JPH08510665A - 染み透り阻止用圧着接合部を有する吸収物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 月経排出物や尿のような身体からの流体を含めた液体を吸収するための、吸収物品が開示されている。この吸収物品は、上に吸収コアが配置された液体不透過性バックシート、そして第１および第２液体透過性トップシート層を有する。吸収コアの縁部は周縁部を形成し、第１および第２トップシート層と液体不透過性バックシートのそれぞれは、この周縁部を越えて横方向に延び、吸収コアを囲む連続した境界部分を成す。液体不透過性結合部が、周縁部を囲む境界部分に形成され、液体が吸収コアから接合部を越えて横方向に染み移るのを阻む。この結合部は、第１トップシート層の外側面からバックシートの外側面まで延びるように形成され、第２トップシート層内に液体が通って染み透らないような毛管勾配を作っている。

Description

【発明の詳細な説明】 染み透り阻止用圧着接合部を有する吸収物品 発明の背景 本発明は、広くは、使い捨て吸収物品に関し、より詳しくは、生理用パッドの 周縁境界に染み透り阻止用圧着接合部を設けた吸収物品に関する。 背景技術 使い捨て吸収物品は、排出された体液を吸収し保持するそれぞれ特定の目的に 合わせた種々の形態で、利用されている。例えば、使い捨ておむつや失禁用ブリ ーフは尿や便を吸収しようとするもの、包帯は血液や体から排出される他のもの を吸収しようとするもの、さらに生理用パッドは月経流体および他の膣排出物を 吸収しようとするものである。どのような形態で利用するかにかかわらず、各吸 収物品は、使い捨て物品周りの下着、衣服、寝具などへの排出流体の付着を防止 し、汚れないようにする。 よく知られているように、ほとんどの使い捨て吸収物品の基本的構造としては 、液体透過性トップシート層と液体不透過性バックシートの間に吸収コアを包み 込んだものとなっている。吸収コアは大概、AGM（Absorbent Gelling Material ；吸収ゲル材）粒子を数多く組み込んだものとなっている。しかし、従来の多孔 性フィルムでできたトップシート層は、液体吸収前、後どちらの場合も、AGM粒 子の適切な保持ができないことが多かった。したがって、より効率的にAGM粒子 を吸収物品内に保持できるような、改良されたトップシート層を提供することが 望まれている。 また、比較的薄い連続境界部がそれより厚い吸収コアをとり囲むようにして、 トップシート層をバックシートに固着させているのが普通である。使い捨て物品 は、排出された流体をトップシート層に速やかに透過させ、続いて流れが逆にそ のトップシート層を通って戻らないようにするために、染み透りに優れ、且つ、 再度濡れても大丈夫という特性を有すると理想的である。そのうえ、液体不透過 性バックシートは、吸収コア中に保持された流体を、装着者の下着や衣服につか ないようにしておかなければならない。いずれ認識されるように、本技術分野で は、使い捨て吸収物品の特別な機能や快適性を向上させることを目的として、先 に述べた構造に対する、数多くの変形が知られている。 液体透過性トップシート層が染み透り特性を有することに関連して急速な毛管 現象があるが故に、排出された流体が、吸収コアから吸収物品周縁部に向かって 横方向に染み移る（すなわち「染み透り（ウイッキング；wicking）」）おそれ がある。このような染み透りは、吸収物品周辺の装着者の下着および／または衣 服を汚すという問題をひきおこし、望ましいものではない。排出された流体がこ のように横方向に染み移らないように、使い捨て吸収物品の境界部分に液体不透 過性「接合部」を形成することが知られている。例えば、アール（Ahr）による 米国特許第４、３２１、９２４号には、１対の連続接合部が生理用パッドの流路 境界部分に組み込まれて、縁部漏れを防ぐ隔壁にしたものが、開示されている。 かくして、このような従来の製品はその意図した目的をよく果たしているが、縁 取りした使い捨て吸収物品について、その構造、製造方法、およびコストの面で 、引き続き、改良を進める必要性はある。 したがって、本発明の目的は、吸収コアから吸収コアを囲む境界部分の縁部に 向かう流体の染み透りを阻むためのメカニズムを改良した、使い捨て吸収物品を 提供することである。 本発明の他の目的は、吸収繊維および／または吸収ゲル材粒子の吸収コア内へ の包含を改良するための、第２液体透過性トップシート層を、吸収物品内に提供 することである。