JPS6325517B2 - - Google Patents
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- JPS6325517B2 JPS6325517B2 JP55097397A JP9739780A JPS6325517B2 JP S6325517 B2 JPS6325517 B2 JP S6325517B2 JP 55097397 A JP55097397 A JP 55097397A JP 9739780 A JP9739780 A JP 9739780A JP S6325517 B2 JPS6325517 B2 JP S6325517B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S5/00—Semiconductor lasers
- H01S5/20—Structure or shape of the semiconductor body to guide the optical wave ; Confining structures perpendicular to the optical axis, e.g. index or gain guiding, stripe geometry, broad area lasers, gain tailoring, transverse or lateral reflectors, special cladding structures, MQW barrier reflection layers
- H01S5/22—Structure or shape of the semiconductor body to guide the optical wave ; Confining structures perpendicular to the optical axis, e.g. index or gain guiding, stripe geometry, broad area lasers, gain tailoring, transverse or lateral reflectors, special cladding structures, MQW barrier reflection layers having a ridge or stripe structure
- H01S5/2203—Structure or shape of the semiconductor body to guide the optical wave ; Confining structures perpendicular to the optical axis, e.g. index or gain guiding, stripe geometry, broad area lasers, gain tailoring, transverse or lateral reflectors, special cladding structures, MQW barrier reflection layers having a ridge or stripe structure with a transverse junction stripe [TJS] structure
-
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S5/00—Semiconductor lasers
- H01S5/40—Arrangement of two or more semiconductor lasers, not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30
- H01S5/4025—Array arrangements, e.g. constituted by discrete laser diodes or laser bar
- H01S5/4031—Edge-emitting structures
- H01S5/4043—Edge-emitting structures with vertically stacked active layers
Landscapes
- Semiconductor Lasers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は半導体レーザー装置に係り、特に、光
出力の増大化を図り、放射ビームの広がり角を小
さくすることができるようにしたものである。
出力の増大化を図り、放射ビームの広がり角を小
さくすることができるようにしたものである。
従来、半導体レーザー装置においては、例えば
いわゆるダブルヘテロ接合構造を有し、接合面に
平行な方向に関してその電流と光の閉じ込め構造
を採るようにしたものが、種々提案され、実施さ
れてきた。
いわゆるダブルヘテロ接合構造を有し、接合面に
平行な方向に関してその電流と光の閉じ込め構造
を採るようにしたものが、種々提案され、実施さ
れてきた。
一方接合面に垂直方向に関してその閉じ込めを
行うようにしたものとしては、LOC(Large
Optical Cavity)、SC(Seperate Confinement)、
MH(Multi−heterojunction)と称されるものが
ある。第1図はそのLOC構造による半導体レー
ザー装置の断面を示すもので、この場合第1図の
紙面に直交する方向にレーザー光が取り出される
ようになされるものであり、この場合、n型の
GaAs基板1上にエネルギーギヤツプ幅が大きい
n型のAl0.35Ga0.65Asよりなるクラツド層すなわ
ち閉じ込め層2がエピタキシヤルによつて被着形
成され、更にこれの上にn型のAl0.2Ga0.8Asより
なるキヤビテイ層3が同様にエピタキシヤル成長
され、更にこれの上に例えばP型のGaAs活性層
4がエピタキシヤル成長され、更にこれの上にp
型のエネルギーギヤツプ幅が大なるAl0.35Ga0.65
Asのクラツド層すなわち閉じ込め層5がエピタ
キシヤル成長され、これの上に更に電極被着層と
