら、このようなものは、１台
で景品交換できる景品の種類が限られているの
で、たとえば或る景品交換装置で或る種類の景品
と交換した後、その景品交換装置に収納されてい
ないが他の景品交換装置に収納されている種類の
景品と交換したい場合、各景品交換装置で交換す
るのに要する賞品玉数を別々に入れなければなら
ず、大変面倒となる。

そこで、景品交換を自動的に行なうために、特
開昭50−152799号公報に開示されたような自動景
品交換装置が提案されている。この景品交換装置
は、個人認識票のような記録媒体に遊技者の持ち
玉を記録し、遊技者がその記録媒体を景品交換装
置に挿入したとき、その遊技者の持ち玉を表示
し、遊技者が押しボタンを操作したとき、指定さ
れた景品を払出すものである。

しかしながら、上述のような記録媒体を用いて
景品交換できるシステムは、他の遊技場で獲得し
た賞品玉数に相当するデータの記録された記録媒
体を用いて景品交換するような、不正な景品交換
の行なわれる場合がある。また、長期間記録媒体
と景品交換されなければ、遊技場の収支などの処
理ができず営業上問題になる場合も予測される。

さらに、遊技者によつては、獲得した賞品玉数
が少ない場合は景品交換することなく、数日間に
獲得した賞品玉数をまとめておき、まとまつた多
量の賞品玉で景品交換したいという要望がある。

それゆえに、この発明の目的は、迅速かつ自動
的に賞品玉を所望の種類の景品に交換でき、景品
交換のための操作が容易であり、有効期間内であ
ればいつでも景品交換でき、少量の賞品玉を獲得
した日は数日間に獲得した賞品玉数とまとめて景
品交換でき、しかも他の遊技場へ発行された記録
媒体を用いて景品交換するのを防止できるよう
な、自動景品交換装置を提供することである。

以下に、図面を参照してこの発明の具体的な実
施例を説明する。

第１図はこの発明の背景となる賞品玉計数装置
の外観図である。第２図は賞品玉計数装置のブロ
ツク図である。次に、第１図および第２図を参照
して、賞品玉計数装置１０によつて、この発明で
用いられる記録媒体（カード）を発行する場合を
説明する。

賞品玉計数装置１０の上部には、賞品玉（パチ
ンコ玉）を入れる玉入口１１が設けられる。玉入
口１１の底部には、玉をガイドするために一方側
を傾斜させた複数のレール（第２図では５列の場
合を示す）が設けられる。各レールの下方には、
玉がレール上を転動しながら通過するときにその
玉を検出するために、センサ２１ａ〜２１ｅが設
けられる。

今、遊技者が或るパチンコ機で遊技して獲得し
た賞品玉を玉入口１１へ入れた場合を想定する。
賞品玉は、レール上を転動して通過する。このと
き、センサ２１ａ〜２１ｅはそれぞれ対応するレ
ール上を通過する玉を検知し、それぞれの検知出
力を対応する発振回路２２ａ〜２２ｅに与える。
発振回路２２ａ〜２２ｅのそれぞれは、センサ２
１ａ〜２１ｅから入力のあるごとに、玉の通過を
表わす発振出力（たとえば振幅の大きな出力）を
導出して、対応するパルス発生回路２３ａ〜２３
ｅに与える。パルス発生回路２３ａ〜２３ｅのそ
れぞれは、対応する発振回路２２ａ〜２２ｅの出
力をレベル弁別し、センサ２１ａ〜２１ｅによつ
てパチンコ玉が検出されたことを表わす発振出力
のあつたとき、１個のパルスを発生してカウンタ
２４ａ〜２４ｅに与える。応じて、カウンタ２４
ａ〜２４ｅは、対応するセンサ２１ａ〜２１ｅが
玉を検知するごとに計数動作して、それぞれの計
数値を合計カウンタ２５に与える。合計カウンタ
２５は、玉入口１１へ投入された賞品玉の総数を
計数する。

