JPS63253031A - ス−パ−オキサイドジスムタ−ゼ結合リピツドマイクロスフエア−および該リピツドマイクロスフエア−を含有する脂肪乳剤 - Google Patents

ス−パ−オキサイドジスムタ−ゼ結合リピツドマイクロスフエア−および該リピツドマイクロスフエア−を含有する脂肪乳剤

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JPS63253031A
JPS63253031A JP62085875A JP8587587A JPS63253031A JP S63253031 A JPS63253031 A JP S63253031A JP 62085875 A JP62085875 A JP 62085875A JP 8587587 A JP8587587 A JP 8587587A JP S63253031 A JPS63253031 A JP S63253031A
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superoxide dismutase
sod
lipid
lipid microspheres
fat
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JP62085875A
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Michisato Igarashi
理慧 五十嵐
Yutaka Mizushima
裕 水島
Ikuo Kishi
岸 郁雄
Kazuo Seta
瀬田 和夫
Tatsuya Owaki
大脇 達也
Yohei Natori
名取 與平
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NIPPON REDARII KK
Lederle Japan Ltd
Nisshin Seifun Group Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はリピッドマイクロスフェアーおよび該リピッド
マイクロスフェアーを含有する脂肪乳剤に係り、詳細に
はスーパーオキサイドジスムターゼ結合リピッドマイク
ロスフェアーおよびスーパーオキサイドジスムターゼを
有効に含有する脂肪乳剤に関する。
[従来の技術とその問題点] 活性酸素であるスーパーオキサイド(02)を不均化反
応(di、sumutation)で消失せしめるスー
パーオキサイドジスムターゼ(以下、SODと略記する
。)なる酵素は古くから知られており、このSOD自体
は活性酸素に起因する好ましくない疾病に有効に作用す
る薬剤となり得ることが種々示唆されている0例えば炎
症に対する活性酸素の関与は早くから認められており、
この炎症に関与する活性酸素を不均化するものとしてウ
シ血液SODは抗すュウマチ剤として既に外国において
市販されているものである。加えて、リュウマチの治療
のみならず精製SODの投与で難治疾患として知られて
いるベーチェッ) (Behcet)病の治療の例も報
告され、更には癌治療期の併用で制癌剤等による副作用
ならびに放射線の照射による副作用を低下させるものと
いわれている。
したがって、SOD自体は種々の疾患に対する非常に有
効な薬物となり得る性質を有するものではあるが、血中
での半減期が約6分といわれる程失活化の時間が速く、
いまだSOD自体を有効に投与し得る製剤化検討は十分
になされていないのが現状である。
ところで、フランスの生化学者ミケルソン(A、M。
旧chelson)はウシSODをリボゾームに封入し
たりボゾーマルSOD(liposomal 5OD)
を提案しており、リボゾーマル化した結果、SODが血
中においてその失活化から保護されるとともに細胞膜と
融合しSODがそのまま細胞内に入るため効果的である
