JPS63254993A - ヒトの基底細胞、scc及び前ガン細胞に特異的なモノクローナル抗体 - Google Patents

ヒトの基底細胞、scc及び前ガン細胞に特異的なモノクローナル抗体

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JPS63254993A
JPS63254993A JP62326657A JP32665787A JPS63254993A JP S63254993 A JPS63254993 A JP S63254993A JP 62326657 A JP62326657 A JP 62326657A JP 32665787 A JP32665787 A JP 32665787A JP S63254993 A JPS63254993 A JP S63254993A
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カーメン エフ ホワイト
シェリー ジェイ ヨンコヴィッチ
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レイモンド アール ランケン
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INTETSUKU DIAGNOSTIC
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1975年、ケラ−(K;bler)及びミルスタイン
(Milstein)は、無制限量の、均質で非常に特
異的なモノクローナル抗体を生産するためのリンパ細胞
融合法を開発した(ケラ−及び、ミルスタイン、ネイチ
+ −(Nature)、265巻、495頁(197
5年))。一般に、モノクローナル抗体は、予め外来物
質(抗原)で免疫化したマウス由来の肺臓細胞に、マウ
スのミエローマ腫瘍細胞を融合させることにより生産す
る。ハイブリドーマと呼ばれる、この誘導ハイブリッド
細胞は、望ましい親細胞の特徴、例えば、ミエローマ腫
瘍細胞に由来する組織培養における著しい増殖力及び肺
臓B細胞由来の抗体産生性を有している。この絶妙の特
異性、均質試薬の無制限の供給、純粋な抗体試薬を生産
するために不純物を含むそして未知の抗原を用いること
ができる利点は、がんの診断及び治療にとって無類の手
段を提供することにより、がん研究分野に革命をおこし
た。
多(の研究が、がんの分野にハイブリドーマ技術を適用
することにより行なわれた。本発明はヒトのうろこ状上
皮細胞(Squamous epithelialce
ll)  システムの腫瘍、例えば、うろこ状がん腫細
胞(SCC)に結合することができるモノクローナル抗
体に焦点をあてている。
正常細胞の腫瘍細胞へのトランスフォーメーションは、
悪性発生と呼ばれる。この過程は、イニシェーション、
プロモーション及びプログレションの少なくとも三つの
段階に分けることができる。
イニシェーションは正常細胞の潜伏腫瘍細胞への転換を
意味する。プロモーションは、潜伏腫瘍細胞を刺激し腫
瘍を形成させることである(悪性進化)。
第1図は、正常なうろこ状上皮細胞の、2から6で示さ
れた多(の異常な条件による悪性トランスフォーメーシ
ョンをまとめた図である。各段階は、正常なものからの
より大きい格差を示しており、時には明白な悪性腫瘍と
なる。トランスフォーメーションは一連の事象をジャン
ピングすることにより進行する。
発がんの経路におこる形態学的Gこ相違1−る障害は通
常、ハイパーグラシア、デイスグラシア%メタグラシア
及びノ\イノ々−ブラシアその(1110名43ドで呼
ばれ、そして一般的にネオプラズマのための前駆的障害
を示していると考えられている。これらの障害に存在す
る細胞群は多くの形態学的及び機能的異常性を示す。ネ
オプラズマの進化の後、プログレソションは、悪性細胞
による定性的に新しい性質を要求し、それらにより大き
い異常性を与えている。良性及び悪性ネオプラズマの差
は、後者が侵入及び転移できる点である。一般に良性の
ネオプラズマは悪性へと進行する傾向をわずかに示して
いる。これは、発生が二つの経路に分れていることを暗
示し、前がん及び擬似がん段階の間の潜在的差の信号と
なっている。
病理学者は、記述的言語を与え、そして、光学及び電子
顕微鏡により、形成異常障害を評価した。
この主観的基準を用いて、彼等は、軽度、中度及び重度
ディスグラシア(dysplasia)in 5iLu
のがん腫及び侵入性の明白な悪性度を同定した。これら
の言葉は、婦人科病理学において普遍的に受は入れられ
た。
同様の病理学が、肺臓、食道、口腔粘膜、胸部、子宮内
膜、卵巣及びプロストレード(pros tra te
)において見られるが、これらの障害の普遍的に受けい
れられている記述はない。しかし、これらの記述は、が
んへと進行する障害と良性のまま維持するものとを区別
できない。今日まで、病理学者は、これらの前がん細胞
を正確に同定する方法を持たなかった。形態学的に正常
なものと、悪性へと進行する形態学的に非定型の細胞を
同定することができる抗体試薬の開発は、がん診断及び
治療に革命を起こし、早期発見のスクリーニング技術を
提供した。そこで、従来の医療技術も著しく高い成功率
で用いることができる。ヒトのうろこ状がん腫細胞に結
合できるいくつかのモノクローナル抗体が種々の刊行物
に報告されている;一般にこれらの抗体は、比較的少な
い数の臨床標本をテストするだけである。
次にあげる表1は、これらのモノクローナル抗体に関す
る情報をまとめたものである。表1は、+a+これらの
抗体に関する文献、(bl抗体のクラス又はサブクラス
、(C)ハイブリドーマの生成のための免疫化プロトコ
ール、(d)有用なハイブリドーマを選択するためのス
クリーニングプロトコール、tel抗体の性能及び(f
)抗体の用途に関するコメント。
セ 、=          表   翅 (全 め       べ      1 蝉 Ip口 e         へ      ム、似     
≦ 叡   に   ≦へ 、枢 自 区       I Ir′Il”1 へ         − ゛ヘロ 堀 g   べ   堀 ’4 +j!tA t Q +h Q  b  界eA
 e −二寸せ輛〇四ツマ々の1へc記0棉 自 鑑            K1 @               lt’      
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  旺1 −      米   へ j ÷   ←
    1へ =−811I    べ Φ 時   
凹   −八 ″      Q   ぢ 、傭   
