JPS63309604A - 使い捨ておむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、数回の排尿後も尿の透過性の低下しないトッ
プシートを用いた使い捨ておむつに関する。

〈従来の技術〉 使い捨ておむつの構造は多種多様であるが、一般的な使
い捨ておむつは、■肌に直接接し、尿を透過させるシー
ト（トップシートと称す。）と、■綿状パルプ、高分子
吸収体などからなる尿の吸収層と、■尿の外側への漏れ
を防ぐ防水性のシート（パンクシートと称す。）とから
なる積層構造体であり、この積層物に、身体装着用の粘
着テープや、足周り絞り用のゴムノ々ンド等の附属部材
が取シ付けられている。一般に、トップシートには、ポ
リエチレンテレフタレートやポリプロピレン等の疎水性
繊維のシート状物が使用されており、これに親水性の加
工剤を付着させることによシ、透水性（ここでは尿の透
過性を言い、以下も尿の透過性を透水性と称す。）が付
与されている。しかし、親水性の加工剤を付着させた従
来のトップシートでは、排尿が１回行われ、尿が透過す
ると。

その部分の親水性の加工剤が尿とともにトップシートよ
シ脱落してしまう為、透水性が失われる。

従って、２回目の排尿が行われると、トップシートのう
ち、１回目に尿が透過した部分では、尿の透過が起こら
ず、尿はトップシート上を流れ、ｌ回目に尿が透過した
部分以外から、尿が透過する、つまり、２回目以降の尿
は、それ以前に尿が透過した部分から透過しない為、一
時的にトップシート上に溜った状態になる。このため、
着用者の肌は濡れ、着用者に不快感を与えることになる
。又、そのトップシートに溜った尿が、トップシート上
を流れて、尿の透過性の失われていない部分から、透過
した後も、尿の溜っていたトップシートには若干の尿が
残り、これが着用者の肌に長時間融れているために、尿
の分解物が着用者”の肌を刺激し肌あれ等皮膚障害の原
因ともなっている。又、尿がトップシート上を流れて、
尿の透過性の失われていない部分から透過する際に、着
用者の体位によっては、尿が勢いよく流れ、横漏れの原
因になるとも考えられる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 上述のように、従来の使い捨ておむつには、着用者の不
快感、肌あれ、横漏れ等の問題点があった。

本発明の目的は、ａ（ロ）の排尿後も尿の透過性の低下
しないトップシートを用いた使い捨ておむつを提供する
にある。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は親水性−疎水性バランスが４．７〜１１，０の
脂肪酸エステル系又は脂肪酸エーテル系加工剤を０．０
５〜２．０重′ｊｉｔ％付着させた疎水性繊維をトップ
シー）Ｋ用いてなる使い捨ておむつである。

本発明でいう疎水性繊維とはＩリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル等の繊維、
又はこれらを複合した繊維であり不織布、織物２編物等
のシート状物がトップシートとして使用される。シート
化の方法は、例えば、不織布であれば、スパンボンＰ方
式による長繊維不織布、浸漬接着法による短ｆｆ１Ｋ不
織布などが挙げられる。又、肌に直接触れるため、単繊
維繊度０．５〜３０ｄ、目付４０１７ｍ”以下の柔かい
ものが好ましい。

