JPS632727A - フルタイム式四輪駆動車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、常時前、後輪で四輪駆動するフルタイム式四
輪駆動車に関し、特にトランスミッションと後輪若しく
は前輪間に多板クラッチを設けた四輪駆動車に関する。

〈従来の技術〉 フルタイム式四輪駆動車として、トランスミ・７シ？ン
側の入力軸と車輪側の出力軸間に多板クラッチを設け、
入力軸と出力軸の相対回転により作動される差動検出ポ
ンプの吐出圧を多板クラッチに供給するようにしたもの
がある。このものは、入力軸の円筒部にカム面を形成し
、出力軸に設けられたポンプハウジングにプランジャを
カム面にならって半径方向に移動可能に案内させ、プラ
ンジャの半径方向の移動により吸引し、吐出された圧油
をポンプハウジングと入力軸に形成された通路を介して
入力軸側のシリンダ室に導き、この導かれた圧油により
ピストンを出力軸側へ押圧することによって円筒部とポ
ンプハウジング間に設けられた複数のクラッチプレート
を接合させる構造となっている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 このような構造となっているため、通路が複数となり、
通路の加工が面倒である問題があった。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
ので、入力軸の円筒部と出力軸側のポンプハウジング間
に複数のクラッチプレートを設け、これらクラッチプレ
ートを接合する方向に押付けるピストンを出力軸側に設
け、入力軸と出力軸の相対回転により作動される差動検
出ポンプをポンプハウジング側に設け、この差動検出ポ
ンプの作動により吸引し、シリンダ室へ吐出するための
通路をポンプハウジングのみに形成したものである。

く作用〉 入力軸と出力軸間に相対回転が生じると、カム面になら
ってプランジャが半径方向に往復動する。

このプランジャの往復動によりクラッチケース内の油が
吸引され、通路を介してシリンダ室へ吐出される。この
シリンダ室に吐出された圧油によりピストンはクラッチ
プレートを接合する方向に押圧され、入力軸と出力軸の
相対回転が減少する。

〈実施例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図において１０はエンジンであり、このエンジン１
０にトランスミッション１１が連結されている。トラン
スミッション１１の出力軸１２の一端にはドライブギヤ
１３が形成され、このドライブギヤ１３は回転動力伝達
軸１４に形成されたギヤ１５に噛合されている。回転動
力伝達軸１４０両端にはベベルギヤ１６．１７が形成さ
れ、−方のベベルギヤ１６は前輪側差動装置２０のベベ
ルギヤ２１に噛合し、他方のベベルギヤ１７は後輪（１
１１差動装置２２のベベルギヤ２３に噛合している。

前輪側差動装置２０に伝えられた回転動力は前輪側ドラ
イブシャフト２４を介して前輪２５に伝えられ、後輪側
差動装置２２に伝えられた回転動力は後輪側ドライブシ
ャフト２６を介して後輪２７に伝えられるようになって
いる。３０は後輪側差動装置２２側の回転動力伝達軸１
４上に設けられたクラッチである。３１はクラッチ３０
前の回転動力伝達軸１４、すなわち入力軸であり、３２
はクラッチ３０後の回転動力伝達軸１４、すなわち出力
軸である。

前記クラッチ３０は第１図に示すようにクラッチケース
７０を備え、このクラッチケース７０は囲路のボディに
固定されている。クラッチケース７０にはベアリング７
１．７２を介して入力軸３１と出力軸３２が同軸に回転
可能に軸承され、入力軸３１の一端には円筒部３３が形
成され、出力軸３２の一端にはポンプハウジング３４が
スプライン結合されている。円筒部３３の内周には複数
の入力側クラッチプレート４０が設けられ、ポンプハウ
ジング３４の外周には入力側クラッチプレート４０に挟
まれる位置で出力側クラッチプレート４１が設けられて
いる。円筒部３３とポンプハウジング３４間には出力軸
３２側でシリンダ室４２が形成され、このシリンダ室４
２にクラッチプレート４０．４１を出力軸３２側から押
付けるピストン４３が摺動可能に嵌装されている。多板
クラッチ４３とポンプハウジング３４間にはスプリング
４４が介挿され、このスプリング４４により入力側クラ
ッチプレート４０と出力側クラッチプレート４１は半ク
ラッチの状態で接合される。前述した入力端クラッチプ
レート４０、出力側クラッチプレート４１、多板クラッ
チ４３、スプリング４４により多板クラッチ４５が構成
される。

又、円筒部３３の内周には楕円若しくは偏心したカム面
５０が形成され、このカム面５０と対応する位置でポン
プハウジング３４に半径方向にポンプ室５１が形成され
ている。ポンプ室５１にはプランジャ５２が半径方向に
往復動可能に案内され、ポンプ室５１とプランジャ５２
間にはプランジャ５２をカム面５０に押付けるスプリン
グ５３が介挿されている。前述したカム面５０、プラン
ジャ５２、スプリング５３により入力軸３１と出イ）ヨ 力軸３２の相対回転によって２勤される差動検出ポンプ
５４が構成される。

