JPS63310941A - 熱間成形用高強度ばね鋼 - Google Patents
熱間成形用高強度ばね鋼Info
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- JPS63310941A JPS63310941A JP14715587A JP14715587A JPS63310941A JP S63310941 A JPS63310941 A JP S63310941A JP 14715587 A JP14715587 A JP 14715587A JP 14715587 A JP14715587 A JP 14715587A JP S63310941 A JPS63310941 A JP S63310941A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F1/00—Springs
- F16F1/02—Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
- F16F1/021—Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant characterised by their composition, e.g. comprising materials providing for particular spring properties
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Springs (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、熱間成形用高強度ばね鋼に係り、特に耐へた
り性に優れたばね鋼に関するものである。
り性に優れたばね鋼に関するものである。
[従来の技術]
従来、自動車用等の懸架装置に用いられるばね用銅とし
てはSUP 6. SUP 9が主なものであった。
てはSUP 6. SUP 9が主なものであった。
しかるに近年自動車の軽量化が要請され、懸架装置自体
の軽量化も強く求められるようになってきた。これに対
して、懸架装置全般にわたって各種の手段が試みられて
いるが、その中でもばねの設計応力を高く設定すること
が効果的とされている。
の軽量化も強く求められるようになってきた。これに対
して、懸架装置全般にわたって各種の手段が試みられて
いるが、その中でもばねの設計応力を高く設定すること
が効果的とされている。
この様なばねの高応力設計にともない、従来の上記ばね
用銅を素材としてばねを製作した場合、へたりが増大す
るという問題が発生した。特に乗用車に用いた場合、へ
たりの増大はバンバの高さの低下につながり、安全上大
きな問題となった。
用銅を素材としてばねを製作した場合、へたりが増大す
るという問題が発生した。特に乗用車に用いた場合、へ
たりの増大はバンバの高さの低下につながり、安全上大
きな問題となった。
そこで各種の研究が成された結果、ばね用鋼中のSi含
有量を増加させると耐へたり性が向上するということが
見いだされ、近時SUP 6よりもSi含有量が多く、
JIS G J801に規定されるばね用鋼中では最も
Siの高いSUP7が乗用車懸架用ばね鋼として広く使
用されるに至っている。しかるに、懸架ばねの軽量化に
対する要求はさらに厳しいものがあり、SUP 7より
もさらに耐へたり性の優れたばね用銅の開発が強く望ま
れている。
有量を増加させると耐へたり性が向上するということが
見いだされ、近時SUP 6よりもSi含有量が多く、
JIS G J801に規定されるばね用鋼中では最も
Siの高いSUP7が乗用車懸架用ばね鋼として広く使
用されるに至っている。しかるに、懸架ばねの軽量化に
対する要求はさらに厳しいものがあり、SUP 7より
もさらに耐へたり性の優れたばね用銅の開発が強く望ま
れている。
従来、ばね鋼に対する耐へたり性に有効な成分として、
Siの効果を認めながらも、その上限をSi:2.5%
としている。その理由として、「Si量を1.50〜2
.50%としたのは、2.50%を超えて含有させても
耐へたり性向上の効果が飽和し、がっ、熱処理により遊
離炭素を生じる恐れがあるためである。
Siの効果を認めながらも、その上限をSi:2.5%
としている。その理由として、「Si量を1.50〜2
.50%としたのは、2.50%を超えて含有させても
耐へたり性向上の効果が飽和し、がっ、熱処理により遊
離炭素を生じる恐れがあるためである。
(特開昭58−27960)J、やrSiは焼入れ焼戻
およびオイルテンパー処理により製造したコイルばねの
耐へたり性を向上させるのに有効な元素であるが、2.
5%を超えて含有されると焼入れ焼戻およびオイルテン
パー処理後の機械的性質が脆化し、酎へたり性はあまり
改善されないのである。(特開昭57−171648)
J等と説明されているが、2.5%超での耐へたり性に
ついては実施例においても確認されていない。
およびオイルテンパー処理により製造したコイルばねの
耐へたり性を向上させるのに有効な元素であるが、2.
