JPS63309859A - 過酸化物活性化物質測定用試験組成物およびそれを担持した試験具 - Google Patents

過酸化物活性化物質測定用試験組成物およびそれを担持した試験具

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JPS63309859A
JPS63309859A JP14528987A JP14528987A JPS63309859A JP S63309859 A JPS63309859 A JP S63309859A JP 14528987 A JP14528987 A JP 14528987A JP 14528987 A JP14528987 A JP 14528987A JP S63309859 A JPS63309859 A JP S63309859A
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dihydroperoxide
test
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peroxide
compsn
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JP14528987A
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Hideji Ichikawa
秀二 市川
Katsuya Fujii
藤井 克也
Takeo Nomura
武男 野村
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は過酸化物活性化物質測定用試験組成物およびそ
れを担持した試験具に関する。さらに詳しくは本発明は
有機ヒドロペルオキシドとしてジヒドロペルオキシド化
合物を使用した上記試験組成物および試験具に関する。
本発明によって提供される組成物および試験具は過酸化
物活性化物質例えば血液またはヘモグロビンの検出に有
効に利用される。
尿、糞便または嘔吐物等の中に血液またはヘモグロビン
が含まれている場合には腎臓、胃、腸等泌尿器または消
化器系において炎症、潰瘍等の何らかの疾病が進行して
いるものと推定しうる。
従ってこれらの疾病を速やかに診断、治療するためには
上記尿、糞便、嘔吐物等中の血液またはヘモグロビン(
潜血)を正確に検出することが重要である。本発明の組
成物および試験具はこのような潜血の検査に好適に使用
される。
[従来技術およびその問題点] 潜血検出用試験具は、有機ヒドロペルオキシド、呈色指
示薬および必要により緩衝剤、湿潤剤、活性剤および安
定剤を含浸する担体からなり、試料中にヘモグロビンが
存在すると有機ヒドロペルオキシドが活性化されて発生
期の酸素を生じ、これによって指示薬が酸化されて発色
する。有機ヒドロペルオキシドとして従来2,5−ジメ
チルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシドおよびク
メンヒドロペルオキシドが知られている。これらの過酸
化物は実用化されてはいるが経時的安定性がないため検
出感度の低下が著しいこと、ビタミンCが試料尿中に含
まれている場合に偽陰性と判断されること、尿中成分検
出用多項目試験片の場合、隣接する他の試験片を変色さ
せ、性能低下をもたらすこと、呈色感度が低いこと等の
欠点がある。
これらの欠点を改良したヒドロペルオキシドとして近年
クメンヒドロペルオキシドのベンゼン環に01−6アル
キル基、Cρ、Br、I、NO2またはカルボキシル基
が置換した化合物が提案されている(特開昭59−19
0883号公報)。この過酸化物は従来のものよりかな
り改善されてはいるが経時的安定性が充分満足できるも
のではなかった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は上記の欠点のない試験組成物および試験具を提
供せんとするものであり、本発明は下記の試験組成物お
よび試験具よりなる。
1)一般式(1) %式% 〔式中Rは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基−I’s
   − 一  4 − またはアルキル基(エーテル結合を含んでいてもよい)
を示し、nは1〜4の整数を示す。〕で表わされるジヒ
ドロペルオキシド化合物および酸化呈色指示薬を含有す
る過酸化物活性化物質測定用試験組成物。
2)nが2を示す第1項に記載の組成物。
3)ジヒドロペルオキシド化合物が、2.5−ジフェニ
ルへ牛サン−2,5−ジヒドロペルオキシド、2.5−
ビス(4−ブロモフェニル)ヘキサン−2,5〜ジヒド
ロペルオキシドまたは2.5−ビスC4−(2,4,7
−)リオキサオクチル)フェニル〕ヘキサン−2,5−