と報告している。しかしながら彼は、そのリポゾーム成
分の詳細についてはなんら明らかにしているものではな
く、はたしてSOD自体が失活することなく疾患部位、
例えば炎症部位に高濃度で輸送され、その場において有
効に作用するかは不明なものである。
したがってSOD本来の生理活性を考えた場合には、S
ODを疾患部位にのみ高濃度で移送し得る製剤化が熱望
されているものである。
最近、薬剤の生体内動態を研究する一分野として、生物
薬剤学が脚光を浴びてきており、生理活性物質を効率良
く疾患部位に移送するため種々の工夫をこらしたドラッ
グ・デリバリ−〇システム(Drug Deriver
y System:薬物送達システム:以下DOSと略
記する。)の開発に力が注がれて来ている。このDOS
の理論のなかには前記したミケルソンがSODで提案し
たりボゾームや、高分子化合物を薬物のキャリアとして
用いる方法が包含される他、例えば経皮吸収システムな
どの簡易な手段も広<  DDSとしてのamに分類さ
れるという広い概念である。
ところで、最近に至り本発明者らは、このDOSの理論
を更に押し進め、ターゲツティング(Target−i
 ng)療法と称する治療システムを提案して来ている
。すなわち、在る種の薬物を脂肪乳剤(Lipidem
ulsion)の脂肪微細粒子(脂肪小球子:リピッド
マイクロスフェアー、以下LMSと略記、)中に溶解し
て投与してやると、このLMSがりポゾームと同様に網
内系や炎症細胞内に良好に取り込まれ、LMSがドラッ
グキャリアとなって薬物が特定の部位に選択的に移行し
くターゲツティング効果)、そこで集中的に薬効が発揮
されるという性質を応用したものであり、優れたDOS
として各方面から注目されているものである。
そのうえ、LMSは現在の薬物キャリアのなかでは安全
性、生物学的崩壊性、応用範囲の広さ、ターゲツティン
グ効果、工業的生産性など何れの面からみても実用性の
高い療法と評価されており、したがって、前記した優れ
た生理活性を有するSODについてもこのLMS中に封
入してやれば有効な投与製剤となり得るものと考えられ
る。
しかしながらLMS自体は製剤上の特徴でもあるが脂肪
相を界面活性剤が取り込むという構造のために、油脂と
相溶性を示す油溶性(脂溶性)薬物でなければ封入し得
す、水溶性の薬物には応用しにくいという欠点を有して
いる。そのため、脂溶性の低い薬物にはその薬物に脂溶
性官能基を導入するか、あるいはLMSを構成する大豆
油等の油脂にエイコサペンタエン酸又はエイシンなどの
薬物溶解性の高い物質を混入することが行われ、それに
より LMS内部に薬物をある程度封入することができ
る手段を講じている。それであってもSODをLMS製
剤とする場合には、SOD自体が分子量の高い蛋白であ
るためLMS内部に封入しにくいという問題点を有する
ものである。
そこで本発明者らはSODをLMSの表面にある種の架
橋結合を介して外的に共有結合してやれば、得られたL
MSはキャリアとしてのLにSのターゲツテング効果の
外に、SODがLMSと結合することにより SOD自
体の活性の半減期が増大し、そのうえ細胞親和性が増し
、その結果、LMSと結合したSODが疾患部位に高濃
度で移送され、そこでLMSとの結合が解離されたSO
Dが所望の効果を発揮することを新規に見い出し、さら
に該LMSを含有する脂肪乳剤がSODを投与するため
の優れた製剤となり得ることを見い出し、本発明を完成
したのである。
[発明の構成] すなわち本発明は; スーパーオキサイドジスムターゼをリビツドマイクロス
フェアーの表面に外的に結合し、前記スーパーオキサイ
ドジスムターゼとリピツドマイクロスフェアーの結合が
、−S−または−SS−共有結合を介して架橋結合した
: ことを特徴とするスーパーオキサイドジスムターゼ結合
リビッドマイクロスフェア−(以下、LMS−SODと
