JPS6327289A - 感圧記録用シ−トの製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は記録用シートの製法に関する。さらに詳細には
支持体上を覆い１ｑる樹脂保護層を有する記録用シート
の製法に関する。

更に詳しくは無塵室、クリーンルームなとで用いる事を
目的とした塵、Ｓ維、顔わ１、染料およびインクの溶剤
の発生を抑制した自己発色タイプの記録用シートの製法
に関する。更にまた雨中や水中および、汚水、有機溶媒
による濡れが考えられる場所でそれらの被害を被る事な
く記録及び記録の保存がなされる記録用シートの製法に
関する。

（ロ）従来の技術 無塵室やクリーンルームなとで用いられる従来の無塵記
録用シートとして特に長繊維のパルプのみを選別して抄
きオーイルを含浸させたものや合成紙を用いたいわゆる
無塵紙がある。また支持体の上に発色剤と顕色剤が塗布
され、さらにその上面に溶融押出しされた保護層を有す
る記録用シートが知られている。（例えば特開昭５２’
−６８５１３号公報） （ハ）発明が解決しようとする問題点 しかし、この種の無塵紙においては、紙粉や繊維、顔料
の離脱を完全に抑える事は困難であり、かつ筆記具とし
て鉛筆やボールペン、マジック、万年筆のどれを用いた
場合においても＠利やインクの成分が紙表面に残り離脱
する。溶融押出しされた保護層を有づる記録用シートに
おいてはこのような問題点はいくらか改良されているも
のの支持体の裏面および裁断面バらの紙粉、繊維の離脱
は抑え冑ず耐汚染性を満足させるに到っていない。

また、本発明壱と同一の発明者による先の出願において
（実願昭６（Ｌ−１６６４７０月公報）、支持体の上に
発色剤と顕色剤が塗布された記録用シートを、該記録用
シートより大きな２枚の樹脂保護層の間にはさみ込み、
加熱により密着させる方法を提案しているが、この方法
は紙粉、繊維、顔料の１１１１１Ｒを抑える事ができる
点で優れているが、上下の樹脂保護層が記録層よりも大
きい分だ【プ樹脂保護層の材料である樹脂が無駄であり
、かつ自己発色型感圧紙の連続巻き取りからの生産を考
慮すると、樹脂保護層接着工程の前に連続巻ぎ取り自己
発色型感圧紙の裁断工程が入る為にワンラインでの連続
した生産は困勤であった。しかしながら連続巻き取り自
己発色紙に先に上下面の樹脂保護層接着を行った場合、
裁断工程がワンラインの最終工程となり、何如なる大ぎ
さにでも裁断できる点からも生産上は右利であるが、裁
断面は外部に露出しているという品質上の問題は避【ブ
られなかった。裁断後に裁断面のみに熱または電子線硬
化性の樹脂を塗布し、熱または電子線により硬化させて
裁断面保護層を作成する方法や、熱溶融性の樹脂で裁断
面を覆い、ヒートシール装置で加熱密着させて裁断面保
護層を作成する方法も知られているが、それぞれ裁断面
の保護処理のみの為に特別な樹脂や装置を必要とし、ま
た裁断面近傍のみを保護層で盛り上がるという欠点を有
していた。

本発明は、連続巻き取り自己発色紙に連続的に樹脂保護
層を作成し、かつ裁断面を保護することができる感圧記
録用シートの製法に関するものである。それ故に本発明
の目的は、記録層の上下面及び裁断面に樹脂保護層を有
する自己発色型感圧記録紙を使用して、耐汚染性、耐水
性、耐油性、耐湿性、耐熱性、耐光性、耐摩擦性及び対
外的汚染抑制性に優れ、製造工程において任意の大きさ
に裁断か可能で、取扱いが容易で良い発色性を持った無
塵感圧記録用シートを提供する事にある。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は支持体および染おｌカプセルと顕色材から成る
自己発色型感圧記録紙の上下両面と裁断面に樹脂保護層
を有する感圧記録用シートの製法において、該自己発色
型感圧記録紙と同じ大きさの樹脂保護層を密着さ°Ｕた
感圧記録用シートの裁断面で、外部に露出している自己
発色型記録紙面を、裁断面の近傍の樹脂保護層を加熱溶
融圧延伸して隠蔽することを特徴とする感圧記録用シー
トの製法である。

