JPS6331538B2 - - Google Patents
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- JPS6331538B2 JPS6331538B2 JP17875085A JP17875085A JPS6331538B2 JP S6331538 B2 JPS6331538 B2 JP S6331538B2 JP 17875085 A JP17875085 A JP 17875085A JP 17875085 A JP17875085 A JP 17875085A JP S6331538 B2 JPS6331538 B2 JP S6331538B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、すぐれた耐摩耗性と靭性とを具備
し、特に炭化タングステン(以下WCで示す)基
超硬合金や焼結高速度鋼などの硬質合金の切削に
切削工具として用いるのに適したダイヤモンド系
焼結材料に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、切削工具として、 (a) 結合相形成成分の主体が鉄族金属などからな
り、残りの分散相がダイヤモンドからなるダイ
ヤモンド基焼結材料。 (b) 同じく結合相形成成分として鉄族金属やAl
などを含有し、残りの分散相が立方晶窒化ほう
素(以下CBNで示す)からなるCBN基焼結材
料。 (c) ほう素またはほう化物:0.005〜0.15%、ダ
イヤモンド:70〜95%、 を含有し、残りが結合相形成成分としてのFe、
Ni、CoおよびCrのうちの1種または2種以上か
らなる組成(以上容量%、以下%は容量%を示
す)を有するダイヤモンド基焼結材料。 以上(a)〜(c)の焼結材料が知られている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記(a)および(b)の焼結材料は、靭性に
すぐれるものの耐摩耗性に劣るものであり、一方
上記(c)の焼結材料は、耐摩耗性にすぐれるものの
靭性に劣るものであり、このため、これらの焼結
材料を、近年用途の増大に伴い、増々切削加工の
必要性が増しているWC基超硬合金や焼結高速度
鋼などの硬質合金の切削に切削工具として用いた
場合、上記(a)および(b)の焼結材料では摩耗が激し
く、一方上記(c)の焼結材料では切刃にチツピング
を起し易く、いずれも比較的短かい使用寿命しか
示さないのが現状である。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで、本発明者等は、上述のような観点か
ら、すぐれた耐摩耗性と靭性を兼ね備え、かつこ
れらの特性が要求される硬質合金の切削に切削工
具として用いるのに適した焼結材料を開発すべく
研究を行なつた結果、 原料粉末として、平均粒径:10μm以上を有す
るダイヤモンド粉末、同5μm以下の高圧相窒化ほ
う素粉末(窒化ほう素には、結晶構造が立方晶、
ウルツ鉱型、および斜方晶のものがあるが、ここ
でいう高圧相窒化ほう素は立方晶およびウルツ鉱
型のものをいい、以下それぞれCBNおよびWBN
で示す)、および結合相形成成分としての0.1〜
20μmの範囲内の所定の平均粒径を有するNi粉
末、Co粉末、Fe粉末、およびCr粉末(以下、こ
れらを総称して結合相形成金属粉末という)を用
い、これら原料粉末を、ダイヤモンド粉末に、 結合相形成金属粉末のうちの1種または2種以
上:2〜10%、 CBN粉末およびWBN粉末のうちの1種または
2種:5〜50%、 を配合し、さらに必要に応じて、原料粉末として
用意したAl粉末:0.2〜5%、 を配合し、これら原料粉末を、通常の条件で、混
合し、圧粉体にプレス成形し、さらに超高圧焼結
すると、分散相を構成するCBNおよびWBNのう
ちの1種または2種(以下、これらを総称して高
圧相BNという)の平均粒径が5μm以下にして、
ダイヤモンドの50%以上が10〜100μmの範囲内の
粒径を有する粒度分布をもち、かつダイヤモンド
が網目状のスケルトン組織を構成するダイヤモン
ド系焼結材料が得られ、この結果のダイヤモンド
系焼結材料は、すぐれた耐摩耗性と靭性を有し、
これらの特性が要求される硬質合金の切削に切削
工具として用いた場合にすぐれた切削性能を発揮
するという知見を得たのである。 この発明は、上記知見にもとづいてなされたも
のであつて、 結合相形成金属のうちの1種または2種以上:
2〜10%、 高圧相BN:5〜50% を含有し、さらに必要に応じて、 Al:0.2〜5%、 を含有し、残りがダイヤモンドを不可避不純物か
