JPH0414277A - 半導体レーザ装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置及びその製造方法

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JPH0414277A
JPH0414277A JP11734590A JP11734590A JPH0414277A JP H0414277 A JPH0414277 A JP H0414277A JP 11734590 A JP11734590 A JP 11734590A JP 11734590 A JP11734590 A JP 11734590A JP H0414277 A JPH0414277 A JP H0414277A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、化合物半導体材料を用いた半導体レーザに係
わり、特に活性層にInGaAlP系材料を用いた半導
体レーザ装置及びその製造方法に関する。
(従来の技術) InGaAlP系材料は、窒化物を除<m−V族化合物
半導体混晶中で最大のバンドギヤ・ノブを有し、0.5
〜0.6μm帯の発光素子材料として注目されている。
特に、GaAsを基板とし、これに格子整合するI n
GaA I Pを活性層及びクラッド層とするダブルヘ
テロ構造半導体レーザは、室温で発振可能な0,6μm
帯可視光レーザとなり、赤外域の半導体レーザにない様
々な応用が可能である。
I nGaA I Pからなる活性層を持つ半導体レー
ザにおいて、その発振波長は発光領域となるI nGa
A I Pのバンドギャップエネルギーによって決定さ
れる。従来のInGaAlPからなる活性層を持つ半導
体レーザは、基板結晶上にエピタキシャル成長法によっ
て層状に作成されるため、層内でのバンドギャップエネ
ルギーは一定である。
発振しきい電流値が低く、良好な出射光ビーム特性を持
つレーザとするために、注入電流領域や実効的な屈折率
差による光ガイド構造をストライプ状に形成するInG
aAlP系半導体レーザの構造が提案されている。これ
らの構造により、低しきい値で高温まで発振し、光出力
5mW程度までは信頼性の高い素子が得られている。し
かしながら、より光出力の高いレベルでは急速な劣化が
起こり、その信頼性は不十分であった。
第7図は、従来のInGaAlPからなる発光領域を持
つ、横モード制御の半導体レーザの概略構造を示す断面
図である。図中60はn−GaAs基板、62はn−I
nGaAlPクラッド層、63はInGaAlP活性層
、64はp−1nGaAIPクラッド層、67はp−I
nGaPキーrツブ層、68はn−GaAs電流狭窄層
、69はp−GaAsオーミックコンタクト層である。
第7図において、ストライプ幅を5μm1共振器長を3
00μmとした素子の連続動作での初期特性は、しきい
値電流50m A、最高先出力20mW程度であった。
しかし、最高先出力レベルは通電と共に低下し、6mW
で安定した。このような素子を7mW以上で動作させよ
うとして注入電流を増すと、急激に光出力の低下が起こ
り、同時にしきい値電流も 100m A以上と高くな
り、劣化が認められた。
このような劣化現象は、ストライプ幅や活性層の厚さ等
に対する光出力の限界を調べた結果から、この材料系の
本質的な許容光密度の限界により起こると考えられる。
そこで、劣化した素子の基板を除去し、その電流注入発
光パターンを基板側から観察したところ、光出射端面付
近に暗黒部が形成、されていることが分かり、高い光密
度となる光出射端面付近で、自己光吸収による発熱、温
度上昇による光吸収の増大といった正帰還メカニズムに
より、結晶が融解して劣化が起こっていることが確認さ
れた。
これに対し、同様な劣化メカニズムを存することを知ら
れているGaAlAs系材料による半導体レーザでは、
端面付近の活性層のバンドギャップエネルギーを発振波
長に対して透明になるように活性層の発光部より大きく
し、劣化の原因となる自己光吸収を起こさないような、
所謂N A M (Non Absorbing Mi
rror)構造が採用され効果を上げている。NAM構
造の作成には、活性層を端面付近で除去し、高バンドギ
