JPS6326155B2 - - Google Patents
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- JPS6326155B2 JPS6326155B2 JP12916080A JP12916080A JPS6326155B2 JP S6326155 B2 JPS6326155 B2 JP S6326155B2 JP 12916080 A JP12916080 A JP 12916080A JP 12916080 A JP12916080 A JP 12916080A JP S6326155 B2 JPS6326155 B2 JP S6326155B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/02—Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
- H01J29/10—Screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored
- H01J29/18—Luminescent screens
- H01J29/20—Luminescent screens characterised by the luminescent material
Description
この発明はカラー受像管を始めとする陰極線管
の螢光膜、特に高輝度・高コントラストな特性を
有する陰極線管用緑色発光螢光膜に関する。 現在カラー受像管用緑色発光螢光体として、
ZnS/Cu、ZnS/Cu,Au,Al、ZnCdS/Cu等の
硫化亜鉛を母体とする螢光体が用いられている。 硫化亜鉛系緑色発光螢光体に代えて用いられる
ものとして、出願人に係る特願昭55−88951号の
Y2O2S/Tb,Dyも知られている。このY2O2S/
Tb,Dy螢光体は、電子線励起の際、電子線の電
流密度増加に対する発光輝度増加の直線性に優
れ、従来の硫化亜鉛系螢光体を用いた緑色発光螢
光膜に比較して、高コントラストな画面の得られ
る利点を備えている。しかし、発光色及び発光輝
度の両面については、特願昭55−88951号では
Y2O2S/Tb,Dy中のDyを用い発光色を変化させ
た結果、実用に供し得る様になつた旨述べてある
が、硫化亜鉛系緑色発光螢光体に比較すると尚不
満の点がある。 いま第1図に、硫化亜鉛系緑色発光螢光体の代
表的な発光色を、C.I.E.表色系による(x,y)
値で示す。図中縦軸にy値、横軸にx値を、又描
点1はZnS/Cuの、描点2はZnS/Cu,Au,Al
の、描点3はZnCdS/Cuのそれぞれ発光色を表
わしてある。更にY2O2S/Tb,Dyの発光色につ
いては、発光輝度を実用的に得られる範囲内で
Tb,Dy各濃度を変化させた時の発光色の可変領
域を、斜線を施した区域4に示してある。又第1
表は25KV、0.05μA/cm2の電子線で発光させたと
きの各緑色発光螢光体の発光輝度を、ZnS/Cu,
の螢光膜、特に高輝度・高コントラストな特性を
有する陰極線管用緑色発光螢光膜に関する。 現在カラー受像管用緑色発光螢光体として、
ZnS/Cu、ZnS/Cu,Au,Al、ZnCdS/Cu等の
硫化亜鉛を母体とする螢光体が用いられている。 硫化亜鉛系緑色発光螢光体に代えて用いられる
ものとして、出願人に係る特願昭55−88951号の
Y2O2S/Tb,Dyも知られている。このY2O2S/
Tb,Dy螢光体は、電子線励起の際、電子線の電
流密度増加に対する発光輝度増加の直線性に優
れ、従来の硫化亜鉛系螢光体を用いた緑色発光螢
光膜に比較して、高コントラストな画面の得られ
る利点を備えている。しかし、発光色及び発光輝
度の両面については、特願昭55−88951号では
