JPS63303917A - 口臭防止用貼付剤組成物 - Google Patents

口臭防止用貼付剤組成物

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JPS63303917A
JPS63303917A JP13954187A JP13954187A JPS63303917A JP S63303917 A JPS63303917 A JP S63303917A JP 13954187 A JP13954187 A JP 13954187A JP 13954187 A JP13954187 A JP 13954187A JP S63303917 A JPS63303917 A JP S63303917A
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JP
Japan
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water
cyclodextrin
polymer compound
patch
soluble
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Application number
JP13954187A
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English (en)
Inventor
Takashi Kishi
岸 高司
Masaharu Iwakawa
岩川 正治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は2口臭を長時間にわたり防止し得る口臭防止用
貼付剤組成物に関する。
(従来の技術) 口臭を防止するには、歯を磨くこと、うがいをすること
などのように口腔内を清浄化する方法が一般に採用され
ている。さらに、殺菌側、清涼化剤、臭気成分吸収物質
などを含有させた歯磨、うがい液、チューインガムなど
を使用する方法も知られている。特開昭53−1546
7号公報には、歯磨。
うがい液、チューインガムなどのなかに臭気成分吸収物
質としてサイクロデキストリンを含有させることが開示
されている。
上記方法により口臭が除去され得るが、その効果は一時
的である。特に歯槽膿漏のように病的な原因に起因する
口臭の場合は、はとんど効果がないか1口臭防止効果の
持続時間が極めて短時間であるという欠点を有する。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、そ
の目的とするところは、歯槽膿漏などに起因する強度の
口臭であっても長時間(少なくとも3時間)にわたり防
臭効果を持続させ得る手段を提供することにある0本発
明の他の目的は9口臭の臭気成分を吸収しうる物質を含
有し9口腔内に貼付可能な口臭防止用貼付剤を調製しう
る組成物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の口臭防止用貼付剤組成物は、水不溶性または水
難溶性で柔軟性を有し、かつ口腔粘膜に粘着性を有する
保形性基剤、およびサイクロデキストリンおよび/また
はサイクロデキストリン誘導体を含有し、そのことによ
り上記目的が達成される。
本発明の組成物に含有されるサイクロデキストリンおよ
び/またはサイクロデキストリン誘導体は、臭気成分を
吸収する臭気成分吸収剤として作用する。サイクロデキ
ストリンとしては、6員環構造を有するα型サイクロデ
キストリン、7員環構造を有するβ型サイクロデキスト
リンおよび8員環構造を有するγ型サイクロデキストリ
ンのいずれもが使用され得る。これらのサイクロデキス
トリンの他、サイクロデキストリン誘導体2例えばサイ
クロデキストリンの側鎖がマルトースで置換されたマル
トース置換サイクロデキストリンも使用され得る。上記
マルトース分子はサイクロデキストリン1分子に複数個
置換されていてもよい。
サイクロデキストリンおよびサイクロデキストリン誘導
体はその2種以上が混合して用いられてもよい。サイク
