JPH0631236Y2 - 4輪駆動装置 - Google Patents

4輪駆動装置

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JPH0631236Y2
JPH0631236Y2 JP6039388U JP6039388U JPH0631236Y2 JP H0631236 Y2 JPH0631236 Y2 JP H0631236Y2 JP 6039388 U JP6039388 U JP 6039388U JP 6039388 U JP6039388 U JP 6039388U JP H0631236 Y2 JPH0631236 Y2 JP H0631236Y2
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JP
Japan
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differential
rotating shaft
piston
pump
pressure chamber
Prior art date
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JP6039388U
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JPH01163238U (ja
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清仁 村田
英昭 松井
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、4輪駆動車において前輪と後輪に動力を伝達
する4輪駆動装置に係り、特に、第1回転軸と第2回転
軸の相対回転によってポンプ作動し正回転時には流体を
正方向に吐出し逆回転時には流体を逆方向に吐出する差
動ポンプと、同差動ポンプから吐出される流体圧に応じ
て軸方向へ移動する押圧部材の軸方向移動により前記第
1回転軸と第2回転軸を摩擦係合させるクラッチを備え
て、前記第1回転軸と連結される前輪と前記第2回転軸
と連結される後輪の差動を制限するようにした4輪駆動
装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の4輪駆動装置は、例えば特開昭61−1023
30号公報にて提案されている。しかして、同公報にて
提案されている装置においては、押圧部材(ピストン)
が単一でその背部に形成される油室には差動ポンプが正
回転するときにも逆回転するときにも同様に流体圧が付
与されるようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このようにするために、上記した従来装置においては、
差動ポンプにおける両吸入ポートとオイル吸入口を接続
する二つの吸入通路が必要であるとともに、差動ポンプ
の両吐出ポートと押圧部材が露呈する油室を接続する二
つの吐出通路が必要であり、しかも差動ポンプの回転方
向に応じて何れか一方の吸入通路と吐出通路を遮断する
ために4つのチェック弁が設けられていて、構造が極め
て複雑であり、高価であるとともに小型化が困難であ
る。
本考案は上記した問題に着目してなされたものであり、
通路構成を簡素化できしかもチェック弁が全く不要で安
価かつ小型化の可能な4輪駆動装置を提供することを目
的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記した目的を達成するために、本考案においては、第
1回転軸と第2回転軸の相対回転によってポンプ作動し
正回転時には流体を正方向に吐出し逆回転時には流体を
逆方向に吐出する差動ポンプと、同差動ポンプから吐出
される流体圧に応じて軸方向へ移動する押圧部材の軸方
向移動により前記第1回転軸と第2回転軸を摩擦係合さ
せるクラッチを備えて、前記第1回転軸と連結される前
輪と前記第2回転軸と連結される後輪の差動を制限する
ようにした4輪駆動装置において、前記押圧部材として
前記クラッチの一側に設けられる第1ピストンと他側に
設けられる第2ピストンを採用し、これら各ピストンの
背部に形成される両圧力室を前記差動ポンプを介して接
続した。
〔作用〕
本考案による4輪駆動装置においては、差動ポンプの正
回転時、何れか一方の圧力室内の流体が差動ポンプに吸
入され他方の圧力室に向けて吐出される。このため、第
1又は第2ピストンが軸方向へ押動されてクラッチが第
1回転軸と第2回転軸を摩擦係合させ、前輪と後輪の差
動が制限される。また、差動ポンプの逆回転時、何れか
他方の圧力室内の流体が差動ポンプに吸入され一方の圧
力室に向けて吐出される。このため、第2又は第1ピス