Y2O2S/Tb,Dy中のDyを用い発光色を変化させ
た結果、実用に供し得る様になつた旨述べてある
が、硫化亜鉛系緑色発光螢光体に比較すると尚不
満の点がある。 いま第1図に、硫化亜鉛系緑色発光螢光体の代
表的な発光色を、C.I.E.表色系による(x,y)
値で示す。図中縦軸にy値、横軸にx値を、又描
点1はZnS/Cuの、描点2はZnS/Cu,Au,Al
の、描点3はZnCdS/Cuのそれぞれ発光色を表
わしてある。更にY2O2S/Tb,Dyの発光色につ
いては、発光輝度を実用的に得られる範囲内で
Tb,Dy各濃度を変化させた時の発光色の可変領
域を、斜線を施した区域4に示してある。又第1
表は25KV、0.05μA/cm2の電子線で発光させたと
きの各緑色発光螢光体の発光輝度を、ZnS/Cu,
【表】
Au,Alの値を100%とした相対値で示したもの
である。第1図及び第1表からわかる様に
Y2O2S/Tb,Dyは硫化亜鉛系緑色発光螢光体に
比較して、発光効率が低く発光の色純度が悪い事
から、Y2O2S/Tb,Dyを用いた緑色発光螢光膜
と、例えば実用に供されているZnS/Agからな
る青色発光螢光膜、Y2O2S/Euからなる赤色発
光螢光膜の三種を用い所定の色温度の白色画面を
得ようとすると、他の二色に比較して、緑色発光
螢光膜に振りこまれる電子ビームの電流量が極端
に多くなつてしまう。すなわちカラー受像管にお
いて、所定の色温度の白色画面を得ようとする時
には赤色、緑色、青色各螢光膜を励起する電子ビ
ームの電流比は、1:1:1に近づく事が望まし
い。もしもこれが特定の螢光膜に集中すると、白
色画面のまわりに特定の色のふちどりが生じた
り、白色画面が明るくならない等の問題を招くよ
うになるからである。ところがY2O2S/Tb,Dy
緑色発光螢光膜はこれを用いる場合に他の2色に
対して約4〜5倍の電流をこの緑色発光螢光膜に
集中させ好ましくないのである。 この発明はこの様な欠点を除き特性を改良され
た陰極線管用緑色発光螢光膜を提供するものであ
る。すなわち1希土類酸硫化物螢光体と硫化亜鉛
螢光体とを1:9乃至9:1の割合で混合した混
合螢光体から成り、前記希土類酸硫化物螢光体に
は、組成式がM2O2S/Tb,Dyであり、MがY、
Ga、La、Luのうち少なく共一種である螢光体
を、硫化亜鉛螢光体には、ZnS/Cu、ZnCdS/
Cu、ZnS/Cu,Au,Alのうち少なく共一種であ
る螢光体を用いる陰極線管用緑色発光螢光膜、又
は2母体螢光体を100重量%とするとき、硫化亜
鉛螢光体は、Cu濃度が0.01乃至0.10重量%の
ZnS/Cu、Cu濃度が0.002乃至0.02重量%の
ZnCdS/Cu、又はCu濃度が0.01乃至0.1重量%、
Au濃度が0.01乃至0.2重量%及びAl濃度が0.005乃
至0.3重量%のZnS/Cu,Au,Alの少く共一種で
あり、希土類酸硫化物螢光体はTb濃度が0.016乃
至16重量%、Dy濃度が0.0016重量%以上の
M2O2S/Tb,Dyである前記1に記載の陰極線管
用緑色発光螢光膜にある。このようなこの本発明
は、Y2O2S/Tb,Dyに発光色の純度、発光効率
の両面において優れた硫化亜鉛系緑色発光螢光体
を混合する事により、電子ビームの電流比が適正
で、かつ高輝度・高コントラストな特性を有する
陰極線管用緑色発光螢光膜を得させたものであ
る。 この発明の効果は、Y2O2S/Tb,Dyに硫化亜
鉛系緑色発光螢光体を混合する事によつて生ずる
が、以下に一例としてZnS/Cu混合例について
詳細に説明する。 この例では付活剤として0.015重量%のCuを含
有したZnS/Cuと、5重量%のTb、0.8重量%の
Dy両者の含有されたY2O2S/Tb,Dyを1:1の
割合で混合し、混合螢光膜を形成する。得られた
螢光膜を電子線にて励起した時の発光色を第1図
