JPS63315104A - 揮発性有機液体水溶液濃縮膜及びその使用方法 - Google Patents

揮発性有機液体水溶液濃縮膜及びその使用方法

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JPS63315104A
JPS63315104A JP62149087A JP14908787A JPS63315104A JP S63315104 A JPS63315104 A JP S63315104A JP 62149087 A JP62149087 A JP 62149087A JP 14908787 A JP14908787 A JP 14908787A JP S63315104 A JPS63315104 A JP S63315104A
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aqueous solution
organic liquid
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Shoji Kigoshi
将次 木越
Yoshinari Fujii
能成 藤井
Yoshinari Fusaoka
良成 房岡
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/30Polyalkenyl halides
    • B01D71/32Polyalkenyl halides containing fluorine atoms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/44Polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, not provided for in a single one of groups B01D71/26-B01D71/42

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、揮発性有機液体成分をその水溶液から濃縮し
て分離する膜分離法に使用する分離膜とその使用方法に
関する。
「従来の技術」 近年、膜分離法に関する技術は、逆浸透法、限外ろ適法
、拡散透析法、血液透析法、電気透析法、ガス分離法、
およびパーベーパレーション法等の技術として目覚まし
く発展している。
一般に、反応系あるいは種々のプロセス内で生成あるい
は蓄積してくる有機液体の水溶液を濃縮しつつ系外に分
離して取出すニーズは非常に多い。
しかし、従来の分離技術では低濃度の水溶液からこの様
な成分を効率よく省エネルギー的に分離することが困難
であった。坦在注目されているパーベーパレーション法
においても、有機液体の水溶液から分離を試みるとほと
んどすべての膜素材は水を選択的に透過させ、また、大
容量の装置を高い真空度に保つ等といったエネルギー多
消費型プロセスが必要であるといった問題点がおった。
そこで、温度差を主たる駆動力とする、液−液系の揮発
性有機液体成分を濃縮する疎水性高分子の多孔性膜を用
いたアップヒル輸送型膜分離法が特願昭60−0388
10号公報公報により提案されている。
[発明が解決しようとする問題点コ しかしながら、特願昭60−038810号公報に提案
されている方法に於いても、その分離性能は充分満足の
得られるものではなかった。本発明は高い分離性能をも
つ、揮発性有機液体水溶液濃縮膜とおよびその使用方法
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段] 本発明は、かかる従来技術の欠点を解消するために下記
の構成を有する。
[〈1)疎水性多孔性膜の表面に、該膜表面の少なくと
も一部の開孔部が閉塞されることなく、一般式 [I 
コ 、 〔式中、R1およびR2は、水素原子、炭素原子数1〜
20の炭化水素基、ケイ素原子含有有機基およびハロゲ
ン原子含有有機基から選ばれる一種以上の置換基を示す
。〕で表される構造単位を有するポリマが]−トされて
いることを特徴とする揮発性有機液体水溶液濃縮膜。
(2)疎水性多孔性膜の表面に、該膜表面の少なくとも
一部の開孔部が閉塞されることなく一般式[] 〔式中、R1およびR2は、水素原子、炭素原子数1〜
20の炭化水素基、ケイ素原子含有有機基およびハロゲ
ン原子含有有機基から選ばれる一種以上の置換基を示す
。〕で表される構造単位を有するポリマがコートされて
いる複合膜において、該膜の一次側に該膜の平均微細孔
半径の1/15以下のストークス半径を持ち、かつ該膜
に対して実質的に不透性を示す揮発性有機液体を供給し
、気化した状態で膜を透過させることを特徴とする揮発
