JP2005060881A - 混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品 - Google Patents

混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品 Download PDF

Info

Publication number
JP2005060881A
JP2005060881A JP2003292060A JP2003292060A JP2005060881A JP 2005060881 A JP2005060881 A JP 2005060881A JP 2003292060 A JP2003292060 A JP 2003292060A JP 2003292060 A JP2003292060 A JP 2003292060A JP 2005060881 A JP2005060881 A JP 2005060881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
polyester multifilament
woven
core
knitted fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003292060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4202210B2 (ja
Inventor
Kenji Iwashita
憲二 岩下
Masahiro Higaki
昌裕 檜垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Frontier Co Ltd
Original Assignee
Teijin Fibers Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Fibers Ltd filed Critical Teijin Fibers Ltd
Priority to JP2003292060A priority Critical patent/JP4202210B2/ja
Publication of JP2005060881A publication Critical patent/JP2005060881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4202210B2 publication Critical patent/JP4202210B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】 デニム調製品やダンガリーシャツなどの特徴であるナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さを発現でき、且つドソフト性とハリコシ感をあわせ持つポリエステル繊維からなる混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品を提供すること。
【解決手段】 互いに染色性を異にする2種のポリエステルでシース部とコア部が各々形成されるシースコア型複合繊維で構成される、ポリエステルマルチフィラメント(A)と、前記シース部を形成するポリエステルと染色性を同一にするポリエステルからなり、かつ前記ポリエステルマルチフィラメント(A)よりも大きな熱水収縮率を有するポリエステルマルチフィラメント(B)とを用いて空気混繊糸を得て、該混繊糸を含む織編物で縫製品をつくり、該縫製品にアルカリ減量加工を施す。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さだけでなく、ソフト性とハリコシ感をも有する混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品に関するものである。
従来、天然繊維からなるデニム調製品やダンガリーシャツなどは、その独特の着古し外観や色落ちの自然さから巾広い年齢層に受け入れられている。これらの着古し外観や色落ちの自然さは、ストーンウオッシュと呼ばれる洗い工程や消費者が繰り返して着用洗濯することにより、布帛が部分的に白化する結果、得られるものである。
一方、ポリエステルからなる繊維製品は、洗濯などにより色落ちしないという長所を持つ反面、着古し外観や色落ちの自然さを表現し難いという問題点を有している。
このため、ポリエステルからなる繊維製品に着古し外観や色落ちの自然さを付与する試みが、例えば、特許文献1で提案されている。かかる方法は、コア部がシース部よりも淡色あるいは不染のダル光沢を有するシースコア型複合繊維を用いて布帛を構成し、該布帛をアルカリ減量加工により布帛を白化させるというものである。