ジヒドロペルオキシド である第1項に記載の組成物。
(以下余白) 4)一般式(1) 00HOOH 〔式中Rは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基またはア
ルキル基(エーテル結合を含んでいてもよい)を示し、
nは1〜4の整数を示す。〕で表わされるジヒドロペル
オキシド化合物および酸化呈色指示薬を含有する組成物
を担体に担持させた過酸化物活性化物質測定用試験具。
5)担体が濾紙、ガラス繊維またはプラスチック素材か
らなる不織布である第4項記載の試験具。
一般式(1)中Rは上記したように水素原子、ハロゲン
原子、ニトロ基またはアルキル基を示す。
ハロゲン原子は、いずれの原子でもよいが、塩素、臭素
、ヨウ素は好ましい。
上記アルキル基は好ましくは炭素数1〜8の直鎖状また
は分枝鎖状のアルキル基であり、メチル、エチル、n−
プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、n
−ペンチル、n−ヘキシル、n−へブチル、n−オクチ
ル等が例としてあげられる。さらに上記アルキル基はエ
ーテル結合を有していてもよく、好ましくはエーテル結
合を1〜7個含む。この場合、2,4.7− トリオキ
サオクチル基等が例としてあげられる。
上記式中nは1〜4の整数を示し、特にnは2であるこ
とが好ましい。
本発明のジヒドロペルオキシド化合物の代表的な化合物
としては、2.5−ジフェニルヘキサン−2,5−ジヒ
ドロペルオキシド、 2.5−ビス(4−ブロモフェニル)ヘキサン−2,5
−ジヒドロペルオキシドまたは 2.5−ビス(4−(2,4,7−)リオキサオクチル
)フェニル〕ヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシド があげられる。
本発明で使用する前記式(1)で示されるジヒ−’/ 
  − ドロペルオキシド化合物は新規化合物であって前記式(
n)で示されるジヒドロキシ化合物を酸性条件下で過酸
化水素水溶液で酸化することによって製造される。好ま
しくはジヒドロキシ化合物(III)をエーテル等の適
当な有機溶剤にとかし、この溶液に30%または50%
過酸化水素水溶液および少量の鉱酸、例えば硫酸または
塩酸を加え室温で十数時間反応させる。反応終了後所望
の生成物は常法に従って反応混合物中から採取される。
例えば反応混合物に水を加え、酢酸エチル等の適当な有
機溶剤で抽出し、抽出物から溶剤を留去し、残留物をカ
ラムクロマトグラフィー等で精製することによって所望
の生成物を得ることができる。
ジヒドロキシ化合物(Il)は、一般式%式% またはアルキル基(エーテル結合を含んでいてもよい)
を示し、Xはハロゲン原子を示す。〕で表わされるフェ
ニルハライド誘導体をn−ブチルリチウム(またはマグ
ネシウム)と反応させたのち、一般式 (nは1〜4の整数を示す)で示されるジケトン体と反
応させることによって得ることができる。
フェニルハライド誘導体とn−ブチルリチウムまたはマ
グネシウムとの反応は通常のグリニヤール反応と同様の
条件で実施される。例えばテトラヒドロフラン、ジエチ
ルエーテル等の適当な有機溶媒中、両化合物を一78℃
(n−ブチルリチウムの場合)または室温ないし還流下
(マグネシウムの場合)で反応させ、次いでジケトン体
を加えることによって化合物(II)が得られる。
このジヒドロペルオキシド化合物(1)は前述したよう
に過酸化物活性化物質の測定における過酸化物として使
用でき、特に尿、糞便、嘔吐物中の潜血の検出に有利に
使用される。
本発明の過酸化物質測定用試験組成物は、上記ジヒドロ
ペルオキシド化合物(1)と酸化呈色指示薬とからなる
指示薬としては酸化されて呈色するいわゆる酸化指示薬
とよばれるものが使用され、その例としてオルトトリジ
ン、ベンジジン、ロイコマラカイトグリーン等があげら
れる。
また本発明の過酸化物活性化物質測定用試験具は、上記
化合物及び酸化呈色指示薬を含有する組成物を担体に担
持させたものよりなる。この組成物及び試験具は緩衝剤
、湿潤剤、活性剤、安定剤を含んでいてもよい。
緩衝剤は試験具上のpH値を一定に保つために使用され
、例えばクエン酸塩、リンゴ酸塩、コハク酸塩のような
試験具を試料中に浸漬した際のpH値が4〜8の範囲に
維持できるようなものが好ましい。湿潤剤は試験具を試
料中に浸したとき、試料液が試験具に均一に湿潤するよ
うに使用され、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム等の界面活性剤が好適に使用される。
活性剤は試験具上での呈色反応の感度を高めるために用
いられ、3−アミノキノリン、キニン、イソキノリン等
が好ましい。安定剤は試験具から試験薬の流出を防止す
るために粘稠剤が使用され、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等の重合