ロデキストリンおよび/またはサイクロデキストリン誘
導体〔以下、サイクロデキストリン(誘導体)とする〕
は9組成物中に3重量%以上の割合で9通常5〜50重
量%の割合で含有される。過少であると口臭防止効果が
得られない。
組成物に含有される基剤としては、水不溶性または水難
溶性で、柔軟性を有し、かつ口腔粘膜のような濡れた粘
膜表面に粘着性を有する保形性基剤が用いられる。この
ような基剤は2通常2次の2種に分類される。そのひと
つは、水不溶性または水難溶性で粘弾性温度領域を有し
、かつ生理学的に不活性な高分子化合物;または、該高
分子化合物および該高分子化合物に相溶し生理学的に不
活性な軟化剤から主としてなる基剤(これをA種基剤と
する)である、もうひとつは、水不溶性または水難溶性
で常温で樹脂状であり、かつ生理的に不活性な高分子化
合物、および該高分子化合物に相溶し生理学的に不活性
な軟化剤から主としてなる基剤(これをB種基剤とする
)である。
基剤に用いられる高分子化合物のうちA種基剤に用いら
れる高分子化合物(A種高分子化合物)としては、アク
リル酸エステル重合体、アクリル酸エステル−メタクリ
ル酸エステル共重合体、ポリイソプレンゴム、スチレン
−ブタジェンゴム。
ポリブタジェンゴム、スチレン−イソプレン−スチレン
系ブロック共重合体、スチレン−ブタジェン−スチレン
系ブロック共重合体、ポリビニルエチルエーテル、ポリ
ビニルイソブチルエーテル。
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル
共重合体、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレ
ンゴム(ブチルゴム)、ブタジェン−アクリルニトリル
ゴム、シリコーンゴムなどがある。B種基剤に用いられ
る高分子化合物(B種高分子化合物)は、樹脂状であり
、そのままでは粘弾性的性質を持たない。このようなポ
リマーは熱可塑的性質を有する。B種高分子化合物とじ
ては、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニルを主成分とする共重
合体(酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル、ビニ
ルピロリドン、ジアセトンアクリルアミド、N−アルキ
ル置換アクリルアミド、メタクリルアミドなどを含む共
重合体)、セルロースエステル類(酢酸セルロース、プ
ロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、吉草酸セルロ
ース、カプロン酸セルロース、ヘプチル酸セルロース、
カプリル酸セルロース、ラウリン酸セルロース、これら
の複合セルロースエステルなどを包含する)。
セルロースエーテル類(エチルセルロース、プロピルセ
ルロース、ブチルセルロースなどを包含する)などがあ
る。
上記高分子化合物は、相溶性を有する化合物同士であれ
ば2種以上を混合して用いることができ。
そのポリマーの性質に応じて基剤としての品質を高める
ことが可能である。
基剤に含有される軟化剤は、上記高分子化合物を軟化さ
せ、適度な粘着性を付与する働きを有する。軟化剤は、
常温で樹脂状の化合物と常温で液状の化合物とに大別さ
れる。樹脂状軟化剤は、上記A種基剤に使用され、そし
て液状軟化剤は上記A種およびB種基剤のいずれにも使
用され得る。
樹脂状軟化剤としては、ポリα−ピネン樹脂、ポリβ−
ピネン樹脂、 Cm〜C3石油留分脂肪族化合物の重合
樹脂1石油留分脂環式化合物の重合樹脂。
エステルガム、水素添加エステルガム、ロジン誘導体樹
脂などがある。液状軟化剤としては、流動パラフィン、
シリコーンオイル、ジエチルフタレート、ジブチルフタ
レート、ジオクチルフタレート、グリセリントリアセテ
ート、グリセリントリプロピオネート、グリセリントリ
ブチレート、クエン酸トリエチル、クエン酸トリプロピ
ル、クエン酸トリブチル、スクワラン、スクワレン、ジ
オクチルセバケート、ソルビタンジラウレート、ソルビ
タントリラウレート、ポリプロピレングリコールジラウ
