JPS6333011Y2 - - Google Patents

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JPS6333011Y2
JPS6333011Y2 JP83784U JP83784U JPS6333011Y2 JP S6333011 Y2 JPS6333011 Y2 JP S6333011Y2 JP 83784 U JP83784 U JP 83784U JP 83784 U JP83784 U JP 83784U JP S6333011 Y2 JPS6333011 Y2 JP S6333011Y2
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JP
Japan
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oil
lubricating oil
slinger
shaft
drive pinion
Prior art date
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JP83784U
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JPS60112748U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、車両用のデイフアレンシヤル装置
の潤滑構造、とくに、デイフアレンシヤルキヤリ
ヤとドライブピニオンシヤフト上のコンパニオン
フランジのスリーブ部との間に組み付けられたオ
イルシールのリツプ内周摺動面に対する潤滑構造
に関するものである。
(従来技術) この種のデイフアレンシヤル装置におけるオイ
ルシールのリツプ内周摺動面に対する潤滑は、デ
イフアレンシヤルキヤリヤにドライブピニオンシ
ヤフトを回転可能に支持する前後一対のベアリン
グのうち、フロントベアリングを前方へ通過した
潤滑オイルにより果たされる。しかして、フロン
トベアリングからの潤滑オイルは同ベアリングの
回転にともなうポンプ作用を受けてオイルシール
に直接的に当たり、同オイルシールの破損を招く
虞れがあることから、従来、ドライブピニオンシ
ヤフトにフロントベアリングのインナーレースの
前側に隣接するようにワツシヤ状のオイルスリン
ガが取付けられていた。この場合、ドライブピニ
オンシヤフトの低速回転時には、オイルシールへ
の潤滑オイルの供給が過少となることがあり、潤
滑不足を生じることになつた。また、その潤滑不
足を解消するものに、オイルスリンガに前方へ傾
斜状に折曲するフインを形成し、ドライブピニオ
ンシヤフトの回転にともないオイルスリンガのフ
インがスクリユウ機能を果たすようにしたものが
あつた。しかし、このオイルスリンガではドライ
ブピニオンシヤフトの低速回転時にはオイルシー
ルの潤滑オイルの供給が効果的ではあるが、これ
と反対に、同シヤフトの高速回転時には前記の潤
滑オイルの供給が過多となり、オイルシールのリ
ツプ内周摺動面とそれに摺接するコンパニオンフ
ランジのスリーブ部外周面との間から外部へのオ
イル漏れが懸念された。このように、従来の潤滑
構造にあつては、ドライブピニオンシヤフトの低
速回転時あるいは高速回転時のどちらかに不満が
残つた。
(考案の目的) そこで、この考案は、上記した従来の欠点に鑑
みて案出したもので、デイフアレンシヤル装置に
おけるドライブピニオンシヤフトのいかなる回転
状況においてもオイルシールへの潤滑オイルの供
給を適正になしうる潤滑構造を提供しようとする
ものである。
(考案の構成) 上記した目的を達成するためのこの考案は、デ
イフアレンシヤルキヤリヤにフロントベアリング
およびリヤベアリングを介してドライブピニオン
シヤフトを回転可能に支持し、前記シヤフトの先
端にはコンパニオンフランジのスリーブ部を取付
け、そのスリーブ部と前記キヤリヤの前端との間
にはオイルシールを組付け、前記シヤフトにはフ
ロントベアリングの前側に隣接するオイルスリン
ガが配設されたデイフアレンシヤル装置におい
て、前記オイルスリンガは、形状記憶合金、バイ
メタルなどの材料により前記キヤリヤ内の潤滑オ
イルの油温に対応して前方への折曲角度が可変し
うるフインを含む板状に形成し、かつフインの折
曲角度は潤滑オイルの低油温時には大きくなると
ともに高油温時には小さくなるように設定したこ
とを要旨とする潤滑構造であつて、ドライブピニ
オンシヤフトの低速および高速の各回転時におけ
るデフアレンシヤルキヤリヤ内の潤滑オイルの油
温が相対的に変化することを利用して、オイルス
