JPS632736A - 車両用自動変速装置 - Google Patents

車両用自動変速装置

Info

Publication number
JPS632736A
JPS632736A JP61145930A JP14593086A JPS632736A JP S632736 A JPS632736 A JP S632736A JP 61145930 A JP61145930 A JP 61145930A JP 14593086 A JP14593086 A JP 14593086A JP S632736 A JPS632736 A JP S632736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
gear
shaft
engine
output shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP61145930A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiro Ushijima
牛島 溥三宏
Akio Numazawa
沼沢 明男
Akira Sato
晃 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP61145930A priority Critical patent/JPS632736A/ja
Priority to US07/064,134 priority patent/US4860607A/en
Publication of JPS632736A publication Critical patent/JPS632736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は車両用自動変速装置に関し、特に、歯車対の切
り換えに際しての変速ショックを防止するとともに、シ
フト制御を容易にする技術に関するものである。
従来技術 主クラッチを介してエンジンと連結された入力軸と、駆
動輪に連結された出力軸と、前記入力軸の動力を互いに
異な、る変速比にて出力軸へ伝達するための複数種類の
歯車対と、それら歯車対を選択するために操作されるシ
フト部材とを備え、該シフト部材を自動的に操作するこ
とにより前記エンジンから伝達された動力を所望の変速
比にて前記駆動輪へ伝達する形式の車両用自動変速装置
が知られている。このような装置によれば、従来の手動
変速機と同様な変速歯車機構が採用されるので、自動変
速しても手動変速機と同様な経済性が得られる利点があ
る。
しかし、斯る自動変速装τの自動シフトの際には、運転
者の手動変速操作と同様な予め定められた作動順序に従
って、エンジンへ燃料供給量が減少されてエンジンの出
力が一時的に低下させられると同時に有段変速機の入力
軸とエンジンとを連結する主クラッチが解放状態とされ
た後、アクチュエータにより有段変速機のギア段が切り
換えられ、そして主クラッチが再び保合状態とされる。
このため、上記主クラッチの解放期間、すなわちエンジ
ンの動力伝達が中断される期間では、変速窓が損なわれ
る不都合があった。特に、変速機の第1速ギア段から第
2速ギア段へ或いは第2速ギア段から第3速ギア段への
アンプシフト、または逆のダウンシフトのように低速ギ
ア段におけるシフトにおいては、変速機入力軸の駆動ト
ルクと出力軸の駆動トルクとの差が大きいため斯る不都
合が顕著である。
これに対し、たとえば、特開昭58−193951号公
報に記載されているように、副クラッチを主クラッチと
並列となるようにエンジンと出力軸との間に設けること
により、主クラッチが解放されている間に副クラッチを
半係合状態としてエンジンの回転エネルギを車両の駆動
輪へ伝達し、これにより変速中における動力伝達の中断
を緩和することが考えられている。
発明が解決すべき問題点 しかしながら、斯る従来の自動変速装置では、副クラッ
チがエンジンと出力軸との間に配設されることにより主
クラッチと並列になっているため、自動変速機の変速に
際して主クラッチおよび副クラッチの保合状態の切り換
えのタイミングが微妙となって制御が困難であった。す
なわち、主クラッチの解放後において副クラッチの保合
が早過ぎると変速機のロック状態が発生して変速ショッ
クが大きくなり、また遅過ぎるとエンジンが吹き上がる
という不都合があった。
問題点を解決するための手段 本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その要旨とするところは、主クラッチを介してエンジン
と連結された入力軸と、駆動輪に連結された出力軸と、
前記入力軸の動力を互いに異なる変速比にて出力軸へ伝
達するだめの複数種類の歯車対と、それら歯車対を選択
するために藻作されるシフト部材とを備え、該シフト部
材を自動的に)桑作することにより前記エンジンから伝
達された動力を所望の変速比にて前記駆動輪へ伝達する
形式の車両用自動変速装置であって、(1)前記入力軸
と出力軸との間に設けられてそれら間に動力を伝達する
