JPS63309774A - 電子点火時期制御装置 - Google Patents

電子点火時期制御装置

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JPS63309774A
JPS63309774A JP14450387A JP14450387A JPS63309774A JP S63309774 A JPS63309774 A JP S63309774A JP 14450387 A JP14450387 A JP 14450387A JP 14450387 A JP14450387 A JP 14450387A JP S63309774 A JPS63309774 A JP S63309774A
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ignition timing
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idle
rotational speed
control device
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Motoyasu Muramatsu
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関の電子点火時期制御装置に関し、詳
しくはアイドル運転時の点火時期制御を行なう電子点火
時期制御装置に関する。
[従来の技術] 従来より、マイクロコンピュータ等を用いた電子点火時
期制御装置においては、アイドル運転時には、内燃機関
の回転速度に基づいた基本点火時期あるいは所定の固定
点火時期に従い内燃機関の点火制御を行なっている。こ
れらの基本点火時期あるいは固定点火時期は、内燃機関
の振動防止および内燃機関のストール防止の目的のため
に、通常運転時の点火時期よりも遅角側に設定されてい
る。
一方、特開昭60−135667号の「内燃機関の点火
時期制御装置」に示されるように、アイドル運転時にお
いても、車両に搭載された空気調和装置等の補機負荷の
オン・オフに応じて上記基本点火時期を一律に補正する
装置等の提案も為されている。
また、実願昭61190223号の1電子点火時期制御
装置」に示されるように、通常のアイドル運転時におい
ては、内燃機関の回転速度に基づいた基本点火時期に従
い、内燃機関の負荷が所定値以上のアイドル運転時には
、内燃機関の負荷と回転速度とに基づき演算された通常
運転時の点火時期に従う発明や提案等も為されている。
[発明が解決しようとする問題点] 上記従来よりの電子点火時期制御装置は、点火時期を内
燃機関の回転速度に基づいた基本点火時期とすることに
より、アイドル運転時の安定性を良くするよう働くとい
う優れた効果を有するものの、次のような問題が考えら
れた。
即ち、アイドル運転時に、空気調和装置やパワーステア
リング等がオン動作され内燃機関の負荷が大きくなった
場合においても、単に内燃機関の回転速度に基づいた基
本点火時期あるいは所定の固定点火時期を点火時期とし
て用いると、実際に要求される点火時期に対して過進角
となり、所謂ノッキングが発生したり、あるいは回転速
度が低下してアイドル運転の安定′性が悪くなるといっ
た問題を発生させることが考えられた。
また、特開昭60−135667号の「内燃機関の点火
時期制御装置」に示されるような発明や提案等において
は、次のような問題が考えられた。
(a)各補機負荷のオン・オフに応じて点火時期を最適
な点火時期に制御するには論理回路等が複mな構成にな
るといった問題、 (b)気象条件等によって変化する空気調和装置の負荷
状態、あるいは運転条件等によって変化するパワーステ
アリング等の負荷状態にも係らず、補機負荷のオン・オ
フに応じて点火時期を単に一律に補正するだけでは仲々
最適点火時期に合わないといった問題、 が考えられた。
一方、実願昭61−190223号の「電子点火時期制
御装置」に示される発明や提案においては、次のような
問題が考えられた。
即ち、高負荷のアイドル運転状態だからといって、−律
に内燃機関の負荷と回転速度とに基づき演算された点火
時期を用いると、運転状態によっては、例えば内燃機関
の回転速度が高い場合(約1200 [rpm] )に
は第14図のグラフに示すように、演算された点火時期