しかるに、かかる方法では、布帛を部分的に白化させることは可能であるものの、布帛全体としては均一に白化されてしまい、デニム調製品やダンガリーシャツなどの特徴であるナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さ、ソフト性、ハリコシ感を充分には発現することができず、その解決が望まれていた。
一方、本発明者らは、特願2002−12004号で、太細を有するシースコア型ポリエステルマルチフィラメントを用いた複合仮撚加工糸を提案した。かかる方法によれば、確かにナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さを充分に発現することができるものの、用途によってはさらにソフト性とハリコシ感を求められることが判明した。
特開平7−173766号公報
本発明は、上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、ナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さだけでなく、ソフト性とハリコシ感をも有する混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、シース部とコア部とが互いに染色性を異にするポリエステルからなるシースコア型ポリエステルフィラメントで構成されたマルチフィラメントと、前記シース部を形成するポリエステルと染色性を同一にするポリエステルからなり、かつ前記シースコア型ポリエステルマルチフィラメント(A)よりも大きな熱水収縮率を有するポリエステルマルチフィラメントと空気混繊することにより、所望の混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品が得られることを知り、さらに鋭意検討を重ねることにより、本発明に想到した。
かくして、本発明によれば「互いに染色性を異にする2種のポリエステルでシース部とコア部が各々形成されるシースコア型複合繊維で構成される、ポリエステルマルチフィラメント(A)と、前記シース部を形成するポリエステルと染色性を同一にするポリエステルからなり、かつ前記ポリエステルマルチフィラメント(A)よりも大きな熱水収縮率を有するポリエステルマルチフィラメント(B)とが空気混繊されてなることを特徴とする混繊糸。」が提供される。
その際、ポリエステルマルチフィラメント(A)のシース部がカチオン可染性ポリエステルからなり、かつ該ポリエステルマルチフィラメント(A)のコア部がカチオン不染性ポリエステルからなり、一方、ポリエステルマルチフィラメント(B)がカチオン可染性ポリエステルからなることが好ましい。前記ポリエステルマルチフィラメント(A)を構成するシースコア型複合繊維において、シース部断面積の、コア部断面の総断面積に対する比βが1.0以下であることが好ましい。
次に、本発明によれば「前記の混繊糸を含んでなることを特徴とする織編物。」が提供される。その際、織編物に含まれる混繊糸が芯鞘構造を有しており、かつ、ポリエステルマルチフィラメント(A)が鞘部に位置し、他方、ポリエステルマルチフィラメント(B)が芯部に位置することが好ましい。かかるポリエステルマルチフィラメント(A)とポリエステルマルチフィラメント(B)との糸足差dが8%以上であることが好ましい。また、ポリエステルマルチフィラメント(A)のシース部が部分的に除去され、コア部が露出していることが好ましい。
さらに、本発明によれば「前記の織編物を少なくとも用いて縫製してなる縫製品であって、縫製された後、縫製品の凸部分やエッジ部分が選択的にアルカリ減量加工されてなることを特徴とする着古し外観を有する縫製品。」が提供される。
本発明によれば、ナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さだけでなく、ソフト性とハリコシ感をも有する混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の混繊糸を構成する一方のポリエステルマルチフィラメント(A)において、そのフィラメント(単糸繊維)は、シース部(鞘部)とコア部(芯部)が各々、互いに染色性を異にする2種のポリエステルからなる複合繊維である。かかるポリエステルは、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレートに代表される公知のポリエステルまたは変性ポリエステルでよいが、シース部とコア部は染色性を異にする必要がある。
ここで、染色性を異にするとは、(ア)シース部がカチオン可染であれば、コア部はカチオン不染であり、逆に、(イ)シース部がカチオン不染であれば、コア部はカチオン可染であるという意味である。本発明において、後記の着古し外観を得る上で、(ア)シース部がカチオン可染であり、コア部がカチオン不染であることが好ましい。かかるカチオン可染は、通常の金属−スルホネートイソフタル酸変性ポリエステル等によって得られる。
