JP5012969B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の制御装置に関し、特に、2つの摩擦係合要素を係合状態から解放状態にし、別の2つの摩擦係合要素を解放状態から係合状態にすることにより変速を行なう技術に関する。
従来より、遊星歯車からなるギヤトレーンを備えた自動変速機が知られている。この自動変速機においては、複数の摩擦係合要素のうち、係合状態にされる摩擦係合要素の組み合わせに応じた変速段(ギヤ段)が形成される。このような自動変速機においては他段化が進み(形成し得る変速段が増えるにつれ)、変速パターンも様々である。1段ずつ変速を行なう他、6速ギヤ段から3速ギヤ段へのダウンシフト等、1段以上の変速段を飛ばして変速を行なう場合もある。1段ずつ変速を行なう場合、係合される複数の摩擦係合要素のうちのいずれか1つを変更するのみで変速を行なうことができる場合が多い。それに対し、1段以上の変速段を飛ばして変速を行なう場合は、係合される全ての摩擦係合要素を変更しなければ変速を行なうことができない場合がある。
特開2001−132835号公報(特許文献1)は、2つの摩擦係合要素が係合状態から解放状態にされるとともに、別の2つの摩擦係合要素が解放状態から係合状態にされる変速において、変速中のショックを無くしながら変速の間延びを防ぐことができる自動変速機の変速制御装置を開示する。特許文献1に記載の変速制御装置は、第1の変速段から第2の変速段への変速のときに、4つの摩擦係合要素の作動を必要とし、第1の変速段が第1および第2の摩擦係合要素の係合で達成され、第2の変速段が第3および第4の摩擦係合要素の係合で達成される自動変速機の変速を制御する。この変速制御装置は、第1の摩擦係合要素の解放を開始させた後に第2の摩擦係合要素の解放を開始させ、第3の摩擦係合要素の係合を完了させた後に第4の摩擦係合要素の係合を完了させ、第3の摩擦係合要素の係合を完了させる前に第2の摩擦係合要素の解放を開始させる変速制御部を含む。変速制御部は、第3の摩擦係合要素を係合開始させた後に、第2の摩擦係合要素を解放開始させ、その後、第3の摩擦係合要素を係合完了させる。第1の摩擦係合要素の解放と第3の摩擦係合要素の係合とは同時に開始される。
この公報に記載の変速制御装置によれば、第1の摩擦係合要素の解放の開始の後に第2の摩擦係合要素の解放が開始され、第3の摩擦係合要素の係合を完了させた後に第4の摩擦係合要素の係合が完了される。これにより、4つの摩擦係合要素が全て滑っている変速状態を短くし、かつ1つの摩擦係合要素が係合している状態を長くすることができる。そのため、4つの摩擦係合要素が滑ることにより変速機構の変速状態が秩序なく進行することを抑制することができる。その結果、変速が終了したときに大きな変速ショックが生じることを抑制することができる。また、第3の摩擦係合要素の係合が完了する前に、第2の摩擦係合要素の解放が開始される。これにより、2つの摩擦係合要素が同時に完全係合する状態を生じさせないで変速を行なうことができる。そのため、変速の進行が一旦止まり、変速が2段階になることを抑制することができる。その結果、変速の間延びを抑制することができる。さらに、第3の摩擦係合要素の係合開始の後で、かつ係合が完了する(完全係合)前に第2の摩擦係合要素の解放が開始される。これにより、第2の摩擦係合要素の解放開始直後のスリップ状態と第3の摩擦係合要素の係合完了寸前のスリップ状態とで、エンジン吹きを生じさせることができる。そのため、第3の摩擦係合要素の係合開始に伴い生じる変速の鈍り感を相殺することができる。
特開2001−132835号公報
しかしながら、特開2001−132835号公報に記載の変速制御装置においては、第2の摩擦係合要素と第3の摩擦係合要素とがスリップ状態であるときにエンジン吹きを生じさせるため、エンジン回転数(トルクコンバータのタービン回転数)の上昇が抑制される。そのため、エンジン回転数の上昇が鈍い。したがって、第3の摩擦係合要素の係合開始に伴い生じる変速の鈍り感を完全に相殺することができない場合もあり得る。この場合、変速に要する時間が長くなり得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、変速に要する時間をより短くすることができる自動変速機の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る自動変速機の制御装置は、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素が係合状態であるとともに第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素が解放状態である場合に第1の変速段が形成され、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素が解放状態であるとともに第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素が係合状態である場合に第2の変速段が形成される自動変速機を制御する。この制御装置は、第1の変速段が形成された状態から、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素を解放状態にするように第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素を制御するための第1の制御手段と、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素のうちの少なくともいずれか一方が完全に解放状態にされた後において、第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素の係合を開始して第2の変速段を形成するように、第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素を制御するための第2の制御手段とを含む。