性有機液体水溶液濃縮膜の使用方法。」本発明で用いる
疎水性多孔性膜の素材としては、分離対象水溶液に対し
て濡れ性を示さない高分子で必ればどのようなものでも
よく、一般的に記述すれば、ハンセンの溶解性パラメー
タの水素結合に基づく溶解性パラメータ環δhが5Ca
ly2Cm”」ズ下でかつ双極子結合に基づく溶解性パ
ラメータ環δpが9ca lにcm−372Jy、下の
範囲にある。しかし、この範囲にあっても、乾燥膜を調
製する過程で、揮発性有機液体成分の選択透過性が失わ
れる場合かあり、素材の一般的物理化学的特性で完全に
限定することは難しい。
しかし、現実的な方法として、含水膜から後述する溶媒
置換乾燥法で乾燥膜を調製したとき、初めの含水膜の平
均微細孔半径と体積空孔率に対して乾燥膜のそれらの値
が、それぞれ50%以上の範囲の変化の程度であれば、
本発明でいう疎水性高分子とみなすことができる。
このような高分子の例としては、ポリスルホン、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフ
ッ化ビニル、ポリへキサフルオロプロピレン等の含フツ
素系ポリマおよびその共重合体、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリ
ロニトリル等のビニル系ポリマおよびその共重合体、ポ
リフェニレンオキサイド、ポリ(4−メチルペンテン−
1)等を挙げることかできる。膜の微細孔構造を)X宜
調整し得て、製膜性に優れていることから、ポリスルホ
ン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポ
リフェニレンオキサイド等は特に好ましく用いることが
できる。
本発明で用いる疎水性多孔性膜の微細孔径は平均半径で
20Å以上、1000Å以下で必ることか好ましい。平
均半径が20人より小さい場合、気体の状態であっても
揮発性有機液体成分が優先的に透過せず、i ooo人
より大きい場合、膜の一次側に供給する揮発性有機液体
水溶液は、液体の状態でも膜を透過し膜分離を実施する
ことかできない。ただし多孔性膜は、その孔径が、膜の
表面の開孔部は比較的小さく内部になると孔径が拡大し
ているなど全体的に不均一で必るので、それらの平均的
な孔径から考えられる水溶液に対する不透性よりも、実
際の水溶液に対する不透性は大きいと考えられる。
本願発明の膜は、該膜の平均微細孔径に対して1715
以下のスト−クス半径を持ち、かつ該膜に対して実質的
に不透性を示す物質の分離に好ましく用いられる。平均
微細孔半径に対してストークス半径の比が1715より
大きい場合は分離対象物質で必る揮発性有機液体成分が
水に対して優先的に透過しない。また、本発明において
、[実質的に不透性である」とは、液体の状態では膜に
対して不透性であり、気体の状態では透過することをい
う。
本発明では、分離対象物質は気化した状態で膜を透過す
る方法に使用するため膜は濡れることなく分間1対象物
質を分離する。
膜の分離性能を有利に発現するためには、平均孔径のほ
かに体積空孔率がより大きく、膜の内部に比較的大きい
空孔を有することが必要である。
体積空孔率は通常20%以上、好ましくは40%以上で
膜の機械的特性を損なわぬ範囲で高い程有利である。
このような多孔構造の疎水性多孔性膜は湿式系、または
乾湿式系または、乾式系等の従来公知の製膜法で作製す
ることができる。
多孔構造を好適な状態に保持した乾燥状態の疎水性多孔
性膜を調製するには、水と混和する有機溶媒で疎水性ポ
リマの非溶媒に置換してから乾燥する溶媒置換乾燥法が
好ましい。
膜の形状は、どのようなものでも用いることができるが
、実用的見地からは中空糸膜が有利で必る。
コートする表面ば平膜の場合には表面の状態によって分
離性能の発現に影響が出ることが考えられるが、疎水性
ポリマ単独の膜であればいずれの面でもよい。不織布ま
たはタフタ等の、14J股上に製膜された疎水性多孔性
膜の場合には勿論疎水性多孔性膜表面に]−1へする。
中空糸膜の場合には、中空糸の内表面と外表面と2つの
場合が考えられる。この場合は中空糸膜の使用方法によ
っていずれかの面にコートすれば良いが、液−液系の温
度差を駆動力とする揮発性有機液体水溶液濃縮方法に使
用する場合、置換ポリアセチレンポリマを]−トした面
を1次側(供給液側)に向けるのか分離性能を改善する
のに効果的である。とくに、実用的見地からと性能改善
効果とから中空糸の内入面にコートする方法がよい。
コーティングに用いるポリマとしては、一般式[] %式%[] で表される構成単位の1種以上を有するポリマ(以下、
置換アセチレンポリマと省略する。)を用いることがで
きる。一般式(1)において、R1およびR2は同一で
も異なっていてもよく、水素原子または炭素数1〜20
