JPS63281416A - コンデンサ− - Google Patents

コンデンサ−

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JPS63281416A
JPS63281416A JP11483187A JP11483187A JPS63281416A JP S63281416 A JPS63281416 A JP S63281416A JP 11483187 A JP11483187 A JP 11483187A JP 11483187 A JP11483187 A JP 11483187A JP S63281416 A JPS63281416 A JP S63281416A
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研二 綱島
Masayoshi Asakura
正芳 朝倉
Shuichi Kinoshita
周一 木下
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、改良されたコンデンサーに関するものであり
、更に詳しくは主として経口によっても誘電正接(以下
、tanδと称する)の値が変化しないコンデンサーに
関するものである。
[従来の技術] 二軸配向ポリエステルフィルムに、アルミニウム、亜鉛
等の金属を蒸着せしめた、いわゆる金属化ポリエステル
フィルムを巻回あるいは積層してなるコンデンサーが知
られている。
「発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来のコンデンサーには、次のよう
な欠点があった。
■ 経口と共に、tanδが変化し、特に高温高湿の雰
囲気下では、比較的短時間にtanδが大きくなるばか
りか、その値も変動し易い。
■ 更に、経口と共に、静電容量が減少し、安定した容
量が得られない。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、少なくとも片方の表面層の酸素原子と炭素原
子との原子構成比を0.50〜1.00の範囲にせしめ
た二軸配向ポリエステルフィルムと、該表面層側に蒸着
された金属層とを主体としてなるコンデンサーに関する
ものである。
本発明におけるポリエステルとは、ジカルボン酸とジオ
ールとより重縮合により得られるエステル結合を分子主
鎖に有する高分子化合物であり、代表的なポリエステル
としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレートなど、及び
それらにテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セ
パチン酸、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコールなどのコモノマー
などを共重合させたものなどを含むものである。この時
のエステル交換触媒としては、MCI系、Mn系が本発
明の場合非常に好ましく、Ca系、Zn系、l−i系、
Ni系などでは顕著な効果が出にくい。
本発明の場合、ホモポリマー、中でもポリエチレンナフ
タレート、ポリエチレンテレフタレートを用いたものに
本発明の効果が顕著になることが多い。もちろん、ポリ
エステルには、高分子として、公知の添加剤、例えば安
定剤、粘度調整剤、酸化防止剤、充填剤、滑り剤、アン
チブロッキング剤、還元剤などを含有させてもよく、本
発明の場合、特に酸化防止剤(イルガノックス1010
:: C1ba Geigy製〉、還元剤(フェロシリ
コン、シリコマンガンなど)の添加が有効である。
フィルム厚さは特に限定されないが、25μm以下、よ
り好ましくは10μm以下、更に好ましくは6μm以下
のものに、本発明の効果は顕著になる。また、表面粗さ
Raは、5〜200mμの範囲のものが普通であるが、
10〜50mμと平滑なフィルムはど本発明の効果は顕
著となる。
本発明のポリエステルフィルムは、少なくとも片方の表
面層の酸素原子と炭素原子との原子構成比(以下0/C
と称する)を0.50〜1.00゜好ましくは0.53
〜0.88の範囲とする。この比0/Cが小さすぎると
経口によるtanδが大きくなるのみならず、静電容量
が減少する。この理由は、明確ではないが、通常のポリ
エチレンテレフタレートの場合、O/Cは0.4近傍で
あるが、フィルム表面から約100人までの極表層部の
み○/Cを0.50〜1.○Oにすることにより、フィ
ルム表層部に新たな酸素原子がとり込まれた結果、酸素
や水などの外部雰囲気に対する安定性が増すためと考え