第1の発明によると、第1の変速段が形成された状態から、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素が解放状態にされる。第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素のうちの少なくともいずれか一方が完全に解放状態(係合状態でもスリップ状態でもない状態)にされた後において、第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素の係合が開始されて第2の変速段が形成される。これにより、第1の変速段から第2の変速段への変速(たとえばダウンシフト)を行なう間において、一旦ニュートラル状態にして入力軸回転数(動力源の回転数)を上昇させながら変速を行なうことができる。このとき、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素のうちの少なくともいずれか一方が完全に解放されるため、入力軸回転数の上昇は抑制されない。そのため、入力軸回転数を第2の変速段における同期回転数まで速やかに上昇させることができる。その結果、変速に要する時間をより短くすることができる自動変速機の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、自動変速機は、第2の摩擦係合要素および第3の摩擦係合要素が係合状態であるとともに第1の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素が解放状態である場合に第3の変速段が形成される。第1の制御手段は、予め定められた条件が満たされた場合、第1の変速段が形成された状態から、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素を解放状態にするように第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素を制御するため手段を含む。第2の制御手段は、予め定められた条件が満たされた場合、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素のうちの少なくともいずれか一方が完全に解放状態にされた後において、第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素の係合を開始するように、第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素を制御するための手段を含む。制御装置は、予め定められた条件が満たされなかった場合、第1の摩擦係合要素を解放状態にかつ第3の摩擦係合要素を係合状態にして第3の変速段を形成した後において、第2の摩擦係合要素を解放状態にかつ第4の摩擦係合要素を係合状態にして第2の変速段を形成するように、各摩擦係合要素を制御するための手段をさらに含む。
第2の発明によると、予め定められた条件が満たされた場合、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素のいずれか一方を完全に解放状態にしてニュートラル状態することにより変速に要する時間がより短くされる。一方、このような変速を行なうことが可能であるといえるような予め定められた条件が満たされない場合、第1の変速段から第3の変速段へ変速した後、第3の変速段から第2の変速段へ変速される。これにより、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素のいずれか一方を完全に解放されたニュートラル状態を経由して変速することが望ましくない場合には、ニュートラル状態を経由せずに変速を行なうことができる。そのため、ニュートラル状態を経由して変速を行なうことによる悪影響を抑制することができる。
第3の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第2の発明の構成に加え、予め定められた条件は、アクセル開度の変化率が予め定められた変化率よりも大きいという条件である。
第3の発明によると、アクセル開度の変化率が予め定められた変化率よりも大きいという条件が満たされた場合、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素のいずれか一方を完全に解放状態にしてニュートラル状態することにより変速に要する時間がより短くされる。一方、アクセル開度の変化率が予め定められた変化率よりも小さい場合、ECU(Electronic Control Unit)が第2の変速段へ変速すると判定する前において、第1の変速段から第3の変速段へ変速すると判定し、その後、第3の変速段から第2の変速段へ変速すると判定される場合がある。このとき、第3の変速段への変速を、第2の変速段への変速に変更すると、制御が複雑な多重変速を行なわなければならず、円滑な変速制御を行ない難い。このような場合、第1の変速段から第3の変速段へ変速した後、第3の変速段から第2の変速段へ変速される。これにより、制御が複雑な多重変速を回避し、円滑に変速を行なうことができる。
