JPS63258803A - 害虫駆除用発泡体およびそれを用いた害虫駆除法 - Google Patents

害虫駆除用発泡体およびそれを用いた害虫駆除法

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JPS63258803A
JPS63258803A JP62093978A JP9397887A JPS63258803A JP S63258803 A JPS63258803 A JP S63258803A JP 62093978 A JP62093978 A JP 62093978A JP 9397887 A JP9397887 A JP 9397887A JP S63258803 A JPS63258803 A JP S63258803A
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Toshio Higuchi
俊男 樋口
Rikako Yoshii
吉井 理佳子
Takayuki Hiyori
隆之 日和
Hiroko Miyano
宮野 裕子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は害虫駆除用発泡体およびそれを用いた害虫駆除
法、特に、カミキリムシ類、コガネムシ類などの害虫に
対し優れた殺虫効果を有する害虫駆除用発泡体およびそ
れを用いた害虫駆除法に関する。
(従来の技術) 近年、カミキリムシ類による農作物の被害が増加する傾
向にある。例えば、クワ、イチジクに対しキボシカミキ
リ、ナシ、リンゴに対しゴマグラカミキリ。ウドに対し
センノカミキリが寄生し。
矢きな被害を与えている。他に、マダラカミキリ。
スギカミキリなどが樹木に寄生する。特に、クワの被害
が大きく、広範囲にわたっている。カミキリムシはクワ
の樹皮下に産卵し、ふ化幼虫は木質部に深く穴をあけて
食害する。食害孔の長さは。
例えば、 60C1m以上にも達する。寄生密度の高い
クワ樹は生理機能を失い、枯死する。
カミキリムシの駆除には、化学殺虫剤の使用が考えられ
る。しかし、カミキリムシは穿孔性害虫であるため、化
学殺虫剤が樹幹内の幼虫に到達し難い。それゆえ、カミ
キリムシを効果的に駆除し得ない。クワ葉はカイコの飼
育に用いられるため。
化学殺虫剤の使用はカイコに好ましくない影響を及ぼす
、イチジク、ナシ、リンゴは食用であり。
化学殺虫剤の使用は人畜に害を与える。
このような欠点を解決するために、化学殺虫剤に代えて
、カミキリムシの天敵微生物である糸状菌(例えば、ボ
ーベリア・テネラ)を用いる試みがなされている。糸状
菌はカミキリムシ、特にキポシカミキリによく寄生する
うえにカイコに病原性を有しない。この糸状菌を用いた
カミキリムシの駆除は、糸状菌を例えばフスマ培地で培
養し。
培養菌を培地とともに直接クワなどの樹木に散布して行
われる。培養菌の散布は、カミキリムシの羽化時期に合
わせて実施される。しかし、この方法では、培養菌が培
地成分を充分に吸収できないため、休眠細胞に近い状態
であり、糸状菌の所望の殺虫効果が発現され得ない。散
布された培養菌のうち、樹木に付着せずに土壌に吸収さ
れる菌が多く、樹木に付着した菌も害虫との長時間の接
触が得られないため、殺虫効率が悪い。しかも、自然条
件(雨、風など)により洗い流されるおそれもある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、殺虫効果に優れた害虫駆除用発泡
体およびそれを用いた害虫駆除法を提供することにある
。本発明の他の目的は、害虫の定着が得られるため、殺
虫効率の高い害虫駆除用発泡体およびそれを用いた害虫
駆除法を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は9人畜に害のない害虫駆除用発泡体およびそれを用い
た害虫駆除法を提供することにある。本発明のさらに他