副クラッチと、(2)前記複数種類の歯車対の一方を備
え、前記入力軸と出力軸との間の動力伝達経路に設けら
れた中間軸と、(3)その中間軸と前記出力軸または入
力軸との間に設けられ、前記出力軸へ向かう方向の動力
のみ伝達する一方向クラッチと、(4)その一方向クラ
ッチと並列に設けられ、エンジンブレーキ作用を必要と
するときに係合させられるエンジンブレーキ用クラッチ
とを、含むことにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、副クラッチが入力軸と出力軸との間
に設けられることにより主クラッチと直列的に連結され
ており、歯車対の切り換えに際しては、前記主クラッチ
を保合状態に維持しつつ前記副クラッチを半係合状態と
することにより変速が可能となるので、自動変速機のシ
フト時には、副クラッチを介して伝達される動力によっ
て車両が駆動される。これにより、たとえばシフトアッ
プでは、変速時の加速感の低下が緩和される一方、副ク
ラッチの保合によるエンジン回転速度の低下が一方向ク
ラ・7チの滑りが発生する程度まで行われるとそれまで
成立していた歯車対が次の歯車列へ速やかに切り換えら
れるのである。したがって、主クラッチと副クラッチと
の間の微妙なタイミング制御が不要となるので、そのタ
イミング制御に起因する変速ショックおよびエンジンの
吹き上がりが大幅に解消されるとともに、制御装置が前
車となるのである。
実施例 以下、本発明の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図において、車両のエンジン10の動力は第1クラ
ツチ12、平行2軸型の同期噛合弐有段変速機14、差
動装置16を経て駆動輪18へ伝達されるようになって
いる。
上記第1クラツチ12、有段変速機14、およびコント
ローラ102などは本実施例の自動変速装置を構成して
いる。
第1クラツチ12は、油圧式であって、エンジン10の
クランク軸20と変速機14の入力軸22との間に設け
られており、クランク軸20とダンパ21を介して連結
されたロータ24と油圧が作用させられることによりロ
ータ24を押圧するピストン26とがクラッチケース2
8内に収容されている。
変速機14は前置きエンジン前輪駆動(F F)型車両
用であって、従来同期噛み合い式手動変速機として知ら
れているものと同様の変速機構を備えている。変速機1
4は、入力軸22と、円筒状の中間軸31が相対回転可
能に嵌合された出力軸30とが互いに平行を成してハウ
ジンク32内に配設されており、それら入力軸22およ
び出力軸30の間には、互いに異なる減速比にて動力を
伝達する複数種類の歯車対が配設されている。すなわち
本実施例では、入力軸22と中間軸31との間には第1
速のギア対、第2速のギア対、第3速のギア対、第5速
のギア対が配設され、入力軸22と出力軸30との間に
は第4速のギア対が配設されている。また、図示しない
後進ギアを介して入力軸22から出力軸30へ動力が伝
達されるようになっている。
すなわち、上記第1速のギア対は入力軸22に固定され
た第1固定歯車34とこれに噛み合わせられた状態で中
間軸31に回転可能に支持された第1回転歯車36とか
ら成り、第2速のギア対は入力軸22に固定された第2
固定歯車38とこれに噛み合わせられた状態で中間軸3
1に回転可能に支持された第2回転歯車40とから成り
、第3速のギア対は入力軸22に固定された第3固定歯
車42とこれに噛み合わせられた状態で中間軸31に回
転可能に支持された第3回転歯車44とから成り、第4
速のギア対は入力軸22に第2クラツチ54を介して係
合離脱可能に支持された第4回転歯車46とこれに噛み
合わせられた状態で出力軸30に固定された第4固定歯
車48とから成り、第5速のギア対は入力軸22に固定
された第5固定歯車50とこれに噛み合わせられた状態
で中間軸31に回転可能に支持された第5回転歯車52
とから成る。このように、第2クラツチ54は、第4速
のギア対を通る動力伝達経路に設けられており、前記第
1クラッチ12と直列に位置させられている。第2クラ
フチ54は、油圧式であって、入力軸22と連結された
ロータ25と、油圧が作用させられることによりロータ
25を押圧するピストン27と、それらを収容し且つ第
4回転歯車46と固定されることにより入力軸22に相
対回転可能に支持されたクラッチケース29とを備えて
いる。
上記第1回転歯車36および第2回転歯車40は、中間
軸31に設けられた第1同!Ill装置56により択一
的に中間軸31と相対回転不能に係合させられるように
なっている。また、第3回転歯車44および第5回転歯
車52も、同様に、中間軸31に設けられた第2同!U
I装置58により択一的に中間軸31と相対回転不能に
係合させられるようになっている。
第1同期装置56は、第2図に示すように、中間軸31
に固定されたハブ60と、このハブ60とスプライン嵌
合され且つ第1油圧シリンダ62により軸方向に駆動さ
れる第1スリーブ64と、この第1スリーブ64の内周
側においてこれと共に移動可能に設けられたキー66と
