JPS6335587B2 - - Google Patents
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- JPS6335587B2 JPS6335587B2 JP57210940A JP21094082A JPS6335587B2 JP S6335587 B2 JPS6335587 B2 JP S6335587B2 JP 57210940 A JP57210940 A JP 57210940A JP 21094082 A JP21094082 A JP 21094082A JP S6335587 B2 JPS6335587 B2 JP S6335587B2
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
本発明は切削バイトチツプ、軸受等高い硬度、
耐摩耗性を要求する各種物品に使用するセラミツ
ク焼結体に関するものである。 従来より、Al2O3又はMgO等微量の粒成長抑制
剤を含むAl2O3焼結体は硬度、耐摩耗性が高く各
種の耐摩耗磁器として、特に切削用バイトチツプ
として高速切削や精密仕上げに広く利用されてい
るが、靭性に乏しいため使用領域が軽切削のみに
限定されている。このように欠点を除くために
TiCを添加した高靭性セラミツクスが開発され、
セラミツク工具の切削域を広めた。しかし、汎用
材質として用いられるに至つてはおらず、機械的
振動、衝撃を伴う重切削には、限られた領域のみ
用いられているにすぎない。 本発明は、このAl2O3−TiC系セラミツク焼結
体におけるTiC強化を目的とし、重量基準で
TiC15〜40%に第1添加物として、Nb、V、
Ta、Zr及びHfのうち一種以上の金属又は酸化物
1〜10%、第2添加物としてCaO、MgO、
Y2O3、SiO2、NiO、Dy2O3及び希土類元素の酸
化物のうち一種以上0.05〜3.0%残部Al2O3から成
ることを特徴とするセラミツク焼結体組成物を提
供するものである。 第1添加物としてNb、V、Zr、Ta及びHfの
うち一種以上の金属又は酸化物を添加する理由
は、TiCが微細で均一分散した組織を得ることが
でき、またこの結果、硬度が増し、耐摩耗性も向
上して工具としての性能を向上せしめるためであ
る。この場合Nb、V、Zr、Ta及びHfは金属添
加のみならず、金属酸化物又は有機化合物の形で
添加してもよく、要するに焼結中、金属又は酸化
物に変化する上記の物質ならば同様の効果が得ら
れる。この場合、金属は1部又は大半が酸化物に
変化する。そしてこの効果は1%以下では効果が
不十分であり、10%を超えると却つて靭性が乏し
くなる。 又、第2添加物としてCa、Mg、Y、Si、Zr、
Ni、Dy及び希土類元素の酸化物のうち1種以上
を添加する理由は、これらがアルミナ結晶粒子の
成長を抑制し、同時に焼結を促進するためであ
る。その効果は0.05%以下では効果が乏しく3.0
%を超えると高温又は室温の耐摩耗性、靭性が低
下する。 次にその製造法を述べると、周知の窯業組成物
の製造法が利用できるが、焼成雰囲気は特に非酸
化性であることが必要で、酸素を多く含む雰囲気
中では、TiCが酸化し本来の特性を発揮しない。 以下実施例により一層具体的に説明するが、本
発明は実施例の範囲に限定されるものではない。 実施例 1 粒径1μm以下が70%のα−Al2O3、平均粒径
1.2μm全炭素量19.4%のTiC及び325メツシユを通
過させた添加物を第1表に示す割合で配合し、ス
テンレスボールミル中でアセトンと共に約30時間
湿式粉砕し、そのアセトンを乾燥機で揮散し、乳
鉢で60メツシユ篩を全量通過するまで微粉砕して
素地粉末(A)(以下(A)と略称する)を調製する。(A)
にパラフイン5%を添加し、60メツシユ篩を全量
通過させた後、圧力1t/cm2で16×16×7.5mmの直
方体に加圧成形する。得られた成形体(B)(以下(B)
と略称する)を、減圧アルゴン雰囲気下第2表に
示す焼結温度で、1時間焼結(以下「普通焼結」
と称する)させる。得られた焼結体をダイヤモン
ド砥石によつて寸法SNGN432TN、表面3S以下
に研磨し、諸特性を測定した結果を第2表に示
す。 実施例 2 実施例1と同様に調製して得られた(A)を第2表
に示す焼結温度で、圧力200Kg/cm2、加圧焼成時
間15分の条件下で、加圧焼結法により黒鉛型内に
おいて13×13×6mmの角板に焼結させる。実施例
1と同様に研磨し、諸特性を測定した結果を第2
表に示す。 実施例 3 実施例1と同様に成形した(B)を減圧アルゴン雰
囲気下第2表に示す一次焼結温度、1時間の条件
で一次焼結体を作成し、これを第2表に示す焼結
温度、圧力1500Kg/cm2、保持時間1時間の条件で
等方加圧焼結法により焼結される。実施例1と同
様に研磨し、諸特性を測定した結果を第2表に示
す。 第2表に示すように本発明のセラミツク焼結体
