JPS63282956A - 記憶装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、電子計算機又は電子計算機周辺機器等に用
いられる記憶装置に関し、特にヘッドの墜落事故による
情報の消失を未然に防ぐ記憶装置に関するものである。

［従来の技術］ 第３図は、例えば特開昭６０−１０１７７７号公報に記
載された一般的な磁気ディスク装置を示す側面図である
。

図において、（１）はベースとなる支持台、く２）は支
持台（１）に設けられたスピンドルモータからなる回転
装置、（３）は回転装置（２）の回転軸に取り付けられ
た磁気ディスクからなる記録媒体である。

く４）は記録媒体（３）の記録面に対向して配置された
ヘッド、（５）はヘッド（４）を記録面に対して付勢す
るための加圧ばね、（６）は加圧ばね（５）の一端を支
持するアームである。

（７）はヘッド（４）を記録媒体（３）の径方向に移動
させて位置決めするアクチュエータであり、アーム（６
）の一端を支持固定するキャリッジ（８）と、キャリッ
ジ（８）を支持台（１）上で案内移動させるベアリング
（９）と、キャリッジ（８）の一端に設けられた円筒状
のコイル（１０）と、コイル（１０）に対向配置された
磁石（１１）と、磁石（１１）を位置決めするヨーク（
１２）とから構成されている。

（１３）はヘッド（４）の位置を検出するためのセンサ
てあり、支持台（１）に固定された変換器（１４）とキ
ャリッジ（８）に設けられた光学的なリニアスケール（
１５）とから構成されている。

第４図は第３図の磁気ディスク装置に駆動制御部を付加
した記憶装置を示すブロック図である。

図において、（１６）はセンサ（１３）からの位置情報
を微分整形してヘッド（４）の位置決め速度を検出する
速度復調器、Ａは速度復調器（１６）の出力信号即ちヘ
ッド（４）の移動速度を示す速度情報、（１７）はセン
サ（１３）からの位置情報及び速度復調器（１６）から
の速度情報Ａを比較しながらアクチュエータ（７）を駆
動するサーボ回路である。

（１８）はヘッド（４）を介して記録媒体（３）上の情
報を記録又は再生するためのリードライト回路、（１９
）はサーボ回路（１７）に移動位置決め命令を出力する
と共に、リードライト回路り１８）に記録再生命令を出
力する電子計算機である。

（２０）はサーボ回路（１７）の出力信号例えば位置決
め時間Ｂに基づいて位置決め誤りを検出する誤り検出回
路であり、外乱等によりヘッド（４）の位置決め時間Ｂ
が異常に長いとき、誤り検出信号Ｃを電子計算機（１９
）に出力するようになっている。

尚、このような位置決め誤りの検出は、位置決め時間Ｂ
の長さが異常である場合に限らず、ヘッド（４）又はセ
ンサク１３）の位置が記録媒体（３）トラック位置から
微妙にずれているとき、ヘッド（４）で再生した記録媒
体（３）の位置アドレスが間違っているとき等にも適宜
性なわれる。

次に、第５図の波形図を参照しながら、第３図及び第４
図に示した従来の記憶装置の動作について説明する。

回転装置（２）により記録媒体（３）が回転すると、記
録媒体（３）の面上に発生する粘性空気流によってヘッ
ド（４）に浮力が生じる。この浮力が加圧はね（５）の
付勢力と平衡することにより、記録媒体（３）はヘッド
（４）との間に微少な空隙を保ちながら回転を続ける。

ここで、電子計算機（１９）からサーボ回路（１７）に
移動位置決め命令が出力されると、コイル（１０）に電
流が流れ、磁石（１１）′及びヨーク（１２）で構成さ
れる磁気回路に対してフレミングの左手法則による力が
作用する。これによりキャリッジ（８）が駆動され、ヘ
ッドく４）は記録媒体（３）の情報トラックをシーク動
作しながら移動位置決めされる。同時に、サーボ回路（
１７）は、センサ（１３）からの位置情報及び速度復調
器（１６）からの速度情報Ａに基づいてヘッド（４）を
命令位置に位置決めする。