らなる組成を有し、かつ分散相を構成する高相圧
BNの平均粒径が5μm以下にして、ダイヤモンド
の50%以上が10〜100μmの範囲内の粒径を有する
粒度分布をもち、さらにダイヤモンドは網目状の
スケルトン組織を構成する、耐摩耗性および靭性
のすぐれた切削工具用ダイヤモンド系焼結材料に
特徴を有するものである。 つぎに、この発明の焼結材料において、成分組
成および粒度分布を上記の通りに限定した理由を
説明する。 成分組成 (a) 結合相形成金属 これらの成分には、ダイヤモンドと高圧相
BNの粒子間に廻り込んで焼結性を向上させ
るほか、焼結材料の靭性を向上させる作用が
あるが、その含有量が2%未満では前記作用
に所望の効果が得られず、一方その含有量が
10%を越えると、スケルトン組織の形成が困
難となつて耐摩耗性が劣化するようになるこ
とから、その含有量を2〜10%と定めた。 (b) 高圧相BN これらの成分は、高硬度および高耐熱性を
有し、素地中に微細に分散して焼結材料の靭
性化並びに硬質化に寄与する作用をもつが、
その含有量が5%未満では前記作用を十分に
発揮させることができず、一方その含有量が
50%を越えると相対的にダイヤモンドの含有
量が少なくなりすぎて所望のすぐれた耐摩耗
性を確保することができなくなることから、
その含有量を5〜50%と定めた。 なお、切削速度の速い切削条件下では
CBNが有効に作用し、一方切削速度は遅い
が、切込み量が大きい切削条件ではWBNが
有効に作用することから、これらの切削条件
に応じてCBNとWBNを使い分けてもよい
が、これらの両成分を共存させると、いずれ
の切削条件下でも、一段と切削性能が向上す
るようになる。 (c) Al この成分は、結合相形成金属と結合して合
金や金属間化合物などを形成し、もつてダイ
ヤモンドの異常な粒成長を抑制するほか、粒
子間結合を強化して焼結材料の靭性を一段と
向上させる作用をもつので、必要に応じて含
有させるが、その含有量が0.2%未満では前
記作用に所望の向上効果が得られず、一方そ
の含有量が5%を越えると、耐摩耗性が劣化
するようになることから、その含有量を0.2
〜5%と定めた。 粒度分布 成分組成が上記の条件を満足しても、高圧相
BNの平均粒径が5μmを越えると靭性が劣化す
るようになり、さらに同じくダイヤモンドの粒
度分布に関しても、その50%以上のものが
10μm未満の細粒分布ではダイヤモンド同志の
粒子間結合が低く、耐摩耗性向上に欠くことの
できないスケルトン組織を形成するのが困難で
あり、一方その50%以上が100μmを越えた粒度
分布になると、焼結材料の靭性が劣化するよう
になるものであり、したがつて、すぐれた耐摩
耗性と靭性を確保する目的で、高圧相BNの平
均粒径を10μm以下、ダイヤモンドの50%以上
が10〜100μmの範囲内の粒径をもつ粒度分布に
定めた。 〔実施例〕 つぎに、この発明の焼結材料を実施例により具
体的に説明する。 原料粉末として、それぞれ第1表に示される平
均粒径を有する各種のダイヤモンド粉末、CBN
粉末、およびWBN粉末、さらに結合相形成金属
粉末としていずれも1μm平均粒径を有するNi粉
末、Fe粉末、Cr粉末、並びに同0.1μmのCo粉末、
同1μmのAl粉末を用意し、これら原料粉末をそ
れぞれ第1表に示される配合組成に配合し、ボー
ルミルにて10時間の混合を行なつた後、2ton/cm2
の圧力にて圧粉体にプレス成形し、ついでこの圧
粉体を、ベルト型超高圧装置に装入し、WC基超
硬合金(Co:10重量%含有)と重ね合わせた状
態で、温度:1600℃、圧力:6.5GPa、保持時
間:10分の条件で超高圧焼結し、冷却・除圧する
ことによつて、実質的に配合組成と同一の成分組
成をもつた本発明焼結材料1〜18および従来焼結
材料1、2をそれぞれ製造した。 つぎに、この結果得られた本発明焼結材料1〜
18および従来焼結材料1、2について、高圧相
BNの平均粒径、および10〜100μm範囲内の粒径
を有するダイヤモンドのダイヤモンドに占める割
合を測定し、かつ組織を観察し、さらに、これよ
り研削研摩仕上げにより切削チツプを切出し、 被削材:WC基超硬合金(Co:20重量%含有)、 切削速度:15m/min、 切込み:0.5mm、 送り:0.1mm/rev、 の条件での連続切削試験、並びに、
し、特に炭化タングステン(以下WCで示す)基
超硬合金や焼結高速度鋼などの硬質合金の切削に
切削工具として用いるのに適したダイヤモンド系