本発明でいう加工剤とは、親水性−疎水性バランスが４
．７〜１１．０の脂肪酸エステル系、又は脂肪酸エーテ
ル系の加工剤である。又、親水性−疎水性バランス（Ｈ
，Ｌ、Ｂと称す）とは、加工剤の親水性、疎水性の度合
いを数値で表したものであり、数多くの求め方が知られ
ている。本発明でいうＨ，Ｌ、Ｂはディビーズ（Ｄａｖ
ｉｅｓ）が提案した基数により求める方法であり、Ｄａ
ｖｉｅｓ、　Ｊ、Ｔ、・Ｄｒｏｃ、　　２ｎｄ　Ｉｎｔ
ｅｒｎ、　Ｏｏｎｇｒ、　　ｏｆ　　５ｕｒｆａｃｅＡ
ｃｔｉｖｉｔｙ、　Ｖｏｌ、　　２．　Ｐ、４２６．　
Ｌｏｎｄｏｎ（１９５７１に記載されているものである
。Ｈ，Ｌ、Ｂは値が大きいほど親水性が太きいが本発明
においては、Ｈ，Ｌ、Ｂが４．７〜１１．０の加工剤を
用いる。Ｈ，Ｌ、Ｂが１１．０より大きい加工剤の場合
（従来のトップシートに使用されている加工剤がこれに
相当する）には加工剤の親水柱は大きいが疎水性が小さ
い為トップシートの素材である疎水性繊維との親和力が
弱く、１回目の排尿の際、尿がトップシートを透過する
ことにより、加工剤は尿と共にトップシートから脱落し
、２回目以降のトップシートの尿の透過性は極めて小さ
いものになり、本発明の目的は達成されない。又、Ｈ，
Ｌ、Ｂが４．７未満の場合には、加工剤の疎水性が大き
く、親水性は小さい。このため、トップシートの素材で
ある疎水性繊維との親和力が強く、排尿による加工剤の
脱落はないが、加工剤の親水性が小さいため、肝心の尿
の透過性が小さい。従ってＨ，Ｌ、Ｂが４．７未満の加
工剤を使用した場合は、本発明の目的は達成されない。

本発明における加工剤の例としては、ゾルビタンモノラ
ウレート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレ
ート等の脂肪酸エステル系の加工剤やポリオキシエチレ
ンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル等の脂肪酸エーテル系の加工剤が挙げられる
。

本発明において、加工剤の疎水性繊維への付着量は０．
０５〜２．０重黛囁である。付着量が０．０５ｉ斌係未
満の場合には、トップシートの尿の透過性は、十分でな
く１本発明の目的とするトップシートとしての役割を果
さない。又、付着量が２．０重鉦係を越える場合には、
トップシートは直接肌て触れるため高濃度の加工剤が直
接肌に触れ、肌をψり激し、肌あれが生じ、皮膚衛生上
の面から好１しくない。

トップシートの加工剤処理方法【ついては特に限定され
ないが、例えば、加工剤の付与方法については、加工剤
の浴に浸漬し絞液機で絞る方法、コーターでコーティン
グする方法、スプレーで吹き付ける方法などかあシ、乾
燥の方法としては、熱風によシ乾燥させる方法、赤外線
により乾燥させる方法、熱源に接触させて乾燥させる方
法などが挙げられる。

本発明でいう使い捨ておむつの吸収層及びパックシート
の素材　Ｊｌｉ法は特に限定しない。一般に吸収層にお
ける吸収材としては、綿状パルプ、クレー！紙、高分子
吸収体等が用いられる。又、ノ９ツクシートには、ポリ
エチレンフィルム等の防水材が用いられる。しかし、本
発明でいう数回の排尿後も尿の透過性の低下しないトッ
プシートを用いた使い捨ておむつの場合に、吸収層とし
て上述の綿状パルプ、クレープ紙、又は高分子吸収体を
用いると、綿状パルプ、クレープ紙は親水性繊維である
ため繊維自身が尿を含み、吸収体へ尿が透過してきた際
の水平方向への尿の拡散性は小さい。

そのため、本発明でいう数回の排尿後も尿の透過性の低
下しないトップシートを用いた場合には、トップシート
の同じ場所から吸収層へ尿が透過してくるため吸収層で
は局部的に尿が集吊してしまう。このため、透過してく
る尿は高分子吸収体の尿の吸収量を越え、尿は親水性繊
維が含むあるいは繊維間に保たれている状態となり着用
者の体重がかかるなどによシ加圧が生じた際に尿が肌面
に逆戻シするという現象（この様な現象を以下濡れ戻り
と称す）が従来の使い捨ておむつに比べて顕著になる。