ャップエネルギーの材料で埋め込む方法、段差基板等の
上に活性層を成長し活性層を屈曲させる方法、超格子活
性層を作成しておき不純物拡散等によりバンドギャップ
エネルギーを変化させる方法等が取られている。
しかしながら、これらの方法が比較的複雑な作成プロセ
スの必要なこと、材料系による結晶の特質を利用してい
ることなどを考慮すると、GaAlAs系材料よりも作
成が難しいInGaAlP系材料による生材料レーザに
そのまま適用することは、非常に困難である。
(発明が解決しようとする課題) このように従来、InGaAlPからなる活性層を持つ
半導体レーザにおいては、レーザ光の出射端面付近にお
ける光吸収に起因して、連続動作における最大光出力が
低下する問題があった。また、最大先出力を上げるため
に従来のNAM構造等を適用しても十分な効果が得られ
るとは言えず、さらにその製造プロセスが極めて複雑に
なる問題があった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目
的とするところは、レーザ光の出射端面付近における光
吸収をなくすことができ、連続動作における最大光出力
の向上をはがり得る横モード制御型InGaAlP系半
導体レーザ装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記半導体レーザ装置を容
易なプロセスで作成可能な半導体レーザ装置の製造方法
を提供することにある。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段) 本発明の骨子は、I nGaA I P系材料からなる
活性層を有するリッジ導波型レーザにおいて、横モード
制御を実現し、且つ活性層の光出射端面での光吸収を避
けるために、活性層の光出射端面部のバンドギャップエ
ネルギーを活性層の主たる発光部より大きくすることに
ある。
このための−手段として、リッジストライプ方向端面部
上にGaAs等のn型マスク層を形成することにある。
即ち本発明は、GaAs等からなるn型化合物半導体基
板、この基板上に設けられた、InGaAlP系材料か
らな生材料層をクラッド層で挾み且つ上側のp型クラッ
ド層にストライプ状のリッジを有するダブルヘテロ構造
部と、このダブルヘテロ構造部のリッジ上に設けられた
InGaP等からなるp型キャップ層と、前記リッジの
ストライプ方向端面部上に形成されたGaAs等からな
るn型マスク層と、前記リッジ及びn型マスク層を覆う
ように形成されたGaAs等からなるp型コンタクト層
とを備えた半導体レーザ装置であり、前記n型マスク層
領域下の活性層領域のバンドギャップを他の活性層領域
のバンドギャップよりも大きくしたことを特徴としてい
る。
また本発明は、上記構成の半導体レーザ装置の製造方法
において、n型化合物半導体基板上に有機金属化学気相
成長法により、 InGaAlP系材料からな生材料クラッド層。
活性層及びp型クラッド層を成長してダブルヘテロ構造
部を形成したのち、さらにp型キャップ層及びn型マス
ク層を成長形成し、次いでp型クラッド層上に形成すべ
きストライプ状のリッジのストライプ方向端面部上を除
いてn型マスク層を除去し、次いでp型キャップ層及び
p型クラッド層にストライプ状のリッジ部を形成し、し
かるのちりッジ部及びn型マスク層上にp型コンタクト
層を成長形成するようにした方法である。
(作用) 本発明によれば、リッジ導波型横モード制御構造を有し
、且つ活性層の出射端面付近と活性層の主たる発光部の
バンドギャップエネルギーに差を設けることができる。
そのメカニズムは明確に解明されていないが、以下のこ
とが想定される。
半導体レーザを製造する場合、半導体基板を、例えば高
周波加熱したサセプタ上に設置し、半導体層が形成され
る。そして、サセプタ等からの熱伝導と共に放射光をこ
れら半導体基板、半導体層が吸収することで加熱される
。ここで、n型GaAs等の半導体層(マスク層)は自
由キャリアの吸収が多いため放射光を吸収し易く、成長
過程で、このn型マスク層が他の層より高温になると考
えられる。その結果、n型マスク層が形成された領域に
応じた下方のp型クラッド層領域から不純物が活性層中
に拡散し、活性層のバンドギャップエネルギーに差が生