記す場合もある。)、に関する。
さらに本発明は該スーパーオキサイドジスムターゼ結合
リピッドマイクロスフェアーを含有する脂肪乳剤にも関
するものである。
[作用] 本発明においてスーパーオキサイドジスムターゼ(SO
D)をその表面に外的に結合するリピッドマイクロスフ
ェア−(LMS)としては、油脂および乳化剤からなる
脂肪微細粒子であり、この場合の油脂としては、従来か
らいわゆる脂肪乳剤の調製に際し通常用いられている製
薬学的に許容される油脂類が包含され、大豆油、綿実油
、菜種油、サフラワー油などの植物油:通常MCTと称
されている炭素原子数8ないし12の中鎖脂肪酸(例え
ば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸など)のトリ
グリセリド;および炭素原子数6ないし18の脂肪酸(
例えば、カプロン酸、カプリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、リノール酸、ステアリン酸など)のジ−もし
くはモノグリセリドから選択される少なくとも1種であ
り、これらは単独であるいは2種以上組合わせて使用す
ることができる。これらの中で特に、大豆油、バナセー
ト81゜(日未油脂株式会社製、MCTの混合物)が好
適に使用される。
また乳化剤としては、生理学的に許容されるリン脂質お
よび非イオン系界面活性剤から選択される少なくとも1
種が使用され、このようなリン脂質としては、卵黄リン
脂質、大豆リン脂質、ホスファチジルコリン、ホスファ
チジルエタノールアミン等が挙げられる。また、非イオ
ン系界面活性剤としては、例えばポリオキシアルキレン
共重合体、硬化ヒマシ油ポリオキシアルキレン誘導体が
包含される。
一方、本発明で使用されるSODとしては、ヒト、ウシ
、ラット等の動物、植物および細菌など由来c7)Fe
−SOD、 Mn−3OD、 Cu、−Zn−SODの
他、遺伝子組変えによって得たSODなどが挙げられる
本発明におけるスーパーオキザイドジスムターゼ結合す
ビッドマイクロスフェアーにあっては、その結合はLM
Sに使用される乳化剤、ならびにSOD中での反応性窒
素原子との間でその鎖中に−8−または−SS−結合を
介して架橋結合したものであるが、該架橋結合としては
次式; %式% (AおよびBは同一または異なり結合残基を示す、) で示される架橋結合である。
その中でも特に次の(a) 、 (b) ;(a)  
−C:0−(CH2)2−SS−CH2CO−−CO−
(CH2)2−SS−(CH2)2CO−で示される架
橋結合が好ましい。
上記した架橋結合の形成は、例えばLMSの乳化剤に結
合する一Go−A−5RとSODに結合する一Co−B
−3R(Rは反応性脱離基を示す、)との縮合により行
なわれる。
この場合に使用される架橋剤としては、種々の蛋白架橋
剤、例えばトサクシイミジル−3−(2−ピリジルジチ
オ)プロピオネート(SPDP)、N−サクシイミジル
−9−アセチルチオアセテ−) (SATA)、N−サ
クシイミジル−4−(p−マレインイミドフェニル)フ
チレート(SMPB)、厘−マレイミドベンゾイル−N
−ヒドロキシサクシイミドエステル等が挙げられる。
これらの架橋剤は、所望の架橋結合を形成するために任
意の組合せで使用することができるが、架橋結合として
、前記(a)における次式;%式%) を形成させるためには5popをSODおよびLにSの
架橋形成剤として用い、また架橋結合として次式;%式
% を形成させるためには、SODの架橋形成剤として5A
TA、 LMSの架橋形成剤として5PDPを選択する
ことになる。
また前記(b)におけるそれぞれの架橋結合を形成させ
るためにはSODの架橋形成剤として5ATA、LMS
の架橋形成剤としてSMPB、またはm−マレイミドベ
ンゾイル−N−ヒドロキシサクシイミドエステルを選択
することになる。