それゆえ上述の様な従来の吸収層は本発明においてあま
シ好ましくない。

本発明でいう数回の排尿後も尿の透過性の低下しないト
ップシートを用いた場合には、従来の吸収層に比べ、尿
の水平方向への拡散性の大きい吸収層を用いることが好
ましい。好ましい吸収層の例（モデルＡ、モデルＢ、モ
デルＣ）を以下に詳細に説明する。

第１図〜第３図はモデルＡ、Ｂ、Ｏの巾方向の断面図で
ある。モデルＡはＭ１図に示す様Ｋｌのトップシート、
２の綿状の疎水性繊維に親水性の加工剤を付与させたも
の、３の疎水性繊維からなるシート状物に親水性の加工
剤を付与させたもの、４の防水性を有するフィルム状物
、５の綿状物、６の高分子吸収体及び親水性繊維、７０
パツクシートから構成されている。このモデルでは排出
された尿は、ｌのトップシートを透過した後、２を透過
し、３．４．５で水平方向に拡散されて、６で吸収され
る。以下、モデルＡＶｃついてさらに詳しく述べる。２
　（ｒｉ、それ自身に尿を含まず、すばやく尿を透過さ
せることが必要であり、尿が透過した後は、濡れ戻りに
対するバリアとして働く様に、ある程度の厚みをもたせ
ることが必要である。従って素材としては、それ自身沈
水を含まない疎水性繊維、すなわち、ポリエチレンテレ
フタレート。

ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル等、又はこれら
を複合した繊維が好ましい。製法は特に限定されないが
単繊維繊度１〜５ｄ、目付５〜１０（１，鑞１、密度は
ｏ、ｏ　ｏ　ｓ　〜ｏ、ｏ　ｓ　１１／ｃＩＩｔが適当
である。単繊維繊度がｌｄ未満の場合には、繊維間に水
を富み易いため好ましくなく、単繊維繊度が５ｄを越え
る場合にはおむつが硬（なり好ましくない。目付は５９
／ＩＩ”未満では厚みも小さくなり、濡れ戻りに対する
Ａリアー性に欠け、目付が１００７７７ｍ”を越えると
尿の透過性が低下し、好ましくない。密度はｏ、ｏｏｓ
ｌ／ｃｄ未満の場合には、空間が多すぎるため上述の／
？リアー性をもたず、ｏ、　ｏ　ｓ　Ｉ／ａｔｉを越え
ると尿の透過速度が遅くなり好ましくない。

トップシートに尿の透過性を付与するための加工剤につ
いては、本発明でいう数回の排尿によっても脱落しない
加工剤が好ましいが、２は、トップシートを通過した後
であるため、２回目、３回目は多少親水性の加工剤が脱
落していても着用者の肌を濡らすことはないと考えられ
る。従って２で用いる尿の透過性を付与するための加工
剤は特に限定されない。３，４．５は６へ尿を移動させ
るとともに、水平方向へ尿を拡散させ痛れ戻シをおさえ
る役割を果たす。３は６へ尿を移動させ、ミ卑れ戻シを
おさえるため、２と同様に疎水性繊維に親水性の加工剤
を付与したものを用いている。ただし、拡散性をもたせ
るために、４を裏面に密着あるいは接着し、かつ、目付
は１０　Ｓ−１００１／１ｒＬ”、密度は０．０５〜０
．５１　／ｃｒｔ！、単繊維繊度０．５〜３ｄである必
要がある。目付がＩＯＪ’／ｍ”未満の場合、あるいは
、密度がｏ、ｏｓ、９／ｉ未満の場合には、繊維の毛細
管現象による拡散性が小さいため好ましくなく、単繊維
繊度が０．５ｄ未満の場合には、繊維間に水（尿）を含
み易いため、好ましくない。又、目付が１００９７ｍ’
を越える場合、密度が０．５１１／ｃｄを越える場合、
あるいけ、単繊維繊度が３ｄを越える場合には、おむつ
が硬くなシ、好ましくない。