じるものと考えられる。なお、p型りラッド層の不純物
がZnである場合、拡散係数が大きく良好に拡散を行う
ことができる。このようにして、光出射端面付近を発光
部よりバンドギャップエネルギーが大きい高エネルギー
ギャップ領域とすることができる。従って、光出射端面
付近における発熱、光吸収を制御することができ、高光
出力まで発振可能で長期的に安定な動作が可能となる。
(実施例) 以下、本発明の詳細を図示の実施例によって説明する。
第1図は本発明の第1の実施例に係わる半導体レーザの
概略構成を示す斜視図、第2図(a)は第1図の素子を
破線Aで切った断面図、第2図(b)は第1図の素子を
破線Bで切った断面図である。
図中10はn−GaAs基板であり、この基板10上に
はn −G a A Sバッファ層11゜n −I n
o、5  (Gao、3 A 10.7 ) o、s 
Pクラッド層12(Stドープ;3〜5×l017c〔
3)、I no、s Gao、s P活性層13(アン
ドープ)、p  I nO,5(G aO,3A 10
.7 ) o5Fクラッド層14(Zn ドープ;3〜
5X10’7cm−3) 。
1)  I n 0.5 G a o、5 P エツチ
ング停止層15(Znドープ; 3〜5 X 1017
cm−3)及びp I nO5(Ga0.3 A 1’
(1,7)o5Pクラッド層16(Znドープ; 3〜
5 x 10”cm−3)からなるダブルヘテロ構造部
が形成されている。
ダブルヘテロ構造部のクラッド層16上には、p−1n
o、50 ao、5 pギヤ11層17(Znドープ;
 I X 1017cm−’)が形成されている。ダブ
ルヘテロ接合の各層及びキャップ層17の格子定数はG
aAs基板と等しく且つ、クラッド層12.14のバン
ドギャップエネルギーは活性層13のそれよりも大きく
なるようにIn。
Ga、AIの組成が決定されている。
エツチング停止層15.クラッド層16及びキャップ層
17には、ストライプ状のリッジ部が形成されている。
このリッジストライプ方向の端面、即ち光出射端面部に
は、リッジは形成されておらず、キャップ層17上に 
n−GaAsマスク層18が形成されている。キャップ
層17゜クラッド層14及びマスク層18上には、p−
GaAsコンタクト層19(Znドープ;5×1018
cm−3)が形成されている。そして、コンタクト層1
9の上面に金属電極21が被着され、基板10の下面に
金属電極22が被着されている。
このレーザにおける電流狭窄は、クラッド層14.16
とフンタクト層19の p−1nGaA I P/ p−GaAsヘテロ接合と
、クラッド層14.16とキャップ層19間のp−1n
GaAIP/p−1nGaP/p−11;aAsヘテロ
接合における電圧降下の差を利用して行っており、リッ
ジ部のみにキャップ層17としてp−1nGaPを設け
ることにより、電流狭窄を行っている。ここで、中間バ
ンドギャップを持つp−1nGaPを挟むとバリアか低
くなり、電圧降下を減少させることができるのである。
先導波はストライプ状のリッジに形成されたクラッド層
14.16により行われる。クラッド層14の厚さhは
0.2〜0.3μm1工ツチング停止層15の厚さは0
,01μm1メサ底部の幅は5μmとした。なお、バッ
ファ層11はGaAs上に形成するInGaAlP系結
晶の品質向上のためである。
ここで、活性層13においてストライプ部分(主たる発
光部)は低エネルギーギヤ、ノブ領域13aとなってお
り、n型マスク層18下の領域(斜線で示す)は高エネ
ルギーギャップ13bとなっている。低エネルギーギャ
ップ領域13aと高エネルギーギャップ領域13bとの
エネルギーギャップの違いを生じる原因については、組
成は等しいが結晶中の原子配列が異なることによると考
えられる。実際、ホトルミネッセンスの評価による低エ
ネルギーギャップ領域13aのバンドギャップエネルギ
ーは、高エネルギーギャップ領域13bより、20〜9
0ieV小さい。
なお、NAM構造としてのバンドギャップエネルギー差
は少なくとも20IIleVが必要である。また、高エ
ネルギーギャップ領域13bの透過電子線回折像はせん
亜鉛構造であることを示したが、低エネルギーギャップ
領域13Hの透過電子線回折像は過剰なスポットが現わ
れ、結晶構造の違いを示した。