なお、上記の5ATAは、S−アセチルチオ酢酸および
N−ヒドロキシサクシンイミドを原料として脱水条件下
で反応させることにより得ることができ、他の架橋剤に
ついても市販のものを使用することが出来る。
以下に本発明の架橋方法について更に詳細に説明すると
、先ず、LMSについては乳化剤としてのリン脂質であ
るホスファチジルエタノールアミン(PE)あるいはこ
れより誘導されるジパルミトイルホスファチジルエタノ
ールアミン(DPPE)を用い、このPEあるいはDP
PHに架橋剤である5popまたはSMBPを結合させ
、結合物である(2−ピリジルジチオ)プロピオニル−
ホスファチジルエタノールアミン(PDP−PE)ある
いは(p−マレインイミドフェニル)ブチオニル−ホス
ファチジルエタノールアミン(MBP−PE)を製造す
る0次いで、これらのFDP−PEあるいはMBP−P
Eを用い油脂と必要に応じて乳化補助剤、安定化剤等な
どの添加物とを混合し、加熱して溶液とし、通常のホモ
ジナイザーにより均質化することにより、脂肪乳剤中に
均質に分散するLMSに架橋剤の残基が結合したLMS
−FDPあるいはLMS−MBPを製造する。
一方、  LMSに外的に結合させるSODの場合には
蛋白架橋剤である5popあるいは5ATAt−9OD
と反応させ、 SODに(2−ピリジルジチオ)プロピ
ネート基あるいはアセチルチオアセチレート基を導入す
る。導入、にあたっては、SA TAあるいは5PDP
をSODに対し等モル以上すなわち、本発明のLMSに
外的に結合するSODのモル比によりlないし20モル
好ましくは2ないし6倍モルを用い、好ましくは室温で
反応させる0次いで5ATAを用いた場合には、反応生
成物をカラムクロマトグラフィーに付し、SODのアセ
チルチオアセチレ−1・化物、すなわち5OD−ATA
とする。この生成物、5OD−ATAを脱アセチル化し
てチオアセテート化合物、すなわち5OD−TAとする
。なお、脱アセチル化は、常法で行なわれ、例えば塩酸
ヒドロキシルアミン、ヘベス(Hepes)バッフγ−
1EDTAなどを用い中性下、室温で反応させることに
よりなされる。かくして一方の架橋用反応物であるSO
Dのチオアセテート化物、すなわち5OD−TAが得ら
れるのである。
一方、5popを用いた場合には、得られた反応生成物
を上記と同様カラムクロマトグラフィーに付し、SOD
の(2−ピリジル)ジチオプロピネート化合物、すなわ
ち5OD−FDPとし、この生成物における(2−ピリ
ジル)チオ基を還元的に脱離し、同様の架橋用反応物で
あるSODのチオプロピネート化物、すなわち5OD−
TPが得られる。
なお、還元はジチオスレイトール等の還元剤を用いる還
元で行なわれるが、本発明にあっては次のステップにお
けるSODのLMSへの結合率を考慮した場合、該還元
手段を回避した方が良く、特に上記の5ATAを使用し
た方が好ましいことが判明した。しかしながら5PDP
の使用を除外するものではないことは言うまでもない。
しかるのち、上記でそれぞれ得たLMS架橋用反応物で
あるLMS−PDP、 LMS−MPB 、あるいはL
MS−MBと、LMSの表面に外的に結合するべきSO
Dの架橋用反応物である5OD−TAあるいは5OD−
TPの両者をカップリングし、架橋結合を形成すること
により本発明のスーパーオキサイドジスムターゼ結合リ
ピッドマイクロスフェアーおよび該リピッドマイクロス
フェアーを含有する脂肪乳剤を製造することが出来る。
なお、カップリングにあたっては、両者をおだやかな条
件下、例えば室温でゆるやかに攪拌することにより行な
われる。
以上の本発明の製造方法を式で示すと、以下の通りにま
とめることができる。
(1)架橋剤5ATAを用いる場合: (SATA) Son−NHC:OCH5COCH→ 5OD−NHC
:0CIL2St((SOD −TA ) (2)架橋剤5PDPを用いる場合: (SPDP) (SOD−TP) 2、  LMS        ・   LMS−PD