なる例えばp型の高濃度のGaAs半導体キヤツプ
層6が被着されてなる。そして、このキヤツプ層
6上に絶縁層7が被着され、これに第1図におい
て紙面と直交する方向に延長するストライプ状の
窓7aが穿設され、この窓7aを通じて一方の電
極8がキヤツプ層6にオーミツクに被着され、基
板1の裏面に他方の電極9が被着されてなる。
行うようにしたものとしては、LOC(Large
Optical Cavity)、SC(Seperate Confinement)、
MH(Multi−heterojunction)と称されるものが
ある。第1図はそのLOC構造による半導体レー
ザー装置の断面を示すもので、この場合第1図の
紙面に直交する方向にレーザー光が取り出される
ようになされるものであり、この場合、n型の
GaAs基板1上にエネルギーギヤツプ幅が大きい
n型のAl0.35Ga0.65Asよりなるクラツド層すなわ
ち閉じ込め層2がエピタキシヤルによつて被着形
成され、更にこれの上にn型のAl0.2Ga0.8Asより
なるキヤビテイ層3が同様にエピタキシヤル成長
され、更にこれの上に例えばP型のGaAs活性層
4がエピタキシヤル成長され、更にこれの上にp
型のエネルギーギヤツプ幅が大なるAl0.35Ga0.65
Asのクラツド層すなわち閉じ込め層5がエピタ
キシヤル成長され、これの上に更に電極被着層と
なる例えばp型の高濃度のGaAs半導体キヤツプ
層6が被着されてなる。そして、このキヤツプ層
6上に絶縁層7が被着され、これに第1図におい
て紙面と直交する方向に延長するストライプ状の
窓7aが穿設され、この窓7aを通じて一方の電
極8がキヤツプ層6にオーミツクに被着され、基
板1の裏面に他方の電極9が被着されてなる。
第2図は、この半導体レーザー装置における厚
み方向tに関する共振器屈折率分布を示し、第3
図は同様の厚み方向に関する光強度の分布の様子
を示すものである。
み方向tに関する共振器屈折率分布を示し、第3
図は同様の厚み方向に関する光強度の分布の様子
を示すものである。
このような構造による半導体レーザー装置にお
いて意図するところは、活性層に注入キヤリアに
よる利得の存在するいわば注入領域部分と、注入
キヤリアは存在しないがクラツド層との界面のヘ
テロ接合における屈折率の差を有する面によつて
挾まれたいわゆるキヤビテイ層を形成することに
より光強度分布の平担化、すなわち活性層におけ
る出力密度を、一定の総出力に対して下げること
にある。又この光強度分布の平坦化から、接合に
垂直方向のビームの広がり角も回折効果が小さく
なることにより小さくすることができる効果がも
たらされている。しかしながらこのようなLOC
構造などの半導体レーザー装置においては、その
共振器における光強度の最大となる位置が、活性
層内部に存在するものであるためにその高出力化
に限度がある。すなわちこの活性層は、比較的エ
ネルギーギヤツプ幅の小さい化合物半導体層であ
るので、この層の端面から光が導出される場合、
この層での光の吸収が比較的大きいがためにここ
における温度上昇が大となり、この端面において
の破損が生じ易く、これがため、高出力化には限
度が生じてしまう。又、その放射ビームのパター
ンも垂直方向に関しては、活性層の厚さの制御に
よつて例えば0.1μmオーダに小さくすることがで
きるが、水平方向に関しては、電極8の被着幅を
制御して電流通路の制限によつて数μm〜数10μ
mとされていることから、垂直方向と水平方向に
関する非対称性が大きい。更に利得分布が共振器
断面積に比して小さいため一定の出力を得るため
の動作電流Idが著しく増大するという欠点もあ
る。
いて意図するところは、活性層に注入キヤリアに
よる利得の存在するいわば注入領域部分と、注入
キヤリアは存在しないがクラツド層との界面のヘ
テロ接合における屈折率の差を有する面によつて
挾まれたいわゆるキヤビテイ層を形成することに
より光強度分布の平担化、すなわち活性層におけ
る出力密度を、一定の総出力に対して下げること
にある。又この光強度分布の平坦化から、接合に
垂直方向のビームの広がり角も回折効果が小さく
なることにより小さくすることができる効果がも
たらされている。しかしながらこのようなLOC
構造などの半導体レーザー装置においては、その
共振器における光強度の最大となる位置が、活性
層内部に存在するものであるためにその高出力化
に限度がある。すなわちこの活性層は、比較的エ
ネルギーギヤツプ幅の小さい化合物半導体層であ
るので、この層の端面から光が導出される場合、
この層での光の吸収が比較的大きいがためにここ
における温度上昇が大となり、この端面において
の破損が生じ易く、これがため、高出力化には限
度が生じてしまう。又、その放射ビームのパター
ンも垂直方向に関しては、活性層の厚さの制御に
よつて例えば0.1μmオーダに小さくすることがで
きるが、水平方向に関しては、電極8の被着幅を
制御して電流通路の制限によつて数μm〜数10μ
mとされていることから、垂直方向と水平方向に
関する非対称性が大きい。更に利得分布が共振器
断面積に比して小さいため一定の出力を得るため
の動作電流Idが著しく増大するという欠点もあ
る。
本発明においては、上述の諸欠点を解消した半
導体レーザー装置を提供するものである。
導体レーザー装置を提供するものである。
すなわち、本発明においては、キヤリア注入が
行われる活性層より成る複数の注入領域を設け
て、これらを互いに所要の距離関係をもつて配置
することによつて単一のモードで発振するように
し、その光の強度の最大となる位置がこれら注入
領域を構成する活性層外のエネルギーギヤツプ幅
の大なる領域すなわちクラツド層に存在するよう
になし、このようにすることによつてこのエネル
ギーギヤツプ幅の大なる領域の端面の光取出し面
の光吸収を小となし、これによる温度上昇の低減
下をはかり、これに伴う端面の破壊を効果的に回
避し、これに伴つて高出力化を図ることができる
ようにする。更に厚み方向に関する共振器幅を大
きくすることにより放射ビームの断面を水平、垂
直に関しほぼ等しくして断面円形の対称性にすぐ