染み透り阻止接合部を、使い捨て物品の第１トップシート層、 第２トップシート層、およびバックシートの間に形成するということは、吸収コ アからの流体が横方向に染み移りを避けるうえで、有用なことである。 発明の開示 本発明によれば、提供される使い捨て吸収物品は、吸収コア、液体不透過性バ ックシート、第１液体透過性トップシート層、および第２液体透過性トップシー ト層を、有する。この吸収コアは、バックシートと第２トップシート層の間に配 置され、さらに第２トップシート層は、吸収コアと第１トップシート層の間に配 置される。第１および第２トップシート層、そしてバックシートのそれぞれは、 吸収コアの周縁部を越えて横方向に延び、吸収コアを囲む連続境界部分を成す。 液体不透過性接合部が、吸収コアの周縁部を、少なくとも部分的に囲むように、 境界部分に形成されて、第１および第２トップシート層とバックシート間で、延 びている。さらにこの接合部は、第１トップシート層の外側すなわち上面からバ ックシート層の外側すなわち下面まで延びており、吸収コアの周縁部内から接合 部を越えた横方向への流体の染み移りを避けられるように、適合されている。 本発明におけるこれらおよび種々の他の目的、利点、および特徴は、以下の説 明と特許請求の範囲から、添付の図面と結び付けて考慮することにより、明らか になる。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明の新規の特徴を有した使い捨て吸収物品の斜視図であり； 第２図は、第１図の線２−２についての断面図であり； 第３図は、第２図に示した吸収物品の一部を拡大した部分断面図であり； 第４図は、本発明の別の態様の断面図であり； 第５図は、第４図に示した吸収物品の一部を拡大した部分断面図であり； 第６図は、本発明のまた別の態様の断面図であり； 第７図は、第６図に示した吸収物品の一部を拡大した部分断面図であり；そし て第８図は、本発明のさらに別の態様によって、配列構成された使い捨て吸収物 品の斜視図である。 発明を実施するための最良の形態 以下の好適な態様の説明は、本質的に例示されただけのものであり、決して、 本発明あるいはその適用や使用を限定しようとするものではない。 図面を参照すると、本発明の好適な態様が、使い捨て吸収物品、特に生理用パッ ドに組み込まれて示されている。本発明は、他の吸収物品、例えば、おむつ、成 人用失禁製品などにも利用されることについて認識すべきである。ここで用いら れている「使い捨て吸収物品」とは、身体からの排出物のような液体を吸収し保 持する物品で、一度使用した後は廃棄されるようになっている物品のことである 。「生理用パッド」は、女性によって泌尿域外側から装着される吸収物品で、月 経流体および他の膣排出物を吸収し含有するためのものである。 第１図に、本発明の染み透り阻止接合部を組み込んだ生理用パッドの斜視図を 示した。第２図から最も良く解るように、生理用パッド１０は、第１液体透過性 トップシート層１２、第２液体透過性トップシート層１４、吸収コア１６、およ び液体不透過性バックシート１８から、構成されている。第１および第２トップ シート層１２と１４は、別々のシートとして形成されていてもよいし、あるいは １成分の材質の多層形として形成されていてもよい。吸収コア１６は、種々の吸 収材から形成されることができ、本技術分野では通常AGMと呼ばれている「吸収 ゲル材（Absorbent Gelling Material、AGM）」粒子１９を、所定量含んでいる と好ましい。吸収コア１６は、柔軟で、圧縮可能で、そして装着者にとって快適 でなければならない。さらに、吸収コア１６で使用されている材質の吸収能力は 、生理用パッド１０の予期された液体負荷量分を、十分吸収し保持できる程度で なければならない。これに加えて、吸収コア１６の形状や寸法は、女性装着者の 泌尿域に快適にフィットするように、選択される。第１図は、満足できるフィッ ト と保護を提供する、ほぼ砂時計形の吸収コア１６を示している。 液体不透過性バックシート１８は、第１液体透過性トップシート層１２と第２ 液体透過性トップシート層１４に入り込み吸収コア１６によって吸収された液体 が、生理用パッド１０の装着者の下着を汚さないようにするためのものである。 バックシート１８は、約０．０１０から０．０５０ミリメータの厚みを有する、 疎水性ポリエチレンフィルムで形成されていると好ましい。