JPS63307193A - 高解離圧化合物単結晶の製造方法と装置 - Google Patents

高解離圧化合物単結晶の製造方法と装置

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JPS63307193A
JPS63307193A JP14358687A JP14358687A JPS63307193A JP S63307193 A JPS63307193 A JP S63307193A JP 14358687 A JP14358687 A JP 14358687A JP 14358687 A JP14358687 A JP 14358687A JP S63307193 A JPS63307193 A JP S63307193A
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JP
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vessel
crucible
high dissociation
dissociation pressure
melt
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Application number
JP14358687A
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Inventor
Masahiro Nakagawa
中川 正広
Masami Tatsumi
雅美 龍見
Koji Tada
多田 紘二
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (ト)技術分野 この発明は高解離圧化合物の製造方法と装置に関する。
■−v族あるいはn−Vl族化合物半導体は構成元素の
解離圧が高く育成中にその解離を防ぐ必要があり、酸化
物等の単結晶に比べその育成はきわめて難しい。■−■
化合物半導体のなかでGaAsに関しては精力的に研究
が進められた結果高品質な単結晶が得られているが他の
材料に関しては今後の開発が待たれる。
(イ) ■−V族化合物半導体単結晶成長に関する従来
技術 ■−v族化合物半導体単結晶を成長させる方法として、
現在用いられている一般的方法は、LEC法である。
これは、るつぼの中へ■−V族化合物半導体原料とB2
O3、必要であれば不純物を入れ、不活性気体の圧力下
で加熱し、原料融液を液体封止剤B2 o3で覆い、こ
こから単結晶を引上げる方法である。
液体封止剤は、■族元素の揮発を防ぐためのものである
。融点近傍でのV族元素の解離圧が増加するので、液体
封止剤B2O3によって、V族元素の揮発を防ぐ必要が
ある。V族元素の揮発というのは、結晶下端の表面から
のものと、原料融液の上面からのものとを含む。
一般に■−V族化合物半導体基板上に発光素子や電気的
な素子を形成する場合結晶の転位が素子の特性や寿命に
悪影響を与える。このため結晶内の転位密度を極力低減
する必要がある。
転位密度を低減する一つの方法として不純物を添加して
その不純物硬化作用を利用する方法があるが不純物が結
晶の電気的特性に影響を与える場合があり一般的な方法
とは言えない。
転位密度を低減する基本的な方法は引上げ方向の温度勾
配をゆるやかにし転位の発生あるいは増殖の原因となる
結晶内の熱応力を低減させることである。
しかしながら低温度勾配化すると育成された単結晶の表
面から■族元素の解離が進行しやすく、それが原因で転
位等の欠陥が発生するという問題もある。
従来のLEC法では、圧力容器が一重になっていた。圧
力容器の壁面は冷却水などで冷却されていた。ヒータの
熱により壁面が加熱されるので、昇温するのを抑えるた
めに冷却する。
圧力容器内で、もしもV族元素の蒸気が発生したとする
と、最低温度の部分のV族元素の蒸気圧と均衡する。こ
のため、最低温度部分で固化し、V族元素の蒸気圧が上
らない。つまりV族元素の蒸気圧が、はぼ0Torrと
いう事になる。
(ロ)GaAs単結晶成長に関する従来技術GaAsは
、InPよりも研究開発が先行しているので、多くの工
夫がなされている。
この中で有力なものは、2重の容器を用いる方法である
