JPS63315070A

JPS63315070A - 貼付剤

Info

Publication number: JPS63315070A
Application number: JP15294887A
Authority: JP
Inventors: Ikuo Hosoya; 郁雄細谷
Original assignee: Idemitsu Petrochemical Co Ltd; Yutoku Pharmaceutical Industries Co Ltd
Current assignee: Idemitsu Petrochemical Co Ltd; Yutoku Pharmaceutical Industries Co Ltd
Priority date: 1987-06-19
Filing date: 1987-06-19
Publication date: 1988-12-22
Also published as: JPH0434915B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は貼付剤に関し、さらに詳しく言うと、発赤、
かゆみ、かぶれ、発疹等の副作用の発現率が低く、シか
も、体内への薬効成分の拡散が良好で消炎−鎮痛効果の
高い貼付剤に関する。

［従来の技術およびその問題点］たとえば、肩こり、腰痛、関ｍ癌、筋肉痛、打撲病、捻
挫痛、疼痛などの症状の改善には、貼付剤を用いた療法
が有効である。

このような貼付剤としては、たとえばロジンおよびその
誘導体などの粘着付与樹脂および天然または合成ポリイ
ソプレンなどの弾性体を主要成分とする粘着剤に、サリ
チル酸メチル、トウガラシチンキなどの消炎・鎮痛を目
的とした浸透性の大きい薬効成分を混合したものを布な
どの支持体上に展延してなるものが、従来、一般的であ
った。

しかしながら、この従来の貼付剤においては。

人体の皮下深くに薬効成分が充分に浸透せず、皮膚下の
浅い部分で薬効成分の濃度が局所的に高くなることから
１発赤、かゆみ、かぶれ、発疹等の副作用を招くことが
あった。

［発明の目的］この発明の目的は、前記問題を解消し、使用に際して発
赤、かゆみ、かぶれ１発疹等の副作用の発現率が低く、
しかも、消炎・鎮痛効果の高い貼付剤を提供することに
ある。

［前記目的を達成するための手段］前記目的を達成するために、この発明者が鋭意研究を重
ねた結果、薬効成分とともに遠赤外線放射物質を用いた
場合には、遠赤外線によって薬効成分の皮膚下での拡散
が促進され、使用に際してかぶれ、発赤、かゆみ、かぶ
れ、発疹等の副作用を伴うことがなく、しかも消炎舎鎮
痛効果の優れた貼付剤を提供することができることを見
出してこの発明に到達した。

すなわち、前記目的を達成するためのこの発明の概要は
、支持体層と薬効成分を含有する薬効成分含有層とを積
層してなる　貼付剤において、遠赤外線放射物質を含有
する層を有することを特徴とする貼付剤である。

前記遠赤外線放射物質としては、たとえば緑泥石［（Ｍ
ｇ−Ｆｅ）６（ＡＩ−Ｆｅ３）２ＳｉａＯ＋ｏ（ＯＨ）
ａ　］、角閃石［Ｇｏ２Ｎａ（Ｍｇ−Ｆｅ２）４（ＡＩ
−Ｆｅ３−Ｔｉ）３ｓｉ６０ｚｚ　（０−ＯＨ）２］、
リン灰石［Ｃａ５（Ｆ−ＣＩ）（ＰＯ４）３１．透輝石
［ＣａＭｇ（Ｓｉ（ｈ）ｚ、ヘデン輝石［ＣａＦｅ（Ｓ
ｉＯｚ）２　］　＊　’−シリン［）１ａＦｓ（ＳｉＯ
ｓ）ｚｌ　、　　リチア輝石［ＬｉＡｌ（Ｓｉ（ｈ）２
１．緑シン石［Ｃａ２（ＡＩ−Ｆｅ）３（ＳｉＯ＊）３
（ＯＨ）］　、焼成白磁［ＳｉＯｚ・Ａｌ２Ｏ３・Ｎａ
２Ｏ］、　Ｑ素（Ｃ）、ＦＲ化ケイ素（Ｓｉｎ）　、酸
化第一鉄（Ｆｅｄ）　、　マグネシア（ＭｇＯ）、シリ
カ（ＳｉＯｚ）等の粉末を単独または混合してなる無機
粉体を好適に用いることができる。こめ混合物は主成分
として５ｉＯｚ、　Ａｌ２Ｏ３、Ｆｌ！２０３、ＮｇＯ
。

