JPS63291607A - 流体分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野ン 本発明は中空糸を用いたインライン型の流体分離装置に
関する。

（従来の技術） 従来より一端を閉口し、他端を開口した多数の中空糸の
開口端を接着剤で集束固定した中空糸カートリッジを用
いた流体分離装置が知られている（特開昭５０−１４９
５８７号など）。しかしながら。

このような流体分離装置は被処理液の入口と透過液の出
口が筐体とヘッダー室を有する蓋体にそれぞれ設けられ
ているため、一度装置の入口と出口をパイピングして装
置を固定すると中空糸カートリッジの収り替えが困難で
ある。上記欠点を解消するため本出願人は実開１ｉ１９
５６−７３５０１号に、中空糸の一端が閉口し、他端が
開口し、かつ該開口端部が接着剤で集束固定された中空
糸カートリッジを収容する、被処理液の入口および透過
液の出口を有する筐体と、ヘッダー室を有する蓋体を備
えた流体分離装置を提案した。かかる装置は被処理液の
入口と透過液の出口とをいづれも筐体に設けているので
、装置をパイピングした後でもヘッダー室を有する蓋体
を取り外すと中空糸カートリッジを筐体の上部に抜き出
すことができる。

（発明が解決しようとする課題） 上記装置では中空糸カートリッジを上部に抜き出すため
に装置の上部にカートリッジを取り出すだけの空間を設
ける必要がある。しかしこのような空間を設けることは
狭・現場では実際上困難である。またケーク等の付着し
たカートリッジを取り出すと透過液側が汚染され、装置
の周辺も汚染されるとう問題があった。

（課題を解決するための手段） 本発明者らは上述の問題点を解消した装置を提供する°
ため鋭意検討した結果本発明に到達したものである。す
なわち本発明は中空糸を用いたインライン型の流体分離
装置であって、自立性を有する網状あるいは多孔状の筒
体内に多数の中空糸を収納して、その両端を接着剤で集
束固定するとともに、上記中空糸の上端を開口させ、か
つ該筒体の両端を接着剤中に埋没固定させた中空糸カー
トリッジと、上記中空糸カートリッジが収納され、かつ
下部に中空糸カートリッジの下部集束固定部を支持する
支持台を有する円筒状の筐体と、側壁の対称位置に被処
理液入口と透過液出口を有し、かつ底壁の中心に該透過
液出口と連通ずる第１の開口及び該第１の開口と離間し
て該被処理液入口と連通ずる第２の開口を設けた蓋体を
具備し、上記中空糸カートリッジの上部集束固定部を蓋
体の底壁に設けられた第１の開口に挿入して、該筐体の
上端開口を蓋体に液密に取着するとともに、上記中空糸
カートリッジの下部集束固定部を筐体の下部に設けられ
た支持台と係合させて、該中空糸カートリッジの上部集
束固定部を蓋体に設けられた第１の開口に液密に装着し
たことを特徴とする流体分離装置である。

（作　　用） 本発明では被処理液入口と透過液出口を蓋体に設け、か
つ被処理液入口と透過液出口を対称位置（インライン）
に設けたことにある。かかる構成により、ラインへの装
置の取り付けが容易で、また中空糸カートリッジを交換
する際には筐体と中空糸カートリッジを同じ方向に着脱
するため、着脱時のスペースが僅かでよいうえ、中空糸
カートリッジの交換時に透過液側が汚染され難いという
優れた効果を有している。ざらに被処理液入口と透過液
出口が一直線上（インライン）に設けられているため装
置の配置やパイピングが容易である。

（実施例） 次に本発明の流体分離装置の一実施例を図面にて説明す
る。第１図に示すように本発明袋式は中空糸カートリッ
ジ３と該カートリッジを収容する筐体１及び筐体を取着
する蓋体２で構成ざ′れている。

中空糸カートリッジ３は第２図に示すように、多数の中
空糸４を自立性を有する網状あるいは多孔状の筒体６内
に収納して、中空糸の両端を接着剤で集束固定している
。そして中空糸の上端は開口され、下端は接着剤で閉塞
されている。筒体６はその両端を上部集束固定部５と下
部集束固定部５′に埋没固定させている。

上記中空糸カートリッジ３を０リングでシールする場合
には中空糸の集束固定部５にＯリングを装着する環状溝
（図示せず）を形成する必要がある。シールを確実にす
るためこの環状溝は複数、通常２ヶ設けることが好まし
い。平パツキンでシールする場合には上記環状溝は不要
である。

中空−系カートリッジ３を収納する円筒状筐体１は上端
に開口を有し、筐体内の下部に突出して中空糸カートリ
ッジの下部集束固定部５′が載置される支持台７を有し
ている。

