JPS63298813A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は磁気テープなどの磁気記録媒体に関し、更に詳
しくは基材の磁気記録面とは反対の面（以下背面という
つに帯電防止性及び耐擦傷性に優れたバックコート層を
有する磁気記録層に関する。

（従来の技術） 近年オーディオテープやビデオテープ等の磁気記録媒体
の普及が著しく、それらの性能に対する要求も増々高度
なものになってきている。特にビデオテープのような高
性能テープに於ては磁気記録層の性能向上のみならず、
磁気記録層への悪影響を排除するために背面の特性にも
着目されている。即ち、チリやゴミの付着を防止するた
めに帯電防止性が要求され、又、背面の磨耗による微粉
の発生を防ぐために耐磨耗性が要求されている。

これらの要求に応える為に、背面にカーがンプラ、り（
以下ＣＢと記す〕を含むバックコート層が設けられてい
るが、従来公知のＣＢを使用したバックコート層は、Ｃ
Ｂがバックコートのバインダー成分との親和性や接着性
に欠けるためにＣＢのノナインダー成分への均一分散が
困難であったり、コーティング層からＣＢの脱落が認め
られたり、コーティング層の耐磨耗性が不充分であった
シする欠点がある。

この欠点を補なう為にＣＢの表面に重合体をグラフト化
することによって底面処理したものを使うことも試みら
れているが、従来知られている方法ではＣＢへの重合体
のグラフト化率が低く、表面処理効率が極めて悪いもの
であったためにパ。

クコートのバインダー成分との親和性や接着性が不充分
なものであった。

（本発明が改良しようとする問題点） 本発明の目的は前記の欠点のないバックコート層を有す
る磁気記録媒体を開発することにある。

（問題点を解決するための手段及び作用）本発明者らは
、パックコートのバインダー成分や溶剤との親和性及び
バインダー成分との接着性の優れたＣＢを使用すれば前
記の欠点のないバックコート層を形成することかでき、
長期間の使用に耐えうる磁気記録媒体を得ることができ
るとの観点から鋭意検討を行った結果、ポリアミン及び
その変性物よりなる群から選ばれる少なくとも１種で処
理されたカーボンプラ、りを使用することにより前記目
的が達成されることを見出し、本発明に到達したもので
ある。

即ち、本発明はポリアミン及びその変性物よりなる群か
ら選ばれる少なくとも１種で処理されたカーボンブラッ
クを含有するバックコート層を有することを特徴とする
磁気記録媒体に関するものである。

本発明に用いられるポリアミンとは分子量２００以上好
ましくは３００以上でポリアルキレンポリアミン部分を
有するポリマーで、あり、アジリジン化合物を開環重合
して得られるホモポリマー、コポリマー、プロ、クポリ
マーまたはグラフトポリマーである０例えば、 ■　エチレンイミン、プロピレンイミンをそれぞれ単独
重合して得られるポリエチレンイミン、ポリエチレンイ
ミン。

■　それらアジリジン化合物を共重合して得られるコー
リマー。

■　脂肪族あるいは芳香族ジカルボン酸とジエチレント
リアミンとの重縮合反応物であるポリアミドポリアミン
および更にアジリジン化合物をグラフト重合したポリア
ミドポリアミン。

■　ポリアルキレンオキシドとエビハロヒドリンとの反
応物であるハロヒドリン末端ポリアルキレンオキシドに
アジリシン化合物を付加重合して得られるプロ、クポリ
マー。

等であり、中でもポリエチレンイミンが安価で工業的に
も入手しやすく好適である。

ポリアミンの変性物とは、これらポリアミンから誘導さ
れる変性物のことであり、例えばポリアミンとエピハロ
ヒドリンとの反応物、ポリアミンとα−オレフィンオキ
シドとの反応物、ポリアミンと脂肪族あるいは芳香族カ
ルがン酸またはその無水物との反応物である部分あるい
は全アミド化ポリアミン、ポリアミンとアルキルハライ
ドとの反応物である部分あるいは全４級化ポリアミン、
ポリアミンとアルキレンオキシドとの反応物等であり、
中でも前記と同じ理由でポリアミンがポリエチレンイミ
ンであるものが好適である。

や 本発明におけるＣＢとしてはコンタクト法７アーネス法
、サーマル法等の通常公知の方法によって製造されたＣ
Ｂが使用出来るが、その表面に官能基としてカルボキシ
ル基や水酸基及び／又はキノン基を含有するＣＢｔ−使
用するとポリアミン及び／又はその変性物との親和性が
すぐれているため、分散性にすぐれる処理されたＣＢが
得られるので好ましい。

本発明に於て表面処理されたカーボンブラックを製造す
る方法としては、例えば （１）ＣＢとポリアミン及びその変性物の一種又は二種
以上（以下、該ポリマーという〕とを常温〜３００℃、
好ましくは常温〜２５０℃の温度条件下で攪拌混合して
表面処理する方法。

（２）適当な溶媒中でＣＢと該ポリマーを、常温〜２５
０℃の温度条件下で攪拌混合し、溶媒を適当な方法で除
去、乾燥する方法。

等があげられる。

ＣＢを該ポリマーで処理する際の温度は前記の条件下で
行うが３００℃以上の場合には、該ポリマーの変質等が
おこシ好ましくない。

またＣＢを該ポリマーで処理するに際して、その比率は
制限ないが、ＣＢの表面処理に均一性を与え、ＣＢと該
ポリマーとを強固に結合させ、得られた表面処理された
ＣＢの分散性やパックコート剤との親和性を高めるため
にＣＢ／該ポリマーの重１参比率を１００／１〜１００
０とするのが好ましく、よシ好ましくは１００１５〜５
００の範囲である。