描点5に示す。図から知られるようにこの実施例
螢光膜の色度点は、従来のY2O2S/Tb,Dy単独
膜に比較して、著しく色純度が改良され、硫化亜
鉛系緑色発光螢光体の一つであるZnS/Cu,Au,
Alとほぼ等しい発光色を呈する。この結果、赤
色、青色各発光螢光膜と組み合わせて、白色画面
を形成させる時、赤、青、緑各色螢光膜の電流比
が1:1:1.25にまで改良され、実用上無理を生
じないレベルに達した。 又混合膜の輝度、コントラスト特性について第
2図に示す。図中縦軸は相対輝度を任意値で横軸
は25KVの電子線にて励起する際の電子線の電流
密度をμA/cm2で示し、曲線6はZnS/Cuと
Y2O2S/Tb,Dyに係るこの実施例の混合膜の、
曲線7は従来のY2O2S/Tb,Dy単独膜の、そし
て曲線8は従来のZnS/Cu,Al単独膜の何れも
輝度、電流密度曲線を示す。混合膜の特性は、各
単独膜の中間の性質を示し、低電流密度例えば
0.5μA/cm2の電子線で励起した時は、Y2O2S/
Tb,Dy単独膜に比較して13%明るい画面を供
し、高電流密度例えば3μA/cm2においては、逆に
ZnS/Cu単独膜に対して約18%明るい画面を供
している。つまりこの発明の混合膜は、従来の
Y2O2S/Tb,Dyに係る螢光膜の発光色及び低電
流密度時での輝度を改良して、実用時の電流比問
題をなくすと共にY2O2S/Tb,Dyの特長が生か
され、従来の硫化亜鉛系緑色発光螢光体光膜に比
較して輝度の直線性を改良された高コントラスト
な画面を供する事ができる。 この発明のこの様な効果は、Y2O2S/Tb,Dy
に混合する螢光体としてY2O2S/Tb,Dyよりも
色純度の高い緑色発光を示し、かつ低電流密度域
において輝度の高いものであるならばZnS/Cu
に限らずどの様な螢光体を用いても良いが、カラ
ーブラウン管用緑色発光螢光体として実積のある
ZnS/Cu,Au,Al、ZnCdS/Cuが特に有効であ
る。又Y2O2S/Tb,Dyに代えGd2O2S/Tb,
Dy、La2O2S/Tb,Dy、Lu2O2S/Tb,Dy、又
はそれらの固溶体を用いても同様の効果が得られ
る。尚、これら螢光体の付活剤濃度としては、硫
化亜鉛螢光体でZnS/Cuの場合Cuが0.01乃至0.10
重量%、ZnCdS/Cuの場合Cuが0.002乃至0.02重
量%、ZnS/Cu,Au,Alの場合Cuが0.01乃至0.1
重量%、Auが0.01乃至0.2重量%、Alが0.005乃至
0.3重量%であり、希土類螢光体としての
Ln2O2S/Tb,Dy(Lu=Y、La、Gd、Lu)で、
Tbが0.016重量%乃至16重量%、Dy濃度が0.0016
重量%以上である事がそれぞれ望ましい。付活剤
濃度が前記範囲よりずれた場合には、混合螢光膜
としてカラーブラウン管の緑色発光螢光膜に適用
しても、実用に耐える輝度、発光色を得る事がで
きない。 次に硫化亜鉛系螢光体と、希土類螢光体の混合
比としては1:9乃至9:1が適切で、それ以外
の混合比の場合どちらかの螢光体の混合量が少な
すぎる為、大量生産によるカラーブラウン管の特
性バラツキの中では、有意な効果を見い出す事は
困難である。 以下、第2表にこの発明の混合螢光膜の異る螢
光体組み合わせに係る他の実施例について示す。
表中、螢光膜輝度は測定条件25KV、0.5μA/cm2
又は425KV3μA/cm2におけるZnS/Cu,Au,Al
単独膜の輝度を100%とした時の相対輝度で、又
螢光体組成中の不活剤濃度は母体の重量を100重
量%とした時の重量%で示してある。各実施例い
ずれの場合においても適正な発光色を呈し、輝
度・コントラスト特性の優れた緑色発光螢光膜を
得る事ができる。
である。第1図及び第1表からわかる様に
Y2O2S/Tb,Dyは硫化亜鉛系緑色発光螢光体に