焼結材料に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、切削工具として、 (a) 結合相形成成分の主体が鉄族金属などからな
り、残りの分散相がダイヤモンドからなるダイ
ヤモンド基焼結材料。 (b) 同じく結合相形成成分として鉄族金属やAl
などを含有し、残りの分散相が立方晶窒化ほう
素(以下CBNで示す)からなるCBN基焼結材
料。 (c) ほう素またはほう化物:0.005〜0.15%、ダ
イヤモンド:70〜95%、 を含有し、残りが結合相形成成分としてのFe、
Ni、CoおよびCrのうちの1種または2種以上か
らなる組成(以上容量%、以下%は容量%を示
す)を有するダイヤモンド基焼結材料。 以上(a)〜(c)の焼結材料が知られている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記(a)および(b)の焼結材料は、靭性に
すぐれるものの耐摩耗性に劣るものであり、一方
上記(c)の焼結材料は、耐摩耗性にすぐれるものの
靭性に劣るものであり、このため、これらの焼結
材料を、近年用途の増大に伴い、増々切削加工の
必要性が増しているWC基超硬合金や焼結高速度
鋼などの硬質合金の切削に切削工具として用いた
場合、上記(a)および(b)の焼結材料では摩耗が激し
く、一方上記(c)の焼結材料では切刃にチツピング
を起し易く、いずれも比較的短かい使用寿命しか
示さないのが現状である。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで、本発明者等は、上述のような観点か
ら、すぐれた耐摩耗性と靭性を兼ね備え、かつこ
れらの特性が要求される硬質合金の切削に切削工
具として用いるのに適した焼結材料を開発すべく
研究を行なつた結果、 原料粉末として、平均粒径:10μm以上を有す
るダイヤモンド粉末、同5μm以下の高圧相窒化ほ
う素粉末(窒化ほう素には、結晶構造が立方晶、
ウルツ鉱型、および斜方晶のものがあるが、ここ
でいう高圧相窒化ほう素は立方晶およびウルツ鉱
型のものをいい、以下それぞれCBNおよびWBN
で示す)、および結合相形成成分としての0.1〜
20μmの範囲内の所定の平均粒径を有するNi粉
末、Co粉末、Fe粉末、およびCr粉末(以下、こ
れらを総称して結合相形成金属粉末という)を用
い、これら原料粉末を、ダイヤモンド粉末に、 結合相形成金属粉末のうちの1種または2種以
上:2〜10%、 CBN粉末およびWBN粉末のうちの1種または
2種:5〜50%、 を配合し、さらに必要に応じて、原料粉末として
用意したAl粉末:0.2〜5%、 を配合し、これら原料粉末を、通常の条件で、混
合し、圧粉体にプレス成形し、さらに超高圧焼結
すると、分散相を構成するCBNおよびWBNのう
ちの1種または2種(以下、これらを総称して高
圧相BNという)の平均粒径が5μm以下にして、
ダイヤモンドの50%以上が10〜100μmの範囲内の
粒径を有する粒度分布をもち、かつダイヤモンド
が網目状のスケルトン組織を構成するダイヤモン
ド系焼結材料が得られ、この結果のダイヤモンド
系焼結材料は、すぐれた耐摩耗性と靭性を有し、
これらの特性が要求される硬質合金の切削に切削
工具として用いた場合にすぐれた切削性能を発揮
するという知見を得たのである。 この発明は、上記知見にもとづいてなされたも
のであつて、 結合相形成金属のうちの1種または2種以上:
2〜10%、 高圧相BN:5〜50% を含有し、さらに必要に応じて、 Al:0.2〜5%、 を含有し、残りがダイヤモンドを不可避不純物か
らなる組成を有し、かつ分散相を構成する高相圧
BNの平均粒径が5μm以下にして、ダイヤモンド
の50%以上が10〜100μmの範囲内の粒径を有する
粒度分布をもち、さらにダイヤモンドは網目状の
スケルトン組織を構成する、耐摩耗性および靭性
のすぐれた切削工具用ダイヤモンド系焼結材料に
特徴を有するものである。 つぎに、この発明の焼結材料において、成分組
成および粒度分布を上記の通りに限定した理由を
説明する。 成分組成 (a) 結合相形成金属 これらの成分には、ダイヤモンドと高圧相
BNの粒子間に廻り込んで焼結性を向上させ
るほか、焼結材料の靭性を向上させる作用が
あるが、その含有量が2%未満では前記作用
に所望の効果が得られず、一方その含有量が
10%を越えると、スケルトン組織の形成が困
難となつて耐摩耗性が劣化するようになるこ
とから、その含有量を2〜10%と定めた。 (b) 高圧相BN これらの成分は、高硬度および高耐熱性を
有し、素地中に微細に分散して焼結材料の靭