この構造の素子の発振波長は電流注入が主に行われる活
性層13aのバンドギャップエネルギーによって決定さ
れる。この波長に対する高エネルギーギャップ13bの
吸収係数は低エネルギーギャップ領域13aに比べて小
さく、これにより光出射端面付近での自己吸収による劣
化モードを抑えることができた。
pI no、s  (Ga+−s A Is ) o、
s Pクラッド層のAl1組成組成びキャリア濃度りの
設定は以下のように行った。このレーザの電流狭窄はリ
ッジの外側にあたる I)−GaAs/p−1nGaA
IPヘテロ接合における電圧降下によって行う。既に我
々は、このへテロ接合の電流−電圧特性を詳細に調べ、
デバイスの温度特性も検討した結果、 0.6 ≦ S ≦ 0.8 3 X 1017ca+−’≦D≦I X 10110
l8’なる関係を満たす場合、良好な電流狭窄が得られ
、優れた温度特性も得られることを見出している(特願
平1−78424号)。
本実施例のレーザではさらに窓部でのZnの拡散を再現
性良く得るために以下の条件が必要となる。第3図にp
−GaAsコンタクト層19の再成長後のn−GaAs
マスク層18下(端面部)及びストライプ部のInGa
P活性層■3のPLピーク波長のpクラッドキャリア濃
度依存性を示す。pクララド層のAp組成は0.7とし
た。この図のようにpクラッドのキャリア濃度が3 X
 10”cm−’を下回るとn−GaAsマスク層18
下においてもZnは十分に活性層13へ拡散せず、窓部
として機能するのに必要なバンドギャップさは得られな
い。キャリア濃度を3 X 10”cm−’以上とする
と窓部とストライプ部のバンドギャップさは40meV
以上となり、十分な窓効果が得られた。
一方、キャリア濃度がI X 10”cm−’を越える
と、n−GaAs層マスク18が上に無くてもストライ
プ部にまでZnの拡散が起き、バンドギャップは大きく
なった。このため、窓部とのバンドギャップさは小さく
なる問題が生じた。
このようにキャリア濃度りを 3 X 1017c+l!−’≦D≦I X 10”c
m−’の範囲に定めると、再現性良く窓構造を得ること
ができた。なお、第3図ではpクララド層のA11組成
を0.7とじてか、AI組組成が0.6≦S≦0,8 の範囲で同様の結果が得られた。
第1図の構造において、n型マスク層18の幅を両端面
共に20μm1共振器長を400μmとした素子の連続
動作での初期特性は、しきい値電流が55m A、スロ
ープ効率が0.5wハ、で最高先出力レベルは80II
1w以上であり、キンクも見られなかった。また、従来
例に見られたような通電による最高光出力レベルの低下
も起こらなかった。横モード特性に関しても、接合平面
に水平方向の遠視野像にサイドローブは見られず、光出
力の変化に対してもプロファイルに変化はなかった。ま
た、非点隔差も10μm以下であった。
次に、第1図に示した素子の製造方法について、第4図
を参照して説明する。この素子は2回の有機金属化学気
相成長法(MOCVD法)を用いて作成した。
まず、第4図(a)に示すようにn−GaAs基板10
上に、n−GaAsバッファ層11゜1l−11GaA
IPクラッド層12.InCaP活性層13.p−1n
GaAIPクラッド層14 、  p −I n G 
a P :r−ッチング停止層15゜p−1nGaAI
Pクラッド層16.p−1nGaPキャップ層17及び
n−GaAsマスク層18を順次MOCVD法により成
長形成した。成長温度は730℃とした。
次いで、第4図(b)に示すように、ホトリソグラフィ
技術と硫酸系のエツチング液を用いた化学エツチングに
より、後に形成するリッジのストライプ方向端部を残し
てn型マスク層18をキャップ層17までエツチングす
る。これにより、リッジの両端部に幅50μmのマスク
層18のストライプを形成した。
次いで、第4図(e)に示すように、ホトリソグラフィ
技術と燐酸、及び臭素のエツチング液を用いた化学エツ
チングにより、n型マスク層18のストライプと直交す
る方向にキャップ層17、クラッド層16をエツチング
停止層15までエツチングし、幅5μmのストライプを
形成する。この際、n型マスク層18はエツチングされ
ないよう最初のホトリソグラフィプロセスで用いたn型
