JPS63282916A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高密度磁気記録に適する強磁性金属薄膜を磁気
記録層とする磁気記録媒体に関するものである。

従来の技術 近年、磁気記録媒体は、高保磁力化と表面平滑化による
周波数特性改善も磁気ヘッドとの相互関係で限界がみえ
はじめ、強磁性金属薄膜を磁気記録層とする磁気記録媒
体の実用化が強く望まれている（特公昭５６−２３２０
８号、特公昭５８−９１号、特開昭６１ｍ７７１２８号
公報等参照）。

かかる磁気記録媒体の実用化は、望ましい信号対出力比
（以下Ｃ，／Ｎ　　と記す）を確保した上で、０．１μ
ｍ前後の極めて薄い強磁性金属薄膜に耐久性を付与でき
るか否かにかかっているといっても過言ではない。その
ためにとられる手段としては、保護潤滑層を形成するこ
と（特開昭６０−９３６３４号、特開昭６１−１３７２
１９号、特開昭６１−５４２６号等参照）であり、もう
ひとつの有力な手段は微小な突起を形成するための下塗
シ層を有する高分子フィルムを用いて、電子ビーム蒸着
法やスパッタリング法等により強磁性金属薄膜を下塗り
層上に形成し、磁気ヘッドとの接触面積を実効的に減少
させ、さらに潤滑剤を併用することにより大幅に耐久性
を改善するもの（特開昭６９−８４９２７　、同５９−
１２１６３１　、同５８−１００２２１、同６０−２１
９６２１　、同６１−７４１３９　、同６１−１６０１
９．同６０−９３６３５号公報等参照）である。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来の構成では、記録波長３　″　
・ が０．８μｍ程度までは実用化に必要なＣ／Ｎ　を確保
できるが、それよシ短かい波長域になると雑音が大きく
なり、十分なＣ／Ｎ　が確保できないため改善が望まれ
ていた。

本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、耐久性とＣ
／Ｎ　を短波長域でも得ることのできる磁気記録媒体を
提供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するため、本発明の磁気記録媒体は、回
転磁気ヘッドの走査方向と直交しない方向に、長軸を配
向させた針状微粒子を配設した下塗９層上に強磁性金属
薄膜を形成したものである。

作　　　用 上記構成により微粒子が針状であるだめ、回転磁気ヘッ
ドと接触する突起の面積を短径を小さくしても犬きくと
れるために、耐久性と、短波長出力を改善できる。また
、回転磁気ヘッドの走査方向といわゆるアジマス損失が
生ずるように配置することで突起の形状の変化により生
じる雑音成分を小さくできるので、Ｃ／Ｎ　を改善でき
ることになる。

実施例 以下、図面を参照しながら本発明に係る一実施例につい
て詳しく説明する。第１図は本発明の一実施例の磁気記
録媒体の拡大断面図、第２図は同磁気記録媒体の上面図
で磁気ヘッドと突起の関係を示す模式図である。

第１図において、１はポリエチレンテレフタレート、ポ
リフェニレンサルファイド、ポリサル７オン、ポリアミ
ドイミド、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート等の
高分子フィルム、２は下塗り層で、針状微粒子３を一定
の方向に配向させて、樹脂４で固定したものである。針
状微粒子３は配向するために、５０　（Ｏｅ　）以下の
低い抗磁力、好ましくは１０〜３０　（Ｏｅ　）の抗磁
力を肩する酸化鉄、窒化鉄等より構成され、短径は５０
人〜４００人、長径／短径は２〜２０倍が好ましい条件
である。捷だ配向け、磁場配向の方法が確実で、配向方
向は第２図のように磁気ヘッドのトラック走行５　′％
−７ 方向と傾いているのが好ましくトラック方向と３０度か
ら６０度の範囲傾いているのが適当である。