、キー66を外周側へ付勢するスプリング68と、第1
回転歯車36および第2回転歯車40にそれぞれ形成さ
れた外周歯70および72と、第1スリーブ64と第1
回転歯車36および第2回転歯車40との間にそれぞれ
配設された同期リング74および76とを備えている。
第1油圧シリンダ62により第1スリーブ64がたとえ
ば第1回転歯車36側へ移動させられると、同期リング
74がキー66を介して第1回転歯車36に押圧される
。そして、第1回転歯車36および同期リング74にそ
れぞれ形成された円錐摩擦面78および80の相互摩擦
によりハブ60と第1回転歯車36との回転が同期させ
られると、第1スリーブ64の更なる移動が許容されて
、第1スリーブ64の内周歯と第1回転歯車36の外周
歯70とが噛み合わせられる。これにより第1速ギア段
が成立させられる。
反対に、第1スリーブ64が第1回転歯車36側へ移動
させられて第2回転歯車40の外周歯72とが噛み合わ
せられると、第2速ギア段が成立させられる。
第2同期装置58も、上記第1同期装置56と同様に構
成されており、中間軸31に固定されたハブ60とスプ
ライン嵌合され且つ第2油圧シリンダ82により軸方向
に駆動される第2スリーブ84が備えられている。この
第2スリーブ84が第3回転歯車44と係合させられる
と第3速ギア段が成立させられ、また第5回転歯車52
と係合させられることにより第5速ギア段が成立させら
れる。
前記変速機14の出力軸30と中間軸31との間には、
出力軸30に向かう方向の動力のみ伝達する一方向クラ
ッチ85と、エンジンブレーキ用クラッチ86とが並列
に設けられている。このエンジンブレーキ用クラッチ8
6では、中間軸31に固定されたロータ87およびピス
トン88が出力軸30に固定されたクラッチケース89
内に収容されている。
前記エンジン10にはその回転速度を検出するためのエ
ンジン回転センサ100が設けられており、エンジン1
0の回転速度Neに対応した回転信号SRがコントロー
ラ102へ供給される。車両のアクセルペダル104に
はその操作ff1Accを検出するためのアクセルセン
サ106が設けられており、そのアクセル操作量Acc
を表すアクセル信号SAがコントローラ102へ供給さ
れる。
出力軸30の近傍には車速センサ108が設けられてお
り、出力軸30の回転速度、すなわち車速Vに対応した
信号S■がコントローラ102へ供給される。入力軸1
8に近傍には入力軸回転センサllOが設けられており
、入力軸22の回転速度Niに対応した信号SIがコン
トローラ102へ供給される。変速機14には実際のギ
ア段を検出するためのギア段センサ112が設けられて
おり、実際のギア段を表す信号SGがコントローラ10
2へ供給される。さらに、車両のシフト操作レバー11
4にはその操作位置を検出するための操作位置センサ1
16が設けられており、シフトレバ−114の操作位置
を表す信号SLがコントローラ102へ供給される。。
コントローラ102は、RAM118、ROM120、
CPU122、入力インターフェース124、出力イン
ターフェース126などを含む所謂マイクロコンピュー
タであって、RAM11 Bの記憶機能を利用しつつR
,0M120に予め記憶されたプログラムにしたがって
入力信号を処理し、スロットルアクチュエータ128へ
駆動信号BDを供給するとともに、前記第1クラツチ1
2および第2クラツチ54、第1油圧シリンダ62およ
び第2油圧シリンダ82、エンジンブレーキ用クラッチ
86を作動させるために、油圧制御回路130の電磁弁
132.134.136.138.139へ駆動信号を
それぞれ供給する。この油圧制御回路130はエンジン
10などによって駆動される図示しない油圧ポンプを含
み、電磁弁132.134.136.138.139の
作動に応答して作動油圧を第1クラツチ12、第2クラ
ツチ54、第1油圧シリンダ62、第2油圧シリンダ8
2、エンジンブレーキ用クラッチ86へそれぞれ供給す
る。
第1油圧シリンダ62および第2油圧シリンダ82は、
段付のシリンダボアの大径部に摺動可能に嵌合された大
径ピストン90と、シリンダポアの小径部に摺動可能に
嵌合され且つシリンダロッド92に固定された小径ピス
トン94とを備えており、上記大径部に油圧が作用させ
られることによりシリンダロッド92が最も突き出され
、また上記小径部に油圧が作用させられることによりシ
リンダロッド92が最も引き込まれ、大径部および小径
部に油圧が作用させられることによりシリンダロッド9
2が中立位置に位置させられるようになっている。これ
により、たとえば第1油圧シリンダ62は第1スリーブ
64を中立位置、第1回転歯車36側の位置、第2回転
山車40側の位置の3位置へシフトフォーク142を介
して位置決めする。同様に、第2油圧シリンダ82はシ
フトフォーク144を介して第2スリーブ84を3位置
へ位置決めする。
エンジン10の吸気配管に設けられたスロットル弁14
0は前記スロットルアクチュエータ128によって駆動
されるようになっており、通常はコントローラ102か