比較して、発光効率が低く発光の色純度が悪い事
から、Y2O2S/Tb,Dyを用いた緑色発光螢光膜
と、例えば実用に供されているZnS/Agからな
る青色発光螢光膜、Y2O2S/Euからなる赤色発
光螢光膜の三種を用い所定の色温度の白色画面を
得ようとすると、他の二色に比較して、緑色発光
螢光膜に振りこまれる電子ビームの電流量が極端
に多くなつてしまう。すなわちカラー受像管にお
いて、所定の色温度の白色画面を得ようとする時
には赤色、緑色、青色各螢光膜を励起する電子ビ
ームの電流比は、1:1:1に近づく事が望まし
い。もしもこれが特定の螢光膜に集中すると、白
色画面のまわりに特定の色のふちどりが生じた
り、白色画面が明るくならない等の問題を招くよ
うになるからである。ところがY2O2S/Tb,Dy
緑色発光螢光膜はこれを用いる場合に他の2色に
対して約4〜5倍の電流をこの緑色発光螢光膜に
集中させ好ましくないのである。 この発明はこの様な欠点を除き特性を改良され
た陰極線管用緑色発光螢光膜を提供するものであ
る。すなわち1希土類酸硫化物螢光体と硫化亜鉛
螢光体とを1:9乃至9:1の割合で混合した混
合螢光体から成り、前記希土類酸硫化物螢光体に
は、組成式がM2O2S/Tb,Dyであり、MがY、
Ga、La、Luのうち少なく共一種である螢光体
を、硫化亜鉛螢光体には、ZnS/Cu、ZnCdS/
Cu、ZnS/Cu,Au,Alのうち少なく共一種であ
る螢光体を用いる陰極線管用緑色発光螢光膜、又
は2母体螢光体を100重量%とするとき、硫化亜
鉛螢光体は、Cu濃度が0.01乃至0.10重量%の
ZnS/Cu、Cu濃度が0.002乃至0.02重量%の
ZnCdS/Cu、又はCu濃度が0.01乃至0.1重量%、
Au濃度が0.01乃至0.2重量%及びAl濃度が0.005乃
至0.3重量%のZnS/Cu,Au,Alの少く共一種で
あり、希土類酸硫化物螢光体はTb濃度が0.016乃
至16重量%、Dy濃度が0.0016重量%以上の
M2O2S/Tb,Dyである前記1に記載の陰極線管
用緑色発光螢光膜にある。このようなこの本発明
は、Y2O2S/Tb,Dyに発光色の純度、発光効率
の両面において優れた硫化亜鉛系緑色発光螢光体
を混合する事により、電子ビームの電流比が適正
で、かつ高輝度・高コントラストな特性を有する
陰極線管用緑色発光螢光膜を得させたものであ
る。 この発明の効果は、Y2O2S/Tb,Dyに硫化亜
鉛系緑色発光螢光体を混合する事によつて生ずる
が、以下に一例としてZnS/Cu混合例について
詳細に説明する。 この例では付活剤として0.015重量%のCuを含
有したZnS/Cuと、5重量%のTb、0.8重量%の
Dy両者の含有されたY2O2S/Tb,Dyを1:1の
割合で混合し、混合螢光膜を形成する。得られた
螢光膜を電子線にて励起した時の発光色を第1図
描点5に示す。図から知られるようにこの実施例
螢光膜の色度点は、従来のY2O2S/Tb,Dy単独
膜に比較して、著しく色純度が改良され、硫化亜
鉛系緑色発光螢光体の一つであるZnS/Cu,Au,
Alとほぼ等しい発光色を呈する。この結果、赤
色、青色各発光螢光膜と組み合わせて、白色画面
を形成させる時、赤、青、緑各色螢光膜の電流比
が1:1:1.25にまで改良され、実用上無理を生
じないレベルに達した。 又混合膜の輝度、コントラスト特性について第
2図に示す。図中縦軸は相対輝度を任意値で横軸
は25KVの電子線にて励起する際の電子線の電流
密度をμA/cm2で示し、曲線6はZnS/Cuと
Y2O2S/Tb,Dyに係るこの実施例の混合膜の、
曲線7は従来のY2O2S/Tb,Dy単独膜の、そし
て曲線8は従来のZnS/Cu,Al単独膜の何れも
輝度、電流密度曲線を示す。混合膜の特性は、各
単独膜の中間の性質を示し、低電流密度例えば