θが進み内燃機関の耐エンジンストール性(所謂内燃機
関の出力のねばり)が低下する、あるいはアイドル安定
性が却って悪くなるといった問題 を発生させることが考えられた。尚、第14図中の鎖線
g6は、内燃機関の回転速度に基づいた基本点火時期を
示している。
上述したこれらの問題により、内燃機関のアイドル運転
時の点火時期制御を行なう電子点火時期制御装置に関し
ては一層の改善・改良が望まれていた。
発明の構成 「問題点を解決するための手段] 本発明の電子点火時期制御装置は上記の点に鑑み為され
たものであり、上記問題を解決することを目的として、
2つの発明が為された。第1発明の電子点火時期制御装
置は、第1図にその基本構成を例示する如く、 内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段(Ml
)と、 内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段(M2)と、 上記検出された回転速度と負荷とに基づいて内燃機関の
点火時期を演算する演算手段(M3)と、アイドル運転
状態を検出するアイドル検出手段(M4)と 点火時期として、上記アイドル検出手段(M4)がアイ
ドル状態であると検出した場合には、上記検出された回
転速度に基づいた基本点火時期あるいは所定の固定点火
時期を用い、上記アイドル検出手段がアイドル状態でな
いと検出した場合には、上記演算手段(M3)による点
火時期を用いる点火時期設定手段(M5)と、 を備えた電子点火時期制御装置において、上記点火時期
設定手段(M5)に、更に、上記アイドル検出手段(M
4)によりアイドル状態と検出された場合には、上記負
荷検出手段(M2)により検出された負荷が所定値以上
のとき、上記回転速度に基づいた基本点火時期あるいは
上記固定点火時期に上記演算手段(M3)による点火時
期よりも遅角側で上限ガードを行なう上限ガード手段(
M6)を備えたことを特徴とする。
一方、第2発明の電子点火時期制御装置は、第2図にそ
の基本構成を例示する如く、 内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段(Ml
o)と、 内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段(Mll)と、 上記検出された回転速度と負荷とに基づいて内燃機関の
点火時期を演算する演算手段(Ml2>と、 アイドル運転状態を検出するアイドル検出手段(Ml3
)と 点火時期として、上記アイドル検出手段(Ml3)がア
イドル状態であると検出した場合には、上記検出された
回転速度に基づいた基本点火時期あるいは所定の固定点
火時期を用い、上記アイドル検出手段(Ml3)がアイ
ドル状態でないと検出した場合には、上記演算手段(M
l2>による点火時期を用いる点火時期設定手段(Ml
4)と、を備えた電子点火時期制御装置において、上記
点火時期設定手段(Ml4)に、更に、上記アイドル検
出手段(Ml3)によりアイドル状態と検出された場合
には、上記演算手段(Ml2)による点火時期を用いて
上記回転速度に基づいた基本点火時期あるいは上記固定
点火時期に上限ガードをかける上限ガード手段(Ml5
)を備えたことを特徴とする。
ここで、内燃機関の負荷とは、内燃機関の吸入空気量(
あるいは吸気管圧力)は言うに及ばず、間接的な負荷と
して車両に搭載された補機負荷としての空気調和装置の
オン・オフ状態やパワーステアリング等のオン・オフ状
態等も含む。
また、アイドル運転状態を安定させるための上限ガード
値とは、内燃機関の負荷が所定値以上のとき、回転速度
に基づいた基本点火時期あるいは所定の固定点火時期を
所定値以下の遅角側に抑えるものであればよく、点火シ
ステム(所謂ESA)において、従来より、異常な点火
時期をカットするために設定される上・下限ガード値と
は別体に設定する、あるいは該ESAの上限ガード値を
高負荷時にアイドル運転状態を安定させる領域に変更す
る構成とすること等が考えられる。
[作用コ 上記構成を有する第1発明の電子点火時期制御装置は次
のように作用する。即ち、 内燃機関の点火時期として、アイドル検出手段(M4)
によりアイドル運転状態であるとされた場合には、回転
速度検出手段(Ml)により検出された内燃機関の回転
速度に基づいた基本点火時期あるいは所定の固定点火時