あるいはまた、他の 柔軟な液体不透過性の材質の利用も可能である。ここで用いられている「疎水性 」とは、液体と接触しても湿潤しない表面について言うものである。一般的に材 質の湿潤は、接触角と表面張力によって定義される。これらの特性は、アメリカ ンケミカルソサイエティ（American Chemical Society）のロバートFグールド（ Robert F．Gould）著「接触角、湿潤、そして粘着」（著作権１９６４年）のな かでより詳しく論議されており、これを参考文献として本願に添付した。 第１トップシート層１２は、液体透過性で、生理用パッド１０の装着者の肌に 接触する。したがって、装着者の肌に対して、なじみやすく、柔らかく、そして 刺激のないものであるのが好ましい。第１トップシート層１２は、表面処理材で 処理して液体透過性を高めた親水性ポリエチレンフィルムで、形成されていると 好ましい。ここで用いられている「親水性」とは、液体と接触すると湿潤する表 面について言うものである。第１トップシート層１２は横に延びる複数の毛管を 有して、液体の急速な第１トップシート層１２の透過すなわち染み透りを促進し て、引き続き吸収コア１６によって吸収と保持が行われるようになっていると好 ましい。 第２トップシート層１４は、最初は疎水性だが湿潤剤で処理されて親水性にな ったポリプロピレンで、形成されていると好ましい。第２トップシート層１４は 、第１トップシート層１２と吸収コア１６の間に配置され、種々の問題を引き起 こしうるAGM粒子の通過や漏れに、対処している。 使用に際しては、生理用パッド１０は、下着（図示せず）によって正しい位置 に支えられているのが好ましい。粘着帯２０が、バックシート１８の下面すなわ ち外側面２２に固着されて、下着（図示せず）に付着し、生理用パッド１０が女 性装着者の身体の泌尿域に対する適切な配置からずれるのを防いでいる。カバー ストリップ２４は、最初は粘着帯２０のカバーと保護のために設けられることも あるが、使用前に剥がされる。 第２図から最も良く解るように、吸収コア１６は下面２８と上面２６を備えて おり、下面２８はバックシート１８の上面３０に、上面２６は第２トップシート 層１４の下面３２に、それぞれ隣接している。さらに、第２トップシート層１４ は、第１トップシート層１２の下面３６に隣接するように位置づけられている。 そして、第１トップシート層１２の上面３８が、生理用パッド１０を装着したと き、使用者の身体に対面するように配置される。 吸収コア１６の横方向の縁部は、周縁部４０を成す。第１および第２トップシ ート層１２と１４、そしてバックシート１８は、通常、肉眼的には穿孔なしに成 形され、それぞれの形は吸収コア１６に似ているが寸法はコアより大きい。かく して、第１および第２トップシート層１２と１４のそれぞれとバックシート１８ は、吸収コア１６の周縁部より外側に延びた部分を有して、吸収コア１６を取り 囲む連続した境界部分を成す。境界部分４２は、大概、比較的狭く、約０．２５ から５ミリメータほど、好ましくは３ミリメータの距離を有して延びている。し かし、境界部分４２の幅は、均一でもよいし、パッド１０の周縁部に沿って変化 してもよい。さらに、境界部分４２は、比較的薄く柔軟で、排出域周りが汚れな いようにするための保護機能を改良し、且つ、吸収物品内にAGM粒子を保持しよ うとするものである。 本発明によれば、液体不透過性接合部４４が、周縁部４０を囲む境界部分４２ に設けられている。かくして接合部４４は、吸収コア１６の周縁部４０から、あ るいは第１および第２トップシート層１２と１４から、境界部分４２を通って生 理用パッド１０の周縁部に向かって、液体が横方向に染み移るのを（すなわち「 染み透る」のを）阻止するのに適用される。これによって、装着者の下着のサイ ド部分が早々に汚れないようなる。結局、第１トップシート層１２、第２トップ シート層１４、およびバックシート１８においては、吸収コア１６内に含まれた 液体量とは無関係に、液体の自由度は比較的保たれている。液体不透過性接合部 ４４は周縁部４０の横方向内側に可能なかぎり近接して配置され、境界部分４２ のより多くの部分が乾燥状態を保ち汚れないようになっているのが好ましい。接 合部４４と周縁部４０の間は、隙間があると染み透りや流体の漏れをひきおこす おそれがあるので、好適な適用においては、周縁部４０を隙間なく完全に囲んで いるのが好ましい。