遊技者は、すべての賞品玉を玉入口１１へ入れ
た後、押しボタン１２を押圧する。押しボタン１
２の押圧信号がタイマ２６ａに与えられる。タイ
マ２６ａは、賞品玉総数を求めるのに充分な時間
だけ遅れて、一定時間の間ハイレベルを導出し、
ANDゲート２７を能動化させる。その結果、合
計カウンタ２５の計数値（すなわち賞品玉総数）
がANDゲート２７を介してレジスタ２８ａに与
えられる。レジスタ２８ａの内容（すなわち賞品
玉総数）は、玉数表示器１３で表示されるととも
に、カード記録手段２９に与えられる。

カード記録手段２９には、カード状の記録媒体
（たとえば磁気カードCD）に賞品玉総数および固
定情報をコード化して磁気記録するための磁気記
録装置が用いられる。なお、カード記録手段は、
磁気記録するものに限らず、カードに穿孔するこ
とによつてデータを記録するような穿孔機であつ
てもよい。

一方、賞品玉計数装置１０の内部には、固定情
報入力部１５が設けられる。この固定情報入力部
１５は、カードの発行日（日付データ）や遊技場
の識別データなどを設定入力するのに用いられ
る。たとえば、固定情報入力部１５としては、リ
ングの外周に数字が印字されていてそのリングを
回動することによつて年月日などのデータを入力
するサムロータリスイツチ、または数値0.1〜９
のキーを含みかつそのキーの操作によつて遊技場
の識別コード（店名コード）を入力するキーボー
ドなどが用いられる。このようにして、固定情報
入力部１５によつて設定入力された発行日および
店名コードなどの固定情報は、レジスタ２８ｂで
ストアされるとともに、カード記録手段２９に与
えられる。したがつて、カード記録手段２９は、
レジスタ２８ａから与えられる賞品玉総数とレジ
スタ２８ｂから与えられる固定情報とを磁気カー
ドに磁気記録し、磁気カードCDをカード取出口
１４から発行する。

なお、タイマ２６ａがハイレベル信号を導出し
てからカードを発行するのに充分な所定時間だけ
遅れて、遅延回路２６ｂがハイレベルを導出して
合計カウンタ２５およびレジスタ２８ａをクリア
させる。

前述のごとくして、パチンコ遊技で獲得した賞
品玉総数の記録された磁気カードCDが、遊技者
によつて受取られる。

第３Ａ図および第３Ｂ図はこの発明の一実施例
の自動景品交換装置の外観図であり、特に第３Ａ
図はその前面パネル部分の斜視図を示し、第３Ｂ
図は前面パネルを開いた状態を示す。図におい
て、この実施例の自動景品交換装置３０は、その
前面に前面パネル３１を含む。前面パネル３１に
は、カード挿入口３２、終了ボタン３３および余
り玉払出口３４が設けられる。終了ボタン３３
は、景品の指定を終了したときに押圧されるもの
である。余り玉払出口３４は、カードCDと景品
とを交換したときに生じる余り玉を返却するため
の放出口である。また、前面パネル３１には、中
に陳列された景品を見ることができるように、窓
３５が形成される。自動景品交換装置３０の内側
には、所定数の賞品玉と景品交換できる各種の景
品を確認できるようにするための景品陳列部３６
が配設される。景品陳列部３６の下方には、景品
陳列部３６から放出された景品を前面パネル３１
の外側へ取出すための景品放出口３７が設けられ
る。窓３５の横部分の前面パネル３１には、透孔
３１ａが形成される。透孔３１ａは、前面パネル
３１を閉じたときに、所望の景品を指定しかつ各
種の表示器の設けられた操作パネル４０Ａを前方
から操作可能とするために、操作パネル４０Ａを
外側へ露出する孔である。

第４Ａ図は操作パネル４０Ａの一例の図解図で
ある。図において、操作パネル４０Ａには、賞品
玉総数表示器４１、景品番号表示器４２、景品個
数表示器４３、引換玉数表示器４４および余り玉
数表示器４５が配設される。賞品玉総数表示器４
１は、カードCDから読取られた賞品玉総数を表
示する。景品番号表示器４２は、遊技者によつて
指定された景品の番号を表示する。景品個数表示
器４３は、遊技者によつて指定された景品の個数
を表示する。引換玉数表示器４４は、所望の景品
を所望の個数だけ引換えるのに要する引換玉数を
表示する。余り玉数表示器４５は、賞品玉総数と
引換玉数との差の余り玉数を表示する。