5%を超えて含有されると焼入れ焼戻およびオイルテン
パー処理後の機械的性質が脆化し、酎へたり性はあまり
改善されないのである。(特開昭57−171648)
J等と説明されているが、2.5%超での耐へたり性に
ついては実施例においても確認されていない。
一方、ばね製造工程に関しては、ばね特性に対する要求
の多様化に伴う形状の多様化、製造工程の合理化、省エ
ネルギー化等の要求により冷間成形によるコイルばねの
製造が増加している。しかし、大型コイルばね及び高強
度ばねに対しては熱間成形が量産効果の得られる経済的
な成形であるため熱間成形によるばね製造土程に対し、
特にその品質特性向上が期待されている。
の多様化に伴う形状の多様化、製造工程の合理化、省エ
ネルギー化等の要求により冷間成形によるコイルばねの
製造が増加している。しかし、大型コイルばね及び高強
度ばねに対しては熱間成形が量産効果の得られる経済的
な成形であるため熱間成形によるばね製造土程に対し、
特にその品質特性向上が期待されている。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明は、以上の如き経済性に優れた熱間成形ばねの特
に耐へたり性の極めて優れた高強度ばね鋼を提供するこ
とを目的とする。
に耐へたり性の極めて優れた高強度ばね鋼を提供するこ
とを目的とする。
[問題点を解決するための手段]
本発明者等は、従来、鋼中のSiは耐へたり性に効果が
あるものの2.5%を超えて含有させても耐へたり性向
上の効果は期待出来ないと考えられていたものを、今回
、更にSi量を2.5超〜4%とすることにより、従来
知られていなかった、熱間成形用ばねの耐へたり性の向
上と共に、靭性の向上も達成できるという全く新たな知
見を持って本発明を成したものである。即ち、本発明の
主旨は、重量%でC:O,S〜0.8%。
あるものの2.5%を超えて含有させても耐へたり性向
上の効果は期待出来ないと考えられていたものを、今回
、更にSi量を2.5超〜4%とすることにより、従来
知られていなかった、熱間成形用ばねの耐へたり性の向
上と共に、靭性の向上も達成できるという全く新たな知
見を持って本発明を成したものである。即ち、本発明の
主旨は、重量%でC:O,S〜0.8%。
Si:2.5超〜4%。
Mn : 0.2〜1.5%。
Cr : 0.1〜1.5%を含有し
残部はFe及び不可避的不純物からなることを特徴とす
る熱間成形用高強度ばね鋼。及び、重量%でC:0.5
〜0.8%。
る熱間成形用高強度ばね鋼。及び、重量%でC:0.5
〜0.8%。
Si:2.5超〜4%。
Mn : 0.2〜1.5%。
Cr : 0.1〜1.5%を含有しかつMo : 0
.05〜1%。
.05〜1%。
Ni:0.05〜1%。
B : 0.0002〜0.01%の1種又は2種以
上を含有し残部はFe及び不可避的不純物からなること
を特徴とする熱間成形用高強度ばね1m。及び、重量%
でC:0.5〜0.8%。
上を含有し残部はFe及び不可避的不純物からなること
を特徴とする熱間成形用高強度ばね1m。及び、重量%
でC:0.5〜0.8%。
Si:2.5超〜4%。
Mn : 0.2〜1.5%。
Cr : 0.1〜1.5%を含有しかつNb : 0
.01〜0.5%。
.01〜0.5%。
V :0.01〜0.5%。
Ti : 0.01〜0.1%。
A Q : 0.01〜0.1%の1種又は2種以上を
含有し、残部はFe及び不可避的不純物からなることを
特徴とする熱間成形用高強度ばね鋼、及び、重量%でC
:0.5〜0.8%。
含有し、残部はFe及び不可避的不純物からなることを
特徴とする熱間成形用高強度ばね鋼、及び、重量%でC
:0.5〜0.8%。
Si:2.5超〜4%。
Mn : 0.2〜1.5%。
Cr : 0.1〜1.5%を含有しかつMo:0.0
5〜1%。
5〜1%。
Ni : 0.05〜1%。
B : 0.0002〜0.01%の1種又は2種以
上を含有しかつ Nb : 0.01〜0.5%。