尚、４には、ポリエチレンフィルム等の防水性を有する
フィルムが用いられ、厚みは００１〜０．２　ｕｔが適
当である。

又、３との密着あるいは接着方法についても何ら限定さ
れない。３が第１図の様に折りたたみ構造になっている
のは、水平方向の拡散性を増し、謂れ戻りをおさえる４
を裏面に接着し、しかも６への尿の移動を行わせるため
、４を接着しない部分をもたせるためである。図中、３
が３重になる部分は２ｃｍ以上とし、４ば、上方からの
投影面において５１０１以上重ねる必要があり、逆に、
６と直接接触する部分も５重以上の巾が必要である。こ
れは、着用者の動きにより、多少この構造がずれても。

３から６への尿の透過性、及び、濡れ戻りをおさえる働
きに支障をきたさない様にするためである。

５は、３から６への尿の移動を助けるため傾斜をもたす
役割をしている。従って、素材、尿の透過性の有無等の
限定を受けず、使い捨ておむつ中央部分の排尿が行われ
る場所付近のみに用いてもさしつかえない。尚、５の厚
みは５〜３０關であることが好ましい。これは５關未満
では傾斜が十分でないため目的を果たさず、３０間な越
えるとかさ高く着用者に不快感を与えるためである。

６は尿を保持するためのもので、一般に、高分子吸収体
１Ｍ状・セルノ等が用いられる。７は一般にポリエチレ
ンフィルム等の防水性シートが用いられる。

以上が、モデルＡの主たる構成である。このおむつは疎
水性繊維を用いているため繊維自身が水を宮まず、濡れ
戻シが小さい。又、水平方向に拡散性の高い構造である
ため、本発明のトップシートを用いて、尿が同じ場所か
ら数回透過しても尿を水平方向へ拡散させ高分子吸収体
の尿の吸収量を越えることがなり、トップシートの濡れ
戻りは小さくなる。

又、さらに、拡散性を高め濡れ戻シをおさえるためには
、第１図の８に示す高拡散シートを挿入する。高拡散シ
ートはそれ自身が毛細管現象によシ尿を拡散させるもの
で、木綿、パルプなどの親水性繊維で密度０゜１〜０．
５１７ｄ１．目付５０〜３００９７ｍ’のものが用いら
れる。密度がｏ、’ｘｌｉ／ｄｉ未満、又は。

目付が５０！ｉ／ｒｒＬ“未満では、毛細管現象が小さ
く、拡散性に欠ける。又、密度が０．５１／−を越える
と尿の透過速度が遅くシート上に尿が溜まシ、目付が３
００　ｊｐ／ｙＬ”を越えるとおむつが硬くなり好まし
くない。

モデルＢの構成は、第２図に示す通りであるが図中、１
，２．６，７．８は上述のモデルＡと全く同じであシ、
３　、９　、１０の水平方向への拡散層のみがモデルＡ
と異なる。３も、素材、目付。

密度、繊維径、親水性の加工剤はモデルＡと同様である
がモデルＢでは、このシートは平面状である。９．ｌＯ
は有孔の防水性フィルムあるいは、幾枚かの細い防水性
フィルムであり、有孔の防水性フィルムの場合はそのま
まに密着又は接着し、幾枚からの細い防水性フィルムの
場合は間隔をあけて３に接着させる。９．１０のフィル
ムの素材、厚みは、モデル人の４と同様である。９．ｌ
Ｏを有孔にする場合、穴の直径は０．１關〜２０１１１
が適当である。０．１　ｔｘ未満の場合は、尿の透過性
が小さく、フィルム上を尿が流れることになり横漏れの
原因となり好ましくない。又、２０騙を越える場合には
、穴が大きすぎるため２から透過し、そのまま３へ行く
（あるいは３からそのまま６へ行く）尿が多くなり尿の
水平方向への拡散性が小さくなる。