第4の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第2の発明の構成に加え、各摩擦係合要素は、自動変速機に供給される油の圧力により作動する。予め定められた条件は、油の温度が予め定められた温度よりも高いという条件である。
第4の発明によると、各摩擦係合要素を作動させるために自動変速機に供給される油の温度が予め定められた温度よりも高いという条件が満たされた場合、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素のいずれか一方を完全に解放状態にしてニュートラル状態することにより変速に要する時間がより短くされる。一方、油の温度が予め定められた温度よりも低い場合、油の粘度が高いため、摩擦係合要素の応答性が悪い。このような場合、変速途中で自動変速機をニュートラル状態にすると、第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素の係合が遅れ、自動変速機の入力軸回転数(動力源の回転数)が必要以上に上昇し得る。したがって、油の温度が予め定められた温度よりも高いという条件が満たされない場合は、第1の変速段から第3の変速段へ変速した後、第3の変速段から第2の変速段へ変速される。これにより、自動変速機をニュートラル状態にせずに変速を行なうことができる。そのため、第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素の係合が遅れることにより、自動変速機の入力軸回転数が必要以上に上昇することを抑制することができる。そのため、第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素の係合時におけるショックを抑制することができる。
第5の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第2の発明の構成に加え、自動変速機は、内燃機関に連結される。予め定められた条件は、内燃機関の冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いという条件である。
第5の発明によると、自動変速機に連結された内燃機関の冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いという条件が満たされた場合、第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素のいずれか一方を完全に解放状態にしてニュートラル状態することにより変速に要する時間がより短くされる。一方、冷却水の温度が予め定められた温度よりも低い場合、内燃機関や触媒の暖機が完了していないといえる。この場合、内燃機関において点火時期が遅角されることなどにより、内燃機関や触媒の暖機制御が行なわれている場合がある。このような状態において、変速途中で自動変速機をニュートラル状態にして内燃機関の回転数を急上昇させると、回転数が安定し難いため、点火時期を精度よく制御できない場合があり得る。したがって、冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いという条件が満たされない場合は、第1の変速段から第3の変速段へ変速した後、第3の変速段から第2の変速段へ変速される。これにより、自動変速機をニュートラル状態にせずに変速を行なうことができる。そのため、点火時期の精度が悪化することを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUにより制御されるパワートレーンを示す概略構成図である。 トランスミッションにおけるギヤトレーンを示すスケルトン図である。 トランスミッションの作動表を示す図である。 トランスミッションにおける油圧回路の一部を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、本実施の形態に係る自動変速機の制御装置を搭載した車両は、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、トランスミッション2000と、トランスミッション2000の一部を構成するプラネタリギヤユニット3000と、トランスミッション2000の一部を構成する油圧回路4000と、ディファレンシャルギヤ5000と、ドライブシャフト6000と、前輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。なお、内燃機関の代わりに外燃機関を用いても良い。また、エンジン1000の代わりに回転電機などを用いてもよい。
トランスミッション2000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。トランスミッション2000の出力ギヤは、ディファレンシャルギヤ5000と噛合っている。