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く 仕 セ 壮Σ 丑 1 呻 Σ 回 の 〇 二 
Qj  堀 ま ≦0 、+口閣蛎匡Q8ム〈0、ω8
゜ c/)×−Δの−g廠の−」四へ一円呻き 総        に      1 傅 1ら口 e         へ       ム社 ′)口 ≦        か 自   ト 命        = 1    ・ 紹、枢    
 ≦ ポ   に ≦ O峙 111 (+   、         )l     コ区 
  +1−ロ  妃トぢ ← 槍 四        / の     召 の IKQツ
   FFE    汐 /     駅 ≧ 表  
 ソ   卜− 壮 冶 ■  、 令 ■ −濡 −
4\ −へ −寸城富■−コー一部−マへN11− 自 体        べ    1 蝉         小    口 e         へ    1 社        ト    ロ 憾        か 自 ト 自        = 1  ・          
 紹旺  、枢     ≦ ペ ベ        
  堀ヘ−nc/)抽出へ1−− 、@ +黍ソー自 体        べ      1 蝉         小      口e へム 社        ’>       。
城        か−!、ト 全        +i 1        紹咳  
  、侶     ≦ 叡   に   ≦鑑    
            に如           
        小e               
   へ閣 、休              ≦ベ 
  二              同    、怪× Δ べ       1 小        口 ヘ         ム 上記表1の参考文献のいくつかの実際の期日は、本出願
の特許請求の範囲に対する従来技術を構成するには十分
早い時期とは言えないが、それらは、一般的な背景を示
すという目的で用いられる。
本発明の抗体は、頭首領域、口腔粘膜、婦人科医学的領
域、肺臓及びSCC含有リンパ節中のうろこ状がん腫細
胞及びその前がん性前駆体の同定及び治療に焦点をあて
ている。
特に頭首領域はそれが三次元的解釈を必要とすることか
ら、診断を必要とする。はとんどの例では、外科医はよ
く理解されている縁のところで、例えば子宮又は肺葉等
の組織又は器官を取り除く。
口腔また咽頭からゆだねられた組織から生じた組織学的
データの解釈は時として困難である。円筒状の咽頭の局
所解剖学は、それが食道と気管に分れている口腔から始
っているので解釈の限界に混同する要素を有している。
標本が固定や処理の間に収縮を起すと、病理学者に誤っ
た判断要素を与えてしまう、腫瘍の上に重なった正常M
i織の収縮は、組織の収縮度を変化させてしまい、その
限界を正に傾けてしまうかもしれない。
頭首部のもっとも一般的ながんはSCCである。
凍結セクション診断においては、4つの型の原則的誤り
が考えられる;つまりサンプリング、解釈、伝達及び技
術である。解釈の誤りは病理学者が冷凍セクションに実
際に存在する障害を認識することが毘きなかった場合に
生ずる。頭首部の組織においては、この誤りは従来の咽
頭の生検部位、被照射に、、11織及び予期できない異
常障害における解釈においては、よくあることである。
凍結セクション診1祈にゆだねられる組織標本の明確な
起源の同定の欠除は、伝達における一般的誤りである。
例えば、低品質のスライドのような技術的誤りは、病理
学者の解釈に誤りを生ずる。
頭首部に明確な縁がないことは、その疾病の局所的コン
トロールを保証しないし、またそれはその腫瘍の生物学
的ふるまいに対する確かなガイドとはならない。しかし
、典型的には、患者は比較的短期間内にその疾病に屈服
してしまうので、患者の遺物中の凍結した明確なセクシ
ョンの縁間の相関関係は非常に重要である。
口腔がんのもっとも一般的ながんは、全ての口腔悪性が
んの約90%を占めるSCCである。
にニューヨーク、アメリカン・キャンサー・フサイアテ
ィー1.S1シルバーマン(Si lverman)、
“口腔がん”1985編)口腔がんの患者の半分以下は
治癒する。(W、11.ビニ−([1innie)及び
に、V、ランケン(Ranken) 、ジャーナル・オ
ブ・オーラル・パソロジー(J、0ral Patho
l、)  13S、333頁、1984年)治癒した患
者の間でさえ、重度の機能障害及び形状堝傷がある。現
在でも、病気により定まった、色々変化する、論争上の
、及びあまり理解されていない障害をもつ口腔の外見の
ために、口腔障害の診断は難かしい。(J、、J。
ピント、ボルダ(Pindborg) 、“頭首部の外
科病理学”1巻、L、バーネス(Barnes) km
、7節279頁、ニューヨーク、マーセル・ディツカ−
社(Marcel Dekker 5Inc、)  ;
オーラル・キャンサ(Oral Caner)  19
85年、S、シルバーマン(Silverman)鳩、
アメリカン・キャンサー ソサイアティ−(Ameri
can Cancer 5ociety)、ニューヨー
ク)。これらのうちのほとんどは良性であるが容易に悪
性と解釈される変化を示しうる。
(J、C,アドリアン(Adrian) 、オーラル・
サージ(Oral Surg) 57巻、625頁、1
984年)悪性の初期段階にあり、良性の粘膜変化と誤
認されるその他の障害がある。(M、 N、チャウ(C
hau)及びB、 G、ラデン(Radden) 、ジ
ャーナル・オブ・オーラ/Iz ・バンロジー(J、0
ral Pathol、)  l 3巻、546頁19
84年)。例えば舌や喉頭の連続した生検を必要とする
診断上の操作が高価につくという理由で、良性のままで
はない可能性のある口腔障害の取扱いは重大な問題の1
つである。
リューコグラキ7 (Leukoplakia)、エリ
スロリ二一コブラキア(erythroleukopl
akia)又はその他の疑わしい障害はルーチンに生検
されそして、非定形、ディスブラシア及び悪性の腫瘍の
存在が評価される。この評価は現在、ヘモトクスリン及
びエオシンで染色した組織セクションに関して、組織パ
ターン及び細胞形態の主観的顕微鏡分析により病理学に
よって行われている。正常ではないが、明らかに悪性で
はないパターンを生ずる上皮変化は非定形又はディスグ
ラシアと呼ばれる。リューコグラキア(Leukopl
akia)及びエリスロリューコグラキア (eryt
hroleukoplakia)は、形成異常と評価さ
れる型の“前悪性障害”に分類される。
明白な悪性は容易に診断できるが、前悪性又は前がん障
害は困難又は不定見を伴う診断となる。前がん障害の形
成異常の上皮組織の解釈及び等級化は主観的となりそし