らの駆動信号BDにしたがってアクセル操作fiAcc
に対応したスロットル開度θとなるように位置決めされ
る。前記電磁弁132および134はそれぞれ第1油圧
シリンダ62および第2油圧シリンダ82を駆動するた
めのものであって、作動時には変速機14の所定のギア
段を得るための油圧を該当する油圧シリンダへ供給する
。また、前記電磁弁136および138はそれぞれ第1
クラツチ12および第2クラツチ54を係合側?ff[
!するものであって、作動時にはクラツチを保合状態と
するための油圧を供給する。
さらに、電磁弁139はエンジンブレーキ用クラッチ8
6を保合制御するためのものであって作動時にはそれを
保合状態とするため油圧を供給する。
以下、本実施例の作動を説明する。
コントローラ102において、CPU122は、発進制
御、ニュートラル制御、変速制御、エンジンブレーキ制
御などの制御モードを車両の状態パラメータにしたがっ
て選択する。車両の走行中において変速制御モードが選
択された場合には、CPU122は、常時第1クラツチ
12を係合させるように電磁弁136を作動させる。上
記変速制御では、CPUI 22は、ROM120に予
め記憶された複数の変速パターン(変速線図)から現在
のギア段に対応した変速パターンを選択し、その変速パ
ターンから車速およびアクセル換作量などに基づいて必
要なギア段を得るためのシフト指令を出す。このような
場合には、各ギア段から、指令された所定のギア段へ予
め定められた一定の順序でシフトが自動的に実行される
。たとえば、第1速または第2速のギア段にて走行中に
アップシフトのシフト指令が出されると、第3図に示す
一連のステップにしたがって第2速または第3速のギア
段へのシフトが同様に且つ自動的に実行される。また、
第2速または第3速にて走行中にダウンシフトのシフト
指令が出されると、第4図に示す一連のステップにした
がって第1速または第2速へのシフトが同様に実行され
る。なお、上記第3図および第4図のシフト作動におい
てはスロットル弁開度θおよび第1クラツチ12の保合
状態はそのまま維持される。
たとえば、第1速から第2速への7ソプシフトでは、第
3図のステップSUIが先ず実行されることにより、そ
れまで非保合状態にあった第2クラツチ54への作動油
の供給が開始される。第5図のA点はこの状態を示す。
これにより、第2クラツチ54が半係合状態とされるの
で、変速機14の出力トルクが減少するとともに、エン
ジン10に対する負荷が増大してエンジン回転速度Ne
が減少し始める。第5図のB点はこの状態を示す。
ついで、ステップSU2において、エンジン回転速度の
変化率(d N e / d t )が予め定められた
値−αよりも小さいか否かをもってエンジン回転速度N
eの減少開始点、すなわち上記B点が判断される。上記
ステップSU2によりエンジン回転速度Neの減少開始
点が判断されると、ステップSU3が実行されて、第1
スリーブ64を中立位置へ移動させるための作動油圧が
電磁弁132から第1油圧シリンダ62に供給されると
ともに、ステップSU4が実行されて第2クラツチ54
への油圧が保持される。これによりエンジン回転速度N
eが連続的に低下させられる。この間にはエンジン10
の慣性エネルギによって変速機14の出力トルクが少し
上昇させられる。
ステップSU5では、予め記憶された複数の目標回転速
度から第1速ギア段に対応した目標回転速度Nl”が選
択されるとともに、実際のエンジン回転速度Neがその
目標回転速度Nl′まで低下したか否かが判断される。
この目標回転速度N1′は次のギア段の変速比にて得ら
れるべきエンジン回転速度よりも僅かに低く決定される
。たとえば、ROM120には、シフトされるべき次の
ギア段が成立させられたとき得られるエンジン回転速度
を求めるための式が予め記憶されており、上記ステップ
SU5ではその式から現在のギア段および現在の車速に
基づいて目標回転速度が算出されるのである。
上記ステップSU5において実際のエンジン回転速度N
eが目標回転速度N%まで低下したと判断されると、ス
テップSU6が実行されて第1油圧シリンダ62を作動
させることにより、第1スリーブ64が中立位置から第
2回転歯車40側へ位置させるための付勢力が加えられ
る。第5図の0点はこの状態を示す。これにより第1同
期装置56の同期作動が行われて中間軸31と第2回転
歯車40との回転が同期させられる。この間では、実際
のエンジン回転速度Neが目標回転速度N %よりも低
く維持されているので、一方向クラッチ85が作用し、
中間軸31と第2回転歯車40との同期が円滑に行われ
て第1スリーブ64が中立位置から第2回転歯車40側
へ位置させられる。
ステップSU7において、第1スリーブ64と第2回転
歯車40との係合が完了して第2速のギア段が成立した
ことが判断されると、ステップSU8が実行されて第2
クラツチ54に供給されていた作動油圧が排圧される。
これにより、第5図のD点に示すように、エンジン回転
速度Neの上昇および第2クラツチ54の伝達トルクの