この方法はまず自己発色型感圧紙の連続巻き取り用紙に
一般的に知られた溶融押出し法、または、フィルム貼り
合わけ法を用いて−［下両面に樹脂保護層を作成する。

次にこの樹脂保護層を有する自己発色型感圧紙の連続巻
き取り用紙を任意の大きさに裁断する。

この裁断工程において、または裁断した後の工程におい
て裁断面近傍にある上下面の樹脂保護層を加熱溶融圧延
伸する事により裁断面を覆うように引き伸ばし、上下面
の樹脂保護層を接着する事により、裁断面を隠蔽した無
塵感圧記録用シートを１ワるものである。以下、さらに
詳しく図面に基づいて説明する。

第２図は染料カプセルと顕色剤とから成る感圧記録層（
１）を有する支持体（２）の上下面樹脂保護層（３）を
設け、裁断した後、裁断面が未処理で必る感圧記録用シ
ートの横断面の略図でおる。第１図は、第２図に示した
樹脂保護層（３）を有する感圧記録用シートの裁断面近
傍の樹脂保護層を、裁断面の方向へ加熱溶融しながら延
伸し、上下面の樹脂保護層を接着させることにより製造
される、裁断面を隠蔽する樹脂保護層（４）を有する感
圧記録用シートの横断面の略図である。

この上下面の樹脂保護図の熱圧延伸による裁断面の保護
は上下面に樹脂保護層を右する自己発色型感圧記録用シ
ートの裁断と同時に行なっても良いし、裁断を行なった
後の工程で行なっても良い。

すなわち、加熱カッターを裁断に用いた場合には裁断と
同時に裁断面の保護が行なえる。

また裁断後に第３図に示すごとく加熱加圧ロー−〇　− シー（５）を用いて裁断面の近傍を加熱加圧し、上下両
面の樹脂保護層（３）を延伸して接着さけても良い。

いずれの場合でも加熱カッターまたは加熱加圧ローラー
の最適の加熱温度は樹脂保護層の厚さ、材質によって異
なるが、樹脂保護層の加熱温度は樹脂保護層の融点をや
や下回るくらいで、加熱カッター及び加熱加圧ローラー
の加熱温度は樹脂像Ｉｍの融点をやや上回るくらいが好
ましい。

樹脂保護層を形成する樹脂としてはポリオレフィン、エ
チレン系共重合体、プロピレン系共重合体、ポリ塩化ビ
ニルポリカーボネート、あるいはこれらの混合物がある
。これらの樹脂保護層中に必要に応じて酸化防止剤、帯
電防止剤、紫外線防止剤、染料、顔料などを混入する事
ができる。

本発明に用いる自己発色型記録紙の厚みは、記録層も含
めて約３０乃至６００ＩＩＩｎ程度あり、好ましくは４
０乃至２００／＃Ｉ＋程度である。樹脂保護層の厚みは
上下両面の厚みを合計して自己発色型記録紙の厚みの少
なくとも１／１０以上Ｃある事が確実な裁断面の隠蔽の
点からも好ましい。このように作成した無塵感圧記録用
シートは鉄筆やインクを有しながらボールペンなどで記
録面を加圧する事により容易に発色し、自己発色型の記
録用シートとして利用できる。

（ホ）作用 上記のように作成された無塵感圧記録用シー１〜は染料
カプセルと顕色剤を同時に有する記録面を薄い樹脂保護
層の内部に持つため、樹脂保護層の上から適当な圧力を
加えれば自己発色する作用がある。上下両面および裁断
面の樹脂保護層は記録面、及び支持体からの塵、紙粉、
ｌｌｉ維が外部へ離散するのを防止する作用をする。

また、この樹脂保護層は外部からの摩擦、及び水滴、油
滴、インクなどの汚染から記録面を保護し、不要な発色
を防ぐ作用もする。

（へ）実施例 実施例１ 市販の自己発色型感圧紙（三菱製紙■製ダイヤセルフ）
の連続巻き取り用紙の上下両面に溶融押出しダイを用い
て低密度ポリエチレンを厚さ３０蝉で連続的にラミネー
ｌ〜した。

