JPS63303098A - 表面処理薄板の着脱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薄板のめっきその他の表面処理工程において
、磁石によって治具に保持される表面処理薄板の着脱装
置に関するものである。

〔従来技術〕

従来、ＦＰＣ板などの薄板の表面処理、例えば電気めワ
き処理工程等においては、薄板はめっき用の治具に取り
付けられて電気めっき浴中に一定時間保持され通電めっ
きされるが、薄板の治具への取付は方式としては、引っ
掛は方式、挟み込み方式、ボルト締め方式等によるもの
であった。

しかるに治具は、薄板の取付け、取外しが容易であるこ
とが望ましいにもかかわらず、めっき工程中に薄板が落
下する心配がないように、治具に工夫を凝らしであるた
めに、かえって薄板の取付け、を外しに時間がかかり、
作業性が悪く、生産性に対する障害ともなっていた。

このような欠点を解消し、治具を特殊形状たらしめるこ
となくｙ４板の治具に対する着脱をワンタッチで可能に
する磁石を利用した取付は具が実願昭６１−１６４２０
９号として考案されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、表面処理すべきＴｌ１ｔｌｘの治具への
取付けは、落下することのないような強力な取付けを要
するため、取付は具に利用される磁石には強力な磁力が
要求されている。従って、磁石の取付は取外し、特に取
外し時には磁石に対応する大きな力を要し、作業性は必
ずしも良いものではなかった。

本発明は、強力な磁石であってもその取付は取外しを小
さな動力で可能にし、表面処理薄板の治具との着脱を極
めて容易にし、作業性の一層の向上をはかることのでき
る表面処理薄板の着脱装置を提供することを目的とする
ものである。

（問題点を解決するための手段〕 本発明は、磁石により表面処理薄板を保持した治具を懸
垂する懸垂部と；該懸垂部を支点として前記治具を回動
させ前記表面処理薄板をほぼ水平位置にまで上昇させる
昇降部材と；前記磁石の挿嵌部を有し、該挿嵌部の外側
に傾斜台を固定し、該傾斜台との間に磁石を押圧し傾斜
させて保持しうる押圧装置を設けた昇降可能な磁石保持
枠とを架台上に配備したことを特徴とする表面処理薄板
の着脱装置である。

〔作　用〕

本発明では、架台を表面処理装置付近に設置し、表面処
理が終了した薄板を磁石で保持したまま治具を懸垂部に
移して懸垂する０次に磁石保持枠を薄板が上昇する位置
まで下降させたのち、昇降部材を上昇させて薄板を保持
した治具を押し上げ、治具を懸垂部を支点として回動さ
せて薄板がほぼ水平位置となるまで上昇させ、薄板を保
持する磁石を磁石保持枠の磁石の挿嵌部に挿嵌させる。

この磁石保持枠の下降は、前記のように昇降部材の上昇
前にしてもよいが、昇降部材の上昇と同時あるいは昇降
部材の上昇後に行うこともできる。

この状態において、磁石保持枠中の押圧装置を作動させ
、磁石を傾斜台に向けて押圧すると、磁石はその傾斜面
に沿って傾斜し、薄板を治具へ保持する磁力が最少にな
り、磁石の取外しが極めて容易になる。従って、そのま
ま磁石保持枠を上昇させると、磁石保持枠は磁石を保持
したまま薄板から離れて上昇し、薄板を容易に引き出す
ことができる。

このようにして、表面処理済の薄板が引き出された後は
、新しく表面処理すべき薄板を治具上に載置し、磁石保
持枠を下降させて押圧装置による押圧を解除すると、磁
石はその磁力によって薄板にリセットされ薄板を治具に
保持することになる。

次いで、昇降部材を下降させると、治具は薄板を磁石で
保持したまま懸垂状態となり、表面処理装置へ移送され
る。

〔実施例〕

次に本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する。

ｌは図示しない表面処理装置付近に設置される架台であ
って、架台ｌの一端部付近には磁石２により薄板３の隅
部を保持した治具４の上部を回動自在に支持、懸垂する
ための懸垂部５が設けられている。

架台ｌの懸垂部５の付近には、治具４に接するローラ６
を先端に設けた昇降部材７が設けられ、昇降部材７はエ
アシリンダー８によって基部を支点に回動して昇降し、
ローラ６が治具４に接しつつ上昇して治具４と共に薄板
３をほぼ水平位置にまで押し上げることができるように
なっている。

また、架台１の上部には、一端が架台ｌに枢着され他端
がエアシリンダー９に連結され、エアシリンダー９によ
って回動し昇降する磁石保持枠１０が設けられ、治具４
に保持された薄板３の水平位置で磁石２を挿嵌すること
ができるまで下降するようになっている。磁石保持枠１
０は、第６図及び第７図に示すように、磁石２の挿嵌部
１１を有し、挿嵌部１１の外側に好ましくは後直方向か
ら約３０度の傾斜面をもった傾斜台１２が固定され、挿
嵌部１１に挿嵌された磁石２を傾斜台１２に押圧して磁
石２を傾斜面に沿って傾斜させて保持できる（第７図参
照）エアシリンダー１３．１３が設けられている。

さらに、架台１の治具４の懸垂部５の反対側には、治具
４が上昇した後治具４内空所に入り、薄！ｌｉ３に接触
するまで上昇する薄板引出しローラ１４が適当数の列で
（図示例では２列）揺動部材１５に支持され、エアシリ
ンダー１６によって揺動部材１５と共に回動し昇降でき
るように配備することが好ましく、１ｉｌｌ板引出しロ
ーラ１４は、駆動用のモータ１７を有し、薄板３の引出
し時に回転するようにするのが便利である。