上を含有しかつ Nb : 0.01〜0.5%。
V : 0.01〜0.5%。
Ti : 0.01〜0.1%。
A12:0.01〜0.1%の1種又は2種以上を含有
し残部はFe及び不可避的不純物からなることを特徴と
する熱間成形用高強度はね鋼、である。
し残部はFe及び不可避的不純物からなることを特徴と
する熱間成形用高強度はね鋼、である。
[作用]
最初に本発明の成分限定理由について述べる。
まず、Cは熱処理により高応力ばね鋼として十分な強度
を得るための元素であり、耐へたり性を確保するために
0.5%以上必要であるが、0.8%を超えると黒鉛化
の傾向が増し、靭性の低下が著しくなるためその範囲を
0.5〜0.8%とした。
を得るための元素であり、耐へたり性を確保するために
0.5%以上必要であるが、0.8%を超えると黒鉛化
の傾向が増し、靭性の低下が著しくなるためその範囲を
0.5〜0.8%とした。
つぎにSiはフェライト中に固溶することにより素地の
強度を上げると共に析出炭化物の微細化を促進し、更に
結晶粒の微細化にも有効である。特に熱間成形における
高強度ばね鋼に適用の場合にはその靭性範囲を拡大し、
ばねへたり性に特に有効である。この様な効果は次の実
験により見いだされた。
強度を上げると共に析出炭化物の微細化を促進し、更に
結晶粒の微細化にも有効である。特に熱間成形における
高強度ばね鋼に適用の場合にはその靭性範囲を拡大し、
ばねへたり性に特に有効である。この様な効果は次の実
験により見いだされた。
まず試験材としては、C: 0.56%、 Mn :
0.78%、 P : 0.015%、 S : 0.
009%、Cr:0.76%を基本成分とし、Siを1
〜4.5%の範囲で添加した鋼を用い、鋳造後鍛造比5
0以上で熱間鍛造を行い、更にねじりへたり試験片を作
成し、実際の熱間ばね成形工程をシュミレートした焼入
・焼戻しを行なった。焼戻し温度を変えることにより、
硬さをHRC52,5となる様に調整した。更に、ショ
ットピーニング、セッチングを行なった後、ねじりへた
り試験を実施した。この試験条件を第1表に示す。更に
この結果を第1図に示す、同図に見られるようにSi%
が4%以下であればねじりへたり量はSi%の増加と共
に向上していることが明らかである。これは、Siによ
るマトリックスの固溶化と結晶粒の微細化によるもので
あるる。しかし、4%を超えるとねじりへたり量は顕著
に増加している。これは、Ac、点の上昇によりオース
テナイト化が不完全なため焼入れでフェライト組織が残
留したためである。
0.78%、 P : 0.015%、 S : 0.
009%、Cr:0.76%を基本成分とし、Siを1
〜4.5%の範囲で添加した鋼を用い、鋳造後鍛造比5
0以上で熱間鍛造を行い、更にねじりへたり試験片を作
成し、実際の熱間ばね成形工程をシュミレートした焼入
・焼戻しを行なった。焼戻し温度を変えることにより、
硬さをHRC52,5となる様に調整した。更に、ショ
ットピーニング、セッチングを行なった後、ねじりへた
り試験を実施した。この試験条件を第1表に示す。更に
この結果を第1図に示す、同図に見られるようにSi%
が4%以下であればねじりへたり量はSi%の増加と共
に向上していることが明らかである。これは、Siによ
るマトリックスの固溶化と結晶粒の微細化によるもので
あるる。しかし、4%を超えるとねじりへたり量は顕著
に増加している。これは、Ac、点の上昇によりオース
テナイト化が不完全なため焼入れでフェライト組織が残
留したためである。
更に、試験材として、C: 0.60%、 Mn :
0.82%、 P : 0.011%、 S : 0.
006%、Cr:0.28%を基本成分とし、Siを0
.26%〜2.66%の範囲で添加した鋼を用い、鋳造
後鍛造比50以上で熱間鍛造を行い°、更にUノツチ・
シャルピー試験片を作成した。このシャルピー試験結果
を第2図に示す。
0.82%、 P : 0.011%、 S : 0.