ディファレンシャルギヤ5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などによって連結される。ドライブシャフト6000を介して、左右の前輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、車速センサ8002と、シフトレバー8004のポジションスイッチ8005と、アクセルペダル8006のアクセル開度センサ8007と、ブレーキペダル8008に設けられたストップランプスイッチ8009と、油温センサ8010と、入力軸回転数センサ8012と、出力軸回転数センサ8014と水温センサ8016とがハーネスなどを介して接続されている。
車速センサ8002は、ドライブシャフト6000の回転数から車両の車速を検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。シフトレバー8004の位置は、ポジションスイッチ8005により検知され、検知結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、トランスミッション2000のギヤ段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8007は、アクセルペダル8006の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。ストップランプスイッチ8009は、ブレーキペダル8008のON/OFF状態を検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。なお、ストップランプスイッチ8009の代わりに、もしくは加えてブレーキペダル8008のストローク量を検知するストロークセンサを設けるようにしてもよい。
油温センサ8010は、トランスミッション2000のATF(Automatic Transmission Fluid)の温度を検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。
入力軸回転数センサ8012は、トランスミッション2000の入力軸回転数NIを検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。出力軸回転数センサ8014は、トランスミッション2000の出力軸回転数NOを検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。水温センサ8016は、エンジン1000の冷却水温の温度を検知し、検知結果を表す信号をECU8000に送信する。
ECU8000は、車速センサ8002、ポジションスイッチ8005、アクセル開度センサ8007、ストップランプスイッチ8009、油温センサ8010、入力軸回転数センサ8012、出力軸回転数センサ8014などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
図2を参照して、プラネタリギヤユニット3000について説明する。プラネタリギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸3100を有するトルクコンバータ3200に接続されている。プラネタリギヤユニット3000は、遊星歯車機構の第1セット3300と、遊星歯車機構の第2セット3400と、出力ギヤ3500と、ギヤケース3600に固定されたB1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620およびB3ブレーキ3630と、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650と、ワンウェイクラッチF3660とを含む。
第1セット3300は、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。第1セット3300は、サンギヤS(UD)3310と、ピニオンギヤ3320と、リングギヤR(UD)3330と、キャリアC(UD)3340とを含む。
サンギヤS(UD)3310は、トルクコンバータ3200の出力軸3210に連結されている。ピニオンギヤ3320は、キャリアC(UD)3340に回転自在に支持されている。ピニオンギヤ3320は、サンギヤS(UD)3310およびリングギヤR(UD)3330と係合している。
リングギヤR(UD)3330は、B3ブレーキ3630によりギヤケース3600に固定される。キャリアC(UD)3340は、B1ブレーキ3610によりギヤケース3600に固定される。
第2セット3400は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。第2セット3400は、サンギヤS(D)3410と、ショートピニオンギヤ3420と、キャリアC(1)3422と、ロングピニオンギヤ3430と、キャリアC(2)3432と、サンギヤS(S)3440と、リングギヤR(1)(R(2))3450とを含む。
サンギヤS(D)3410は、キャリアC(UD)3340に連結されている。ショートピニオンギヤ3420は、キャリアC(1)3422に回転自在に支持されている。ショートピニオンギヤ3420は、サンギヤS(D)3410およびロングピニオンギヤ3430と係合している。キャリアC(1)3422は、出力ギヤ3500に連結されている。
ロングピニオンギヤ3430は、キャリアC(2)3432に回転自在に支持されている。ロングピニオンギヤ3430は、ショートピニオンギヤ3420、サンギヤS(S)3440およびリングギヤR(1)(R(2))3450と係合している。キャリアC(2)3432は、出力ギヤ3500に連結されている。