期を用い、アイドル状態でないとされた場合には、演算
手段(M3)による点火時期を用いるよう点火時期設定
手段(M5)が働くが、上記アイドル検出手段(M4)
によりアイドル運転状態であるとされた場合には、負荷
検出手段(M2)により検出された負荷が所定値以上の
とき、上限ガード手段(M6)が上記基本点火時期ある
いは上記固定点火時期に上記演算手段(M3)による点
火時期よりも遅角側の上限ガードをかけるよう働く。
これ(より、第1発明の電子点火時期制御装置は、アイ
ドル運転状態時においても、内燃機関に係る負荷が大き
い場合には、内燃機関の回転速度に基づいた基本点火時
期あるいは固定点火時期を演算手段(M3)による点火
時期よりも遅角側の値として点火制御を行なうよう働く
一方、第2発明の電子点火時期制御装置は、内燃機関の
点火時期として、アイドル検出手段(Ml3)によりア
イドル運転状態であるとされた場合には、回転速度検出
手段(Mlo)により検出された内燃機関の回転速度に
基づいた基本点火時期あるいは所定の固定点火時期を用
い、アイドル状態でないとされた場合には、演算手段(
Ml2)による点火時期を用いるよう点火時期設定手段
(Ml4)が働くが、上記アイドル検出手段(Ml3)
によりアイドル運転状態であるとされた場合には、上限
ガード手段(Ml5)が上記基本点火時期あるいは上記
固定点火時期に上記演算手段(Ml2)による点火時期
を用いて上限ガードをかけるよう働く。
[実施例コ 次に、第1発明の電子点火時期制御装置の構成を一層明
らかにするため好適な実施例を図面と共に説明する。第
3図は本発明一実施例の電子点火時期制御装置を搭載し
た車両のエンジン周辺部の構成を示す概略構成図である
。この車両には、周知の自動変速装置およびパワーステ
アリング装置等も搭載されている。
図示するように、4気筒エンジン1には、燃焼室2内の
燃料に点火を行なう点火プラグ3、エンジン1の冷却を
行なう冷却水の温度を検出する冷却水温センサ4、等が
取り付けられ、エンジン1の吸気管5には、図示しない
アクセルペダルの踏込量に従ってその開度が調節される
スロットルバルブ6、所謂アイドル時にその開度が調節
されるアイドルスピードコントロールバルブ(以下、単
にl5CVと呼ぶ)7、吸気管5内に燃料噴射を行なう
ことにより燃焼室2内に燃料を供給する燃料噴射弁8、
等が取付けられている。また、エンジン1の排気管9に
は、排気ガス中に含まれる酸素濃度を検出する02セン
サ10等も取付けられている。
上記スロットルバルブ6の開度は、スロットルポジショ
ンセンサ11により検出され、吸気管5の吸入空気の圧
力は、サージタンク12に取付けられたバキュームセン
サ13により検出される。
尚、スロットルポジションセンサ11には、周知の如く
アイドルスイッチ11aが内蔵されている。
また、上記点火プラグ3には、イグナイタ14の発生す
る高電圧がディストリビュータ15を介して分配供給さ
れ、図示しないクランク軸と連動するディストリビュー
タ15の回転速度は、回転速度センサ16により検出さ
れる。
本実施例の電子点火時期制御装置には、上述した冷却水
温センサ4,02センサ10.スロットルポジションセ
ンサ11.バキュームセンサ13および回転速度センサ
16の各センサの伯に、図示しない自動変速装置のニュ
1クトラルポジションが選択されたときオンされるニュ
ウトラルスイッチ21、図示しないパワーステアリング
(以下、単にPSと呼ぶこともある)装置が作動すると
きオンされるPSスイッチ22、図示しない空気調和装
置く以下、エアコンと呼ぶ)が作動するときオンされる
エアコンスイッチ23、等も備えられている。これらの
各種センサ・スイッチ類の各種検出信号は電子制御装置
(以下、ECUと呼ぶ〉30に入力され、ECU3Oは
これらの各種検出信号等に基づき上記l5CV7.燃料
噴射弁8゜イグナイタ14等の制御を行なうよう働く。
このECU3Oの構成については、第4図を用いて説明
する。
ECU3Oは、周知のCPU31.ROM32゜RAM
33等を中心とし、これらと外部入力回路34および外
部出力回路35等をバス36により相互に接続した論理
演算回路として構成されている。
外部入力回路34には上記各センサ・スイッチ類が接続
され、外部出力回路35には、上記l5CV弁7.燃料
噴射弁8およびイグナイタ14等か接続されている。
上記構成を有する本実施例の電子点火時期制御装置の動