図中、２３は架台ｌ上に固定され、磁石保持枠１０の下
り過ぎを阻止するストッパーを示す。

しかして、表面処理が終了したＦＰＣ板などの薄板３を
磁石２で保持したまま治具４を懸垂部５に移して懸垂す
る。治具４の懸垂部５への到着後、エアシリンダー９が
作動して磁石保持枠１０を薄板３が上昇する位置まで下
降させる（第２図）。

この磁石保持枠１０の下降と同時又は下降に前後して、
エアシリンダー８の作動によって昇降部材７を上昇させ
、ローラ６が治具４と接触して転がりなから治具４を懸
垂部５を支点として回動させて薄板３がほぼ水平位置と
なるまで上昇させる（第３図）。

磁石保持枠１０が上昇した薄板３と接した時には、磁石
２は磁石保持枠ｌＯ内の挿嵌部１１に挿嵌され（第６図
）、エアシリンダー１３．１３が作動し、磁石２を傾斜
台１２に向けて押圧することによって、磁石２を傾斜台
１２の傾斜面に沿って傾斜させる（第７図）と、磁石２
の治具４に対する磁力は最少となり、磁石２の取外しが
極めて容易となる。

次に、エアシリンダー１５を作動させて薄板引出しロー
ラ１４を上昇させて薄板３の下面に接触させ（第４図）
、エアシリンダー９を作動させて磁石保持枠１０を磁石
２を保持したまま上昇させる。

従つて、薄板３は単に薄板引出しローラ１４上に載置さ
れただけの状態となり、容易に引き出される。この引出
しは人手によって引き出すことが可能であるが、モータ
１７を付設して薄板引出しローラ１４を回転させれば自
動的に引き出される。

このように表面処理済の薄板３が引き出された後は、新
たに表面処理すべき薄板３を治具４に保持させるが、こ
のため第５図に示すようにモータ１８を有する送りロー
ラ１９，１９を備えた自動移送装置２０を架台１に付設
するとよく、送りローラ１９．１９によって薄板３を治
具４上に移送する。この時はモータ１７により薄板引出
しローラ１４も回転させておくのがよい、また、薄板３
が治具４上を通り過ぎることがなく、所定の位置で止ま
るように、第８図に示すように薄板引出しローラ１４の
揺動部材１５の薄板引出し側にエアシリンダー２１等を
利用した伸縮可能なストアパー２２を設け、伸長させて
おけば薄板３の通り過ぎが阻止される。もちろん、表面
処理済の薄板３の引出し時にはストアパ２２を収縮させ
、引出しを邪魔しないようにする。

かくて表面処理すべき薄板３を治具４上の所定位置に載
置した後、再びエアシリンダー９によって磁石保持枠１
０を下降させ、磁石保持枠１０内のエアシリンダー１３
が前記と逆作動して収縮し磁石の押圧を解除すると、磁
石２はその磁力によっで薄板３にリセットされ薄板３を
治具４に保持することになる６次いで、薄板引出しロー
ラ１４、昇降部材７を下降させると、治具４は薄板３を
磁石２で保持したまま懸垂部５に懸垂されることになり
、適宜表面処理装置へ移される。

上述したように、磁石２によって治具４に保持される薄
板３が着脱されるが、これら一連の動作はシーケンス制
御を利用した自動制御によるのが好ましい。

（発明の効果〕 以上述べたように本発明によれば、強力な磁石であって
もその取付け、取外しを小さい動力で可能にし、表面処
理薄板の治具との着脱を極めて容易にし、その自動化も
容易となり、作業性の一層の向上をはかることができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は縦断正面図、
第２〜４図は作動順序の一例を示す縦断正面図、第５図
は第４図の一部を切欠いた平面図、第６図及び第７図は
磁石保持枠内部構造と作動状態説明図、第８図は薄板引
出しローラ部の横動部材の正面図である。 ｌ・・・架台、２・・・磁石、３・・・薄板、４・・・
治具、５・・・懸垂部、６・・・ローラ、７・・・昇降
部材、８．９．１３．１６．２１・・・エアシリンダー
、ｌＯ・・・磁石保持枠、１１・・・挿嵌部、１２・・
・傾斜台、１４・・・薄板引出しローラ、１５・・・横
動部材、１７．１８・・・モータ、１９・・・送りロー
ラ、２０・・・自動移送装置、２２．２３・・・ストッ
パー。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁石により表面処理薄板を保持した治具を懸垂す
   る懸垂部と；該懸垂部を支点として前記治具を回動させ
   前記表面処理薄板をほぼ水平位置にまで上昇させる昇降
   部材と；前記磁石の挿嵌部を有し、該挿嵌部の外側に傾
   斜台を固定し、該傾斜台との間に磁石を押圧し傾斜させ
   て保持しうる押圧装置を設けた昇降可能な磁石保持枠と
   を架台上に配備したことを特徴とする表面処理薄板の着
   脱装置。
2. （２）前記昇降部材に前記治具と接触するローラを設け
   たものである特許請求の範囲第１項記載の表面処理薄板
   の着脱装置。
3. （３）前記傾斜台の傾斜角度が後直方向に対して約３０
   度である特許請求の範囲第１項又は第２項記載の表面処
   理薄板の着脱装置。