JPS63291Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パチンコ機に関する。

最近のパチンコ機は、変化に富んだ面白いゲー
ムのできるものが好まれている。それは、ゲーム
装置のゲーム結果により特定態様を発生させるこ
とのできるもので、その主なものは、ゲーム結果
により変動入賞装置を一定時間（例えば15秒）開
動作させて特定態様を発生させ、パチンコ遊技の
上手下手に関係なく誰でも平等にたくさんの賞球
が得られるようにしたものである。しかし、この
ようなパチンコ機は、短時間のうちに多くの入賞
球が発生するので、入賞球を順次一個ずつ正確に
取出し、それに応じた賞球を出すようにしなけれ
ばならないが、賞球排出制御部へ球を一個宛送給
する球制御部材と連通する案内棚の送給口付近
で、玉止り現象を起こしてしまうことが多かつ
た。つまり、賞球排出動作時間は約２秒かかる
が、打球の発射は0.6秒毎に行つているので、た
くさんの入賞球が遊技盤を貫通し、集合樋を流下
して案内棚の中に溜まり、玉止り現象を起こし、
正確に玉を順次１個ずつ送給することができなく
なつてしまう。そして、このようなトラブルは、
遊技盤の入賞装置の開動作時間が長い機種ほど、
又は開動作箇所が大型の機種ほど、入賞しやすい
変動入賞装置を備えているので、しばしば生じて
いた。

そこで、本考案はこの点に鑑み、玉止り現象を
起こさないように改良したものである。

第１図は、従来のパチンコ機の案内棚部分の断
面図である。該案内棚は遊技盤を貫通して流入し
た入賞球を取込む集合樋の下方に位置し、入賞球
１は左側の案内棚２および右側の案内棚３から流
下し、玉制御部材５へ通じる送給口４の近くに集
り、だんご状にくつつき合つて玉止り現象を起こ
している。

第２図は本考案の実施例を示す一部断面図、第
３図は、第２図の部分斜視図である。入賞球１は
左側の案内棚２および右側の案内棚３から送給口
４に向つて集るが、送給口４に続いている左側の
案内棚２よりも高い位置に設けられている右側の
案内棚３に、玉ならし部材６を設け、入賞球１を
一段に整流している。該玉ならし部材６は、先端
が鋭角をしている玉ならし部７と案内棚３に取付
ける固着部８から成つており、該玉ならし部７は
硬質の弾性部材で作られている。また、玉ならし
部７の先端は、これを案内棚３に取付けたとき、
案内棚２に対して玉の直径より少し高い位置にな
るように設けられ、玉の流下の動きにつれ、少な
い角度で上下動するようになつている。

特定態様が発生し、案内棚２，３の中に入賞球
が沢山溜まり、送給口４付近に溜まると、玉なら
し部７の先端が鋭角をしており、玉の直径より少
し高い位置に設けられており、しかも玉の流下の
動きにつれ少ない角度で上下動するので、送給口
４での球の重合による玉止りを防ぐことができ
る。

第４図は、本考案の他の実施例を示す図で、玉
ならし部材９は右側の案内棚３に設けられた突出
部１０に玉ならし部７が揺動自在にされている。
また該玉ならし部材９の先端は鋭角をしており、
玉の直径より少し高く位置し、玉の流下の動きに
つれ、少ない角度で上下動するようになつてい
る。

このように本考案によれば、案内棚に流下した
沢山の賞球が送給口付近でだんご状にくつつき合
つて貯留していても、玉ならし部材の玉ならし部
に流下する入賞球が当つて微妙に上下動するので
玉止り現象を起すことがなく、貯留する入賞球を
一段且つ一列状に整流して確実に玉制御部材へ送
給することができる。したがつて、玉制御部材に
より入賞球を１個宛賞球排出部材へと送給するこ
とができる。したがつて、玉制御部材により入賞
球を１個宛賞球排出制御部へ送ることができ、賞
球排出が円滑に行なわれて賞球排出下能となるト
ラブルを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のパチンコ機の案内棚の一部断
面図、第２図は、本考案の実施例を示す一部断面
図、第３図は、第２図の部分斜視図、第４図は、
本考案の他の実施例を示す断面図。 １……入賞球、２，３……案内棚、４……送給
口、５……玉制御部材、６，９……玉ならし部
材、７……玉ならし部、８……固着部、１０……
突出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 玉制御部材と連通する案内棚の送給口に、先端
   が案内棚の上流側に向つて先細り状の玉ならし部
   を上下動自在に位置させた玉ならし部材を設けた
   ことを特徴とするパチンコ機。