。内容器と外容器とを使う。外容器で内容器′をスツポ
リ囲む。内容器にはAsの蒸気を存在させる。内容器に
於て、原料融液、結晶表面と、雰囲気との間でAs圧を
平衡させ、結晶からのAs抜けを有効に防止する。
上軸、下軸が内容器の壁面を貫くが、ここをB2O3で
シールする。
二重にシールするので、二重融液シール法という事があ
る。
例えば、特開昭54−123585(S54゜9゜25
公開)、特開昭58−99195(858,6,13公
開)はこのような方法を提案している。
これらは、縦に長い異形の石英製るつぼの中に、GaA
sと°B2O3とを入れ、この中へ上軸を差込んでいる
。石英製るつぼの内部に於て、上方は広い空間となって
いて、ここへ結晶が引上ってゆく。
上軸を石英製るつぼ上端の挿入口に入れるが、ここはB
2O3を入れた受皿によってシールする。
石英製るつぼが内容器である。この外側にヒータがある
。これらの全体を外容器が囲んでいる。
GaAs原料融液からAsが解離し、B2O3を抜けて
、内容器の内部空間にAs雰囲気を形成する。As圧の
ために結晶表面からのAs抜けが防止される。
石英管を内容器とするので、この方法は、好都合な点が
ふたつある。
(1)石英は賦型性に富む材料であるから、縦長の異形
の容器を作りやすい。
(2)石英は透明であるので、内部観察ができる。
しかし、反面、石英の中のSiがGaAs融液に入り汚
染の原因となる。
Siはn型の不純物となるので、これは重大な問題であ
った。
ノンドープGaAs単結晶をこの方法で作る事は難しい
さらに、GaAs単結晶を製造する方法として、特開昭
60−11298号(S 60.1.21公開)、特開
昭60−11299号(S60.1.21公開)が提案
されている。
これも二重融液シール法の一種である。
内容器がひとつの部材ではなく、るつぼと蓋とからなっ
ている。るつぼはPBNで、蓋は石英である。石英蓋の
下端は、るつぼの中のB2O3の中にある。゛石英がG
aAs融液に触れない。このため、SiによるGaAs
の汚染を避ける事ができる。
この方法の新規な点は、二重融液シール法に於て、As
分圧下でGaAs単結晶を引上げる場合の諸条件を明ら
かにした、という点にある。
その条件は、 (1)不活性ガスの外容器、内容器に於ける圧力Rが3
〜60 atmである。
(2)内容器(石英製蓋)上部の温度Tを400℃〜7
00℃とする。
(3)  内容器内のAsの分圧Qを7 Torr 〜
4 atmとする。
(4)  るつぼ内B2O3中の温度勾配Gを100℃
b以下とする。
というものであった。
まとめて、略記すると、 R= 3〜60 atm T = 400〜700℃ Q = 7 Torr 〜4 a tmG≦100℃/
cm となる。
この方法は、GaAsの他に、InP、 InAsにも
適用できる、と前記公報に記載されている。
しかし、これらの数値はGaAsの結晶成長から得られ
たものである。
他の化合物半導体の結晶成長に直ちに適用できるわけで
はない。
に)従来技術の問題点 前述の二重融液シール法をGaAs以外の化合物例えば
InPにあるいはI nAsに適用するとすれば、次の
問題がある。
(1)  内容器(後にベッセルという事もある)の温
度が低すぎる。T =400〜700°Cというが、T
=700℃であっても低すぎる。引上げた結晶或いは、
融液からInPが脱離する。温度が低いので、のぞき窓
にInPあるいはInAsが付着する。すると、のぞき
窓を通して、結晶成長の様子を観察する事ができない。
(2)  内容器でのPあるいはAsの分圧が高すぎる
7 Torr以上のPの分圧にするためには、固体のP
あるいはAsを保持する機構、これを加熱する機構、固
体Pあるいは固体Asの温度をモニタする機構などを必
要とする。高い圧力賦与のための機構があって、構造が
複雑になる。
また、PあるいはAsの分圧が高いから、PあるいはA
sがのぞき窓に付着しやすくなる。
(3)不活性気体とPの圧力の和が28kg/cd以下
であると、Pの解離が起こる。
(4)内容器を石英で作ると、石英の中のシリコンSi
がInPあるいはInAs融液に入り、InPあるいは
InAs単結晶の中へ混入する惧れがある。
00   目     的 不純物硬化を利用しなくても、比較的低転位の高解離圧
化合物単結晶を引上げる事のできる方法及び装置を提供
することが本発明の方法である。
のぞき窓に高解離圧化合物或は揮発性元素が、付着する
事を防ぎ、結晶成長の様子を観察しやすくした高解離圧
化合物単結晶の引上方法を提供することが本発明の第2
の目的である。
(6)本発明の方法 本発明の高解離圧化合物単結晶引上げ法は、内容器と外
容器とを組合わせた装置を用いる。二重融液シール法の
一種といえる。
しかし、圧力、温度、容器の材質などに相違がある。こ
れによって、従来のものと区別される。
その条件は、 (1)ベッセルの最低温度を700℃以上とする。
(2)  内容器(ベッセル)内での揮発性元素分圧Q
をθ〜7 Torrとする。
(3)  ベッセル内での不活性気体と揮発性ガスの圧
力の合計を当該化合物の融液の解離圧とする。
(4)ベッセル(内容器)を石英としない。ベッセルは
PBN(pyrolitic BN)、PBNをコーテ
ィングしたカーボン、非晶質カーボンa−C,窒化アル
ミニウムAlN、窒化硼素BN、窒化けい素SiNなど
の材料によって作製する。
(5)  のぞき窓に石英を用いる時は、揮発性のガス
と接触する部分を不揮発性成分の酸化物によってコーテ
ィングする。
以上のような特徴がある。(1)〜(3)の条件を簡単
に式で示すと、 T>700℃            (1)0<Q≦
7Torr          (2)Q+R≧Q、 
kg/m          (3)という事である。
不活性気体の圧力をR1揮発性ガスの圧力をQ当該化合
物融液の解離圧をQで表現している。
以下、InPの場合について図面によって説明する。
第1図、第2図は本発明を行うための単結晶引上げ装置
の断面図である。
るつぼ1はPBN製のるつぼである。カーボンのサセプ
タ11によって支持される。るつぼ1の中には、InP
融液2と液体封止剤3とが収容されている。
るつぼ1、す七ブタ11は下軸9によって、昇降回転自
在に支持されている。
下軸9の鉛直上方に、上軸6が昇降回転自在に設けられ
る。
上軸6、下軸9、るつぼ1などは、ベッセル4によって
囲まれる。ベッセル4は、この内部空間にPの分圧を維
持するために密封空間となってb)る。
ベッセル4を密封空間とするために、上軸61、下軸9
に対して、液体封止剤によるシールがなされている。
すなわち、ベッセル4の上軸通し穴18の上には、上軸
6の一部を囲むように、上封止剤溜め21が形成されて
いる。封止剤であるB20323が上封止剤溜め21に
収容される。上軸6はベッセル4の上軸通し穴18を貫
く。これは液封されながら、回転昇降する事ができる。
液体封止剤23の作用でベッセルの内部空間Sと、外部
空間Wとが仕切られている。
ベッセル4の下端の下軸通し穴19を囲んで、下封止剤
溜め22が形成されている。ここにも、B2O3が液体
封止剤24として収容されている。
下軸9と下軸通し穴19との間には空隙があり、下軸9
は自由に回転昇降する事ができる。しかし、液体封止剤
24の作用で、下軸通し穴19がシーベッセル4の外側
であって、るつぼの周囲にあたる部分にヒータ8が設け
られる。。
このヒータ8は、るつぼ1内のInP融液2、液体封止
剤3を加熱する作用の他に、下封止剤溜め22の封止剤
24をも加熱する。2つの異なる対象を加熱する事にな
る。
より微妙な温度制御が要求される場合は、このヒータを
2つに分割し、InP融液2と液体封止剤24の温度を
独立に設定できるようにする。
ベッセル4上方の上封止剤溜め21の液体封止剤23を
加熱するため封止剤用ヒータ26が設けられる。
ベッセル4が透明石英でないので、るつぼの内部の観察
を行なうため、のぞき窓7を設ける必要がある。
こののぞき窓7は石英の棒材を用いる事ができる。
高温状態になるので、石英製ののぞき窓の表面からSi
が飛んで、ベッセル4の内部空間を汚染するという事も
考えられる。
そうなると、Siが原料融液に混入し、これが結晶にと
り込まれる、という惧れがある。
このようなSi混入の可能性を除くため、のぞき窓7の
内部空間Sに露出する部分にはIn201をコーティン
グしておく。これは、透明の酸化物膜を形成するので、
のぞき窓の透明度を損わない。石英からのSiの抜けを
防ぐ事ができる。
さらに、これらの全体を圧力容器13によって囲んでい
る。
ベッセルが内容器にあたり、圧力容器13が外容器にあ
たる。二重容器二重融液シール法である。
この例では、ベッセル4が、原料であるInP融液に直
接触れない。このため、ベッセルを石英としても融液の
Si汚染はあまりない。
しかし、ベッセルの一部が粉末となって飛散するという
可能性が、ないとはいえない。
そこで、ベッセル4は、PBN、 PBNヲ:l:I−
ティングしたカーボン、非晶質カーボン、窒化アルミニ
ウムA4N、窒化硼素BN、窒化けい素SiN 、モリ
ブデンMOなどで作る。
第1図で明らかなように、この内部空間Sには、りん固
体を置かない。内部空間に怜んの分圧を要求するが、θ
〜7 Torrであるので、りん固体を置く必要がない
りんの蒸気圧はAsよりも高いから、りん固体を内部空
間に置くと、りん分圧が7Torrを超えてしまう。り
んは、InP原料融液から解離することにより、内部空
間Sに供給される。
内部空間の最低温度部の温度を700℃以上とする必要
がある。このため、ヒータ8、ヒータ26だけで足りな
ければ、さらにヒータを追加して、最低温度部の温度を
700℃以上にできるようにする。
この装置でInP単結晶を引上げるには次のようにする
圧力容器13、ベッセル4を開く。
るつぼ1にInP多結晶と必要であればドーパントを入
れる。さらにB2O3を入れる。
上軸6に種結晶5をとり付ける。
上下封止剤溜め21.22にB2O3を入れる。
圧力容器13を閉じる。容器の内部をいったん真空にし
てから、不活性気体を導入する。
ここで、不活性気体というのは、窒素と不活性ガスAr
%Ne、・・・とを意味する。
ヒータ8.26に通電する。すると、600°C前後で
まずB2O3が軟化する。液体状になるので、ノ上軸通
し穴18、下軸通し穴19をシールする。るつぼの中の
B2O3も液状になり、InP原料を覆う。
さらにベッセル4も閉じる。閉じた瞬間、内部空間S1
外部空間Wの不活性気体の圧力は等しい。
さらにヒータ8でるつぼ内を昇温する。
InP多結晶原料が融ける。InP融液2となる。
これは液体封止剤3によって覆われる。また不活性気体
の分圧Hによって、液体封止剤3が押圧されている。
しかし、InP融液2から、Pが僅かであるが解離する
。これがB2O3の層を抜けて内部空間Sに満ちる。2
分圧が生ずる。B2O3の層の厚さや、不活性気体の分
圧Rにもよるが、融液から解離したPの分圧は7 To
rr以下となる。
こ・のような状態に於て、上軸6を下げ、種結晶5を、
InP融液2に漬ける。
下軸9と上軸6とを相対回転させながら種付けする。こ
の後、結晶を引上げる。
この時の条件は、既に述べたように、ベッセル内での最
低温度を700℃以上にする。不活性ガス圧力Rとりん
圧力Qの和をInPの融液の解離圧である28kg/c
r1以上とする。
このような方法でInP単結晶を引上げると、転位の少
い高品質のものが得られる。
本発明の方法は、第2図に示す装置によっても実行する
事ができる。
この装置も二重容器二重融液シール法のカテゴリーに属
する。
ベッセルがるつぼの全体を覆っているのではなく、ベッ
セル4は下端の開口した有蓋筒状となっている。
ベッセル4と上軸6のシール構造は前記の例と同じであ
る。
下軸9はベッセルを貫かない。このため下軸9のまわり
のベッセルに対するシール機構が不要である。
るつぼ1、サセプタ11の外周に、環状封止剤溜め32
が形成されている。この中には液体封止剤33が収容さ
れている。
ベッセル4の下端が、るつぼ1の環状封止剤溜め32の
中に漬っている。これにより、るつぼ1の回転を妨げる
事なく内部空間Sをシールすることができる。
ベッセル4は固定されており、斜上方にのぞき窓7が設
けられている。この点は第1図のものと同じである。
この装置によってInP単結晶を引上げる手順は前記と
ほぼ同じである。
次の条件が課される。
T > 700°C o<Q≦7Torr R+Q≧28kg/c!! (ホ)作 用 本発明で設定した条件により生ずる作用について説明す
る。
(1)ベッセルの最低温度が700℃以上であるという
事について。
゛ ベッセルの温度が十分に高いので、InPがベッセ
ルの内壁やのぞき窓に蒸着されるという事がない。この
ためのぞき窓が高解離圧化合物によって曇るという事が
ない。のぞき窓から、結晶成長の様子を明瞭に観察する
事ができる。
また、揮発性元素気体が壁面に接触して蒸着するという
ことがない。このため、揮発性元素分圧を適正な範囲に
保つことができる。
(2)揮発性元素分圧がθ〜7Torrであるという事
について。単なるLEC法では容器が一重であるので、
揮発性元素分圧は0である。二重容器にした本発明に於
ては、内容器の壁面の温度が700℃以上であるから、
0〜7Torrにする事ができる。
揮発性元素分圧があるので、高解離圧化合物単結晶の表
面からの揮発性元素の解離を防ぐこと(3)ベッセル内
の全圧力(R十Q ’)が大きいので、高解離圧化合物
からの揮発性元素の解離が防止される。これは融液から
の解離防止に有効である。
(4)  ベッセルが石英ではなく、PBN、 PBN
コート炭素などであるから、石英に含まれるSiによっ
て、汚染されるという事がない。高純度の高解離圧化合
物単結晶を得る事ができる。
(5)  のぞき窓を石英とした場合でも、これによる
高解離圧化合物のSi汚染はあまり問題にならない。高
解離圧化合物融液や結晶と、のぞき窓が離れているし、
のぞき窓の部分は比較的低温だからである。
しかし、In、、O,、をコーティングする事によりS
i汚染の問題が完全に解決される。
(6)低温度勾配化には限界があるが揮発性元素圧力が
低いためベッセルのシール構造を簡単にすることができ
るとともに揮発性元素の供給源として引き上げ用原料を
用いてもその組成ずれはわずかである。
(り)実施例 第2図に示す装置によって、ノンドープInP単結晶の
成長を行なった。ベッセルはPBNである。
のぞき窓はサファイアとした。InP原料、B2O3の
チャージ量は以下のようであった。
る つ ぼ ヘInP多結晶  1,000gB2O3
200g 上封止剤溜めへ  B2O3100g 環状封止剤溜めへ B203300g これらの試料をチャージし、容器を閉じ、いったん真空
に引いてから、不活性気体を導入し、ヒータによって炉
内を昇温させた。
ベッセル内で最低温度となる部分は上軸通し穴18の近
傍であった。この部分の温度が780℃であった。最低
温度部が700°C以上という条件を満している。
不活性気体(この場合、窒素ガス)の内部空間での分圧
は40kg/fflであった。りんの分圧は6Torr
であった。
このような条件下でInP結晶を引上げた。
2インチ径980gのInP単結晶を得た。
このインゴットをスライスしてウェハーとした。
ウェハーをエツチングし、エッチピット密度を測定した
フロント部(種結晶に近い方)、テイル部(種結晶から
遠い方)より切りとったウェハーのEPDの分布を第3
図に示す。
フロント部の方がテイル部よりEPDが少い。
中心部でEPDが低く、周辺部でEPDが高い。
フロント部の中央近傍でEPDが1300/ffl程度
であった。中心から15廂以内でEPDが1600/m
以下であった。
テイル部の中央近傍でEPDは2300/m程度であっ
た。中心から15ffff以内で4000/cfI以下
であった。
従来のLEC法で作ったノンドープInPのEPDは1
05程度であるので、これに比べて良い結果であると言
える。
(へ)効 果 本発明によれば、ノンドープの場合であってもゝ、低転
位密度で、しかも高純度の高解離圧化合物単結晶を得る
事ができる。
もちろん、ノンドープに限らず、不純物をドープしたn
型、p型の単結晶の製造にも用いる事ができる。この場
合、より一層EPDの少い、高純度の高解離圧化合物単
結晶を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の高解離圧化合物単結晶製造方法を行な
うための装置の縦断面図。 第2図は本発明の高解離圧化合物単結晶製造方法を行な
うための他の装置の縦断面図。 第3図は本発明の方法により引上げられたInP単結晶
のフロント部、ティル部から切りとられたウェハーのエ
ッチピット密度の半径方向分布測定結果を示すグラフ。 1・・・・・・・・・・・・る つ ぼ2・・・・・・
・・・・・・高解離圧化合物(InP)融液3・・・・
・・・・・・・・液体封止剤4・・・・・・・・・・・
・ベッセル 5・・・・・・・・・・・・種 結 晶6・・・・・・
・・・・・・上   軸7・・・・・・・・・・・・の
 ぞ き 窓8・・・・・・・・・・・・ヒ  −  
タ9・・・・・・・・・・・・下    軸11・・・
・・・・・・・・・す七ブタ13・・・・・・・・・・
・・圧力容器18・・・・・・・・・・・・上軸通し穴
19・・・・・・・・・・・・下軸通し穴21・・・・
・・・・・・・・上封止剤溜め23.24・・・・・・
・・・液体封止剤26・・・・・・・・・・・・封止剤
用ヒータ32・・・・・・・・・・・・環状封止剤溜め
33・・・・・・・・・・・・液体封止剤34・・・・
・・・・・・・・ベッセル下端発明者 中用正広 龍見雅美 多  1) 紘  二

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高解離圧化合物原料固体、液体封止剤と、必要で
    あれば不純物をるつぼ1に入れ、圧力容器13内で不活
    性気体の圧力をかけながら、ヒータ8によつて前記原料
    固体を加熱して液体封止剤によつて覆われた高解離圧化
    合物融液2とし、上軸6の下端に取り付けた種結晶5を
    高解離圧化合物融液2に漬けて回転しながら引上げる事
    によつて高解離圧化合物単結晶を引上げる方法に於て、
    るつぼ1の少なくとも上方の空間をベッセル4で覆い外
    部空間Wから仕切られた内部空間Sとし、ベッセル4の
    内部空間Sの最低温度が700℃を越えるように保持し
    、高解離圧化合物融液2から解離する事によつて内部空
    間Sに形成される揮発性元素の気体の分圧が0Torr
    を超え7Torr以下であり、内部空間Sに於ける不活
    性気体の分圧と揮発性元素の分圧の和が当該化合物融液
    の解離圧以上であるようにした事を特徴とする高解離圧
    化合物単結晶の製造方法。
  2. (2)高解離圧化合物融液2と液体封止剤3を収容する
    ためのPBNるつぼ1と、るつぼ1を回転昇降自在に保
    持する下軸9と、回転昇降自在であつて下端にとりつけ
    た種結晶5に続いて単結晶を引上げるべき上軸6と、る
    つぼ1の少なくとも上部の空間を外部空間Wから仕切り
    内部空間Sとするベッセル4と、ベッセル4の壁を貫き
    内部観察のために設けられたのぞき窓7と、上軸6の通
    し穴18を液封するためベッセル上面に設けられた上封
    止剤溜め21と、るつぼ1内の高解離圧化合物融液2と
    液体封止剤3を加熱するためのヒータと、上封止剤溜め
    21を加熱するヒータと、るつぼ1、ベッセル4、上軸
    6、下軸9、ヒータを内部に保持した圧力容器13とよ
    りなり、ベッセル4は、PBNで被覆されたカーボン、
    非晶質不透過性カーボン、PBN、窒化アルミニウム、
    窒化ほう素、窒化けい素、モリブデンの中の一種又は数
    種の組合せから構成されている事を特徴とする高解離圧
    化合物単結晶の製造装置。
  3. (3)のぞき窓7が石英製である事を特徴とする特許請
    求の範囲第(2)項記載の高解離圧化合物単結晶の製造
    装置。
  4. (4)のぞき窓7の少なくともベッセル4の内部にある
    部分が不揮発性元素の酸化物薄膜によつて被覆されてい
    る事を特徴とする特許請求の範囲第(3)項記載の高解
    離圧化合物単結晶の製造装置。
  5. (5)のぞき窓7がサファイア製である事を特徴とする
    特許請求の範囲第(2)項記載の高解離圧化合物単結晶
    の製造装置。
  6. (6)るつぼ1を支持するサセプタ11の外周に環状封
    止剤溜め32があり、ベッセル4の下端が、環状封止剤
    溜め32の液体封止剤33の中に漬る事によりベッセル
    4の内部をシールするようにした事を特徴とする特許請
    求の範囲第(2)項記載の高解離圧化合物単結晶の製造
    装置。
  7. (7)取り扱う高解離圧化合物がInPあるいはInA
    sであることを特徴とする特許請求の範囲(2)項記載
    の高解離圧化合物の製造装置。
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