JPS6327411A - 粉末系皮膚外用剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は肌を正常に保ち、更に肌荒れを防止又は改善し
、またニキビ患者の肌の炎症を抑制する効果に優れた粉
末系皮膚外用剤（例えば化粧品、医薬部外品、医薬品な
ど）に関する。

〔従来の技術〕

従来、肌荒れなどに対して使用されるもののうち、化粧
品は、皮膚の分泌物に含まれる成分や皮膚の中に含まれ
ている成分に着目して配合されており、肌を正常に保ち
、肌荒れを防止または改善するために保湿成分や油分を
配合し、皮膚中の成分などを補なうことによって皮膚の
働きを助けている。さらには、皮膚に、悪影響を及ぼす
皮脂分解物を少なくするために、抗酸化作用のある薬剤
も配合されている。しかしながら、それらの効果はいま
だ十分ではなかった。支店外用剤の中には、肌賦活ある
いは肌の炎症抑制などの効果のある薬剤を配合すること
も行なわれるが、これらには安定配合が難かしかったり
、配合量に制限があるといった問題が残されていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明者らは、肌を正常に保ち、更には肌荒れを防止又
は改善に対して有効な方法がないか鋭意研究した結果、
ハイドロキシアパタイトが皮脂成分のうち肌に悪影響を
及ぼす皮脂老廃物を除去することが有効であることを見
い出した。この目的に対して、ハイドロキシアパタイト
粉末は皮脂老廃物である遊離の脂肪酸および過酸化脂質
に対して選択的な吸着性に優れており、ハイドロキシア
パタイト粉末を粉末系外用剤中に配合した場合には、肌
荒れを防止、又は改善し、さらにニキビ患者の肌の炎症
を抑制する効果に優れていることを見い出し、本発明を
完成するに至った。

〔問題点を解決するための手段〕

すなわち、本発明に従えば、ハイドロキシアパタイト粉
末を含有して成ることを特徴とする粉末系皮膚外用剤が
提供される。

以下、本発明の構成について詳述する。

本発明において使用されるハイドロキシアパタイトは鉱
物名で、その化学式はＣａ＋ｏ（ＰＯ４）ｓ（０１１）
ｚで表わされ、を椎動物の骨格を構成する無機成分とし
ても知られている。天然に産するアパタイト鉱物はほと
んどがフッ素アパタイトＣａｌ。（ＰＯｎ）ｂＦｚであ
るため、通常ハイドロキシアパタイト粉末は、例えば以
下のような湿式法あるいは乾式法によって合成される。

湿式法による合成の一例を挙げれば、水酸化カルシウム
とリン酸を水溶液中で室温から６０℃程度の温度で反応
させてハイドロキシアパタイト粉末を得る。一方、乾式
法による合成の一例を挙げると、炭酸カルシウムとリン
酸カルシウムを空気中あるいは水蒸気雰囲気中で例えば
９００〜１２００℃の高温下で固相反応によりハイドロ
キシアパタイト粉末を得る。微粒子状のハイドロキシア
パタイト粉末が要求される場合には湿式法による合成を
使用するのが好ましい。本発明に使用されるハイドロキ
シアパタイト粉末の平均粒子径は０．０１−１００μの
範囲であるが更に好ましくは１０μ以下である。

本発明に用いられるハイドロキシアパタイト粉末の配合
量には、特に限定はないが、一般には粉末系皮層外用剤
全量中に０．１〜５０重量％、好ましくは、０．５〜５
０重量％である。配合量が０．１重量％未満では皮脂老
廃物の吸着が十分でなく、逆に５０重量％を超えるとの
びが重く使用感が悪くなる場合がある。