レート トリ2−エチルへキシルホスフェート、綿実油
、大豆油、椿油、鯨油、低重合度ポリイソプレン、ポリ
イソブチレン、ポリブタジェン、ポリビニルイソブチル
エーテルなどかある。上記軟化剤は2種以上が混合して
用いられ得る。
上記高分子化合物と軟化剤との混合割合は、該高分子化
合物や軟化剤の種類、得られる基剤が必要とされる粘着
性の度合などにより異なる0通常。
上記A種基剤の場合は、高分子化合物100重量部に対
して軟化剤が150重量部以下の割合で含有される。軟
化剤の量が過剰であると1例えば液状軟化剤の場合は、
基剤が流動性を有し、所定の形状を保てなくなる。B種
基剤の場合は20〜100重量部の割合で含有される。
軟化剤の量が過少であると基剤が粘着性を持たず、逆に
過剰であると、上記と同様に基剤が所定の形状を保てな
くなる。
基剤中には、上記高分子化合物や軟化剤の他。
必要に応じて水溶性でかつ生理学的に不活性な高分子化
合物が含有される。この水溶性高分子化合物が適度に配
合されていると、基剤の性質(水に不溶性もしくは難溶
性で保形性を有する)が基本的に変えられることなく、
基剤の難溶性マトリックス内からサイクロデキストリン
(誘導体)がマトリックス外へ溶出するのが促進される
。さらにこの水溶性高分子化合物は、貼付剤の粘膜への
粘着性を向上させる働きを有する。特に、濡れている粘
膜表面や生体内から該粘膜表面へ水分が滲出する場合に
はさらに粘着性が向上する。そのため。
貼付剤が使用中に剥離することがなく、長時間の貼付が
可能となる。
このような水溶性高分子化合物としては、ポリビニルピ
ロリドン、ビニルピロリドンを主成分とする共重合体(
ビニルピロリドン、酢酸ビニル。
(メタ)アクリル酸エステルなどを含有する共重合体)
、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、
ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合体ナトリ
ウム塩、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体ナトリウ
ム塩、ポリ(メタ)アクリル酸(共)重合体、ポリ(メ
タ)アクリル酸(共)重合体ナトリウム塩、カルボキシ
ビニルポリマー、2−ヒドロキシエチル(メ、り)アク
リレートを主成分とする共重合体(2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート (メタ)アクリレート ビニ
ルピロリドン、ジアセトンアクリルアミド、N−アルキ
ル化(メタ)アクリルアミドなどを含む共重合体)、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートを主成分と
する共重合体(2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、 (メタ)アクリレート、ビニルピロリドン、
ジアセトンアクリルアミド、N−アルキル化(メタ)ア
クリルアミドなどを含む共重合体)、ジアセトンアクリ
ルアミドとアクリル酸エステルとの共重合体。
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリエチレンイミン中和塩、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、メチルセルロース。
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、プルラン、カルボキシメチル化デンプン、アル
ギン酸ナトリウム、キトサン、デキストラン、ゼラチン
、ヘパリン、トラガントガム。
アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、カ
ラヤガム、可溶化デンプン、ポリアミノ酸。
ポリグリセリン、ペクチンなどがある。これらは2種以
上混合して用いられ得る。これら水溶性高分子化合物は
、基剤中に65重量%以下の割合で含有される。過剰で
あると、基剤マトリックスを構成する水不溶性または水