れたビームを得ることができるようにする。
行われる活性層より成る複数の注入領域を設け
て、これらを互いに所要の距離関係をもつて配置
することによつて単一のモードで発振するように
し、その光の強度の最大となる位置がこれら注入
領域を構成する活性層外のエネルギーギヤツプ幅
の大なる領域すなわちクラツド層に存在するよう
になし、このようにすることによつてこのエネル
ギーギヤツプ幅の大なる領域の端面の光取出し面
の光吸収を小となし、これによる温度上昇の低減
下をはかり、これに伴う端面の破壊を効果的に回
避し、これに伴つて高出力化を図ることができる
ようにする。更に厚み方向に関する共振器幅を大
きくすることにより放射ビームの断面を水平、垂
直に関しほぼ等しくして断面円形の対称性にすぐ
れたビームを得ることができるようにする。
第4図を参照して本発明による半導体レーザー
の一例を説明する。
の一例を説明する。
本発明においては、例えば化合物半導体基板1
1上に、1の導電型、図示の例えばn型の下側の
クラツド層12をエピタキシヤル成長し、更にこ
れの上にこれと同じ導電型の第1の活性層13を
エピタキシヤル成長し、その上にこれと同導電型
のキヤビテイ層14、更にその上にこれと同導電
型の第2の活性層15、更にその上にこれと同導
電型の上側のクラツド層16、更にそれの上にこ
れと同導電型のキヤツプ層17を順次エピタキシ
ヤル成長によつて形成し、各層17,16,1
5,14,13,12を横切つてその例えば一半
部に選択的に他の導電型の例えばp型の不純物の
Znを拡散してp型領域18を形成し、これを他
部のn型領域19との間にPN接合Jを形成す
る。そして、この場合キヤツプ層17に、1接合
Jを排除する例えばエツチング溝22を形成し、
溝22によつて区分されたn型及びp型のキヤツ
プ層17a及び17b上に夫々一方の電極20及
び21をオーミツクに被着する。
1上に、1の導電型、図示の例えばn型の下側の
クラツド層12をエピタキシヤル成長し、更にこ
れの上にこれと同じ導電型の第1の活性層13を
エピタキシヤル成長し、その上にこれと同導電型
のキヤビテイ層14、更にその上にこれと同導電
型の第2の活性層15、更にその上にこれと同導
電型の上側のクラツド層16、更にそれの上にこ
れと同導電型のキヤツプ層17を順次エピタキシ
ヤル成長によつて形成し、各層17,16,1
5,14,13,12を横切つてその例えば一半
部に選択的に他の導電型の例えばp型の不純物の
Znを拡散してp型領域18を形成し、これを他
部のn型領域19との間にPN接合Jを形成す
る。そして、この場合キヤツプ層17に、1接合
Jを排除する例えばエツチング溝22を形成し、
溝22によつて区分されたn型及びp型のキヤツ
プ層17a及び17b上に夫々一方の電極20及
び21をオーミツクに被着する。
基板11は半絶縁性を有するGaAs化合物半導
体基板より構成し得る。下側及び上側のクラツド
層12及び16は、活性層13及び15に比して
夫々エネルギーギヤツプ幅が大きいAl0.35Ga0.65
As化合物半導体層より形成し得る。また、第1
及び第2の活性層13及び15はこれに比しエネ
ルギーギヤツプ幅が小さい例えばGaAs化合物半
導体より構成し得る。又両活性層13及び15間
のキヤビテイ層14は、活性層13及び15に比
しエネルギーギヤツプ幅が広いAl0.2Ga0.8Asより
構成し得る。またキヤツプ層17はGaAs化合物
半導体によつて構成し得る。このように基板11
上に各半導体層13〜17が成長されて成る半導
体基体に、Pn接合Jの横切る第1及び第2の活
性層13及び15において夫々キヤリアの注入領
域a及びbによる再結合発光領域を形成する。こ
れら注入領域a及びbの間隔は、電極20及び2
1間に順方向電圧を印加した場合において注入領
域a及びbにおいて生ずる発光が互に干渉して丁
度第4図中×印で示す符号Cが付された位置、す
なわち、活性層13及び15外における両層13
及び15間のキヤビテイ層14において光の強度
の最大となる位置がくるように両者間の位置関係
を設定する。このような構成によれば、第4図の
紙面に沿う端面より紙面と直交する方向にレーザ
ー光の放射が行われるが、この場合、上述したよ
うにその光の強度の最大となる位置Cが、エネル
ギーギヤツプ幅の小なる活性層13及び15以外
の、エネルギーギヤツプ幅の大なるキヤビテイ層
14の端面に存在するようにしたのでその出力を
十分大とすることができる。すなわち冒頭に述べ
たようにバンドギヤツプ幅の狭い領域においては
その光吸収が大であるためにここにおける発熱が
大となつて端面の破壊を生ずるおそれがあるが、
バンドギヤツプ幅の大なる部分にその光強度の最
大の位置を持ち来たしたことによつて、このよう
な欠点を回避でき光吸収を十分小さくできる。す
なわち透明度の高いところにおいてビームの取り
出しを行うので温度上昇を効果的に回避すること
ができてこれに伴つて光出力の増大化を図ること
ができる。
体基板より構成し得る。下側及び上側のクラツド
層12及び16は、活性層13及び15に比して
夫々エネルギーギヤツプ幅が大きいAl0.35Ga0.65
As化合物半導体層より形成し得る。また、第1
及び第2の活性層13及び15はこれに比しエネ
ルギーギヤツプ幅が小さい例えばGaAs化合物半
導体より構成し得る。又両活性層13及び15間
のキヤビテイ層14は、活性層13及び15に比
しエネルギーギヤツプ幅が広いAl0.2Ga0.8Asより
構成し得る。またキヤツプ層17はGaAs化合物
半導体によつて構成し得る。このように基板11
上に各半導体層13〜17が成長されて成る半導
体基体に、Pn接合Jの横切る第1及び第2の活
性層13及び15において夫々キヤリアの注入領
域a及びbによる再結合発光領域を形成する。こ
れら注入領域a及びbの間隔は、電極20及び2
1間に順方向電圧を印加した場合において注入領
域a及びbにおいて生ずる発光が互に干渉して丁
度第4図中×印で示す符号Cが付された位置、す
なわち、活性層13及び15外における両層13
及び15間のキヤビテイ層14において光の強度
の最大となる位置がくるように両者間の位置関係