作を第5図に示す「点火時期計算処理ルーチン」のフロ
ーチャートを用いて説明する。
第5図に示すフローチャートは、ECU3Oが種々行な
う処理の内、点火プラグ3の点火時期を演算する処理の
みを示したものであり、ハード割り込み等の手法により
定期的に実行されるものである。 処理が本処理に移行
すると、まず、スロットルポジションセンサ11に内蔵
されたアイドルスイッチ11aがオン状態か否かが判定
される(ステップ100)。ここで、肯定判断された場
合は、アイドル運転時の場合であり、処理は続くステッ
プ110に進む。一方、否定判断された場合は、アイド
ル運転時以外の通常運転時の場合であり、処理はステッ
プ120に進む。
ステップ110では、第6図に示すようなマツプから、
回転速度センサ16により検出されたエンジン回転速度
NE[rpmlに基づきアイドル運転時の基本点火時期
θ■叶が算出される。該マツプは、予めROM32に記
憶されている。尚、第6図に示す基本点火時期θ■叶は
、所謂BTDC角度を示す。
ステップ120では、バキュームセンサ13により検出
された吸気管圧力PM [mmHO]と上記エンジン回
転速度NEとの2次元マツプから、周知の手法により通
常運転時の点火時期θBSEが算出される。
上記ステップ110に続くステップ130では、エンジ
ン1に係る負荷が高負荷状態であるか否かが判定される
。エンジン1に係る負荷が高負荷であるか否かの判定は
、バキュームセンサ13により検出される吸入空気圧力
PMの値、ニュートラルスイッチ21のオン・オフ状態
、PSスイッチ ”22のオン・オフ状態あるいはエア
コンスイッチ230オン・オフ状態等から総合的に為さ
れる。
エンジン1に係る負荷が高負荷状態との肯定判断が為さ
れると、続いて上記算出された基本点火時期θIDL 
 (ステップ110)が予め設定された所定値θaを超
えるか否かが判定され(ステップ140) 、ここで、
肯定判断されると、算出された基本点火時期θ■叶を強
制的に所定値θa  (BTDC角度で10°〜15°
)とする処理が為される(ステップ150)。
即ち、ステップ130ないし150の処理においては、
エンジン1に係る負荷が高負荷状態の場合には、算出さ
れた基本点火時期θIDLが所定値θaを超えないよう
、換言すれば所定値θaを用いて基本点火時期θ■叶に
上限ガードをか(プる処理が為されるのである。
一方、上記ステップ130または140において否定判
断がされた場合は、あるいは上記ステップ120の処理
が為された後には、処理はそのままrRETURNJに
扱ける。この後、図示しない他の処理において、CPU
31は、算出された点火時期に従ってイグナイタ14を
介し点火プラグ3により燃料の点火を行なう。
上述した「点火時期計算処理ルーチン」の処理を実行す
ることにより制御されるアイドル運転時の基本点火時期
θI叶を、通常運転時の点火時期θBSEと比較しつつ
示したのが第7図(A)および(B)に示すグラフであ
る。ここで、第7図(A>は、エンジン回転速度NEが
600[rpmlのときの基本点火時期θ■叶と点火時
期θBS[(曲線g1>とを示し、第7図(B)は、回
転速度NEが1200 [rpmlのときの基本点火時
期θ■叶と点火時期θBSE  (曲線Cl2)とを各
々示す。尚、吸気管圧力PMと回転速度NEとに基づき
演算された点火時期θBSEは、通常、エンジン1のト
ルクを大きくすると共に燃費を向上させる、換言すれば
エンジン1に要求される要求点火時期を示す(必ずしも
、直接的にアイドル運転時の安定性には結びつかない)
図示するように、低回転速度域においては、エンジンの
負荷Fか所定値Fa以上の高負荷状態では、基本点火時
期θ■叶は、強制的に所定値θaとされ、要求点火時期
としての点火時期θBSEからかけ離れない、即ち過進
角とならない値とされる。一方、高回転速度域において
も、低回転速度域と同様に、基本点火時期θI叶は強制
的に所定値Oaとされる。このとき、所定値θaとされ
た基本点火時期θI叶は、点火時期θBSEより遅角方
向の値とされる。これは、高回転速度域においては、要
求点火時期としての点火時期θBSEは元来トルクを向
上させる点火時期であるため、アイドル運転時の安定性
を図るためには基本点火時期θI叶を点火時期θBSE
より遅角側の値とする必要があるためである。
以上、詳細に説明した本実施例の電子点火時期制御装置
によると、アイドル運転時の高負荷状態では、所定値θ