難溶性高分子化合物の連続性がな(なるため、水による
該水溶性高分子化合物の溶解により基剤が保形性を失い
、短時間のうちに溶解する。その結果、貼付剤の口臭防
止効果持続時間が短くなる。
本発明の組成物は、上記基剤とサイクロデキストリン(
誘導体)とで主として構成されるが、必要に応じてこの
他に各種添加剤が含有され得る。
添加剤としては例えば、薬効成分、酸化防止剤。
防カビ剤、充填剤、界面活性剤、保存料、香料。
着色料1着味料、架橋剤が挙げられる。上記添加剤は、
その総量が組成物全体の30重量%以下となるように配
合される。
上記組成物を混合・成形して得られる口臭防止用貼付剤
の形状は特に限定されず、目的に応じて所望の形状とさ
れる。口腔粘膜表面に貼付するためには2例えば、薄葉
体状とするのが好適である。
この薄葉体状貼付剤の面積や厚みも目的に応じて決めら
れるが1例えば、厚みが0.1〜3鴫で面積が0.3〜
3cdの貼付剤が好適である。
貼付剤の製法も特に限定されず9例えば次の溶液流延法
または混練物を成形する方法により調製される。溶液流
延法は1次のように行われる。まず、上記高分子化合物
、サイクロデキストリン(誘導体)、および必要に応じ
て上記軟化剤や添加剤を含有する分散液を調製する。溶
媒としては。
サイクロデキストリン(誘導体)、水溶性高分子化合物
および一部の添加剤を除く各成分が溶解し得るような溶
媒1例えば、酢酸エチルが用いられる。別に剥離性台紙
(またはフィルム)を準備し。
この台紙表面に上記溶液を流延・乾燥し、必要に応じて
、この表面に保護用の剥離紙(フィルム)を密着させる
。これを適宜の大きさに裁断する。
使用時には、剥離紙を除去し1台紙上から薄葉体状の貼
付剤が剥離される。
混練物を成形する場合には9例えばロールミキサー、ニ
ーダ−ミキサーなどの混練機に、まず。
水不溶性または水難溶性の高分子化合物を供給し。
適当な温度に加熱して練る。必要に応じてこれに軟化剤
を加え、軟化させてさらに練り合わせる。
これにサイクロデキストリン(誘導体)、および必要に
応じて水溶性高分子化合物、添加剤などを加え、充分に
混練する。この混線物を1例えば。
加熱条件下で複数個のロール間を通してシート状に成形
(カレンダー成形)する。別法としては。
上記混練を押出機で行い、該押出機の吐出口にセットさ
れたスリット状金型から混練物を吐出させシート状に成
形(押出成形)する方法が挙げられる。さらに別法とし
ては、その表面がシリコーンなどの剥離剤により剥離処
理された一対の平板状金型間に上記混練物を配置し、加
熱・押圧することによりシート状に成形する方法が挙げ
られる。
このようにして得られる貼付剤は、水不溶性または水難
溶性高分子化合物がマトリックスを形成し、そのなかに
サイクロデキストリン(誘導体)。
水溶性高分子化合物などが包括された状態にある。
例えば、上記混練が終わった状態の混練物を顕微鏡で観
察すると、上記水不溶性または水難溶性高分子化合物が
連続したもしくはほぼ連続した相のマトリックスを形成
しているのが認められた。サイクロデキストリン(誘導
体)および水溶性高分子化合物は、系内に分散し、この
マトリックス内に包括されるか、または、上記マトリッ
クス相を突き抜け2部分的に連続した状態であった。
(作用) このようにして得られる貼付剤は、それ自体が柔軟であ
り口腔粘膜表面に粘着性を有する。もしくは、水を吸収
する過程で粘着性が付与され1口腔粘膜表面に接着可能
となる。このような貼付剤が口腔粘膜に貼付されると1
口臭の主成分と考えられているメルカプタン類をはじめ
とする各種臭気成分が、貼付剤中のサイクロデキストリ
ンやサイクロデキストリン誘導体の分子に吸収され、無
臭化する。この吸収効果は、臭気成分がサイクロデキス
トリン環に包接されることに起因すると考えられる。臭
気成分がサイクロデキストリン環に包接される過程とし
ては、臭気成分が直接貼付剤中に浸透する場合と、貼付
剤中からサイクロデキストリン(誘導体)が溶出する場
合とがあるが。
主として後者の方がより高頻度に起こると考えられる。
サイクロデキストリン(誘導体)は、上記水不溶性また
は水M溶性高分子化合物のマトリックスに包括されてい