リンガによるオイル供給量が増減されるところに
特長がある。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図〜第4図に
したがつて説明する。自動車用デイフアレンシヤ
ル装置の一部を断面で表わした第1図において、
デイフアレンシヤルキヤリヤ10の内部には、テ
ーパードローラベアリングを用いたフロントベア
リング11およびリヤベアリング12を介してド
ライブピニオンシヤフト13が回転可能に支持さ
れている。ドライブピニオンシヤフト13の後端
(第1図において左端)のピニオンギヤ14はリ
ングギヤ15に噛合つている。ドライブピニオン
シヤフト13の先端には、コンパニオンフランジ
16のスリーブ部17がスプライン嵌合されたう
えで固定ナツト18により締着されている。デイ
フアレンシヤルキヤリヤ10の前端とコンパニオ
ンフランジ16のスリーブ部17との間にはオイ
ルシール19が組付けられており、同キヤリヤ1
0の開口部がシールされている。なお、オイルシ
ール19のリツプ20の内周摺動面はコンパニオ
ンフランジ16のスリーブ部17の外周面を相対
的に摺動する。ドライブピニオンシヤフト13に
はフロントベアリング11の前側に隣接する円板
状のオイルスリンガ30が、同ベアリング11の
インナレース11aの前端面と、コンパニオンフ
ランジ16のスリーブ部17の端面との間に挟み
つけられた状態で固定されている。このオイルス
リンガ30はドライブピニオンシヤフト13と同
一軸心上でかつドライブピニオンシヤフト13と
共に第1図A矢印方向へ回転する。そして、オイ
ルスリンガ30は、形状記憶合金(以下、S,M
合金と称する。)で円板状に形成されている。ま
た、オイルスリンガ30には、第2図および第3
図で示すように、その外周に多数の切込み溝31
〜31が放射状に形成されかつ折曲線32〜32
を介して前方へ傾斜状に折曲されたフイン33〜
33が設けられている。このフイン33〜33は
S,M合金の特性によつて潤滑オイルの油温に対
応してその折曲角度θを可変するものであり、そ
の折曲角度θは潤滑オイルの低油温時には大きく
なるとともに高油温時には小さく(0度あるいは
0度に近く)なるように設定されている。
上記のように構成されたデイフアレンシヤル装
置において、デイフアレンシヤルキヤリヤ10内
の潤滑オイルは、リングギヤ15の回転によつて
かきあげられ、デイフアレンシヤルキヤリヤ10
内のオイル供給路21を経てフロントベアリング
11とリヤベアリング12との間に供給される。
この潤滑オイルは、両ベアリング11,12の回
転に伴なうポンプ作用(オイルの吸引作用)によ
つて、各ベアリング11,12の潤滑を果す。こ
こで、フロントベアリング11のポンプ作用によ
り、その後側から体側へ通過した潤滑オイルは、
オイルスリンガ30によつて受け止められる。そ
して、潤滑オイルはオイルスリンガ30の切込み
溝31〜31、およびオイルスリンガ30外周と
デイフアレンシヤルキヤリヤ10内周との間を前
方へ抜けて流出し、オイルシール19のリツプ2
0内周摺動面に対する潤滑を果たしたのち、デイ
フアレンシヤルキヤリヤ10の下部に形成されて
いるオイルリターンホール22を経て再び後側に
戻る。なお、第1図に潤滑オイルの流れを矢印で
示した。
ところで、潤滑オイルの低温時、すなわち、ド
ライブピニオンシヤフト13の低速回転時には、
フロントベアリング11によるポンプ作用が小さ
いが、オイルスリンガ30のフイン33〜33が
第1図〜第3図に示すように大きい折曲角度θと
なるので、フイン33〜33によるスクリユウ機
能によりフロントベアリング11側からオイルシ
ール19側への潤滑オイルの供給が促進され、オ
イルシール19のリツプ20内周摺動面に対する
潤滑が確保される。また、潤滑オイルの高温時、
すなわち、ドライブピニオンシヤフト13の高速
回転時には、フロントベアリング11によるポン
プ作用が大きいが、オイルスリンガ30のフイン
33〜33が第4図に示すように小さい折曲角度
θとなるので、フロントベアリング11側からオ
イルシール19側への潤滑オイルの供給が抑制さ
れ、オイルの供給過多によるオイル漏れが防止さ
れる。このように、潤滑オイルの油温に対応して
オイルシール19に対するオイル供給量がオイル
スリンガ30のフイン33〜33の折曲角度θの
可変により適性に保たれる。
なお、上記実施例により他の技術的手段として
次のものが考えられる。
(a) オイルスリンガ30にL字状の切込み溝31
a〜31aを形成し、その溝31a〜31aの
奥端より半形方向に沿つて外端に至る折曲線3
2a〜32aを介してフイン33aを折曲する
こと(第5図参照)。なお、第5図中、矢印R