減少が開始する一方、第5図のE点に示すように第2ク
ラツチ54の伝達トルクのが零となると、専ら第2速の
歯車対、第1同期装置56、および一方向クラッチ85
を通して動力伝達が行われるので、エンジン回転速度は
第2速のギア段に対応したものとなるとともに、変速機
14の出力トルクはT2となる。ここで、第5図のA点
からE点までは0.4秒程度の時間である。また、第5
図のT。
は第1速の歯車対によって動力伝達が行われたときの変
速機14の出力トルクであり、T4は第4速の歯車対に
よって動力伝達が行われたときの変速機14の出力トル
クである。
このように、第1速または第2速のギア段にて走行中に
アップシフトのシフト指令が出された場合には、有段変
速機14の変速期間中に動力伝達の中断が発生しないの
で、好適な変速感覚が得られるのである。
また、本実施例においては、第1クラツチ12が保合状
態のまま第2クラツチ54の保合状態を変化させること
により変速機14の変速が実行されるので、第1クラツ
チ12と第2クラツチ54と間の保合状態の切り換えに
おいて微妙なタイミング制御が不要となり、そのタイミ
ング制御に起因する変速ショックおよびエンジンの吹き
上がりが大幅に解消されるとともに、制御装置が簡単と
なるのである。
一方、たとえば第3速にて走行中にダウンシフトの指令
が出された場合には、第4図のステップSDIが実行さ
れて、それまで非保合状態にあった第2クラツチ54へ
の作動油の供給が開始される。第6図のA゛はこの状態
を示す。これにより、第2クラツチ54が半係合状態と
されるので、それを介してエンジン10の動力が伝達さ
れることにより第2同期装置58を通して伝達される動
力がそれまでよりも減少し始めると同時に、エンジン1
0に対する負荷が増大してエンジン回転速度Neの低下
が開始させられる。第6図のB′はこの状態を示す。
ステップSD2によってエンジン回転速度の変化率(d
Ne/dt)が予め定められた一定の値−βを下回った
ことをもって上記エンジン回転速度Neの低下が判断さ
れると、ステップSD3が実行されて、それまで第3回
転歯車42側に位置していた第2スリーブ84を中立位
置へ移動させるための作動油圧が電磁弁134から第2
油圧シリンダ82へ供給される。上記のように、エンジ
ン回転速度は既に第3速の回転速度から低くされており
、一方向クラッチ85作動により第2同期装置58には
負荷が加えられていないので、第2スリーブ84は円滑
にその中立位置へ移動させられる。そして、ステップS
D4が実行されることにより、第2クラツチ54に供給
されている作動油圧の減圧が開始されるとともに、それ
まで中立位置にある第1スリーブ64を第2回転歯車4
0側へ移動させるための作動油圧が電磁弁132から第
1油圧シリンダ62へ供給される。第6図のC“点はこ
の状態を示す。
このように、第2クラツチ54の半係合状態が減少され
る結果、エンジンに対する負荷が軽減されるので、エン
ジン回転速度が高められて第2速ギア段に対応する回転
速度まで上昇し、この時点で第1スリーブ64が第2回
転歯車40側へ移動させる。これにより第2速のギア段
が成立させられる。第6図のD°点はこの状態を示す。
この状態がステップSD5によって判断されると、ステ
ップSD6が実行されて第2クラツチ54に供給されて
いた作動油圧が排圧される。これにより、第2クラツチ
54の伝達トルクの一層の減少が開始される一方、第6
図のE′点に示すように第2クラツチ54の解放が完了
すると、専ら第2速の歯車列および第1同朋装置56を
通して動力伝達が行われるので、変速機14の出力トル
クはT2となる。ここで、第6図のT3は第3速の歯車
対によって動力伝達が行われたときの変速機14の出力
トルクである。
このように、第2速または第3速のギア段にて走行中に
ダウンシフトのシフト指令が出された場合には、アンプ
シフト時と同様に有段変速機14の変速期間中に動力伝
達の中断が発生しない。また、本実施例においても、第
1クラツチ12が保合状態のまま第2クラツチ54の保
合状態を変化させることにより変速機14の変速が実行
されるので、第1クラツチ12と第2クラツチ54と間
の保合状態の切り換えにおいて微妙なタイミング制御が
不要となり、そのタイミング制御に起因する変速ショッ
クおよびエンジンの吹き上がりが大幅に解消されるとと
もに、制御装置が簡単となるのである。
第3速から第4速へのアップシフトは、コントローラ1
02の制御作動にしたがって、前記第3図のステップS
UI乃至SU3と同様なステップが実行されることによ
り自動的に行われる。この場合においてステップSU3
に相当するステップでは、同期装置は作動させられず、
第2クラツチ54を完全に係合させるように作動油が供
給される。また、第4速から第3速へのダウンシフトは
、前記第4図のステップSD4乃至SD6と同様なステ
ップが実行されることにより自動的に行われる。このよ
うに、第4速へのアップシフトおよび第4速からのダウ
ンシフトでも前記アンプシフトおよびダウンシフトと同
様の効果が得られる。
第4速から第5速へのアンプシフトは、コントローラ1