るため短時間のうちに放出されることはなく、極めて徐
々に溶出される。貼付剤に水溶性高分子化合物が使用さ
れている場合には、この水溶性高分子化合物が口腔内で
溶解するため、マトリックス内のサイクロデキストリン
(誘導体)はより速やかに溶出される。
この貼付剤は全体として水不溶性もしくは水難溶性であ
り、基本的には口腔内で溶解することはなく、貼付して
いる間は保形性を有する。そして。
口腔粘膜表面によ(なじみ、良好な状態で粘着状態を維
持することが可能である。貼付剤の貼付持続時間は3時
間以上である。このような本貼付剤を用いると9口腔粘
膜表面に貼着している間は臭気成分の吸収効果が得られ
る0口臭防止の効力の程度および有効時間は、■貼付剤
に含有されるサイクロデキストリン(誘導体)の含有率
を調節すること;および■基剤の組成を調節し、それに
より貼付剤の口腔粘膜上での保持時間を制御すること、
および貼付剤からのサイクロデキストリン(誘導体)の
溶出速度を制御すること;により調整され得る。
本発明の組成物を用いた貼付剤は、その調製が容易であ
り、目的に応じて所望の形状とサイズとを有する貼付剤
が得られる。貼付剤はそれ自体が粘着性を有するか、も
しくは水を吸収して粘着性を有するようになるため1口
腔粘膜に対しての貼付が容易である。しかも2人体に対
して無害であるため2口腔粘膜を損傷したり副作用を示
すことがない。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
裏車炎上 (A)基剤用高分子化合物の調製: モノマー組成           重量部アクリル酸
2−エチルヘキシル    50メタクリル酸イソブチ
ル       45メタクリル酸         
   5上記モノマーを酢酸エチル中で過酸化ラウロイ
ルを触媒として(金子ツマ−に対して1.3重量%使用
)ラジカル重合し、 (メタ)アクリレート系共重合体
を得た。得られたポリマーの重量平均分子量は約770
.000.重合率は99.9%であった。上記重合時の
反応液のポリマー濃度は約75%に保持され、得られた
反応液は、希釈して30%溶液とした。
(B)貼付剤の調製=(A)項で得られたポリマー溶液
中のポリマー成分100重量部にサイクロデキストリン
(α、β、T−混合型;混合比約6:3:1)50重量
部を加え、ホモミキサーで強力に20分間撹拌し、サイ
クロデキストリンが均一に分散した状態の分散液を得た
。表面がシリコーン処理されたPETフィルム(厚さ5
0μm)を準備し、この該処理表面に上記分散液を塗工
・乾燥し、厚さが約150μmの貼付剤を得た。
このようにして得られた貼付剤は、柔軟性を有し、それ
自身でわずかに粘着性を有していた(ポールタック値:
 4〜5 /JIS−Z−0237;転球法)。
この貼付剤を口腔粘膜面に1分間押圧すると、粘着性が
増し長時間の貼付が可能となった。この貼付剤は、その
使用時まで必要に応じて剥離紙で被覆・保護される。こ
の貼付剤は、目的に合わせた形状に裁断し、 PETフ
ィルムから剥離することにより目的個所に貼付して使用
される。
(C)貼付剤の性能評価:(B)項で得られた貼付剤を
511II11×1511IIlの大きさに裁断し1強
度の口臭を有する歯周病患者に患部周辺の歯肉部(左上
歯外側)粘膜に貼付した。この患者の口臭の度合を。
下記の特開昭61−149861号公報に記載された方
法により、唾液中のメルカプタン濃度を測定することに
より判定した。メルカプタン濃度は貼付剤の貼付前(平
常時)、貼付1.0時間後、3.0時間後。
4.0時間後および4.5時間後、そして貼付剤を外し
た時点から1.0時間後、2.0時間後および4.0時
間後に測定された。その結果を表1に示す。
2 ゛およ!Lll: 4,4”−ビスジメチルアミノ
ジフェニルカルボニウムイオン(BDC” )(口臭の
悪臭成分であるメルカプタン類と反応して退色する)を
含浸させた濾紙片を固定したプラスチックストリップ(
試験片)を調製する。この試験片に、唾液を微量(約2
0μり滴下し、その退色の程度を反射光度測定器(波長