て、それ故−貫性がない。あるディスグラシアは侵害性
がん腫に進行するので、この潜在的な有害障害は正確に
診断され、そして、早期に処置することが重要である。
形成異常障害の等級化の伝統的解剖学的方法は、侵害性
うろこ状がん腫細胞への転換に対する予測を提供するこ
とはない。形態学的に形成異常のりューコグラキア(I
eukoplakia)は一般に侵害性うろこ状がん腫
細胞の進行分布中の初期段階にあると考えられているに
もかかわらず、悪性腫は、良性ハイパーケラトシス、リ
チヱン・プラナス(Lichen Planus)及び
クロニック・カンジジアセスのような障害からも生じう
る。障害が侵害性うろこ状がん腫細胞への進行を決定及
び予言する方法は報告されていない。ヒトの粘膜障害の
悪性能力をテストする信頼できる解剖学的及び生化学的
方法はない。
リューコグラキア(leukoplakia)とは、か
き落すことができない、そして、その他の疾病のように
臨床的又は顕微鏡的に分類できない口腔粘膜上の臨床的
白色斑点又はプラークを命名するのに用いる言葉である
。これらの障害のほとんどは、良性ハイパーケラトシス
の反転である。シルバーマン(Silvarman)及
びその共同研究者は、平均7.2時間リューコグラキア
を示す患者を研究し、追跡した。257件の障害の一次
生検は、良性ハイパーケラトシスをもつ235人の患者
を明らかにし、22件の一次生検はいくつかの段階の上
皮ディスグラシアを示した。生検を行った全患者数のう
ちの45人の患者(17%)はその後SCCへと進行し
た。この研究は、リューコグラキアの前がん性障害を示
すことがあることを確証した。しかし、臨床的又は顕微
鏡的特性は、ハイパーゲラトイツクな障害かがん腫へと
転換するごとを臣n床医に確信をもって同定させるよう
には決して思えない。
臨床的に紅斑成分(赤くなった粘膜上点在する白いプラ
ーク又は小箱)をもつりューコグラキア(Leukop
lakia)はしばしば、がん腫、患部内のかん腫、又
は上皮アティピア(atypia)の顕微鏡的変化物と
関連している。赤(エリスロブラキア)又は赤と白(エ
リスロリューコグラキア)の口腔変化は単に白い(リュ
ーコブラキア)障害と比較して、形成異常の又は悪性変
化を表わし、または、これらの病理学的状態へと転換す
る可能性は非常に大きい。
剥離細胞学である、子宮頚部、膣、子宮内膜、口腔、肺
及び皮膚その他のような種々の身体部位からの粘膜又は
組織のはぎ取り又は洗浄により得られた単離細胞又は細
胞群のテストは長い開店理学的試験における有用な手段
であった。子宮頚部の細胞学的試料のパパニコラウテス
トを用いて(G、N、パパニコラウ (Papanic
ol(10)u)サイエンス(Sciencrr)、9
5巻、438頁(1942年)、子宮頚部の侵害性がん
腫の発生率、及び転移速度はI!目的に減少した。(W
、B、ジョーンズ(Jones)及びP、E、サイプ(
Saigo)、CA−A、キャンサー・ジャーナル・オ
プ・クリニシアンズ(CancerJ、C11niti
ans)  36巻、237頁1986年)。
侵害性子宮頚部がんの発生率をおさえるに従がい、前侵
害性疾病が著しく増加した。米国では、初期子宮頚部が
ん前駆体を有する女性の数は、がん腫を所有する女性数
の4倍以上、例えば180,000名の非定型又は形成
異常障害者がいると見積られている(W、T、フリース
マン(Crcasman) 、コンテンプ・オプステソ
ト・ギネコル(Comtemp、0bsteL。
Gynecol、)  21巻、53頁1983年)。
満足のい(パパニコラウ試料が、健康な子宮頚部をもつ
患者の正常な細胞を含むと報告されたときは、その試料
は通常、一定間隔をおいてくり返される。
その試料が悪性の疑いありと報告される細胞を含むとき
は、膣鏡テスト及び生検が必要とされる。
パパニコラウ分類法を用いる実験者が、炎症性アティピ
ア、ネオグラシア又は、ある場合には、診断不能を物語
る巾広い範囲の細胞学的異常性を示すものを、同じ分類
の中にクラス分けした時は、矛盾を生む。一般的にはデ
ィスグラシアはうろこ状がん腫細胞の発展段階の初期段
階であると考えられているにもかかわらず、なおも、障
害が侵害性(前がん性)か及びそうではない(良性)か
は決定することはできない。しばしばそれらの知見は全
て、クラス■(非定型)試料と報告されているものなの
で、前侵害性疾患をもつ、又は、子宮頚部の侵害性がん
をもつ何人かの患者は認識されないこともある。このこ
とは、その試料が少数の非定型細胞′しか含まず、重大
な基本的異常性を示さないような、より進行した侵害を
もつ患者の場合と同様、関連する細胞学的異常性が最小
限で、解釈し難い、解剖学的に早期の障害をもつ患者に
起こる。パパニコラウ分類法は非定型細胞の有意性レベ
ルを引き出すことができないので、そのような知見を報
告するのには不適当であると考えられる。
本発明は、ヒトのうろこ状悪性細胞及びそれらの前がん
性前駆体細胞上の抗原的部位に特異的な新しいモノクロ
ーナル抗体を用いた診断法に関するものである。本発明
の方法は、抗原抗体の免疫学的に特異的な、非主観的評
価に対する、子宮頚部、膣、子宮、気管、食道、口腔、
頭首部及び皮膚、その他の中の細胞及び腫瘍、組織、リ
ンパ節を含む生検化した臨床的標本から引き出された剥
離細胞中のうろこ状悪性細胞の検出における有用性を見
いだした。
本発明はヒトの正常な基底細胞、ヒトの前がん性うろこ
状上皮細胞及び明白な悪性うろこ状がん腫細胞と関係し
、そして好ましくはそれらの中に見いだされる抗原部位
と反応するが、良性のうろこ状上皮細胞のものとは反応
しないモノクローナル抗体及びその断片に関するもので
ある。その抗原部位は好ましくは、それらの細胞中に見
いだせるものである。
ここで用いられているように、“前がん性”という言葉
は、明白な悪性SCC(がん性細胞)への前段階である
、転換のいずれの段階中にもある侵害性SCC(“前S
CC段階”)へ進むことがはっきりとしている、うろこ
状細胞を意味している。前SCC段階は、形態学的に正
常な、非定型(ハイパーケラシア、メタケラシア、ハイ
パーケラトシス)、重度非定型、ディスケラシア(中度
ディスブリシアーCINI、中度ディスケラシア−CI
NII、及び重度ディスケラシアーCINIII)又は
in 5ituのかん腫(CIS)であるうろこ状細胞
を含む段階である。“前がん性”という言葉は、侵害性
SCCへ進むことがはっきりしていない前SCC段階の
ある型のうろこ状細胞と定義される“良性”と区別され
る。
好ましくは本発明の抗体は例えば肺臓の90%以上のS
CC等のように、高度の感度をもって染色する。一方、
それは肺臓のアデノカルシトマ又は小がん腫細胞は染色
しない。同様ムこ、それは、子宮頚部のSCCは染色す