の炭化水素基、たとえばメチル基、エチル基、オクチル
基、オクタデシル基等のアルキル基、フェニル基等のア
リール基、および1〜リメチルシリル基、n−オクチル
ジメチルシリル基等のケイ素含有有機基、塩素原子等の
ハロゲン原子、パーフルオロアルキル基等のハロゲン原
子含有有機基から選ばれる置換基を挙げることができる
本発明の効果を発現する機構は明らかでないが、要する
に水分子に対して反発し揮発性有機液体成分の分子に対
しては親和性を有する事がひとつの必要条件のようであ
る。
め疎水性多孔性膜の膜表面の開孔部を閉塞させずに置換
ポリアセチレンポリマをコートする方法は置換ポリアセ
チレンポリマのコーティング溶液をそのままコートする
方法、あるいは以下のような方法で実施することができ
る。すなわち、疎水性多孔膜にコーティング溶液の溶媒
と相溶性を示す疎水性多孔膜の素材ポリマの非溶媒を含
浸させ、しかるのち置換ポリアセチレンポリマのコーテ
イング液を所定量コートし、蒸発・揮散させる。疎水性
多孔膜に含浸させる溶媒は極性の強い溶媒が好ましく、
しかもコーティングに用いる置換ポリアセチレンポリマ
の非溶媒がさらによい。特に好ましくはメタノール、エ
タノール、プロパツールなどの1価の低級アルコール、
アセトニトリル、エチレングリコールジメチルエーテル
、エチレングリコールジエチルエーテルおよびそれらの
混合溶媒などがよい。該含浸溶媒が沸点か高く揮発性が
低い場合にはコーテイング液の溶媒を蒸発させたのち、
含浸溶媒と混和する該置換ポリアセチレンポリマの非溶
媒に]−ティング後蒸発・揮散させた膜を浸漬してもよ
い。置換ポリアセチレンポリマの]−ティング液に用い
る溶媒としては、通常の置換ポリアセチレンポリマの溶
媒が好ましく用いられるが、疎水性多孔膜の素材ポリマ
の性状、含浸溶媒の性質、置換ポリアセチレンポリマの
性質等を良く考慮して選定することが必要である。
中空糸膜の内表面にコートする場合には中空糸の内側お
よび/または外側から含浸溶媒を含浸させたのち、中空
糸の内側に窒素気流または空気流などの不活性気体を通
じて過剰の含浸溶媒を除いてから、コーテイング液を中
空糸の内部に充填し数秒から数分後に、上述と同様に不
活性気体を通じてコーテイング液の溶媒を蒸発・揮散さ
せることにより本願発明の揮発性有機液体濃縮膜を作製
することができる。
]−ティング液の濃度は、通常0.1〜20.0%位の
範囲に好適な条件がある。ポリマ溶液の粘性はポリマの
分子量、溶媒との組合わせによって非常に大きく変わり
、]−テインクしたときの付着量は溶液の粘性、表面張
力、あるいは溶媒の蒸発速度等に依存するので、この様
な要因を考慮して決めるべきである。また、コーティン
グを繰返し重ね塗りする方法も顕著な効果を示すことが
あるので、コーティングの条件と方法も考慮する必要が
ある。
蒸発・揮散後のコートされた置換ポリアセチレンポリマ
の乾燥・固着は、置換ポリアセチレンポリマの乾燥・固
着条件に応じて室温または所定の温度において実施する
。ただし、疎水性多孔性膜の細孔構造が著しく変化し、
分離対象物質の透過性が低下するような高い温度の処理
は避けるべきである。
第1図は本発明に使用し得る疎水性多孔性膜の断面の繊
維形状の写真である。第2図は該疎水性多孔性膜の表面
の繊維形状の写真である。表面に製膜方向に並んだスリ
ット状の開孔部が多数存在する。第3(A)図、第3(
B)図は置換ポリアセチレンポリマをコートした膜の表
面の繊維形状の写真である。コートされた置換ポリアセ
チレンポリマは、疎水性多孔性膜の表面の細孔の回りの
フィブリル状の疎水性多孔性膜の素材ポリマの上に累積
しており、表面の細孔を閉塞していない。
このような形態は高分解能の走査型電子顕微鏡によって
観察することかできる。第1図、第2図、第3(△)図
、第3(B)図は、該顕微鏡によるものであるが、第1
図は、約500倍の倍率に、第2図と第3(△)図とは
約2000倍の倍率に相当する。第3(B)図は、約5
0000倍の倍率に相当する。また、膜表面のコートさ
れた置換ポリアセチレンポリマの存在はESC八または
5IH3等の表面分析法で確認できる。簡単には]−テ
ィング前後の膜の重量変化を測定することによっても確
認できる。あるいは、置換ポリアセチレンポリマをコー
トした膜の表面の開孔部が閉塞されていないことは、該
膜の通気性を測定することによって確認される。この方
法によれば通気性の低下の度合いから膜表面にポリマが
コ−j〜されていることか確められる。本願発明で好適
な性能を示した置換ポリアセチレンボリマのD−1〜膜
の窒素の通気性は、はぼ0.05〜3.5x10−2c
m3 (STP)cm −2S −’H(]−1の範囲
にあり、とくに高い性能を示したコーテイング膜は0.