aを上限ガード値として作用させている。これにより、
単に一律にアイドル運転時の点火時期を切り替える場合
と比して、エンジン回転速度NEに基づいたアイドル安
定性を図る基本点火時期近傍に、かつ要求される以上に
進角状態とならないように点火時期を制御することがで
きる。従って、点火時期が過進角状態、あるいはアイド
ル運転の安定性を損う方向に進角状態となり、ノッキン
グを発生させ、耐エンジンストール性を低下させたりす
るといった問題を十分に解決し、一層アイドル運転時の
安定性を向上させることができるという優れた効果を有
する。
尚、本実施例においては、エンジン1の回転速度NEの
値に関係なく、エンジン1に係る負荷が高負荷状態とな
ったときに基本点火時期θ■叶に所定値θaを用いて上
限ガードをかけるよう構成したが、第8図の「点火時期
計算処理ルーチン」に示すように、負荷が高負荷状態か
つ回転速度NFが低回転速度(例えば、700[rpm
]以下〉のときに(ステップ130ないし135)上限
ガードをかけるよう構成してもよい。これは、エンジン
回転速度NEが低い値程、遅角方向の点火時期が要求さ
れるからである。この第8図のフローチャートに示すス
テップ135の判定処理は、エンジン1の特性により実
行すべきか否かを決定するよう構成すればよい。
次に、第1発明第2実施例の電子点火時期制御装置につ
いて説明する。
第2実施例の電子点火時期制御装置は、第1実施例に用
いられた「点火時期計算処理ルーチン」として第9図に
示す「点火時期計算処理ルーチン」を実行するものであ
る。
第2実施例の電子点火時期制御装置は、所謂ESA(点
火システム)において、算出された点火時期を所定範囲
内の値とするめに設定される上限ガード値θhをおにび
下限ガード値θ1の内の上限ガード値θh用いてアイド
ル運転時の基本点火 21一 時期θ■叶に上限カードをか(プるものである。
処理が本処理に移行すると、まず、第1実施例と同様な
手法によりアイドル運転時の基本点火時期θIDLと通
常運転時の点火時期θBSFとが各々算出される(ステ
ップ300)。この後、アイドル運転時か否か、エンジ
ン1に係る負荷が高負荷状態か否かが判定される(ステ
ップ310ないし320)。
上記ステップ310ないし320において共に肯定判断
が為されると、算出された基本点火時期θIDLが下限
ガード値01未満の場合には、基本点火時期θ■叶を強
制的に下限ガード値θ1とし、基本点火時期θ■叶が所
定値θaを超える場合には、基本点火時期θ■叶を強制
的にθaとする処理を行なう(ステップ330ないし3
40〉。
一方、上記ステップ310または320において、否定
判断が為されると、算出された点火時期θBSEが下限
ガード値01未満の場合には、点火時期θBSEを強制
的に下限ガード値θ1とし、点火時期θBSEが上限ガ
ード値θhを超える場合には、点火時期θBSEを強制
的に上限ガード値θhしする処理を行なう(ステップ3
50ないし360)。
上述した第9図に示す[点火時期計算処理ルーチン」を
実行することにより、基本点火時期θI0Lには所定値
θaが上限ガード値として作用する。
このときの様子を示したのが第10図に示す基本点火時
期θIDLのグラフである。図示するように、アイドル
運転時においては、エンジンの負荷Fが所定値Faを超
えると、上限ガード値θhの値は所定値θaに切り替わ
り、所定値θaが基本点火時期θ■叶のガード値として
作用する。尚、このグラフは、エンジン回転速度NEが
600[rpm]のときの基本点火時期θIDLを示し
、曲線q5は点火時期θBSEを示す。
第2実施例の電子点火時期制m装置は、第1実施例と同
様の効果を有する他、従来ESAにおいて設定するよう
構成されていた上限ガード値を有効に利用し、構成を一
層簡易とすることができるといった効果を奏する。
尚、第2実施例においても、第1実施例と同様、エンジ
ン回転速度NEが低回転速度域の場合に所定値θaを上
限ガードとするよう構成してもよい。
次に、第2発明一実施例の電子点火時期制御装置につい
て説明する。
本実施例の電子点火時期制御装置は、第1発明第1実施
例に用いられた「点火時期計算処理ルーチン」として第
11図に示す「点火時期計輝処理ルーチン」を実行する
ものである。
処理が本処理に移行すると、まず、アイドル運転時以外
の通常運転時の点火時期θBSEが算出される(ステッ