ヘッド（４）の移動位置決めが完了した後、電子計算機
（１９）からリードライト回路（１８）に記録再生命令
が出力され、ヘッド（４）は記録媒体（３）に情報を記
録したり、記録媒体（３）から情報を再生したりする。

このとき、誤り検出回路（２０）は、再生された記録面
のアドレス又は位置決め時間Ｂ等に基づいて、ヘッド（
４）の位置決め誤りの有無を検出する。

もし、ヘッド（４）の位置決め誤りを検出した場合は、
誤り検出回路（２０）は誤り検出信号Ｃを出力し、電子
計算機（１９）は、誤り検出信号Ｃが無くなるまで移動
位置決めを繰り返す。

一般に、ヘッド（４）が正常に浮上している場合、ヘッ
ド（４）と記録媒体（３）との間の摩擦抵抗が粘性空気
流及びベアリング（９）のみで決定する小さい値である
ため、ヘッド（４）の位置決め動作余裕が広く、速度情
報Ａは第５図に破線で示すように台形波形となる。

一方、記憶装置内部から発生した塵埃が記録媒体（３）
とヘッド（４）との間の微少な空隙を出入りしたり、記
憶装置外部から強い振動や衝撃を受けてヘッド（４）が
記録媒体（３）に接触して引っ掛かったりすると、アク
チュエータく７）の速度が変動するため速度情報Ａは実
線のようになる。

しかし、アクチュエータ（７）の周辺温度が定常温度の
場合は、摩擦抵抗の異常増加があってもヘッド（４）が
実線のようにハンチングを繰り返しながら追従移動する
ので、位置決め時間Ｂは正規時間Ｔ０から変化しない。

即ち、定常温度では速度復調器（１６）の負荷に対して
余裕が大きいため、ヘッド（４）が記録媒体（３）に多
少引っ掛かっても誤り検出信号Ｃが出力されることはな
い。

このように、速度復調器から出力される速度情報Ａの変
動が小さい場合は、動作余裕が大きいため安定した速度
制御が可能であるが、逆に、速度情報Ａの変動が大きい
場合は動作余裕が小さくなり、安定した速度制御が不可
能になる。

［発明が解決しようとする問題点コ 従来の記憶装置は以上のように、アクチュエータ（７）
の周辺温度が常に定常温度であるため、ヘッド（４）と
記録媒体（３）との間に摩擦抵抗の異常増加が発生して
もこれを検出できず、ヘッド（４）又は記録媒体（３）
が傷付き、長時間経過するとへ・ンド（４）が記録媒体
（３）に墜落して記録媒体（３）の情報を消失するとい
う問題点があった。

この発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、記録媒体の情報の消失事故を未然に防止でき
る記憶装置を得ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係る記憶装置は、アクチュエータの周辺温度
を制御する温度制御回路と、周辺温度が定常温度と異な
るときの位置決め誤りの有無を検出し、位置決め誤りが
検出されない温度範囲が所定範囲より狭くなったことを
判定して異常検出信号を出力する温度変動余裕検出回路
とを設けたものである。

［作用］ この発明においては、定常温度と異なる温度によりアク
チュエータのトルクを変え、負荷変動に７一 対する速度情報の変動を大きくすると共に、位置決め誤
りを検出したときの温度値に基づいて、位置決め誤りが
検出されない温度範囲が所定範囲より狭くなったことを
判定し、ヘッド又は記録媒体の傷によるヘッドと記録媒
体との摩擦抵抗の増加を検出してヘッドが記録媒体に墜
落する前に記録媒体の情報を他の記録媒体に格納する。

［実施例］ 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図はこの発明の一実施例を示すブロック図であり、（３
）、（４）、（７）、（１３）、（１６）〜（２０）は
前述と同様のものである。又、図示しない部分の構成は
、第３図と同様である。