の目的は、容易になされ得る害虫駆除法を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、糸状菌のような害虫感染用菌を培地成分とと
もに発泡体マトリックス内で培養させることにより、培
養菌が培地成分を充分に吸収し得る;それにより、殺虫
効果に優れかつ菌体の剥離や流出が少ない害虫駆除用発
泡体が得られる;この発泡体に害虫定着物質を含有させ
れば1発泡体と害虫との接触時間が長くなる;それによ
り、害虫の定着が得られるため、害虫の殺虫効率が高ま
る;この発泡体は、害虫定着物質を含むため、駆除すべ
き害虫の生息域付近に配置するだけで、害虫が誘引され
て定着し、所望の殺虫効果が得られる。との発明者の知
見にもとづいて完成された。
本発明の害虫駆除用発泡体は2発泡体マトリックス内に
培地成分を含有する微生物培養用発泡体に、害虫感染用
菌を培養させた害虫駆除用発泡体であって。
さらに、害虫定着物質を含有してなり、そのことにより
上記目的が達成される。
本発明の害虫駆除法は、上記害虫駆除用発泡体を、駆除
すべき害虫の生息域およびその付近に配置することを包
含し、そのことにより上記目的が達成される。
発泡体マトリックスには2例えば、ポリウレタンフォー
ム、ポリスチレン発泡体、塩化ビニル発泡体、ポリエチ
レン発泡体、ポリエステル発泡体がある。特にポリウレ
タンフォームが好ましい。
害虫感染用菌には1例えば、ボーベリア・テネラ(Be
auveria  tenella ) 、ボーベリア
・バシーナ(Beauveria  bassiana
) 、メタリジウム・アニソブリエ(Metarrhi
zium  an旦吐旦憇)、ベルチシリウム・リーア
ニ(Verticillium  1eeanii)。
シネマチラム・ジョネシ−(鉦旦叩虹凰L 且匝1uが
ある。カミキリムシ類の駆除には、ボーベリア・テネラ
(Beauveria  tenella )が特に好
ましい。
培地成分には、同化可能な炭素源と同化可能な窒素源に
無機塩類および天然有機物が含有される。
炭素源には9例えば、グルコース、サッカロース。
ラクトース、マルトース、グリセリン、デンプン。
糖蜜がある。窒素源には1例えば、硫酸アンモニウム、
塩化アンモニウム、硝酸アンモニウムがある。無機塩類
には9例えば、リン酸二水素カリウムなどのリン酸塩、
硫酸マグネシウム、マグネシウム、カリウム、カルシウ
ムがある。天然有機物には1例えば、肉エキス、魚肉抽
出液、サナギ粉などの動物組織抽出物または粉砕物;麦
芽エキス。
コーンメチ−ブリカー。大豆油などの植物組織抽出物;
乾燥酵母、酵母エキス、ポリペプトンなどの微生物菌体
またはその抽出物がある。このような培地成分からなる
培地としては、ツアペックの培地などの合成石地やサナ
ギ粉培地、・寒天培地などの天然培地が用いられる。
本発明の害虫駆除用発泡体には、上記発泡体マトリック
ス、害虫感染用菌および培地成分のほかに、害虫定着物
質が含有される。害虫定着物質により、害虫がこの発泡
体に接触した際1発泡体に長時間定着する。このような
害虫定着物質は9例えば、害虫の寄主植物に由来する。
害虫定着物質としては、キボシカミキリ(成虫)の産卵
刺激物質が挙げられる。この物質は、クワ、イチジクの
技皮層部にある。ゴマダラカミキリの定着物質は果樹水
に、そしてセンノカミキリの定着物質はウドに含まれる
。マツノマダラカミキリやスギカミキリの定着物質も、
それぞれの寄主植物に存在する。ドウガネブイブイの定
着物質は、イヌマキやダイズに含まれている。これらの
害虫定着物質は。
寄主植物を細断および/または抽出して得られる。
害虫定着物質は、害虫の摂食刺激因子であってもよい。
また、シg糖などの通常の昆虫定着因子も害虫定着物質
として用いられる。
微生物培養用発泡体は9例えば2発泡体組成物を培地成
分および害虫定着物質とともに発泡させて得られる。害
虫定着物質は、寄主植物を細断した細片や粉砕物、また
は寄生植物の抽出物(必要に応じて濃縮された)として
用いられる。こうすることにより9発泡体マトリックス