P    2(PEおよび5PDPを用いた場合) (SPDP) (1)上記1の(1)で得た5OD−TAおよび2で得
たしMS−FDPを使用する場合: → LMS−NH−(:0−(CI() −5−9−C
:H2−CO−N)i−SOD(2)同様上記1の(2
)で得た5OD−TPを用いる場合には; LMS−NH−CO−(0M2)2−9−S−(CH2
)2−CO−NH−9ODが生成する。
なお、他の架橋結合を有するものもこれに類した製法で
得ることができる。
ところで、上記の製法におけるLMSの製法は、脂肪乳
剤中に分散された状態でのリピッドマイクロスフェアー
の製法として把握されるが、リピッドマイクロスフェア
ーのみを分取するには適当な孔径を有する透析膜(例え
ばメンブランフィルタ−等)を用い濾取することにより
行なうことができる。しかしながら、本発明のLMSに
あってはこれが脂肪乳剤中に分散した状態で目的の治療
に使用することができるものである。
したがって、本発明はまた上記の如くして得たスーパー
オキサイドジスムターゼ結合リピッドマイクロスフェア
ーを含有する脂肪乳剤に関するものでもある。
この場合の脂肪乳剤は、前記したLMS−FDPの製法
における記載の如く、PE−PDP、 PE−MPBあ
るいはPH−MBを用い、油脂と必要に応じて乳化補助
剤、安定化剤等の添加物とを混合し、加熱して溶液とし
、通常のホモジナイザー等の手段により得ることができ
るが、その詳細を記すと以下の如く製造される。
すなわち、前記の如くして得たPH−PDP、 PE−
MPBあるいはPE−MBを用い、油脂と必要に応じて
乳化補助剤、安定化剤等の添加物とを混合し、加熱しテ
均−溶液とし、次いでホモジナイザーで処理し、粗乳化
液を調製し、しかる後これを加圧型ホモジナイザー、例
えばマントン−ゴーリン型ホモジナイザーにより均質化
することにより、本発明の乳剤を得ることができる。
なお、この場合に使用する安定化剤としては、コレステ
ロール、トコフェロール、アルブミン又はその脂肪酸ア
ミド誘導体、多糖類またはその脂肪酸エステル誘導体等
が使用され、乳化補助剤としては、例えば炭素数10な
いし20程度の脂肪酸(例えば、ステアリン酸、バルミ
チン酸、リノール酸、リルン醜なと)およびその塩(例
えばナトリウム、カリウム塩など)が挙げられる。
これらの配合量は0.1ないし3.0$(w/マ)の範
囲で所望の量が使用される。
かくして本発明の脂肪乳剤が得られるが、得られる脂肪
乳剤の平均粒径は0.5ミクロン以下であった。
[実施例] 以下に、本発明を実施例にて更に詳細に説明する。
実施例1 :  SOD架橋用反応物の製法(A)  
SOD  SAT      : SO[1−ATAの
 法SO05mg(80g M)の0.05モルPEバ
ー、p 7 y −(50mMNaH2PO4−Na2
HPO4、f EDTAの組成でpH7,5テある。)
21の溶液に、5ATAのそれぞれ80,160.32
0 、840および1.2801LH(SODと5AT
Aの比はそれぞれ1:1 、1:2 、1+4 、 l
:8および1:18に相昌する。)の各201Llジメ
チルホルムアミド溶液を加え、室温下に10分間攪拌を
行ない、インキュベーションを行なった6次いで反応液
にpH7,8の300+wM )リスー塩酸バッファー
からなる反応停止液0.51を加え反応を停止し、セフ
ァデックスG25のカラムに付し、前記と同一のPEバ
ッファー3.51で溶出することにより未反応の低分子
物質を除去し、目的とする5OD−ATA含有溶液3.
51を得た。
この溶液における5OD−ATAのSOD活性測定を以
下のとおり行なった。
すなわち、セファデックスG25処理後(注:この方ラ
ム処理により反応に使用したSODがほぼ定量的に溶出
されることが確認された。)の溶液3.5mlに 1.