るが、エントセルビノクス、子宮内膜又は卵巣起源のア
デノカルシトマは染色しない。その抗体は、前がん性の
前SCCうろこ状細胞のみを染色するという確認に従が
いその抗体は形成異常の細胞の40%又はそれ以下のオ
ーダーでのみ染色する。さらにその抗体は基本的に、頭
首部のSCC全てを染色する。一方、その抗体は次の領
域、副腎、大動脈、脳、胸、膀胱、結腸、心臓、肝臓、
腎臓、リンパ節、卵巣、膵臓、前立腺、肺臓、胃腸、甲
状腺及び筋肉組織はごくその一部の中長性細胞は染色し
ない。
正常な肺臓組織に関しては、それは正常な基底細胞は染
色するだけで、正常な円筒状肺胞細胞、マクロファージ
及びそれに類するものは染色しない。婦人科医学的及び
頭首細胞に関しては、それは、また、上皮細胞の基底細
胞は染色するが、上皮の角化層、表面、中間、バラベー
サル及びその他の細胞は染色しない。
好ましくは、その抗体は、特別な起源に由来するイン・
ビトロ(in vitro)の培養から誘導されたかん
細胞よりは、むしろ、組織又は組織調製物で免疫化した
動物、特にマウスから誘導された抗体産生細胞と、その
他の細胞を融合することによって形成されたハイブリド
ーマから産生ずる。その起源はヒトのうろこ状がん細胞
、そして、または、正常な基底細胞を含む細胞を含んで
いる。またそれは形態学的に正常な、非定型的な、又は
形成異常なヒトの非基底上皮細胞も含むことがある。
免疫化した動物由来の肺臓細胞は非免疫グロブリンを分
泌するミエローマ細胞と融合され、そのハイブリドーマ
は、目的とする特異性を示すハイブリドーマ抗体を分泌
するものが選ばれる。ケラ−(K 6 hler)及び
ミススタイン(Milstein)の先に述べた技術を
用いる。
また本発見は、正常、異常又は形成異常のうろこ状ヒト
の上皮細胞標本中に前がん柱状態が存在するあ・どうか
を決定する、上述の抗体を用いる方法に関するものであ
る。その様な標本は、元々膣、子宮頚部、子宮内膜−子
宮の試料、痰や気管支洗浄物のような気管支分泌物、生
検標本、外科摘出組織、細胞学的吸出物およびそれに類
するもの等を起源とする?AI K’It細胞を含む。
好ましい態様においては、本発明のモノクローナル抗体
は(a)正常なヒトのうろこ状上皮細胞、(blヒトの
5CC1そして、又はfC1前がん性の前scc段階(
形態学的に正常、非定型的又は形成異常ヒトの非基底う
ろこ状上皮細胞に存在するが、良性のそれらの細胞には
存在しない抗原上の部位を検出することができる。さら
に、本発明は形態学的に正常な、非基底うろこ状上皮細
胞を含む標本の少なくとも98%(実質的には全て)を
認識しない[gG又は1gM型のモノクローナル抗体に
関するものである。一方、その抗体は形態学的に正常な
、非腫瘍、非基底、ヒトのうろこ状上皮細胞標本の少な
くともいくつか(例えば1%以下)が含んでいる抗原上
の部位に特異的である。その抗体が認識する非基底細胞
のパーセンテージは、例えば正常段階のものが2%以下
という比較的低いパーセントの時から非定型を経由し、
ディスブラジア段階、in 5ituがん腫段階(CI
 S)そして90%以上の標本が明白な悪性と認識され
るに至るまで増加しつづける。例えば、非定型段階にお
いて、それは1%のオーダーのS忍識力(なされ、そし
て、ディスグラシア段階では、子宮頚部及び頭首部にお
いて、3〜40%のオーダーで認識される。
本発明のモノクローナル抗体の上述の組合せはその抗体
が、前SCC段階のがん細胞中の抗原上の部位、又はが
ん細胞及び基底細胞には特異的であるが、良性細胞には
特異的でないことを示している。
もう1つのこの抗体の特徴は、それが認識する抗原が、
全部でないにしても、少なくともいくつかが、その細胞
の細胞内領域に存在するということである。すなわち、
少なくとも抗原のある領域が細胞内にある。さらに典型
的な場合は、その抗原が細胞質内に存在する。このよう
に、その抗体が、正常、異常又はがん細胞を認識するか
どうかとは別に、その抗原のいくつかは、細胞内領域に
存在し、細胞表面には存在しない。しかし、ある細胞に
おいては、その抗原は細胞質内及び細細膜から突出した
状態で存在する。
゛ より好ましい態様において、その抗体は、タンパク
質を含む巨大分子の一成分である抗原を認識することが
わかっている。さらに、それは、非イオン性界面活性剤
トリトン(Triton) X−100の存在下又は、
過ヨウ素酸、又はニューラミニダーゼ処理において安定
であることが分っており、そして免疫螢光又はイムノパ
ーオキシダーゼ染色により均一な、明確な拡散体及び明
確な繊維状物質である。加えて、その抗体が認識する抗
原は、電子顕微鏡の間接コロイド全粒子(101m)染
色により中間フィラメントの細胞骨格要素中に存在する
その抗体はIgG又はIgMクラスのものである。
また本発明は、抗体、特にモノクローナル抗体を用いた
診断のだめの種々の一般的従来技術及び本発明の抗体の
独自の性質にそれらを応用することに関するものである
。1つの方法において、がん又は前がん性であると疑が
わしい標本中の細胞を、良性の非基底うろこ状上皮細胞
と、前がん性、前SCC細胞及びがん性細胞を区別でき
るモノクローナル抗体と接触させる。接触は、その標本
中の抗原に抗体が結合し、免疫複合体を形成することが
分っている条件で行なわれる。結合の存無は、“検出シ
ステム”を用いた従来技術によって決定する。ある態様
においては、その抗体は放射性同位元素、酵素、螢光発
光団又は金属複合体標識物のような従来の標識物と結合
させ、間接的に標本を染色する。そのような従来の標識
物と抗体との結合法は、よく知られている。
抗体及びその断片への標識結合法はよく知られている。
米国特許4,220.450号、4,235.869号
、3.935,074号、3,996,345号及び3
,817,837号を参照せよ。
また検出システムは、その抗体又はその断片と反応し、
検出可能な標識物と結合した、別の免疫学的成分、特に
他の抗原又は抗体を含んでいる。
そこで、その標識が観察、及び検出されることになる。
ある検出システム、例えば酵素システム等においては、
もう1つ別の要素である基質又は発色源が用いられ、そ
の標識の検出を可能としている。さらに、これらの標識
は肉眼で観測できる場合もあるし、また螢光又は放射性
標識のような外的励起及び測定を必要とすることもある
。他の検出システムにおいては、第1の成分は、モノク
ローナル抗体又はその断片と反応し、アビジン及びビオ
チンのような反応性物質と結合した、もう1つの抗体の
ような免疫学的物質である。ここで、第2の成分として
は、(al第1の成分(例えば、アビジンと反応するビ
オチン)と反応する物質又は(bl螢光標識のような検
出可能標識、との結合物が用いられる。これは間接標識