物あるいはゼラチン、アラビアゴム等が好ましい、溶剤
は上記薬剤の混合物が容易に溶けるものであればよく、
有利にはエチルアルコール、アセトン、ベンゼン、トル
エン、クロロホルム等が使用される。担体としては濾紙
、ガラス繊維、プラスチック素材からなる不織布が好適
であり、上記溶剤に溶けたり反応したすせず、かつ上記
組成物を吸収するものであればよい。
尚、本発明に係る試験組成物は必らずしも担体を必要と
するものではなく、たとえば、該組成物を尿等の被検液
中に滴下する、あるいは被検液を該組成物の溶液中に滴
下する等により使用することもできる。
上記試験組成物および試験具に用いられるジヒドロペル
オキシド化合物およびその他の試薬の量は特に重要では
なく、従来のものに準じて適宜決定される。即ち、検出
対象の過酸化物活性化物質に対して反応させ、呈色反応
を起させるに十分な量が選択される。
次に実施例、参考例および試験例を示して本発明をさら
に具体的に説明する。
参考例 1 2.5−ジフェニルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオ
キシド HC−C−CH2CH2−C−CH3 00HOOH アルゴン雰囲気下、2.5−ヘキサンジオン5.70g
(50mIIlol)の50m1乾燥テトラヒドロフラ
ン溶液にフェニルマグネシウムブロマイドの2Mテトラ
ヒドロフラン溶液(62,5ml、 125mIIlo
l)を0℃にて加えたのち、室温にて一晩撹拌した。反
応液に、水を加え酢酸エチルにて抽出をおこなった。有
機層を減圧濃縮し得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー (CH2CH22−Me OH。
20:1)にて精製をおこない、2.5−ジフェニルヘ
キサン−2,5−ジオール8.00g (29,8ml
1ol)を得た。
上記アルコール化合物8.00g (29,6+emo
l)の7mlジエチルエーテル溶液に30%過酸化水素
水溶液15m1.濃硫酸0.372 mlを0℃にて加
え、室温にて一晩反応させた。反応液に水を加え酢酸エ
チルにて抽出をおこなった。有機層を減圧濃縮し得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
した。ジクロロメタン−メタノール(20:1)にて溶
離することにより2,5−ジフェニルヘキサン−2,5
−ジヒドロペルオキシド8.27g(20,7mmol
)を得た。
NMR(ppm 、 CD C1) 3 )7.93(
s、2H)、  7.28(s、10H) 、  1.
90(s、4H)。
1.52(s、OH) ml IR(ν(至)、 CHCfI3) 3520.332
0参考例 2 2.5−ビス(4−ブロモフェニル)ヘキサン−2,5
−ジヒドロペルオキシド 00HOOH アルゴン雰囲気下、1.4−ジブロモベンゼン9.40
g (89,8ma+ol)の乾燥テトラヒドロフラン
(30ml)溶液にマグネシウム972mg (40,
0*so’l)を加えた。さらに、反応液に2.5−ヘ
キサンジオン1.20m1 (10,2mmol)を加
え一晩撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え
酢酸エチルにて抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
をおこなった。ジクロロメタン−メタノール(20:1
)で展開することにより、2.5−ビス(4−ブロモフ
ェニル)ヘキサン−2,5−ジオール2.88g (6
゜728mmol)を得た。
上記アルコール化合物2.88g(6,726mmol
)にエーテル5ml、 50%過酸化水素水溶液20m
1と濃硫酸0.500 mlを加え室温にて16時間反
応させた後、水を加え酢酸エチルにて抽出をおこなった
。有機層を水洗した後、減圧濃縮し得られる残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて分離精製をおこな
った。酢酸エチル−ヘキサン(2: 1)で溶離するこ
とにより2,5−ビス(4−ブロモフェニル)ヘキサン
−2,5−ジヒドロペルオキシド2.07g (4,5
0gmol)を得た。
N M R(ppm 、 CD Cfl a )111
.03(s、2H)、 7.31(d、4H,J−9H
z)、 7.10(d、4H,J−9H2) 1 R(νcm  、 CHCj! 3 ) 3520
.8320=   1 )  − 参考例 3 2.5−ビス(4−(2,4,7−トリオキサオクチル
)フェニル〕ヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシド アルゴン雰囲気下、4−ブロモベンジルアルコール3.