また、ＣＢを該ポリマーで処理するに際しては必要によ
り抗酸化剤、熱安定剤、界面活性剤、潤滑剤、該ポリマ
ー以外のｄリマー成分を併用してもよいし、ＣＢと該ポ
リマーとの反応後、抗酸化剤、熱安定剤等を適時加える
ことも出来る。

このようにして得られる表面を処理されたＣＢはバック
コート剤に極めて容易に溶解、分散するのでＣＢが均一
にミクロ分散したバックコート剤（ｉ１″得ることがで
きる。バックコート剤のバインダー成分は公知の塩化ビ
ニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系樹脂、ア
クリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリ−ウレタン系樹脂
、ポリエステル系樹脂などを使用することができ、又、
バインダー成分を使用せず、本発明の異面処理されたＣ
Ｂを溶剤に分散してそのままバックコート剤として用い
ることもできる。

これらのバインダー成分及び／又は溶剤への処理された
ＣＢの溶解、分散は通常処理されたＣＢと・ぐインダー
成分とを室温で数分〜数十分攪拌混合するだけでよいが
、必要であればロールミル、サンドミル、メールミル、
超音波分散機、ダイスパー、ホモジナイザー等を用いて
混練・分散を行ってもよい。こうして得られるバックコ
ート剤はロールコーター、エアーナイフコーター、エア
ードクターコーター、スプレーコーター等公知の手段を
用いて基材に塗布し、その背面にバックコート層を形成
することができる。

本発明の磁気記録媒体に用いる基材としては、公知のポ
リエステル、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニルなどのフ
ィルム、シート、テープが使用でき、磁気記録層は公知
の磁性粉末を含有するコート剤を塗布する方法あるいは
磁性体を蒸着する方法等によって形成することができる
。

（発明の効果） 本発明の磁気記録媒体はポリアミン及びその変性物より
なる群から選ばれる少なくとも１種で処理されたＣＢを
含有するバックコート層を有するものである。ポリアミ
ン或いはその変性物はＣＢの表面を極めて効率よく処理
することができるものであシ、又、各種の溶剤や樹脂と
の親和性に優れているものであるので、これで処理され
たＣＢはバックコート層に容易に均一ミクロ分散するこ
とができ、ＣＢ成分とバインダー成分が緊密に接着し、
そのために該バックコート層は極めて堅牢であ、ｐ、ｃ
Ｂが脱落することがなく、耐磨耗性に優れているもので
ある。即ち、本発明の磁気記録媒体は堅牢なバックコー
ト層を有しているために長時間、くり返し使用しても品
質の劣化が極めて少ないものマある。

（実施例） 以下、実施例により本発明の詳細な説明するが、本発明
は以下の実施例によって限定されるものではない、尚、
例中の部は重量部を、チは重量％をそれぞれ示す。

参考例１〜５ 表１に示すカーゴンプラ、りとポリアミン或いはその変
性物をう〆グラヌトミル（東洋精機■製）を用いて第１
表に示す温度、時間条°件下に１１００ｒｐで混練反応
し、冷却後粉砕して表面処理されたカーがンブラック（
１）〜（５）を得た。

比較参考例１ 公知のＣＢ表面処理法であるビニルモノマーの幸 ＣＢへグラフト化を行った。スチレン２０部とカー＆ン
ブラ、りＭＡ−６００１０部を窒素ガス気流下、１４０
℃で５時間加熱した後、冷却し、メタノール中に再沈澱
して、比較用の表面処理されたカーゴンプラ、り（１）
を得た。

実施例１ 参考例１〜５で得られた表面処理されたカーがンプラ、
り（１）〜（５）及び比較参考例１で得られた比較用の
表面処理されたカーボンブラック（１）、未処理のカー
がンブラックＭＡ−６００を第２表に示したバインダー
成分及び溶剤と混合してバックコート剤を調製しビデオ
テープの背面に塗布してパワクコ−５層を形成し、性能
試験を行りた。試験方法を下に記し、試験結果を第２表
にまとめて記す。

く試験方法〉 １、試験試料の調製 ０表面処理されたカニｚンプラ、りの分散カーケンプラ
、り又は表面処理されたカーがンプラ、り、バインダ成
分、溶剤の所定量を容器に仕込みプロペラ羽根攪拌機を
用い室温で１５分間攪拌した。

■パックコート層の厚さ 乾燥膜厚約５μ倶とした。

２、性能試験 ■カーゴンプラ、りの分散度 バックコート剤に分散されたカーボンブラックの粒径（
単位μ７？りを遠心沈降法によって測定した。

■バックコート層の耐磨耗性 白色の綿布を３５０　ｐ／−の力でパワクコ−５層に押
付ながら一定時間ピデオテープを送行させ、綿布の汚染
の程度によシ◎〜×の評価を行りた。

◎　綿布の汚染なしくＣＢの脱落なし〕Ｔ。

Ｑ　　　　Ｉ　　わφかあり Δ　　　　Ｉ　　かなりあシ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ポリアミン及びその変性物よりなる群から選ばれる
   少なくとも１種で処理されたカーボンブラックを含有す
   るバックコート層を有することを特徴とする磁気記録媒
   体。