さらに、操作パネル４０Ａには、所望の景品番
号を指定するための景品番号指定キーボード４
６、および景品番号指定キーボード４６で指定さ
れた所望の景品の個数（または数量）を指定する
ための景品個数指定キーボード４７が配設され
る。景品番号指定キーボード４６は、景品陳列部
３６に陳列されている景品の種類ごとに定められ
た景品番号に相当する複数のキーを有し、そのキ
ーの押圧によつて所望の景品を指定する。景品個
数指定キーボード４７は、所望の景品の固数を指
定するために、指定個数の数値が印字された複数
のキーを含む。

なお、第４Ａ図では、景品番号指定キーボード
４６および景品個数指定キーボード４７を個別に
かつ景品番号または個数ごとにキーを設けた場合
を示すが、数値0.1〜９からなる数値キーを設け、
数値キーの操作によつて景品番号や景品個数を指
定するようにしてもよい。

第４Ｂ図は操作パネルの他の実施例の図解図で
ある。第４Ｂ図に示す操作パネル４０Ｂは、数値
0.1〜９の数値キー４８、景品番号指定スイツチ
４９ａおよび景品個数指定スイツチ４９ｂを含
む。そして、景品番号を指定する場合は、景品番
号指定スイツチ４９ａを押圧した後、数値キー４
８を操作して所望の景品番号を入力することによ
つて行なわれる。また、景品個数を指定する場合
は、景品個数指定スイツチ４９ｂを押圧した後、
数値キー４８の操作によつて景品の個数を入力す
ることによつて行なわれる。

たとえば、景品番号が23番の景品を15個だけ交
換したい場合は、景品番号スイツチ４９ａを押圧
した後、数値キー４８に含まれる数値「２」、
「３」のキーを順次押圧することによつて景品番
号を入力し、その後景品個数指定スイツチ４９ｂ
を押圧した後、数値キー４８に含まれる数値
「１」、「５」のキーを順次操作することによつて
景品個数を指定する。

第５図はこの発明の一実施例の自動景品交換装
置３０のブロツク図である。図において、カード
リーダ５１は、カードCDから読取つた記録情報
をメモリ５２に与えるとともに、メモリ５２から
与えられるデータをカードCDに記録するような、
たとえば磁気記録／再生装置である。メモリ５２
は、演算制御部５３に接続される。演算制御部５
３には、景品番号指定キーボード４６、景品個数
指定キーボード４７およびこの実施例の特徴とな
る終了ボタン３３の押圧信号が与えられる。演算
制御部５３には、メモリ５６が接続される。メモ
リ５６には、固定情報設定部５４で指定された有
効期限データおよび店名コードなどの固有情報が
設定記憶されるとともに、景品交換玉数設定部５
５で設定入力された景品の種類ごとの交換割合デ
ータ（景品交換玉数）が設定記憶される。演算制
御部５３には、さらに出力制御部５７および後述
の第７図に示す玉払出制御回路７０が接続され
る。出力制御部５７には、出力アダプタ５８を介
して、賞品玉総数表示器４１、景品番号表示器４
２、景品個数表示器４３、引換玉数表示器４４、
残り玉数表示器４５および景品払出機構５６が接
続される。

第６図は玉払出機６０の詳細図である。図にお
いて、玉払出機６０の上部には、玉を貯留するた
めのタンク６１が設けられる。タンク６１の底面
には、玉を順次落下させるための透孔（図示せ
ず）が穿設される。透孔の下方には、案内筒６２
が設けられる。案内筒６２の下方には、玉収納部
６３ａ，６３ｂが設けられる。玉収納部６３ａ，
６３ｂは、円周方向の一定角度ごとに玉を１個ず
つ収納する孔が形成され、タンク６１から供給さ
れる玉を１個ずつ落下させるものである。玉収納
部６３ｂの底部の円周方向の或る１ケ所には、玉
の直径よりもやや大きな透孔の穿設された板状部
材６６が設けられる。板状部材６６の透孔の穿設
された位置よりも下方には、落下された玉を余り
玉払出口３４へ案内するための径路６７が設けら
れる。透孔の穿設された板状部材６６の上部位置
における玉収納部６３ａと６３ｂとの間には、玉
が連続して落下するのを防止するためのストツパ
６４が設けられる。