51の蒸留水を加え全量51とし、これを300倍希釈
し、その0.11をサンプリングしSOD活性測定に供
した。
活性はチトクロムC酸化反応の阻害率で表わし、チトク
ロムC酸化速度は550n曹における吸光度の増加率Δ
A5oo/l1lnにて測定した。
なお、標準のSOD活性の対照として、上記の処理にお
いてSA TAを加えないSOD 5mgの0.05モ
ルPEバッファー溶液21を同様処理し得た溶液を、そ
のSODの活性保持率10ozとし、それを基準とした
各サンプルの活性保持率を求めた。
また、ブランクの値はΔA5oo/win = 0.0
25であった。
結果を次表1にまとめる。
表  1 以上の結果から判明するように、SODと5ATAの結
合においてSA TAをそれぞれ18倍モルまでの量で
SODに結合させたとしても、SOD活性はなんら失活
していないことが理解される。
(B) 5on−ATAの アセチルヒ: 5OD−T
Aの上記(A)で得たセファデックスG25の処理溶液
3.5mlのそれぞれに1.51の蒸留水を加えた全量
51溶液を用い、このうちの1ml (注:この 11
溶液中には当初使用したSODが1mg含有されている
ことになる。)を採り、この溶液にヘベスバッファー(
0゜5Mの塩酸ヒドロキシルアミン、0.5yのへペス
、25dのEDTAの組成で、108−水酸化ナトリウ
ムでpH7,0に調整したもの、 ) 0.tmXを加
え、室温で30分間攪拌を行ない脱アセチル化し、目的
とする5OD−TAを含有する溶液1.1s+1を得た
この溶液における5OD−TAのSOD活性を前記(A
)の方法に準じ求めた。活性は、同様チトクロムC酸化
反応の阻害率で表わし、SOD活性保持率をSODのみ
を処理したSOD活性を100 $として、各サンプル
毎に求めた。
結果を次表2に示す。
表  2 以上の結果から判明するように、前記(A)で得たSO
D活性をそのまま保持する5OD−ATAを脱アセチル
化反応し5OD−TAとし、SODにチオアセチレート
基を導入した場合もSOD活性はなんら失活していない
ことが理解される。
上記の方法により、本発明のスーパーオキサイドジスム
ターゼ結合リピッドマイクロスフェアーを構成する一方
の架橋用反応物である5OD−TAを得ることができる
。なお、架橋剤として5PDPを用いる場合も同様の操
作に準じて架橋用反応物であるSODにチオプロピネー
ト基が導入された5OD−TPを、なんらSOD活性が
失活されることなく製造することができる。
かくして得られた架橋用反応物は、 SOD 1モルに
対してSA TAをそれぞれ1.2.4.8および 1
6モル比で結合させた場合の操作であるが、この場合S
A TAの反応モル比に応じSoo 1分子あたりSH
基(チオアセチレート基に相当する。)がどの程度導入
されたかを検討した。
(C)゛の けるS)l  −の・ El1man法に準じ、その操作の一部を改変して行な
った。
(i)   システィンのSH基の測定に基づく検量線
のの作成 システィンのそれぞれ0.100 、200 、250
.400 、500 オJ:び1,000pM (7)
PEPEバー/77−(前記のPEバー2フアー、反応
停止液およびヘベスバツフア−を240:40:28の
比で混合したもの、)を各0,31取り、これに 2.
71の同様のPEPEバッファーを加えて25℃にて1
0分間インキュベートした。これに0.01M DTN
B溶液(5,5’〜ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)
 39.13++gを0.05M  K2HPO4−K
H2PO,のpH7,0バツフアー10s+1に溶解し
て調整、〕を25JLl加え、さらに同温にて5分間イ
ンキュベートし、その溶液の412nmにおける吸光度
を測定した。
その結果、良好な直線性の検量線を得ることができた。
この検量線を用い、各5ATAのモル比の反応により得
た5OD−TAのSH基の基数の測定を以下のとおり行
なった。
(ii)  前記(A)および(B)の操作に従ってS
OOと5ATAの各モル比に応じて得た5OD−TAを
含有する1、In+、!溶液に、前記(i)と同様のP
EPEバッファー1.9ml を加え全量を31とし、
25℃で1o分間インキュベートする0次いで(i)と
同様に25鉢1の0.01N DTNB溶液を加え25
℃で5分間インキュベートし、その溶液の412J1!
