JPS632591Y2 - - Google Patents

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JPS632591Y2
JPS632591Y2 JP1982181208U JP18120882U JPS632591Y2 JP S632591 Y2 JPS632591 Y2 JP S632591Y2 JP 1982181208 U JP1982181208 U JP 1982181208U JP 18120882 U JP18120882 U JP 18120882U JP S632591 Y2 JPS632591 Y2 JP S632591Y2
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JP
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inner vent
vent
orifice
float chamber
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JP1982181208U
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JPS5984244U (ja
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車の内燃機関等に適用される気
化器の燃料蒸発量制御装置に関するものである。
気化器には、エアクリーナの詰まり具合等に応
じて混合気の空燃比が不当に変動するのを防止す
るために、フロート室をエアホーンに連通させる
インナベントを設けてあるのが一般的である。
ところが、このようなインナベントが設けてあ
ると、機関を停止させた場合に前記フロート室で
蒸発した燃料が前記インナベントを通して前記エ
アホーンへ導かれ吸気通路内に溜まるという現象
が生じる。そのため、機関停止後、つまり、デツ
ドソークの後、短時間の内に再び機関を始動させ
ようとした場合、混合気がオーバリツチとなり、
始動不良を招くという不都合がある。第1図に斜
線で示す領域Aは、かかる形式の気化器を備えた
機関の再始動に要する時間を示したものである
が、この図面からもわかるように、デツドソーク
後、15分前、後が最も再始動に時間を要すること
になる。すなわち、インナベントを設けただけの
気化器では、機関を停止させた場合、フロート室
から蒸発した燃料蒸気が吸気通路内に徐々に溜り
始め、15分程度経過した時に、その蒸発量が最大
となるため前記吸気通路内の燃料蒸気の滞留量が
最大となる。そして、前記インナベントの開口面
積を、機関運転中の空燃比の適合に必要な値のま
まに保持しておくと、前記燃料蒸気の滞留量の最
大値が非常に高い値を示すことになり、機関の再
始動が困難になるわけである。
本考案は、かかる不都合を解消することを1つ
の目的とするものであるが、その先行技術として
特開昭49−105023号に示されるようなものがあ
る。すなわち、この先行技術は、フロート室をエ
アホーンに連通させるインナベントと、前記フロ
ート室をキヤニスタ等の吸着器に連通させるアウ
タベントとを設けておき、機関停止時に前記イン
ナベントを全閉にするようにしたものである。し
かして、このような構成によれば、機関停止時に
前記フロート室内で生成された燃料蒸気がインナ
ベントを介して吸気通路へ導かれることがないた
め、デツドソーク後、15分前、後の時期に大量の
燃料蒸気が吸気通路に溜るという不都合が生じな
い。そのため、前述した再始動性の悪化を防止す
ることができる。ところが、このようなもので
は、機関を停止させた後、1日あるいは2日程放
置しておくと、フロート室内の燃料はほとんど蒸
発してしまい、また吸気通路内にも燃料分がほと
んど無くなつてしまう。そのため、機関停止後、
1,2日経過すると始動が困難になるという問題
がある。
そのため、例えば、実開昭54−136422号公報に
示されるように、インナベントを開閉する弁の下
流とフロート室とを連通させる小径な連通孔を設
けておき、前記弁を全閉にしてインナベントを完
全に遮断した場合でも、フロート室から適量の蒸
発燃料を吸気通路に供給し得るようにしたものも
開発されている。ところが、このような構成のも
のは、連通孔が気化器本体に直接設けられている
ため、蒸発燃料の通過量を最適なものにするため
に連通孔の径を試行錯誤的に設定する場合に、多
数個の気化器本体が必要となり、きわめて不経済
である。
本考案は、このような事情に着目してなされた
もので、インナベントを備えた気化器において、
前記インナベントから外れた待機位置から該イン
ナベントの途中に設定したベント遮断位置までの
間で進退可能なオリフイス付きの進退部材と、こ
の進退部材を前記待機位置に保持しておき機関停
止時にのみ前記ベント遮断位置にまで突出させる
アクチユエータとを設けることによつて前述した
不都合をことごとく解消することができるように
した気化器の燃料蒸発量制御装置を提供するもの
である。
以下、本考案の一実施例を第2図〜第4図を参
照して説明する。
第2図は自動車用内燃機関に付設された気化器
1の概略断面図であり、図中2はフロート室、3
はこのフロート室2内の燃料Fの量を一定に保つ
ためのフロート、4は前記フロート室2の気相部
2aをエアホーン5に連通させるインナベントで
ある。また、6は前記エアホーン5よりも下流の
吸気通路7中に配設されたスモールベンチユリ、
8はラージベンチユリ、9はスロツトル弁であり
メインノズル等は図示を省略してある。
このような気化器1において、機関停止時にの
み前記インナベント4の開口面積をフロート室2
とエアホーン5との連通状態が確保できる範囲で
縮小させる弁機構11を設けている。具体的に説
明すれば、弁機構11は、前記インナベント4の
途中にゲート状に設けたオリフイス12a付きの
進退部材12と、通電時には前記オリフイス12
a付きの進退部材12を待機位置(第2図参照)
に保持しておき非通電時に前記進退部材12をベ
ント遮断位置(第3図参照)にまで突出させる電
磁アクチユエータ13とを具備してなるもので、
この電磁アクチユエータ13の入力端子13aは
イグニツシヨンスイツチ14を介してバツテリ1
5に接続されている。なお、前記インナベント4
の開口径d1は、機関運転時の空燃比の適合に必要
な値、例えば、4φに設定されており、一方、前
記オリフイス12の開口径d2は前記インナベント
4の開口径d1よりも小さな値、例えば、2φに設
定されている。
このような構成のものであれば、機関運転時に
はイグニツシヨンスイツチ14が導通状態にある
ため、弁機構11におけるオリフイス12a付き
の進退部材12が待機位置に保持されており、イ