内に培地成分が組み込まれるため1発泡体表面だけでな
く内部での培養がなされ得、それにより、害虫惑染用菌
の培養が効果的に行われる。しかも、害虫定着物質は1
発泡体マトリックス内に長時間にわたって保持されるた
め、害虫の誘引が効果的になされる。
害虫惑染用菌は0発泡体マトリックス内に存在する培地
成分を充分に吸収し得るため、菌が休眠細胞とならず、
殺虫効果が高められる。培地成分は。
発泡体組成物の発泡の際に、主として発泡体マトリック
ス内に物理的に組み込まれる。しかし9例えば、培地成
分がアミノ基、カルボキシル基を有し2発泡体組成物が
イソシアネート基を有する場合には、培地成分と発泡体
マトリックスとが化学的に反応する。それにより、培地
成分が尿素結合や酸アミド結合によって9発泡体マトリ
ックス内に化学結合で担持される。他方、害虫定着物質
も。
その組成によって9発泡体マトリックス内に化学結合で
また。場合によっては物理的に担持されることが考えら
れる。このように、培地成分は発泡体マトリックスに強
固に担持される。それとともに培養菌が発泡体マトリッ
クスの内部に組み込まれる。従って、培養菌が自然条件
により剥離したり流出することは少ない。害虫定着物質
も発泡体マトリックス内に組みこまれるため、殺虫効率
が高められる。培地成分の水酸基は、イソシアネート基
と反応して炭酸ガスを発生し2発泡を促進する。
ポリウレタンフォームは、ポリエーテルまたはポリエス
テルと1分子内に2個以上のイソシアネート基を有する
イソシアネート化合物と、水や他の発泡剤とを反応させ
発泡させて得られる。イソシアネート化合物としては9
通常の多官能イソシアネートが用いられ1例えば、トリ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート。
ジフェニルジイソシアネートナフタレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、ブタンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタン−4,4’、4”−トリイソシ
アネートがある。ポリエーテルまたはポリエステルはイ
ソシアネート化合物と反応してプレポリマーとされ、こ
のプレポリマーと水とを反応させることにより、炭酸ガ
スが発生して発泡し、ポリウレタンフォームが形成され
る。ポリスチレン発泡体は、ポリスチレンプレポリマー
に発泡剤(ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなど)を加え
、水中乳化重合により形成される。塩化ビニル発泡体は
、熱分解法やガス吹き込み法により得られる。ポリエチ
レン発泡体は、ポリエチレンプレポリマーに石油エーテ
ル、ガスフレオン12などの発泡剤を加え、混練、加熱
発泡させて得られる。
いずれの発泡体を用いる場合でも9発泡前のプレポリマ
ーに対し発泡剤とともに培地成分および害虫定着物質を
加えて発泡させることにより、培地成分および害虫定着
物質が発泡体マトリックス内に組み込まれる。しかし、
可溶性コラーゲン。
ゼラチン、アルブミンなどのベプタイドを用いて発泡体
マトリックス(ペプタイドマトリックス)を形成し、こ
れに培地成分や害虫定着物質を含浸させてもよい。この
場合、害虫定着物質は、寄主植物を水やアルコールで抽
出した抽出物として用いられる。また1発泡体組成物に
、培地成分および害虫定着物質のいずれかを加えて発泡
させた後。
得られた発泡体マトリックスに他の物質を含浸させても
よい。発泡体マトリックスに、害虫定着物質としての樹
木細片や樹皮細片を突き刺してもかまわない。害虫定着
物質の抽出物を発泡体に散布してもよい。ペプタイドマ
トリックスは、ペブタイドの水溶液と分子内に2個以上
のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物とを
反応させて形成され名。このイソシアネート化合物には
前記多官能イソシアネートが用いられる。