lにおける吸光度を測定した。得られた吸光度より、前
記(i)で得た検量線を用い、5OD−TAのSOo 
1分子あたりのSHIの基数を計算した。
SODとSA TAの各反応モル比に応じたSHI (
チオアセチレート基)の導入数の結果は次表3の如くま
められる。
以上の結果から判断すると1本発明のスーパーオキサイ
ドジスムターゼ結合リピッドマイクロスフェアーを得る
場合のSOo側の架橋用反応物を得るにあたっては、 
SOo 1モル当り結合させるべき5ATAのモル数を
それぞれ増加して行なった場合、それに応じて導入され
るSH基(チオアセチレート基)が増加することが判明
する。
実施例2:LにS架橋用反応物の製法 (A)  旺ユ吐J11 10gMのジパルミトイルホスファチジルエタノールア
ミン(DPPE)のクロロホルム−メタノール(9:1
)混合溶液に、12IL111のSP[lPおよび20
1Ll’lのトリエチルアミンを加え、2時間室温で攪
拌して。
DPPEと5popとの結合物であるPE−FDPを得
た。
(B)  LH上ヱ吠二1丑 上記(A)で得たPH−PDP 80■gをクロロホル
ム1gに溶解させる3次いでこの溶液に精製大豆リン脂
質4.8gおよびグリセリン10gを加えて加温し、ク
ロロホルムを除去させる。さらに日周大豆油40gを加
え、加温しながら激しく攪拌、分散後、適当量の蒸留水
を加えてホモジナイザーで攪拌し、粗乳化液を調製する
。この粗乳化液をマントン−ゴーリン型ホモジナイザー
により高圧乳化させた後、蒸留水を加えて2001とす
ると、PEにPDPが結合したPE−PDPを0.04
 %含有する脂肪乳剤が得られた。
氷晶はこのまま次の5OD−TAとの架橋反応に付した
LMS−NH−CO−(C12)2−S−S−OH2−
C:0−NH−SOD実施例1においてSOD:5AT
Aを1:5のモル比で反応させて得た5OD−TA 1
mgを含有するPEPEバッファー0.5ml溶液に、
上記実施例2で得たPE−PDPを0.04 %含有す
る脂肪乳剤0.51を加え、室温にて2時間インキュベ
ートすると、SODとリピッドマイクロスフェアーが−
SS−共有結合を介して架橋結合した、標記のリピッド
マイクロスフェアーを含有する脂肪乳剤11が得られる
なお、5OD−TPを用いた場合も同様SODを結合し
たリピッドマイクロスフェアー含有脂肪乳剤を得ること
が出来た。
以上説明した様に、本発明方法を用いることにより、ス
ーパーオキサイドジスムターゼをリピッドマイクロスフ
ェアーの表面に、−5−S−共有結合を介して外的に架
橋結合した、スーパーオキサイドジスムターゼ結合リピ
ッドマイクロスフェアー(LMS−SOD)ならびに該
リピッドマイクロスフェアーを含有する脂肪乳剤を得る
ことができる。
かくして得られるLMS−SODのSODの結合率、安
定性試験について検討した。それらの結果は以下のとお
りであった。
I  :  LMS−9ODに け  SODの  ゛
前記実施例3で得たLMS−SODを含有する脂肪乳剤
におけるSODの結合率を測定する。
測定は高速液体クロマトグラフィー(島原製作所製、L
C−8A、5PD−60,CR3A)で行なった。
測定条件: カラム:  TSKゲルG2000S讐モービル:  
0.02M KH2PO4吸光度:270nm 流   速 :  1.Qml/winInj−vat
 : 20 g 1 結合率(1)は、加えた5OD−TAのチャート上の面
積(Art)に対するLMS−SOD中に存在する遊離
SODのチャート上の面積(Ar2)の差の比率で、下
記式%式% その結果、SODのLMSに対する結合率は75zであ
った。
■ :交XJl=ス瀞 前記実施例3で得たLMS−SODを含有する脂肪乳剤
中の粒子径の経時的安定性を、室温下で1週間測定した
。経時的に放置した脂肪乳剤中の粒子径の変化は次表4
のとおりであった。
なお、測定は光透過式粒度分布計(堀場製作所製、CA
PA−500)で行なった。
表  4 以上の結果から判断すると、本発明のスーパーオキサイ
ドジスムターゼ結合リピッドマイクロスフェアーは、良
好にSODを外的に結合するとともに、その安定性も優
れたものであることが理解される。
[発明の効果] 以上の様に、本発明のスニバーオキサイドジスムターゼ
結合すビッドマイクロスフェアーは、その特有の生理活
性が期待されるSODを効率よく投与し得る製剤として
特に優れるものであって、したがって、本発明は医薬品