られる。一方、O/Cが大きすぎると、経口によるta
nδかまた大きくなるのみならず、フィルムの滑り性が
非常に悪くなり、コンデンサー素子巻きなどの作業性が
劣り、その結果、素子の中には発生する″シワ″などの
ためにコンデンサーの破壊電圧が低下するという欠点を
有する。
本発明のO/Cの値は、フィルム表面から約100人ま
での表層部のみに適用されるもので、100人よりも深
い所では、0.4近傍であるのが好ましい。
また、本発明フィルムの場合、表面ぬれ張力は、53〜
68 dyn/cmであるのが好ましく、より好ましく
は55〜65 d’yn/cmである。表面ぬれ張力γ
Cがこの範囲にある場合は、tanδの経口変化、特に
高湿時の変化が更に小さくなり、またフィルが互いにブ
ロッキングしたりすることがなく、フィルムの取り扱い
性が優れる。その結果、絶縁破壊電圧か低下することが
少ない。
また、該フィルム表層の窒素原子と炭素原子とり原子構
成比N/Cを0.005〜0.08の範囲にすることに
より、効果はより顕著になる。
ポリエステルフィルムへの金属蒸着は、このO/Cとγ
Cとが上記範囲にある表面に施される。
従って、フィルムの両表面とも上記範囲内にある場合は
、金属を両面に蒸着し得る。蒸着する金属は、特に限定
されないが、アルミニウム、亜鉛がよく利用される。も
ちろんアルミニウムと亜鉛とを合金蒸着(例えば特開昭
54−131762等)したり、積層蒸着(例えば特開
昭54−127557等)してもよい。本発明の場合、
金属としては、白金、パラジウム、金、銅などの標準電
極電位の高い、安定した金属を用いるのがtanδの安
定化に好ましい。蒸着膜の厚さは、10人から5000
人の範囲が好ましく、これをアルミニウム膜の場合に膜
抵抗で表示すると0.1〜10Ω/口程度の範囲のもの
となる。蒸着方式は、特に限定されず、電熱加熱溶解蒸
着法、イオンビーム蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレーティング法などを用いることができる。
本発明のコンデンサーは、油含浸式でも、乾式でも、そ
れらの折衷でもよいが、本発明の場合乾式コンデンサー
の方がその効果は顕著となる。
次に本発明コンデンサーの製造方法についで説明する。
酢酸マンガンをエステル交換触媒にして得たポリエチレ
ンテレフタレートを用いて得た二軸配向ポリエステルフ
ィルムの表層をコロナ処理、プラズマ処理、薬液処理な
どの手法により該フィルム表層のみのO/Cが0.50
〜1.00、更に好ましくはぬれ張力γCが53〜68
 dyn/cmになるようにする。
フィルム表層の特性を上記のようにするための詳細な条
件は、フィルムの性質、雰囲気の条件、処理方法、製膜
条件等によって異なる。従って、個々の場合に応じて、
適宜条件設定すればよい。
コロナ処理の場合、雰囲気ガスは、酸素濃度0゜1体積
%以下の窒素、二酸化炭素、アルゴンなどの雰囲気で行
なうのが好ましい。もちろん加湿されていてもよい。ま
た、コロナ放電の印加エネルギーは、1〜6KJ/Tn
2程度のものが好ましい。この処理されたフィルムを真
空蒸着装置の中にセットし、アルミニウム、亜鉛などの
金属を処理面の上に蒸着する。蒸着されたフィルムを小
幅にスリットし、これを2枚重ね合わせて巻き回してコ
ンデンサー素子を作り、以下常法によって、プレス、テ
ーピング、メタリコン、電圧処理、両端面封止、リード
線取付けなどをしてコンデンサーとする。
[測定法] 以下に本発明に関する測定法について説明する。
(1)  フィルム表面層の原子構成比国際電気(株)
製のES、CAスペクトロメーターES−200型を用
い、次の条件でフィルム表面を測定した。
励起X線:ArL K(X線(1486,6eV)X繰
出カニ10KV  20mA 温度:20’C 運動エネルギー補正:中性炭素の運動エネルギー値を1
202.OeVに合わせる。
得られたスペクトルから、CIS、 013. NIS
それぞれの相対積分強度から、Cを1、Oを2.6、N
Ol、7として感度補正し、O/C,N/Cの原子構成
比を求める。
(2)  表面粗さくRa) JIS  B12O3−1976に従い、カットオフ0
.25mmで測定した。
(3)  誘電正接(tanδ) ASTM  D150に従い求めた。
(4)表面ぬれ張力(γC) JIS  K6768−1971に従い求めるが、7c
が55〜72 dyn/cmはアンモニア水を、72d
yn/cm以上は水酸化ナトリウム水溶液を用いる。
(5)コンデンサーのtanδ増加率(Δtanδ〉及
び容量低下率(ΔC) 6μmのポリエチレンテレフタレートに1を蒸着して、