1〜3.X10−2cm3 (STP)cm −2S 
−’Cm 110 ”’の範囲にあった。
疎水性多孔性膜の平均微細孔半径は以下に述べる方法で
測定する。即ち、膜の透水性(L p )と、溶質の拡
散透過性(Pm)を分離対象物質であるメタノール、エ
タノール、プロパツール、ブタノール、アセトン等によ
って測定し、次式の関係を使って計算して求める。
Pm=(D/L) −(H/ls2 )      <
1)lp=(It/L)・(Rp/(8η) )   
   <2)ここで、D;溶質の拡散係数、L : f
ITA厚、1]:含水率、tS:溶質の四路率、Rp:
平均微細孔半径、η:水の粘性である。tsは次の式か
ら計算する。
f sw’  =RT/ D          <3
>fsv=(R丁/Pm−Vs/Ll)>  ・ (t
(/I−)   (/1.>Rは気体定数、丁は測定時
の温度(K) 、Vsは溶質の部分モル容積である。
コーティング層の形成は上述の平均孔径と凹路率の測定
でも確めることができる。すなわち、コーティングによ
り膜表面の開孔部が狭められると平均孔径の変化は小さ
くとも、四路率は大きく変化する。
本発明を適用しうる揮発性有機液体水溶液は、当該水溶
液の気液平衡における気相中の有機液体物質の組成が液
相中の組成より大きい物質に対しては、基本的に適用す
ることができる。この様な物質の例としては、メタノー
ル、エタノール、n−プロパツール、iS○−プロパツ
ール、n−ブタノール、t−ブタノール、アセトン、テ
I〜ラハイド口フラン、1,4−ジオキサン、メチルア
ミン、エチルアミン、アセトニ1〜リル、エチルメチル
ケトン、酢酸メチル、酢酸エチル等がある。
本発明を適用しうろこれらの物質の水溶液の濃度は、本
発明の方法の特徴を生かす観点からは比較的低濃度の領
域か好ましく、0.5〜20重量%が適当である。水溶
液濃度の上限は、主として分離対象の水溶液が膜を濡ら
さない濃度で決まる。これは膜素材ポリマの物理化学的
性質、膜の微細孔径、分離対象溶液の表面張力等が関係
する。
[実施例] 次に実施例で本発明を説明する。
なお液−液系の揮発性有機液体水溶液の濃縮法の実験は
、第4図に模式的に示した方法で行った。
即ち、供給液槽1から5%のエタノール水溶液を50°
Cに調節して膜上シュ=ル4に供給し、循環する。
一方、膜の2次側には15°Cに調節した5%のエタノ
ール水溶液を透過液槽から循環供給する。実験の開始後
、所定時間毎に供給液槽(高温側)と透過液槽(低温側
)からサンプル液を採りその濃度をガスクロマ1〜グラ
フイまたは示差屈折計て測定する。
実験終了後、供給液槽c13よび透過液槽の液重量を測
定する。高温側の濃度は低下し、低温側の温度は増加す
る。これらの高温側および低温側の濃度の経時的変化と
液の透過量とから実験初期のエタノールの分離係数およ
び水およびエタノールの透過速度を算出した。すなわち
、 CH(t)−(EH(0)−Qe(t)−Σc、 (n
) −S H(n))/E Hl(t)  <5) CL(t)=(El (0)−Qe(t)−ΣCL(n
> −s 1 (n))/−1(t)    (B) ここで、C(t)は実験開始後を時間後のエタノールの
濃度で、添字Hは高温側を、しは低温側を示す。
c(n)はn回目のサンプリングの濃度を表す。
5(n)はn回目のサンプリングの量を示している。
E(0)、[(t)はそれぞれ実験開始前と開始を時間
後のエタノールの量を表す。E  (t) 、E 、1
(t)はT 実験開始を時間後のそれぞれ高温側と低温側の溶液の全
量である。上の式を利用し、次の関係を考慮してエタノ
ール透過速度(Je)および水の透過速度(JW)をカ
ーブフィッティング法で算出し、下記の(9)式でエタ
ノールに対する分離係数αE101を求める。
Qe(t)は1時間後のエタノールの透過量でおる。
Qe(t)−A f tJedt          
(7)Qw(t)−A f jJwdt       
   (8)a   =(Je/Jw)/(CH(t)