なお、前記のシース部及び/又はコア部には、艶消し剤や、アルカリ減量処理することによって、繊維表面又は繊維内部に、微細孔又は微細溝を形成される微細孔(または微細溝)形成剤が含まれていてもよい。特に、コア部にはセミダル光沢かダル光沢を有するよう、酸化チタン等の無機微粒子が含まれていることが好ましい。
本発明にいうシースコア型とは、図1に例示されるような単芯型であってもよいし、図2に例示されるような多芯型であってもよい。また、正芯(同心)の単芯型でもよいし、偏芯(偏心)の単芯型であってもよい。また、芯の一部が表面に露呈していても、本発明の主目的のひとつである着古し外観が損なわれない範囲内であれば、さしつかえない。なかでも、量産上の安定性、再現性を考慮すると正芯単芯型または多芯型が好ましい。
また、前記シース部断面積とコア部断面総面積の断面積比βが0.1〜1.0(より好ましくは0.1〜0.5)であることが好ましい。ここで、該断面積比βは下記の式で示される。
β=(シース部断面積)/(コア部断面の総断面積)
ただし、シース部断面積とは、複合繊維(フィラメント)の断面積からコア部の断面積を除いたものである。また、コア部が、多芯型の場合、コア部断面の総断面積は、各コア部の断面積を合計したものである。
前記断面積βが0.1よりも小さいと、製糸安定性が損なわれる恐れがある。逆に、前記断面積βが1.0よりも大きいと、後記の減量加工が施されたのち、糸強度が低下する恐れがある。
前記の複合繊維において、複合繊維の断面形状及びコア部の断面形状は、丸、三角、四角、扁平、中空など任意の形状が選定される。また、複合繊維の断面形状とコア部の断面形状は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
本発明において、ポリエステルマルチフィラメント(A)は、前記のポリエステルシースコア型複合繊維からなるフィラメントで構成される。該シースコア型ポリエステルマルチフィラメント(A)の熱水収縮率としては、−5%〜+13%(より好ましくは−5%〜+7%)の範囲であることが好ましい。該ポリエステルマルチフィラメント(A)の熱水収縮率がかかる範囲内にあると、ポリエステルマルチフィラメント(B)との熱水収縮率の差をもうけやすく、該ポリエステルマルチフィラメント(A)が鞘部に位置し、ポリエステルマルチフィラメント(B)が芯部に位置する芯鞘構造が得られやすく好ましい。なお、該熱水収縮率がマイナスの値であるとき、熱処理によってフィラメントが伸張する。
かかる熱水収縮率を有するポリエステルマルチフィラメント(A)は、例えば以下の方法で得ることができる。すなわち、例えば、カチオン可染性ポリエステルとカチオン不染性ポリエステルを用いて、通常の複合繊維用紡糸装置で、270〜310℃の紡糸温度で紡糸口金から溶融吐出し、吐出ポリマーを冷却固化し、油剤を付与した後、これを2500〜5000m/分、好ましくは3000〜4000m/分で引取り、未延伸糸(部分配向糸)としてワインダーに巻き取り、該未延伸糸をセット温度90〜220℃(より好ましくは100〜190℃)の熱処理ヒータでオーバーフィード率0〜30%(より好ましくは0.5〜5%)で熱処理することにより得ることができる。
ポリエステルマルチフィラメント(A)の総繊度、単糸繊度、フィラメント数は、特に限定されないが、風合いや生産性の点で、各々、30〜300dtex、0.6〜10dtex、10〜50本の範囲が好ましい。なお、該ポリエステルマルチフィラメント(A)は、空気混繊させる上で長繊維(マルチフィラメント)である必要があり、短繊維は好ましくない。
次に、本発明の混繊糸を構成する他方のポリエステルマルチフィラメント(B)は、前記ポリエステルマルチフィラメント(A)のシース部と染色性を同一にするポリエステルで形成される必要がある。例えば、該シース部がカチオン可染であれば、ポリエステルマルチフィラメント(B)もカチオン可染である必要がある。ポリエステルマルチフィラメント(A)のシース部がカチオン可染であり、ポリエステルマルチフィラメント(B)がカチオン不染であると、後記のように芯鞘構造を発現させてポリエステルマルチフィラメント(A)を鞘部に、ポリエステルマルチフィラメント(B)を芯部に位置させても、ポリエスエルマルチフィラメント(B)の一部は、外から見えるため、満足な着古し感が得られず好ましくない。
かかるポリエステルマルチフィラメント(B)を形成するポリエステルとして、前記のシース部と同じポリエステルが好適に使用される。また、添加剤も前記のものを適宜使用することができる。