Ｃａｂ、　ＮｇＯ１Ｐ２Ｑ３　、に２０　、　ＴｉＯ２
，ＮａｚＯ、５ｉ０２等を含有するものである。これら
の中でも、５ｉ０２を３５〜１００重量％、　Ｆｅ２Ｏ
３、ＣａＯｌＮｇＯ、ＮｉＯおよび８２０の各成分を０
〜５重量％含有するシリカ−アルミナ系セラミックスが
特に好ましい。

前記遠赤外線放射物質は、通常、粉体として用いる。こ
の粉体の粒径は、通常、　１００７ｉｍ以下。

好ましくは４０〜０．０５１Ｌｍである。この粒径が１
１００Ｂを超える場合には、この発明の貼付剤の成形性
が悪化することがある。

前記支持体の材質としては、たとえば、ポリエチレン、
ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン、アク
リロニトリル、アセチルセルロース、メチルセルロース
などのセルロース系樹脂。

ビニロン、ポリエステル、塩化ビニルなどの合成樹脂、
木綿、綿などの天然繊維などが挙げられる。

前記支持体の態様としては、たとえば、合成樹脂フィル
ム、合成繊維や天然繊維の編織布または不織布などが挙
げられる。

薬効成分を含有する層の薬効成分としては、たとえばサ
リチル酸メチル、サリチル酸モノグリコール、文−メン
トール、カンフル、トウガラシエキス、ノニル酸ワニリ
ルアミド、ジフェンヒドラミンなどの消炎・鎮痛効果を
奏するものが挙げられる。

前記薬効成分は、１８ｉ単独で用いてもよいし、２７４
以上を組合せて用いてもよい。

薬効成分含有層は、通常の場合、前記薬効成分を粘着剤
に含有させて構成している。

前記粘着剤は、たとえば弾性体、粘着付与樹脂、軟化剤
、充填剤および酸化防止剤などからなり、適度の粘着性
を有するとともに、剥離時に粘着剤の一部があと残りし
ないように高い凝集力を有するものであるのが好ましい
。

前記弾性体としては、常温でゴム弾性を有するとともに
凝集力の高い高分子材料が好ましく、具体例として、天
然または合成ポリインプレン、スチレンブタジェンゴム
、ポリイソブチレン、シリコーンゴム、アクリルゴム、
スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーな
どが挙げられる。

前記粘着付与樹脂としては、粘着性および前記弾性体と
の相溶性に優れた樹脂が好ましく、具体例として、ロジ
ンおよびその誘導体、テルペン樹脂、脂肪族系炭化水素
樹脂、芳香族系石油樹脂などが挙げられる。

前記軟化剤は、前記弾性体の加工性の向上および粘着剤
の粘着性の調整等を目的として配合するものであり、具
体例としては、ポリブテン、液状ポリイソブチレン、動
植物油、流動パラフィンなどが挙げられる。

前記充填剤は、粘着剤の硬さの調整、凝集性の改善、着
色等を目的として配合するものであり、具体例としては
酸化亜鉛、二酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカなど
が挙げられる。

前記酸化防止剤としては、たとえばアルキルフェノール
類、アミン類、キノン類などが挙げられる。

前記粘着剤中の前記各成分の配合割合は、通常、弾性体
２０〜８０重量％、粘着付与樹脂１０〜６０重ｈｋ％、
軟化剤３〜３０重量％、充填剤３〜３０ｇ１量％、酸化
防止剤　０．１〜５重量％である。

この発明においては、前記薬効成分含有層と支持体とを
有する貼付剤において、遠赤外線放射物質を含有する層
を有することが重要である。この場合、遠赤外線放射物
質を含有する層は、遠赤外線放射物質を含有しているの
であればそれがどのような層であろうと、どのような形
態であろうと、特に制限がなく、たとえば■前記支持体層中に遠赤外線放射物質を含有せ
しめてこの支持体層を遠赤外線放射物質を含有する層と
しても良く、 ■バインダー中に遠赤外線放射物質を分散したものであ
って、支持体の表面に塗布してなる遠赤外線放射物質塗
布層をもって、遠赤外線放射物質を含有する層としても
良く、 ■また、バインダー中に遠赤外線放射物質を分散したも
のであって、支持体の表面に塗布され、かつ、他の支持
体で挟まれてなるものを、遠赤外線放射物質を含有する
層としても良く、 ■薬効成分含有層中に遠赤外線放射物質を分散せしめて
この薬効成分含有層を、遠赤外線放射物質を含有する層
としても良く。

■支持体と薬効成分含有層とで挟まれてなり、かつバイ
ンダー中に遠赤外線放射物質を分散してなる層を、遠赤
外線放射物質を含有する層としても良い、この他、この
発明の要旨の範囲内で種々の態様がある。