玉収納部６３ａ，６３ｂは、モータ６５の回転
力で間欠的に駆動されるように、モータ軸に連結
される。モータ軸には、モータ６５が回転駆動し
て玉を１個ずつ払出したことを検出するために、
円板６８が固着される。円板６８には、玉収納部
６３ａ，６３ｂの孔の穿設されている部分に対応
する角度ごとに透孔が穿設される。円板６８に穿
設された孔は、光電センサ６９によつて検出され
る。

第７図は玉払出制御回路７０のブロツク図であ
る。玉払出制御回路７０の具体的な回路構成およ
び動作は、後で詳細に説明する。

次に、第３図ないし第７図を参照して、この実
施例の動作を説明する。

まず、第３図ないし第５図を参照して、景品交
換する場合の動作を述べる。ところで、メモリ５
６には、景品交換玉数設定部５５を操作して景品
番号指定キーボード４６に含まれる各キーに対応
する景品の種類ごとに、景品交換に要する玉数す
なわち交換割合データが予め設定記憶されてい
る。また、メモリ５６には、固定情報設定部５４
の操作によつて設定入力された有効期限データ
（たとえば１週間または１ケ月など）や遊技場を
識別するための店名コードが予め設定記憶されて
いる。

パチンコ遊技によつて賞品玉を獲得した遊技者
は、賞品玉を賞品玉計数装置１０によつて予めカ
ードに交換している。遊技者は、所望の種類の景
品が陳列されている自動景品交換装置３０まで行
き、賞品玉数データの記録されたカードCDをそ
の自動景品交換装置３０のカード挿入口３２へ挿
入する。応じて、カードCDがカードリーダ５１
まで搬送される。カードリーダ５１は、カードに
記録されている賞品玉数データ（たとえば1234
個）および固定情報を読出して、メモリ５２に与
えて記憶させる。なお、複数枚のカードに記録さ
れている賞品玉数データに基づいて景品交換する
場合は、複数のカードを順次挿入するとき、後続
のカードが挿入されるごとに前のカードに記録さ
れている賞品玉数データと加算し、前のカードの
賞品玉数データを０に更新記録して回収するよう
にすればよい。

このとき、演算制御部５３は、メモリ５２に記
憶されている賞品玉総数（1234個）を読出して出
力制御部５７および出力アダプタ５８を介して賞
品玉総数表示器４１に与える。これによつて、賞
品玉総数表示器４１には、カードCDから読取ら
れた賞品玉総数が表示される。これと同時に、演
算制御部５３は、メモリ５２に記憶されているカ
ードCDの固定情報（たとえば発行年月日、店名
コード）と、メモリ５６に記憶されている固定情
報（有効期限、店名コード）等を比較照合し、カ
ードCDの使用の許否を判断する。たとえば、カ
ードの発行年月日が予め定める有効期限内のもの
であり、かつ店名コードが同じかまたは所定の関
係である場合は、そのカードの使用が許される。
一方、カードが有効期限を過ぎたもの、または他
の遊技場で発行されたものの場合は、回収するか
返却し、必要に応じて警報を発生する。

カードの使用が許容された場合、遊技者は景品
番号指定キーボード４６に含まれるキーのうち所
望の景品番号に対応するものを押圧する。この押
圧信号が演算制御部５３に与えられる。演算制御
部５３は、指定された景品番号（たとえば23）を
出力制御部５７、出力アダプタ５８を介して、景
品番号表示器４２に与えて、指定された景品番号
を表示させる。これと同時に、演算制御部５３
は、メモリ５６に設定記憶されている景品番号
（23）に対応する番地を指定して、その景品番号
に相当する景品（たとえばセブンスター）の交換
に要する玉数（景品交換玉数；たとえば70個）を
読出してストアする。

さらに、遊技場は、景品個数指定キーボード４
７に含まれるキーのうち所望の個数（たとえば15
個）に対応するキーを押圧する。この押圧信号が
演算制御部５３に与えられる。演算制御部５３は
景品個数（15個）を出力制御部５７、出力アダプ
タ５８を介して景品番号表示器４２に与え、指定
された景品の個数を表示させる。また、演算制御
部５３は、メモリ５６から読取つた景品番号
（23）に対応する種類の景品の景品交換玉数（70
個）と指定された景品個数（15個）とを乗算（70
×15＝1050）し、景品交換に要する引換玉数
（1050個）を求める。このようにして求められた
引換玉数（1050個）が出力制御部５７、出力アダ
プタ５８を介して引換玉数表示器４４に与えら
れ、表示される。