マスク層18につけたレジストは残しておく。
次いで、エツチング停止層15を臭素系のエツチング液
でエツチングした後、レジストを除去する。次いで、p
−GaAsコンタクト層19を2回目のMOCVD法に
より形成した後、コンタクト層19の上面に金属電極2
1を被着し、基板10の下面には金属電極22を被着し
た。
なお、2回目のMOCVD法の成呆温度は630〜65
0℃とした。
かくして製造された半導体レーザにおいては、活性層1
3の光出射端面付近において、クラッド層14.16の
上にn−GaAsマスク層18が存在するので、活性層
13の光出射端面付近のバンドギャップが主たる発光部
のバンドギャップよりも大きくなる。これは、コンタク
ト層19の形成工程において、マスク層18が他の層よ
りも高温となり、マスク層18の下の領域でクラッド層
14.16からの不純物(この実施例ではZn)が拡散
層13に拡散されるためと考えられる。そして、このよ
うに活性層13の光出射端面付近のバンドギャップが主
たる発光部のバンドギャップよりも大きくなると、光出
射端面付近における発熱、光吸収をなくすことができ、
高出力まで発振可能なレーザを実現することができる。
また、本実施例ではn型マスク層18が電流阻止層とし
ても作用するので、光出射端面部では電流が流れなくな
り、これにより光出射端面部の劣化をより確実に防止す
ることが可能である。
第5図は本発明の第2の実施例に係わる半導体レーザの
概略構成を示す斜視図である。なお、第1図と同一部分
には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
この実施例が先に説明した実施例と異なる点は、光出射
端面部にもリッジが形成されていることであり、それ以
外は先の実施例と全く同一である。また、第5図に示す
破線C,Dで切った断面は第2図(a) (b)と同じ
となる。このレーザは、最高先出力レベルは50mW以
上を維持し、且つ被点隔差は5μm以下に低減すること
ができた。
この素子は次のようにして作成される。まず、先の実施
例と同様に、第4図(a)に示す如く、n−GaAs基
板10上にnバッファ層11゜nクラッド層12.活性
層13.pクラッド層14、pエツチング停止層15.
pクラッド層16、pキャブ1層17及びn−GaAs
マスク層18を順次MOCVD法により成長形成する。
その後、第4図(b)に示すように、n型マスク層18
をバターニングする。
次いで、ホトリソグラフィ技術と硫酸系のエツチング液
、燐酸、及び臭素のエツチング液を用いた化学エツチン
グにより、n型マスク層I8のストライプと直交する方
向にn型マスク層18をエツチングし、さらにキャップ
層17.クラッド層16をエツチングする。即ち、第6
図(a)に示すようにストライプ状のレジストマスク2
5を形成し、同図(b)に示すようにn型マスク層18
.キャップ層17.クラッド層16をエツチング停止層
15までエツチングし、幅5μmのストライプを形成す
る。その後、エツチング停止層15を臭素系のエツチン
グ液でエツチングした後、レジストマスク25を除去す
る。
これ以降は、p−GaAsコンタクト層19を2回目の
MOCVD法により形成した後、コンタクト層19の上
面に金属電極21を被着し、基板10の下面には金属電
極22を被着した。
2回目ノMOCV D法の成長温度は830〜850℃
とした。
かくして製造された半導体レーザにおいても、活性層1
3の光出射端面部付近と活性層13の主たる発光部との
バンドギャップに差を設けることができ、低しきい値で
素子特性に優れた、高出力動作においても信頼性の高い
半導体レーザを得ることができた。
なお、本発明は上述した各実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施
することができる。実施例ではn型マスク層としてGa
Asを用いたが、この代わりに他の半導体層、例えば 
l nGaA I Pを用いることもできる。さらに、
リッジストライプの端面部付近に選択的に形成すること
かでき、且つ放射光等を吸収し易く他の層よりも高温に
なる材料であれば、半導体以外の材料を用いることも可
能であると期待される。
[発明の効果コ 以上詳述したように本発明によれば、活性層の光出射端