サンギヤS(S)3440は、C1クラッチ3640によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。リングギヤR(1)(R(2))3450は、B2ブレーキ3620により、ギヤケース3600に固定され、C2クラッチ3650によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。また、リングギヤR(1)(R(2))3450は、ワンウェイクラッチF3660に連結されており、1速ギヤ段の駆動時に回転不能となる。
ワンウェイクラッチF3660は、B2ブレーキ3620と並列に設けられる。すなわち、ワンウェイクラッチF3660のアウターレースはギヤケース3600に固定され、インナーレースはリングギヤR(1)(R(2))3450に回転軸を介して連結される。
図3に、各変速ギヤ段と、各クラッチおよび各ブレーキの作動状態との関係を表した作動表を示す。この作動表に示された組合わせで各ブレーキおよび各クラッチを作動させることにより、1速〜6速の前進ギヤ段と、後進ギヤ段が形成される。
B2ブレーキ3620と並列にワンウェイクラッチF3660が設けられているため、作動表に示されているように、1速ギヤ段(1ST)形成時のエンジン側からの駆動状態(加速時)にはB2ブレーキ3620を係合させる必要は無い。
ワンウェイクラッチF3660は、1速ギヤ段の駆動時には、リングギヤR(1)(R(2))3450の回転を制限する。エンジンブレーキを利かせる場合、ワンウェイクラッチF3660は、リングギヤR(1)(R(2))3450の回転を制限しない。
すなわち、駆動時には、C1クラッチ3640およびワンウェイクラッチF3660が係合することにより1速ギヤ段が形成される。エンジンブレーキ時には、C1クラッチ3640およびB2ブレーキ3620を係合することにより1速ギヤ段が形成される。
図3に示すように、6つの摩擦係合要素のうちのいずれか2つを係合し、他を解放することによりギヤ段が形成される。6速ギヤ段から3速ギヤ段もしくは5速ギヤ段から2速ギヤ段に変速する場合は、係合される2つの摩擦係合要素を全て変更する必要がある。
一方、6速ギヤ段から5速ギヤ段もしくは4速ギヤ段に変速する場合、5速ギヤ段から4速ギヤ段もしくは3速ギヤ段に変速する場合、4速ギヤ段から3速ギヤ段もしくは2速ギヤ段に変速する場合、3速ギヤ段から2速ギヤ段に変速する場合は、係合される摩擦係合要素を1つだけ変更すればよい。
図4を参照して、油圧回路4000について説明する。なお、図4には、油圧回路4000のうち、本発明に関連する一部のみを示す。油圧回路4000は、オイルポンプ4004と、プライマリレギュレータバルブ4006と、マニュアルバルブ4100と、ソレノイドモジュレータバルブ4200と、SL1リニアソレノイド(以下、SL(1)と記載する)4210と、SL2リニアソレノイド(以下、SL(2)と記載する)4220と、SL3リニアソレノイド(以下、SL(3)と記載する)4230と、SL4リニアソレノイド(以下、SL(4)と記載する)4240と、SLTリニアソレノイド(以下、SLTと記載する)4300と、B2コントロールバルブ4500とを含む。
オイルポンプ4004は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されている。クランクシャフトが回転することにより、オイルポンプ4004が駆動し、油圧を発生する。オイルポンプ4004で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ4006により調整され、ライン圧が生成される。
プライマリレギュレータバルブ4006は、SLT4300により調整されたスロットル圧をパイロット圧として作動する。ライン圧は、ライン圧油路4010を介してマニュアルバルブ4100に供給される。また、ライン圧は、SL(4)4240により調整されて、B3ブレーキ3630に供給される。
マニュアルバルブ4100は、ドレンポート4105を含む。ドレンポート4105から、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の油圧が排出される。マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションにある場合、ライン圧油路4010とDレンジ圧油路4102とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102に油圧が供給される。このとき、Rレンジ圧油路4104とドレンポート4105とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがRポジションにある場合、ライン圧油路4010とRレンジ圧油路4104とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104に油圧が供給される。このとき、Dレンジ圧油路4102とドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがNポジションにある場合、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の両方と、ドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧およびRレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