イソシアネート化合物の一部は水と反応して炭酸ガスを
発生し、一部はペプタイドのアミノ基。
カルボキシル基と反応して尿素結合および酸アミド結合
を生じる。その結果1分子中にベブタイドマトリックス
を有するポリウレタンフォームが得られる。得られたポ
リウレタンフォームは2分子中に含まれるベプタイドの
性質に応じて、一般のポリウレタンフォームに比して優
れた親水性、水保持性を有しており、かつ、タンパク分
解酵素による優れた天然崩壊性を有している。ペプタイ
ドマトリックスの一部は、培地成分および/または害虫
定着物質のタンパク成分によっても、形成され得る。従
って、このポリウレタンフォームに培地成分および/ま
たは害虫定着物質を含浸させれば、培地成分や害虫定着
物質が発泡体マトリックス内に強固に担持される。
培地成分や害虫定着物質を2発泡体組成物とともに発泡
させつつペブタイドを添加してもよい。
それにより、培地成分および/または害虫定着物質が2
発泡体マトリックスとベプタイドマトリックスの両者に
より、さらに強固に組み込まれる。
発泡体マトリックスがポリウレタンフォームであれば、
プレポリマー(ポリエーテルまたはポリエステルとイソ
シアネート化合物との反応物)と水や他の発泡剤に培地
成分および/または害虫定着物質が加えられ9反応に供
される。水溶性の培地成分は、水溶液にしてプレポリマ
ーと混合される。水不溶性の培地成分は、プレポリマー
の溶液に分散される。水の量は、プレボーツマ−100
重量部に対し、10〜100重量部の範囲が好ましい。
10重量部を下まわると9発泡反応が遅延し、所望の発
泡密度の発泡体が得られない。プレポリマーと培地成分
や害虫定着物質との反応や2発泡体マトリックス中への
培地成分や害虫定着物質の担持も充分になされない。1
00重量部を上まわると、水とプレポリマーとの反応が
優先して、培地成分や害虫定着物質が発泡体マトリック
ス内に取り込まれにくい。培地成分は、プレポリマー1
00重量部に対し、20〜500重量部、好ましくは5
0〜200重量部とされる。20重量部を下まわると、
培地成分が発泡体マトリックス内に充分に含有されない
500重量部を上まわる量の培地成分は2発泡体マトリ
ックス内に担持され得ない。害虫定着物質は。
プレポリマー100重量部に対し、20重量部以上。
好ましくは50〜500重量部とされる。20重量部を
下まわると、害虫定着物質が発泡体マトリックス内に充
分に含有されない。そのために、害虫の定着がなされな
い。害虫定着物質は2発泡体マトリックス内に担持され
れば、量は多い方が好ましいが、500重量部を上まわ
ると、担持されにくくなる。発泡体マトリックス内には
、保水力を上げるべく、必要に応じて親水性ポリマーが
含有される。
親水性ポリマーの含有により9発泡体マトリックスへの
水分の補給がほとんど必要でなくなる。親水性ポリマー
には1例えば、寒天、ポリビニルアルコール、ポリアク
リルアミドがある。
このように得られた微生物培養用発泡体は、適当量の水
分を含有させた後、オートクレーブ(12゜”C,1,
2atm)などにより滅菌して害虫゛感染用菌が接種さ
れる。次いで、この発泡体は2例えば、25℃で約2週
間培養に供される。培養により1発泡体の表面は菌糸と
胞子でおおわれ、害虫駆除用発泡体が形成される。胞子
は菌糸よりもカミキリムシ類などの害虫に対する殺虫効
果が高い。胞子数は発泡体の表面積1−当たり10’個
以上生育し得る。胞子数は通常10’−10’個/cd
となる。
得られた害虫駆除用発泡体は、主として、カミキリムシ
類の駆除に用いられる。
カミキリムシ類は樹木の幹や技をはう習性がある。この
習性は、樹木に含まれる害虫定着物質に起因する。従っ
て、この害虫定着物質を発泡体に含有させれば、カミキ
リムシ類は発泡体に誘引され1発泡体と長時間接触する
。それにより、カミキリムシ類の発泡体での定着が得ら
れ、殺虫効率が向上する。害虫定着物質を含まない発泡
体のように、害虫との接触時間が短いために感染が不足