５は強磁性金属薄膜で、電子ビーム蒸着法、スパッタリ
ング法等で形成される。Ｃｏ、Ｃｏ−Ｎｉ。

Ｃｏ−Ｃｒ、Ｃｏ−Ｈｆ、Ｃｏ−Ｍｏ、Ｃｏ−Ｎｂ、Ｃ
ｏ−０゜Ｃｏ−Ｐ、Ｃｏ−Ｒｕ、Ｃｏ−３ｉ、Ｃｏ−３
ｍ、Ｃｏ−Ｔａ。

Ｃｏ−Ｔｉ　、Ｃｏ　−Ｖ　、Ｃｏ−Ｗ、Ｃｏ−Ｚｒ　
、Ｃｏ−Ｃｒ　−Ｎｂ　。

Ｃｏ−Ｃｒ−Ｔａ、Ｃｏ−Ｎｉ−〇等の０．０５μｍか
ら０．２μｍ程度の薄膜で、必要であればＴ　１　、　
Ｇ　ｅ　、Ａ、ｅ２０３等の薄膜を下地層として設けて
もよい。

６は保護潤滑層で、脂肪酸、脂肪酸アミド、弗素化合物
、シリコン化合物、アモルファス金属。

アモルファスカーボン、プラズマ重合膜等の適切な組み
合わせで、短波長記録再生で問題となるスペーシング損
失の小さくなる系のものを用いる。

以下、更に具体的に本発明の実施例を比較例との対比で
説明する。

厚さ１１μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に、短径１５０Ａ、長径１２０ＯＡの針状の酸化鉄（抗
磁力、２６０ｅ）を、回転磁気ヘッド６　″′−７ の走行方向に対して長径の方向が４５度となるように磁
場配向により、乾燥厚みが４ｏ八となるようなポリエス
テル樹脂で、２×１０／ｃｒｆＬの密度で固定した下塗
り層を形成し、その上に高周波スパッタリング法でＣｏ
−Ｃｒ　（Ｃｒ　：　２０　ｗｔ％）垂直磁化膜０．１
３μｍを形成し、更に真空蒸着法でパーフルオロオクタ
ン酸５５人を潤滑層として形成したのち、８ミリ幅の磁
気テープとした。

一方比較例は、針状微粒子を直径１５０へのシリカ微粒
子に置きかえて、３　Ｘ　１　ｏ９／７の密度で固定し
た下塗９層を形成した以外は同じ構成にしたＯ 両者のテープを市販の８ミリビデオ［ＶＸ−８０１。

机下電器製〕を改造し、ギャップ長０．１５μｍのセン
ダストヘッドを用いて、８ミリ仕様の中心周波数を７　
［ＭＨｚ　］にシフトし、短波長域でＣ／Ｎを比較した
。初期値は、比較例を基準にとると実施例は、＋４．２
ｄＢ　であった。また４０”Ｃ，１５％ＲＨ条件下でく
り返し使用し、１２０回目の再生Ｃ／Ｎ　は、比較例が
初期から２　ｄＢ低下してい７　′ゝ−ノ たのに対して実施例は、低下がみられなかった。

なおヘッド走査方向との傾きの関係で３０度から６０度
の範囲ではＣ／Ｎ　　３ｄＢ以上の差があり、差別化さ
れてる点は明白であるが、３０度以下。

６０度以上は、ノイズが不安定になるのと耐久性もやや
低下するので、３０度から６ｏ度の範囲が好ましい。

発明の効果 本発明によれば、針状微粒子を回転磁気ヘッドの走査方
向と直交せずに交錯する方向に配向した下塗９層上に強
磁性金属薄膜を形成したことにより、微粒子の突起の短
径を小さくした上で、耐久性と短波長出力特性を改善で
き、またアジマス損失を生じるように配設することで雑
音成分を減少させることが可能となり、短波長域での良
効なＣ／Ｎ　　と耐久性とを兼ね備えた磁気記録媒体を
実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の磁気記録媒体の拡大断
面図、第２図は本発明の針状微粒子の配向方向と磁気ヘ
ッドの移動するトラック方向との関係を示す上面模式図
である。 １・・・・・高分子フィルム、２・・・・・・下塗り層
、３・・・・・・針状微粒子、５・・・・・・強磁性金
属薄膜。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 針状微粒子を回転磁気ヘッドの走査方向と直交せず交錯
   する方向に配向した下塗り層上に強磁性金属薄膜を形成
   したことを特徴とする磁気記録媒体。