技術である。
検出されるべき抗原を含む標本は身体上又は身体中の様
々な位置に由来するものである。この方法は、子宮、子
宮頚部、膣、口腔粘膜、頭首部、皮膚、肺、食道及び膀
胱中の、生検標本表面に存在するヒトのうろこ状上皮細
胞又は組織、特にリンパ節及び、痰、気管洗浄液、尿、
精液、血液及び腹水等のような体液由来のヒトのうろこ
状上皮細胞又は組織におけるがん性、又は前がん性状態
の検出に有用である。
特に本発明の方法中有用なモノクローナル抗体は、MA
b17.13.C1,10と名付けられた新しい抗体で
ある(ここでは17.13抗体と呼ぶ)。それは、あま
り分化していない、ヒトの喉頭うろこ状がん腫細胞組織
(正常及び異常転換Mi織を含む)で免疫化した、メス
のBAL B/Cマウスと、非分泌性マウスのミエロー
マ5P210との融合によって誘導した。それはIgM
(カッパA)免疫グロブリンである。
17.13抗体を産生ずる、生育可能な細胞系列の永久
保管はHB9294という登録番号でATCCで行なわ
れている。
スクリーニング・プロトコールは次に示すとおりである
。試験管内で誘導された細胞系列ではなく、ヒトの凍結
組織について免疫螢光又はイムノパーオキシダーゼテス
トが一次スクリーニングに用いられた。スクリーニング
されたMi織は腫瘍、正常及び異常標本を含んでいた。
また、スクリーニングは子宮頚部、肺臓、口腔及び食道
由来のヒトの剥離細胞についても行った。
17.13抗体は、うろこ状がん腫細胞との間に非常に
高い腫瘍会合性を示した。現在までに、頭首部中のSC
Cに対しては99%(91/92陽性)、子宮頚部のS
CCに対しては、100%(20/20陽性)及び肺臓
のSCCに対しては96%(25/26陽性)の感度を
示した。
17.13抗体は正常な非基底うろこ状上皮細胞及び組
織は染色しなかった。正常な子宮頚部細胞試料及びヒト
の検屍パネルの詳細なスクリーニングにおいても正常な
基底上皮細胞以外の染色を示さなかった。さらに、赤血
球及び白血球及びリンパ節ハイバーグラシアの染色を示
さなかった。
フローサイトメトリーによるスクリーニングの場合、1
7.13は、T細胞リンパ球及びバーキットリンパ細胞
系列に関しては、陰性であった。
一般に上記テストは、感度の良い間接イムノパーオキシ
ダーゼ技術において17.13抗体を用いて行った。特
に、標本との反応の後、17.13結合抗体は第2のビ
オチンを結合したヤギの抗−マウスIgM抗体と結合さ
せた。その次に、アビジン結合二次抗体へと特異的に結
合するアビジン−ビオチン・ホースラディツシュ・パー
オキシダーゼ複合体が続き、全複合体の観察は、ジアミ
ノベンサジン(DAB)及びハイドロジエン・パーオキ
サイドが添加されたとき可能となる。17.13抗体結
合部位に不溶性褐色沈殿が存在する。
まとめると、17.13抗体は次のような事を行う。ヒ
トの正常なうろこ状上皮組織において、それは、基底層
中の細胞に結合するだけである。
ヒトの正常な、うろこ状上皮シーズにおいては、それは
、基底膜又は、中間又は上基底層中の細胞には結合しな
い。それは、うろこ状がん腫細胞に対し、高い恣受性を
有し、SCC中、うろこ状上皮シーズの全層に結合し、
均一な明確なパターンで腫瘍細胞を染色する。それはH
TB113(ヒトの子宮内膜アデノカルシトマ)、Tリ
ンパ細胞又はバーキットリンパ細胞のような非うろこ状
がん細胞系列又はシトゲラチンには結合しない。非定型
及び形成異常の異常組織又は細胞において、それは、テ
ストした標本の40%以下のものしか染色しなかった。
回顧的、連続的標本において、それは偶発的にがんに転
換した異常な櫟本を染色した。競争実験において、その
染色強度及びパターンは、テストした他の抗体によっ゛
ζ減少したり、変化したりはしなかった。
また本発明は、Fab 、 F(ab)2、Fv及びそ
の類いのモノクローナル抗体の結合断片にも応用するこ
とができる。抗体の断片を作る技術はよく知られている
。例えば、結合断片は、パパイヤやペプシンのようなタ
ンパク分解醇素を用いて抗体のペプヂド消化によって調
製する。
その抗体はネズミ由来の1gMクラスである一方、それ
は、上記抗体と機能的に等価な、又は、IgG及びIg
A及びその類いのような、別な分ta化と同様に、ヒト
、ウサギ、ヤギ及びギニアブタのような、ネズミ以外に
由来する他の抗体にも適用されうる。“機能的に等価”
とは、上記特異的抗原部位に結合可能及びそれらの部位
について17.13抗体と競合することが可能な抗体に
ついて言えることである。そのような抗体は、上記抗原
部位に結合し、そして、その部位に17.13抗体が結
合するのを妨害するであろう。
本発明のもう1つの特徴として、本抗体は、前がん性及
びがん性細胞には存在するが、良性、非基底、うろこ状
上皮細胞には存在しない別の抗原の部位を認識する別の
抗体と一諸に組合せられる。
このようにすれば、本発明の抗体に特異的な抗原が検出
されないならば、別の抗体ががん性又は前がん性状前を
示す抗原を検出することができる。
また本発明は、本発明の抗体を、治療的及び生体中にお
ける描写的用途に利用できる。ごの抗体の治療的用途に
おいては、この抗体を、選択的にがん性及び前がん性細
胞を探し出すために、放射性核種や、トキシンのような
、SCCに対し高い毒性を示す物質と結合させておく。
生体内のIv7写においては、それを、同じタイプの細
胞を選択的に描像するための、診断に用いられる前述の
もののようなラベル又はマーカーに結合する。
本発明の実行の特別な例は、説明のため、次にあげる実
施例の中に記述されている。
ア旅例1. 17.13抗体の生成は次のように行った。
A、免疫化操作 メスのBAL B/Cマウスを、うろこ状がん腫細胞ス
プラグロチツク(supraglottic)喉頭mi
の組織消化物で排他的に免疫化した。そのマウスの免疫
化前にコントロール血清試料を収穫しておいた。
−次免疫化は、P、B、S、に懸濁した新鮮な腫瘍消化
物を、マウス当り10”細胞の割合でr、p、注射した
。24日後、そのマウスに106ケの細胞の皮下注射を
行った。チャレンジ・ブースト後8日後、血清試料を採
取し、免疫応答の評価をした。
融合前、引き続く三日間のチャレンジ注射を開始した。
このチャレンジの第1の免疫化はP、B、S中の106
ケの細胞で皮下注射で行った。最後の2回のチャレンジ
は、1.P注射で投与され、そして1回の注射当り10
5ケの細胞で行った。
融合プロトコール 高濃度に、うろこ状がん腫細胞中に存在する抗体(MA
b17.13.C1,10)をケラ−(kohler)
及びミルスタイン(Milstein)の方法に従って
、融合化したネズミの膵臓細胞及び5P210細胞から
調製した。
マウスを、腕の動脈を切ることにより殺し、70%エタ