はオイルスリンガ30の回転方向を示してい
る。
(b) 前記(a)項における折曲線32a〜32aを傾
斜状に設定すること(第6図参照)。
(c) 前記(b)項におけるフイン33〜33の枚数を
削減すること(第7図参照)。
(d) オイルスリンガ30にS,M合金に代えバイ
メタルを利用すること。
(考案の効果) すなわち、この考案は前述した構成を要旨とな
し、ドライブピニオンシヤフトの低速および高速
の各回転時におけるデイフアレンシヤルキヤリヤ
内の潤滑オイルの油温が相対的に変化することを
利用して、オイルスリンガによるオイル供給量が
増減されるものであるから、従来のものと異な
り、ドライブピニオンシヤフトのいかなる回転状
況においても、オイルシールへの潤滑オイルの供
給が可及的に適性に行なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はこの考案の一実施例を示すも
ので、第1図はデイフアレンシヤル装置の一部を
表わした断面図、第2図はオイルスリンガの正面
図、第3図は第2図の−線断面図、第4図は
第1図に対応してオイルスリンガの変形状態を表
わした断面図、第5図〜第7図はオイルスリンガ
の別例をそれぞれ示す正面図である。 10……デイフアレンシヤルキヤリヤ、11…
…フロントベアリング、12……リヤベアリン
グ、13……ドライブピニオンシヤフト、16…
…コンパニオンフランジ、17……スリーブ部、
19……オイルシール、30……オイルスリン
ガ、33……フイン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デイフアレンシヤルキヤリヤにフロントベアリ
    ングおよびリヤベアリングを介してドライブピニ
    オンシヤフトを回転可能に支持し、前記シヤフト
    の先端にはコンパニオンフランジのスリーブ部を
    取付け、そのスリーブ部と前記キヤリヤの前端と
    の間にはオイルシールを組付け、前記シヤフトに
    はフロントベアリングの前側に隣接するオイルス
    リンガが配設されたデイフアレンシヤル装置にお
    いて、前記オイルスリンガは、形状記憶合金、バ
    イメタルなどの材料により前記キヤリヤ内の潤滑
    オイルの油温に対応して前方への折曲角度が可変
    しうるフインを含む板状に形成し、かつフインの
    折曲角度は潤滑オイルの低油温時には大きくなる
    とともに高油温時には小さくなるように設定した
    ことを特徴とする潤滑構造。
JP83784U 1984-01-06 1984-01-06 デイフアレンシヤル装置の潤滑構造 Granted JPS60112748U (ja)

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JP83784U JPS60112748U (ja) 1984-01-06 1984-01-06 デイフアレンシヤル装置の潤滑構造

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JP83784U JPS60112748U (ja) 1984-01-06 1984-01-06 デイフアレンシヤル装置の潤滑構造

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Publication Number Publication Date
JPS60112748U JPS60112748U (ja) 1985-07-30
JPS6333011Y2 true JPS6333011Y2 (ja) 1988-09-02

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ID=30473039

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JP83784U Granted JPS60112748U (ja) 1984-01-06 1984-01-06 デイフアレンシヤル装置の潤滑構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6879191B2 (ja) 2017-12-20 2021-06-02 トヨタ自動車株式会社 車両の潤滑油供給装置

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JPS60112748U (ja) 1985-07-30

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