さらに、演算制御部５３は、メモリ５２から読
出した賞品玉総数（1234個）から引換玉数（1050
個）を減算（1234−1050＝184）して余り玉数
（184個）を求める。この余り玉数は、出力制御部
５７、出力アダプタ５８を介して余り玉数表示器
４５に与えられ、表示される。これと同時に、演
算制御部５３は、指定された種類の景品を指定個
数だけ払出させるための信号を導出して、出力制
御部５７、出力アダプタ５８を介して景品払出機
構５９に与えて、その景品を景品払出口３７へ払
出させる。なお、指定された景品の種類および個
数データのみを与えておき、景品の払出しは終了
ボタン３３が押されたときまたは余り玉数が最も
少ない玉数で交換可能な景品の景品交換玉数以下
になつたときに、景品を放出するようにしてもよ
い。

余り玉数表示器４５で表示されている余り玉数
が自動景品交換装置３０に陳列されている景品の
うちで最も少ない交換玉数よりも大きい間は、前
述の操作と同様にして所望の景品の指定および個
数を指定することによつて、指定された景品が所
望の個数だけ払出される。

また、余り玉数が最小景品交換玉数よりも大き
い場合であつても、所望の種類の景品がその自動
景品交換装置３０に陳列されていない場合は、終
了ボタン３３を押圧する。応じて、演算制御部５
３は、余り玉数データをカードリーダ５１に与え
て、カードCDの賞品玉総数の記録領域に残り玉
数として更新的に記録させる。残り玉数の記録さ
れたカードは、遊技者に返却される。遊技者は、
所望の景品を陳列している他の自動景品交換装置
３０まで行き、前述の動作と同様にして所望の景
品と交換する。このように、終了ボタン３３を設
ければ、今景品交換している自動景品交換装置に
陳列されていない種類の景品と交換したい場合で
あれば、景品交換を中断してカードCDの返却を
求め、残り玉数で所望の種類の景品と交換できる
利点がある。

さらに、演算制御部は、必要に応じて残り玉数
データに合わせて、払出制御した景品番号および
その個数のデータをカードリーダ５１に与えて、
カードCDに記録させてもよい。このようにして
おけば、カードCDに記録されている賞品玉総数
が０になつたとき、そのカードを回収し、カード
CDに記録されているこれまでに景品交換した景
品番号および個数データを別の処理装置で読出し
て景品が在庫管理のデータとして利用できる利点
がある。

一方、余り玉数が最小景品交換玉数以下になつ
た場合は、景品番号指定キーボード４６および景
品個数指定キーボード４７の操作によつて入力さ
れた信号の読込みが不能動化されて、以下に述べ
る動作によつて余り玉数の払出制御が行なわれ
る。

次に、第６図および第７図を参照して、余り玉
数が払出される場合の動作を説明する。演算制御
部５３は、余り玉数が最小景品交換玉数以下の場
合、その余り玉数データと玉払出指令信号を玉払
出制御回路７０に与える。玉払出制御回路７０に
含まれるレジスタ７１は、余り玉数をストアし、
その内容を比較回路７２に与える。玉払出指令信
号は、玉払出制御回路７０に含まれるフリツプフ
ロツプ７４をセツトさせる。フリツプフロツプ７
４のセツト出力は、ANDゲート７８の１つの入
力として与えられる。比較回路７２には、カウン
タ７３の計数値が入力される。カウンタ７３は、
光電センサ６９の透孔検出出力（すなわち玉が１
個払出されるごとに与えられるパルス）を計数動
作し、払出された玉数を計数する。比較回路７２
は、レジスタ７１にストアされている余り玉数と
カウンタ７３で計数されている数とを比較し、一
致していないことを判断したときローレベル信号
を導出し、一致していることを検出したときハイ
レベル信号を導出するものである。初期状態にお
いては、両入力が不一致であるため、比較回路７
２はローレベル信号を導出してインバータ７６に
与える。インバータ７６はハイレベル信号に反転
して、ANDゲート７８に与える。ANDゲート７
８の残余の入力には、タンク６１の底部に設けら
れる玉切検出スイツチ７５の出力がインバータ７
７で反転されて与えられている。すなわち、イン
バータ７７からは玉切でないとき、ハイレベル信
号が与えられる。したがつて、ANDゲート７６
は、フリツプフロツプ７４のセツト出力が与えら
れると同時にハイレベル信号を導出して、モータ
駆動制御回路７９に駆動指令信号として与える。