トンが軸方向へ押動されてクラッチが第1回転軸と第2
回転軸を摩擦係合させ、前輪と後輪の差動が制限され
る。
〔実施例〕
以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案による4輪駆動装置の第1実施例を示し
ていて、同装置の第1回転軸10は連結軸11にスプラ
イン結合されており、連結軸11は第2図にて示したよ
うにセンターデフAの左方のサイドギヤA1に連結され
ている。また、同装置の第2回転軸12は第1回転軸1
0に対して相対回転可能であり第2図にて示したように
センターデフAの右方のサイドギヤA2に連結されてい
て、その右側には外穀部材13とカバー14が液密的か
つ一体回転可能に固着されている。なお、センターデフ
Aの左方のサイドギヤA1は前輪用デフBを介して両前
輪WFに動力伝達可能に連結され、右方のサイドギヤA
2はハウジングC,リングギヤD,プロペラシャフトE
・F及び後輪用デフGを介して両後輪WRに動力伝達可
能に連結され、またケースA3はミッションH及びクラ
ッチJを介してエンジンKに動力伝達可能に連結されて
いる。
しかして、第1回転軸10,第2回転軸12,外穀部材
13,カバー14及び両シールリング15,16によっ
て形成された筒状の室内には、湿式多板クラッチLと油
圧ポンプMが組付けられている。湿式多板クラッチL
は、第1回転軸10と連結される前輪WFと第2回転軸
12と連結される後輪WRの差動(両軸10と12の相
対回転)を制限する機能を有していて、第1回転軸10
に設けたクラッチインナハブ10a上に軸方向へ移動可
能にスプライン嵌合した多数の摩擦ディスク17と、外
穀部材13に設けたクラッチアウタハブ13a内に摩擦
ディスク17に対して交互に軸方向へ移動可能にスプラ
イン嵌合した多数のスペーサプレート18を備えてお
り、これらの両側に設けた一対のピストン21,22に
よって軸方向へ押動されることにより第1回転軸10と
第2回転軸12を摩擦係合させるように構成されてい
る。各ピストン21,22は、第1回転軸10及び外穀
部材13に液密的かつ軸方向へ移動可能に組付けられて
いて、その各背部には各圧力室R1,R2が形成されて
いる。
油圧ポンプMは、第1回転軸10と第2回転軸12の相
対回転すなわち前輪WFと後輪WRの差動によってポン
プ作動するものであり、第1図,第3図にて示したよう
に、第1回転軸10上にキー23を介して一体回転可能
に組付けたロータ24と、ロータ24に組付けられた多
数のベーン25と、ボルト26によりカバー14に組付
けられた両側板27,28及びカムリング29によって
構成されていて、側板27には圧力室R2に直接連通す
るスロット27aが設けられ、また側板28には圧力室
R1に連通路P1を通して連通するスロット28aが設
けられている。なお、連通路P1はバイパス通路P2を
通して圧力室R2に連通しており、バイパス通路P2に
はスプール31が介装されている。
スプール31は、バイパス通路P2中に絞りを形成する
ものであり、先端に切欠31aを有してカバー14に液
密的かつ軸方向へ移動可能に嵌挿されかつスプリング3
2により右方へ付勢されていて、その右端にてベアリン
グ33を介してシフトフォーク34と係合しており、シ
フトフォーク34を含むシフト機構Nによって軸方向へ
押動操作されるようになっている。
上記のように構成した第1実施例においては、前輪WF
と後輪WRの差動によって油圧ポンプMが正回転する
と、圧力室R1内の作動油が油圧ポンプMに吸入されて
圧力室R2に向けて吐出され、同作動油によりピストン
22が軸方向に押動されて湿式多板クラッチLを作動さ
せる。このため、第1回転軸10と第2回転軸12が摩
擦係合され、前輪WFと後輪WRの差動回転数(相対回
転数)が湿式多板クラッチLにより制限される。
また、油圧ポンプMが逆回転すると、圧力室R2内の作
動油が油圧ポンプMに吸入されて圧力室R1に向けて吐
出され、同作動油によりピストン21が軸方向に押動さ
れて湿式多板クラッチLを作動させる。このため、第1
回転軸10と第2回転軸12が摩擦係合され、前輪WF
と後輪WRの差動回転数(相対回転数)が湿式多板クラ
ッチLにより制限される。
なお、上記した各作動時において、スプール31が押し
込まれてバイパス通路P2の通路面積が絞られると、バ
イパス通路P2を通して低圧側に流れる作動油量が減少
するため、油圧ポンプMの吐出圧が増大して湿式多板ク
ラッチLにて得られる摩擦係合力が増大する。
第4図は本考案の第2実施例を示していて、同実施例に
おいては、各ピストン21,22内に小ピストン41,
42が同軸的かつ軸方向へ摺動可能に組付けられてい
て、各小ピストン41,42の背部には圧力室R1に連
通する圧力室R3と圧力室R2に連通する圧力室R4が