することはない、接触時間を多くするため2発泡体の表
面に段などを設けて1表面積を増す必要もない。
このようなことから、害虫駆除法としては、害虫駆除用
発泡体を害虫生息域またはその付近に配置するだけでよ
い。この発泡体を樹木の幹や技に巻きつける必要はない
本発明の害虫駆除用発泡体およびそれを用いた害虫駆除
法は、カミキリムシ類のほかにコガネムシ類にも適用さ
れ得る。コガネムシ類は、樹木苗畑や造林地など林業関
係だけでなく、イナゴ。サツマイモ、ラッカセイなど農
作物にも被害が多い。
本発明の発泡体を用いて糸状菌をコガネムシ類の成虫に
寄生させれば、たとえ成虫自体を殺虫し得なくても、成
虫の産卵した卵がふ化しなくなる。
さらに本発明の害虫駆除は、カミキリムシ、コガネムシ
ばかりでなく、生きた植物に寄生して害を及ぼす線虫な
どにも有効である。その場合は、糸状菌でなくその線虫
の天敵微生物である細菌、パスツレラ・ペネトランスを
用いることができる。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
実施班上 樹齢1年のクワの枝皮層部700 gを細断し、 80
%エタノール21に加え、80℃にて3時間抽出した。
この抽出液を減圧下にて70℃で200−まで濃縮した
。これに水6001R1を加えてさらに濃縮し1抽出物
30gを得た。
ウレタンプレポリマー(イソシアネート化合物。
ソフランネート、東洋ゴム工業製造)1000gに対し
、サナギ粉300 g 、グルコース150gおよび寒
天100gを混合した。混合物に上記クワ枝皮層部の抽
出物および5%ゼラチン水溶液300gを加えて発泡さ
せ、微生物培養用発泡体を得た。
この発泡体を(10鰭角、長さ16mmの直方体)に切
断し、オートクレーブ(121℃、 1.2ato+)
にて20分間滅菌した。水11にサナギ粉40gを加え
てエキスを抽出し、さらにグルコース20gを加えて基
本培地を得た。上記発泡体にこの基本培地5w1を含浸
させた。この発泡体に、ボーベリア・テネラ(Beau
veria  tenella )の液体培養液5yd
を接種して25℃で2週間培養した。培養後、胞子数を
測定したところ、 1.9 X10’cells/ a
aであった。
発泡体の表面は、一部目視できたものの、菌糸数は約1
0” cells/−であった。
実施炎1 クワ枝皮層部の抽出物に代えてクワ技皮層部の粉砕物を
用いたこと以外は、実施例1と同様の微生物培養用発泡
体を得た。この微生物培養用発泡体に、実施例1と同様
の方法により、ボーベリア・テネラを接種し培養したと
ころ、実施例1と同程度の胞子数および菌糸数が得られ
た。
1施■ユ 実施例1で得られた微生物培養用発泡体を、クワの小枝
(長さ約15am)とともに透明ガラス容器(11)に
入れ、これに羽化後20日のキボシカミキリの成虫(オ
ス、メス各1匹ずつ)を入れた。
この容器を、温度25℃のインキュベークに入れ。
24時間放置した。その結果、クワの小枝には、約30
〜40箇所の噛み跡が認められた。発泡体にも噛み跡が
あり、産卵痕も見出された。
このキボシカミキリにハチミツと水を与えて22℃で飼
育を続けたところ、いずれも13〜14日目で死んだ、
死後4日目に体表がボーベリア・テネラでおおわれた。
次m 実施例2で得られた微生物培養用発泡体を用いたこと以
外は、実施例3と同様の方法によりキボシカミキリを飼
育した。その結果、クワの小技には、約70〜110箇
所の噛み跡が認められた。発泡体にも噛み跡が見出され
た。
尖嵐伝エ キポジカミキリに代えてゴマダラカミキリを用い、クワ
に代えてミカンの木を用いたこと以外は。
実施例3と同様の方法により飼育を行った。その結果、
ミカンの小枝には、約50〜70箇所の噛み跡が認めら
れた。
このスギカミキリにハチミツと水を与えて22℃で飼育
を続けたところ、いずれも7〜10日目で死んだ。死後
4日目に体表がボーベリア・テネラでおおわれた。
上」効討 クワ技皮層部の抽出物を加えなかったこと以外は、実施