クラフチケース７０内はタンク室６０として形成され、
このタンク室６０には出力軸３２より高い位置まで油が
入っている。油面からはみださない位置でポンプハウジ
ング３４に吸入チエツク弁６１が設けられ、この吸入チ
エツク弁６１は通路６２を介してポンプ室５１に連通し
ている。又ポンプハウジング３４には吐出チエツク弁６
３が設けられ、この吐出チエツク弁６３の一方は通路６
４を介してポンプ室５１に連通し、他方はシリンダ室４
２に連通している。シリンダ室４２は円筒部３３に設け
られた制御オリフィス６５を介してタンク室６０に連通
している。

このようにシリンダ室４２に吐出する通路をポンプハウ
ジング３４にのみ形成したので、通路を簡単にでき、加
工が容易になる。

次に上述した構成に基づいて作用について説明する。入
力軸３１と出力軸３２間に相対回転が生じていない通常
走行時は入力側クラッチプレート４０と出力側クラッチ
プレート４１はスプリング４４の力のみで接合され、入
力軸３１の回転動力は多板クラフチ４５を介して出力軸
３２に伝えられる。

前輪２５と後輪２７間にスリップ率の差がでると、入力
軸３１と出力軸３２間に相対回転が生じ、プランジャ５
２がカム面５０にならって半径方向に往復動する。プラ
ンジャ５２が半径がいはう動すると吸入チエツク弁６１
のみが開いてタンク室６０内の油がポンプ室５１内へ吸
引され、プランジャ５２が半径内方へ移動すると吸入チ
エツク弁６１が閉じ、吐出チエツク弁６３が開いてポン
プ室５１内の圧油がシリンダ室４２へ吐出される。

シリンダ室４２に吐出された圧油は制御オリフィス６５
を介してタンク室６０ヘドレンされるが、作動検出ポン
プ５４により吐出される油量が増えるに従い、制御オリ
フィス６５前の圧力が上昇する。この制御オリフィス６
５前の浦の圧力が多板クラッチ４３に作用することによ
り、クラッチプレート４０．４１はスプリング４４の力
と油の圧力をたし合せた力でもって接合され、入力軸３
１と出力軸３２間の相対回転が減少する。

なお、上述した実施例は、後輪側に多板クラッチを設け
た例について述べたが、前輪側に多板クラッチを設けて
も良い。

〈発明の効果〉 以上述べたように本発明は、入力軸の円筒部と出力軸側
のポンプハウジング間に複数のクラッチプレートを設け
、これらクラッチプレートを接合する方向に押付けるピ
ストンを出力軸側に設け、入力軸と出力軸の相対回転に
より作動される差動検出ポンプをポンプハウジング側に
設け、この差動検出ポンプの作動により吸引し、シリン
ダ室へ吐出するための通路をポンプハウジングのみに形
成した構成であるので、通路を簡単にでき、加工が容易
になる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はクラッチ
の内部構造を示す断面図、第２図は動力系統図。 １０・・・エンジン、１１・・・トランスミッション、
２５・・・前輪、２７・・・後輪、３１・・・入力軸、
３２・・・出力軸、３３・・・円筒部、３４・・・ポン
プハウジング、４０・・・入力側クラッチプレート、４
１・・・出力側クラッチプレート、４２・・・シリンダ
室、４３・・・ピストン、４５・・・多板クラッチ、５
０・・・カム面、５２・・・プランジャ、６０・・・タ
ンク室、６１・・・吸入チエツク弁、６２．６４・・・
通路、６３・・・吐出チエ’７り弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）トランスミッションによって変速されたエンジン
   の回転動力を前輪若しくは後輪に伝えるとともに、多板
   クラッチを介して後輪若しくは前輪に伝え、トランスミ
   ッション側の入力軸と車輪側の出力軸の相対回転により
   作動される差動検出ポンプの吐出圧を多板クラッチに供
   給するようにしたフルタイム式四輪駆動車において、前
   記多板クラッチは、入力軸の一端に形成された円筒部と
   出力軸の一端に設けられたポンプハウジング間に設けら
   れた複数のクラッチプレートと、これらクラッチプレー
   トを接合すべく出力軸側から押付けるピストンとを備え
   、前記差動検出ポンプは、前記円筒部に形成されたカム
   面と、このカム面にならって半径方向に移動可能にポン
   プハウジングに案内されたプランジャとを備え、入力軸
   と出力軸を回転可能に軸承するクラッチケース内にタン
   ク室を形成し、このタンク室内の油をプランジャの半径
   方向の移動により吸引し、ピストンに対して出力軸側の
   シリンダ室に吐出するための通路をポンプハウジングの
   みに形成したことを特徴とするフルタイム式四輪駆動車
   。