JPS63315639A - 内装用高級パイル布帛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は椅子張あるいは車輌等の内装用高級パイル布帛
に関する。

〔従来の技術〕

自動車産業の発達につれ、カーシート等にパイル布帛の
使用度が非常に高くなり、要求てれる品質も次第に高度
化して来ている。従来からのパイル布帛の問題点として
、パイル長を長くして行くと風合や色の深みに於いて高
級感が出て来る反面、そのパイル布帛を座席シート形状
等に張った際、形成される凹部、凸部等様々な曲面部に
部分的に黒ずんだ部分ができ（以后これ全黒ズミと称す
）、いかにも汚れ次様に見えて高級感を著しく損い、又
部分的に白っぽく見える部分ができ（以后これを白ざケ
と称す）、これも布帛に低級感を与えるといった欠点を
有していた。

この欠点のうち、前者、すなわち黒ズミは成型箇所によ
っては丁度パイルを断面方向から見る部分が生じ、パイ
ル長が長い程叛く見える事にな９、後者、すなわち、白
ピケはパイル光流：が加工段階で曲がってしまった部分
や、成型箇所によってはパイル糸の側面が見える部分で
起こる現象と考えられる。

これらの欠点を解決せんが為、これまでにノにイル糸と
して扁平糸や三角断面糸等の各抽異形糸を用いたり、酸
化チタンなどの態様微粒子添加、均、織布の組織につい
て柚々倹討がなされている。例えば、内装用ノ９イル布
帛用パイル糸に二酸化チタン０，１重拓循以下の扁平断
面糸を用いることにより染色鮮明性などの改良金目的と
した將開昭６１−１５２８４９号、及び立毛布帛用では
あるが、繊維の１部又は全部が１ヶ以上のくびれ部を持
った横断面形状全もち、ｆＲ維の先端部が前記のくびれ
部で複数本に分割されていてこれによりａ合、光沢、外
観の改良を目的とした特公昭６１−１５１７８号などが
提案されている。しかしながら、これらは本願が問題と
する黒ズミ、白ボケについては全く言及されていない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明はかかる小情全背景としてなされたものであり、
黒ズミ、白ボケが実質的に抑制された高級感のある内装
用・ギイル布帛を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の前述の目的は、パイル糸として約０．１重量係
以下の二酸化チタンを含むポリエステルフィラメントを
用い、そのフィラメントｋｍ成する単繊維フィラメント
の１析面が非円形で且つ戎数個の中空部を有することを
特り１とする内装用高級パイル布帛によって達成される
。

前記単葎維フィラメントの断面積すなわち単繊維の外周
により囲まれ念面積に対する、断面における複数個の中
空部の合引面項の沈金下記式のように総中空率とすると
、その徳中空率が５チル２５％であるとより好ましい。

又前記パイル糸ヲ構成する単繊維フィラメントの断面外
周形状が３角〜８角の非円形断面であり、且つ断面の外
周面が実質的に千焔であるとより好ましい。

以下本発明による内装用高級パイル布帛のパイル糸とし
て用いられるポリエステルフィラメントの単１．１維フ
イラメントの一例を示す給付図面を参照して本発明を詳
述する。

第１図に本発明において用いられる単体維フィラメント
の断面形状の一例を示す。第１（ａ）図に示す単繊維フ
ィラメントｌａは３角断面であり３個の中空部２ａを有
し、第１　（ｂ）図に示す単綾維フイラメン）ｌｂは同
様に３角断面であるが図示の如く４個の中空部２ｂを有
し、第１（ｃ）図に示す単繊維フイラメン）Ｉｃは６角
断面であシ、６個の中空部２５に有する。それぞれの単
繊維フィラメント１凰、１ｂおよびｌｅの外周面３ｍ　
＋　３ｂおよび３Ｃは図示の如く実質的に平坦に形成さ
れている。

このように複数の中空部金有し、且つ非円形である断面
を有する単繊維フィラメントの製造は例えば第２図に示
す断面形状のノズルを用いることによって行うことがで
きる。第２図におけるノズルの形状４ａ＋４ｂおよび４
Ｃは第１図におけるｌａ、ＩｂおよびＩｃの単稙、維フ
ィラメントを製造するのに用いるとよい。