このように作成した上下両面に樹脂保護層を有する自己
発色型感圧記録用シートを２０ｃｍ×２０ｃｍにカッタ
ーで裁断し、裁断面近傍の樹脂保護層を１５０℃に温度
制御した２本のローラー付きハンダごてで加熱加圧し上
下両面のポリエチレンフィルムを溶融圧延伸して融着さ
せ、裁断面をポリエチレンで封じた（第３図）。

実施例２ 実施例１で作成した上下両面に樹脂保護層を有する自己
発色型感圧記録用シー１〜を２０ＣｍＸ２０ｃｍにカッ
ターで裁断し、裁断面近傍を市販のヒートシール装置（
富土製作所製ポリシーラ３１０型）のヒータ一部で約１
．５秒間加熱溶融圧延伸し、上下両面のポリエチレンを
融着させ裁断面をポリエチレンで封じた。

実施例３ 実施例１で作成した上下両面に樹脂保護層を有する自己
発色型感圧記録用シートを、内部にヒーターを組込み刃
先の温度を１５０℃に制御した熱カッターで押し切り、
それと同時に上下両面のポリエチレンを加熱溶融圧延伸
させて上下両面のポリエチレンを融着させ裁断面をポリ
エチレンで封じた。

実施例１〜３において１ｑられた上下両面及び裁断面に
樹脂保護層を有する感圧記録用シートは、いずれも平滑
であり発色カブリの発生がなく、耐汚染性、耐水性、耐
油性、耐摩擦性に優れており、インクを有しないボール
ペンで筆記した場合の加圧発色性においても樹脂保護層
を有しない感圧記録用シートに比べて何ら遜色のないこ
とが明らかとなった。また実施例１〜３において得られ
た上下両面及び裁断面に樹脂保護層を有する感圧記録用
シートを、内部を黒色に塗った箱の中で激しく振動させ
た結果、いずれの記録用シートでも箱内部に落下した塵
、紙粉、顔料、繊維等の存在は認められなかった。

また、実施例１〜３において使用した感圧紙を記録面に
印刷を施した感圧紙にかえても、上記の効果については
全く低下することはなかった。

（ト）発明の効果 本発明による製法は以上説明したように自己発色型感圧
紙の連続巻き取り用紙に直接連続的に樹脂保護層の接着
を行ない、かつ裁断工程において裁断面の樹脂保護層作
成を可能にしたため生産工程の簡略化の効果を有する。

また本発明により得られた上下両面及び裁断面に樹脂保
護層を右する感圧記録用シートは平滑であり任意の大き
さに裁断が可能で、かつ裁断面をも含めた樹脂保護層に
より塵や紙粉、顔料、ｍ、ｍなどの脱落を高度に防止す
る効果がある。また自己発色型であるため、染料、顔料
、インキなどで発色させる必要がなく周囲を汚染から守
る効果がある。

さらに裁断面にも樹脂保護層を有するために液体が外部
から自己発色型感圧紙側に侵入する事がなく高度な耐水
性、耐油性を有し、かつ耐摩擦性に優れるという効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は裁断面を隠蔽する樹脂保護層を有する感圧記録
用シートの横断面を示す略図である。 第２図は裁断面が未処理の感圧記録用シートの横断面を
示す略図である。 第３図は裁断面の保護層作成を行なう場合の一実施例の
横断面を示す略図である。 １：染料カプセルと顕色剤を含む感圧記録層２：支持体 ３：樹脂保護層 ４：裁断面を隠蔽する樹脂保護層 ５：加熱加圧ローラー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 支持体および染料カプセルと顕色材から成る自己発色型
   感圧記録紙の上下両面と裁断面に樹脂保護層を有する感
   圧記録用シートの製法において、該自己発色型記録紙と
   同じ大きさの樹脂保護層を密着させた感圧記録用シート
   の裁断面で、外部に露出している自己発色型記録紙面を
   、裁断面の近傍の樹脂保護層を加熱溶融圧延伸して隠蔽
   することを特徴とする感圧記録用シートの製法。