02の制御作動にしたがって、第2クラツチ54を解放
すると同時に、−定期間だけスロットル弁140を全閉
とし、エンジン四転数が目標回転数まで下がった時に第
2同期装置58を作動させて第2スリーブ84を第5回
転歯車52と噛み合わせることにより自動的に行われる
。また、第5速から第4速へのダウンシフトは、上記ア
ップシフトと逆の手順で実行される。このような第4速
と第5速との間のシフトでは、スロットル弁140が一
旦全閉とされるので、伝達トルクが低下するが、第4速
と第5速との間の変速時には変速ギア比が小さく車両の
駆動力が小さいので動力伝達の中断は本来的に問題とな
らないのである。
路面の傾斜、車速、アクセル操作量などのパラメータに
よってエンジンブレーキが必要と判断された場合には、
コントローラ102の制御作動にしたがって、電磁弁1
39からエンジンブレーキ用クラッチ86へ作動油圧が
供給され、中間軸31と出力軸30とが係合させられる
。これにより、一方向クラッチ85の一方向動力伝達作
動が阻止されて、エンジンブレーキ作用が生じる。
上述のように、本実施例によれば、変速[14の低速ギ
ア段間のシフト時において、第1クラツチ12が保合状
態のまま第2クラツチ54が半係合状態とされて複数種
類の歯車対の切り換えが実行されるので、第1クラツチ
12と第2クラツチ54との間の微妙なタイミング制御
が不要となる。
それ故、そのタイミング制御0に起因する変速ショック
およびエンジンの吹き上がりが大幅に解消されるととも
に、制御装置が簡単となるのである。
また、本実施例によれば、一方向クラッチ85が設けら
れているので、エンジンブレーキ用クラッチ86の作動
がない限り良好な惰行走行が得られて経済性が高められ
るし、エンジンブレーキが必要となる場合には自動的に
エンジンブレーキ用クラッチ86が作動させられて制動
作用かえられる利点がある。
また、本実施例によれば、第2クラツチ54が第4速の
歯車対に設けられているので、第5速の歯車対に設ける
従来の場合に比較して、第2クラツチ54の半係合によ
って得られる駆動トルクが比較的大きく得られる同時に
、滑り量が軽減されて耐久性が高められる利点がある。
また、本実施例によれば、第2クラツチ54が入力軸2
2を介して第1クラツチ12と直列に配設されているの
で、第1クラツチ12と並列に設けられる従来の場合と
比較して、変速機14の入力側回転軸として同心の2重
(スリーブ)構造とされた2本の軸を設ける必要がなく
、変速機14の構造が簡単となる利点がある。
また、従来では、第2クラツチの保合により第5速の歯
車対が完成されるので、第5速への切り換え時のショッ
クを吸収するためのダンパが運転性を高めるために通常
必要とされるが、本実施例によれば、第5速の歯車対は
ダンパ21を備えた第1クラツチ12の係合により完成
されるので、第2クラツチ54にダンパを設ける必要が
ない。
次に、変速機14の他の実施例を説明する。なお、以下
の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の
符号を付して説明を省略する。
第7図において、変速機14は前置きエンジン後輪駆動
(FR)型の車両用であって、その中には、入力軸22
と、管状の中間軸166が相対回転可能に嵌合された出
力軸30が一直線上に配設されており、それら入力軸2
2および出力軸30と平行にカウンタ軸145が配設さ
れている。カウンタ軸145と入力軸22とは、それら
にそれぞれ固定されて互いに噛み合う一対の連結ギア1
46および148を介して作動的に連結されており、カ
ウンタ軸145は入力軸22により逆方向に回転駆動さ
れるようになっている。入力軸22および出力軸30の
軸端間には第2クラツチ54が設けられており、この第
2クラツチ54が係合させられることにより変速比が「
1」にて動力伝達が行われる。すなわち第4速が成立さ
せられる。
上記入力軸22および出力軸30の間、直接的には上記
カウンタ軸145と中間軸166との間には、複数種類
の歯車対、すなわち第1速ギア対、第2速ギア対、第3
速ギア対、第5速ギア対を介して動力が伝達されるよう
になっている。
上記第1速ギア対はカウンタ軸145に固定された第1
固定歯車150とこれに噛み合わせられた状態で中間軸
166に回転可能に支持された第1回転歯車152とか
ら成り、第2速ギア対はカウンタ軸145に固定された
第2固定歯車154とこれに噛み合わせられた状態で中
間軸166に回転可能に支持された第2回転歯車156
とから成り、第3速ギア対はカウンタ軸145に固定さ
れた第3固定歯車158とこれに噛み合わせられた状態
で中間軸166に回転可能に支持された第3回転歯車1
60とから成り、第5速ギア対はカウンタ軸145に固
定された第5固定歯車162とこれに噛み合わせられた
状態で中間軸166に回転可能に支持された第5回転歯
車164とから成る。
本実施例においても、第1同期装置56により第1スリ
ーブ64が第1回転歯車152と係合させられると第1
速ギア段が、第1スリーブ64が第2回転歯車156と