71st (19,8iio1)の乾燥ジクロロメタン
(37ml)溶液にβ−メトキシエトキシメチルクロラ
イド2.70m1 (23,6mmol)とN、N−ジ
イソプロピルエチルアミン5.21m1 (29,h問
l)を加え室温にて18時間反応させた。その溶液に水
を加えジクロロメタンにて抽出をおこない、有機層を水
洗し減圧濃縮した。得られる残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて分離精製をおこなった。ジクロロ
メタンで溶離することにより4−ブロモー1− (2,
4,7−トリオキサオクチル)ベンゼン4.87g (
17,7ma+ol)を得た。
アルゴン雰囲気下、上記ブロモ化合物4.87g(17
,7+uol)の乾燥テトラヒドロフラン(50ml)
溶液にマグネシウム片480 mg (18,9imo
l)を加え4時間還流させた。反応液を0℃に冷却した
後、2.5−ヘキサンジオン671 tig (5,8
811IIol)の乾燥テトラヒドロフラン(7ml)
溶液を加えた。室温にて16時間反応させた後、飽和塩
化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。
有機層を減圧濃縮し得られる残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー精製をおこなった。ジクロロメタン−
メタノール(20:1)で溶離することにより2.5−
ビス(4−(2,4,7−)リオキサオクチル)フェニ
ル〕ヘキサン−2,5−ジオール1.58g(LO8m
mol)を得た。
上記アルコール化合物1.58g (3,08m+no
l)にエーテル4ml、50%過酸化水素水溶液18m
1と濃硫酸0.400 mlを加え室温にて19時間反
応させた後、水を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層
を水洗した後、減圧濃縮し得られる残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて分離精製をおこなった。酢
酸エチル−ヘキサン(2:1)で溶離することにより、
2.5−ビス(4−(2,4,7−トリオキサオクチル
)フェニル〕ヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシド
1.19g (2,21mmol)を得た。
N M R(ppIll、CD CRa )8.0B(
s、2H)、 7.50〜7.14(+n、8H)、 
4.711(s、4H)、 4.54(s、4H)、 
3.85〜3.47(m、8H)。
3.41(s、6H)、 1.94(s、4H)、 1
.51(s、6H)1R(ν印 、 CHCj? 3)
 8520.3320実施例 試験紙の製造法 溶液I ジヒドロペルオキシド化合物(T) 分子量X 2.24X 10−3g p−)ルエンスルホニルーN−ジエチルアミド5、Og ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム1.5gエタノー
ル     100m1 濾紙を溶液Iに充分浸潤して、40℃の乾燥オーブンで
20分間乾燥する。
溶液■ ア  り  リ  ル ア  ミ  ド       
       10gポリエチレングリコール    
   10gクエン酸三ナトリウム・二水和物   9
gクエン酸・−水和物      1g サ    ポ    ニ    ン         
 100II100II1−2Na    30mg 水                     100
m1溶液Iで乾燥した濾紙を溶液■に充分浸潤して40
℃の乾燥オーブンで50分間乾燥する。
溶液■ オ ル  ト  ト  リ  ジ  ン       
    1.20g3−アミノキノリン     0.