ノールに浸し、清浄な面の上に置き、そして、肺臓を無
菌的に摘出した。その肺臓をシャーレ中で約10+y+
j!のPBS/G及び20mfの抗生及び抗菌溶液で洗
浄した。その肺臓を第2の抗生物質及び抗菌物質を含む
PBS中に置き、そしてその膵臓細胞を取り出し、遠心
し、PBS/Cに再懸濁した後、冷蔵保存した。
PBS/G中に再懸濁した分散させた膵臓細胞を、50
+++j2試験管中でS P 210細胞と1:1の割
合で混合し、遠心し、そして1〜2mfのPEG (分
子量1300〜1600)を、37℃で撹拌しながらそ
のペレットに1分半にわたって添加した。その試験管を
37℃の水浴中で90秒間細胞をゆらしながらインキュ
ベートした。そのPEGを1分間にわたってPBS/G
を滴下することによりゆっくりと希釈し、さらに2分間
にわたってゆっくりと5 mlのPBS/Gを加え、さ
らに5分間にわたって、30mj2のPBS/Gを加え
、そしてさらに、その試験管をPBS/Gで完全に満た
し、最終的にできた混合物を5分間静置した。
その懸濁液を200gで10分間遠心し、上清を捨てた
。ペレットの細胞を10%のウシ胎児血清を含むRPM
I培地5培地5全 ペッタ−で幼若化し、そして、その細胞懸濁液を200
gで10分間遠心する。さらに、H A T培地をオー
トピペッタ−からペレットに吹きかけることにより、細
胞をおだやかにその培地中に再懸濁した。十分なHAT
培地を加えて、そのペレットを、ミリリットル当り10
6ケの細胞)震度にまで希釈した。その細胞を96穴の
マイクロプレート中にウェル当り100マイクロリツト
ルづつフ。
レーティングした。
このようにして、およそ2X10’ケの細胞の肺細胞が
200ミリリツトルH A T培地中での融合後回)調
温され、そしておよそ2000ウエルに分配されたく1
0ケのマイクロプレート)。そのプレートを5%C O
 z及び95%空気を含む加湿インキュベーク−中、3
7℃でインキュベートした。
C0精製 ブリスタン・フ゛ライムドBAL B/Cマウス中の■
■水肺腫瘍してハイブリドーマを生育した。ブリスタン
(テトラメチルペンタデカン)を、動物当り107ケの
ハイブリドーマ生細胞のi.p.注射後−週間、0.5
mJi/pの体積で注射した。腹部に孔をあけることに
より、1〜2週間後、腹水をとり出し、抗体精製源とし
て用いた。腹水のIgM画分をゲル濾過クロマトグラフ
ィー(LKBウル1−ロゲルAcA−22)により精製
した。そのIgM画分を0.001%のメルチオレート
を含む0. 1 Mトリス−塩酸pna.o、0.1 
5M NaCj2 (TR I S−3ALバツフア)
で?6出した。その純度をSOSゲル電気泳動及びコマ
−ジブルーを用いたデンシトメータ分析により検定した
。MAB17.13。
C1.10の特異性の特徴は、間接的な免疫螢光及びイ
ムノパーオキシダーゼ染色法による免疫解剖学的及び免
疫細胞学的方法により調べた。マウスのアイソタイプに
対する抗体の分類及びL鎖特異性は、サウザーン・バイ
オテクノロジー・アソシエーツ・イムツリエージェント
を用いたオフテルロ二ー免疫拡散法により行った。
D.スクリーニング操作 融合後18日間、上清を、集密的生育したウェルからと
り除いた。その試料を次の手順に従がい、オートロガス
(autologous)なうろこ状がん腫細胞組織へ
の抗体結合能をテストした。
1、 スライドガラスを、1. 0%のホルマリン及び
0、5%のゼラチンを含む水溶液中に浸漬することによ
り調製したホールフルーゼラチンコート化スライド上に
、5ミクロンの凍結組織セクションを置き、それらは空
気乾燥した。
2、 そのスライドを37°Cで30分間そして、室温
で30分間、0. 1%のウシ血清アルブミン(B S
 A)を含むpl+7.2のリン酸媛街食塩水(PBS
)で洗浄した。
3、 そのスライドを、コブリン・ジャー中、PBS/
BSAに1度浸し、1:10希釈の正常なりギの血清(
NGS)50〜70マイクロリツトルでカバーして、加
湿室中、室温で20〜30分間インキュベートした。
4、 それから、スライドを抗体活性がスクリーニング
された細胞培養上清を適当に希釈したもの、5〜70マ
イクロリツトルでカバーし、そして室温で20〜30分
間インキュベートした。
5、過剰の上清を取除いた後、そのスライドをPBS/
BSAのコブリン・ジャー中に浸し、フルオレセイン・
イソシアネートで標識したヤギの抗(ヒトIg)イムノ
グロブリン(TAGO)の適当な希釈液50〜70マイ
クロリツトルでカバーし、暗所、室温で20〜30分間
インキュベートした。
6、 スライドをPBS/BSAのはいったコブリン・
ジャー中に浸すことにより洗浄し、脱イオン水に1度浸
し、さらにPBS/グリセリン(1 : 10)を用い
、カバーガラスをかぶせた。
7、 このスライドを螢光顕微鏡下で観察することによ
り、腫瘍細胞が螢光により発光しているかどうかを測定
した。
各スライド上のオートロガス(au tologus)
組織中には、正常及び悪性細胞の両方が存在した。各ス
ライド上で示される螢光を調べることで、抗体結合領域
(螢光領域)が同定され、記録され、そして、ハイブリ
ドーマ生成細胞表面に結合する抗体、細胞質結合抗体及
び核結合抗体等の正常及び悪性うろこ状II胞の両方に
特異的な抗体を区別する。広く、正常及びうろこ状細胞
の両方に結合するハイブリドーマ生成抗体は捨てられる
この様にして、各ウェルをスクリーニングし、そして、
非常によく腫瘍と会合する抗体及び正常細胞特異的活性
を示すウェルは希釈と細かい特徴化により選択される。
選択されたウェルからの細胞をHAT培地で希釈し、再
ブレーティング、インキュベート及び再スクリーニング
という標準的クローニング技術を用い、腫瘍特異的抗体
を生産するハイブリドーマ細胞の単一クローンを含むウ
ェルが得られるまで、再スクリーニングを続けた。
得られた17.13抗体をイムノグロブリン分類化、細
胞結合特異性、正常非うろこ状細胞結合パターンで特徴
づけを行った。そのモノクローナル抗体は先に述べた結
合特性を有する1gMクラスのものである。
実施例2゜ 次にあげる特別なケースの研究は、17.13抗体が頭
首部(口腔を含む)及び子宮頚部の良性細胞及びディス
グラシア転換体から、前がん性細胞を区別することを示
している。
A)頭首部 場合1;はぼのうろこ状がん腫細胞を1984年、1月
17日外科的に切り出された。病理学により1、ヘモト
キシリン及びエオシン(H&E)及び17゜13抗体に
より染色される腫瘍及び隣接する周辺領域を示す侵入す
る、あまり分化していないSCCMi織標本の存在が確
認された。H&E染色により確められた腫瘍領域はがん
性で、そして隣接する周辺領域は正常である。17. 