（２１）は温度変動余裕検出回路であり、電子計算機（
１９）の命令によりアクチュエータ（７）の周辺温度を
変動させると共に、誤り検出回路（２０）からの誤り検
出信号Ｃに基づいて、位置決め誤りが検出されない温度
範囲が所定範囲より狭くなったことを判定し、異常検出
信号りを出力するようになっている。尚、この実施例に
おいては、後述するように、温度変動余裕検出回路（２
１）は、アクチュエータ（７）の周辺温度を定常温度よ
り高くするようになっている。

（２２）はアクチュエータ（７）の周辺温度を制御する
温度制御回路であり、電子計算機（１９）から温度変動
余裕検出回路（２１）を介した命令に従って駆動される
ようになっている。

次に、第２図の波形図を参照しながら、第１図に示した
この発明の一実施例の動作について説明する。

通常の位置決め（シーク）動作時においては、前述のよ
うに定常温度でヘッド（４）の移動位置決めが行なわれ
るので、ヘッド（４）と記録媒体（３）の記録面との間
に摩擦抵抗の異常増加が発生しても、誤り検出回路（２
０）から誤り検出信号Ｃは出力されない（第５図参照）
。

摩擦抵抗の異常増加の判定を行う場合、電子計算機（１
９）は、アクチュエータ（７）の周辺温度を定常温度よ
り高くする命令を温度変動余裕検出回路（２１）を介し
て温度制御回路（２２）に出力する。これにより、アク
チュエータ（７）の周辺温度が上昇するため、磁石（１
１）及びヨーク（１２）　（第３図参照）を構成する磁
性材料の磁気特性が低下し、アクチュエータ（７）の出
力トルクは落ちる。

温度変動余裕検出回路（２１）は、このときの速度情報
Ａに対応する異常検出信号りの有無に基づいて、位置決
め誤りが検出されない温度範囲即ち動作余裕を判断する
。

もし、ヘッド（４）が記録媒体（３）に対して正常に浮
上していれば、速度情報Ａは、第２図に破線で示すよう
な台形波形となる。従って、位置決め時間Ｂが正規時間
Ｔ１となり、誤り検出信号Ｃ及び異常検出信号りは出力
されない（破線参照）。

一方、ヘッド（４）又は記録媒体（３）が傷付き始め、
ヘッド（４）と記録媒体（３）との間の摩擦抵抗が引き
ずりや引っ掛かりの分だけ増えて大きくなると、ヘッド
（４）の位置決めの動作余裕が狭くなり、速度情報Ａは
実線て示すようになる。このとき、アクチュエータ（７
）の出力トルクが低下しているため、摩擦抵抗の増加に
よる速度情報Ａの変動は、第５図の定常温度の場合と比
べて顕著になり、位置決め時間Ｂが正常時より長くなる
。

従って、正規時間Ｔ１より長い時間Ｔ２でヘッド（４）
の位置決めが終了し、誤り検出回路（２０）は誤り検出
信号Ｃを出力する。この誤り検出信号Ｃに基づいて、温
度変動余裕検出回路（２１）は、摩擦抵抗の異常増加判
定時に位置決め誤りが検出されたことを示す異常検出信
号りを電子計算機（１９）に出力する。即ち、温度変動
余裕検出回路（２１）は、ヘッド（４）の位置決め誤り
が検出されない温度範囲が所定範囲より狭くなったこと
を電子計算機（１９）に知らせる。

これにより、電子計算機（１９）は、直ちに指令を発生
し、ヘッド（４）が記録媒体（３）上に墜落する前に記
録媒体（３）から情報を再生し、この情報を他の記録媒
体（図示せず）に記憶させる。こうして、記録媒体（３
）の情報消失事故を未然に防ぐことができる。

このように温度を定常温度より高くして摩擦抵抗の異常
を判定する動作は、記憶装置の使用頻度及びヘッド（４
）の墜落事故の発生頻度等にもよるが、数ケ月に１回の
割合で行なわれる。この判定動作は、電子計算機（１９
）内のプログラムによって自動的に行なってもよく、定
期的にオペレータが行なってもよい。