0.5μA/cm2の電子線で励起した時は、Y2O2S/
Tb,Dy単独膜に比較して13%明るい画面を供
し、高電流密度例えば3μA/cm2においては、逆に
ZnS/Cu単独膜に対して約18%明るい画面を供
している。つまりこの発明の混合膜は、従来の
Y2O2S/Tb,Dyに係る螢光膜の発光色及び低電
流密度時での輝度を改良して、実用時の電流比問
題をなくすと共にY2O2S/Tb,Dyの特長が生か
され、従来の硫化亜鉛系緑色発光螢光体光膜に比
較して輝度の直線性を改良された高コントラスト
な画面を供する事ができる。 この発明のこの様な効果は、Y2O2S/Tb,Dy
に混合する螢光体としてY2O2S/Tb,Dyよりも
色純度の高い緑色発光を示し、かつ低電流密度域
において輝度の高いものであるならばZnS/Cu
に限らずどの様な螢光体を用いても良いが、カラ
ーブラウン管用緑色発光螢光体として実積のある
ZnS/Cu,Au,Al、ZnCdS/Cuが特に有効であ
る。又Y2O2S/Tb,Dyに代えGd2O2S/Tb,
Dy、La2O2S/Tb,Dy、Lu2O2S/Tb,Dy、又
はそれらの固溶体を用いても同様の効果が得られ
る。尚、これら螢光体の付活剤濃度としては、硫
化亜鉛螢光体でZnS/Cuの場合Cuが0.01乃至0.10
重量%、ZnCdS/Cuの場合Cuが0.002乃至0.02重
量%、ZnS/Cu,Au,Alの場合Cuが0.01乃至0.1
重量%、Auが0.01乃至0.2重量%、Alが0.005乃至
0.3重量%であり、希土類螢光体としての
Ln2O2S/Tb,Dy(Lu=Y、La、Gd、Lu)で、
Tbが0.016重量%乃至16重量%、Dy濃度が0.0016
重量%以上である事がそれぞれ望ましい。付活剤
濃度が前記範囲よりずれた場合には、混合螢光膜
としてカラーブラウン管の緑色発光螢光膜に適用
しても、実用に耐える輝度、発光色を得る事がで
きない。 次に硫化亜鉛系螢光体と、希土類螢光体の混合
比としては1:9乃至9:1が適切で、それ以外
の混合比の場合どちらかの螢光体の混合量が少な
すぎる為、大量生産によるカラーブラウン管の特
性バラツキの中では、有意な効果を見い出す事は
困難である。 以下、第2表にこの発明の混合螢光膜の異る螢
光体組み合わせに係る他の実施例について示す。
表中、螢光膜輝度は測定条件25KV、0.5μA/cm2
又は425KV3μA/cm2におけるZnS/Cu,Au,Al
単独膜の輝度を100%とした時の相対輝度で、又
螢光体組成中の不活剤濃度は母体の重量を100重
量%とした時の重量%で示してある。各実施例い
ずれの場合においても適正な発光色を呈し、輝
度・コントラスト特性の優れた緑色発光螢光膜を
得る事ができる。
【表】
第1図は種々の緑色発光螢光膜の発光色度点を
表わす図、第2図は従来及びこの発明の輝度電流
密度曲線を表わす図である。 1……ZnS/Cuの発光色度点、2……ZnS/
Cu,Au,Alの発光色度点、3……ZnCdS/Cu
の発光色度点、4……Y2O2S/Tb,Dyの実用的
発光可変領域、5……ZnS/Cu、Y2O2S/Tb,
Dyの混合螢光膜の発光色度点、6……Y2O2S/
Tb,Dy、ZnS/Cu混合螢光膜の輝度・電流密度
曲線、7……Y2O2S/Tb,Dyの単独膜の輝度・
電流密度曲線、8……ZnS/Cu単独膜の輝度・
電流密度曲線。
表わす図、第2図は従来及びこの発明の輝度電流
密度曲線を表わす図である。 1……ZnS/Cuの発光色度点、2……ZnS/
Cu,Au,Alの発光色度点、3……ZnCdS/Cu
の発光色度点、4……Y2O2S/Tb,Dyの実用的
発光可変領域、5……ZnS/Cu、Y2O2S/Tb,
Dyの混合螢光膜の発光色度点、6……Y2O2S/
Tb,Dy、ZnS/Cu混合螢光膜の輝度・電流密度