性化並びに硬質化に寄与する作用をもつが、
その含有量が5%未満では前記作用を十分に
発揮させることができず、一方その含有量が
50%を越えると相対的にダイヤモンドの含有
量が少なくなりすぎて所望のすぐれた耐摩耗
性を確保することができなくなることから、
その含有量を5〜50%と定めた。 なお、切削速度の速い切削条件下では
CBNが有効に作用し、一方切削速度は遅い
が、切込み量が大きい切削条件ではWBNが
有効に作用することから、これらの切削条件
に応じてCBNとWBNを使い分けてもよい
が、これらの両成分を共存させると、いずれ
の切削条件下でも、一段と切削性能が向上す
るようになる。 (c) Al この成分は、結合相形成金属と結合して合
金や金属間化合物などを形成し、もつてダイ
ヤモンドの異常な粒成長を抑制するほか、粒
子間結合を強化して焼結材料の靭性を一段と
向上させる作用をもつので、必要に応じて含
有させるが、その含有量が0.2%未満では前
記作用に所望の向上効果が得られず、一方そ
の含有量が5%を越えると、耐摩耗性が劣化
するようになることから、その含有量を0.2
〜5%と定めた。 粒度分布 成分組成が上記の条件を満足しても、高圧相
BNの平均粒径が5μmを越えると靭性が劣化す
るようになり、さらに同じくダイヤモンドの粒
度分布に関しても、その50%以上のものが
10μm未満の細粒分布ではダイヤモンド同志の
粒子間結合が低く、耐摩耗性向上に欠くことの
できないスケルトン組織を形成するのが困難で
あり、一方その50%以上が100μmを越えた粒度
分布になると、焼結材料の靭性が劣化するよう
になるものであり、したがつて、すぐれた耐摩
耗性と靭性を確保する目的で、高圧相BNの平
均粒径を10μm以下、ダイヤモンドの50%以上
が10〜100μmの範囲内の粒径をもつ粒度分布に
定めた。 〔実施例〕 つぎに、この発明の焼結材料を実施例により具
体的に説明する。 原料粉末として、それぞれ第1表に示される平
均粒径を有する各種のダイヤモンド粉末、CBN
粉末、およびWBN粉末、さらに結合相形成金属
粉末としていずれも1μm平均粒径を有するNi粉
末、Fe粉末、Cr粉末、並びに同0.1μmのCo粉末、
同1μmのAl粉末を用意し、これら原料粉末をそ
れぞれ第1表に示される配合組成に配合し、ボー
ルミルにて10時間の混合を行なつた後、2ton/cm2
の圧力にて圧粉体にプレス成形し、ついでこの圧
粉体を、ベルト型超高圧装置に装入し、WC基超
硬合金(Co:10重量%含有)と重ね合わせた状
態で、温度:1600℃、圧力:6.5GPa、保持時
間:10分の条件で超高圧焼結し、冷却・除圧する
ことによつて、実質的に配合組成と同一の成分組
成をもつた本発明焼結材料1〜18および従来焼結
材料1、2をそれぞれ製造した。 つぎに、この結果得られた本発明焼結材料1〜
18および従来焼結材料1、2について、高圧相
BNの平均粒径、および10〜100μm範囲内の粒径
を有するダイヤモンドのダイヤモンドに占める割
合を測定し、かつ組織を観察し、さらに、これよ
り研削研摩仕上げにより切削チツプを切出し、 被削材:WC基超硬合金(Co:20重量%含有)、 切削速度:15m/min、 切込み:0.5mm、 送り:0.1mm/rev、 の条件での連続切削試験、並びに、
第1表に示される結果から、本発明焼結材料1
〜18は、いずれも従来CBN基焼結材料および従
来ダイヤモンド基焼結材料からなる従来焼結材料
1、2に比してすぐれた切削性能を発揮し、長い
切削寿命を示すことが明らかである。 上述のように、この発明の焼結材料は、すぐれ
た耐摩耗性と靭性を有するので、これらの特性が
要求されるWC基超硬合金や焼結高速度鋼などの
硬質合金の切削に切削工具として用いた場合に、
すぐれた切削性能を長期に亘つて発揮するのであ
る。
〜18は、いずれも従来CBN基焼結材料および従
来ダイヤモンド基焼結材料からなる従来焼結材料
1、2に比してすぐれた切削性能を発揮し、長い
切削寿命を示すことが明らかである。 上述のように、この発明の焼結材料は、すぐれ
た耐摩耗性と靭性を有するので、これらの特性が
要求されるWC基超硬合金や焼結高速度鋼などの
硬質合金の切削に切削工具として用いた場合に、
すぐれた切削性能を長期に亘つて発揮するのであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Ni、Co、Fe、およびCrのうちの1種または
2種以上:2〜10%、 高圧相窒化ほう素:5〜50%、 を含有し、残りがダイヤモンドと不可避不純物か