Dレンジ圧油路4102に供給された油圧は、最終的には、B1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650に供給される。
Rレンジ圧油路4104に供給された油圧は、最終的には、B2ブレーキ3620に供給される。
ソレノイドモジュレータバルブ4200は、入力されたライン圧を一定の圧力に調整して出力する。ソレノイドモジュレータバルブ4200により調整された油圧(ソレノイドモジュレータ圧)は、SLT4300に供給される。
SL(1)4210は、C1クラッチ3640に供給される油圧を調整する。SL(2)4220は、C2クラッチ3650に供給される油圧を調整する。SL(3)4230は、B1ブレーキ3610に供給される油圧を調整する。
SLT4300は、アクセル開度センサ8007により検出されたアクセル開度に基づいたECU8000からの制御信号に応じて、供給されたソレノイドモジュレータ圧を調整し、スロットル圧を生成する。スロットル圧は、SLT油路4302を介して、プライマリレギュレータバルブ4006に供給される。スロットル圧は、プライマリレギュレータバルブ4006のパイロット圧として利用される。
SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230、およびSLT4300は、ECU8000から送信される制御信号により制御される。
B2コントロールバルブ4500は、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104のいずれか一方からの油圧を選択的に、B2ブレーキ3620に供給する。B2コントロールバルブ4500に、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104が接続されている。B2コントロールバルブ4500は、SLソレノイドバルブ(図示せず)およびSLUソレノイドバルブ(図示せず)から供給された油圧とスプリングの付勢力とにより制御される。
SLソレノイドバルブがオフで、SLUソレノイドバルブがオンの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において左側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3620には、SLUソレノイドバルブから供給された油圧をパイロット圧として、Dレンジ圧を調整した油圧が供給される。
SLソレノイドバルブがオンで、SLUソレノイドバルブがオフの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において右側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3620には、Rレンジ圧が供給される。
図5を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU8000は、変速が要求されているか否かを判別する。変速が要求されているか否かは、車速とアクセル開度とをパラメータにもつ変速線図や、運転者によるシフトレバー8004の操作に基づいて判別される。変速が要求されていると(S100にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
S110にて、ECU8000は、6速ギヤ段から3速ギヤ段へのダウンシフトもしくは5速ギヤ段から2速ギヤ段へのダウンシフトが要求されているか否かを判別する。すなわち、ECU8000は、変速前において係合される2つの摩擦係合要素と変速後において係合される2つの摩擦係合要素が全て異なるか否かを判別する。
6速ギヤ段から3速ギヤ段へのダウンシフトもしくは5速ギヤ段から2速ギヤ段へのダウンシフトが要求されていると(S110にてYES)、処理はS120に移される。もしそうでないと(S110にてNO)、この処理は終了する。
S120にて、ECU8000は、予め定められた条件が成立しているか否かを判別する。予め定められた条件には、アクセル開度の変化率が予め定められた変化率よりも大きいという条件、ATFの温度が予め定められた温度よりも高いという条件、エンジン1000の冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いという条件が含まれる。予め定められた条件が成立していると(S120にてYES)、処理はS200に移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS300に移される。
S200にて、ECU8000は、6速ギヤ段から3速ギヤ段へダウンシフトする場合にはC2クラッチ3650およびB1ブレーキ3610、5速ギヤ段から2速ギヤ段へダウンシフトする場合にはC2クラッチ3650およびB3ブレーキ3630の解放を開始する。
S210にて、ECU8000は、6速ギヤ段から3速ギヤ段へダウンシフトする場合にはC2クラッチ3650およびB1ブレーキ3610のうちの少なくともいずれか一方、5速ギヤ段から2速ギヤ段へダウンシフトする場合にはC2クラッチ3650およびB3ブレーキ3630のうちの少なくともいずれか一方が完全に解放されたか否かを判別する。ここで、クラッチやブレーキの完全解放とは、係合もスリップもしていないことを意味する。クラッチもしくはブレーキが完全に解放されたか否かは、入力軸回転数NIと出力軸回転数NOとの差や入力軸回転数NIの上昇率などに基づいて判別される。