ここでいうポリエステルとはアルキレンテレフタレート
を主九る繰返し単位とする。７１Ｊエステルが好ましく
、中でもポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。

二酸化チタンは約０．１重７−゛チ以下であり、約０．
１重Ｑ％以上含有せしめると適度な光沢感や染色鮮明性
、深色性がなくなりパイルイｆｊ帛としての高級感が低
下し好１しくない。

パイル糸のσ斤面に於ける中空部の個数は籾数個（特に
好ましくは３個以上）で適度に分散している方が良い。

その総中窒率ｌ−１：５〜２５る（特に好ましくは１０
〜１５％）が好ましい。

中空部の個数が１個の場合や総中空基が５チ未７１〜の
場合、断面での乱反射光が少なく又立毛性にも欠ける為
、本発明でいう黒ズミや白ボケ全実質的に抑制するに至
らない。又総中空率が２５％を越えると風合が悪化し更
に工業的にも製造がむつかしくなり好ましくない。

パイル糸の断面外周形状は風合、光沢、白ボケの面よシ
、３角〜８角の非円形で外周面は第１図に例示する如く
実質的に平坦であるのが好ましい。

これ以上の多角形状では効果に於いて丸断面と差がなく
なってしまう。又外周面上に凹状のくびれやくほみがあ
ると、優雅な光沢が得られないばかりかパイル布帛とな
し念後、減量加工ｔＳす様な場合分割されてしまい、立
毛性が失なわれて高級感を損なってしまうので好ましく
ない。

〔実施例〕

以下本発明を実施例にて説明する。

実施例に 酸化チタン０．０５重量％含有せしめ九通常のｙｆ？　
ＩＪエチレンテレフタレー１．ａ−３００℃で溶融しｇ
　２　（ａ）図に示すノズル金４８個有する口金よシ紡
出し、巻取延伸後１５０ｄ／４８ｆのマルチフィラメン
トを得念。得られたマルチフィラメントの単ＦＭ、維フ
ィラメントの断面形状は第１（ａ）図に示すような三角
断面であシ３個の中空部を有し、その　　−総中空率は
１４％であっ次。このマルチフィラメントを・４イル糸
とし、通常の７５　ｄ／２４　ｆポリエステルマルチフ
イラメンＨ−地組織基布を構成する地糸に使用して、２
２グーゾ、ダブルラッセル機にて製編し友。パイル長は
２．５　ｍ　／　ｍに設定した。この編地金ナイフで２
枚に分離した後、通常条件で精練后、５重ｆ％カセイソ
ーダー水溶液中で浴比１：５０、温度８０℃で処理し、
完全に鞘成分を除去した。続いて通常の方法で染加工全
実施した。このときの染色条件は以下に示す。

■　染料＝（日本化薬製） Ｋａｙａｌｏｎ　Ｐｏ１ｙｅｓｔｅｒ　Ｙｅｌｌｏｗ　
ＢＲ−８０，４４０％ｏｗｆＲｅｄ　　ＴＬ−８Ｆ　　
　　Ｏ，０３５〃Ｂｌｕｓ　　ＥＢＬ−Ｅ　　　Ｏ，０
６２＃■　助剤：ディスパーＴＬ　（明放化学製）１１
／／１■　その他（＋）　ＰＨ＝　６　（酢酸）（１１
）浴比：１：３０ （ｉｉｉ）　ｉ関度×時間：１３０℃×４０分得られ之
パイル布帛全黒ズミ、白ボケについて評価し九結果を表
−１に示す。黒ズミについては。