係合させられると第2速ギア段が、第2同期装置58の
第2スリーブ84が第3回転歯車160と係合させられ
ると第3速ギア段が、第2スリーブ84が第5回転歯車
164と係合させられると第5速ギア段がそれぞれ成立
させられる。
本実施例の変速機14は、前記変速機14と同様の機能
を備えているので、前述の実施例と同様の効果が得られ
るのである。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、
本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、第1図の実施例において中間軸31は出力軸
30の外周に相対回転可能に嵌合されているが、入力軸
22の外周に嵌合されてもよい。
この場合には、中間軸31と出力軸30との間に複数種
類の歯車対や一方向クラッチ85およびエンジンブレー
キ用クラッチ86が配設される。
また、第1図の実施例において、第2クラツチ54は第
4速の歯車対に配設されているが、第3速の歯車対に配
設されても差支えない。
また、前述の第1図の変速機14では、第1速から第5
速までの5種類の歯車対が配設されているが、たとえば
第4速までの4種類の歯車対、或いは第3速までの3種
類の歯車対であってもよいのである。
また、前述の第1図の変速機14では、たとえば、中間
軸31と第1回転歯車36または第2回転歯車40とを
択一的に係合させるための同%、11装置56には、同
期機能を発生させる同期リング74.76が設けられて
いるが、第2クラツチ54の半係合によって同期が可能
となるので、同期リング74.76は必ずしも設けられ
ていなくてもよい。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり
、本発明はその精神を逸脱しない範囲で種々変更が加え
られ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を説明する図である。 第2図は第1図の同3tll!装置の構造を説明する図
である。第3図および第4図は第1図の実施例における
アップシフトおよびダウンシフトの作動をそれぞれ説明
するフローチャートである。 第5図および第6図は第1図の実施例の作動中における
エンジン回転速度および変速機出力トルクの変化を、ア
ップシフトおよびダウンシフトの場合についてそれぞれ
説明する図である。第7図は゛変速機の他の構成例を示
す骨子図である。 10:エンジン 12:第1クラツチ(主クラッチ) 14:変速機     18:駆動輪 22:入力軸     30:出力軸 31、t66:中間軸 54:第2クラツチ(副クラッチ) 85ニー方向クラツチ 86:エンジンブレーキ用クラッチ出 願人  トヨタ自動車株式会社第 2図 第3図 第4図 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主クラッチを介してエンジンと連結された入力軸
    と、駆動輪に連結された出力軸と、前記入力軸の動力を
    互いに異なる変速比にて出力軸へ伝達するための複数種
    類の歯車対と、それら歯車対を選択するために操作され
    るシフト部材とを備え、該シフト部材を自動的に操作す
    ることにより前記エンジンから伝達された動力を所望の
    変速比にて前記駆動輪へ伝達する形式の車両用自動変速
    装置であって、 前記入力軸と出力軸との間に設けられてそれら間に動力
    を伝達する副クラッチと、 前記複数種類の歯車対の一方を備え、前記入力軸と出力
    軸との間の動力伝達経路に設けられた中間軸と、 該中間軸と前記出力軸または入力軸との間に設けられ、
    前記出力軸へ向かう方向の動力のみ伝達する一方向クラ
    ッチと、 該一方向クラッチと並列に設けられ、エンジンブレーキ
    作用を必要とするときに係合させられるエンジンブレー
    キ用クラッチと を含むことを特徴とする車両用自動変速装置。
JP61145930A 1986-06-20 1986-06-20 車両用自動変速装置 Pending JPS632736A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61145930A JPS632736A (ja) 1986-06-20 1986-06-20 車両用自動変速装置
US07/064,134 US4860607A (en) 1986-06-20 1987-06-19 Automatic transmission for automotive vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61145930A JPS632736A (ja) 1986-06-20 1986-06-20 車両用自動変速装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS632736A true JPS632736A (ja) 1988-01-07

Family

