JPS63308127A - 小便器用薬剤容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は小便器に使用する薬剤容器に関する。

（ロ）従来技術 従来、小便器は悪臭を発するので、球状の水溶性防臭剤
を使用し、水洗式であっても使用中、配管に尿石が付着
して悪臭を発するので、これを防止するため球状の尿石
防止剤又は尿石除去剤等を使用し、それらの薬剤の使用
方法は小便器の受部に直接載せていた。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 通常、前記薬剤を小便器に使用する場合はその最も低部
にあるサナ等の上に載っているため、利用者に不快感を
与えた。また通常、薬剤は球状をなしていて便器の表面
に点接触していないため、洗浄水の流出終期に水量が少
なくなると薬剤が僅かしか溶解せず、それにより便器の
流出口の直下にある上ラップに溜まる水の薬剤濃度が低
くなり、この部分に尿石が堆積すると共に悪臭を発した
。

また、前記薬剤は夏期のような高温時に溶解し易いので
溶解抑制剤を混合して洗浄水等が薬剤の全面に接触する
状態で適度の薬効が得られるようにしており、固形体中
の薬剤自体の含有量が少なく、かつ使用期間が短かった
。

（ニ）問題点を解決するための手段 前述の問題点を解決すべくサナを中空体とし、これに多
数の孔を設けたところ、固形薬剤に洗浄水が良く接触す
るようになったが、薬剤が短期間のうちに溶解してしま
うという問題点を解決することはできなかった。

本発明は防臭剤、尿石防止剤又は尿石除去剤等の水溶性
固形薬剤を収納して小便器に装着する容器において、前
記容器を水溶性薬剤を収容する受体とそれに装着する蓋
とからなるサナで構成し、前記受体の周壁に多数の排水
孔を穿設すると共に上部外周に複数の導水体を放射状に
突設し、前記蓋の外周を前記導水体上まで覆うように形
成すると共に多数の流入孔を設けたことにより薬剤の溶
解を適度に抑制しながら、洗浄水流出終期に、便器の内
面を伝って流下する洗浄水を受体内に導入し得るように
して前述の問題点を解決した。

（ホ）作用 前述の固形薬剤を中空のサナに入れた状態で小便器の排
出口にセットする。

使用後、洗浄水は小便器の内壁面を伝って流下し、排出
口に流入せんとする。

その際、受体の上縁と排出口の内周との間の導水体が架
設される部分を除いて開口しているので、一部の洗浄水
は、導水体上を経るか、若くは直接受体内に流入するが
、他の洗浄水は上記開口部からサナ内に流入することな
く、直接トラップに流下するので薬剤溶解量が少なく、
流下の終期になって洗浄水量が少なくなった時、小便器
の内周面を伝って流下する洗浄水の一部は導水体上に受
は止められて受体内に流入し、それが薬剤を溶解するの
で、トラップ内の薬剤濃度が濃くなる。

（へ）実施例 本発明の一実施例を図面について説明すると、小便器１
は上部に給水口２を有し、下部にはトラップ３に通ずる
排水口５を設けである。

そして、薬剤６は水溶性の防臭剤、消臭剤、尿石防止剤
又は尿石除去剤であって、球状又はその他の適宜の形状
に成型しである。

また、合成樹脂製のサナ７は受体８とその上部に重合す
る蓋１０とからなり、受体８は上部が開口した半球状を
なし、下部には重りとなる鋼球１１等を入れる筒状体１
２を連設し、周壁には上下方向の多数のスリット１３・
・を設け、上端には放射状に突出した複数の樋状をなす
導水体１５・・を付設し、これらの導水体１５・・の外
端部は円弧状の連結体１８で全体が円形になるように連
結してあり、直径上で対向する連結体１Ｂ、ｉｆｔの内
側縁から外向きのフック状係合片１７．１７を立設しで
ある。

更に、蓋１０の外周は前記受体８の外周と略同−直径の
円形になっており、頂部と、外周寄りの弯曲部とには多
数のスリット１８・・、１９・・をそれぞれ放射状に設
けてあり、外周寄りの前記スリット１９・・の下端間は
、前記導水体１５・・に対応する部位を除いて円弧状の
連結体２０で連結してあり、前記フック状係合片１７．
１７と対応する部位のスリット１９の下端は略水平な受
片２１．２１で連結しである。

更にまた、前記ＭＩＯの外周寄りのスリット１９・・間
の隔杆２２・拳は横断面を第３図に示す如く外側が尖っ
ていて左右の円弧面からなるテーパー状に形成して、放
尿時に尿が跳返えることなくスムーズにサナ７内に侵入
するようにしである。