プ500)。続いて、アイドルスイッチ11aのオン・
オフ状態からアイドル時か否かが判定される(ステップ
510〉。
アイドル時との肯定判断が為されると、続いて、第1発
明第1実施例と同様、第6図に示ずマツプからエンジン
回転速度NE [rom]に基づいた基本点火時期θI
叶が算出される(ステップ520〉。
この後、アイドル運転時の点火時期である基本 24一 点火時期θ■叶を、上記ステップ500で算出された通
常運転時の点火時期θBSEを用いて上限ガードする処
理が行なわれる(ステップ530ないし540)。
上記ステップ540の処理が為された後、あるいは上記
ステップ510において否定判断が為された場合には、
処理はrRETURNJに扱ける。
本実施例の電子点火時期制御装置では、第12図<A)
および(B>に示すように、アイドル運転時の基本点火
時期θ■叶は、エンジン1に係る負荷Fが所定値Fa以
上のときには、点火時期θBSEにより上限ガードされ
る。ここで、第12図(A>は、エンジン回転速度NE
が600 [r。
m]のときの基本点火時期θ■叶を示し、第12図(B
)は、1200 [rpm]のときの基本点火時期θI
叶を示す。尚、鎖線の曲線q3およびg4は、各々の回
転速度NEにおける通常運転時の点火時期θBSEを示
している。
本実施例の電子点火時期制御装置は、第1発明第1実施
例と同様の効果を右する他、基本点火時期θI叶を要求
点火時期としての点火時期θBSEに近づけることがで
き、燃費の向上を図ることができるといった効果を有す
る。
次に、第2発明第2実施例の電子点火時期制御装置につ
いて説明する。
本実施例の電子点火時期制御装置は、第13図に示すよ
うに、第2発明第1実施例が行なう処理にエンジン1が
高負荷状態であるか否かの判断処理を追加実行するもの
である(ステップ525)。
尚、図中の第11図と同番号の処理は、第2発明第1実
施例と同様の処理を行なうものとする。
第2発明第2実施例の電子点火時期制御装置は、エンジ
ン1に係る負荷が高負荷状態であるか否かの判断処理(
ステップ525)を行なうことにより、第2発明第1実
施例と同様の効果を有する仙、高負荷時のアイドル運転
の安定性を一層向上させることができるという効果を有
する。尚、上記追加実行される判断処理は(第13図ス
テップ525)、エンジン1の特性により実行すべきか
否かを決定するように構成すればよい。
本発明のアイドル点火時期制御装置は、上記実施例に何
等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において種々の態様で実施可能である。例えば、本
実施例においては、バキュームセンサを用いた所謂ディ
ージニトロニック車に本発明のアイドル点火時期制御装
置を採用したが、■アフロメータを用いた所謂エルジェ
トロニック車に本発明を適用してもよい。また、本実施
例において上限ガード値として用いられる所定値θaを
、エンジン回転速度NEに従って変更するよう構成する
ことも考えられる。
発明の詳細 な説明したように、第1.第2発明の電子点火時期制御
装置によると、単に一律にアイドル運転時の点火時期を
切り替える場合と比して、内燃機関の回転速度に基づい
たアイドル安定性を図る基本点火時期近傍に、かつ要求
される以上に進角状態とならないように点火時期を制御
することができる。
従って、点火時期が過進角状態、あるいはアイドル運転
の安定性を損う方向に進角状態となり、ノッキングを発
生させ、耐エンジンストール性を低下させたりするとい
った問題を十分に解決し、一層アイドル運転時の安定性
を向上させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1発明の電子点火時期制御装置の基本構成を
例示するブロック図、第2図は第2発明の電子点火時期
制御装置の基本構成を例示するブロック図、第3図は第
1発明一実施例の電子点火時期制御装置のエンジン周辺
部を示す概略構成図、第4図はその電子制御装置を示す
ブロック図、第5図は1点火時期計算処理ルーチン」の
処理を示すフローチャート、第6図はエンジン回転速度
NEに基づいた基本点火時期θI叶を示すマツプ、第7
図(A)および(B)は各々エンジン回転速度600 
[rpm]と1200[rom]とにおける基本点火時
期θI叶を示すグラフ、第8図はエンジン1の状態が高
負荷状態かつ遅回転速度のとき所定値θaを上限ガード