ンナベント4の開口面積は空燃比の適合に必要な
値に維持される。一方、前記イグニツシヨンスイ
ツチ14を非導通状態に切換えて機関を停止させ
ると、前記弁機構11の電磁アクチユエータ13
への通電が断たれるため、前記オリフイス12a
付きの進退部材12が第3図に示すベント遮断位
置にまで突出させられる。その結果、前記インナ
ベント4の開口面積をフロート室2とエアホーン
5との連通状態が確保できる範囲で前記オリフイ
ス12により縮小することになり、フロート室2
からインナベント4を通して吸気通路7内に導入
される燃料蒸気の量が少なくなる。第4図は、フ
ロート室2における燃料Fの気化量とインナベン
ト4の開口面積との関係をデツドソークタイムと
の関連において表示したものであるが、この図面
からもわかるように、機関停止後も、インナベン
ト4の開口面積を変化させない場合(実線a参
照)に比べて、オリフイス12aによつてインナ
ベント4の開口面積を縮小させた場合(一点鎖線
b参照)の方が燃料Fの気化量がはるかに少なく
なる。そのため、デツドソーク後、15分程度経過
しても従来のものほど多量の燃料蒸気が吸気通路
7内に溜ることがない。しかも、その後も、燃料
蒸気の拡散や凝結等の影響を受けるため、その滞
留量がさらに増加することはない。したがつて、
デツドソーク後、15分前、後の時期に混合気がオ
ーバーリツチになつて再始動に時間がかかるとい
う不都合をなくすことができる。また、このよう
な構成のものであれば、機関停止後もフロート室
2と吸気通路7とがオリフイス12aを介して常
時連通しているので、機関停止後、1,2日が経
過しても前記吸気通路7内には、ある程度の量の
燃料蒸気が溜つていることになる。そのため、こ
のような長時間放置後の始動性も良好なものにな
る。
また、前記オリフイス12aは、気化器本体と
は別体の進退部材12に設けられたものであるた
め、異なつた開口径を有した複数種類の進退部材
12を用意しておき、それらを順次交換して実験
することができる。そのため、そのエンジンに最
適なオリフイス径を容易に選定することができ
る。したがつて、複数の気化器本体を用意してお
く必要のある従来のものに比べて、実験適合をは
るかに簡単にかつ経済的に行うことができる。
しかも、オリフイス12aは、切欠孔等と異な
り、その開口径と流量とが比較的正確に対応する
ことになる。そのため、仕様を変更したり条件を
変更する場合に、再度、試行錯誤を繰り返さなく
てもよいことが多くなり、対処が容易になる。
なお、本考案は以上の実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、電磁アクチユエータ以外のア
クチユエータを用いてオリフイス付きの進退部材
を作動させるようにしてもよい。
本考案は、以上のような構成であるから、従
来、始動性の悪化が顕著であつた機関停止時点か
ら15分前、後経過した時期、および、1,2日経
過した時期の双方において、始動時間を無理なく
有効に短縮させることができ、しかも、初期設定
や仕様変更などに容易に対処することができる気
化器の燃料蒸発量制御装置を提供できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は始動タイムとデツドソークタイムとの
関係を示す図、第2図は本考案の一実施例を示す
断面図、第3図は同実施例の要部を示す作用説明
図、第4図は同実施例の効果を説明するための説
明図である。 1……気化器、2……フロート室、4……イン
ナベント、5……エアホーン、11……弁機構、
12……進退部材、12a……オリフイス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フロート室をエアホーンに連通させるインナベ
    ントを備えた気化器において、前記インナベント
    から外れた待機位置から該インナベントの途中に
    設定したベント遮断位置までの間で進退可能なオ
    リフイス付きの進退部材と、この進退部材を前記
    待機位置に保持しておき機関停止時にのみ前記ベ
    ント遮断位置にまで突出させるアクチユエータと
    を設けたことを特徴とする気化器の燃料蒸発量制
    御装置。
JP18120882U 1982-11-29 1982-11-29 気化器の燃料蒸発量制御装置 Granted JPS5984244U (ja)

Priority Applications (1)

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JP18120882U JPS5984244U (ja) 1982-11-29 1982-11-29 気化器の燃料蒸発量制御装置

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JP18120882U JPS5984244U (ja) 1982-11-29 1982-11-29 気化器の燃料蒸発量制御装置

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Publication Number Publication Date
JPS5984244U JPS5984244U (ja) 1984-06-07
JPS632591Y2 true JPS632591Y2 (ja) 1988-01-22

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ID=30392718

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JP18120882U Granted JPS5984244U (ja) 1982-11-29 1982-11-29 気化器の燃料蒸発量制御装置

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS577795U (ja) * 1980-06-13 1982-01-14
JPS5952153B2 (ja) * 1982-02-15 1984-12-18 住友重機械工業株式会社 リフテイングマグネツトの制御方法

Family Cites Families (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54136422U (ja) * 1978-03-17 1979-09-21
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JPS5984244U (ja) 1984-06-07

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