006%、Cr:0.28%を基本成分とし、Siを0
.26%〜2.66%の範囲で添加した鋼を用い、鋳造
後鍛造比50以上で熱間鍛造を行い°、更にUノツチ・
シャルピー試験片を作成した。このシャルピー試験結果
を第2図に示す。
同図に見られるように、硬さが高くなるとシャルピー値
が急減しているが、Siの高いばね鋼は硬さの高い範囲
で良い値を示している。高強度ばね鋼としてII RC
50〜54での、靭性を確保するにはSiが2.5%超
であれば良いことが判る。
が急減しているが、Siの高いばね鋼は硬さの高い範囲
で良い値を示している。高強度ばね鋼としてII RC
50〜54での、靭性を確保するにはSiが2.5%超
であれば良いことが判る。
このような理由により、Si範囲を2.5超〜4%と定
めた。
めた。
次に、Mnは焼入れ性を高め、ばね用銅としての強度を
得るための元素であり、0.2%以上必要であるが1.
5%を超えて含有させると靭性を阻害するため、その範
囲を0.2〜1.5%とした。
得るための元素であり、0.2%以上必要であるが1.
5%を超えて含有させると靭性を阻害するため、その範
囲を0.2〜1.5%とした。
更に、Crは0.1%未満ではCの黒鉛化力七著しく、
1.5%超ではCrの大きな炭化物が発生し、ばね疲労
性及びばねへたり性に悪影響を与えるので、Crの範囲
を0.1〜1.5%とした。
1.5%超ではCrの大きな炭化物が発生し、ばね疲労
性及びばねへたり性に悪影響を与えるので、Crの範囲
を0.1〜1.5%とした。
以上が本発明の鋼の基本成分であるが、本発明において
は、更に良好な耐へたり性の向上を目的としてMow
Ni、Bを含有することが出来る。これら、MOl N
ll Bは焼入れ性を確保し完全なマルテンサイト組織
を確保してばねへたり性の向上を得るための元素であり
Mo、Niは各々0.05%以上で効果を示し、Bは0
.0002%以上で効果を示すが、Mo、Niは各々1
%を超えると残留オーステナイトが残存しばねへたり量
を増加させる。Bは0.01%を超えるとその効果が飽
和し靭性を阻害するためこれら元素の添加量を、Mo:
0.05〜1%、Ni:0.05〜1%、 B : 0
.0002〜0.01%とし1種又は2種以上を含有す
ることとした。
は、更に良好な耐へたり性の向上を目的としてMow
Ni、Bを含有することが出来る。これら、MOl N
ll Bは焼入れ性を確保し完全なマルテンサイト組織
を確保してばねへたり性の向上を得るための元素であり
Mo、Niは各々0.05%以上で効果を示し、Bは0
.0002%以上で効果を示すが、Mo、Niは各々1
%を超えると残留オーステナイトが残存しばねへたり量
を増加させる。Bは0.01%を超えるとその効果が飽
和し靭性を阻害するためこれら元素の添加量を、Mo:
0.05〜1%、Ni:0.05〜1%、 B : 0
.0002〜0.01%とし1種又は2種以上を含有す
ることとした。
更に良好な耐へたり性の向上を目的としてNb。
V、Ti、A’12を含有することが出来る。これら、
Nb、Vt Ti、AQは結晶粒の微細化及び微細炭化
物の析出によりばね鋼のへたり性向上を得るたメツ元素
であり、Nbt V t Ti、 A 2は各々0.0
1%以上で効果を示すが、Nb、Vは各々0.5%、T
i、AQは各々0.1%を超えるとその効果が飽和し、
かつオーステナイト中に溶解されない合金炭化物が増加
し、これがばね鋼の疲労を低下させるためソノ範囲を、
Nb : 0.01〜0.5%、 V : 0.01〜
0.5%、 T、i : 0.01〜0.1%、 A
Q : 0.01〜0.1% トL1種又は2種以上含
有することとした。
Nb、Vt Ti、AQは結晶粒の微細化及び微細炭化
物の析出によりばね鋼のへたり性向上を得るたメツ元素
であり、Nbt V t Ti、 A 2は各々0.0
1%以上で効果を示すが、Nb、Vは各々0.5%、T
i、AQは各々0.1%を超えるとその効果が飽和し、
かつオーステナイト中に溶解されない合金炭化物が増加
し、これがばね鋼の疲労を低下させるためソノ範囲を、
Nb : 0.01〜0.5%、 V : 0.01〜
0.5%、 T、i : 0.01〜0.1%、 A
Q : 0.01〜0.1% トL1種又は2種以上含
有することとした。