540nm )で測定する。あらかじめ既知濃度のメル
カプタン溶液を使用して反射光度を測定し1反射光度と
該メルカプタン濃度との検査線を作成することによりメ
ルカプタン濃度が測定される。
発明者らは9口臭の官能評価の基準を次の0〜3とし、
それぞれのサンプルについて上記方法でメルカプタン濃
度を測定した。口臭官能検査値とメルカプタン濃度との
関係を第1図に示す。
O:無〜低臭、低度の許容できる臭い。
l:低〜中低度臭、中低度の口臭、大部分は許容性、一
部不快臭有り。
2:中〜強い悪臭、中および強い口臭、大部分は不快臭
3:強い悪臭、不快な(強い)口臭。
通常、悪臭であると感知される口臭の限界は。
官能試験値1〜2の間と考えられる。この範囲に相当す
るメルカプタン濃度は、第1図を参照すると18〜28
ppl+である。
表1 表1を参照すると1本実施例においては、被検者の唾液
中のメルカプタン濃度は、貼付剤の貼付後低下し、許容
し得る程度の口臭のレベル以下に低下するのが認められ
る。貼付剤を剥離した後も比較的長時間にわたりメルカ
プタン濃度が低レベルに押さえられることがわかる。
(A)貼付剤の調製: 基剤用高分子化合物 天然ゴム(商品名:ペールクレープ)  50軟化剤 水溶性高分子化合物 グアーガム              3゜抗酸化剤 2.4−ジtブチルーp−クレゾール  0.5上記組
成のうち、まず、天然ゴムを練りロールに10回通して
予備可塑化し、これをニーダ−ミキサーに入れ約5分間
練った。次いで、β−ピネン樹脂を加えて5分間混練し
、さらに混練を続けながらポリイソブチレンを約10分
をかけて添加した。
これに抗酸化剤を加え約5分間混練した。次に。
水溶性高分子化合物およびサイクロデキストリンを順に
、それぞれ5〜6分ずつかけて添加した。
さらに約15分間混練し、全体で約40分を要して塊状
物を得た。
この混練物は、水または有機溶媒に対する濡れ易さ1表
面粘着性、切断面の顕微鏡観察などにより、水不溶性高
分子化合物(天然ゴム)と軟化剤(ポリテルペン樹脂お
よび液状ポリイソブチレン)とから主としてなる保形性
成分が主に連続相(マトリックス)を構成し、水溶性ポ
リマーおよびサイクロデキストリンが該連続相中に分散
した状態で存在することが確認された。
得られた塊状物を約70″Cに加熱したカレンダーロー
ルに通し、厚さ約300μ−の柔軟なシートを得た。こ
のようにして得られた貼付剤は、中程度の粘着性(ポー
ルタック値:10〜15/JIS−Z−0237)を有
しており、それ自身でも対象物への接着は可能である。
この貼付剤を口腔粘膜に1分間以上押圧すると水分を吸
収して粘着性が増し、長時間の貼付が可能となった。シ
ートは必要に応じてその両面が剥離紙(フィルム)で被
覆・保護される。
この貼付剤は目的に合わせた形状に裁断して使用される
(B)貼付剤の性能評価:本実施例(A)項で得られた
貼付剤を用い、実施例1(C)項と同様に性能評価を行
った。その結果を表2に示す。
(以下余白) 表2 表2から9本貼付剤は、実施例1の貼付剤とほぼ同等の
効果を有することが明らかである。
裏血貫主 (A)貼付剤の調製: 基剤用高分子化合物 エチルセルロース (トルエン/エタノ−3(60wt/40wt)  を
用いた5%溶液の粘度: 10cps)    20f
り酢酸とニ8                   
       20軟化剤 クエン 酸トリエチル               
           20グリセリントリアセテート
                         
20水溶性高分子化合物 ′   シラガントガム              
                20サイクUデキス
トリン誘導体 上記組成のうち、まず、基剤用高分子化合物(エチルセ
ルロース、酢酸・酪酸セルロースおよびポリ酢酸ビニル
)をそれぞれ微細粉末とした。これらの混合物に軟化剤
全量を加えて充分に滲み込ませる予備操作を行ってから
ニーダ−ミキサーに移し、温度70〜80″Cの間にお
いて15分間混練した。
これに水溶性高分子化合物およびサイクロデキストリン
誘導体の混合物を約15分をかけて投入し。