本発明に係る粉末系皮膚外用剤には他の汎用成分を配合
することができる。そのよう入汎用成分としては、例え
ばタルク、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、
金雲母、紅雲母、黒雪母、リチア雲母、バーミキュライ
ト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪ソウ土、ケ
イ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニ
ウム、ケイ酸バリウム、硫酸バリウム、ケイ酸ストロン
チウム、タングステン酸金属塩、シリカ、ゼオライト、
窒化ホウ素、セラミクスパウダー等の無機粉末、ナイロ
ンパウダー、ポリエチレンパウダー、ベンゾグアナミン
パウダー、四弗化エチレンパウダー、微結晶セルロース
等の有機粉体、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料
、酸化鉄（ベンガラ）、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料
、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の
無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機
黒色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレッ
ト等の無機紫色顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタ
ン酸コバルト等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機
青色系顔料、酸化チタンコーテッド雲母、酸化チタンコ
ーテッドオキシ塩化ビスマス、オキシ塩化ビスマス、酸
化チタンコーテッドタルク、魚鱗箔、着色酸化チタンコ
ーテッド雲母等のパール顔料、アルミニウムパウダー、
カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色２０１号、赤
色２０２号、赤色２０４号、赤色２０５号、赤色２２０
号、赤色２２６号、赤色２２８号、赤色４０５号、橙色
２０３号、橙色２０４号、黄色２０５号、黄色４０１号
及び青色４０４号等の有機顔料、赤色３号、赤色１０４
号、赤色１０６号、赤色２２７号、赤色２３０号、赤色
４０１号、赤色５０５号、橙色２０５号、黄色４号、黄
色５号、黄色２０２号、黄色２０３号、緑色３号及び青
色１号のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレー
キ等の有機顔料、クロロフィル、β−カロチン等の天然
色素、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、マイク
ロクリスタリンワックス、オシケライト、セレシン、セ
チルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルア
ルコール、セチル−２−エチルヘキサノエート、２−エ
チルへキシルパルミテート、２−オクチルドデシルミリ
ステート、２−オクチルドデシルガムエステル、ネオペ
ンチルグリコール−２−エチルヘキサネート、イソオク
チル酸トリグリセライド、２−オクチルドデシルオレエ
ート、イソプロピルミリステート、イソステアリン酸ト
リグリセライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド、オリ
ーブ油、アボガド油、ミツロウ、ミリスチルミリステー
ト、ミンク油、ラノリン、ジメチルポリシロキサン等の
各種炭化水素、油脂類、エステル類、高級アルコール、
ロウ類、シリコーン油等の油分、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、防腐剤、界面活性剤、保湿剤、香料、水、アルコ
ール、増粘剤等を配合することができる。

〔発明の効果〕

本発明のハイドロキシアパタイト含有粉末系皮膚外用剤
は、肌に悪影響を及ぼす皮脂老廃物、すなわちトリグリ
セリドの分解物である遊離の脂肪酸、および酸化劣化に
よって生ずる種々の過酸化脂質を吸着し、肌を正常に保
ち、さらには肌荒れを防止又は改善し、またニキビ患者
の肌の炎症を抑制する効果に優れている粉末系外用剤で
ある。

以下にその効果を示すデータをあげてこれらの点につい
て更に説明する。

先ず、表−１は、被験者４名の頬にハイドロキシアパタ
イト粉末（アドバンス社製）およびセリサイト粉末（斐
用濱業製）を各５０■、１分間すり込んだ後、それぞれ
の粉末に吸着された皮脂量をＤＴＡ−ＴＧにより測定し
た結果である。吸着皮脂量の４名の平均値はハイドロキ
シアパタイトで５１．ｊ■／ｇ、セリサイトで５２．５
■／ｇとは＼゛同じ値を示した。

ｌ二重 次に、皮脂成分のモデル物質としてオレイン酸およびオ
レイルオレートを選びハイドロキシアパタイトとセリサ
イトへの吸着量を測定した結果を表−２に示した。測定
方法は、粉末５００ｍｇと脂質５ｍｌを混合し、３７℃
２４ｈｒインキユベーシヨン後、エチルエーテル１５ｃ
ｃで３回吸引濾過して風乾し、これをＤＴＡ−ＴＧにか
けて脂質吸着量を定量したものである。表−２の結果か
ら明らかなようにセリサイトはオレイン酸、オレイルオ
レートとも全く吸着しないのに対して、ハイドロキシア
パタイトはオレイン酸を強く吸着することが示された。

□二六二 表−１及び表−２の結果からハイドロキシアパタイトの
皮脂吸着量はセリサイトと比べて同程度であるにもかか
わらず、オレイン酸の吸着量はハイドロキシアパタイト
にのみ特異的に起っていることが分る。

更に、表−３は、オリーブ油に含有される過酸化物に対
する各種粉末の吸着力を測定した結果である。測定方法
は、粉末１０ｇをカラムに充填し、そこにオリーブ油２
ｇを４ｇのｎ−へキサンに溶解したものを通し、さらに
１００ｍ１のｎ−ヘキサンを流出させて回収されたオリ
ーブ油の過酸化物価を油化常法により定量したものであ
る。表−３の結果から明らかなように、オリーブ油の過
酸化物価は最初１４．３ｍｅｑ／ｋｇで施ったのに対し
て、ハイドロキシアパタイトのカラム層を通した場合の
過酸化物価はＯになることから過酸化脂質に対する強い
吸着力が示された。

以下余白 に主 ＊カラムに通す前のオリーブ油の過酸化物価〔実施例〕 以下に本発明の実施例をあげ、その効果を詳細に説明す
るが、本発明の技術的範囲をこれらの実施例に限定する
ものでないことはいうまでもない。

なお、配合量は重量％である。

にノ 成分　　　　　　　　　　　　　　　　　　　％（１）
タルク　　　　　　　　　　　　　　　６４．８（２）
　ステアリン酸マグネシウム　　　　　　　５（３）ハ
イドロキシアパタイト　　　　　　　３０（４）香料　
　　　　　　　　　　　　　　　　０．１（５）殺菌剤
　　　　　　　　　　　　　　　０．１（製法）上記成
分（１）〜（３）および（５）をプレンダーでよく攪拌
混合しながら成分（４）を均一に噴霧し、これを中皿に
成型して固形粉末状外用剤を得た。