ID=15396364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61145930A Pending JPS632736A (ja) 1986-06-20 1986-06-20 車両用自動変速装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS632736A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02176243A (ja) * 1988-12-28 1990-07-09 Aisin Aw Co Ltd 無段変速機
US6679133B1 (en) 1998-12-03 2004-01-20 Hitachi, Ltd. Gear-type automatic transmission and car using the gear type automatic transmission
JP2006226380A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Toyota Motor Corp ツインクラッチ式変速機の制御装置
US7222551B2 (en) 2000-04-25 2007-05-29 Hitachi, Ltd. Automatic transmission

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02176243A (ja) * 1988-12-28 1990-07-09 Aisin Aw Co Ltd 無段変速機
US6679133B1 (en) 1998-12-03 2004-01-20 Hitachi, Ltd. Gear-type automatic transmission and car using the gear type automatic transmission
US6889570B2 (en) 1998-12-03 2005-05-10 Hitachi, Ltd. Gear-type automatic transmission and an automobile using the gear-type automatic transmission
US7222551B2 (en) 2000-04-25 2007-05-29 Hitachi, Ltd. Automatic transmission
JP2006226380A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Toyota Motor Corp ツインクラッチ式変速機の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4860607A (en) Automatic transmission for automotive vehicle
JP4604951B2 (ja) 自動変速機の制御装置
US9316309B2 (en) Change of mind shift control
CN104696503B (zh) 用于对自动化的换挡变速器进行换挡控制的方法
JP3301344B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
US10539229B2 (en) Control apparatus for power transmission system
WO2015097501A2 (en) Vehicle, control apparatus for vehicle, and control method for vehicle
WO2015173637A1 (en) Control apparatus for vehicle
JP2004330850A (ja) 自動車の制御方法または装置,変速機の制御装置、及び自動車
JPH0648025B2 (ja) 複クラッチを備えた車両用同期噛合式自動変速装置
WO2014102855A1 (ja) 変速制御システム
KR20110105636A (ko) 듀얼 클러치 변속기 차량의 변속제어장치 및 방법
JPS632735A (ja) 車両用自動変速装置
JPS632736A (ja) 車両用自動変速装置
JP4007321B2 (ja) 自動車の制御装置
JP5085289B2 (ja) 変速機の制御装置
JPS6383436A (ja) 車両用自動変速装置
JP2004522910A (ja) 自動車駆動ユニット
JP5239760B2 (ja) 車両の変速制御装置
JP5838829B2 (ja) 内燃機関制御装置
JP6206319B2 (ja) 車両用動力伝達装置の制御装置
JPS62113952A (ja) 車両用自動変速機のシフト方法および装置
JP5012969B2 (ja) 自動変速機の制御装置
KR100427667B1 (ko) 이중 클러치 방식 수동 변속기
JP2004069030A (ja) 自動変速機