JPS6330387B2 - - Google Patents

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JPS6330387B2
JPS6330387B2 JP10326685A JP10326685A JPS6330387B2 JP S6330387 B2 JPS6330387 B2 JP S6330387B2 JP 10326685 A JP10326685 A JP 10326685A JP 10326685 A JP10326685 A JP 10326685A JP S6330387 B2 JPS6330387 B2 JP S6330387B2
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JP
Japan
Prior art keywords
less
aluminum alloy
ironing
intermetallic compounds
temperature
Prior art date
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Expired
Application number
JP10326685A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61264149A (ja
Inventor
Takashi Inaba
Tooru Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP10326685A priority Critical patent/JPS61264149A/ja
Publication of JPS61264149A publication Critical patent/JPS61264149A/ja
Publication of JPS6330387B2 publication Critical patent/JPS6330387B2/ja
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  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は成形性に優れた包装用アルミニウム合
金に関し、さらに詳しくは、ビール、清涼飲料水
用の缶胴部材料であり、絞り、しごき加工後の缶
壁の張出し性の良好な成形性に優れた包装用アル
ミニウム合金に関する。 [従来技術] 一般に、アルミニウム飲料缶胴部は、アルミニ
ウム板材に絞り、しごき加工、塗装印刷およびフ
ランジ加工を施して製造されるものであるが、缶
胴部には特に加工を受けないので、従来から絞
り、しごき加工性が特に優れている3004−H19
が使用されている。 しかして、近年、省エネルギー、省資源と共に
多様化現象が見られ、飲料缶においても各種の容
量の缶、異形缶等が開発されており、このうち、
異形缶には従来と異なる特性が要求されており、
この多様化に伴なう異形缶には従来材では充分に
対応することができない。即ち、しごき加工
(DI加工)後の側壁の張出加工(バルジ加工)に
おいて、従来材は低延性のため割れが生じ易い。
この対策としてしごき加工後、高温加熱を行なう
ことにより或る程度延性を向上させて割れ発生を
防止するのに効果的である。 しかし、この場合の熱処理温度は240℃以上、
また、270℃以上にもなる。この温度はアルミニ
ウム材料の最結晶温度に近いため、材料の部位に
よつては最結晶を起し、大きな強度低下を招くよ
うになる。 しかして、アルミニウム缶はビール、清涼飲料
水等の容器として使用されるので、缶内には5
Kg/cm2以上の圧力が発生するので、アルミニウム
缶に耐圧性が必要となり、缶の強度低下には問題
がある。 また、高温における熱処理は炉の寿命低下およ
びエネルギーの無駄となる。 従つて、異形缶のような成形用途には加工時に
加工硬化が小さく、かつ、比較的低い熱処理温度
で高延性が得られる材料が必要であり、さらに、
割れ起点および割れの伝播が少ない材料が要求さ
れている。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明は上記に説明したように従来におけるビ
ール、飲料水等の缶の製造に際して生じる種々の
問題点、特に、低温における熱処理(270℃以下)
では高延性に徳られないこと、また、高温で熱処
理(270℃以上)した場合にもバルジ加工に際し
てはくびれを発生し割れ易いという問題があり、
本発明者はこれらの問題について研究をした結
果、低温の熱処理では高延性が得られないのは、
素材中の微細析出物が転位を強く固着し、亜結晶
粒化を妨げるため延性の向上には高温の熱処理が
必要であり、また、高温になると亜結晶粒は直ち
に再結晶粒となつて強度が低下し、これら微細析
出物はAl−Mn−Fe系のものであること、また、
高温の熱処理でもバルジ加工の際くびれを発生し
割れ易くなるのは、割れの起点は造塊時に晶出す
る比較的大きな金属間化合物(25μm以上)であ
り、これらが多く存在すると亀裂が伝播すること
によること、および、しごき性のみに注目してい
た従来材では対処できないこと等を知見し、成形
性に優れた包装用アルミニウム合金板を開発した
のである。 [問題点を解決するための手段] 本発明に係る成形性に優れた包装用アルミニウ
ム合金板の特徴とするところは、 Mn0.5〜0.8wt%、Mg0.5〜2.0wt% を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミ
ニウム合金であり、中間焼鈍後の平均結晶粒幅が
45μm以下、造塊時に生成する金属間化合物の面
積率が1〜3%、この金属間化合物の最大長さが
25μm以下、かつ、0.25mm2当りの金属化合物の数
が1000個以下であることにある。 本発明に係る成形性に優れた包装用アルミニウ
ム合金板について以下詳細に説明する。 Mnは一般的にアルミニウム合金の延性不足は
微細析出物によるものであり、これらを抑制する
ためには含有量を低く抑えなえればならず、この
微細析出物の抑制と適正な金属間化合物の生成に
必要な元素であり、含有量が0.5wt%未満では析
出物の生成量が減少して低温における高延性が得