次にこの発明の貼付剤の層ａＩ＆について具体例を示し
て説明する。

第１図に示したのは、前記支持体層中に前記遠赤外線放
射物質を分散してなるところの、前記遠赤外線放射物質
を含有する層１と前記薬効成分を含有する層２とからな
る貼付剤である。

前記遠赤外線放射物質を含有する層ｌは、たとえば第１
図に示したように、遠赤外線の吸収が小さい熱可塑性樹
脂に前記遠赤外線放射物質の粉体を配合して混合物とし
、この混合物を成形して支持体としたものである。

重工混合物は、鏑記遠赤外線放射物質の粉体および熱可
塑性樹脂を、たとえばバンバリーミキサ−などを用いて
トライブレンドすることにより得ることができる。

前記混合物中の前記遠赤外線放射物質の配合割合は、通
常、３重量％以上、好ましくは５〜３０虫量％である。

前記支持体の形状については、特に制限がなく、たとえ
ば長方形、正方形、円形などの所望形状に成形すること
ができる。

第１図に示した貼付剤において、前記薬効成分を含有す
る層２は、粘着剤と前記薬効成分との混合物を、前記遠
赤外線物質を含有する層１上に塗布してなるものであり
、塗布にあたっては、前記薬効成分−が、通常、Ｏ，０
５ｇ／ｒｎ’以上になるように均一に塗布する。

第２図に示したのは、前記熱可塑性樹脂からなる支持体
４の一方の面に、前記遠赤外線放射物質を含む層ｌを設
けるとともに、他方の面に前記薬効成分を含む層２を設
けてなるものである。

前記遠赤外線放射物質を含む層ｌは、前記遠赤外線放射
物質をバインダーに担持させてなる。

前記バインダーには、支持体４の形成に用いたのと同様
の熱可塑性樹脂を用いることができる。

第３図に示したのは、支持体４上に、第２図に示した貼
付剤におけるのと同様の遠赤外線放射物質を含む層ｌを
設け、この遠赤外線放射物質を含む層ｌの上に、第２図
に示した貼付剤におけるのと同様の薬効成分を含む層２
を塗布してなるものである。

第４図に示したのは、第２図に示した貼付剤におけるの
と同様の遠赤外線放射物質を含む層ｌを、２枚の支持体
４．４′で挟み、一方の支持体４′の表面に第２図に示
した貼付剤におけるのと同様の薬効成分を含む層２を塗
布してなるものである。

第５図に示したのは、支持体４上に、前記遠赤外線放射
物質と薬効成分とを含有する層５を設けたなるものであ
る。

前記遠赤外線放射物質と薬効成分とを含有する層５は、
第２図に示した貼付剤におけるのと同様の遠赤外線放射
物質を含む層ｌに前記薬効成分を含有させてなるもので
ある。

このｆｆｉ　ＩＩの貼付剤は、第１図〜第５図に示した
層構成以外の層構成を有するものであってもよく、前記
遠赤外線放射物質を含有する層と前記薬効成分を含有す
る層とを組合わせて用いてもよいし、前記遠赤外線放射
物質と前記薬効成分とを一層に含有させてもよい、さら
に、前記遠赤外線放射物質を含有する層と前記薬効成分
を含有する層とを組合わせて用いるとともに、前記遠赤
外線放射物質と前記薬効成分とを含有する層を設けても
よい。

この発明の貼付剤を使用するには、薬効成分を含有する
粘着剤層を患部に当てた状態で直接に貼付すればよい。

この発明の貼付剤は、消炎・鎖部効果を奏する薬効成分
を含有するとともに、人体を熱源として波長が１〜２０
ＪＬｍの遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質を含有す
るものである。この遠赤外線は、身体に放射すれば４０
〜５０ｍｍ程度の深さで皮膚内部にまで浸透して薬効成
分の拡散を促進するとともに、遠赤外線自体も血液循環
および新陳代謝を良好にするという特長を有する。

［発明の効果］この発明によると、（１）　　人体をＭｍとして遠赤外線を放射する遠赤外
線放射物質を含有するので、薬効成分の拡散が促進され
。

（２）その結果、薬効成分の濃度が局所的に高くなるこ
とに起因する発赤、かゆみ、かぶれ、発疹等の副作用の
発現率が低く。

（３）シかも、遠赤外線放射体から放射される遠赤外線
自体が、肩こり、Ｍｍ、関節痛、筋肉痛。

打撲病、捻挫痛、疼痛などの症状の改みに有効であるの
で、薬効成分の奏する効果と相まって湿布効果に一段と
優れる、等の種々の効果を奏する貼付剤を提供することができる
。