ポリエステルマルチフィラメント(B)の沸水収縮率は、前記シースコア型ポリエステルマルチフィラメント(A)の熱水収縮率より大きい必要がある。その際、該ポリエステルマルチフィラメント(B)の沸水収縮率としては、5〜50%(より好ましくは8〜40%)の範囲であることが好ましく、ポリエステルマルチフィラメント(A)の熱水収縮率よりも5%以上(より好ましくは10%以上)大きいことが好ましい。このように、ポリエステルマルチフィラメント(B)の熱水収縮率が、該シースコア型ポリエステルマルチフィラメント(A)の熱水収縮率よりも大きいと、本発明の混繊糸を用いて織編物を織編成したのち、通常の染色仕上げ工程に供した際、熱により芯鞘構造が発現する。その結果、優れたソフト性とハリコシ感が得られる。
かかる熱水収縮率を有するポリエステルマルチフィラメント(B)は、例えば以下の方法で得ることができる。すなわち、例えばカチオン可染性ポリエステルを用いて、通常の紡糸装置で、270〜310℃の紡糸温度で紡糸口金から溶融吐出し、吐出ポリマーを冷却固化し、油剤を付与した後、これを500〜2500m/分(好ましくは800〜1600m/分)で引取り、未延伸糸としてワインダーに巻き取ったのち、通常の方法で延伸し延伸糸とすることにより容易に得ることができる。
該ポリエステルマルチフィラメント(B)の総繊度、単糸繊度、フィラメント数は、特に限定されないが、風合いや生産性の点で各々、30〜300dtex、0.6〜10dtex、10〜50本の範囲が好ましい。なお、該ポリエステルマルチフィラメント(B)は、空気混繊させる上で長繊維(マルチフィラメント)である必要があり、短繊維は好ましくない。
本発明の混繊糸は、前記のポリエステルマルチフィラメント(A)とポリエステルマルチフィラメント(B)とが空気混繊されたものである。
かかる空気混繊としては、例えば、ポリエステルマルチフィラメント(A)とポリエステルマルチフィラメント(B)を同時に引き揃えて、またはシースコア型ポリエステルマルチフィラメント(A)をオーバーフィードさせながら引き揃えて、公知の空気ノズルであるインターレースノズルやタスランノズルを用いて空気混繊する方法が好適である。なかでも、インターレースノズルが好ましい。その際、オーバーフィード率としては、0.1〜40%(より好ましくは、0.5〜3.0%)、圧空圧としては、0.1〜0.6MPa(1〜6kgf/cm)の範囲が好ましい。なお、空気混繊の前に、ポリエステルマルチフィラメント(A)および/またはポリエステルマルチフィラメント(B)に特願2002−12004号で開示される斑延伸加工を施し、シックアンドシン糸としてもよい。かかる斑延伸加工と空気混繊加工は、一連の工程で行ってもよいし、別工程で行ってもよい。
本発明の混繊糸において、ポリエステルマルチフィラメント(A)の繊度DAとポリエステルマルチフィラメント(B)の繊度DBとの繊度比(DA/DB)は特に限定されないが、0.2〜3.0(より好ましくは0.5〜2.2)の範囲が適当である。なお、本発明の混繊糸には、本発明の主目的であるナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さが損なわれない範囲内であれば他の糸条が含まれていてもさしつかえない。
次に、本発明によれば、前記の混繊糸を(好ましくは30重量%以上、特に好ましくは100重量%)含んでなることを特徴とする織編物が提供される。ここで、前記混繊糸は、単独で、もしくは他の繊維(ポリエステル繊維、ナイロン繊維、天然繊維など)との複合糸となした後、必要に応じて加工糸、紡績糸、撚糸等の糸条となし、公知の繊維集合体である織編物や不織布等の布帛の形態とされる。織物の織組織としては、平織、綾織、朱子織、またはこれらの変化組織などが好ましく用いられる。編物では、スムースなどの丸編物、緯編物、経編物などいずれでも使用できる。
さらに、該織編物にアルカリ減量加工を施すことにより、ポリエステル系シースコア型複合繊維の一部が減量される。その結果、シース部が除去された部分において、コア部が露出する。その際、例えば、ポリエステルマルチフィラメント(A)のシース部がカチオン可染性ポリエステルからなり、かつ該ポリエステルマルチフィラメント(A)のコア部がカチオン不染性ポリエステルからなり、一方、ポリエステルマルチフィラメント(B)がカチオン可染性ポリエステルからなる場合、カチオン染料のみによって染色すると、ポリエステルマルチフィラメント(A)において、アルカリ減量前は濃色部であった部分が、アルカリ減量によって白化し、着古し外観と色落ち外観が発現する。なお、かかるアルカリ減量加工は、減量率5〜40%の範囲であることが好ましい。
アルカリ減量加工は、通常の工程通り染色加工工程前に行うことが好ましい。また、該アルカリ減量の減量率は、シースコア型複合繊維のシース部とコア部との断面積比に応じて、コア部が部分的に露出するよう適宜選定することができ、特に限定されるものではない。該減量率の設定によって、好みの斑外観、着古し外観、色落ち外観を任意に発現することができる。