而して、前記サナ７の受体８に鋼球１１と薬剤６を入れ
てから上部に蓋１０を重合圧接すると、前記フック状係
合片１７が受片２１に係合するから、このま−１又は更
に接着テープで上下の連結体１６．２０を結合するか、
若くは前記フック状係合片１７及び受片２１を省略して
上記接着テープその他の結合部材又は接着剤で上下の連
結体ＩＥｉ、　２０を連結し、このサナ７の受体８を小
便器１の排水口５に挿入すると、第２図に示す如く導水
体１５・会が排水口５に掛は渡され、その先端部及び連
結体１６が小便器１の底面に重合し、受体８の上端外周
と、相隣る導水体１５．１５と、連結体１６とで囲まれ
た扇形状の開口部２３・会の内周寄りは、上下に連通ず
る。

この状態で放尿後、流出させた洗浄水は、導水体１５・
・を経て受体８内に流入するもの及び水量の多い時は一
部直接受体８に流入するものと、前記開口部２３に流入
して受体８の外側の間隙２５を通りトラップ３に流下す
るものとに分流し、受体８内に流入した洗浄水は薬剤６
を溶解させる。

即ち、水量の多い間は受体８に洗浄水の流入量が少なく
なるので薬剤６の溶解を抑制することができ、前記洗浄
水が流出し終る頃、水量が少なくなっても、小便器１の
内周面に沿って流れた洗浄水は前記導水体１５．１５の
外端で受止められて受体８内に流入することとなり、そ
れが受体８に収納した薬剤を溶解させるので、トラップ
３に残る洗浄水の薬剤濃度が大になり、尿石や悪臭が発
生するのを防止することができる。

また、前述の実施例では受体８の上端外周と、相隣る導
水体１５．１５と、連結体１日とで囲まれた扇形状の部
分全体を開口部２３・・としたが、該開口部２３の受体
８側のその全周に亘り導水体１５の底板と同じ高さでか
つ扇形状で覆うと開口部の幅が狭くなってトラップ３へ
直接流下する洗浄水の量を適宜少なくして薬剤６の溶解
を多くすることができ、気温の高低又は薬剤の溶解性の
難易度等に応じて適宜選択する。

（ト）発明の効果 本発明は前述のように防臭剤、尿石防１Ｅ剤又は尿石除
去剤等の水溶性固形薬剤６を収納して小便器１に装着す
る容器において、前記容器を水溶性薬剤を収容する受体
８とそれに装着する蓋１０とからなるサナ７で構成し、
前記受体８の周壁に多数の排水孔を穿設すると共に上部
外周に複数の導水体１５を放射状に突設し、前記蓋１０
の外周を前記導水体１５上まで覆うように形成すると共
に多数の流入孔を設けたので、洗浄水等が便器内に滞留
することなく、急速に流出せ°しめることができるもの
でありながら薬剤に対して洗浄水を的確に接触させて必
要量溶解させることができると共に洗浄終期に洗浄水量
が少なくなっても、導水体１５・・は小便器１の周面を
伝って流下する洗浄水を受止めて受体８内に流入させ、
この残り水により溶解した薬剤はトラップ３内に高濃度
として残留することとなり、それによりトラフープ３内
に尿石や悪臭が発生するのを確実に防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示すものであって、第１図は
サナの分解斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第
３図は同上Ｂ−Ｂ断面図、第４図は小便器の縦断面図、
第５図は連結部の分解断面図である。 １・・小便器　　　　　３・・トラップ６・・薬剤　　
　　　　７・・サナ ８ｅ・受体　　　　　　１３．１８．１９・・スリット
２３・Φ開口部 第１図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）防臭剤、尿石防止剤又は尿石除去剤等の水溶性固
   形薬剤６を収納して小便器１に装着する容器において、
   前記容器を水溶性薬剤を収容する受体８とそれに装着す
   る蓋１０とからなるサナ７で構成し、前記受体８の周壁
   に多数の排水孔を穿設すると共に上部外周に複数の導水
   体１５を放射状に突設し、前記蓋１０の外周を前記導水
   体１５上まで覆うように形成すると共に多数の流入孔を
   設けたことを特徴とする小便器用薬剤容器。
2. （２）受体８と蓋１０の重合部に係止部を設けた特許請
   求の範囲第１項記載の小便器用薬剤容器。
3. （３）蓋１０の相隣る流入孔の隔杆２２をその横断面の
   外側がＶ字状になるように形成した特許請求の範囲第１
   項記載の小便器用薬剤容器。