曲線、7……Y2O2S/Tb,Dyの単独膜の輝度・
電流密度曲線、8……ZnS/Cu単独膜の輝度・
電流密度曲線。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 希土類酸硫化物螢光体と硫化亜鉛螢光体とを
1:9乃至9:1の割合で混合した混合螢光体か
らなり、前記希土類酸硫化物螢光体には、組成式
がM2O2S/Tb,Dyであり、MがY、Gd、La、
Luのうち少なく共一種である螢光体を、硫化亜
鉛螢光体には、ZnS/Cu、ZnCdS/Cu、ZnS/
Cu,Au,Alのうち少なく共一種である螢光体を
用いている事を特徴とする陰極線管用緑色発光螢
光膜。 2 母体螢光体を100重量%とするとき、硫化亜
鉛螢光体は、Cu濃度が0.01重量%乃至0.10重量%
のZnS/Cu、Cu濃度が0.002重量%乃至0.02重量
%のZnCdS/Cu、又はCu濃度が0.01重量%乃至
0.1重量%、Au濃度が0.01重量%乃至0.2重量%及
びAl濃度が0.005重量%乃至0.3重量%のZnS/
Cu,Au,Alの少く共一種であり、希土類酸硫化
物螢光体はTb濃度が0.016重量%乃至16重量%、
Dy濃度が0.0016重量%以上のM2O2S/Tb,Dyで
ある事を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
の陰極線管用緑色発光螢光膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12916080A JPS5755036A (en) | 1980-09-19 | 1980-09-19 | Green luminous film for cathode-ray tube |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12916080A JPS5755036A (en) | 1980-09-19 | 1980-09-19 | Green luminous film for cathode-ray tube |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5755036A JPS5755036A (en) | 1982-04-01 |
JPS6326155B2 true JPS6326155B2 (ja) | 1988-05-28 |
Family
ID=15002620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12916080A Granted JPS5755036A (en) | 1980-09-19 | 1980-09-19 | Green luminous film for cathode-ray tube |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5755036A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6165501U (ja) * | 1984-10-02 | 1986-05-06 | ||
KR930010522B1 (ko) * | 1990-09-10 | 1993-10-25 | 삼성전관 주식회사 | 녹색발광형광체 |
-
1980
- 1980-09-19 JP JP12916080A patent/JPS5755036A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5755036A (en) | 1982-04-01 |
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