モータ駆動制御回路７９は、リレーコイル８０
の常閉接点８０ｂが閉成されているとき、電池７
１の直流電圧を接点８０ｂを介してモータ６５に
与えて、モータ６５を回転駆動させる。モータ６
５の回転によつて、玉収納部６３ａ，６３ｂが回
動して１個ずつ玉を放出する。このとき、光電セ
ンサ６９は、モータ６５によつて回転される円板
６８の透孔を検出するごとに、パルスを導出して
カウンタ７３に与える。カウンタ７３は、光電セ
ンサ６９からの出力があるごとに、計数値を１ず
つ歩進して、その計数値を比較回路７２に与え
る。比較回路７２は、タンク６１に貯留されてい
る玉がレジスタ７１でストアされている余り玉数
だけ払出されたとき、カウンタ７３の計数値と余
り玉数とが一致したことを判断して、その出力を
ハイレベルとする。このハイレベル信号は、フリ
ツプフロツプ７４をリセツトさせる。このため、
フリツプフロツプ７４のセツト出力がローレベル
となり、ANDゲート７８を不能動化させる。こ
れと同時に、比較回路７２の出力のハイレベルが
インバータ７６によつてローレベル反転されて
ANDゲート７８に与えられる。したがつて、
ANDゲート７８が不能動化され、かつしたがつ
てモータ駆動制御回路７９がモータ６５への電力
供給を停止する。さらに、比較回路７２のハイレ
ベル出力は、ANDゲート８２に与えられるとと
もに、遅延回路８３を介してカウンタ７３のリセ
ツト入力として与えられる。

なお、ANDゲート８２は、玉が余り玉数だけ
払出されたにもかかわらず、モータ駆動制御回路
７９が何らかの異常によつて直流電力をモータ６
５に連続的に供給し続けた場合、リレーコイル８
０を付勢することによつて常閉接点８０ｂを開成
させて、直流電力の供給を強制的に遮断させるよ
うに働く。これと同時に、常開接点８０ａが閉成
されて、ブザー８４に付勢電圧が印加されて、ブ
ザー８４が警報を発生する。このようにすれば、
回路異常が生じても、必要以上に玉を放出するの
を防止できる利点がある。