［実施例］次に、この発明の実施例および比較例を示し、この発明
についてさらに具体的に説明する。

（実施例１）平均粒径が１．２１４ｍであり、ＮｉＯ／　ＳｉＯ＋＝
１　／３０のセラミックス粉体を３０重量％含有するナ
イロン混合物を、スプレファイバ法により不ｗ＆布に成
形して遠赤外線放射物質を含有する支持体を形成した。

　次いで、天然ゴム４２重量％、エステルガム４３玉量
％、ポリブテン４重量％、シフチルヒドロキシトルエン
０．５重量％からなる粘着剤１００重量部とサリチル酸
モノグリコール５．５重量部および見−メントール５．
５重量部とを含有する混合物を、サリチル酸グリコール
５ｇ／ｒｒ＋′、又−メントール５ｇ／ｍ’となるよう
に支持体上に塗布し、薬効成分を含有する粘着剤層を厚
み１００　ＩＬｍに形成して、この発明の貼付剤を得た
。

得られた貼付剤を、腰痛、背痛、関節痛、肩こり、捻挫
病、打撲病、骨折桶、疼痛などの症状を訴える被験者に
用いて有効率を求めた。

結果を第１表に示す。

同様にして、副作用の発現率および貼付中止率を求めた
。

結果を第２表に示す。

（実施例２）平均粒径が１．２ｇｍであり、ＮｉＯ／　５ｉ０２＝ｌ
／３０のセラミックス粉体３０重量％、平均粒径０．８
８ｇｍ、　Ａｌ２Ｏ３／　Ｓｉｎ　２　＝　１／１のセ
ラミックス粉体３５重量を含有するナイロン混合物を、
スプレファイバ法により不織布に成形して遠赤外線放射
物質を含有する支持体を形成した。

次いで、この支持体上に前記実施例１と同様にして薬効
成分を含有する粘着剤層を厚み３０μｍに形成し、この
発明の貼付剤を得た。

得られた貼付剤について、前記実施例１と同様にして評
価を行なった。

結果を第１表および第２表に示す。

（比較例１）前記実施例１において、セラミックス粉体を用いなかっ
たほかは前記実施例１と同様にして貼付剤を調製した。

結果を第１表および第２表に示す。

第１表から明らかなように、この比較例の貼付剤の有効
率は、腰痛、ｆ￥痛、関節痛、肩こり、捻挫痛、打撲症
、骨折痛、疼痛のいずれの症状にっ−いても、前記実施
例１および実施例２で得られた貼付剤の有効率に比較し
て低かった。

一方、第２表から明らかなように、この比較例の貼付剤
の副作用発現率および貼付中止率は、前記実施例１およ
び実施例２で得られた貼付剤の副作用発現率および貼付
中止率に比較していずれも高かった。

（以下、余白）

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は、それぞれこの発明の貼付剤の一例を
示す説明図である。ｌ・・・遠赤外線放射物質を含有する層、２・・・薬効
成分を含有する層３・・・遠赤外線放射物質４．４′・・・支持体５拳・書違赤外線放射物質と薬効成分を含有する層。特許出願人　　祐徳薬品工業株式会社第１図第３邑

Claims

【特許請求の範囲】

（１）支持体層と薬効成分を含有する薬効成分含有層と
を積層してなる貼付剤において、遠赤外線放射物質を含
有する層を有することを特徴とする貼付剤。
（２）遠赤外線放射物質がセラミックス粉体である前記
特許請求の範囲第１項に記載の貼付剤。
（３）遠赤外線放射物質を含有する層が支持体層である
前記特許請求の範囲第１項または第２項に記載の貼付剤
。
（４）遠赤外線放射物質を含有する層が、支持体の、薬
効成分含有層とは反対側の面に形成されてなる特許請求
の範囲第１項または第２項に記載の貼付剤。
（５）遠赤外線放射物質を含有する層が、一対の支持体
層で挟まれてなる前記特許請求の範囲第１項、第２項お
よび第４項のいずれかに記載の貼付剤。
（６）遠赤外線放射物質を含有する層が薬効成分含有層
である前記特許請求の範囲第１項または第２項に記載の
貼付剤。
（７）遠赤外線放射物質を含有する層が、支持体層と薬
効成分層とで挟まれてなる前記特許請求の範囲第１項ま
たは第２項に記載の貼付剤。