さらに15分間混練を続け、軟らかい塊状の混練物を得
た。
得られた混練物は、水または有機溶媒に対する濡れ易さ
2表面粘着性、切断面の顕微鏡観察などにより、実施例
2の場合と同様、保形性成分が連続相に近い状態のマト
リックスを形成しており。
水溶性ポリマーおよびサイクロデキストリン誘導体が混
合した状態で分散相を形成していることが確認された。
表面をシリコーン剥離性処理した一対の平板状金型を準
備し、この間に上記混練物を配置し、約100°Cの条
件下で両全型により押圧し、厚さ約250μmのシート
を得た。
このようにして得られた貼付剤は、柔軟性を有し、その
表面は掻くわずかな指触感粘着性を有していた。この貼
付剤を口腔粘膜に押圧すると約1分以内に水分の吸収に
より粘着性が増し、長時間の貼付が可能となった。シー
トは必要に応じてその両面が剥離紙(フィルム)で被覆
・保護される。
この貼付剤は目的に合わせた形状に裁断して使用される
(B)貼付剤の性能評価:本実施例(A)項で得られた
貼付剤を用い、実施例1(C)項と同様に性能評価を行
った。その結果を表3に示す。
表3 表3から9本貼付剤は、実施例1の貼付剤とほぼ同等の
効果を有することが明らかである。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、長時間にわたり口臭を防
止し得る口臭防止用貼付剤組成物が得られる。この組成
物を用いた貼付剤を使用すると。
例えば歯槽膿漏などの病的な原因に起因する強度の口臭
も長時間にわたり効果的に抑制される。
4、 パ  の   なi′■ 第1図は1口臭官能検査の数値と唾液中のメルカプタン
濃度との関係を示すグラフである。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水不溶性または水難溶性で柔軟性を有し、かつ口腔
    粘膜に粘着性を有する保形性基剤、および サイクロデキストリンおよび/またはサイクロデキスト
    リン誘導体、 を含有する口臭防止用貼付剤組成物。 2、前記基剤が、水不溶性または水難溶性で、粘弾性温
    度領域を有し、かつ生理学的に不活性な高分子化合物;
    または、該高分子化合物および生理学的に不活性な軟化
    剤から主としてなる特許請求の範囲第1項に記載の組成
    物。 3、前記基剤が、水不溶性または水難溶性で、常温で樹
    脂状であり、かつ生理学的に不活性な高分子化合物、お
    よび生理学的に不活性な軟化剤から主としてなる特許請
    求の範囲第1項に記載の組成物。 4、前記基剤に、水溶性でかつ生理学的に不活性な水溶
    性高分子化合物が含有される特許請求の範囲第1項に記
    載の組成物。 5、前記サイクロデキストリンがα型、β型、およびγ
    型サイクロデキストリンのうちの少なくとも1種であり
    ;前記サイクロデキストリン誘導体が1個以上のマルト
    ースを分子側鎖に有するα型、β型およびγ型サイクロ
    デキストリンのうちの少なくとも1種である、特許請求
    の範囲第1項に記載の組成物。 6、前記サイクロデキストリンおよび/またはサイクロ
    デキストリン誘導体が3重量%以上の割合で含有される
    特許請求の範囲第1項に記載の組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008513480A (ja) * 2004-09-16 2008-05-01 イーストマン ケミカル カンパニー セルロース脂肪酸エステルを含むパーソナルケア製品
JP2013043018A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Kaneka Corp ポリペプチド含有シクロデキストリン水溶液
JP2013129641A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Lion Corp 口腔用組成物及び口臭抑制剤

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