C2クラッチ3650およびB1ブレーキ3610のうちの少なくともいずれか一方、もしくはC2クラッチ3650およびB3ブレーキ3630のうちの少なくともいずれか一方が完全に解放されると(S210にてYES)、処理はS220に移される。もしそうでないと(S210にてNO)、処理はS210に戻される。
S220にて、ECU8000は、6速ギヤ段から3速ギヤ段へダウンシフトする場合にはC1クラッチ3640およびB3ブレーキ3630、5速ギヤ段から2速ギヤ段へダウンシフトする場合にはC1クラッチ3640およびB1ブレーキ3610の係合を開始する。なお、2つの摩擦係合要素の係合を同じタイミングで開始してもよいし、異なるタイミングで開始してもよい。その後、この処理は終了する。
S300にて、ECU8000は、変速前のギヤ段が6速ギヤ段である場合にはB1ブレーキ3610の解放およびB3ブレーキ3630の係合を、変速前のギヤ段が5速ギヤ段である場合にはB3ブレーキ3630の解放およびC1クラッチ3640の係合を開始する。なお、解放および係合を同じタイミングで開始してもよいし、異なるタイミングで開始してもよい。
S310にて、ECU8000は、変速前のギヤ段が6速ギヤ段である場合には5速ギヤ段が形成されたか否か、変速前のギヤ段が5速ギヤ段である場合には4速ギヤ段が形成されたか否かを判別する。すなわち、6速ギヤ段から5速ギヤ段へのダウンシフト、もしくは5速ギヤ段から4速ギヤ段へのダウンシフトが完了したか否かが判別される。5速ギヤ段もしくは4速ギヤ段が形成されたか否かは、たとえば入力軸回転数NIと出力軸回転数NOとの差に基づいて判別される。
5速ギヤ段もしくは4速ギヤ段が形成されると(S310にてYES)、処理はS320に移される。もしそうでないと(S310にてNO)、処理はS310に移される。
S320にて、ECU8000は、5速ギヤ段が形成されている場合にはC2クラッチ3650の解放およびC1クラッチ3640の係合を、4速ギヤ段が形成されている場合にはC2クラッチ3650の解放およびB1ブレーキ3610の係合を開始する。解放および係合を同じタイミングで開始してもよいし、異なるタイミングで開始してもよい。その後、この処理は終了する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000の動作について説明する。
車両の運転中、運転者がアクセルペダル8006を踏み増すことによりアクセル開度が増大すると、アクセル開度が変速線を超えることにより変速が要求されていると判別される(S100にてYES)。ここでは、6速ギヤ段から3速ギヤ段へのダウンシフトが要求されている(S110にてYES)と想定する。
アクセル開度の変化率が予め定められた変化率よりも大きいという条件、ATFの温度が予め定められた温度よりも高いという条件、およびエンジン1000の冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いという条件の全てが成立していると(S120にてYES)、6速ギヤ段から3速ギヤ段へ直接変速される。
6速ギヤ段から3速ギヤ段へ直接変速するために、6速ギヤ段において係合されるC2クラッチ3650およびB1ブレーキ3610の解放が開始される(S200)。これらのC2クラッチ3650およびB1ブレーキ3610のうちの少なくともいずれか一方が完全に解放されると(S210にてYES)、C1クラッチ3640およびB3ブレーキ3630の係合が開始され(S200)、最終的には3速ギヤ段が形成される。
これにより、6速ギヤ段が形成されている状態から、トランスミッション2000を一旦ニュートラル状態にして入力軸回転数NI(エンジン回転数NE)を上昇させながら、3速ギヤ段へのダウンシフトを行なうことができる。
このとき、C2クラッチ3650およびB1ブレーキ3610のうちの少なくともいずれか一方が完全に解放されるため、入力軸回転数NIの上昇は抑制されない。そのため、入力軸回転数NIを速やかに上昇させることができる。
そのため、入力軸回転数NIを3速ギヤ段の同期回転数と速やかに同期させることができる。その結果、ダウンシフトに要する時間(回転数の同期に要する時間)を短くすることができる。なお、5速ギヤ段から2速ギヤ段へダウンシフトする場合も同様である。
一方、アクセル開度の変化率が予め定められた変化率よりも小さいと(S120にてNO)、5速ギヤ段へのダウンシフト要求があると判別された後、3速ギヤ段へのダウンシフト要求があると判別される場合がある。この場合、6速ギヤ段から5速ギヤ段へのダウンシフトを6速ギヤ段から3速ギヤ段へのダウシフトに変更すると、制御が複雑な多重変速をしなければならず、円滑な変速制御を行ない難い。
ATFの温度が予め定められた温度よりも低いと(S120にてNO)、ATFの粘度が高いため、クラッチおよびブレーキの応答性が低い。そのため、変速中にトランスミッション2000をニュートラル状態にすると、C1クラッチ3640およびB3ブレーキ3630の係合が遅れ得る。C1クラッチ3640およびB3ブレーキ3630の係合が遅れると、入力軸回転数NI(エンジン回転数NE)が必要以上に上昇し、C1クラッチ3640およびB3ブレーキ3630を係合する際にショックが生じ得る。
エンジン1000の冷却水の温度が予め定められた温度よりも低いと(S120にてYES)、エンジン1000や触媒(図示せず)の暖機のために点火時期が遅角されている場合がある。点火時期が遅角されている状態において、トランスミッション2000をニュートラル状態にすることによりエンジン回転数NEを急上昇させると、回転数が安定し難いため、点火時期の遅角制御を実行し難い状態になり得る。