以上のように、この発明によれば、賞品玉数デ
ータ、記録媒体の有効性を表わす期間データおよ
び遊技場識別データを記録した記録媒体を用いて
自動的にかつ迅速に景品交換でき、有効期間内で
あればいつでも記録媒体を用いて景品交換できる
とともに、他の遊技場で獲得した記録媒体を用い
て不正に景品交換するのを防止できるなどの効果
が奏される。さらに、この発明によれば、終了ボ
タンを設けかつ所望の種類の景品を所望の個数だ
け交換した後終了ボタンを押圧すると、残り玉数
データが記録媒体に記録されて返却されるので、
獲得した賞品玉数が少ない場合は景品交換するこ
となく、数日間に獲得した賞品玉数の記録された
記録媒体を用いて、有効期限内にまとまつた多量
の賞品玉で景品交換できるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の背景となる賞品玉計数装置
の外観図である。第２図はこの発明の背景となる
賞品玉計数装置のブロツク図である。第３Ａ図お
よび第３Ｂ図はこの発明の一実施例の自動景品交
換装置の外観図である。第４Ａ図および第４Ｂ図
は操作パネルの一例の図解図である。第５図はこ
の発明の一実施例の自動景品交換装置のブロツク
図である。第６図は玉払出機６０の図解図であ
る。第７図は玉払出制御回路７０の回路図であ
る。 図において、１０は賞品玉計数装置、３０は自
動景品交換装置、４０Ａ，４０Ｂは操作パネル、
４１〜４５は表示器、４６は景品番号指定キーボ
ード、４７は景品個数指定キーボード、４８は数
値キー、４９ａは景品指定スイツチ、４９ｂは景
品個数指定スイツチ、５１はカードリーダ（情報
読出／記録手段）、５２，５６はメモリ、５３は
演算制御部、５７は出力制御部、５８は出力アダ
プタ、５９は景品払出機構、６０は玉払出機、７
０は玉払出制御回路を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ カード状の記録媒体を用いて所望の種類の景
   品に交換するための自動景品交換装置であつて、 前記記録媒体には、予め、パチンコ遊技によつ
   て獲得した賞品玉数を表わす賞品玉数データと、
   記録媒体の有効性を表わす期間データと、記録媒
   体を発行した遊技場の識別データとが機械的に読
   出可能に記録され、 前記自動景品交換装置の接客パネルに設けられ
   る記録媒体挿入口、 前記記録媒体挿入口へ挿入された前記記録媒体
   から記録情報を読出し、または情報を記録する情
   報読出／記録手段、 前記記録媒体の使用可能な期限を表わす有効期
   限データと遊技場の識別データとを予め固定的に
   設定する固定情報設定手段、 前記所望の種類の景品を指定する景品指定手
   段、 前記景品の種類ごとに前記賞品玉と各景品との
   交換割合を表わす交換割合データを設定記憶する
   交換割合データ記憶手段、 前記景品指定手段の操作によつて景品交換すべ
   き所望の種類の景品の指定を終了したことを入力
   する終了ボタン、 演算制御手段、ならびに 複数種類の景品を貯留しかつ前記景品指定手段
   で指定された種類の景品を払出すための景品払出
   し手段を備え、 前記演算制御手段は、 前記情報読出／記録手段によつて前記記録媒体
   からデータが読出されるごとに前記期間データお
   よび遊技場識別データと、前記固定情報設定手段
   で設定されている有効期限データおよび遊技場識
   別データとに基づいて、記録媒体が使用可能か否
   かを判断する手段と、 前記記録媒体の使用可能なことを判断したと
   き、前記景品指定手段の操作に応答して前記交換
   割合データ記憶手段で設定記憶されている交換割
   合データのうち指定された景品に対応するものを
   読出し、当該景品の交換割合データと前記情報読
   出／記録手段によつて前記記録媒体から読出され
   た賞品玉数データとに基づいて演算処理して指定
   された景品の払出の拒否を判断する手段と、 複数の記録媒体の使用可能なことが判断されか
   つ各記録媒体から賞品玉数データが読出されたと
   き、各賞品玉数データを累積して賞品玉総数を求
   め、前記景品指定手段の操作に応答して、前記交
   換割合データ記憶手段で設定記憶されている交換
   割合データのうち、指定された景品に対応するも
   のを読出し、当該景品の交換割合データと賞品玉
   総数とに基づいて演算処理して、指定された景品
   の払出の許否を判断する手段と、 前記景品の払出しを許容することを判断したと
   き、前記景品払出手段を駆動させて前記景品指定
   手段で指定された種類の景品を払出させる手段
   と、 前記終了ボタンの操作に応じて、前記賞品玉数
   データから前記景品の払出しに要する玉数を減算
   して残り玉数を求める手段と、 前記残り玉数データを前記情報読出／記録手段
   に与えて前記記録媒体へ記録させる手段と、 前記記録媒体を前記記録媒体挿入口から返却さ
   せる手段とを含む、自動景品交換装置。 ２ 前記景品指定手段は、景品の種類を指定する
   種類指定手段と、景品の個数を指定する個数指定
   手段とを含み、 前記演算制御手段は、 前記種類指定手段出力と前記個数指定手段出力
   とに応答して、前記種類指定手段で指定された景
   品の種類に相関する交換割合データに基づいて景
   品を指定個数だけ交換するのに要する賞品玉の数
   量を演算する手段と、 演算によつて求められた賞品玉数量が前記情報
   読出／記録手段によつて前記記録媒体から読出さ
   れた賞品玉数データ以下のとき、前記景品払出手
   段に指定された種類の景品を指定個数だけ払出さ
   せる手段とを含む、特許請求の範囲第１項記載の
   自動景品交換装置。