へたり特性は硬さの高い方が良い。本発明の鋼はSiが
高いので焼入れ硬さが高く、又軟化抵抗の高い鋼でもあ
る。従って焼戻し温度を高く採る事が出来るので、高い
靭性を得ることが出来る。
高いので焼入れ硬さが高く、又軟化抵抗の高い鋼でもあ
る。従って焼戻し温度を高く採る事が出来るので、高い
靭性を得ることが出来る。
即ち、へたり性がよく、靭性の高いばねを得ることが出
来る。
来る。
本発明の鋼は以上のような成分を有するものであるが、
この製造に際しては、通常の製鋼、造塊あるいは連続鋳
造、分解圧延、更に棒鋼圧延又は線材圧延の工程を経て
ばね鋼を得ることが出来る。
この製造に際しては、通常の製鋼、造塊あるいは連続鋳
造、分解圧延、更に棒鋼圧延又は線材圧延の工程を経て
ばね鋼を得ることが出来る。
その後、必要に応じてきず取り、酸洗、伸線、矯直、切
断、テーパー加工等の前処理を行い、しかる後、加熱、
熱間コイルばね成形、焼入れ焼戻しの熱処理により高強
度コイルばねが得られる。
断、テーパー加工等の前処理を行い、しかる後、加熱、
熱間コイルばね成形、焼入れ焼戻しの熱処理により高強
度コイルばねが得られる。
次に、本発明の効果を実施例により更に具体的に述べる
。
。
[実施例]
第2表は供試鋼の化学成分を示したものである。
第2表においてA1〜A20鋼は本発明例であり、81
〜B12鋼は比較材である。供試用コイルばねは。
〜B12鋼は比較材である。供試用コイルばねは。
鋳造機圧延比50以上で熱間圧延し、矯直、定尺切断、
ピーリング、熱間ばね成形、焼入れ焼戻しを行なった。
ピーリング、熱間ばね成形、焼入れ焼戻しを行なった。
なお、焼戻し温度を変えて試験ばねの硬さをHRC52
,5になるように調整した。
,5になるように調整した。
第3表は供試ばねの諸元である。供試ばねは、アークハ
イト0.5mmのショットピーニングを施した後、素線
の剪断応力τ= 126.5kgf/+am”となるよ
うにセッチングを施した後、ばね締め付は試験を行なっ
た。
イト0.5mmのショットピーニングを施した後、素線
の剪断応力τ= 126.5kgf/+am”となるよ
うにセッチングを施した後、ばね締め付は試験を行なっ
た。
第4表はばね締め付けへたり試験の結果である。
本発明例の残留剪断歪は総て1.OX 10−’未満で
良好な結果であったが、比較ばねは1.0X10−4以
上で残留剪断歪が大きく、耐へたり性の劣っていること
が明らかである。
良好な結果であったが、比較ばねは1.0X10−4以
上で残留剪断歪が大きく、耐へたり性の劣っていること
が明らかである。
なお、比較試験ばねは次のようであった。
B1は、Cが低く、B2はSiが高く、共にフエライト
が残留した組織である。
が残留した組織である。
B3. B4. B9. BIO,Bll、 B12は
M n 、 Cr tNi、Moが多く残留オーステナ
イトが多い組織である。BS、B6.B7.B8.B1
2は、Nb、V。
M n 、 Cr tNi、Moが多く残留オーステナ
イトが多い組織である。BS、B6.B7.B8.B1
2は、Nb、V。
Ti、AQが多く結晶粒は細かいが、炭化物が多く焼入
れが不十分な組織である。
れが不十分な組織である。
B13は、Sjが低くマトリックスのフェライト強化が
不十分な組織である。
不十分な組織である。
[発明の効果]
本発明により、経済性に優れた熱間成形ばねにおいて、
耐へたり性の極めて優れた高強度ばね鋼の製造が可能と
なる。
耐へたり性の極めて優れた高強度ばね鋼の製造が可能と
なる。
第1図は、ねじりへたり試験における鋼中Si含有量と
残留剪断ひずみの関係の例を示す図、第2図は、鋼中S
i含有量と硬さとUノツチ・シャルピー試験値の関係の
例を示す図、 である。
残留剪断ひずみの関係の例を示す図、第2図は、鋼中S
i含有量と硬さとUノツチ・シャルピー試験値の関係の
例を示す図、 である。
Claims (4)
- (1)重量%でC:0.5〜0.8%、 Si:2.5超〜4%、 Mn:0.2〜1.5%、 Cr:0.1〜1.5%を含有し 残部はFe及び不可避的不純物からなることを特徴とす
る熱間成形用高強度ばね鋼。 - (2)重量%でC:0.5〜0.8%、 Si:2.5超〜4% Mn:0.2〜1.5% Cr:0.1〜1.5%を含有しかつ Mo:0.05〜1% Ni:0.05〜1% B:0.0002〜0.01%の1種又は2種以上を含