なお、前記のように、ポリエステルマルチフィラメント(A)とポリエステルマルチフィラメント(B)とに熱収縮率差があるため、アルカリ減量加工および/または染色仕上げ加工の際の熱により、収縮差が発現し、織編物中の混繊糸が芯鞘構造を有することになる。ここで、鞘糸(ポリエステルマルチフィラメント(A))と芯糸(ポリエステルマルチフィラメント(B))との糸足差が、8%以上(より好ましくは10〜20%)であることが、優れたドレープ性を得る上で好ましい。
次に、前記の織編物を少なくとも用いて縫製品となし、該縫製品の凸部分やエッジ部分を選択的にアルカリ減量加工することにより、着古し外観を有する縫製品が得られる。ここで、選択的とは、凸部分やエッジ部分の減量率が他の個所よりも高いということであり、縫製品全体が減量加工されていてもさしつかえない。また、縫製前の織編物には、減量加工が施されていてもよいが、減量加工を施されてなくてもよい。なお、ここでいう縫製品の凸部部分やエッジ部分とは、縫製品の縫い目部分、縫い目部分の周辺、ベルトループ部分などである。
かかる縫製品の凸部分やエッジ部分に選択的にアルカリ減量加工を施す方法としては、常法のアルカリ減量加工方法において、複数の縫製品を同時に投入したり、擦過用のストーンを縫製品とともに投入する方法が例示される。
前記の縫製品にかかる減量加工を施すことにより、縫製品に着古し外観と色落ちの自然さを付加することができる。その結果、得られた縫製品は、デニム調製品やダンガリーシャツなどの特徴であるナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さを有することになる。さらには、縫製品に含まれる混繊糸が芯鞘構造を有するために、ソフト性とハリコシ感も付加される。
なお、本発明の織編物及び縫製品を染色する際の染料としては特に限定されず、任意に選定することができる。例えば、カチオン染料のみを使用すればナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さ有する外観とすることができ、カチオン染料と異なる色の分散染料をカチオン染料とともに使用すれば、アルカリ減量により露出したコア部分の色のみが変化し、多彩な外観が得られる。かかる染色加工は、縫製前に施されてもよいし、縫製後に施されてもよい。
以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。なお、実施例中の各物性は下記の方法により測定したものである。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(1)熱水収縮率
JIS L 1013−1998 7.15(1)A法によりn数5で熱水収縮率(%)を測定した。
(2)糸足差
混繊糸の糸長方向に、任意に30mmの長さで10点サンプリングした後、該混繊糸から鞘糸と芯糸をときほぐした。次いで、鞘糸の長さ(mm)と芯糸の長さ(mm)を測定し、下記式により糸足差を求めた。
糸足差(%)=(((鞘糸の長さの平均値)−(芯糸の長さの平均値))/30)×100
(3)外観および風合い
着古し外観については、熟練者5人による外観評価を行い、その平均値で、ナチュラルな着古し外観で自然な色落ちがあるものを「きわめて良好」とし、不十分なものを「不良」とし、その間をさらに2段階にわけ、「きわめて良好」、「良好」、「やや不良」、「不良」の4段階にランク付けした。また、ソフト感、ハリコシ感については、上記と同様に熟練者5人による官能評価を行い、その平均値で、各々、「きわめて良好」、「良好」、「やや不良」、「不良」の4段階にランク付けした。
[実施例1]
まず、カチオン可染剤である5−ナトリウムスルホイソフタル酸を2.6モル%共重合した変性ポリエチレンテレフタレートポリマーをシース部とし、他方、セミダル光沢を有する、通常のカチオン不染性ポリエチレンテレフタレートポリマー(酸化チタンの含有量0.4重量%)をコア部とし、常法のコンジュゲート紡糸法で紡糸し、3500m/分で引取り、図1に示すような正芯断面形態(断面積比β=0.43)のポリエステルシースコア型複合繊維部分配向未延伸糸110dtex/36filを得た。
一方、カチオン可染剤である5−ナトリウムスルホイソフタル酸を2.6モル%共重合した変性ポリエチレンテレフタレートポリマーを用いて、常法の紡糸・延伸方法で、ポリエステルマルチフィラメント(B)延伸糸56dtex/24fil(熱収縮率15%)を得た。
次いで、前記ポリエステルシースコア型複合繊維部分配向未延伸糸110dtex/36filを熱セット温度180℃、オーバーフィード率2%で熱セットし、熱水収縮率2%のポリエステルマルチフィラメント(A)となした後、一連の工程にて、該ポリエステルマルチフィラメント(A)と前記ポリエステルマルチフィラメント(B)とをインターレース加工(オーバーフィード率=1%、圧空圧0.3MPa(3.0kgf/cm))を行い、混繊糸167dtex/60filを得た。得られた混繊糸は、熱水処理後の糸足差dが13%であった。