又、尿の透過を阻害せず拡散性をもたせるため全フィル
ム面積に対する穴の総面積は３〜４０’ｌ、穴の間隔は
、たて、よこともに４０ｍｍ以下が好ましい。細いフィ
ルムを間隔をあけて接着する場合には、フィルムの巾・
間隔はともに１〜２０ｍｍであることが好ましい。９，
１００フイルムは、９又は１０のどちらかでも良いが、
よシ効釆を高めるためＫは、９，１０の両方を密着ある
いは接着し、しかも両者の穴の位置、あるいは細いフィ
ルムの位置をずらせて上方からの投影面では、全面にフ
ィルムが存在することが好ましい。こうすれば、尿が２
から３．３から６へ直進することはなく拡散性を高める
ことができ、尿が６へ移動した後も潟れ戻シをおさえる
効果が高い。

以上がモデルＢの構成である。このモデルもモデルＡと
同様、従来のおむつに比べ尿の水平方向への拡散性、耐
濡れ戻り性が大きい。この為、本発明のトップシートを
用いて尿が同じ場所から数回透過してもモデルＡのおむ
つを用いれば尿を水平方向に拡散させトップシートの濡
れ戻シは小さくなる。モデルＣの構成を第３図に示す。

図中、１．２，６，７．８はモデル人及びモデルＢと全
く同様であるが、モデルＣでは拡散させるためのシート
として、１１のエアーシールシートが用いられる。ただ
し、エアーシールシートは第４図斜視図に示す様に空気
の入っていない部分１２に部分的に穴１４をあけである
。このシートは空気の入っていない部分がみそとな９．
尿が高分子吸収体へと透過する際のといの役目を果たす
とともにシートの厚みが高分子吸収体からの尿の戻シな
阻止する為、おむつの濡れ戻シは極めて少ない。エアー
シールシートの素材は、ポリエチレン等一般的な防水性
の素材が好ましく、１２での厚みは、０．０１〜０．２
０が適当である。０．０１１Ｊｌ未満では着用　−′者
の体重がかかるなど加圧が生じた際に空気の入っている
部分１３が破れるおそれがあり、好ましくない。又、０
．２１１Ｊｌを越えた場合には、硬く、おむつの着用者
に不快感を与え好ましくない。１３の直径は１〜２０關
、高さは２ｕ以上が適当である。１３の直径がＩＩＬ１
１未満の場合、高さを２ｕ以上にすることが困難であシ
、高さが２ｙ、未満では尿の戻シを防ぐ効果、及び、と
いの効果がみられない。又、直径が２００を越えると１
３の上に尿かたまシ、濡れ戻シの原因となシ好ましくな
い。

１４の穴の直径は１３を破らなければ特に限定されない
が透水性が失われない様に１４の穴の総面積は１２の総
面積の３チ以上が必要である。

以上がモデルＣの構成である。このモデルもモデルＡ、
モデルＢと同様に従来のおむつに比べ水平方向の拡散性
、耐濡れ戻υ性が大きい。

そのため本発明のトップシートを用いて尿が同じ場所か
ら数回透過してもモデルＢのおむつを用いれば尿を水平
方向へ拡散させトップシートの濡れ戻りは小さくなる。

〈実施例〉 以下、実施例によシ本発明の詳細な説明するが本発明が
これらの実施例に限定されないのは勿論である。

なお、実施例に用いた測定法を以下に示す。

尿の透過性； ＪＩＳ　　Ｌ１０９６　、６．２６．Ｉ　Ａ法の滴下法
に類似しているが、本実施例の場合、試料が薄〈従来法
では表面の水滴が繊維に入り込む空間がないために水滴
の特別な反射は消えず尿の透過性の値としては、不正確
になる。そこで、試料の下に定性濾紙（東洋濾紙ム２）
を２枚重ねて入れ、測定を行った。測定は、１滴（約０
．０４ｄ）の生理食塩水（Ｎａ０１０９９ｇ）　　が特
別の反射をしなくなるまでの時間（秒］で行った。尚、
トップシートとしては、２秒以下が好ましい。