形成されている。その他の構成は、上記した第1実施例
と同じであり、同一部材には同一符合を付してその説明
は省略する。
上記のように構成した第2実施例においては、油圧ポン
プMの作動時、圧力室R3(又はR4)内の作動油も油
圧ポンプMによって吸入吐出されて各ピストン22及び
42(又は21及び41)を押動するために使用され、
また各小ピストン41,42の移動により当該湿式多板
クラッチLの内容積変化が吸収されるため内圧上昇が抑
制され、同クラッチLの作動が円滑に得られる。
〔考案の効果〕
以上要するに、本考案においては、第1ピストンの背部
に形成した圧力室と第2ピストンの背部に形成した圧力
室を差動ポンプを介して接続して、差動ポンプの正回転
時には何れか一方の圧力室内の流体が他方の圧力室に向
けて吐出されて第1又は第2ピストンが軸方向へ押動さ
れ、また逆回転時には何れか他方の圧力室内の流体が一
方の圧力室に向けて吐出されて第2又は第1ピストンが
軸方向へ押動されて、差動ポンプの吐出圧に応じてクラ
ッチが第1回転軸と第2回転軸を摩擦係合させるように
したため、当該装置に設ける通路を、一方の圧力室と差
動ポンプを接続する通路と、他方の圧力室と差動ポンプ
を接続する通路の二つとすることができて、従来の装置
に比して通路構成を簡略化することができるとともに、
チェック弁を全く不要とすることができて、当該装置を
安価に構成することができるとともに、小型化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による4輪駆動装置の第1実施例を示す
要部拡大断面図、第2図は同全体構成図、第3図は第1
図に示したポンプの縦断側面図、第4図は本考案による
4輪駆動装置の第2実施例を示す要部拡大断面図であ
る。 符号の説明 10……第1回転軸、12……第2回転軸、21,22
……ピストン、M……油圧ポンプ(差動ポンプ)、L…
…湿式多板クラッチ、WF……前輪、WR……後輪、R
1,R2……圧力室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1回転軸と第2回転軸の相対回転によっ
    てポンプ作動し正回転時には流体を正方向に吐出し逆回
    転時には流体を逆方向に吐出する差動ポンプと、同差動
    ポンプから吐出される流体圧に応じて軸方向へ移動する
    押圧部材の軸方向移動により前記第1回転軸と第2回転
    軸を摩擦係合させるクラッチを備えて、前記第1回転軸
    と連結される前輪と前記第2回転軸と連結される後輪の
    差動を制限するようにした4輪駆動装置において、前記
    押圧部材として前記クラッチの一側に設けられる第1ピ
    ストンと他側に設けられる第2ピストンを採用し、これ
    ら各ピストンの背部に形成される両圧力室を前記差動ポ
    ンプを介して接続したことを特徴とする4輪駆動装置。
JP6039388U 1988-05-06 1988-05-06 4輪駆動装置 Expired - Lifetime JPH0631236Y2 (ja)

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JP6039388U JPH0631236Y2 (ja) 1988-05-06 1988-05-06 4輪駆動装置

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JP6039388U JPH0631236Y2 (ja) 1988-05-06 1988-05-06 4輪駆動装置

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JPH01163238U JPH01163238U (ja) 1989-11-14
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JP6039388U Expired - Lifetime JPH0631236Y2 (ja) 1988-05-06 1988-05-06 4輪駆動装置

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US9845007B2 (en) * 2014-02-10 2017-12-19 Honda Motor Co., Ltd. Driving force distributing device

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JPH01163238U (ja) 1989-11-14

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