JPS6328447B2 - - Google Patents

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JPS6328447B2
JPS6328447B2 JP56138039A JP13803981A JPS6328447B2 JP S6328447 B2 JPS6328447 B2 JP S6328447B2 JP 56138039 A JP56138039 A JP 56138039A JP 13803981 A JP13803981 A JP 13803981A JP S6328447 B2 JPS6328447 B2 JP S6328447B2
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JP
Japan
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polycaprolactone
polyurethane
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caprolactone
glycol
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Application number
JP56138039A
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English (en)
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JPS5838717A (ja
Inventor
Masaharu Watanabe
Takuya Miho
Naoki Nakajima
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP56138039A priority Critical patent/JPS5838717A/ja
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は弾性回復性のすぐれたポリウレタン及
びその製造方法に関するものである。 従来線状構造を有するポリウレタンは両末端に
水酸基を有する長鎖のポリオールと有機ジイソシ
アネート及び比較的低分子量の2個の活性水素を
有する鎖延長剤と称するジオール、ジアミン等と
を反応させて合成されるが、かかる両末端に水酸
基を有する長鎖のポリオールとしてはポリエステ
ル系ポリオールとポリエーテル系ポリオールとが
主に使用されている。而してポリエステルポリオ
ールにはエチレングリコール又は1.4−ブチレン
グリコール、1.6−ヘキサングリコール等とアジ
ピン酸から合成されるポリエステルポリオール、
更にはε−カプロラクトンを原料としたポリカプ
ロラクトンポリオールが一般に使用されている。
ポリエーテル系ポリオールとしてはエチレンオキ
シドやプロピレンオキシドの重合体あるいは共重
合体、さらにテトラハイドロフランの重合体であ
るポリテトラメチレングリコールが使用される。
これらの中でもポリエーテル系ポリオール、特に
ポリテトラメチレングリコールは耐水性にすぐれ
ているばかりでなく、これを原料にしたポリウレ
タンは弾性回復性がすぐれているためスパンデツ
クス、すなわち弾性繊維や圧縮永久ひずみの小さ
い物性を要求されるウレタンエラストマー等の分
野に広く用いられている。 しかしながらポリエーテル系ポリオールは、そ
のエーテル結合のため酸化劣化しやすく、耐候
性、耐熱性が極めて悪いという欠点がある。 一方、ポリエステルポリオールについては、エ
チレングリコールアジペートポリエステルを用い
たポリウレタンは弾性回復性にすぐれているが、
耐水性が悪く、その製品は1〜2年で使いものに
ならなくなるという欠点がある。 1.4−ブチレングリコールアジペートはある程
度の耐水性を有するが、そのウレタンの弾性回復
性は極めて悪い。 ε−カプロラクトンを原料にしたポリカプロラ
クトンポリオールからのポリウレタンは耐水性に
すぐれるのみならず、ポリエーテル系ポリオール
の欠点である耐候性、耐熱性が極めてすぐれてい
るという特徴がある、しかしながら、そのような
特徴にもかゝわらず弾性回復性が非常に悪いとい
う重大な欠点を有するためスパンデツクス等の分
野に使用することはできなかつた。 本発明者等は、かゝるポリカプロラクトン系ウ
レタンの欠陥を解消するため鋭意検討を行なつた
結果、側鎖を有する多価アルコールにε−カプロ
ラクトンを開環重合させて得たポリカプロラクト
ンポリオール、もしくはポリウレタンが従来品に
は見られない優れた弾性回復性を示すことを発見
し、本発明に到つた。 即ち、本発明は有機ジイソシアネートと分子内