面部のバンドギャップエネルギーを活性層の主たる発光
部より大きくしているので、レーザ光の出射端面付近に
おける光吸収をなくすことができ、連続動作における最
大光出力の向上をはかり得る横モード制御型 I nG
aA I P系半導体レーザを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係わる半導体レーザの
概略構成を示す斜視図、第2図は第1図の破線A断面及
び破線B断面を示す図、第3図はpクラッド層のキャリ
ア濃度とPLピーク波長との関係を示す特性図、第4図
は上記レーザの製造工程を示す斜視図、第5図は本発明
の第2の実施例の概略構成を示す斜視図、第6図は第2
の実施例レーザの製造工程を示す斜視図、第7図は従来
の半導体レーザの素子構造を示す断面図である。 10−・−n −G a A s基板、11−n −G
 a A sバラフッ層、12−−− n −I n 
G a A I Pクラッド層、1 B −−−I n
 G a P活性層、14− p −I n G a 
A I Fクラッド層、15・・・p−InGaPエツ
チング停止層、16−= p −I n G a A 
I Pクラッド層、17−p −1n G a Pキャ
ップ層、18 =−n −G a A S 7スフ層、
19・・・p−GaAsコンタクト層、21.22・・
・電極、 25・・・レジストマスク。 出願人代理人 弁理士 鈴 江 武 彦P−クラッド層
キダリャ」1度−(Cm’)−→−第 図 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)n型化合物半導体基板と、この基板上に設けられ
    た、活性層をクラッド層で挾み且つ上側のp型クラッド
    層にストライプ状のリッジを有するダブルヘテロ構造部
    と、このダブルヘテロ構造部のリッジ上に設けられたp
    型キャップ層と、前記リッジのストライプ方向端面部上
    に形成されたn型マスク層と、前記リッジ及びn型マス
    ク層を覆うように形成されたp型コンタクト層とを具備
    し、前記n型マスク層領域下の活性層領域のバンドギャ
    ップを他の活性層領域のバンドギャップよりも大きくし
    てなることを特徴とする半導体レーザ装置。 (2)前記基板はn型GaAsからなり、前記活性層は
    In_1_−_Y(Ga_1_−_XAl_X)_YP
    (0≦x<1、0≦y<1)からなり、前記ダブルヘテ
    ロ構造の各クラッド層は In_1_−_T(Ga_1_−_SAl_S)_TP
    (0≦s<1、0≦t<1、s>x)からなり、前記マ
    スク層はn型GaAsからなることを特徴とする請求項
    1記載の半導体レーザ装置。 (3)前記p型クラッド層のAl組成S及びキャリア濃
    度Dが、 0.6≦S≦0.8 3×10^1^7cm^−^3≦D≦1×10^1^8
    cm^−^3なる関係を有することを特徴とする請求項
    1記載の1又は2記載の半導体レーザ装置。 (4)前記キャップ層が、 In_1_−_W(Ga_1_−VAl_V)_WP(
    0≦v<1、0≦w<1、v<s)からなることを特徴
    とする請求項1又は2項記載の半導体レーザ装置。 (5)前記ダブルヘテロ構造部の上側のp型クラッド層
    のドーパントは、Znであることを特徴とする請求項1
    又は2記載の半導体レーザ装置。 (6)n型化合物半導体基板上に有機金属化学気相成長
    法により、InGaAlP系材料からなるn型クラッド
    層、活性層及びp型クラッド層を成長してダブルヘテロ
    構造部を形成し、さらにp型キャップ層及びn型マスク
    層を成長形成する工程と、p型クラッド層上に形成すべ
    きストライプ状のリッジのストライプ方向端面部上を除
    いてn型マスク層を除去する工程と、前記p型キャップ
    層及びp型クラッド層にストライプ状のリッジ部を形成
    する工程と、リッジ部及びn型マスク層上にp型コンタ
    クト層を成長形成する工程とを含むことを特徴とする半
    導体レーザ装置の製造方法。
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