布帛に凹部分つくり観察し、白ボケについては机上に広
げた状態で観察した。なお、評価にｔ／′ｉ１０人があ
たり、各人別々に評価した結果を総合したものである。

比較サンプルとして以下のパイル糸を用いたものを全く
同様に製編、加工し同様の評価上した結果について表−
１に示す。

比較−１：実施例１のポリマーを用いて紡出された中空
部分有さない第３（ａ）図に示す断面形状を有する三角
断面糸。

比較−２：実施例１のポリマー全周いて紡出され次中空
部″ｆ：ｌｌｌｌＳ１有し総中空率１２係の第３（ｂ）
図に示す断面形状を有する三角断面糸。

比較−３：実施例１の４リマーを用いて紡出された第１
（ａ）図に示す断面形状全有し、総中空率３．８％の三
角断面糸（中空部３個）。

表−１ 註　０２７Å以上が欠点がないと答えた。

６２４〜６人が欠点が改善されていると答え之。

×：欠点が改善されていると答えた人が３Å以下であり
＆。

実施例−２ 実施例−１と同じポリマー、口金を用い総中空率１１％
の１００ｄ／４１Ｆの実施例−１と略同断面の延伸マル
チフィラメントに得た。このフイラメンｌ使って以下の
如く製編した・ 特殊なポールガイドと２枚の筬を持つトリコット機を用
い、パック筬から通常のポリエチレンテレフタレートマ
ルチフィラメント１５０ｄ／４８ｆを、フロント筬から
上記の１００ｄ／４８ｆ′に編針に供ｒ合した。パック
筬、フロント筬の振り運動はそれぞれ１０／１２、Ｏｆ
／１ってポールガイドはノぐツク筬の振り運動と同じ運
′＠をさせた。

得られ九編地はポリエチレンテレフタレート繊維１５０
ｄ／４８ｆで地編地が形成され、本発明の非円形中空糸
ＬＯＯｄ／４８ｆで地編地とパイルループが形成され九
・母イル状編物となった。該編地を実施例１と同様の方
法で染色加工を飾し友のち、パイルループのループ先ｆ
ｍｋ剪毛しパイル長２．５〜のノ臂イル生地を得九つ得
られ次パイル布帛全実施例−１と同機にして評価し友と
ころ、黒ズミ、白ボケもなく非常に高級感のあるもので
あつ九〇 〔発明の効果〕 本発明による内装用高級ノ４イル布帛は前述のように構
成されているので、従来のパイル布帛の有する黒ズミ、
白ピケなどの欠点が解消され、高級感のあるパイル布帛
を得ることができる。

かくして従来パイル長を長くすること、パイル密度を上
げてゆくことで高級感が表現される反面、部分的に黒ズ
ミや白ボケが発生してしまい、・９イル布帛の宿命かと
まで言われていた問題を根本的に解消することができ念
。

【図面の簡単な説明】

第１（ａ）図、第１（ｂ）図および第１　（ｅ）図は、
本発明による内装用高級パイル布帛のパイル糸として用
いられるポリエステルフィラメントの単借維フィラメン
トの一例をそれぞれ示す断面図であシ、第２（ａ）図、
第２（ｂ）図および第２（ｃ）図は前記第１（ａ）ｌｆ
ｆｌ。 第１（ｂ）図および第１（Ｃ）図に示す単繊維フィラメ
ントを製造するに用いられるノズルの断面形状を示す図
であり、第３（ａ）図および第３（ｂ）図は本発明外の
断面形状を有する単繊維フィラメントの断面図である。 ｌａ、ｔｂ、ｌｃ“・・単線維フィラメント（本発明品
）、２ｍ　、　２ｂ　、　２ｃ　、　６・・・中空部、
３ａ。 ３ｂ、３ｃｍ外周面、４ｍ＋４ｂ＋４ｃ”・ノズル、５
ａ、５ｂ・・・単横維フィラメント（本発明外）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、パイル糸として約０．１重量％以下の二酸化チタン
   を含むポリエステルフィラメントを用い、該フィラメン
   トを構成する単繊維フィラメントの断面が非円形で且つ
   複数個の中空部を有することを特徴とする内装用高級パ
   イル布帛。 ２、前記パイル糸を構成する単繊維フィラメントの断面
   の複数個の中空部の下記式で表わす総中空率が５％〜２
   ５％の範囲にあることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の内装用パイル布帛。 総中空率＝中空部合計面積／単繊維フィラメントの断面
   積×１００３、前パイル糸を構成する単繊維フィラメン
   トの断面外周形状が３角〜８角の非円形断面であり、且
   つ断面の外周面が実質的に平坦であることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の内装用高級パイル布帛。