に2個以上の活性水素を有する化合物とを反応さ
せてポリウレタンを製造するに当り、上記活性水
素を有する化合物として側鎖を有する多価アルコ
ールにε−カプロラクトンを重合させて得た平均
分子量500〜5000のポリカプロラクトンポリオー
ルを用いて得られる弾性回復率が50%以上のポリ
ウレタンの製造方法を提供するものである。 本発明における平均分子量とはポリカプロラク
トンの水酸基価を測定し、次式により求めた値で
ある。 平均分子量=水酸基価×N×1000/56.11 水酸基価:JIS K−1557の6.4に準じて測定した
値 N:開始剤である多価アルコールの水酸基の数 また本発明における弾性回復率とは次の式で算
出したものである。 ポリウレタンを300%伸張し、緊張を開放した
後10分間放置後の回復率(20℃)であり、以下の
式で表わす。 回復率=(1−l′−l/l)×100(%) l:伸張前の標線間の長さ l′:伸張し緊張開放後の標線間の長さ 上記の如き本発明に用いるポリカプロラクトン
ポリオールの開始剤である側鎖を有する多価アル
コールとしては、1.2−プロピレングリコール、
1.3−ブチレングリコール、2−メチルプロパン
グリコール、ネオペンチルグリコール、3−メチ
ルペンタンジオール、ヒドロキシピバリン酸ネオ
ペンチルグリコールエステル、1.2−ヘキサング
リコール、1.2−オクチルグリコール、AOG
X24(炭素数12と14の1.2−グリコールの混合物、
ダイセル化学工業(株)の商品名)、AOGX68(炭
素数16と18の1.2−グリコールの混合物;ダイセ
ル化学工業(株)の商品名)等を用いることができ
る。 これらの開始剤を用い、ε−カプロラクトンを
触媒の存在下に開環重合させることによつて本発
明のポリカプロラクトンを得ることができる。ε
−カプロラクトンの代りにオキシカプロン酸を用
いて脱水エステル化反応によつても本発明のポリ
カプロラクトンを得ることもできるが、ε−カプ
ロラクトンの開環重合が好ましい。 触媒としてはテトラブチルチタネート、チトラ
プロピルチタネート、テトラエチルチタネート等
の有機チタン系化合物、オクチル酸スズ、ジブチ
ルスズオキシド、ジブチルスズラウノート等の有
機スズ化合物、塩化第1スズ、臭化第1スズ、ヨ
ウ化第1スズ等のハロゲン化第1スズ等を0.05〜
1000ppm、好ましく0.1〜100ppm用いる。特に分
子量分布のせまいポリカプロラクトンがウレタン
の弾性回復性にとつて良い効果を示すためハロゲ
ン化第1スズ、特に塩化第1スズを触媒に用いる
ことが特に好ましい。反応は100〜240℃好ましく
は130〜220℃で行なう。特に分子量分布のせまい
ポリカプロラクトンを得る目的でハロゲン化第1
スズを触媒とするときは130〜160℃の温度で反応
を行うことが好ましい。なお、本発明に用いられ
るε−カプロラクトン以外にもトリメチルカプロ
ラクトンやバレロラクトンのような他の環状ラク
トンを一部混合しても良いし、ε−カプロラクト
ンの替わりにそれらのラクトンを単独に用いても
よい。 本発明で用いる有機ジイソシアネートとしては
2.4−トリレンジイソシアネート、2.6−トリレン
ジイソシアネート、4.4′−ジフエニルメタンジイ
ソシアネート、トリジンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、キシレンジイソシ
アネート、水添4.4′−ジフエニルメタンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、1.5−
ナフタレンジイソシアネート等を挙げることがで
きる。本発明の実施に用いられる鎖延長剤と称さ
れる活性水素を有する低分子化合物としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1.4
−ブチレングリコール、2−メチルプロパンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオー
ル、1.6−ヘキサンジオール、エチレンジアミン、
プロピレンジアミン、ヒドラジン、イソホロンジ
アミン、メタフエニレンジアミン、4.4−ジアミ
ノジフエニルメタン、ジアミノジフエニルスルホ
ン、3.3′−ジクロ−4.4′−ジアミノジフエニルメ
タン等を用いることができる。 本発明においてポリウレタンを製造する方法と
してはポリオールと過剰の有機ジイソシアネート
を反応させ、末端イソシアネート基を有するプレ
ポリマーを製造し、次にジオール、ジアミン等の
鎖延長剤を反応させてポリウレタンとするプレポ
リマー法、あるいは全成分を同時に添加してポリ
ウレタンをつくるワンシヨツト法等いずれの方法
をもとり得ることができる。 また、これらの反応は無溶剤で行なうこともで
きるし、溶媒中で行なうこともできる。溶剤とし
