JPS6328268Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案のスレート張りの外壁から足場枠を連
結するに当つて使用する足場連結杆の控金具に関
する。

従来、スレート張りの外壁から足場連結杆を引
つ張る場合には、内側の溝形鋼にスレートを止め
るフツクボルトを利用して取付ける場合が多い。

しかし、それでは引張りあるいは圧縮方向荷重
に対して十分な強度が得られず、危険である。

この考案は従来の欠点に着目し、合理的でしか
も安全な足場連結杆の控金具を提供することを目
的としたものである。

次にこの考案を第１実施例の図面に基づいて説
明する。

第１図において、１は取付片で、一端にフツク
状の係止部２を、他端に雌ねじ部３をそれぞれ設
けると共に中央付近にボルト挿通孔４を設けてあ
る。

５は係止辺片で、左右の両端縁を溝形鋼内側面
に回動可能に係合する係止面６，６及び案内部
６′，６′を設けると共に、前記取付片１のボルト
挿通孔４に対向する位置に雌ねじ部７を設けてあ
る。

８は取付片１を介して係止片５の雌ねじ部７に
螺入する締付ボルトである。

上記のような考案の第１実施例では第２図に示
すとおり、予め取付片１と係止片５との間隔を適
宜開け、かつ係止片５を90゜ずらした状態でスレ
ートＳの内側の溝形鋼Ｃの開口部上方より溝内に
係止片５を挿入して案内部６′，６′により一方
（右方向）に回動させ、係止面６，６を該溝形鋼
Ｃの内壁に係合し、取付片１の一端を溝形鋼Ｃの
側片に係止した状態で締付けボルト８を締付けて
固定した後、取付片１他端の雌ねじ部３に足場連
結杆Ａ（壁つなぎ等）を螺入して足場と連結する
ことができ、簡単で確実な施工ができる。

尚、第３図のようにスレートＳの波が外側に位
置する時は取付片１の両端に係止部２，２を設け
て溝形鋼両側片を囲むようにすることもでき、引
張、圧縮いずれの方向にも優れた強度が得られ
る。

第４図はこの考案の第２実施例による控金具の
係止片２５を示すもので、溝形鋼Ｃの溝の側面に
沿う縦長の板の両端部を互いに反対方向に90゜折
曲げして案内部２６′，２６′及び係止面２６，２
６を一体に連設したものである。

これも、上記第１実施例と同様係止片２５を
90゜ずれた状態で溝形鋼Ｃの開口部上方より挿入
して回転させ係止固定する。

これによれば溝形鋼の側片に分布荷重がかか
り、より優れた強度が得られる。

以上詳細に説明したように、この考案によれ
ば、溝形鋼の開口部上方より係止片を挿入して回
動させることにより該溝形鋼の内面に係合して取
付けられるため、取付け作業が能率的で、安全に
できる等、作業性に優れると共に、取付け片に係
止部を設けたから引張、圧縮による回転を防止
し、強度的にも信頼性が高い等、実用上優れた足
場連結杆の控金具を得ることができるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１実施例の分解斜視図、
第２図及び第３図は使用状態図、第４図は第２実
施例の斜視説明図である。 １……取付片、５……係止片、８……締付けボ
ルト、Ｓ……スレート、Ｃ……チヤンネル、Ａ…
…足場連結杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも一端にフツク状の係止部を、他端上
   面に雌ねじ部をそれぞれ設けると共に、中央付近
   にボルト挿通孔を設けた取付片と、両端に溝形鋼
   内側面に対し回動可能とする案内部と、溝形鋼内
   側面に係止する係止面を設け、上記取付片のボル
   ト挿通孔に対向する位置に雌ねじ部を設けた係止
   片とをボルトにより係合すべく構成したことを特
   徴とする足場連結杆の控金具。