例1と同様にして微生物培養用発泡体を得た。
この微生物培養用発泡体を用いて、実施例3と同様の方
法によりキボシカミキリを飼育した。その結果、クワの
小技には、約80〜150箇所の噛み跡が認められたも
のの2発泡体には噛み跡がほとんど見出されなかった。
このキポシカミキリにハチミツと水を与えて22℃で飼
育を続けたところ、いずれも13〜14日目で死んだ。
死後4日目に体表がボーベリア・テネラでおおわれた。
実施例および比較例から明らかなように9本発明の害虫
駆除用発泡体は、カミキリムシ類の殺虫効果に優れるだ
けでなく、定着効果にも優れている(試験後には1発泡
体にもカミキリムシ類の噛み跡が認められる)。この発
泡体では、糸状菌のような害虫感染用菌は発泡体マトリ
ックス内で培養されるため、培養効率が高い。この害虫
駆除用発泡体を害虫の生息域付近に放置しても、菌糸が
剥離したり流されることはない。害虫定着物質を含有し
ない害虫駆除用発泡体は、殺虫効果には優れるものの、
害虫の定着が得られない(試験後に。
発泡体にはカミキリムシ類の噛み跡がほとんどない)。
(発明の効果) 本発明の害虫駆除用発泡体は、このように、害虫感染用
菌が発泡体マトリックス内で培養されるため、培養効率
が高く殺虫効果に優れている。特に、カミキリムシ類に
対する殺虫効果が高い、しかも、この発泡体は、害虫定
着物質を含有するため、害虫との長時間の接触が得られ
る。それにより、害虫が定着し殺虫効率が向上する。培
養菌は発泡体マトリックス内に強固に担持されており。
自然条件などにより剥離したり流されることはない。し
かも、菌体を用いて殺虫されるため、化学殺虫剤に比べ
人畜に害を及ぼさない。
本発明の害虫駆除法は、この害虫駆除用発泡体を害虫の
生息域およびその付近に配置してなされる。発泡体を樹
木の幹や技に巻きつける必要はない。これは、害虫駆除
用発泡体が害虫定着物質を含有することによる。そのた
めに1発泡体の形状が限定されず、害虫駆除操作も容易
となる。その結果1本発明の害虫駆除用発泡体およびそ
れを用いた害虫駆除法は、カミキリムシ類やコガネムシ
類の駆除に有効に利用され得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、発泡体マトリックス内に培地成分を含有する微生物
    培養用発泡体に、害虫感染用菌を培養させた害虫駆除用
    発泡体であって、 さらに、害虫定着物質を含有する害虫駆除用発泡体。 2、前記発泡体マトリックスが、ポリウレタンフォーム
    である特許請求の範囲第1項に記載の害虫駆除用発泡体
    。 3、前記害虫感染用菌が、ボーベリア・テネラ(¥Be
    auveria¥ ¥tenella¥)、ボーベリア
    ・バシーナ(¥Beauveria¥ ¥bassia
    na¥)、メタリジウム・アニソプリエ(¥Metar
    rhizium¥ ¥anisopliae¥)、ベル
    チシリウム・リーアニ(¥Verticillium¥
     ¥leeanii¥)およびシネマチウム・ジョネシ
    ー(¥Synnematium¥ ¥jonesii¥
    )のうちの少なくとも一種である特許請求の範囲第1項
    に記載の害虫駆除用発泡体。 4、前記害虫定着物質が、害虫の寄主植物に由来する特
    許請求の範囲第1項に記載の害虫駆除用発泡体。 5、前記害虫定着物質が、寄主植物を細断および/また
    は抽出して得られる特許請求の範囲第1項に記載の害虫
    駆除用発泡体。 6、前記害虫定着物質が、害虫の摂食刺激因子である特
    許請求の範囲第1項に記載の害虫駆除用発泡体。 7、前記微生物培養用発泡体が、発泡性組成物を培地成
    分および/または害虫定着物質とともに発泡させて得ら
    れる特許請求の範囲第1項に記載の害虫駆除用発泡体。 8、前記微生物培養用発泡体が、発泡体マトリックスに
    培地成分および/または害虫定着物質を含浸させて得ら