を設定する。このような構成によれば、第4図の
紙面に沿う端面より紙面と直交する方向にレーザ
ー光の放射が行われるが、この場合、上述したよ
うにその光の強度の最大となる位置Cが、エネル
ギーギヤツプ幅の小なる活性層13及び15以外
の、エネルギーギヤツプ幅の大なるキヤビテイ層
14の端面に存在するようにしたのでその出力を
十分大とすることができる。すなわち冒頭に述べ
たようにバンドギヤツプ幅の狭い領域においては
その光吸収が大であるためにここにおける発熱が
大となつて端面の破壊を生ずるおそれがあるが、
バンドギヤツプ幅の大なる部分にその光強度の最
大の位置を持ち来たしたことによつて、このよう
な欠点を回避でき光吸収を十分小さくできる。す
なわち透明度の高いところにおいてビームの取り
出しを行うので温度上昇を効果的に回避すること
ができてこれに伴つて光出力の増大化を図ること
ができる。
上述した例においては2つの注入領域a及びb
によつて単一モードの発光を生じるようにした場
合であるが、例えば第5図に示すようにn型の領
域19を挾んでその両側に対称的にp型の領域1
8を形成し、2つのPn接合面J1及びJ2を相対向し
て設け、各活性層13及び15に夫々第1及び第
2の注入領域a1b1及びa2b2を形成して、これら各
注入領域の位置を選定することによつて夫々より
発生した光が互に干渉してその発光強度の最大位
置が接合J1及びJ2の間の中央のキヤビテイ層14
に符号aで示す位置に存在するようになすことも
できる。
によつて単一モードの発光を生じるようにした場
合であるが、例えば第5図に示すようにn型の領
域19を挾んでその両側に対称的にp型の領域1
8を形成し、2つのPn接合面J1及びJ2を相対向し
て設け、各活性層13及び15に夫々第1及び第
2の注入領域a1b1及びa2b2を形成して、これら各
注入領域の位置を選定することによつて夫々より
発生した光が互に干渉してその発光強度の最大位
置が接合J1及びJ2の間の中央のキヤビテイ層14
に符号aで示す位置に存在するようになすことも
できる。
また、あるいは第6図に示すように例えばp型
の領域18を中央の一部に形成し、このp型領域
18を挾んでその両側にn型領域19が存在する
ようにして同様に第1及び第2の活性層13及び
15を横切つてPn接合Jが生ずるようにして
夫々第1及び第2の注入領域a1a2,b1b2を形成す
るようにすることもできる。この場合において
も、その発光強度の最大位置Cがキヤビテイ層1
4に来るようにする。
の領域18を中央の一部に形成し、このp型領域
18を挾んでその両側にn型領域19が存在する
ようにして同様に第1及び第2の活性層13及び
15を横切つてPn接合Jが生ずるようにして
夫々第1及び第2の注入領域a1a2,b1b2を形成す
るようにすることもできる。この場合において
も、その発光強度の最大位置Cがキヤビテイ層1
4に来るようにする。
尚、第5図及び第6図において第6図と対応す
る部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
る部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
第7図は本発明による半導体レーザー装置の、
更に他の例を示すもので、この例においては例え
ばn型のGaAs基板11の1の面上に所要の幅w
を除いて他部に他の導電型の電流制限用のp型の
GaAs半導体層23を選択的に形成し、これの上
にn型の下側のクラツド層例えばAl0.35Ga0.65As
よりなる化合物半導体層12をエピタキシヤル成
長し、これの上に第1の活性層の例えばこれと異
なる導電型のP型のGaAs化合物半導体よりなる
活性層13をエピタキシヤル成長し、これの上に
これと同導電型の例えばp型のAl0.1Ga0.9Asの化
合物半導体よりなるキヤビテイ層14をエピタキ
シヤル成長する。そしてこれの上にその一部を限
つて第2の例えばp型のGaAs化合物半導体より
なる活性層15を形成し、これの上に上側のこれ
と異なる導電型のn型のAl0.35Ga0.65As化合物半
導体より成るクラツド層16を形成し、更にこれ
の上に、これと同導電型のn型のGaAs化合物半
導体よりなるキヤツプ層17を形成した場合であ
る。そして、第2の活性層15、上側のクラツド
層16、キヤツプ層17の夫々の側面及び外表面
を覆つて絶縁層24を被着し、キヤツプ層17上
の一部に窓24aを穿設してこれに第1のカソー
ド電極20aをオーミツクに被着し、基板11の
裏面に第2のカソード電極20bをオーミツクに
被着し、更にキヤビテイ層14上にアノード電極
21をオーミツクに被着するようにした場合であ
る。
更に他の例を示すもので、この例においては例え
ばn型のGaAs基板11の1の面上に所要の幅w
を除いて他部に他の導電型の電流制限用のp型の
GaAs半導体層23を選択的に形成し、これの上
にn型の下側のクラツド層例えばAl0.35Ga0.65As
よりなる化合物半導体層12をエピタキシヤル成
長し、これの上に第1の活性層の例えばこれと異
なる導電型のP型のGaAs化合物半導体よりなる
活性層13をエピタキシヤル成長し、これの上に
これと同導電型の例えばp型のAl0.1Ga0.9Asの化
合物半導体よりなるキヤビテイ層14をエピタキ
シヤル成長する。そしてこれの上にその一部を限
つて第2の例えばp型のGaAs化合物半導体より
なる活性層15を形成し、これの上に上側のこれ
と異なる導電型のn型のAl0.35Ga0.65As化合物半
導体より成るクラツド層16を形成し、更にこれ
の上に、これと同導電型のn型のGaAs化合物半
導体よりなるキヤツプ層17を形成した場合であ
る。そして、第2の活性層15、上側のクラツド
層16、キヤツプ層17の夫々の側面及び外表面
を覆つて絶縁層24を被着し、キヤツプ層17上
の一部に窓24aを穿設してこれに第1のカソー
ド電極20aをオーミツクに被着し、基板11の
裏面に第2のカソード電極20bをオーミツクに
被着し、更にキヤビテイ層14上にアノード電極
21をオーミツクに被着するようにした場合であ