5 gベ    ン    ゼ    ン      
       100  ml溶液■で乾燥した濾紙を
溶液■に充分浸潤して40℃の乾燥オーブンで10分間
乾燥する。これを、性能評価用の試験紙として使用する
試験例 1 上記試験紙の製造例で示したようにして得られた試験片
を試料中に1秒間浸漬させる。前記試験片の呈色を時間
の経過につれて所定の色調表と照らし合わせて色調表に
記された判定符号を目視により読みとる。前記色調表に
よって呈色の度合から試料中潜血の濃度を判定する。そ
の判定符号と、ヘモグロビン濃度との相関を下に示す。
表    1 なお、色調表のヘモグロビン濃度と相関する色調は、過
酸化物2.5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペ
ルオキシドを用いて前記製造例で示した方法により作製
した試験片の判定時間60秒後の色を示している。
その結果、2,5−ジフェニルヘキサン−2,5−ジヒ
ドロペルオキシドは、約30秒の判定時間で色調表に相
当する呈色をしていた。なお色調表を作成するに用いた
2、5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロベルオキ
シドは60秒を要している。
以上のことから、本発明において使用するジヒドロペル
オキシド化合物(I)は、市販されている尿中潜血測定
試験紙に用いられている過酸化物2.5−ジメチルヘキ
サン−2,5−ジヒドロペルオキシドよりも高い感度を
有していることがわかった。
次に、60℃で貯蔵後に試験をおこなった判定結果を表
2および3に示す。
(以下余白) 表2および表3から2.5−ジフェニルヘキサン−2,
5−ジヒドロペルオキシドが、経時変化に対する安定性
に優れていることがわかる。
試験例 2 スティック上で、潜血測定用試験片とブドウ糖測定用試
験片が隣接している場合、ブドウ糖試験紙に変色が生ず
ることが知られている。
過酸化物として2,5−ジフェニルヘキサン−2,5−
ジヒドロペルオキシドを用いて前記製造例で示した方法
により作製した試験片と2.5−ジメチルヘキサン−2
,5−ジヒドロペルオキシドを用いた試験片とを、別々
のスティック上に貼り、その各々のスティック上の隣接
する部位にブドウ糖試験片を貼り、40℃1力月間保管
した。その結果は、前者がブドウ糖試験片に、変色がな
いのに対して、後者は変色が生じていた。このことから
、本発明の過酸化物(I)は隣接する他の尿中試験項目
への影響が少ない。
[発明の効果] 本発明の試験組成物および試験具は過酸化物活性化物質
、特に血液またはヘモグロビンの検出に有効に利用され
る。即ち、有機ヒドロペルオキシド、呈色指示薬からな
る過酸化物活性化物質試験組成物および試験具において
有機ヒドロペルオキシドとして本発明のジヒドロペルオ
キシド化合物(1)を使用すると下記の特長を有する該
試験組成物および試験具が得られる。
(1)  経時的に安定であり、長期間貯蔵しても良好
な検出感度を維持することができる。
(2)尿中成分検出用多項目試験片の場合、ブドウ糖試
験片等隣接する他の試験片を変色させることがなく、性
能低下をもたらさない。
(3)従来の測定組成物より呈色反応の速度が速く、呈
色感度が高い。
このように本発明の試験組成物および試験具は過酸化物
活性化物質試験に非常に優れた性質を有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中Rは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基またはア
    ルキル基(エーテル結合を含んでいてもよい)を示し、
    nは1〜4の整数を示す。〕で表わされるジヒドロペル
    オキシド化合物および酸化呈色指示薬を含有する過酸化
    物活性化物質測定用試験組成物。 2)nが2を示す特許請求の範囲第1項に記載の組成物
    。 3)ジヒドロペルオキシド化合物が、2,5−ジフェニ
    ルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシド、2,5−
    ビス(4−ブロモフェニル)ヘキサン−2,5−ジヒド
    ロペルオキシドまたは2,5−ビス〔4−(2,4,7
    −トリオキサオクチル)フェニル〕ヘキサン−2,5−
    ジヒドロペルオキシド である特許請求の範囲第1項に記載の組成物。 4)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中Rは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基またはア
    ルキル基(エーテル結合を含んでいてもよい)を示し、
    nは1〜4の整数を示す。〕で表わされるジヒドロペル
    オキシド化合物および酸化呈色指示薬を含有する組成物
    を担体に担持させた過酸化物活性化物質測定用試験具。 5)担体がろ紙、ガラス繊維またはプラスチック素材か
    らなる不織布である特許請求の範囲第4項記載の試験具
JP14528987A 1987-06-12 1987-06-12 過酸化物活性化物質測定用試験組成物およびそれを担持した試験具 Pending JPS63309859A (ja)

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