この最適な適用においては特に、本発明による改良接合部４ ４は、流体が、境界部分４２内の第１トップシート層１２とバックシート１８に 鋏まれた液体透過性の第２トップシート層１４を通って、染み移るのを避けるこ とを目指すものである。 接合部４４は、加熱下であるいは加熱せずに、通常は「圧着（クリンピング； crimping）」操作と呼ばれる、圧力をいっときに作用させることによって形成さ れるのが好ましい。第３図が示すように、上方および下方の圧着装置４６と４８ が、第１および第２トップシート層１２と１４およびバックシート１８を、対向 しあうように圧縮する。圧着装置４６と４８は十分広く、第１トップシート層１ ２やバックシート１８を、切ったり傷つけたり破いたりするようなことはない。 「圧着」処理においては、多くの場合加熱下で、圧着装置４６と４８を介して、 十分な圧力が伝わって、第１トップシート層１２とバックシート１８を溶融する 。これによって、固体状であっても柔軟な液体不透過性接合部４４が形成される 。かくして、圧力により、第２トップシート層１４が潰れて、層内に残っていた 毛管空洞は少なくとも部分的に詰まる。第１トップシート層１２とバックシート １ ８は、第２トップシート層１４の材質周りで溶融し、それらを通過して染み透る のを阻止するための隔壁を作りだす。接合部４４の外部の境界部分の一部は、と びとびに離散した結合部位で圧着されている。この離散した結合により、毛管の 勾配が逆につまりネガティブになる。これによって不用意に接合部４４を通過し た液体は、接合部４４域内の材質が密集したほうに引き寄せられ、接合部４４の 外部の液体は、境界部分４２の外側縁部に向かって動くのではなく接合部４４に 沿って動くようになる。 本発明の別の態様においては、第２トップシート層１４は、第１トップシート 層１２とバックシート１８より融点の低い親水性の不織性あるいは多孔性のポリ エチレンフィルムで形成されている。「圧着」処理において、加熱下であるいは 加熱せずに、局所的に圧力を作用させると、第１トップシート層１２とバックシ ート１８より前にポリエチレン製の第２トップシート層１４が溶融し広がって第 １トップシート層１２とバックシート１８の材質と共に混合される。かくして、 肉眼的レベルで見ると本発明の第１好適態様に類似した、液体不透過性接合部４ ４が形成される。ただし、第１好適態様では、第１トップシート層１２とバック シート１８は、第２トップシート層１４より先に溶融している。この圧着処理方 法を変えて、第１および第２トップシート層１２と１４を、バックシート１８と 共に、溶融して接合部４４を形成させることも可能である。 本発明における第２の別の態様が第４図および第５図に示され、ここの生理用 パッド５０は第１から３図の生理用パッド１０とほぼ類似のものである。解りや すくするために、生理用パッド５０において、生理用パッド１０の上記の構成要 素と類似のあるいは同一の構成要素を示すのに、同じ参照数字を用いることとす る。パッド５０は、第１つまり内側液体不透過性接合部５２を有している。この 接合部５２は、吸収コア１６の周縁部４０に可能な限り近接して周縁部４０を囲 むように配置されている。さらに加えて、生理用パッド５０は、第２つまり外側 接合部５４を備えており、この第２接合部５４は、境界部分４２に入って第１接 合部５２を越える液体の染み透りに、追加的に対抗しようとするものである。本 発明では、３つあるいはそれ以上の接合部を使用する場合もありうることとして いる。第１から３図に示された好適な態様と同様に、第２トップシート層１２は 、疎水性のポリプロピレンを湿潤剤で処理して親水性になったもので形成されて いるか、もしくは親水性の不織性あるいは多孔性のポリエチレンで形成されてい ると好ましい。そして、第１および第２接合部５２と５４は、第２トップシート 層１４として好適なポリプロピレンを選択したうえで、第１トップシート層１２ とバックシート１８を溶融することによって形成される。また第２トップシート 層１４として親水性のポリエチレンを選択した場合には、接合部５２と５４は第 ２トップシート層１４を溶融することによって形成される。 本発明におけるさらに別の態様が、第６図および第７図に示されている。ここ では、第４図および第５図に示された生理用パッド５０とほぼ類似した生理用パ ッド５６が構成されている。このパッド５６は、第１つまり内側接合部５８と第 ２つまり外側接合部６０を有する。