これらの場合、ニュートラル状態を経由して変速を行なうことが適切ではない。そこで、アクセル開度の変化率が予め定められた変化率よりも大きいという条件、ATFの温度が予め定められた温度よりも高いという条件、およびエンジン1000の冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いという条件のいずれかが成立していないと(S120にてNO)、6速ギヤ段から5速ギヤ段を経由して3速ギヤ段へダウンシフトされる。
一旦6速ギヤ段から5速ギヤ段への変速を行なうため、6速ギヤ段において係合されるB1ブレーキ3610の解放が開始され、5速ギヤ段および3速ギヤ段において係合されるB3ブレーキ3630の係合が開始される(S300)。
5速ギヤ段が形成されると(5速ギヤ段へのダウンシフトが完了すると)(S310にてYES)、6速ギヤ段および5速ギヤ段において係合されるC2クラッチ3650の解放が開始され、3速ギヤ段において係合されるC1クラッチ3640の係合が開始される。最終的には3速ギヤ段が形成される。
これにより、トランスミッション2000をニュートラル状態にすることなく、6速ギヤ段から3速ギヤ段へのダウンシフトを行なうことができる。そのため、ニュートラル状態にすることにより生じ得る弊害を抑制することができる。なお、5速ギヤ段から4速ギヤ段を経由して2速ギヤ段へダウンシフトする場合も同様である。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUは、変速前のギヤ段において係合される2つの摩擦係合要素のうちのいずれか一方が完全に解放された後、変速後のギヤ段において係合される2つの摩擦係合要素の係合を開始する。これにより、6速ギヤ段から3速ギヤ段もしくは5速ギヤ段から2速ギヤ段へのダウンシフトを行なう際、ニュートラル状態を経由してダウンシフトすることができる。そのため、ニュートラル状態時において、トランスミッションの入力軸回転数NI(エンジン回転数NE)を、変速後の同期回転数まで速やかに上昇させることができる。その結果、ダウンシフトに要する時間を短くすることができる。
なお、予め定められた条件が成立していないと(S120にてNO)、6速ギヤ段から5速ギヤ段を経由して3速ギヤ段へダウンシフトする代わりに、6速ギヤ段から4速ギヤ段を経由して3速ギヤ段へダウンシフトするようにしてもよい。同様に、5速ギヤ段から4速ギヤ段を経由して2速ギヤ段へダウンシフトする代わりに、5速ギヤ段から3速ギヤ段を経由して2速ギヤ段へダウンシフトするようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1000 エンジン、2000 トランスミッション、3000 プラネタリギヤユニット、3100 入力軸、3200 トルクコンバータ、3210 出力軸、3610 B1ブレーキ、3620 B2ブレーキ、3630 B3ブレーキ、3640 C1クラ
ッチ、3650 C2クラッチ、3660 ワンウェイクラッチF、4000 油圧回路、6000 ドライブシャフト、7000 前輪、8002 車速センサ、8004 シフトレバー、8005 ポジションスイッチ、8006 アクセルペダル、8007 アクセル開度センサ、8008 ブレーキペダル、8009 ストップランプスイッチ、8010 油温センサ、8012 入力軸回転数センサ、8014 出力軸回転数センサ、8016 水温センサ。

Claims (4)

  1. 第1の摩擦係合要素および第2の摩擦係合要素が係合状態であるとともに第3の摩擦係合要素および第4の摩擦係合要素が解放状態である場合に第1の変速段が形成され、前記第1の摩擦係合要素および前記第2の摩擦係合要素が解放状態であるとともに前記第3の摩擦係合要素および前記第4の摩擦係合要素が係合状態である場合に第2の変速段が形成され、前記第2の摩擦係合要素および前記第3の摩擦係合要素が係合状態であるとともに前記第1の摩擦係合要素および前記第4の摩擦係合要素が解放状態である場合に第3の変速段が形成される自動変速機の制御装置であって、
    前記第1の変速段から前記第2の変速段への直接変速が可能な条件を満たす場合は、前記第1の変速段から前記第2の変速段への直接変速を実行し、
    前記条件を満たさない場合は、前記第3の変速段を形成した後に前記第2の変速段を形成する、自動変速機の制御装置。
  2. 記条件は、アクセル開度の変化率が予め定められた変化率よりも大きいという条件である、請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 各前記摩擦係合要素は、前記自動変速機に供給される油の圧力により作動し、
    記条件は、前記油の温度が予め定められた温度よりも高いという条件である、請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 前記自動変速機は、内燃機関に連結され、
    記条件は、前記内燃機関の冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いという条件である、請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
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