    れる特許請求の範囲第1項に記載の害虫駆除用発泡体。 9、前記微生物培養用発泡体がペプタイドマトリックス
    を有し、該ペプタイドマトリックスが、培地成分および
    /または害虫定着物質のタンパク成分によって形成され
    る特許請求の範囲第1項に記載の害虫駆除用発泡体。 10、前記発泡体マトリックス内に、保水性を上げるべ
    く親水性ポリマーが含有された特許請求の範囲第1項に
    記載の害虫駆除用発泡体。 11、カミキリムシ類および/またはコガネムシ類の駆
    除に用いられる特許請求の範囲第1項に記載の害虫駆除
    用発泡体。 12、発泡体マトリックス内に培地成分を含有する微生
    物培養用発泡体に、害虫定着物質を含有させかつ害虫感
    染用菌を培養させた害虫駆除用発泡体を用いる害虫駆除
    法であって、 該害虫駆除用発泡体を、駆除すべき害虫の生息域および
    その付近に配置することを包含する害虫駆除法。 13、前記発泡体マトリックスが、ポリウレタンフォー
    ムである特許請求の範囲第12項に記載の害虫駆除法。 14、前記害虫感染用菌が、ボーベリア・テネラ(¥B
    eauveria¥ ¥tenella¥)、ボーベリ
    ア・バシーナ(¥Beauveria¥ ¥bassi
    ana¥)、メタリジウム・アニソプリエ(¥Meta
    rrhizium¥ ¥anisopliae¥)、ベ
    ルチシリウム・リーアニ(¥Verticillium
    ¥ ¥leeanii¥)およびシネマチウム・ジョネ
    シー(¥Synnematium¥ ¥jonesii
    ¥)のうちの少なくとも一種である特許請求の範囲第1
    2項に記載の害虫駆除法。 15、前記害虫定着物質が、害虫の寄主植物に由来する
    特許請求の範囲第12項に記載の害虫駆除法。 16、前記害虫定着物質が、寄主植物を細断および/ま
    たは抽出して得られる特許請求の範囲第12項に記載の
    害虫駆除法。 17、前記害虫定着物質が、害虫の摂食刺激因子である
    特許請求の範囲第12項に記載の害虫駆除法。 18、前記微生物培養用発泡体が、発泡性組成物を培地
    成分および/または害虫定着物質とともに発泡させて得
    られる特許請求の範囲第12項に記載の害虫駆除法。 19、前記微生物培養用発泡体が、発泡体マトリックス
    に培地成分および/または害虫定着物質を含浸させて得
    られる特許請求の範囲第12項に記載の害虫駆除法。 20、前記微生物培養用発泡体がペプタイドマトリック
    スを有し、該ペプタイドマトリックスが、培地成分およ
    び/または害虫定着物質のタンパク成分によって形成さ
    れる特許請求の範囲第12項に記載の害虫駆除法。 21、前記発泡体マトリックス内に、保水性を上げるべ
    く親水性ポリマーが含有された特許請求の範囲第12項
    に記載の害虫駆除法。 22、カミキリムシ類および/またはコガネムシ類の駆
    除に用いられる特許請求の範囲第12項に記載の害虫駆
    除法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5728573A (en) * 1995-03-07 1998-03-17 Nitto Denko Corporation Termiticide and method for termite control using the same
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CN104351260A (zh) * 2014-10-14 2015-02-18 深圳文科园林股份有限公司 一种杀蚜虫的生物农药及其配制方法
CN105432671A (zh) * 2015-11-17 2016-03-30 黄林海 一种油烟剂载药生物源农药制备系统
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