/(1−C’ (t))  (9) 19 一 実施例1 ペンウォルト社製ポリフッ化ビニリデンKYNAR46
0と740とを混合してポリマ濃度29%、110’C
での溶液粘度が1000ポイズになるように調整したジ
メチルスルホキサイド(DNSo )を主溶媒とする紡
糸原液を、DNSo 80%の水溶液を中空部に注入し
て、環状中空糸紡糸用口金から紡出し、45°Cの水中
で凝固させ、しかるのち水で洗浄して、含水状態のポリ
フッ化ビニリデン中空糸膜を得た。この膜を試薬1級の
メタノールに浸漬し1昼夜放置後、風乾した。中空糸膜
の外径は1037μm、内径は738μm体積空孔率は
0.717であった。
乾燥後の中空糸膜をメタノールを介して水に置換した後
、透水性とメタノール、エタノール、n−ブタノール、
アセトン等の拡散透過性を測定し、平均孔径(Rp)と
それぞれの囲路率(ts)とを求めた。R1)は230
人、ISはそれぞれ2.75.2.88.2゜66.2
.63で、Rpとストークス半径との比はそれぞれ16
0 、119.94.120であった。
この乾燥した中空糸膜を約40Cmの長さに切り、十数
本を束ねて両端をエポキシ接着剤でポツティングし、硬
化後中空糸束の開口端を作製するため切断し、両端がエ
ポキシ接着剤でポツティングされた中空糸束を作製した
次いで、ポリ(1−トリメチルシリル−1−プロピン〉
をシクロヘキサンに1重量%になるように溶かしたコー
テイング液を中空糸の内側に充填し、約数秒から数分放
置した後窒素ガスを通じて溶媒を蒸発させ、しかるのち
、室温で真空乾燥した。このコーティング処理をした中
空糸を14本、アクリル製のパイプで作製した低温側溶
液の入口ノズルと出口ノズルを有するケースに挿入し、
ケース両端でポツティングして実験用膜モジュールを作
製した。同様に、コーティング処理をしていない中空糸
の膜モジュールも作製して比較例の実験に供した。液−
液系の揮発性有機液体水溶液の濃縮法の実験は、エタノ
ールの5%水溶液を用いて前)本の方法で行なった。
本実施例の場合、モジュール入口の高温側溶液温度は5
2.0°C1低温側の入口の溶液温度は15.9℃= 
21− で、実験初期のエタノールの透過速度は0.12kgm
−2h−1で、水の透過速度は0.19kgm −” 
h−1、エタノールに対する分離係数α110Hは11
.9であった。
これに対して比較例では同一の条件に対して実験初期の
エタノールの透過速度は0.24Ka m’ h−1で
、水の透過速度は0.88 kg m−211−1、エ
タノールに対する分離係数αは5.1であった。比較例
に対して、本実験例の方が同一の濃度の供給液に対して
2次側をより高い濃度にすることができる。
なお、未処理の比較例の中空糸膜の窒素ガスの通気性は
2.40x 10−2m1 (STP)c−2s−1c
mHg−’で、実施例の中空糸膜では0.14(単位同
上)であり、コーティングにより膜表面の開孔部が閉塞
されていないことが確められた。また、この膜の内表面
のポリ(1−トリメチルシリル−1−プロピン)の存在
の確認はSIMSの測定によって膜表面から800〜2
000人の厚さで81とC原子がほぼ同濃度で検出され
たことで確められた。
実施例2 実施例1に使用した中空糸を実施例1と同様にただし一
端だ(プをエポキシ接着剤でボッーアイングした中空糸
束を作製し、中空糸の部分をガラス管に挿入しアセ1〜
ニトリル中に浸漬して含浸させた。
次いて、中空糸の内部の過剰のアセトニトリルを窒素気
流で除き、ポリ(1−トリメチルシリル−1−プロピン
)の1重量%シクロヘキリン溶液を中空糸内部に充填し
、窒素気流を約1時間通じて溶媒を蒸発させ、室温で真
空乾燥した。この中空糸14木を膜′しジュールに組立
て、エタノール5%の水溶液で膜性能を評価した。
その結果、エタノールの透過速度が 0、21kgm−2h ’ 、水の透過速度が0.53
kQm−2h−1、αEtOHは7.7で、性能の向上
効果が認められた。
本実施例のコーテイング膜の通気性は1.29でめった