として価値は多大なものであるといえる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、スーパーオキサイドジスムターゼをリピッドマイク
    ロスフェアーの表面に外的に結合し、前記スーパーオキ
    サイドジスムターゼとリピッドマイクロスフェアーの結
    合が、−S−または−SS−共有結合を介して架橋結合
    した; ことを特徴とするスーパーオキサイドジスムターゼ結合
    リピッドマイクロスフェアー。 2、前記リピッドマイクロスフェアーが、油脂および乳
    化剤よりなる特許請求の範囲第1項に記載のスーパーオ
    キサイドジスムターゼ結合リピッドマイクロスフェアー
    。 3、油脂が、植物油、炭素原子数8ないし12の中鎖脂
    肪酸のトリグリセリドおよび炭素原子数6ないし18の
    脂肪酸のジ−もしくはモノグリセリドから選択される少
    なくとも1種であり、乳化剤がリン脂質および非イオン
    系界面活性剤から選択される少なくとも1種である特許
    請求の範囲第2項に記載のスーパーオキサイドジスムタ
    ーゼ結合リピッドマイクロスフェアー。 4、架橋結合が、リピッドマイクロスフェアーおよびス
    ーパーオキサイドジスムターゼにそれぞれ存在するアミ
    ノ基を介し結合する、次式; −CO−A−SS−B−CO− または −CO−A−S−B−CO− (AおよびBは同一または異なり結合残基を示す。) で示される架橋結合である特許請求の範囲第1項ないし
    第3項のいずれか1項に記載のスーパーオキサイドジス
    ムターゼ結合リピッドマイクロスフェアー。 5、前記架橋結合が、−CO−(CH_2)_2−SS
    −CH_2CO−または−CO−(CH_2)_2−S
    S−(CH_2)_2CO−である特許請求の範囲第4
    項に記載のスーパーオキサイドジスムターゼ結合リピッ
    ドマイクロスフェアー。 6、(a)スーパーオキサイドジスムターゼ、 (b)油脂、 (c)乳化剤、および (d)水 からなる脂肪乳剤であって; スーパーオキサイドジスムターゼをリピッドマイクロス
    フェアーの表面に外的に結合し、 前記スーパーオキサイドジスムターゼとリピッドマイク
    ロスフェアーの結合が、−S−または−SS−共有結合
    を介して架橋結合した; スーパーオキサイドジスムターゼ結合リピッドマイクロ
    スフェアーを含有することを特徴とする前記脂肪乳剤。 7、油脂が、植物油、炭素原子数8ないし12の中鎖脂
    肪酸のトリグリセリドおよび炭素原子数6ないし18の
    脂肪酸のジ−もしくはモノグリセリドから選択される少
    なくとも1種であり、乳化剤がリン脂質および非イオン
    系界面活性剤から選択される少なくとも1種である特許
    請求の範囲第6項に記載の脂肪乳剤。 8、架橋結合が、リピッドマイクロスフェアーおよびス
    ーパーオキサイドジスムターゼにそれぞれ存在するアミ
    ノ基を介し結合する、次式; −CO−A−SS−B−CO− または −CO−A−S−B−CO− (AおよびBは同一または異なり結合残基を示す。) で示される架橋結合である特許請求の範囲第6項または
    第7項に記載の脂肪乳剤。 9、前記架橋結合が、−CO−(CH_2)_2−SS
    −CH_2CO−または−CO−(CH_2)_2−S
    S−(CH_2)_2CO−である特許請求の範囲第8
    項に記載の脂肪乳剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0406804A2 (en) * 1989-07-06 1991-01-09 MIZUSHIMA, Yutaka Modified biologically active protein

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0406804A2 (en) * 1989-07-06 1991-01-09 MIZUSHIMA, Yutaka Modified biologically active protein
US5310958A (en) * 1989-07-06 1994-05-10 Yutaka Mizushima Lysolecithin derivatives

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