皮膚障害； 試料２　ｏｓ　Ｘ　２　ｃｍを成人の上腕部内側に貼付
し、２４時間後の肌あれの状態を観察し１次の評価方法
（被験者は１０人とする。）による。

Ｏ：被験者の９０係以上で肌あれがみられない。

Δ：被験者の５０係以上で肌あれがみられない。

Ｘ：被験者の５０係を越えて肌あれがみられる。

実施例１ ５種類のＨ，Ｌ、Ｈの異なる加工剤で加工し、トップシ
ートの尿の透過性を測定した。結果を表１に示す。トッ
プシートとしては、目付２０ｇ／ｍ”のポリプロピレン
ス／センボンドを用い加工剤の付着量は０．５重量俤と
した。加工は、加工剤の浴に浸漬後、絞液機で絞り熱風
乾燥機で１００℃にて乾燥を行った。

加工後の尿の透過性のみならず排尿のモデル実験も行い
排尿処理後の尿の透過性も測定した。排尿のモデル実験
は、試料２０　ｃｍ　Ｘ　２０鐸に１５　ａｍの水を散
布し、乾燥させることを排尿１回とし、２回目、３回目
はこれらの処理を繰シ返した。

表１に示す様に、Ｈ，Ｌ、Ｂが４．７〜１１．０の加工
剤で数回の排尿に耐える尿の透過性を付与させることが
できる。

以下余白 実施例２ 加工剤の疎水性繊維への付着盆を変化させて加工を行っ
た。トップシートは目付３０．９７ｍ”のポリエステル
スノぐン〆ンドとし、加工剤はソルビタンモノラウレー
ト（Ｈ，Ｌ、Ｂ、８．５）とした。加工方法、及び排尿
のモデル実験は実施例１と同様である。結果を表２に示
す。表２に示す様に付ｘｉ０．０５〜２重ｆ％で尿の透
過性、皮膚障害ともに満足できる結果が確認された。

〈発明の効果〉 本発明の使い捨ておむつは、そのトップシートＩＣ，）
１．Ｌ、Ｂが４．７〜１１．０の加工剤を用いているた
め従来のトップシートの加工剤に比べ、繊維との親和力
が大きい。従って、数回の排尿後もトップシートの尿の
透過性は失われず、同じ場所から尿を透過させることが
可能である。そのため、トップシートの尿の透過性が低
下するために見られた着用者の不快感、肌あれ、横漏れ
がなく、快適。

衛生的であシ、シかも、漏れの少ないおむつとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の例としてモデルＡで表したおむつの巾
方向の断面図である。第２図は本発明の例としてモデル
Ｂで表したおむつの巾方向の断面図、第３図は本発明の
例としてモデルＣで表したおむつの巾方向の断面図であ
る。第４図は第３図に示すエアシールシート１１の斜視
図である。 １：トップシート、２：綿状の疎水性繊維に親水性の加
工剤を付与させたもの、３：疎水性繊維からなるシート
状物に親水性の加工剤を付与させたもの、４：防水性を
有するフィルム状物、５：綿状物、６：高分子吸収体及
び親水性繊維、７：ノ々ツクシート、８：高拡散シート
、９，１０　：有孔の防水性フィルムあるいは幾枚かの
細い防水性フィルム、１１：エアーシールシート、１２
：空気の入っていない部分、１３：空気の入っている部
分、１４：穴。 特許出願人　旭化成工業株式会社 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、親水性−疎水性バランスが４．７〜１１．０の脂肪
   酸エステル系又は脂肪酸エーテル系加工剤を０．０５〜
   ２．０重量％付着させた疎水性繊維をトツプシートに用
   いてなる使い捨ておむつ ２、加工剤の親水性−疎水性バランスが７．０〜１０．
   ０である特許請求の範囲第１項記載の使い捨ておむつ ３、加工剤がソルビタンモノラウレートである特許請求
   の範囲第１項記載の使い捨ておむつ