次いで、該混繊糸を、経糸と緯糸に用いて、織編物として平組織の織物(C)(経密度100本/3.79cm、緯密度75本/3.79cm)を得た。
前記織物(C)にアルカリ減量加工(減量率9%)を施して、ポリエステルシースコア型複合繊維の一部においてコア部を露出させた後、常法の染色加工を施し収縮差を発現させた。得られた織物は、ナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さとともにソフト性とハリコシ感をも有するものであった。
さらに、前記織物(C)を縫製して縫製品を作り、ドラム式ワッシャーに擦過用のストーンを縫製品とともに投入して処理した後、縫製品をアルカリ減量加工(減量率5%)を施すことにより、該縫製品の凸部分やエッジ部分を選択的にアルカリ減量加工させたところ、該縫製品は、自然な色落ちを有する本格的な着古し外観(きわめて良好)だけでなくソフト性(きわめて良好)、ハリコシ感(きわめて良好)をも有するものであった。
[実施例2]
実施例1において、ポリエステルシースコア型複合繊維部分配向未延伸糸110dtex/36filに通常のシックアンドシン加工を空気混繊加工前に一連の工程にて施しポリエスマルチフィラメント(A)としたこと以外は実施例1と同様にして、混繊糸を得た。得られた混繊糸は、熱水処理後の糸足差dが13%であった。
次いで、該混繊糸を、経糸と緯糸に用いて、織編物として平組織の織物(D)(経密度100本/3.79cm、緯密度75本/3.79cm)を得た。
前記織物(D)にアルカリ減量加工(減量率9%)を施して、ポリエステルシースコア型複合繊維の一部においてコア部を露出させた後、常法の染色加工を施し収縮差を発現させた。得られた織物は、ソフト性、ハリコシ感、ナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さとともに、ナチュラルな斑外観を有するものであった。
さらに、前記織物(D)を染色加工した後、縫製品を作り、ドラム式ワッシャーに擦過用のストーンを縫製品とともに投入して処理した後、縫製品をアルカリ減量加工(減量率5%)を施すことにより、該縫製品の凸部分やエッジ部分を選択的にアルカリ減量加工させたところ、該縫製品は、ソフト性(きわめて良好)、ハリコシ感(きわめて良好)、自然な色落ちを有するナチュラルな着古し外観(きわめて良好)とともにナチュラルな斑外観を有するものであった。
[実施例3]
実施例1において、コア部を、フルダル光沢を有する通常のカチオン不染性ポリエチレンテレフタレートポリマー(酸化チタンの含有量2.5重量%)で形成し、かつ図2に示すような多芯断面形態(断面積比β=0.43)のポリエステルシースコア型複合繊維でポリエステルマルチフィラメント(A)を構成する以外は、実施例1と同様にして混繊糸を得た。得られた混繊糸は、熱水処理後の糸足差dが11%であった。
次いで、該混繊糸を、経糸と緯糸に用いて、織編物として平組織の織物(E)(経密度100本/3.79cm、緯密度75本/3.79cm)を得た。
前記織物(E)にアルカリ減量加工(減量率9%)を施して、ポリエステルシースコア型複合繊維の一部においてコア部を露出させた後、常法の染色加工を施し収縮差を発現させた。得られた織物は、自然な色落ちを有するナチュラルな着古し外観とともにソフト性とハリコシ感をも有するものであった。
さらに、前記織物(E)を染色加工した後、縫製品を作り、ドラム式ワッシャーに擦過用のストーンを縫製品とともに投入して処理した後、縫製品をアルカリ減量加工(減量率5%)を施すことにより、該縫製品の凸部分やエッジ部分を選択的にアルカリ減量加工させたところ、該縫製品は、ソフト性(きわめて良好)とハリコシ感(きわめて良好)だけでなく、色落ちの自然さを有する本格的な着古し外観(きわめて良好)を有するものであった。
[比較例1]
実施例1において、ポリエステルマルチフィラメント(A)として、カチオン可染剤である5−ナトリウムスルホイソフタル酸を2.6モル%共重合した変性ポリエチレンテレフタレートポリマーからなる、ポリエステル未延伸糸部分配向未延伸糸110dtex/36filを用いる以外は実施例1と同様にして、混繊糸及び織物を得た。
かかる織物はソフト性とハリコシ感は有するものの、アルカリ減量加工を施しても、ナチュラルな着古し外観や色落ちの自然さを表現することはできなかった。
さらに、アルカリ減量加工を施されてない前記の織物を用いて縫製品を作り、実施例1と同様にしてアルカリ減量加工を施したが、本格的な着古し外観や色落ちの自然さを表現することはできなかった(外観不良)。