る。
この場合、窓24aと電流制限用の領域23の
窓23aとは互いに対向するようになす。
窓23aとは互いに対向するようになす。
このような構成において、夫々電極20a及び
20bと21とに順方向電圧を印加すれば、各第
1及び第2の活性層13及び15における夫々下
側及び上側のクラツド層12及び16との間の
Pn接合J1及びJ2を第1及び第2の注入領域として
発光が生ずるが、それら間の間隔すなわちキヤビ
テイ層14の厚さを適当に選定することによつ
て、互いの発光が干渉して丁度キヤビテイ層14
内に、その発光の最大強度点Cが存在するように
なす。この場合においても、第7図の紙面と直交
する方向にレーザー光の導出を行うものである
が、この場合においても、その光強度の最大点は
エネルギーギヤツプ幅の大なるキヤビテイ層14
に存在し、その端面から光の導出が行われるの
で、前述した各例と同様にこの端面における光の
吸収を小となすことができて発熱の問題は解決
し、光出力の増大化を図ることができるものであ
る。
20bと21とに順方向電圧を印加すれば、各第
1及び第2の活性層13及び15における夫々下
側及び上側のクラツド層12及び16との間の
Pn接合J1及びJ2を第1及び第2の注入領域として
発光が生ずるが、それら間の間隔すなわちキヤビ
テイ層14の厚さを適当に選定することによつ
て、互いの発光が干渉して丁度キヤビテイ層14
内に、その発光の最大強度点Cが存在するように
なす。この場合においても、第7図の紙面と直交
する方向にレーザー光の導出を行うものである
が、この場合においても、その光強度の最大点は
エネルギーギヤツプ幅の大なるキヤビテイ層14
に存在し、その端面から光の導出が行われるの
で、前述した各例と同様にこの端面における光の
吸収を小となすことができて発熱の問題は解決
し、光出力の増大化を図ることができるものであ
る。
そして、この場合においても、光強度の最大位
置を、レーザー光に対して透明なキヤビテイ層1
4に存在させるようにしたので、活性層の出力密
度は一定の総出力に対して低下し、逆に言えばこ
の構造とすることによつて最大動作出力を大きく
採れることになる。
置を、レーザー光に対して透明なキヤビテイ層1
4に存在させるようにしたので、活性層の出力密
度は一定の総出力に対して低下し、逆に言えばこ
の構造とすることによつて最大動作出力を大きく
採れることになる。
上述したように本発明装置においては、複数の
注入領域における光を互いに干渉させることによ
つて極大点を形成するようにしたので、ビームの
集中を生じさせることができ、更にビームの垂直
方向及び水平方向の比を1に近づけてその対称性
を向上することもできる。又利得のある領域が複
数個光分布内に存在するため、単独で励起する場
合に比べて一定出力に対しての動作出力が小さく
できるという利益を有する。
注入領域における光を互いに干渉させることによ
つて極大点を形成するようにしたので、ビームの
集中を生じさせることができ、更にビームの垂直
方向及び水平方向の比を1に近づけてその対称性
を向上することもできる。又利得のある領域が複
数個光分布内に存在するため、単独で励起する場
合に比べて一定出力に対しての動作出力が小さく
できるという利益を有する。
尚、上述の各例において、第1及び第2の活性
層13及び15の厚さは、しきい値電流が上ら
ず、また技術的に可能な0.05〜0.10μmの厚さに
することが望ましい。クラツド層12及び16の
構成材料AlxGa1-xAsはxを0.1〜0.3程度が望まし
く、その厚さは高次モードが立ちにくい範囲で厚
いものが望ましく、その厚さは0.1〜1.0μm前後
となる。
層13及び15の厚さは、しきい値電流が上ら
ず、また技術的に可能な0.05〜0.10μmの厚さに
することが望ましい。クラツド層12及び16の
構成材料AlxGa1-xAsはxを0.1〜0.3程度が望まし
く、その厚さは高次モードが立ちにくい範囲で厚
いものが望ましく、その厚さは0.1〜1.0μm前後
となる。
又上述した各例においては、複数の注入領域よ
りの発光した光の相互干渉によつて発光強度の最
大のところがキヤビテイ層に存在するようにした
場合であるが、クラツド層に存在するようになす
こともでき複数の注入領域の形成態様も種々の構
成を採り得る。
りの発光した光の相互干渉によつて発光強度の最
大のところがキヤビテイ層に存在するようにした
場合であるが、クラツド層に存在するようになす
こともでき複数の注入領域の形成態様も種々の構
成を採り得る。
又活性層をp型層及びn型層を横切るように屈
曲させることによつて複数の特に偶数の注入領域
を構成するようになすこともできる。第8図及び
第9図は夫々その例を示すものであり、これらに
おいては、前述した各例におけるキヤビテイ層1
4と一方の活性層13とを省略し、夫々下側及び
上側のクラツド層12及び16間に、1つの下に
凸、上に凸の山形の屈曲部15aを有する活性層
15を設け、この山形屈曲部15aを横切つてク
ラツド層12及び16に差し渡つてPn接合Jを
形成するように、例えば拡散によつてp型領域を
平面的に形成して、この接合Jが活性層15を横
切る部分に注入領域a及びbを形成するようにし
た場合である。そして、この場合においても、両
注入領域a及びbよりの光の干渉によつて×印で
示すその最大強度点Cがエネルギーギヤツプ幅の
大きいクラツド層16又は12に持ち来されるよ
うにする。
曲させることによつて複数の特に偶数の注入領域
を構成するようになすこともできる。第8図及び
第9図は夫々その例を示すものであり、これらに
おいては、前述した各例におけるキヤビテイ層1
4と一方の活性層13とを省略し、夫々下側及び
上側のクラツド層12及び16間に、1つの下に
凸、上に凸の山形の屈曲部15aを有する活性層
15を設け、この山形屈曲部15aを横切つてク
ラツド層12及び16に差し渡つてPn接合Jを
形成するように、例えば拡散によつてp型領域を
平面的に形成して、この接合Jが活性層15を横
切る部分に注入領域a及びbを形成するようにし
た場合である。そして、この場合においても、両