実施例3 実施例1に使用した膜モジュールと同様の方法でポリ(
1−トリメチルシリル−1−プロピン)を=1−ティン
グした膜モジュールに、再度ポリ(1−1〜リメチルシ
リル−1−プロピン)の1重量%シクロヘキザン溶液を
コーティングして、2%のアセトン水溶液で膜の分離性
能を上)小と同様の温度条件で評価した。その結果、本
実施例ではアセトンの透過速度が0.101 kgm−
2h−’ 、水の透過速度が0.081 kgm−2i
−1、αACTNは67.2であったが、比較例の膜モ
ジュールではアセI〜ンの透過速度が0.47kgm 
2h−1、水の透過速[IfiO,4,1kgm−2h
−1、(xAoT”は55.7テ、本実施例がアセトン
水溶液に対しても有効であった。
実施例4 実施例3と同様に、実施例4に使用した膜モジュールを
使って、2%のアセ1−二トリル水溶液で膜の分離性能
を上述と同様の温度条件で評価した。
その結果、本実施例ではアセ1〜二[〜リルの透過速度
が0.083 kgm−2h −’ 、水の透過速度か
0.075kgm −2h−1、a AC14Rは65
.2でhつだが、比較例の膜モジュールではアセトニト
リルの透過速度が0125kgm−2h −’ 、水の
透過速度が0.43kgm−2h−’、αACNR,よ
27.3で、本実施例がアセトニトリル水溶液に対して
も有効であった。
実施例5 実施例3と同様に、実施例3に使用した膜モジュールを
使って、1%のn−ブタノール水溶液で膜の分離性能を
上述と同様の温度条件で評価した。
その結果、本実施例ではn−ブタノ−ルの透過速度が0
.047 kgm−2h−’ 、水の透過速度が0.1
66 kgm= h −’ 、(X ’−B10”ハ2
6.7でアッタtfi、比較例(7)膜モジュールでは
n−ブタノールの透過速度が0.061 kgm″2h
−’ 、水の透過速度が0.562 kgm−2h−’
 、α’−Bu0H4a10.4テ、本実M 例がn−
ブタノール水溶液に対しても有効であった。
実施例6 コニオンカー八イト社製ポ1ノスルホン(P−3500
>24.5%、ジメチ/L、 ス/L、 ホキ”l−1
’ ト(DMSO)25、25%、N−メヂルピmノト
ン25.25%、ポリエチレングリコール(PFG−6
00)25%を混合して溶解し、実施例1と同様に中空
糸膜を製糸し、さらに乾燥中空糸膜を調製した。次いで
、ポリ(1−トリメチルシリル−1−プロピン)をシフ
−25= ロヘキサンに1重量%になるように溶かしたコーテイン
グ液を中空糸膜の内側にコートして膜モジュールを作製
した。
この膜モジュールを用いて、エタノール5%水溶液で膜
の分離性能を上)小と同様の温度条件で評価した。本実
施例では、エタノールの透過速度か0、56kgm−2
h ’ 、水の透過速度か1.5(1kgm−2h−’
、αEtOHは6.8であるのに対して、比較例ではそ
れぞれ、1.21.10.34.2.2でおり、性能向
上の効果が認められた。本実施例のコーテイング膜の通
気性は0.77であり、比較例の膜では2.58であっ
た。
[発明の効果] 本発明によれば、揮発性有機液体水溶液から該有機液体
を選択的に濃縮分離する液−液系の新規な膜分離法にお
いて使用しうる、分離選択性の改善された揮発性布は液
体水溶液濃縮膜とその使用方法を提供することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明に好適に使用しうる、疎水性多孔膜の
断面の繊維形状の写真で必る。 第2図は、第1図の疎水性多孔膜の表面の繊維形状を示
す写真である。 第3(A)図は、本発明実施例1の膜の表面の繊維形状
の写真である。 第3(B)図は、第3(A)図を更に高倍率で示した繊
維形状の写真である。 第4図は、本発明の実施例に使用した膜分離実験装置を
模式的に示した図である。1は供給(または1次)液槽
、2は供給液側循環ポンプ、3は供給液側熱交換器、4
は膜モジュール、9および10はそれぞれ供給液側膜モ