[比較例2]
実施例1において、ポリエステルマルチフィラメント(B)を用いず、ポリエステルマルチフィラメント(A)だけを単独に用いて、延伸糸及び織物を得た。
かかる織物にアルカリ減量加工を施すと、マルチフィラメント(A)の一部が白化していき、着古し外観や色落ちの自然さを表現することはできたが、ソフト性とハリコシ感がなく、風合いが悪いものであった。
さらに、アルカリ減量加工を施されてない前記の織物を用いて縫製品を作り、実施例1と同様にしてアルカリ減量加工を施したところ、自然な色落ちを有する着古し外観(きわめて良好)を表現することはできたが、ソフト性とハリコシ感は発現できなかった(ソフト性不良、ハリコシ感不良)。
[比較例3]
実施例1において、通常のカチオン不染性ポリエチレンテレフタレートポリマー(酸化チタンの含有量0.4重量%)を用いて、常法の紡糸・延伸方法で、ポリエステルマルチフィラメント(B)延伸糸56dtex/24fil(熱収縮率15%)を得て、これ以外は実施例1と同様にして、混繊糸及び織物を得た。
かかる織物はソフト性とハリコシ感は有するものの、アルカリ減量加工を施しても、ナチュラルな着古し外観や色落ちの自然さを十分には表現することはできなかった。
さらに、アルカリ減量加工を施されてない前記の織物を用いて縫製品を作り、実施例1と同様にしてアルカリ減量加工を施したが、本格的な着古し外観や色落ちの自然さを十分には表現することはできなかった(外観やや不良)。
本発明によれば、ナチュラルな着古し外観、色落ちの自然さだけでなく、ソフト性とハリコシ感をも有する混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品を得ることができ、デニム調製品(ズボン、スカート、帽子、靴)やダンガリーシャツなどに好適である。
本発明で使用することができる単芯型複合繊維の断面を模式的に示したものである。 本発明で使用することができる多芯型複合繊維の断面を模式的に示したものである。
符号の説明
1 シース部
2 コア部
3 シース部
4−1 コア部
4−2 コア部

Claims (8)

  1. 互いに染色性を異にする2種のポリエステルでシース部とコア部が各々形成されるシースコア型複合繊維で構成される、ポリエステルマルチフィラメント(A)と、前記シース部を形成するポリエステルと染色性を同一にするポリエステルからなり、かつ前記ポリエステルマルチフィラメント(A)よりも大きな熱水収縮率を有するポリエステルマルチフィラメント(B)とが空気混繊されてなることを特徴とする混繊糸。
  2. ポリエステルマルチフィラメント(A)のシース部がカチオン可染性ポリエステルからなり、かつ該ポリエステルマルチフィラメント(A)のコア部がカチオン不染性ポリエステルからなり、一方、ポリエステルマルチフィラメント(B)がカチオン可染性ポリエステルからなる請求項1に記載の混繊糸。
  3. ポリエステルマルチフィラメント(A)を構成するシースコア型複合繊維において、シース部断面積の、コア部断面の総断面積に対する比βが1.0以下である請求項1または請求項2に記載の混繊糸。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の混繊糸を含んでなることを特徴とする織編物。
  5. 織編物に含まれる混繊糸が芯鞘構造を有しており、かつ、ポリエステルマルチフィラメント(A)が鞘部に位置し、他方、ポリエステルマルチフィラメント(B)が芯部に位置する請求項4に記載の織編物。
  6. 織編物に含まれる混繊糸において、ポリエステルマルチフィラメント(A)とポリエステルマルチフィラメント(B)との糸足差dが8%以上である請求項4または請求項5に記載の織編物。
  7. ポリエステルマルチフィラメント(A)のシース部が部分的に除去され、コア部が露出してなる請求項4〜6のいずれかに記載の織編物。
  8. 請求項4〜7のいずれかに記載の織編物を少なくとも用いて縫製してなる縫製品であって、縫製された後、縫製品の凸部分やエッジ部分が選択的にアルカリ減量加工されてなることを特徴とする着古し外観を有する縫製品。
JP2003292060A 2003-08-12 2003-08-12 混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品 Expired - Fee Related JP4202210B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003292060A JP4202210B2 (ja) 2003-08-12 2003-08-12 混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003292060A JP4202210B2 (ja) 2003-08-12 2003-08-12 混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005060881A true JP2005060881A (ja) 2005-03-10