常法により30μFの巻回型コンデンサーを作り、これ
を85℃の雰囲気中に起き、八〇425Vを荷電して、
500時間保つ。500時間後のtanδ、容量C値か
ら、最初のjanδ、容量に対する変化率として%で表
示する。
(6)コンデンサーの絶縁破壊電圧(BDV)厚さ6μ
mの二軸配向ポリエステルフィルムに、アルミニウムを
膜抵抗2Ω/口になるように蒸着し、これを巻き回して
容量30μFのコンデンサー素子を作る。これに100
V/秒の昇圧速度で荷電してゆき、コンデンサーが破壊
する時の電圧をフィルム厚さで割った値をBDV値とす
る。
電極等は、ASTM  D149に従った。
[実施例] 以下、本発明の効果をより明確にするために、実施例及
び比較例にて説明する。
実施例1〜6、比較例1〜2 ジメチルテレフタレートとエチレングリコールから、エ
ステル交換触媒として、酢酸マンカンを用い、重合触媒
として三酸化アンチモンを用いて、常法により、オルト
クロルフェノール中での極限粘度[η]=0.63dl
/gのポリエチレンテレフタレートを得た。該ポリエス
テルペレットを押出機に供給し、280°Cで溶融し、
口金からシート状に吐出させ、これに静電荷を印加させ
ながら、25°Cに保たれた冷却用ドラム上に密着固化
させた。このキャストシートを長手方向に110’Cで
5倍延伸後、幅方向に100’Cで4倍に延伸後、19
5℃で幅方向に3%のリラックスをさせながら、5秒間
熱処理し、厚さ5μmの二軸延伸フィルムを得た。
かくして得られたフィルムを、酸素濃度0.1vo1%
未満で、窒素7QVO1%と炭酸ガス3Qv。
1%の混合カス下で、コロナ放電処理強度を変えて、表
面処理をし、O/Cの値の異なるフィルムを得た。かく
して得られたフィルムのΔtanδ、へ〇、BDV値を
表1に一覧した。
以上の結果より、コンデンサー用のポリエチレンテレフ
タレートフィルム表面のO/Cは、0゜50〜1.00
、好ましくは0.58〜0.88の範囲にあることが必
要なことが判る。
なお、フィルムの表面粗さは50mμ、N/Cは0.0
3であった。
実施例7〜10 ポリエチレンテレフタレートに添加する酸化防止剤のイ
ルガノックス1010 (C1ba eeipy> (
D添加量を変更して、上記と同様のテストを行ない、表
2の結果を得た。
もちろん、添加剤によって、表面ぬれ張力を変更したが
、それ以外にコロナ放電処理時の雰囲気湿度を高くする
方法や、種々のガス下でのプラズマ処理法などを用いて
も同様の結果が1qられる。
表1 表2 [発明の効果] 本発明にかかるコンデンサーは、tanδや静電容量の
経口による変化、特に高湿下での経口変化が少なく、ま
た高い絶縁破壊電圧を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも片方の表面層の酸素原子と炭素原子と
    の原子構成比を0.50〜1.00の範囲にせしめた二
    軸配向ポリエステルフィルムと、該表面層側に蒸着され
    た金属層とを主体としてなるコンデンサー。
  2. (2)少なくとも片方の表面層の酸素原子と炭素原子と
    の原子構成比を0.50〜1.00、かつ表面ぬれ張力
    を53〜68dyn/cmにせしめた二軸配向ポリエス
    テルフィルムと、該表面層側に蒸着された金属層とを主
    体としてなるコンデンサー。
JP11483187A 1987-05-13 1987-05-13 コンデンサ− Granted JPS63281416A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0383312A (ja) * 1989-08-28 1991-04-09 Toray Ind Inc 金属化フィルム及びコンデンサ
US7341792B2 (en) * 2003-08-21 2008-03-11 Amt Laboratory Corporation Biaxially oriented saturated polyester film, method of making the same, laminate of biaxially oriented saturated polyester film and method of making the same

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6089358A (ja) * 1983-10-21 1985-05-20 東レ株式会社 金属化ポリエステルフイルム

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