以上のように温度を変化させる機能は一般的な電子計算
機（１９）で容易に実行でき、又、温度変動余裕検出回
路（２１）及び温度制御回路（２２）をディジタル回路
で構成することができるので、この発明により記憶装置
全体が特に大形化することはなく、コストアップを招く
こともない。

尚、上記実施例では、摩擦抵抗の異常増加判定時に温度
を高くして、位置決め誤りが検出されない温度範囲（動
作余裕）を検出する場合について説明したが、温度を低
くして動作余裕を判定するようにしても同等の効果を奏
する。

又、ヘッド（４）の位置決め動作余裕を、誤り検出回路
（２０）、温度変動余裕検出回路（２１）及び温度制御
回路（２２）で検出する場合について説明したが、ワン
ショットマルチ回路、タイマ回路、発信器、マイクロコ
ンピュータ等を用いて検出するようにしてもよい。

又、キャリッジく８）が直線移動する場合を示したが、
揺動又は回転移動等、他の位置決め駆動方式であっても
よい。

又、ヘッド（４）の位置をセンサ（１３）で検出するよ
うにしたが、ヘッド（４）そのもの又は他のヘッド検出
してもよい。

更に、磁気ディスク装置・を用いた記憶装置について説
明したが、光学方式、光磁気方式、レーザ方式、電界方
式、電荷方式、その他の方式を用いた録音装置、録画装
置又は記憶装置であってもよい。

［発明の効果］ 以上のようにこの発明によれば、アクチュエータの周辺
温度を制御する温度制御回路と、周辺温度が定常温度と
異なるときの位置決め誤りの有無を検出し、位置決め誤
りが検出されない温度範囲が所定範囲より狭くなったこ
とを判定して異常検出信号を出力する温度変動余裕検出
回路とを設けることにより、アクチュエータのトルクを
変えて負荷変動に対する速度情報の変動を大きくし、ヘ
ッドと記録媒体と間の摩擦抵抗の増加を検出するように
したので、ヘッドが記録媒体に墜落する前に記録媒体の
情報を他の記憶装置に格納でき、情報の消失を未然に防
ぐ記憶装置が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第２図
はこの発明の一実施例の動作を説明するための波形図、
第３図は一般的な磁気ディスク装置示す側面図、第４図
は従来の記憶装置を示すブロック図、第５図は従来の記
憶装置の動作を説明するための波形図である。 （２）・・回転装置　　　　（３）・・記録媒体（４）
・・ヘッド　　　　　（７）・・・アクチュエータ（２
０）・・・誤り検出回路 （２１）・・温度変動余裕検出回路 （２２）・・・温度制御回路　　Ｂ・・・位置決め時間
Ｃ・・・誤り検出信号　　　Ｄ・・・異常検出信号Ｔピ
・・正規時間 尚、図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。 昂５図 誤り檄信３乙Ｃ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）回転装置により回転駆動される記録媒体と、この
   記録媒体の記録面に対向配置されて情報を記録又は再生
   するためのヘッドと、このヘッドを前記記録媒体に対し
   て移動位置決めするためのアクチュエータと、前記ヘッ
   ドの位置決めの誤りを検出して誤り検出信号を出力する
   誤り検出回路とを備えた記憶装置において、前記アクチ
   ュエータの周辺温度を制御する温度制御回路と、前記周
   辺温度が定常温度と異なるときの位置決め誤りの有無を
   検出し、前記位置決め誤りが検出されない温度範囲が所
   定範囲より狭くなったことを判定して異常検出信号を出
   力する温度変動余裕検出回路とを設けたことを特徴とす
   る記憶装置。
2. （２）温度変動余裕検出回路は、周辺温度が定常温度よ
   り高いときの誤り検出信号に基づいて異常検出信号を出
   力することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の記
   憶装置。
3. （３）温度変動余裕検出回路は、周辺温度が定常温度よ
   り高いときの位置決め時間が正規時間より長い場合に異
   常検出信号を出力することを特徴とする特許請求の範囲
   第２項記載の記憶装置。