JP4202210B2 JP4202210B2 (ja) 2008-12-24

Family

ID=34369529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003292060A Expired - Fee Related JP4202210B2 (ja) 2003-08-12 2003-08-12 混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4202210B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010111962A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Teijin Fibers Ltd 石調布帛の製造方法および石調布帛および繊維製品
JP2014070279A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Unitika Trading Co Ltd 経編地

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010111962A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Teijin Fibers Ltd 石調布帛の製造方法および石調布帛および繊維製品
JP2014070279A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Unitika Trading Co Ltd 経編地

Also Published As

Publication number Publication date
JP4202210B2 (ja) 2008-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050202741A1 (en) Woven or knit fabric and process for producing the same
JP3915398B2 (ja) 織物
KR20080070255A (ko) 멜란지형 외관이 우수한 초극세 섬유포의 제조방법, 그로부터 제조된 초극세 섬유포 및 그의 용도
JP2021183732A (ja) ポリエステル仮撚糸および編織物
KR100635857B1 (ko) 멜란지 효과가 우수한 이수축 혼섬사 및 그의 제조방법
JP2007308812A (ja) ストレッチ織物およびその製造方法
JP4202210B2 (ja) 混繊糸及び織編物及び着古し外観を有する縫製品
JP3912065B2 (ja) ポリエステル系混繊糸および仮撚加工糸
KR20030036445A (ko) 장섬유 코듀로이 직물의 제조방법
JP5012646B2 (ja) 分割型ポリアミド・ポリエステル複合繊維、それからなる織編物、繊維製品
JPS61152849A (ja) 内装用パイル布帛
JP7404840B2 (ja) 織物
JP2019214814A (ja) 紡績糸および織編物
JP6734437B2 (ja) 捲縮糸、極細濃染加工糸、極細濃染加工糸を含むセーム調織物、及び捲縮糸の製造方法
KR102276508B1 (ko) 위사 삽입 방식에 의해 제조되는 애슬레저용 원단 및 그 제조방법
JP4240803B2 (ja) 学生服
JP4164042B2 (ja) 着古し外観を有するポリエステル縫製品の製造方法
JP4317082B2 (ja) レース編地
JP4071533B2 (ja) 着古し外観を有する縫製品
JPS6045664A (ja) 光沢斑状模様効果を呈する織物の製造方法
JP2004060065A (ja) 染色布帛およびその製造方法
JP3695959B2 (ja) 高発色性シルキー織物の製造方法
JPH07310252A (ja) 表面に毛羽を有する織物
JP2859290B2 (ja) スパン調織物の製造方法
JPS6035450B2 (ja) 富士絹様ポリエステル織物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080916

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4202210

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees