JPS63304084A - 顔料付ホウ酸インジウム螢光体 - Google Patents

顔料付ホウ酸インジウム螢光体

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JPS63304084A
JPS63304084A JP14116187A JP14116187A JPS63304084A JP S63304084 A JPS63304084 A JP S63304084A JP 14116187 A JP14116187 A JP 14116187A JP 14116187 A JP14116187 A JP 14116187A JP S63304084 A JPS63304084 A JP S63304084A
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JP
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phosphor
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red
indium borate
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JP14116187A
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English (en)
Inventor
Mitsusachi Sumitomo
住友 三幸
Masaji Nakajima
中嶋 正次
Katsunori Uchimura
内村 勝典
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Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、主としてコンピュータ一端末などのディスプ
レイ管に使用される残光性のホウ酸インジウム蛍光体に
関し、さらに詳しくは、電流特性、発光輝度、バーニン
グ特性およびコントラスト特性の優れたホウ酸インジウ
ム蛍光体に関する。
[従来の技術並びにその問題点コ 近年、コンピュータ一端末などのディスプレイ用モノク
ローム陰極線管に、目を疲れさせにくい発光色として、
だいだい色が使用されてい。
従来の、だいだい色に発光する蛍光体として、LA蛍光
体[Cd5CQ (PO4)3:Mn]が知られている
。この蛍光体は発光輝度が高く、lO%残光時閏は30
m秒程程度比較的長く、ディスプレイ用に使用した場合
、優れた特性を示している。
しかしながら、この蛍光体は、全体の重量の50%以上
が有害なカドミウムの為、公害あるいは作業環境などの
観点から、Cdを含有しないものが望まれている。
これに対し、カドミウムを含有しない残光性のだいだい
色発光蛍光体として、InBO3:Eu。
T1)(特開昭59−105075号)が開発されてい
る。
又、紫外線で刺激されてだいだい色に発光するランプ用
に使用されるホウ酸インジウム蛍光体として、(In、
Y、La)BO3:Euが提案されている(特開昭59
−51783号)。
しかしながら、これ等の蛍光体は、電流密度に比例する
発光輝度の直線性、即ち電流特性が充分でなく、高電流
密度における発光輝度の改善が望まれていた。
本発明者等は、このホウ酸インジウム蛍光体の電流特性
を向上する目的で種々の試験を行ったところ、特定量の
Sm(サマリウム)を含有させることにより、この特性
を著しく改善できることに成功した。
更に、このInBO,:Eu、Sm蛍光体は、微量のT
bを含有させることによって、更に発光輝度を向上させ
ることにも成功した。
ところで、コンピュータ一端末に使用されるディスプレ
イ管は、文字を鮮明に表示する為に、コントラストの優
れた蛍光体が要求される。蛍光体のコントラストを向上
する為に、蛍光体の表面にフィルター粒子を付着する技
術が開発されている(特公昭57−33660号公報)
。また、赤色発光蛍光体の表面に、硫セレン化カドミウ
ムやベンガラ等の赤色顔料粒子を付着する技術も開発さ
れている(米国特許N o 、 3,308,326)
これ等の公報に示される蛍光体は、赤色発光色以外の波
長の光を遮断する為に、赤色顔料を付着している。赤色
顔料は、フィルターとしての効果、即ち、波長が長い赤
の発光色を減衰させずに透過させ、波長が短い赤以外の
波長をより効果的に減衰させている。このことからすれ
ば、赤色顔料としてはベンガラよりも硫セレン化カドミ
ウムが優れたフィルター特性を有する。硫セレン化カド
ミウムはベンガラよりも深い赤の体色を程し、これが赤
色顔料フィルターとして蛍光体表面に付着されていた。
ベンガラは、第1図の分光反射特性に示されるように、
反射率が波長550nm付近から次第に高くなり、いい
かえれば、黄緑から黄色の発光色からしだいに高くなり
始め、だいだい色の600ruwでは相当に高くなり、
黄色からだいだい色の反射率が高く、赤色顔料粒子とし
て理想のフィルター特性を示すものでない。
この為、ベンガラ付着の赤色発光蛍光体では、ベンガラ
の分光反射特性を有効に利用できない欠点があった。し
かしなか、ベンガラは、公害の心配がなく、しかも粒子
を小さい微粉末状にできる等、フィルター特性以外に優
れた特性を有する。
本発明者は、無公害で付着性のよいベンガラを有効に利
用すへく、試作を繰り返した結果、これをInBO3:
Eu、Sm蛍光体のフィルター粒子として使用すること
により、赤色発光蛍光体では実現出来なかった、理想の
紺み合わせのフィルター付蛍光体を実現することに成功
した。即ち、赤色発光蛍光体としては好ましくないフィ
ルター特性であった、590 nm〜600nm付近で
分光反射率が相当に高くなる独特の特性を逆に有効に利
用することによって、InBO3:EuS Sm蛍光体
のコントラストを著しく向上させることに成功した。更
に、本発明者等は、特定の分光反射率のベンガラを使用
することによって、コントラストをより向上することに
も成功した。
更にまた、ホウ酸インジウム蛍光体は、SmとTbとを
加えることによって、発光輝度と電流特性とが向上でき
るが、これによって発光色は黄色に近付く欠点がある。
例えば、r nBO3: Eu、、、H6Smaに於て
、αの値をα=0、a =0.001、a=0.002
と大きくしてSmの含有量を増加させると、X値は順番
C,:0.599.0.597.0.595と次第に減
少し、y値は順番に0.398.0゜400.0.40
2と次第に大きくなって発光色がオレンジ色から黄色に
変化する欠点がある。
また、Tbの含有量を増加させても、X値が次第に小さ
くなって発光色が黄色に近付く。この為、ホウ酸インジ
ウム蛍光体は、電流特性と、発光輝度とを向上させる為
に、発光色が黄色に近付く欠点があり、好ましいオレン
ジ色を保持して、優れた特性のものが製造できない欠点
があった。
[発明の目的]   ′ 本発明はこれ等従来の全ての欠点を解決することを目的
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、無公害で
付着性の良好なベンガラと理想の組み合わせを実現し、
これによって、コントラストが高く、文字等が鮮明に表
示できるホウ酸インジウム蛍光体を提供するにある。
又、本発明の他の重要な目的は、電流特性と発光輝度特
性と、バーニング特性に優れ、しかも好ましいオレンジ
色に発光するホウ酸インジウム蛍光体を提供するにある
[従来の問題点を解決する為の手段] 本発明の顔料付ホウ酸インジウム蛍光体は、一般式(I
 n、、Lna)BO3:Eu、Sm、Tb、M′、M
″で表され、次の(イ)〜(す)の条件を満たし、かつ
、ベンガラの付着量が蛍光体に対し0.03〜5.0重
量%の範囲に調製されている。
(イ)LnがSc、Y、La、Gd、Luから選ばれる
少なくとも−っであり、aの範囲が0≦a≦0.6であ
る。
(ロ)Euの含有量が蛍光体母体に対して0.05以上
3重量%以下である。
(ハ)Smの含有量が蛍光体母体に対して0より多く、
5重量%以下である。
(ニ)Tbの含有量が蛍光体母体に対して0以上0.5
重量%以下の範囲である。
(ホ)M′はBa、Sr、Ca、Mgのうち少なくとも
一種であり、含有量が蛍光体母体に対し、0〜5X10
−2重量%の範囲である。
(へ)M”はPr、AQ、Ga、TQ、Ce、Dy、T
mのうち少なくとも一種であり含有量が0〜0.5重量
%である。
(ト)蛍光体に付着するベンガラ赤色顔料粒子の反射率
が、500nll、 550nm、 600nm、65
0μmおよび700 nmの波長の光に対してそれぞれ
BaSO4の反射率を100%とした時、15%以下、
3〜25%、20−45%、30〜55%、35〜60
%である。
(チ)ベンガラ赤色顔料付蛍光体の反射率が、500n
m、 550nm、 600ne、650止および70
0止の波長の光に対して、それぞれBaSO4の反射率
を100%とした時、50%以下、15〜60%、40
〜70%、50〜85%、60〜90%である。
(す)ホウ酸インジウム蛍光体の中央粒径が3μ〜12
μであり、付着するベンガラ赤色顔料の中央粒子径が1
μ〜0.001μである。
蛍光体表面に付着されるベンガラは、その製造方法、粒
子径、含有する不純物の種類等によってその体色が異な
る。本発明の顔料付蛍光体に付着されるベンガラ赤色顔
料粒子の反射率は、500μm、 550μm、 60
0μm、650μmおよび700止の波長の光に対して
、それぞれBaSO4の反射率の反射率を100%とし
た時、順番に15%以下、3〜25%、20〜45%、
30〜55%、35〜60%である。
ベンガラは、通常、K2SiO3,5i02等の分散剤
を用いて分散し、あるいはビーズミル等で粉砕されて使
用される。
蛍光体表面にベンガラを付着する接着剤であるバインダ
ーには、例えば、アクリル、ゼラチン、PVAなとの有
機接着剤、または、Na2SiO3、HBO3、AQP
04等の無機接着剤が使用できる。
ベンガラが付着された蛍光体の反射率は、500rv+
、550nm、 600nm、 650nmおよび70
0nIIの波長の光に対して、それぞれ、BaSO4の
反射率を100%としたとき、50%以下、15〜60
%、40〜70%、50〜85%、60〜90%に調整
される。
反射率は次の方法で測定した。対象物質を120℃で2
時閏、乾燥し、150#フルイを通してからセルにつめ
、セル充填器にセットして油圧式プレス装置にて、1分
間で15kg/cm2の圧力をかけた後、そのセルを発
熱電球を光源とする自記分光光度計にて、JISに規定
したB a S Oaの反射率を100%とした時の、
各波長の反射率を読みとった。
[作用効果] 本発明の蛍光体の表面に付着されるベンガラの分光反射
率を第1図に示し、ホウ酸インジウムの発光スペクトル
を第2図に示す。第1図から明かなように、ベンガラは
、約550nm付近から次第に反射率が高くなり、60
0μmでは相当に高い反射率を示す。第2図に示すよう
に、ホウ酸インジウム蛍光体は、550μm付近と60
0μm付近に発光ピークがある。600μm付近の発光
ピークは、好ましいオレンジ色の発光色でフィルター顔
料は、この発光ピークを可能な限り吸収しないことが大
切である。550μm付近の発光ピークは、緑から黄緑
色の発光色で、これを表面のフィルター顔料が吸収する
ことによって、深いだいだい色発光色となる。
ベンガラは硫セレン化カドミウムに比べると短い波長領
域からしだいに反射率が高くなる。この為、600 n
m付近は、反射特性曲線の肩部分に相当し、相当に高い
反射率を示す。この波長領域の発光色は、だいだい色を
程する。この為、この領域の反射率が高いことは、発光
色をより深い赤色にする。従って、赤色フィルター材と
しては好ましくないが、だいだい色発光のホウ酸インジ
ウム蛍光体の発光色からすれば、正に理想のフィルター
特性を示す。
即ち、従来の赤色発光蛍光体に付着されていたベンガラ
は、独特のフィルター特性が有効に利用されていなかっ
たが、本発明のベンガラ付着ホウ酸インジウム蛍光体は
、ベンガラのフィルター特性を極めて有効に利用し、理
想の組み合わせによって蛍光体のコントラストが著しく
高くでき、文字等を鮮明に表示できる特長が実現できる
[好ましい実施例コ 実施例1゜ 金属Inを670g、Eu2O3を6. 2g、 Tb
4o7を0.11 g、Sm2O3を0.10gを濃硝
酸に溶解し、純水で希釈し10リツトルとし、80℃に
加温する。(これをA液とする)一方、シュ’711t
1700gを80℃の純水10リツトルに溶解する。(
これをBtffとする)A液中に、B液を徐々に滴下し
、In、Eu。
Tb、Smの共沈シュウ酸塩を得る。これをろ別し、8
00℃にて熱分解し、I n、 Eu、 Tb。
Smの混合酸化物を得る。
これにオルトホウ酸(H3BO3)720gを充分に粉
砕し、混合して、1200℃で6時間焼成する。焼成品
を水洗、ボールミル、フルイを通したあと脱水、乾燥し
、乾式フルイを通し、平均粒子径が9μのI n B 
03 : E u s、5ese、Sm@、68.、T
b11.1llIl蛍光体を得た。
得られたホウ酸インジウム蛍光体1kgを水5悲中に分
散し、微粉砕した顔料としてベンガラを13g加えて良
く攪拌混合する。
次に、5%ゼラチン(JIS1種)10mQと、アクリ
ル系で水溶性の多価高分子有機酸として、5%ポリアク
リル酸ナトリウム(重合度22,000〜66.000
)5mAを加えて10分閏攪拌を続ける0次に20%酢
酸でpH4に調整する。
この懸濁液を10〜15分熟成した後、濾過、水洗して
乾燥する。
得られた蛍光体の分光反射率を第3図に示す。
この図に於て、曲線Aは、ベンガラ付のもの、曲線Bは
ベンガラが付着されていない蛍光体の反射特性を示す。
このグラフで明かなように、得られた蛍光体の反射率は
、500nm、550nm、600nm、650nm、
700nmで、それぞれ20%、23%、52%、63
%、71.5%で、波長が長くなる領域で高い反射率を
示し、600nIIl付近では、相当に高い反射率を示
し、だいだい色として好ましい発光ピークの吸収がきわ
めて少ないことを示した。
更に、曲線Aは曲線Bに比べると、だいだい色として好
ましくない550nmよりも短い波長の光をよく吸収し
て、蛍光体全体の反射率を著しく低くしていることを示
している。
曲線Aで示される本発明のベンガラ付ホウ酸インジウム
蛍光体は、曲線Bで示されるベンガラが付着されないホ
ウ酸インジウム蛍光体に比べると、相対発光輝度は約8
%低下した。ところが、実施例1で得られた本発明のホ
ウ酸インジウム蛍光体は、波長400〜700nn+の
間の平均反射率が、BaSO4拡散板を100%とする
とき、これに対して約39%であるのに対し、実施例1
で得られたベンガラが付着されない蛍光体は、全体の反
射率が90%以上と相当に高い。言い替えれば、曲線A
の蛍光体は、表面の反射率が従来の半分以下に極減する
にもかかわらず、相対発光輝度の低下はわずか8%に止
まり、発光輝度を反射率で割って求められるコントラス
トが著しく向上する。
優れたコントラスト向上効果は、ベンガラの分光反射特
性と、InBO3:Eu、Sm蛍光体の発光特性の相性
が極めてよく、両者が互いに理想の特性を有することに
よって実現している。
更に、実施例1で得られたベンガラ付着ホウ酸インジウ
ム蛍光体は、X値=0.617、y値=0.418であ
って好ましいだいだい色を程した。
実施例1の中間製品として得られたベンガラが付着され
ないホウ酸インジウム蛍光体は、xifl=0.597
、y値=0.399であって、本発明の蛍光体に比べる
と、発光色が黄色に接近していた。
更に又、得られたホウ酸インジウム蛍光体は、第4図に
示すように、高電流密度における、電流密度に対して輝
度が直線的に増加する理想の蛍光体からの発光輝度の低
下が極めて少なく、高電流密度領域に渡って電流密度に
対する輝度の直線性が優れていた。
実施例2゜ 濃硝酸溶解時に、金属Inを670gから603gに減
少し、Y2O3を65.9g加える以外は、実施例1と
全く同様にして粒子径が8μの(In、Yl!、l) 
BO3: E us、5es−SmT1.fl[lI−
T be、eta、蛍光体を得た。
得られた蛍光体1kgにベンガラ10gと微粒子シリカ
を3g添加し、水2.5誌中に懸濁させる。この中に、
硝酸マグネシウムIgを5%水溶液としてゆっくりと添
加し、その後NaOHを加えてpHを10.5とし、こ
の懸濁液を10〜15分熟成した後、濾過、水洗して乾
燥する。
この蛍光体は、X値=0.612、y値=0゜413で
、相対発光輝度は、実施例1で得られたものに比べて2
%高かった。中間過程で得られたベンガラが付着されな
いホウ酸インジウム蛍光体は、X値=0.595、y値
=0.404で多少黄色に近い発光色を示した。
この顔料付蛍光体は電流特性に優れ、ブラウン管に塗布
した時のコントラストもよかった。
実施例3゜ 実施例1で得られたIn、Eu、Tb、Smの混合酸化
物に、オルトホウ酸と同時に炭酸バリウム(BaCO3
)を0.8g混合し、Sm2O3を091gから0.2
0gにする以外は実施例1と同様にして、平均粒子径が
8μのInBO3:E+g、8[16−Sm6.lIi
!2− T bll、1131− B al!、1!1
14蛍光体を得た。
得られた蛍光体1kgに対してベンガラ5gを使用する
以外、実施例1と同様にしてベンガラ付着ホウ酸インジ
ウム蛍光体を製造した。この蛍光体は、ベンガラを付着
前のホウ酸インジウム蛍光体が、X値=0.590、y
値=0.406であったのに対し、ベンガラ付着後は、
X値=0.61O5y値=0.411と好ましいだいだ
い色発光を程し、相対発光輝度は、顔料が付着されない
InBO3:Euに比べて約10も%も高くなった。
また、この顔料付蛍光体は、電流特性に優れ、ブラウン
管に塗布した状態でのコントラストも良かった。
実施例4゜ 実施例1で製造された蛍光体900gと、InBO3/
Tb緑色発光蛍光体100gとを混合し、色調のみを変
更し、他は実施例1と同様に処理してホウ酸インジム蛍
光体を製造した。
得られた蛍光体1kgに対してベンガラ5gを使用する
以外実施例1と同様にしてベンガラ付着ホウ酸インジウ
ム蛍光体を製造した。
この蛍光体は、ベンガラを付着する前の蛍光体が、X値
=0.554、y値=0.438と黄色に近いだいだい
色を程したが、ベンガラ付着されたホウ酸インジウム蛍
光体は、X値=0. 577、y値=0.419と好ま
しいオレンジ色を発光し又、この顔料付蛍光体は、電流
特性に優れ、ブラウン管に塗布した時のコントラストも
良かった。
本発明のホウ酸インジウム蛍光体は、中央粒子径が3μ
〜12μのものが使用され、表面に付着されるベンガラ
赤色顔料には、中央粒子径カ月μ〜0.0017jのも
のが使用できる。
また、本発明の蛍光体は、EuとSmとTbの含有量を
特定している。これ等の含有量は、蛍光体に要求される
特性を考慮して最適値に決定される。
第5図に、Smの含有量に対する電流特性の変化を示す
。この図は、電流密度が5μA/cm2のときに、理想
の蛍光体の発光輝度を100%として、Smの含有量に
対する蛍光体の相対発光輝度を示している。
この図から明らかなように、Stnの含有量が特定の範
囲に於ては、Smの含有量が増加するに従って、理想の
蛍光体からの発光輝度の低下が抑制されて電流特性が改
善される。しかしながら、含有量が特定量を越えると電
流特性もしだいに低下する。
また、第6図に示すように、Smの含有量が特定量から
増加するに従って相対発光輝度も低下する。但し、この
図に示すホウ酸インジウム蛍光体は、Euの含有量を蛍
光体母体に対して0.48重量%一定として、Smの含
有量を変化させた。
発光輝度と電流特性とを考慮して、Smの含有量は、蛍
光体母体に対して、通常、5重量%以下、好ましくは2
X10−3重量%以上1重量%以下に決定される。
本発明のホウ酸インジウム蛍光体の発光輝度は、付活剤
であるEuの含有量に左右される。この状態を第7図に
示す。この図に示される蛍光体は、発光輝度をより高く
する目的で、Tbを蛍光体母体に対して7X10−3重
量%含有し、Smを7゜2X10−3重量%含有するホ
ウ酸インジウム蛍光体(I n B 03 : T b
、 Sm)に種々の量のEuを含有されたときの相対発
光輝度を示す。
ところで、第6図、第7図、第8図に於て相対発光輝度
は、従来のCd scQ (P O4) 3: M n
 (LA蛍光体)の最も発光輝度の高いものを100%
とした相対値を示している。
第7図より、本発明の蛍光体は、Euの含有量が0.0
5〜3重量%の範囲で輝度は60%以上であり、0.1
−1重量%の範囲では70%以上となる。
従って、本発明のホウ酸インジウム蛍光体のEUの含有
量は、通常0.05〜3重量%の範囲で、望ましくは0
. 1〜1重量%に決定される。
又、本発明のホウ酸インジウム蛍光体にBa、Sr、C
a、Mgのうち少なくとも一種を蛍光体母体に含有させ
ると蛍光体のバーニング特性が改善される。
Ba5Sr1Ca、Mgが本発明の蛍光体に含有されて
効果のある範囲は、0〜0.5重量%の範囲で、0.0
5重量%より多く含有するとバーニング特性のみならず
、発光輝度、電流特性等が低下する。従って、本発明の
好ましい実施例に於ては、Ba、Sr、Ca、Mg等の
2価金属が0〜0.05重量%以下含有される。
更に、本発明の好ましい実施例に於ては、電流特性、バ
ーニング特性を改善した前述のホウ酸インジウム蛍光体
に、微量のTbが含有され、Tbによって、発光輝度が
さらに向上される。
又、Tbの含有量に応じて、蛍光体の発光色も変化する
。Tbの含有量が増加するに従い、X値は次第に小さく
なる。本発明の更に好ましい実施例に於ては、Tbを0
.5重量%以下、好ましくはlXl0−3〜0.15重
量%、更に好ましくは2X10−3ないし8X10−2
重量%含有させ、その含有量を制御して、発光輝度を高
く、あるいは発光色を調整する。
又、ホウ酸インジウム蛍光体にPr、All、Ga、T
n、Ce、Gd、Dy、Tmの3価の金属の少なくとも
1種をy&量金含有ることにより、発光輝度がさらに数
パーセント向上できる。これらAM、Ga、TQ、Ce
s Dy、Tmについて輝度向上効果を調べたところ、
これ等の含有量が0〜5X10−’重量%の範囲に於て
、発光輝度が向上した。
従って、本発明の最も好ましい実施例に於てはP r%
An、Ga、TjlL、Ce% Dy、Tmの少なくと
も一種の金属を含有し、その含有量の好ましい値は0〜
5X10−’重量%の範囲に調整される。
又、本発明のホウ酸インジウム蛍光体は、母体のInを
Yで置換すると、発光色に変化を起こさず発光輝度が数
パーセント向上する。発光輝度は、Yの置換量が0.6
モル以下で向上する。又、Yに代わって、あるいはYに
加えてLa、 Sc、 Gd、LuでInの一部を置換
することもできる。
従って、本発明の蛍光体はInの一部をこれ等の金属で
置換することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の蛍光体に付着できるベンガラの分光反
射率を示すグラフ、第2図は本発明の蛍光体の実施例に
かかるホウ酸インジュウム蛍光体の発光スペクトルを示
すグラフ、第3図は実施例1で得られた本発明の蛍光体
およびベンガラが付着されていない蛍光体の分光反射特
性を示すグラフ、第4図はこの発明の実施例にかかる蛍
光体の電流特性を示すグラフ、第5図は本発明の実施例
にかかる蛍光体であって、Smの含有量に対する理想的
蛍光体と比較した相対発光輝度を示すグラフ、第6図は
Tb入り蛍光体のSrn含有量に対する相対発光輝度を
示すグラフ、第7図はEu含有量に対する蛍光体の相対
発光輝度を示すグラフ、第8図はTb含有量に対する相
対発光輝度を示すグラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式(In_1_−_aLn_a)BO_3:
    Eu、Sm、Tb、M’、M”で表され、次の(イ)〜
    (リ)の条件を満たし、かつ、ベンガラの付着量が蛍光
    体に対し0.03〜5.0重量%である顔料付ホウ酸イ
    ンジウム蛍光体。 (イ) LnがSc、Y、La、Gd、Luから選ばれ
    る少なくとも一つであり、aの範囲が0≦a≦0.6で
    ある。 (ロ) Euの含有量が蛍光体母体に対して0.05以
    上3重量%以下である。 (ハ) Smの含有量が蛍光体母体に対して0より多く
    、5重量%以下である。 (ニ) Tbの含有量が蛍光体母体に対して0以上0.
    5重量%以下の範囲である。 (ホ) M’はBa、Sr、Ca、Mgのうち少なくと
    も一種であり、含有量が蛍光体母体に対し、0〜5×1
    0^−^2重量%の範囲である。 (へ) M”はPr、Al、Ga、Tl、Ce、Dy、
    Tmのうち少なくとも一種であり含有量が0〜0.5重
    量%である。 (ト) 蛍光体に付着するベンガラ赤色顔料粒子の反射
    率が、500nm、550nm、600nm、650n
    mおよび700nmの波長の光に対してそれぞれBaS
    O_4の反射率を100%とした時、15%以下、3〜
    25%、20〜45%、30〜55%、35〜60%で
    ある。 (チ) ベンガラ赤色顔料付蛍光体の反射率が、500
    n−、550nm、600nm、650nmおよび70
    0nmの波長の光に対して、それぞれBaSO_4の反
    射率を100%とした時、50%以下、15〜60%、
    40〜70%、50〜85%、60〜90%である。 (リ) ホウ酸インジウム蛍光体の中央粒径が3μ〜1
    2μであり、付着するベンガラ赤色顔料の中央粒子径が
    1μ〜0.001μである。
  2. (2)Tbの含有量が、蛍光体母体に対して1×10^
    −^3以上0.15重量%以下である特許請求の範囲第
    1項記載の顔料付ホウ酸インジウム蛍光体。
  3. (3)Tbの含有量が、蛍光体母体に対して2×10^
    −^3以上8×10^−^2重量%以下である特許請求
    の範囲第1項記載の顔料付ホウ酸インジウム蛍光体。
  4. (4)Euの含有量が蛍光体母体に対し、0.1以上1
    .0重量%以下である特許請求の範囲第1項記載の顔料
    付ホウ酸インジウム蛍光体。
  5. (5)Smの含有量が蛍光体母体に対し、2×10^−
    ^3以上1重量%以下である特許請求の範囲第1項記載
    の顔料付ホウ酸インジウム蛍光体。
  6. (6)EuとSmとTbを付活剤とするホウ酸インジウ
    ムだいだい色発光蛍光体と、Tbを付活剤とするホウ酸
    インジウム緑色発光蛍光体とが混合されている特許請求
    の範囲第1項記載の顔料付ホウ酸インジウム蛍光体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5386176A (en) * 1989-03-31 1995-01-31 Nuchia Kagaku Kogyo K.K. Cathode-ray tube containing an indium borate phosphor
JP2013110155A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Sanken Electric Co Ltd 発光装置
JP2015142056A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 日亜化学工業株式会社 半導体発光装置

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