’13抗体は隣接する周辺領域を明るく染色した(31
染色);また17.13抗体は、染色された上皮層全体
に渡って、隣接する周辺領域を明るく染色しく31染色
)、H&Eで正常と定められた周辺領域が“がん性”で
あることを示した。1984年3月18日、患者は、リ
ンパ節障害の再発へと進行していた。周辺部の標本部の
ない標本を外科的に取除いた。1984年6月SCC再
発により死亡した。
場合2.1984年7月19日、舌の集中性うろこ状が
ん腫細胞及びリューコグラキアを外科的に取除いた。病
理学は、右舌下障害は、単一フォーカスのマイクロイン
ベーションを伴う、in 5ituのうろこ状がん腫細
胞(基底膜から0.01mm)を確認した。切除周辺部
はHOE染色によりin 5itu又は侵入性がん腫は
ないように思えた。外科医及び病理学者は、その状態は
さらに手術の必要はなく、特にこれは、明らかな切除物
の外科的周辺領域を伴う早期侵入物であると考えた。1
7.13抗体をその障害からもっとも離れた周辺領域標
本を染色するのに用い、この上皮組織の全ての層を非常
に明るく染色した。H& Eは、その上皮が正常もしく
は中度ディスグラシアのように思えることを示している
。その後、その患者は縫合せ部分に新しい障害が発生し
た。しn床医はこれはSCCの再発と信じたが、臨床的
症状はまた外科手術の必要を惑しさせていない。この患
者は現在3ケ月毎に検査をうけている。
場合3、喉頭のうろこ状がん腫細胞を1982年5月外
科的に除去した。患者に6週間、首にX線照射治療を行
った。1982年12月、首の左側のSCC再発をX線
で処置した。1983年5月、さらに外科手術を行った
。1982年5月の手術の間、17.13抗体により染
色される標本は得られなかった。1983年5月の外科
的に入手した腫瘍及び周辺領域標本は、17.13抗体
で染色された。17.13抗体は、明確な腫瘍領域を明
るく染色した。その外科的周辺領域は、基底細胞層以外
、17.13抗体では染色されなかった。H&Eも、そ
の外科的周辺領域は形態学的に正常であることを示した
。その患者は今日も生存しており、SCCの再発は観察
されていない。
場合4;舌のムコエピデルモイド (mucoepidermoid) うろこ状がん腫細
胞を、1983年7月切除した。H& E診断は、in
 5ituのSCC及び侵害性中度分化SCCを示した
。正常な周辺連続標本は、侵害性SCCへと溶は込んで
い<1nsituのかん腫へと進行する軽度、中度ディ
スグラシアを示した。17.13抗体は明確な悪性細胞
を明るく、強く染色する。また全ての周辺標本は17.
13抗体により陽性に染色される。1984年、4月、
その患者は、周辺領域にうろこ状がん腫細胞の再発を生
じた。
場合5 i 1983年6月、侵入性ケラチン化うろこ
状がん腫細胞を含む左のピリフオーム(pirifor
m)洞を外科的に切除した。H&Eは外科的周辺領域は
形態学的に正常で、腫瘍はないと診断した。17.13
抗体は、腫瘍領域の細胞質を明るく染色した。17.1
3抗体は、H&Eが正常な周辺領域標本と定めた恭底細
胞層のみを染色し、その周辺領域が正常で安全であるこ
とを示した。その患者は生存していて、SCC再発はみ
られていない。
B)子宮頚部領域 子宮頚部の上皮内ネオグラシア(、CI N)を従来ど
おり、外科的切除により処置した。
次に示したものは、17.13抗体を用いた2つの間接
的結果である。
〔1)パパニコラウ法によって確認された子宮頚部ディ
スグラシア(pap−smear)90個の子宮頚部C
INIの中で、17.13抗体は、30個を染色した(
30/90=33%)。
55個の子宮頚部CTN I[の中で、17.13抗体
は19個を染色した(19155=35%)。
27個の子宮頚部CINIの中で、17.13抗体は9
個を染色した。(9/27=33%)。
まとめ;子宮頚部ディスブラシアが全部うろこ状のがん
腫細胞へと進行するとは限らないので、17.13抗体
はディスグラシア群のうちの一部を染色した。
(2)生検により確認された子宮頚部ディスグラシア、
23個の子宮頚部CINrのうち17.13抗体は、6
個を染色した(6/23=26%)。
21個の子宮頚部CINI[のうち、17.13抗体は
5個を染色した(5/2L=24%)。
32個の子宮頚部C′T N mのうち、17.13抗
体は、12個を染色した(12/31=39%)。
まとめ;バパニコラウ法(pap−smear)で同定
された子宮頚部のディスグラシアは常に、真正の臨床的
ディスグラシアとは限らないので、生検は子宮頚部ディ
スグラシアの存在を同定するより正確な方法である。1
7.13抗体は生検で示された子宮頚部ディスブラシア
の一部を染色する。生検で61認された全ての子宮頚部
ディスグラシアを、17.13抗体が染色するわけでは
ない。
C0口腔領域 次にあげた間接的証拠すべてはMAb17.13抗体を
使用した。
6個の確認された口腔ディスブラシアのうち、17.1
3抗体は、5個を染色した(5/6=83%)。
4個の確認されたりューコグラキアのうち、17.13
抗体は、2個を染色した(2/4=50%)。
6個の61i LUされたリチェン・ブラナスのうち、
17.13抗体は5個を染色した(5/6=83%)。
3種の増殖するイボ状のりューコブラティアのうち、1
7.13抗体は、3種とも染色した(3/3=100%
)。三人の患者のうちの1人は口腔内の侵入性うろこ状
がん腫細胞へと進行していった0 8個の生検から得られた周辺領域標本のうち、17.1
3抗体は4個生検した。
まとめ;17.13抗体は、口腔粘膜障害の一部のみを
染色した。17.13抗体で陽性に染色された患者は、
うろこ状がん腫細胞へと進行した。
実施例3 次の表2は、前述の方法で17.13抗体を用いた回顧
的染色研究のまとめである。
4、簡単な図式の説明 第1図は、正常なうろこ状上皮細胞が種々の異常な状態
を経る悪性への転移を図式的にまとめたものである。

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒトの基底細胞及びヒトのうろこ状悪性がん腫細
    胞の細胞内領域と結合する抗原上の部位に特異的なモノ
    クローナル抗体又はその断片。
  2. (2)上記抗原が全体として前記細胞の細胞質中に存在
    する特許請求の範囲第1項記載の抗体。
  3. (3)ヒトのうろこ状がん腫細胞組織又は、ヒトの基底
    細胞を含む組織を含む免疫原で免疫化した動物由来の抗
    体産生細胞を、他の細胞と融合して形成したハイブリド
    ーマにより生産される抗体で、ヒトの基底細胞及びヒト
    のうろこ状悪性ガン腫細胞と係合する抗原上の部位に特
    異的なモノクローナル抗体又はその断片。
  4. (4)上記、免疫原が形態学的に正常な、ヒトのうろこ
    状の非基底上皮細胞をも含む、特許請求の範囲第3項記
    載の抗体又はその断片。
  5. (5)上記免疫原が形成異常のヒトのうろこ状非基底上
    皮細胞をも含む、特許請求の範囲第3項又は第4項記載
    の抗体又はその断片。
  6. (6)形態学的に正常な、非基底ヒト上皮細胞を含む標
    本の少なくとも98パーセントは認識しない、特許請求
    の範囲第1項又は第3項記載の抗体又はその断片。
  7. (7)形態学的に正常な、うろこ状の非基底ヒト上皮細
    胞を含む標本の少なくとも1パーセントを認識する、特