筐体１の開口端が液密に収着される蓋体２は。

その底壁の中心に透過液出口１３に連通ずる第１の開口
が設けられているａまた該第１の開口に離間して被処理
液入口１４に連通ずる第２の開口が設けられている。上
記透過液出口１３と被処理液入口１４に連通ずる第１及
び第２の開口は蓋体内で９０°流路を変えて同一直線上
（インライン）に開口しており、それぞれ透過液導出管
（図示せずンと被処理液導入管（図示せず）に接続され
る。上記透過液出口１３に連通ずる第１の開口には中空
糸カートリッジ３が、その集束固定部５に開口する中空
糸４の内側と連通ずるよう、パツキン１５を介して液密
に取着されている。１７は筐体１と蓋体２をパツキン１
８を介して液密に連結するバンドカップリングである。

これらのパツキン１５．１８によって被処理液室１９と
透過液室２０は中空糸の壁膜をへだてて液密構造となっ
ている。すなわち被処理液は被処理液導入管４より中空
糸３の外側の被処理液室１９に入る。中空糸壁膜を透過
した透過液は中空糸内側の通路を通り透過液室２０に集
められて透過液出口１３より取り出される。一方中空糸
膜壁を透過しない成分は筐体１の下部排出口２１より適
宜取り出される。中空糸が劣化したり、目詰りしたとき
にはまず筐体内の被処理液を排出口２１より抜き取った
後、バンドカップリング１７を蓋体２から取り外して蓋
体２と筐体ｌを分離する。そして中空糸カートリッジ３
を筐体から抜ざ取る。その役所しい中空糸カートリッジ
を蓋体２に設けられた第１の開口に挿入した後、筐体ｌ
を蓋体に取着することにより中空糸カートリッジの下部
集束固定部５′を筐体の下部に設けられた支持台７と保
合させる。上記支持台７上に中空糸カートリッジの下部
集束固定部５′を載置することにより、上部集束固定部
５を蓋体に設けられた第１の開口に液密に装着すること
ができる。

上記装置は通常第１図に示すように蓋体が筐体の上部に
配置された状態で使用されるが、装置の取り付は場所に
より列置あるいは水平状態で使用されることがある。こ
の場合には筐体内の被処理液の排出口を被処理液配管に
設けることが好ましい。

本発明装置に用いる中空糸としてはポリスルホン系、ポ
リアクリロニトリル系、酢酸セルロースなどのセルロー
ス系、ポリアミド系、ポリカーボネート系、ポリビニル
アルコール系など通常知られている素材を使用すること
が出来るが、ポリスルホン系が耐熱性、耐酸性、耐アル
カリ性、耐酸化性などの耐薬品性が優れているので、酸
化剤、酸、アルカリなどによって膜を薬洗再生すること
ができ好ましく使用される。

また中空糸を集束固定する接着剤としてはポリウレタン
系、シリコーン系、エポキシ糸などの接着剤を用いるこ
とができる。特に耐熱性と耐薬品性が要求される用途で
はイミダゾール系硬化エポキシ樹脂が好ましく用いられ
る。

上記中空糸カートリッジを収容する筐体や蓋体は通常ア
クリル、ポリカーボネート、硬質塩ビ。

ポリスルホンなどの樹脂が用いられるが、中空糸カート
リッジとして耐熱、耐薬品性の優れているポリスルホン
中空糸を用いて高温の被処理液を処理する場合には筐体
と蓋体は耐熱性、耐薬品性の優れているポリスルホン樹
脂を使用することが好ましい。もちろんステンレスなど
の金属を用いることは構わない。

（発明の効果） 本発明によれば中空糸カートリッジを取り替えたいとき
は筐体を取り外すことにより容易に取り替えを行なうこ
とができる。また、その場合、例え分離装置がバイブで
固定されている場合でも被処理液の入口管および透過液
の出口管を取り外す必要がないので中空糸カートリッジ
の取り替えはきわめて容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の断面口であり、第２図は本発明装
置で使用する中空糸カートリッジの斜視図である。 １・・・筐　体　　　　　　２・・・蓋　体３・・・中
空糸カートリッジ　　６・・・筒　体７・・・支持台

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 中空糸を用いたインライン型の流体分離装置であって、
   自立性を有する網状あるいは多孔状の筒体内に多数の中
   空糸を収納して、その両端を接着剤で集束固定するとと
   もに、上記中空糸の上端を開口させ、かつ該筒体の両端
   を接着剤中に埋没固定させた中空糸カートリッジと、上
   記中空糸カートリッジが収納され、かつ下部に中空糸カ
   ートリッジの下部集束固定部を支持する支持台を有する
   円筒状の筐体と、側壁の対称位置に被処理液入口と透過
   液出口を有し、かつ底壁の中心に該透過液出口と連通す
   る第１の開口及び該第１の開口と離間して該被処理液入
   口と連通する第２の開口を設けた蓋体を具備し、上記中
   空糸カートリッジの上部集束固定部を蓋体の底壁に設け
   られた第１の開口に挿入して、該筐体の上端開口を蓋体
   に液密に取着するとともに、上記中空糸カートリッジの
   下部集束固定部を筺体の下部に設けられた支持台と係合
   させて、該中空糸カートリッジの上部集束固定部を蓋体
   に設けられた第１の開口に液密に装着したことを特徴と
   する流体分離装置。