値として作用させるよう構成したときの「点火時期計算
処理ルーチン」を示すフローチャート、第9図は第2実
施例の「点火時期計算処理ルーチン」の処理を示すフロ
ーチャート、第10図はそのエンジン回転速度600[
rom]における基本点火時期θ■叶を示すグラフ、第
11図は第2発開−実施例に用いられる「点火時期計算
処理ルーチン」の処理を示すフローチャート、第12図
(A)および(B)はそのエンジン回転速度600 [
rpm]における基本点火時期θIDLと1200 [
rpm]における基本点火時期θIDLとを各々示すグ
ラフ、第13図は第2発明第2実施例の「点火時期計算
処理ルーチン」の処理を示すフローチャート、第14図
は従来のアイドル運転時の点火時期θを示すグラフ、で
ある。 1・・・エンジン      3・・・点火プラグ7・
・・rscv 11・・・スロットルポジションセンザ13・・・バキ
ュームセンサ 14・・・イグナイタ16・・・回転速
度センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段
    と、 内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段と、上記検出さ
    れた回転速度と負荷とに基づいて内燃機関の点火時期を
    演算する演算手段と、 アイドル運転状態を検出するアイドル検出手段と 点火時期として、上記アイドル検出手段がアイドル状態
    であると検出した場合には、上記検出された回転速度に
    基づいた基本点火時期あるいは所定の固定点火時期を用
    い、上記アイドル検出手段がアイドル状態でないと検出
    した場合には、上記演算手段による点火時期を用いる点
    火時期設定手段と、 を備えた電子点火時期制御装置において、 上記点火時期設定手段に、更に、 上記アイドル検出手段によりアイドル状態と検出された
    場合には、上記負荷検出手段により検出された負荷が所
    定値以上のとき、上記回転速度に基づいた基本点火時期
    あるいは上記固定点火時期に上記演算手段による点火時
    期よりも遅角側で上限ガードを行なう上限ガード手段を
    備えたことを特徴とする電子点火時期制御装置。
  2. (2)内燃機関の回転速度を検出する回転速度検出手段
    と、 内燃機関の負荷を検出する負荷検出手段と、上記検出さ
    れた回転速度と負荷とに基づいて内燃機関の点火時期を
    演算する演算手段と、 アイドル運転状態を検出するアイドル検出手段と 点火時期として、上記アイドル検出手段がアイドル状態
    であると検出した場合には、上記検出された回転速度に
    基づいた基本点火時期あるいは所定の固定点火時期を用
    い、上記アイドル検出手段がアイドル状態でないと検出
    した場合には、上記演算手段による点火時期を用いる点
    火時期設定手段と、 を備えた電子点火時期制御装置において、 上記点火時期設定手段に、更に、 上記アイドル検出手段によりアイドル状態と検出された
    場合には、上記演算手段による点火時期を用いて上記回
    転速度に基づいた基本点火時期あるいは上記固定点火時
    期に上限ガードをかける上限ガード手段を備えたことを
    特徴とする電子点火時期制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH036062U (ja) * 1989-06-09 1991-01-22

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5963326A (ja) * 1982-10-01 1984-04-11 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の電子制御装置
JPS6198969A (ja) * 1984-10-18 1986-05-17 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の点火時期制御装置
JPS63255568A (ja) * 1987-04-10 1988-10-21 Mazda Motor Corp エンジンのアイドル回転数制御装置

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