（実使用テストによる効果の確認）肌荒れに悩む試験者
２０人に対し、実施例１で得られた粉末状皮膚外用剤を
３力月間顔面に塗布し、肌荒れ防止効果を調べた。結果
を表−４に示したが、９０％の被試験者が肌荒れ防止あ
るいは改善効果を認めた。

・　　　２　：　　　　　　Ｐ 成分　　　　　　　　　　　　　　　　　　　％（１）
タルク　　　　　　　　　　　　　　　４９．８（２）
ハイドロキシアパタイト　　　　　　　５０（３）香料
　　　　　　　　　　　　　　　　０．２（製法）成分
（１）と（２）をブレンダーでよく攪拌混合しながら成
分（３）を均一に噴霧し粉末状皮膚外用剤を得た。

（実使用テストによる効果の確認）ニキビに悩む試験者
１０人に対し、３力月間、実施例２で得られた粉末状皮
膚外用剤を顔面に塗布し、ニキビによって誘発される炎
症の改善効果を調べた。結果を表−５に示したが、８０
％の被試験者が炎症改善効果を認めた。

・　　３：　ルカムパウダー 成分　　　　　　　　　　　　　　　　　　　％（１）
タルク　　　　　　　　　　　　　　　７９．５（２）
炭酸カルシウム　　　　　　　　　　　１９（３）でん
ぷん　　　　　　　　　　　　　　０．５（４）ハイド
ロキシアパタイト　　　　　　　　０．５（５）防腐剤
　　　　　　　　　　　　　　　０．３（６）香料　　
　　　　　　　　　　　　　　０．２（製法）成分（１
）〜（５）をブレンダーでよく攪拌混合しながら成分（
６）を均一に噴霧しクルカムパウダーを得た。

４：パウダーファンデーション 成分　　　　　　　　　　　　　　　　　　　％（１）
セリサイト　　　　　　　　　　　　　　５０．７８（
２）タルク　　　　　　　　　　　　　　　２０（３）
ハイドロキシアパタイト　　　　　　　５（４）二酸化
チタン　　　　　　　　　　　　８（５）酸化鉄　　　
　　　　　　　　　　　　４．５（６）トリメチロール
プロパントリイソステ　５アレート （７）スクワラン　　　　　　　　　　　　　５（８）
ソルビタンセスキオレート　　　　　　１（９）防腐剤
　　　　　　　　　　　　　　　０．５（１０）酸化防
止剤　　　　　　　　　　　　　０．０２（１１）香料
　　　　　　　　　　　　　　　　０．２（製法）成分
（１）〜（５）をヘンシェルミキサーで混合し、これに
成分（６）〜（１１）を加熱溶解したものを添加し、混
合粉砕した。これを中皿に成型してパウダーファンデー
ションを得た。

５：古ノ白 成分　　　　　　　　　　　　　　　　　　　％（１）
タルク　　　　　　　　　　　　　　　８７．９（２）
ハイドロキシアパタイト　　　　　　　１０（３）流動
パラフィン　　　　　　　　　　　２（４）香料　　　
　　　　　　　　　　　　　０．１（製法）成分（１）
と（２）をブレンダーでよく攪拌混合しながら、成分（
３）と（４）を均一に噴霧し、これを中皿に成型して固
形白粉を得た。

６：ブーツシャー 成分　　　　　　　　　　　　　　　　　　％（１）タ
ルク　　　　　　　　　　　　　　１５．５（２）マイ
カ　　　　　　　　　　　　　６５（３）ハイドロキシ
アパタイト　　　　　　　　３（４）酸化鉄　　　　　
　　　　　　　　　　５（６）赤色２２６号　　　　　
　　　　　　　　０．１（６）チタン・マイカ系バール
剤　　　　　　３（７）スクワラン　　　　　　　　　
　　　　３（８）パルミチン酸−２−エチルヘキシル　
　５（９）防腐剤　　　　　　　　　　　　　　　０．
３（１０）香料　　　　　　　　　　　　　　　　０．
１（製法）成分（１）〜（６）をヘンシェルミキサーで
混合し、これに成分（７）〜（１０）を加熱溶解したも
のを添加し、混合粉砕した。これを中皿に成型してプラ
ンジヤーを得た。

実施例３〜６で得られた粉末化粧料は、それらの実施例
のハイドロキシアパタイトを全量タルクに置換したもの
と比較して、実使用において肌がすべすべとした状態に
保たれ、肌荒れしないものであった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ハイドロキシアパタイト粉末を含有して成ることを
   特徴とする粉末系皮膚外用剤。