ては不活性なものを用い、トルエン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ジメチル
ホルムアミド、テトラハイドロフラン等が使われ
る。 本発明のポリカプロラクトン系ポリウレタンは
耐水性、耐熱性にすぐれるのみならず、従来品と
くらべ弾性回復性がすぐれている。 これはポリウレタンの成分であるポリカプロラ
クトンの開始剤が側鎖を有する多価アルコールか
らなるためである。この性状はポリカプロラクト
ンの分子の中に側鎖が導入されることによりポリ
カプロラクトンの結晶性が若干みだされるため、
ポリウレタンの鎖延長剤とジイソシアネートとの
くりかえし部分である結晶性架橋点の構造がより
強固となることより説明することができる。 なお、本発明においては得られたポリウレタン
の弾性回復率を損なわない範囲(50%以上)でそ
の他のポリオールを活性水素を有する化合物とし
て用いることができる。 本発明のポリウレタンの用途としてはスパンデ
ツクス、熱可塑性ウレタンエラストマー、熱硬化
性ウレタンエラストマー、硬・軟質ウレタンフオ
ーム接着剤、人工皮革、合成皮革、塗料等に極め
て有利に利用され得る。 次に実施例及び比較例を挙げて本発明の説明を
行なうが、これらによつて本発明を限定するもの
ではない。例中、部は重量部を意味する。 合成例 1 撹拌機、温度計、窒素ガス導入管、コンデンサ
ーのついた四ツ口フラスコにε−カプロラクトン
1896部、ネオペンチルグリコール106部、テトラ
ブチルチタネート0.02部を仕込み170℃で4時間
反応させ水酸基価57.1KOHmg/g、酸価0.5KOH
mg/g(以下単位は略す)のポリカプロラクトン
ジオールを得た。 合成例 2 合成例1と同様の装置にε−カプロラクトン
1896部、ネオペンチルグリコール106部、塩化第
1スズ0.01部を仕込み、160℃で7時間反応させ
水酸基価56.7、酸価1.1のポリカプロラクトンジ
オールを得た。 合成例 3 合成例1と同様の装置にε−カプロラクトン
1055.6部、AOGX24(炭素数12と14のα−オレ
フイングリコール混合物OH価466.5、ダイセル化
学工業(株)の商品名)144.4部、テトラブチルチタ
ネート0.012部を仕込み170℃で9時間反応させ、
水酸基価56.9、酸価0.74のポリカプロラクトンジ
オールを得た。 合成例 4 合成例1と同様の装置にε−カプロラクトン
1077.6部、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグ
リコールエステル122.4部、テトラブチルチタネ
ート0.012部を仕込み170℃で7時間反応させ水酸
基価55.7、酸価0.75のポリカプロラクトンジオー
ルを得た。 合成例 5 合成例1と同様の装置にε−カプロラクトン
1145部、2−メチル1.3−プロパンジオール55.0
部、テトラブチルチタネート0.012部を仕込み170
℃で8時間反応させ水酸基価55.9、酸価0.56のポ
リカプロラクトンジオールを得た。 合成比較例 1 合成例1と同様の装置にε−カプロラクトン
19380部、エチレングリコール632部、テトラブチ
ルチタネート0.2部を仕込み170℃で5時間反応さ
せ水酸基価56.2、酸価0.25のポリカプロラクトン
ジオールを得た。 実施例1〜5、比較例1 合成例1〜5及び合成比較例1で得たポリカプ
ロラクトンジオールの各々に4.4′−ジフエニルメ
タンジイソシアネート(MDI)と鎖延長剤の1.4
−ブチレングリコールを反応させてポリウレタン
樹脂を得た。結果を表−1に示す。 なお、ポリウレタンの配合はNIO/OH=1.05、
鎖延長剤/ポリオール=2.0である。 本発明のポリウレタンはすぐれた弾性回復性を
有している。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 有機ジイソシアネートと分子内に2個以上の
    活性水素を有する化合物と反応させてポリウレタ
    ンを製造するに当り、上記活性水素を有する化合
    物として側鎖を有する多価アルコールとε−カプ
    ロラクトンを重合させて得た平均分子量500〜
    5000のポリカプロラクトンポリオールを用いるこ
    とを特徴とするポリウレタンの製造方法。
JP56138039A 1981-09-01 1981-09-01 ポリウレタンの製造方法 Granted JPS5838717A (ja)

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JPS4839238A (ja) * 1971-09-06 1973-06-09

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