注入領域a及びbよりの光の干渉によつて×印で
示すその最大強度点Cがエネルギーギヤツプ幅の
大きいクラツド層16又は12に持ち来されるよ
うにする。
尚、第8図及び第9図の例と同様の構成をとる
も、接合Jの活性層15を横切る位置を、第10
図及び第11図に示すように、活性層15の屈曲
部15aの先端とするときは、注入領域a,bは
連結一体化されるが、この場合においても、両者
の発光による最大強度点Cをエネルギーギヤツプ
幅の大なるクラツド層16又は12内に在らしめ
るようにすることができる。
も、接合Jの活性層15を横切る位置を、第10
図及び第11図に示すように、活性層15の屈曲
部15aの先端とするときは、注入領域a,bは
連結一体化されるが、この場合においても、両者
の発光による最大強度点Cをエネルギーギヤツプ
幅の大なるクラツド層16又は12内に在らしめ
るようにすることができる。
又、或る場合は、斜面と気相エピタキシヤル成
長との組合せによつて、この斜面と他部との不純
物の拡散速度の相違を利用して屈曲した注入領域
を形成して、その注入領域の全域からの発光が丁
度活性層外において最大となるようになす構造と
することもできる。
長との組合せによつて、この斜面と他部との不純
物の拡散速度の相違を利用して屈曲した注入領域
を形成して、その注入領域の全域からの発光が丁
度活性層外において最大となるようになす構造と
することもできる。
この場合の一例を第12図ないし第16図を参
照してその製造方法と共に説明する。この場合に
おいても、キヤビテイ層が省略され、また活性層
は単層とされた場合である。
照してその製造方法と共に説明する。この場合に
おいても、キヤビテイ層が省略され、また活性層
は単層とされた場合である。
この場合、まず第12図に示すように、化合物
半導体基板11を用意し、その一主面11aに溝
32を形成することによつて斜面33を形成す
る。基板11は、その板面方向が100結晶面方向
をなし、1の導電型、例えばn型の低比抵抗を有
する例えばGaAs基板よりなる。そしてこの基板
11に対する斜面33の形成、この例では溝32
の形成は、いわゆる結晶学的エツチングによつて
行う。このエツチングは、基板11の主面11a
に、図示しないが、フオトレジスト、例えばAZ
−1350(商品名)を塗布し、これに露光、現像処
理を施して、特に主面11aに沿う、すなわち
100結晶面に沿う110結晶軸方向の例えば〔110〕
方向に帯状の窓を所要の幅、例えば1μm幅をも
つて穿設し、このフオトレジスト膜をエツチング
のマスクとしてエツチングに異方性を有するエツ
チング液、例えばH3PO4:H2O2:H2Oが1:
10:10の液で所要の深さ、例えば1μmの深さの
エツチングを行う。このようにすると、このエツ
チング液に対し、低いエツチング性を有する結晶
面の111結晶面にほぼ沿う左右側面が斜面33と
して生じた溝32が形成される。図示の例では溝
32が断面逆台形状に形成された場合であるが、
溝32の開口幅と、すなわち基板11のフオトレ
ジストの窓の幅と、エツチング時間を選定すれ
ば、同様に左右側面が斜面33を有するも断面形
状が底部と頂角とする断面三角形の溝32を形成
することができる。
半導体基板11を用意し、その一主面11aに溝
32を形成することによつて斜面33を形成す
る。基板11は、その板面方向が100結晶面方向
をなし、1の導電型、例えばn型の低比抵抗を有
する例えばGaAs基板よりなる。そしてこの基板
11に対する斜面33の形成、この例では溝32
の形成は、いわゆる結晶学的エツチングによつて
行う。このエツチングは、基板11の主面11a
に、図示しないが、フオトレジスト、例えばAZ
−1350(商品名)を塗布し、これに露光、現像処
理を施して、特に主面11aに沿う、すなわち
100結晶面に沿う110結晶軸方向の例えば〔110〕
方向に帯状の窓を所要の幅、例えば1μm幅をも
つて穿設し、このフオトレジスト膜をエツチング
のマスクとしてエツチングに異方性を有するエツ
チング液、例えばH3PO4:H2O2:H2Oが1:
10:10の液で所要の深さ、例えば1μmの深さの
エツチングを行う。このようにすると、このエツ
チング液に対し、低いエツチング性を有する結晶
面の111結晶面にほぼ沿う左右側面が斜面33と
して生じた溝32が形成される。図示の例では溝
32が断面逆台形状に形成された場合であるが、
溝32の開口幅と、すなわち基板11のフオトレ
ジストの窓の幅と、エツチング時間を選定すれ
ば、同様に左右側面が斜面33を有するも断面形
状が底部と頂角とする断面三角形の溝32を形成
することができる。
このように溝32が形成された基板11上に、
ダブルヘテロ接合を形成する各化合物半導体層の
エピタキシヤル成長を行う。この各化合物半導体
層のエピタキシヤル成長は、特に熱分解法による
すなわち気相成長法による連続作業によつて行う
ことができる。すなわち各層は、同一反応炉中に
おいて、炉中に送り込む供給材料を変換するのみ
で連続気相成長によつて形成できる。
ダブルヘテロ接合を形成する各化合物半導体層の
エピタキシヤル成長を行う。この各化合物半導体
層のエピタキシヤル成長は、特に熱分解法による
すなわち気相成長法による連続作業によつて行う
ことができる。すなわち各層は、同一反応炉中に
おいて、炉中に送り込む供給材料を変換するのみ
で連続気相成長によつて形成できる。
この気相成長は、先ず第13図に示すように、
基板11上に斜面33上を含んで基板11と同様
のn型のGaAsよりなるバツフア層40を必要に
応じて気相成長させ、これの上に続いて活性層に
比しそのエネルギーギヤツプ幅が広く、同様に例
えばn型の例えばGaAlAs化合物半導体を気相成
長させて下側の閉じ込め層、いわゆる下側のクラ
ツド層12を形成する。この場合、この下側のク
ラツド12の上面には、基体11上の斜面33に
対応する斜面43が生ずるようにバツフア層40
及び下側のクラツド層12の厚さ等を選定する。
続いてこのクラツド層12上に第14図に示すよ
うにクラツド層12に比しエネルギーギヤツプ幅
が小さく、このクラツド層12と同導電型のn型