ジュールの人口と出口である。5は透過(または2次〉
液槽、6は透過液側熱交換器、7は調圧弁、8は透過液
側循環ポンプ、11および12はそれぞれ透過液側膜モ
ジュールの入口と出口である。 特許出願人   工 業 技 術 院 長第1図   
  第2図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)疎水性多孔性膜の表面に、該膜表面の少なくとも
    一部の開孔部が閉塞されることなく、一般式[ I ]、 ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] (式中、R^1およびR^2は、水素原子、炭素原子数
    1〜20の炭化水素基、ケイ素原子含有有機基およびハ
    ロゲン原子含有有機基から選ばれる一種以上の置換基を
    示す。〕で表される構造単位を有するポリマがコートさ
    れていることを特徴とする揮発性有機液体水溶液濃縮膜
  2. (2)疎水性多孔性膜が、中空糸膜であることを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項記載の揮発性有機液体水
    溶液濃縮膜。
  3. (3)一般式[ I ]で表わされる構造単位を有するポ
    リマが、中空糸膜の内表面にコートされていることを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項または第(2)項記
    載の揮発性有機液体水溶液濃縮膜。
  4. (4)一般式[ I ]中のR^1が、水素原子および低
    級アルキル基から選ばれる置換基を示し、かつ一般式[
    I ]中のR^2が、 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R^3、R^4およびR^5は、水素原子、炭
    素原子数1〜20の炭化水素基、ケイ素原子含有有機基
    およびハロゲン原子含有有機基から選ばれる一種以上の
    置換基を示す。〕で表される置換基であることを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項または第(3)項記載の
    揮発性有機液体水溶液濃縮膜。
  5. (5)一般式[ I ]中のR^1がメチル基であり、か
    つ、R^2が、トリメチルシリル基であることを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項または第(4)項記載の
    揮発性有機液体水溶液濃縮膜。
  6. (6)疎水性多孔性膜の表面に、該膜表面の少なくとも
    一部の開孔部が閉塞されることなく一般式[ I ]、 ▲数式、化学式、表等があります▼[ I ] 〔式中、R^1およびR^2は、水素原子、炭素原子数
    1〜20の炭化水素基、ケイ素原子含有有機基、ハロゲ
    ン原子およびハロゲン原子含有有機基から選ばれる一種
    以上の置換基を示す。〕で表される構造単位を有するポ
    リマがコートされている複合膜において、該膜の一次側
    に該膜の平均微細孔半径の1/15以下のストークス半
    径を持ち、かつ該膜に対して実質的に不透性を示す揮発
    性有機液体を供給し、気化した状態で膜を透過させるこ
    とを特徴とする揮発性有機液体水溶液濃縮膜の使用方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8388743B2 (en) 2008-10-30 2013-03-05 Aisan Kogyo Kabyshiki Kaisha Separation membrane module and fuel vapor processing apparatus incorporating the same

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