らなる組成(以上容量%)を有し、かつ、分散相
を構成する高圧相窒化ほう素の平均粒径が5μm以
下にして、ダイヤモンドの50%以上が10〜100μm
の範囲内の粒径を有する粒度分布をもち、さらに
ダイヤモンドは網目状のスケルトン組織を構成す
ることを特徴とする耐摩耗性および靭性のすぐれ
た切削工具用ダイヤモンド系焼結材料。 2 Ni、Co、Fe、およびCrのうちの1種または
2種以上:2〜10%、 高圧相窒化ほう素:5〜50%、 を含有し、さらに、 Al:0.2〜5% を含有し、残りがダイヤモンドと不可避不純物か
らなる組成(以上容量%)を有し、かつ、分散相
を構成する高圧相窒化ほう素の平均粒径が5μm以
下にして、ダイヤモンドの50%以上が10〜100μm
の範囲内の粒径を有する粒度分布をもち、さらに
ダイヤモンドは網目状のスケルトン組織を構成す
ることを特徴とする耐摩耗性および靭性のすぐれ
た切削工具用ダイヤモンド系焼結材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17875085A JPS6240340A (ja) | 1985-08-14 | 1985-08-14 | 切削工具用ダイヤモンド系焼結材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17875085A JPS6240340A (ja) | 1985-08-14 | 1985-08-14 | 切削工具用ダイヤモンド系焼結材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6240340A JPS6240340A (ja) | 1987-02-21 |
JPS6331538B2 true JPS6331538B2 (ja) | 1988-06-24 |
Family
ID=16053932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17875085A Granted JPS6240340A (ja) | 1985-08-14 | 1985-08-14 | 切削工具用ダイヤモンド系焼結材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6240340A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995008654A1 (fr) * | 1993-09-24 | 1995-03-30 | The Ishizuka Research Institute, Ltd. | Materiau composite et procede pour sa production |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MX2019004560A (es) * | 2016-10-21 | 2019-08-05 | Sumitomo Electric Industries | Material sinterizado compuesto. |
WO2018088174A1 (ja) * | 2016-11-08 | 2018-05-17 | 住友電気工業株式会社 | 複合焼結体 |
EP3375554B1 (en) * | 2016-11-15 | 2021-05-19 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp. | Cutting tool |
CN110785504A (zh) * | 2017-08-24 | 2020-02-11 | 住友电气工业株式会社 | 复合烧结体 |
-
1985
- 1985-08-14 JP JP17875085A patent/JPS6240340A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995008654A1 (fr) * | 1993-09-24 | 1995-03-30 | The Ishizuka Research Institute, Ltd. | Materiau composite et procede pour sa production |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6240340A (ja) | 1987-02-21 |
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