この態様において外側接合部６０は、第１お よび第２トップシート層１２と１４そしてバックシート１８によって形成される 境界部分４２の横方向に最も外側の縁部に配置されている。本発明におけるこの 変形態様は、種々の液体不透過性接合部を選択的に配置し、装着者に対して快適 さを維持し刺激がないようにしながら、且つ、接合部の効率を最大化するために 、提供されたものである。 本発明におけるさらにまた別の態様が、第８図に示されている。生理用パッド ６２はパッド１０とほぼ同様に形成されており、前方部分６４と後方部分６６そ して第１および第２側縁部６８と７０を有している。液体不透過性接合部７２と ７４は、接合部４４と類似のものである。ただし、接合部７２と７４が延びてい るのは、側縁部６８と７０に沿った部分だけである。接合部７２と７４は、コア １６を全周囲む接合部４４に比べより簡単に製造できるということがわかってい る。 本発明の構造の種類が無数にあることは、当然理解される。前述の論議は、本 発明の態様を単なる例として開示し述べたものである。当業者であれば、下記の 請求の範囲に定義したようなこの発明の精神と範囲から離れることなく、種々の 変更や修正が可能であることは、以上の論議および添付の図面と請求の範囲から 容易に認識されよう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＮ，ＣＺ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，Ｋ Ｒ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 コー，リチャード ジョージ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ヒーザーウッド、レイン、7420

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 液体を吸収する吸収物品で、この吸収物品が、第１液体透過性トップシ ート層、第２液体透過性トップシート層、液体不透過性バックシート、および、 周縁部を有し且つ前記バックシートと前記第２トップシート層の間に配置された 吸収コアを含み、さらに前記第２トップシート層は、前記吸収コアと前記第１ト ップシート層の間に配置され、ここで前記の第１トップシート層および第２トッ プシート層そしてバックシートのそれぞれは、前記吸収コアの周縁部を越えて横 方向に延び前記吸収コアを囲む連続境界部分を成した、前記吸収物品において、 液体不透過性接合部が、前記吸収コアの周縁部を部分的に囲むように前記境界 部分に形成され、前記第１トップシート層の外側面から前記バックシートの外側 面まで延び、前記吸収コアから前記接合部を越えて横方向外側への液体の染み移 りを阻止できるように適合されていることを特徴とする前記吸収物品。 ２． 前記液体不透過性接合部が、第１液体不透過性接合部と、前記吸収コア と、さらに加えて前記第１液体不透過性接合部を囲み且つそこから距離をおいて 設置された第２液体不透過性接合部を含む請求の範囲１項記載の吸収物品。 ３． 前記第１トップシート層、前記第２トップシート層、そして前記バック シートのなかで、少なくとも１つの一部分が、溶融され、前記接合部を形成する 請求の範囲１項記載の吸収物品。 ４． 前記の第１トップシート層および第２トップシート層そしてバックシー トのそれぞれが、前記接合部を越えて横方向に延びる請求の範囲１項記載の吸収 物品。 ５． 前記第２接合部が、前記境界部の外側横方向縁部に配置されている請求 の範囲２項記載の吸収物品。 ６． 前記接合部が、前記境界部の外側横方向縁部よりも、前記吸収コアの前 記周縁部に近接して形成されている請求の範囲１項記載の吸収物品。 ７． 前記接合部を形成するのに、圧着操作において、局所圧力を作用させて 、またはいっときに圧力と熱を作用させて行う請求の範囲１項記載の吸収物品。 ８． 前記第１トップシート層と前記第２トップシート層の少なくとも１つが 、処理操作によって疎水性となった材質でできた請求の範囲１項記載の吸収物品 。 ９． 前記吸収コアが複数の吸収粒子を含み、前記第２トップシート層が、前 記吸収粒子が前記物品内から漏れないようにしようとする請求の範囲１項記載の 吸収物品。 １０． 前記吸収物品が、前方部分、後方部分、第１および第２側縁部を有し 、前記接合部が、前記第１および第２側縁部に沿って延びる請求の範囲１項記載 の吸収物品。