    許請求の範囲第1項又は第3項記載の抗体又はその断片
  8. (8)少なくとも、いくつかの形態学的に非腫瘍性で、
    うろこ状非基底ヒト上皮細胞の標本と結合する抗原上の
    部位にも特異的な、特許請求の範囲第3項記載の抗体又
    はその断片。
  9. (9)形態学的に正常な、うろこ状非基底ヒト上皮細胞
    で前がん性のものとは結合するが、前がん性でないもの
    には存在しない抗原上の部位に特異的なモノクローナル
    抗体又は、その断片。
  10. (10)上記抗原が、上記の形態学的に正常な、うろこ
    状非基底ヒト上皮細胞の細胞質中に存在する、特許請求
    の範囲第8項記載の抗体又はその断片。
  11. (11)少なくともいくつかの、形成異常の、うろこ状
    非基底ヒト上皮細胞に存在する抗原上の部位にも特異的
    な、特許請求の範囲第1項記載の抗体又はその断片。
  12. (12)上記抗原が、上記形成異常の、うろこ状非基底
    ヒト上皮細胞の細胞質中に存在する、特許請求の範囲第
    11項記載の抗体又はその断片。
  13. (13)前がん性ではない形成異常の、うろこ状非基底
    ヒト上皮細胞には存在しないが、前がん性のそれらの細
    胞には存在する抗原上の部位に特異的な抗体又はその断
    片。
  14. (14)上記抗原が上記、形成異常の、うろこ状非基底
    ヒト上皮細胞の細胞質中に存在する、特許請求の範囲第
    13項記載の抗体又はその断片。
  15. (15)上記抗原がタンパク質を含む巨大分子の一成分
    である特許請求の範囲第1項、第3項、第9項、第11
    項又は第12項記載の抗体又はその断片。
  16. (16)上記抗原部位が、タンパク質を含む巨大分子の
    一成分であり、また、非イオン性界面活性剤トリトンX
    −100の存在下で安定である、特許請求の範囲第1項
    又は第3項記載の抗体又はその断片。
  17. (17)上記抗原が、免疫螢光又はイムノパーオキシダ
    ーゼ染色により、均一な明るい分散物及び明るい繊維状
    物質として観察される、特許請求の範囲第1項又は第3
    項記載の抗体又はその断片。
  18. (18)上記抗原が、電子顕微鏡の間接コロイド金粒子
    (10nm)染色による中間フィラメントの細胞骨格要
    素内に存在する、特許請求の範囲第1項又は第3項記載
    の抗体又はその断片。
  19. (19)ヒトの基底細胞及びヒトのうろこ状悪性腫瘍細
    胞と結合する第2の抗原上の第2の部位に特異的な第2
    のモノクローナル抗体及び、上記抗原部位に特異的な上
    記第2の抗体の結合断片の少なくとも1つと混合した特
    許請求の範囲第1項、第3項、第9項、第11項又は第
    13項記載の抗体又はその断片。
  20. (20)上記第2の抗原が、ヒトの基底細胞の細胞質中
    に存在する、特許請求の範囲第19項記載の抗体又はそ
    の断片。
  21. (21)17、13、C1、10又は、この抗体と等価
    な機能を有する抗体である、特許請求の範囲第1項記載
    の抗体又はその断片。
  22. (22)IgG又はIgMに属する、特許請求の範囲第
    1項、第3項、第9項、第11項又は第13項記載の抗
    体又はその断片。
  23. (23)繊維芽細胞、結合組織中の細胞、血管、リンパ
    組織又は赤血球もしくは白血球と結合しない特許請求の
    範囲第1項又は第3項記載の抗体又はその断片。
  24. (24)免疫螢光法により、上記ヒトのうろこ状悪性が
    ん細胞と実質的に均一に反応する、特許請求の範囲第1
    項又は第2項記載の抗体又はその断片。
  25. (25)特許請求の範囲第1項又は第3項記載のモノク
    ローナル抗体又はその断片を含む診断テストキット及び
    、上記モノクローナル抗体の検出システム。
  26. (26)上記検出システムが(a)上記モノクローナル
    抗体又はその断片と反応する免疫学的物質、及び(b)
    検出可能な標識の結合体を含む、特許請求の範囲第25
    項記載のテストキット。
  27. (27)上記検出システムが、(a)上記モノクローナ
    ル抗体又はその断片と反応する免疫学的物質を含む第1
    成分、及び(b)(1)、上記第1成分と反応する物質
    と(2)検出可能な標識物の結合体を含む第2成分を含
    む、特許請求の範囲第26項記載のテストキット。
  28. (28)上記検出システムが、上記モノクローナル抗体
    又はその断片と結合した検出可能な標識を含む、特許請
    求の範囲第25項記載のテストキット。
  29. (29)(a)抗体を抗原部位と結合すると、免疫複合
    体を形成する条件下、前がん性の標本中には存在するが
    、前がん性ではない標本中には存在しない抗原上の部位
    に特異的モノクローナル抗体又はその断片と標本を接触
    させること、(b)上記標本が前がん性であることを示
    す、上記免疫複合体の検出、を含む形態学的に正常な、
    うろこ状非基底ヒトの上皮細胞標本の前がん状態を測定
    する方法。
  30. (30)(a)抗体が抗原部位に結合すると、免疫複合
    体を形成する条件下、前がん性の標本中には存在するが
    、前がん性ではない標本中には存在しない抗原上の部位
    に特異的なモノクローナル抗体又はその断片と、標本を
    接触させること、及び(b)標本が前がん性であること
    を示す、上記免疫複合体の検出、を含む、形成異常の非
    基底、うろこ状ヒト上皮細胞標本の前がん状態を測定す
    る方法。
  31. (31)(a)抗体が抗原部位に結合すると、免疫複合
    体を形成する条件下、前がん性又はがん性の標本には存
    在するが、前がん性又はがん性ではない標本には存在し
    ない抗原上の部位に特異的なモノクローナル抗体又はそ
    の断片と、標本を接触させること、及び(b)標本が前
    がん性又はがん性であることを示す、上記免疫複合体の
    検出を含む、非基底うろこ状ヒト上皮細胞標本の前がん
    性又はがん性の状態を測定する方法。
  32. (32)上記抗体又はその断片が、ヒトの基底細胞及び
    ヒトのうろこ状悪性がん腫細胞に存在する抗原上の部位
    に対しても特異的な、特許請求の範囲第29項、第30
    項又は第31項記載の方法。
  33. (33)特許請求の範囲第1項又は第3項記載のモノク
    ローナル抗体を分泌するハイブリドーマ細胞系列。
  34. (34)ヒトのうろこ状がん性の細胞組織又は基底細胞
    を含む組織を含む免疫原で動物を免疫化すること、非免
    疫グロブリンを分泌するミエローマ細胞と、上記免疫化
    細胞と融合すること、及び上記特異性をもったモノクロ
    ーナル抗体を分泌するハイブリドーマを選択することを
    含む特許請求の範囲第1項記載のハイブリドーマ細胞系
    列を形成する方法。
JP62326657A 1986-12-23 1987-12-23 ヒトの基底細胞、scc及び前ガン細胞に特異的なモノクローナル抗体 Pending JPS63254993A (ja)

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