られるが、金属間化合物の減少も伴せて起るの
で、しごき加工における潤滑作用が少なくなり、
しごき加工性に悪影響を与えるようになり、ま
た、0.8wt%を超えて含有されると微細析出物が
多数増大し、低温における亜結晶粒化(高延性
化)を抑制する。よつて、Mn含有量は0.5〜
0.8wt%とする。 Mgは微細析出物に影響を与えずに強度を向上
させるのに有効な元素であり、含有量が0.5wt%
未満では強度向上の効果が少なく、また、2.0wt
%を越えて含有されると強度が高くなり過ぎて加
工不可能となる。よつて、Mg含有量は0.5〜
2.0wt%とする。 中間焼鈍後の平均結晶粒幅を45μm以下とする
のは、結晶粒は缶壁のバルジ性に大きな影響を与
え、微細な程好ましいものであり、このことは、
結晶粒が微細な程バルジ加工(張出加工)におい
て均一に変形されるためであり、中間焼鈍後の平
均結晶粒幅が45μmを越えるとバルジ性が大きく
低下するからである。従つて、中間焼鈍後の平均
結晶粒幅は45μm以下とする。なお、製品は冷間
圧延されるので結晶粒は長く伸ばされる、即ち、
製品における結晶粒幅が中間焼鈍後の平均結晶粒
幅となる。 次に金属間化合物について説明すると、この金
属間化合物は造塊時に生成するものであり、その
分布は成分(Fe、Mn)および凝固速度等の造塊
条件に影響される。また、金属間化合物はバルジ
加工の際割れの起点となるものであるが、一方、
しごき加工性向上には絶体必要なものであり、従
つて、金属間化合物の分布には最適な範囲があ
る。 先ず、金属間化合物の面積率が1%未満ではし
ごき加工性が低下して缶胴割れを生じる原因とな
り、また、3%を越えるとバルジ加工の際の亀裂
伝播速度が大きくなり割れ易くなる。 また、金属間化合物の数が多過ぎると亀裂伝播
を増長させるので、金属間化合物の最大長さは
25μm以下とし、さらに、0.25mm2当りの金属間化
合物の数は1000個以下にしなければならない。な
お、金属間化合物分布は走査電子顕微鏡(SEM)
により画像処理して測定した。 また、上記に説明したMnおよびMg以外に不
純物として、Fe0.7wt%以下、Si0.5wt%以下、
Cu0.5wt%以下、Cr0.3wt%以下とすることが望
ましく、他の元素も不純物程度であれば許容され
る。 本発明に係る成形性に優れた包装用アルミニウ
ム合金板の製造方法は特に制限はないが、微細析
出物の抑制のためには均質化熱処理は500℃以上
の温度で2時間以上が好ましく、また、熱間圧延
条件は終了板厚(Hot Coil)1.8mm以上、300℃程
度の温度とするのがよく、さらに、中間焼鈍は熱
間圧延後必要に応じて冷間圧延後再結晶させる条
件、例えば、350℃×2時間以上、CALの場合到
達温度500℃程度の条件で行なうのがよく、なお、
製品は耐圧強度の関係で少なくとも30%以上の仕
上冷間圧延を施す必要がある。 [実施例] 本発明に係る成形性に優れた包装用アルミニウ
ム合金板の実施例を説明する。 実施例 第1表に示す含有成分および成分割合のアルミ
ニウム合金の小型鋳塊(50t×200w×1451)を造
塊し、面削、均熱処理(540℃×6時間)および
熱間圧延により6mmt(終了温度300℃)とした。 その後冷間圧延により1mmtとし、中間焼鈍
(360℃×2時間)および仕上げ冷間圧延により
0.4mm厚の板を製作した。 第2表に元板における機械的性質と金属組織を
示す。
【表】
【表】 第2表に示す材料を、しごき加工、ベーキング
(200℃×20分)後のバルジ加工および耐圧試験を
実施した。 その結果を第3表に示す。 しごき加工性としては限界しごき率56%以上、
缶表面の焼付きのないことが望まれる。 また、缶壁のバルジ性は5mmh以上、耐圧強度
は6.5Kg/cm2以上が必要である。
【表】 率。
※2)・・エリクセン試験(A法)。
第2表および第3表から、本発明に係る成形性
に優れた包装用アルミニウム合金板は、金属間化
合物の面積率1〜3%、最大長さ25μm以下、
0.25mm当りの個数が1000個以下であり、さらに、
結晶粒幅は45μm以下になつており、かつ、しご
き加工性、バルジ性および耐圧強度において充分
に満足できるものであるが、比較材は何れかが不
充分で満足できないことがわかる。 なお、しごき加工後の熱処理を200℃×20分と
したが、実際には安定性の関係から230〜250℃と
少し高温度とする必要があるが、従来より20℃以
上も熱処理温度の低下が可能であり、優れたバル
ジ性と共に炉の寿命を向上させることができるも
のである。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明に係る成形性の優
れた包装用アルミニウム合金板は上記の構成を有
しているから、しごき加工性およびバルジ加工性
に優れており、機械的性質にも優れ、耐圧強度が
要求される缶材料として極めて優れているもので
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Mn0.5〜0.8wt%、Mg0.5〜2.0wt% を含有し、残部Alおよび不純物からなるアルミ
    ニウム合金であり、中間焼鈍後の平均結晶粒幅が
    45μm以下、造塊時に生成する金属間化合物の面
    積率が1〜3%、この金属間化合物の最大長さが
    25μm以下、かつ、0.25mm2当りの金属間化合物の
    数が1000個以下であることを特徴とする成形性に
    優れた包装用アルミニウム合金。
JP10326685A 1985-05-15 1985-05-15 成形性に優れた包装用アルミニウム合金板 Granted JPS61264149A (ja)

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JPS61264149A JPS61264149A (ja) 1986-11-22
JPS6330387B2 true JPS6330387B2 (ja) 1988-06-17

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JPS61264149A (ja) 1986-11-22

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