のGaAs化合物半導体を気相成長させて活性層1
5を斜面43に沿う斜面43′が上面に生ずるよ
うに形成し、続いてこれの上にこれに比しエネル
ギーギヤツプ幅の広い例えばGaAlAs化合物半導
体を気相成長させて、上側の閉じ込め層いわゆる
上側のクラツド層16を形成する。このようにし
て活性層15の上下各側のクラツド層12及び1
6との各界面に両者のエネルギーギヤツプ幅の差
によつて生ずるヘテロ接合JH1及びJH2を形成す
る。そしてこの上側のクラツド層16の気相成長
にあたつて、このクラツド層の気相成長開始時の
初期においては、例えば活性層15に対するドー
パントすなわちn型の不純物、例えばSeをその
まま供給してGaAlAsの化合物半導体層の気相成
長を行うも、所要時間経過後においてそのドーパ
ントを他の導電型のp型のドーパント例えばZn
に切換えてp型のGaAlAs層を形成して、上側の
クラツド層16を形成する。このようにすると、
第14図に破線で示すように、斜線部が形成され
ていない平坦な活性層15上に成長したクラツド
層16においては、pn接合Jpはこのクラツド層
16中に活性層15の面に沿つて、従つてクラツ
ド層16の面方向にほぼ沿うように形成される
が、斜面部を有する部分においては活性層15
中、又は、この活性層15の下側のクラツド層1
2との界面付近にそのpn接合部Jpeが形成され
る。これはこの斜面部においてその結晶性に何ら
かの特異性が生じていてここにおいて見掛上の不
純物の拡散が他部に比し大きくなつていることに
よつて斜面43に沿う接合Jpeが生ずるものと思
われる。
基板11上に斜面33上を含んで基板11と同様
のn型のGaAsよりなるバツフア層40を必要に
応じて気相成長させ、これの上に続いて活性層に
比しそのエネルギーギヤツプ幅が広く、同様に例
えばn型の例えばGaAlAs化合物半導体を気相成
長させて下側の閉じ込め層、いわゆる下側のクラ
ツド層12を形成する。この場合、この下側のク
ラツド12の上面には、基体11上の斜面33に
対応する斜面43が生ずるようにバツフア層40
及び下側のクラツド層12の厚さ等を選定する。
続いてこのクラツド層12上に第14図に示すよ
うにクラツド層12に比しエネルギーギヤツプ幅
が小さく、このクラツド層12と同導電型のn型
のGaAs化合物半導体を気相成長させて活性層1
5を斜面43に沿う斜面43′が上面に生ずるよ
うに形成し、続いてこれの上にこれに比しエネル
ギーギヤツプ幅の広い例えばGaAlAs化合物半導
体を気相成長させて、上側の閉じ込め層いわゆる
上側のクラツド層16を形成する。このようにし
て活性層15の上下各側のクラツド層12及び1
6との各界面に両者のエネルギーギヤツプ幅の差
によつて生ずるヘテロ接合JH1及びJH2を形成す
る。そしてこの上側のクラツド層16の気相成長
にあたつて、このクラツド層の気相成長開始時の
初期においては、例えば活性層15に対するドー
パントすなわちn型の不純物、例えばSeをその
まま供給してGaAlAsの化合物半導体層の気相成
長を行うも、所要時間経過後においてそのドーパ
ントを他の導電型のp型のドーパント例えばZn
に切換えてp型のGaAlAs層を形成して、上側の
クラツド層16を形成する。このようにすると、
第14図に破線で示すように、斜線部が形成され
ていない平坦な活性層15上に成長したクラツド
層16においては、pn接合Jpはこのクラツド層
16中に活性層15の面に沿つて、従つてクラツ
ド層16の面方向にほぼ沿うように形成される
が、斜面部を有する部分においては活性層15
中、又は、この活性層15の下側のクラツド層1
2との界面付近にそのpn接合部Jpeが形成され
る。これはこの斜面部においてその結晶性に何ら
かの特異性が生じていてここにおいて見掛上の不
純物の拡散が他部に比し大きくなつていることに
よつて斜面43に沿う接合Jpeが生ずるものと思
われる。
続いて第15図に示すように、上側のクラツド
層16上に所要の厚さをもつてこれと同導電型の
例えばp型の化合物半導体層GaAsを気相成長し
た電極被着層となるキヤツプ層17を形成する。
この場合、このキヤツプ層17の表面17aにお
いては、溝2によつて生じた凹凸を埋込んで平坦
な面を形成するようになし得る。
層16上に所要の厚さをもつてこれと同導電型の
例えばp型の化合物半導体層GaAsを気相成長し
た電極被着層となるキヤツプ層17を形成する。
この場合、このキヤツプ層17の表面17aにお
いては、溝2によつて生じた凹凸を埋込んで平坦
な面を形成するようになし得る。
次に第16図に示すように半導体層8の面8a
と基体1の裏面とに夫々対となるアノード電極2
1及びカソード電極20をオーミツクに被着す
る。
と基体1の裏面とに夫々対となるアノード電極2
1及びカソード電極20をオーミツクに被着す
る。
このようにして得られた半導体レーザー装置は
pn接合Jpがその一部の限られた部分Jpeにおいて
のみ、活性層15中またはこの活性層15の下側
のクラツド層12との界面付近に形成されるもの
であり、このような構成により電流集中は活性領
域15における限られた部分Jpeにおいて生じ、
ここに限定的に注入領域a(b)が形成される。した
がつてこの注入領域a(b)の屈曲形状、及び活性層
15における位置、したがつて活性層15の形
状、厚さ等をも選定することによつて、注入領域
a(b)による発光の最大位置cを第10図及び第1
1図で説明したようにクラツド層16中に存在さ
せるようにすることができる。
pn接合Jpがその一部の限られた部分Jpeにおいて
のみ、活性層15中またはこの活性層15の下側
のクラツド層12との界面付近に形成されるもの
であり、このような構成により電流集中は活性領
域15における限られた部分Jpeにおいて生じ、
ここに限定的に注入領域a(b)が形成される。した
がつてこの注入領域a(b)の屈曲形状、及び活性層
15における位置、したがつて活性層15の形
状、厚さ等をも選定することによつて、注入領域
a(b)による発光の最大位置cを第10図及び第1
1図で説明したようにクラツド層16中に存在さ