はAl2O3単独、Al2O3−TiC系あるいは本発明に
規定する各組成物の配合量から外れたセラミツク
焼結体に比し、硬度及び切削性能を著しく改善
し、機械的振動や衝撃を伴う重切削を可能とする
ことを確かめた。 本発明組成により得られたセラミツク焼結体は
鋳物、高硬度材、高ニツケル合金以外の金属例え
ばアルミニウム、スチール等や非金属の切削工具
として使用でき、更には振動が激しくかかるある
いは高熱のかかる機械部品にも使用することがで
きる。
耐摩耗性を要求する各種物品に使用するセラミツ
ク焼結体に関するものである。 従来より、Al2O3又はMgO等微量の粒成長抑制
剤を含むAl2O3焼結体は硬度、耐摩耗性が高く各
種の耐摩耗磁器として、特に切削用バイトチツプ
として高速切削や精密仕上げに広く利用されてい
るが、靭性に乏しいため使用領域が軽切削のみに
限定されている。このように欠点を除くために
TiCを添加した高靭性セラミツクスが開発され、
セラミツク工具の切削域を広めた。しかし、汎用
材質として用いられるに至つてはおらず、機械的
振動、衝撃を伴う重切削には、限られた領域のみ
用いられているにすぎない。 本発明は、このAl2O3−TiC系セラミツク焼結
体におけるTiC強化を目的とし、重量基準で
TiC15〜40%に第1添加物として、Nb、V、
Ta、Zr及びHfのうち一種以上の金属又は酸化物
1〜10%、第2添加物としてCaO、MgO、
Y2O3、SiO2、NiO、Dy2O3及び希土類元素の酸
化物のうち一種以上0.05〜3.0%残部Al2O3から成
ることを特徴とするセラミツク焼結体組成物を提
供するものである。 第1添加物としてNb、V、Zr、Ta及びHfの
うち一種以上の金属又は酸化物を添加する理由
は、TiCが微細で均一分散した組織を得ることが
でき、またこの結果、硬度が増し、耐摩耗性も向
上して工具としての性能を向上せしめるためであ
る。この場合Nb、V、Zr、Ta及びHfは金属添
加のみならず、金属酸化物又は有機化合物の形で
添加してもよく、要するに焼結中、金属又は酸化
物に変化する上記の物質ならば同様の効果が得ら
れる。この場合、金属は1部又は大半が酸化物に
変化する。そしてこの効果は1%以下では効果が
不十分であり、10%を超えると却つて靭性が乏し
くなる。 又、第2添加物としてCa、Mg、Y、Si、Zr、
Ni、Dy及び希土類元素の酸化物のうち1種以上
を添加する理由は、これらがアルミナ結晶粒子の
成長を抑制し、同時に焼結を促進するためであ
る。その効果は0.05%以下では効果が乏しく3.0
%を超えると高温又は室温の耐摩耗性、靭性が低
下する。 次にその製造法を述べると、周知の窯業組成物
の製造法が利用できるが、焼成雰囲気は特に非酸
化性であることが必要で、酸素を多く含む雰囲気
中では、TiCが酸化し本来の特性を発揮しない。 以下実施例により一層具体的に説明するが、本
発明は実施例の範囲に限定されるものではない。 実施例 1 粒径1μm以下が70%のα−Al2O3、平均粒径
1.2μm全炭素量19.4%のTiC及び325メツシユを通
過させた添加物を第1表に示す割合で配合し、ス
テンレスボールミル中でアセトンと共に約30時間
湿式粉砕し、そのアセトンを乾燥機で揮散し、乳
鉢で60メツシユ篩を全量通過するまで微粉砕して
素地粉末(A)(以下(A)と略称する)を調製する。(A)
にパラフイン5%を添加し、60メツシユ篩を全量
通過させた後、圧力1t/cm2で16×16×7.5mmの直
方体に加圧成形する。得られた成形体(B)(以下(B)
と略称する)を、減圧アルゴン雰囲気下第2表に
示す焼結温度で、1時間焼結(以下「普通焼結」
と称する)させる。得られた焼結体をダイヤモン
ド砥石によつて寸法SNGN432TN、表面3S以下
に研磨し、諸特性を測定した結果を第2表に示
す。 実施例 2 実施例1と同様に調製して得られた(A)を第2表
に示す焼結温度で、圧力200Kg/cm2、加圧焼成時
間15分の条件下で、加圧焼結法により黒鉛型内に
おいて13×13×6mmの角板に焼結させる。実施例
1と同様に研磨し、諸特性を測定した結果を第2
表に示す。 実施例 3 実施例1と同様に成形した(B)を減圧アルゴン雰
囲気下第2表に示す一次焼結温度、1時間の条件
で一次焼結体を作成し、これを第2表に示す焼結
温度、圧力1500Kg/cm2、保持時間1時間の条件で
等方加圧焼結法により焼結される。実施例1と同
様に研磨し、諸特性を測定した結果を第2表に示
す。 第2表に示すように本発明のセラミツク焼結体
はAl2O3単独、Al2O3−TiC系あるいは本発明に
規定する各組成物の配合量から外れたセラミツク
焼結体に比し、硬度及び切削性能を著しく改善
し、機械的振動や衝撃を伴う重切削を可能とする
ことを確かめた。 本発明組成により得られたセラミツク焼結体は
鋳物、高硬度材、高ニツケル合金以外の金属例え
ばアルミニウム、スチール等や非金属の切削工具