有し、残部Fe及び不可避的な不純物からなることを特
徴とする熱間成形用高強度ばね鋼。 - (3)重量%でC:0.5〜0.8%、 Si:2.5超〜4%、 Mn:0.2〜1.5% Cr:0.1〜1.5%を含有しかつ Nb:0.01〜0.5%、 V:0.01〜0.5%、 Ti:0.01〜0.1%、 Al:0.01〜0.1%の1種又は2種以上を含有し
残部はFe及び不可避的不純物からなることを特徴とす
る熱間成形用高強度ばね鋼。 - (4)重量%でC:0.5〜0.8%、 Si:2.5超〜4%、 Mn:0.2〜1.5%、 Cr:0.1〜1.5%を含有しかつ Mo:0.05〜1%、 Ni:0.05〜1%、 B:0.0002〜0.01%の1種又は2種以上を含
有しかつ Nb:0.01〜0.5%、 V:0.01〜0.5%、 Ti:0.01〜0.1%、 Al:0.01〜0.1%の1種又は2種以上を含有し
残部はFe及び不可避的不純物からなることを特徴とす
る熱間成形用高強度ばね鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62147155A JP2575711B2 (ja) | 1987-06-15 | 1987-06-15 | 熱間成形用高強度ばね鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62147155A JP2575711B2 (ja) | 1987-06-15 | 1987-06-15 | 熱間成形用高強度ばね鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63310941A true JPS63310941A (ja) | 1988-12-19 |
JP2575711B2 JP2575711B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=15423830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62147155A Expired - Lifetime JP2575711B2 (ja) | 1987-06-15 | 1987-06-15 | 熱間成形用高強度ばね鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575711B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5827959A (ja) * | 1981-08-11 | 1983-02-18 | Aichi Steel Works Ltd | 耐へたり性の優れたばね用鋼 |
JPS61136612A (ja) * | 1984-12-04 | 1986-06-24 | Kobe Steel Ltd | 高Siばね用清浄鋼の製造法 |
JPS62147155A (ja) * | 1985-12-18 | 1987-07-01 | ボ−グ・ワ−ナ−・オ−トモ−テイブ・インコ−ポレ−テツド | 張力センサ |
-
1987
- 1987-06-15 JP JP62147155A patent/JP2575711B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5827959A (ja) * | 1981-08-11 | 1983-02-18 | Aichi Steel Works Ltd | 耐へたり性の優れたばね用鋼 |
JPS61136612A (ja) * | 1984-12-04 | 1986-06-24 | Kobe Steel Ltd | 高Siばね用清浄鋼の製造法 |
JPS62147155A (ja) * | 1985-12-18 | 1987-07-01 | ボ−グ・ワ−ナ−・オ−トモ−テイブ・インコ−ポレ−テツド | 張力センサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2575711B2 (ja) | 1997-01-29 |
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