せるようにすることができる。
尚、第8図ないし、第11図及び第16図に示
した例では活性層15が3角状に屈曲した形状と
した場合であるが、比較的曲率半径の小さい彎曲
形状として同様の効果を得るようにすることもで
きる。
した例では活性層15が3角状に屈曲した形状と
した場合であるが、比較的曲率半径の小さい彎曲
形状として同様の効果を得るようにすることもで
きる。
また、第17図に示す例は、第12図ないし第
16図で説明したと同様の製造工程をとつて形成
するも斜面43が台形溝によつて形成され、且
つ、pn接合Jpを形成するためのドーパントのド
ービング開始時点、或いは拡散の深さを適当に選
定することによつて注入領域a及びbの位置が活
性層15の斜面43部のみに生ずるようにし、発
光の最大位置がクラツド層16に存在するように
した場合である。この場合においては、第7図で
説明したような電流制限用の領域23を設けてし
きい値電流の低減化をはかつた場合である。
16図で説明したと同様の製造工程をとつて形成
するも斜面43が台形溝によつて形成され、且
つ、pn接合Jpを形成するためのドーパントのド
ービング開始時点、或いは拡散の深さを適当に選
定することによつて注入領域a及びbの位置が活
性層15の斜面43部のみに生ずるようにし、発
光の最大位置がクラツド層16に存在するように
した場合である。この場合においては、第7図で
説明したような電流制限用の領域23を設けてし
きい値電流の低減化をはかつた場合である。
第1図は従来の半導体レーザー装置の略線的断
面図、第2図はその屈折率分布図、第3図はその
光強度分布図、第4図ないし第7図は夫々本発明
による半導体レーザー装置の各例の断面図、第8
図及び第9図は夫々本発明装置の各例の要部の略
線的断面図、第10図及び第11図は第8図及び
第9図の変形例を示す要部の略線的断面図、第1
2図ないし第16図は夫々本発明の説明に供する
半導体レーザー装置の製造方法の一例の工程図、
第17図は本発明装置の他の例の断面図である。 11は半導体基板、12及び16はクラツド
層、13及び15は活性層、14はキヤビテイ
層、18及び19はp型領域及びn型領域、J,
Jpはpn接合である。
面図、第2図はその屈折率分布図、第3図はその
光強度分布図、第4図ないし第7図は夫々本発明
による半導体レーザー装置の各例の断面図、第8
図及び第9図は夫々本発明装置の各例の要部の略
線的断面図、第10図及び第11図は第8図及び
第9図の変形例を示す要部の略線的断面図、第1
2図ないし第16図は夫々本発明の説明に供する
半導体レーザー装置の製造方法の一例の工程図、
第17図は本発明装置の他の例の断面図である。 11は半導体基板、12及び16はクラツド
層、13及び15は活性層、14はキヤビテイ
層、18及び19はp型領域及びn型領域、J,
Jpはpn接合である。
Claims (1)
- 1 複数の再結合発光領域を有し、該再結合発光
領域は発光した光が単一のモードで発振する距離
関係に配置され、上記光の強度の最大位置が活性
層外にあるようにした半導体レーザー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9739780A JPS5723291A (en) | 1980-07-16 | 1980-07-16 | Semiconductor laser device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9739780A JPS5723291A (en) | 1980-07-16 | 1980-07-16 | Semiconductor laser device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5723291A JPS5723291A (en) | 1982-02-06 |
JPS6325517B2 true JPS6325517B2 (ja) | 1988-05-25 |
Family
ID=14191378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9739780A Granted JPS5723291A (en) | 1980-07-16 | 1980-07-16 | Semiconductor laser device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5723291A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3434741A1 (de) * | 1984-09-21 | 1986-04-03 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Verkoppelte laserdioden-anordnung |
JPS63317989A (ja) * | 1987-06-19 | 1988-12-26 | Sanyo Electric Co Ltd | デ−タ処理装置 |
JP2006080427A (ja) * | 2004-09-13 | 2006-03-23 | Univ Of Tokyo | 半導体発光素子 |
JP4860563B2 (ja) * | 2007-07-05 | 2012-01-25 | パナソニック株式会社 | 溶剤の回収装置 |
-
1980
- 1980-07-16 JP JP9739780A patent/JPS5723291A/ja active Granted
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
APPL.PHYS.LETT=1978 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5723291A (en) | 1982-02-06 |
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