として使用でき、更には振動が激しくかかるある
いは高熱のかかる機械部品にも使用することがで
きる。
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 1 重量基準でTiC15〜40%に第1添加物として
Nb、V、Ta、Zr、及びHfのうち一種以上の金
属又は酸化物1〜10%、第2添加物としてCaO、
MgO、Y2O3、SiO2、ZrO2、NiO、Dy2O3、及び
希土類元素の酸化物のうち一種以上0.05〜3.0%
残部Al2O3から成る耐摩耗性及び靭性のすぐれた
セラミツク焼結体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57210940A JPS59102863A (ja) | 1982-12-01 | 1982-12-01 | セラミツク焼結体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57210940A JPS59102863A (ja) | 1982-12-01 | 1982-12-01 | セラミツク焼結体組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59102863A JPS59102863A (ja) | 1984-06-14 |
JPS6335587B2 true JPS6335587B2 (ja) | 1988-07-15 |
Family
ID=16597604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57210940A Granted JPS59102863A (ja) | 1982-12-01 | 1982-12-01 | セラミツク焼結体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59102863A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5196385A (en) * | 1985-08-06 | 1993-03-23 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Process for the preparation of a heat-resistant and wear resistant ceramic material |
US10822277B2 (en) * | 2015-06-17 | 2020-11-03 | National Institute For Materials Science | Oxidation-induced self-healing ceramic composition containing healing activator, method for producing same, use of same, and method for enhancing functionality of oxidation-induced self-healing ceramic compositions |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5391922A (en) * | 1977-08-12 | 1978-08-12 | Nippon Tungsten | Method of making material for ceramic tools |
JPS5738369A (en) * | 1980-08-21 | 1982-03-03 | Mitsubishi Metal Corp | High strength and high hardness alumina ceramic |
-
1982
- 1982-12-01 JP JP57210940A patent/JPS59102863A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5391922A (en) * | 1977-08-12 | 1978-08-12 | Nippon Tungsten | Method of making material for ceramic tools |
JPS5738369A (en) * | 1980-08-21 | 1982-03-03 | Mitsubishi Metal Corp | High strength and high hardness alumina ceramic |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59102863A (ja) | 1984-06-14 |
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